説明

ローラースケート靴の発電ローラー体

【課題】 ローラースケート靴の進行の過程に発光、発声効果を付加し、滑行の面白味を増加させることができるローラースケート靴の発電ローラー体を提供する。
【解決手段】 ローラースケート靴4体上には音声発光回路43を設置し、その底部には挟持板41を設置し、ローラー体1を穿通して可動接続する。ローラー体1の車輪11面上には凹槽12を成型し、凹槽12の中心は定位管柱13を軸方向に突出して成型し、固定台2および発電ユニット3は凹槽12内に設置される。固定台2はローラースケート靴4の挟持板41と対応する面上において定位部品222を設置する。ローラー体1の挟持板41面上には、固定台2の定位部品222に対応する固定部品42を設置し、磁石リング31は先ずローラー体1の定位管柱13上に嵌設し、センサーコイル32を固定台2内に設置し、定位管柱13に対応、延伸して設置する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種のローラースケート靴の発電ローラー体に関する。特に一種のローラースケート靴の進行時、点滅光或いは音声を発するローラースケート靴の発電ローラー体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のローラースケート靴のローラー体の構造には、滑行と同時に自ら発電し、ローラー周囲に光を発する効果を具えたローラー体を有する。それは主に、ローラー芯上に永久磁石リングおよびセンサーコイルにより構成する発電ユニットを設置する。ローラー体周囲には若干組の発光部品を設置し、発電ユニット中のセンサーコイルと相互に接続する。これにより、センサーコイルは車輪上に設置し、ローラー体に従い、車輪軸上に設置する永久磁石に相対し回転する。電磁感応原理に基づき、ローラー体内のセンサーコイルは磁石回転に相対して発電し、これにより、ローラースケート靴の進行に伴いローラー周囲は発光する。
【0003】
しかし、上述の種の構造はセンサーコイルにより磁石リングに対応し発電するものであるため、発光部品は該センサーコイルの電源通路に連接し電力供給を受ける。よって、この種の構造は発光部品がセンサーコイルに従い回転するローラー体構造上においてのみ運用可能である。そうでなければ、発光部品はセンサーコイルと連接することはない。即ち、この種の構造の発光様式は間接的にローラー周囲に制限されており、単調で新規性が著しく乏しい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構造の欠点を解決するため、本考案の目的は、ローラースケート靴の進行の過程に発光および発声効果を付加し、滑行の面白味を増加させることができる斬新な設計のローラースケート靴の発電ローラー体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は下記のローラースケート靴の発電ローラー体を提供する。
主にローラー体本体と、固定台と、発電ユニットとを備え、ローラースケート靴に組み合わせて実施し、ローラースケート靴体上には発電ユニットと相互に接続する音声発光回路を設置する。その底部には挟持板を設置し、ローラー体本体を穿通して可動接続し、発電ユニットは磁石リングとセンサーコイル間の相互対応転動を利用し、音声発光回路上へと供電する。
【0006】
ローラー体本体の車輪面上には凹槽を成形し、該凹槽の中心は車輪軸を貫通する定位管柱を軸方向に突出して成形し、固定台および発電ユニットは凹槽内に設置される。
固定台はセンサーコイルを設置可能な台体で、ローラースケート靴の挟持板と対応する面上において定位部品を設置する。
【0007】
ローラースケート靴が可動接続するローラー体本体の挟持板面上には、固定台の定位部品に対応し、それと対応する固定部品を設置する。
磁石リングは先ずローラー体本体の定位管柱上に嵌設し、センサーコイルを固定台内に設置し、定位管柱に対応、延伸して設置することで、磁石リングは固定台内のセンサーコイル中に穿伸し、ローラースケート靴に組み合わされ、固定台の定位部品と挟持板上の固定部品との相互の嵌合および位置の限定により、ローラー体本体の転動時には、磁石リングはセンサーコイルに対応し回転して発電する。
【0008】
【考案の実施の形態】
図1に示すように、本考案の一実施例によるローラースケート靴の発電ローラー体は主にローラー体本体1と、固定台2と、発電ユニット3とを備え、ローラースケート靴4に組み合わせて実施する。
ローラースケート靴4の靴体上には発電ユニット3と相互に接続する音声発光回路43を設置し、該音声発光回路43上には発光ダイオード、或いは音声効果を具えた電子部品を設置する。
【0009】
発電ユニット3は磁石リング31およびセンサーコイル32を含み、該磁石リング31と該センサーコイル32との間の相互に対応した転動を利用し、該センサーコイル32は音声発光回路43上へと発電することができる。
ローラー体本体1の二個の車輪11面上には環状凹槽12を成形し、ローラー芯位置において軸方向に車輪軸5を貫通する定位管柱13を突出して成形する。
【0010】
固定台2は台体21およびカバー22を含む。該台体21は片側面が開放状態の台蓋で、その台面中心は軸方向に通孔211を開設し、台内周囲には凹口212を形成する。
カバー22は台体21の開放部に相対して形成し、外周縁には隔絶部分221を形成する。外蓋面に対応し定位部品222を設置する。該定位部品222は柱状で棒状の形態である。カバー22蓋面中心は軸方向に貫通した固定嵌管223を形成する。
【0011】
ローラースケート靴4底部に可動接続するローラー体本体1の挟持板41内面上には少なくとも一本以上の固定部品42を設置する。該固定部品42は固定台2上の定位部品222と嵌合する槽状或いは孔状の形態である。
次に図2および図3に示すように、組合せ時にはセンサーコイル32を固定台2の台体21内に設置し、カバー22を用い台体21に蓋合する。カバー22外周の隔絶部分221は固定台2の台体21の凹口212を二個の出口に分ける。
これにより、センサーコイル32上の二極線321および322はここより外部へと延伸し、音声発光回路43に接続する。
【0012】
さらに、発電ユニット3の磁石リング31はローラー体本体1中心の定位管柱13上に嵌設し、内部に設置するセンサーコイル32の固定台2の通孔211により凹槽12中心に位置する定位管柱13に対応し延伸して設置し、ローラー面に平行に設置する。こうして、磁石リング31は固定台2内のセンサーコイル32中に穿伸し、カバー22の固定嵌管223により定位し、定位管柱13上に固定され軸方向に移動することはない。また、ローラー体本体1は固定台2と共に車輪軸5に対応し、ローラースケート靴4底部の挟持板41上に可動接続し、固定台2のカバー22の定位部品222は、挟持板41上の固定部品42と相互に嵌合する。こうして、ローラー体本体1が磁石リング31の転動を連動する時、固定台2は定位管柱13上において固定し続け、静止状態を維持する。
【0013】
転動時には、ローラー体本体1は定位管柱13上の磁石リング31を連動し、固定台2内のセンサーコイル32に対応し転動させる。該センサーコイル32は該固定台2内に設置されるため、定位部品222により挟持板41の固定部品42と相互に嵌合し、不動を維持する。電磁感応原理に基づき、センサーコイル32は発電を行ない、二本の極線321および322により、直接音声発光回路43に電力を供給する。こうして、ローラースケート靴4上の音声発光回路43は発光し、或いは音声を発し、滑行の面白味を増加させる。
【0014】
本実施例によるローラースケート靴の発電ローラー体は磁石リング31がセンサーコイル32に対応し転動する方式を採用するため、該センサーコイル32は固定され不動で、静止状態を呈し、センサーコイル32の極線321および322により音声発光回路43に電力を供給する。こうして、効果的に配線或いは回路設計等の煩雑な組み立て工程を省略可能である。
【0015】
【考案の効果】
上記のように、本考案は構造が全く新しく実用的で、ローラースケート靴の進行の過程に発光および発声効果を結合し、滑行の面白味を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるローラースケート靴の発電ローラー体を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例によるローラースケート靴の発電ローラー体を示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例によるローラースケート靴の発電ローラー体を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ローラー体本体
2 固定台
3 発電ユニット
4 ローラースケート靴
5 車輪軸
6 固定結合部品
11 車輪
12 凹槽
13 定位管柱
21 台体
22 カバー
31 磁石リング
32 センサーコイル
41 挟持板
42 固定部品
43 音声発光回路
211 通孔
212 凹口
221 隔絶部分
222 定位部品
223 固定嵌管
321 極線
322 極線

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ローラー体本体と、固定台と、発電ユニットとを備え、ローラースケート靴に組合せ実施し、ローラースケート靴体上には前記発電ユニットと相互に接続する音声発光回路を設置し、底部には挟持板を設置し、前記ローラー体本体を穿通して可動接続し、前記発電ユニットは磁石リングとセンサーコイルとの間の相互対応転動を利用し、音声発光回路上へ供電し、前記ローラー体本体の車輪面上には凹槽を成形し、前記凹槽の中心には車輪軸を貫通する定位管柱を軸方向に突出させて成形し、前記固定台および前記発電ユニットは定位管柱上に嵌設し、前記凹槽の内部に設置し、前記固定台は前記センサーコイルを設置可能な台体であり、前記ローラースケート靴の挟持板と対応する面上において定位部品を設置し、前記ローラースケート靴が可動接続するローラー体本体の挟持板面上には前記固定台の定位部品に対応する固定部品を設置し、前記磁石リングは前記ローラー体本体の定位管柱上に嵌設し、前記センサーコイルを固定台内に設置し、前記定位管柱に対応させ延伸させて設置することで、前記磁石リングは前記固定台内のセンサーコイル中に穿伸し、前記ローラースケート靴に組み合わされ、前記固定台の定位部品と挟持板上の固定部品との相互の嵌合および位置限定により、前記ローラー体本体の転動時には、前記磁石リングは前記センサーコイルに対応し回転し発電することを特徴とするローラースケート靴の発電ローラー体。
【請求項2】 前記挟持板の固定部品と前記固定台の定位部品とは相互に凹槽および棒状突起の嵌合形態を呈することを特徴とする請求項1記載のローラースケート靴の発電ローラー体。
【請求項3】 前記固定台は台体とカバーとに分けられ、台面中心は前記磁石リングを穿伸可能な通孔を軸方向に開設し、前記カバーは前記台体の開放部を覆蓋可能な蓋体であることを特徴とする請求項1記載のローラースケート靴の発電ローラー体。
【請求項4】 前記固定台の台体内周囲には凹口を形成し、前記カバーの外周には相対して隔絶部分を設置することで、前記カバーおよび前記台体が蓋合する時二つに分けられ、二つの出口に隔絶され、前記センサーコイルの二極線は穿伸することを特徴とする請求項3記載のローラースケート靴の発電ローラー体。
【請求項5】 前記カバーの中心は軸方向に貫通した固定嵌管を形成し、前記ローラー体本体に組み合わせる時に前記磁石リングの軸方向の移動を制限することを特徴とする請求項3記載のローラースケート靴の発電ローラー体。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【登録番号】実用新案登録第3089015号(U3089015)
【登録日】平成14年7月17日(2002.7.17)
【発行日】平成14年10月11日(2002.10.11)
【考案の名称】ローラースケート靴の発電ローラー体
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2002−1822(U2002−1822)
【出願日】平成14年4月2日(2002.4.2)
【出願人】(500026795)遠大塑膠工業股▲分▼有限公司 (2)