説明

ロールシート装着具

【課題】外径を異にする複数の芯管に共通して使用できる安価なロールシート装着具を提供する。
【解決手段】両端に円形の開口部4a,4bが設けられたプラスチック製の円筒体1aと、円筒体1aの側面2の内周に,開口部4aの近傍から開口部4bの近傍に向かって中心軸8に沿って延設される複数の押圧片5とを備え、押圧片5は、基部5bから先端部5aに向かって中心軸8へ漸近するように、かつ、側面2の周方向に対して略等間隔に設けられ、円筒体1aの側面2には、各押圧片5に対応して、それぞれ側面開口部3が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略円筒状の芯管にロール状のシート材(以下、ロールシートという。)を装着するためのロールシート装着具に係り、特に、外径が異なる複数の芯管に対しても共通に使用できるロールシート装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の装置に対してシート材を連続的に供給するには、装置に取り付けられた芯管の外周にロールシートを装着し、この芯管を回転させることによりシート材を装置側へ送り出す方法が便利である。通常、芯管の外径は装置によって異なるため、従来、芯管に対してシート材を直接巻き付けていた。しかしながら、このような方法では、作業効率が悪く、芯管にロールシートを装着するための費用が高くなるという課題があった。そこで、近年、芯管にロールシートを効率よく装着する技術が注目され、様々な研究や開発が行われている。そして、それに関して既に幾つかの発明や考案が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、「支持装置及びラベル貼付装置」という名称で、内径の異なる種々の巻芯に対しても、その外周に巻回された原反を安定して支持することが可能な支持装置及びそれを用いたラベル貼付装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、巻芯の外周に帯状シートがロール状に巻回された原反を回転可能に支持する支持装置において、両端から軸方向にスリットが延設され、回転軸と巻芯の間に設置される筒状体に対し、テーパ状のスペーサをねじ込むことで変形させた両端によって巻芯の内周面を圧接するものである。
このような構造の支持装置においては、スペーサの移動距離や相互の距離を変更することにより、筒状体の端部の径方向への変位量が調整される。そして、巻芯の周方向に沿ってスリットが略等間隔角度ごとに形成されていると、周方向に略等しい力が巻芯の内周面に作用する。従って、巻芯が安定して支持される。
【0004】
また、芯管にロールシートを装着する技術に関する発明ではないが、特許文献2には、「フィルム巻取り装置と該装置に用いられるロール軸中間チャック部材」という名称で、コアの外径が異なる複数のロールに対して共通に適用されるロール軸中間チャック部材に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明であるロール軸中間チャック部材は、フィルム巻取り用ロールを支持する軸受け部材とロールの間に配設され、円筒軸状基体の一方の側面に形成されたフランジに,軸受け部材への係合部を設け、他方の側面に形成されたフランジに,フィルム巻取り用ロールの直径の異なる2種類のコアに対してそれぞれ係合する環状凸部を設けた構造となっている。
このような構造によれば、フィルム状金属箔原反ロールの交換作業において、ロールのコアの外径寸法が変化した場合でも1個のロール軸中間チャック部材で対応できるため、コアチャックの交換作業が不要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−207925号公報
【特許文献2】特開平10−29743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の従来技術である特許文献1に開示された発明である支持装置は、巻芯と筒状体とスペーサからなり、部材が多いため、製造コストが高くなるおそれがある。また、筒状体の端部にスペーサを設置する空間が必要となるため、適用箇所が制限されるという課題があった。
【0007】
また、特許文献2に開示された発明においては、円筒軸状基体の側面に形成されたフランジに,コアの外径が異なるロールの数だけ環状凸部を形成する必要があるため、ロール軸中間チャック部材の構造が複雑となり、製造コストが高くなってしまうという課題があった。また、ロールを一端で保持する本発明の構造をロールシート装着手段に適用した場合、芯管に対してロールシートを安定して装着できないおそれがある。
【0008】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、外径を異にする複数の芯管に共通して使用できる安価なロールシート装着具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるロールシート装着具は、側面にロールシートが巻回され,両端に設けられた円形の開口部から内部へ芯管が挿通される円筒体であって、中心軸に沿って内部に設置される弾性材からなる複数の押圧片が、円筒体の内周に基部が接続されるとともに,この基部から先端部へ向かって中心軸に漸近するように、かつ、中心軸までの最短距離が芯管の半径よりも短くなるように形成されることを特徴とするものである。
このような構造のロールシート装着具においては、円筒体の内部に挿入された芯管によって先端部が側面の内周に近づくように変形させられた押圧片から、芯管は外径の違いによらず、円筒体の径方向内側に向かう力を受けるという作用を有する。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のロールシート装着具において、押圧片は、円筒体の側面に設けられたコの字状の切り込み部に従って基部を残して側面から切り離され,円筒体の径方向内側に折り曲げられて形成されることを特徴とするものである。
このような構造のロールシート装着具においては、押圧片の製造が容易である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のロールシート装着具において、押圧片は、先端部近傍に設けられる曲折部において円筒体の径方向外側に折り曲げられ,この曲折部から先端部へ向かっては、中心軸に漸近するように形成されることに代えて円筒体の内周に漸近するように形成されることを特徴とするものである。
このような構造のロールシート装着具においては、先端部側から挿入された芯管の前面に対して、押圧片の先端部が干渉するおそれがない。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のロールシート装着具において、長さの異なる複数の押圧片が円筒体の内周に設置されることを特徴とするものである。
このような構造のロールシート装着具においては、円筒体の内部に挿入された芯管が軸方向の複数の箇所で押圧片によってそれぞれ保持されるという作用を有する。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のロールシート装着具において、押圧片として、第1の押圧片及び第2の押圧片が互いに逆向きとなるように円筒体の内周に設置され、これら第1の押圧片及び第2の押圧片のうち少なくともいずれか一方は,先端部近傍に設けられる曲折部において円筒体の径方向外側に折り曲げられ,この曲折部から先端部へ向かっては、中心軸に漸近するように形成されることに代えて円筒体の内周に漸近するように形成されることを特徴とするものである。
このような構造のロールシート装着具においては、第1の押圧片及び第2の押圧片がそれぞれ芯管の両端近傍まで形成されている場合、円筒体の内部に挿入された芯管が両端の近傍でそれぞれ保持されるという作用を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1に記載のロールシート装着具によれば、複数の芯管の外径がそれぞれ異なる場合でも、ロールシートを確実に装着することができる。
【0015】
本発明の請求項2に記載のロールシート装着具によれば、製造コストを安くすることができる。
【0016】
本発明の請求項3に記載のロールシート装着具によれば、円筒体に対してどちらの開口部側からも芯管を挿入することができる。
【0017】
本発明の請求項4に記載のロールシート装着具によれば、長い芯管に対して幅の広いロールシートを装着する場合でも、装着状態を安定させることができる。
【0018】
本発明の請求項5に記載のロールシート装着具によれば、幅の広いロールシートであっても、芯管に安定して装着することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例1の正面図及び側面図である。
【図2】(a)乃至(c)は図1(a)のA−A線矢視断面図である。
【図3】(a)乃至(c)は実施例1のロールシート装着具の変形例を示す図である。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例2の正面図及び側面図である。
【図5】(a)及び(b)は図4(a)のB−B線矢視断面図であり、(c)は図4(a)のC−C線矢視断面図である。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例3の正面図及び側面図である。
【図7】(a)及び(b)は図6(a)のD−D線矢視断面図であり、(c)は図6(a)のE−E線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のロールシート装着具は、装置によって回転駆動される芯管に対し、シート材を直接巻き付ける代わりに、ロールシートとして装着するものであり、装置に対して一体不可分に取り付けられた芯管あるいは着脱可能に取り付けられた芯管のいずれに対しても適用することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例について図1乃至図7を用いて説明する。
【実施例1】
【0021】
実施例1のロールシート装着具の構造について図1乃至図3を用いて説明する(特に、請求項1乃至請求項3に対応)。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例1の正面図及び側面図であり、図2(a)乃至図2(c)は図1(a)のA−A線矢視断面図である。また、図3(a)乃至図3(c)は実施例1のロールシート装着具の変形例を示す図であり、いずれも図2(a)に対応している。なお、ロールシートは本発明の構成要素ではないため、図1ではロールシートを破線によって図示している。また、図2(b)及び図3(b)では複数の押圧片のうち、その一部の図示を省略している。
【0022】
図1及び図2に示すように、本実施例のロールシート装着具は、両端に円形の開口部4a,4bが設けられた円筒体1aであり、側面2の外周にロールシート6が巻回された状態で芯管7に外挿されるものである。側面2の内周には、開口部4aの近傍から開口部4bの近傍に向かって複数の押圧片5が中心軸8に沿って延設されている。
さらに、押圧片5は、基部5bから先端部5aに向かって中心軸8へ漸近するように、かつ、側面2の周方向に対して略等間隔に設けられている。そして、押圧片5は、円筒体1aの側面2にコの字状の切り込み部を設けた後、切り込み部に三方を囲まれた部分を基部5bで円筒体1aの径方向内側に折り曲げることにより形成されている。また、これにより、切り込み部に囲まれた部分は開口部(以下、側面開口部3という。)となる。
なお、円筒体1aはポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル等のプラスチック製であるため、基部5bで径方向内側に折り曲げられた押圧片5が弾性を示す。従って、円筒体1aの内部に芯管7を挿入することで先端部5aが側面2の内周に近づくように押圧片5が変形させられると、芯管7は押圧片5から径方向内側に向かうような力を受けることになる。
【0023】
押圧片5は、基部5bにおいて二段に曲折されており、開口部4aは、半径Rが、曲折部5cから中心軸8までの距離Lよりも短く、かつ、先端部5aから中心軸8までの距離Lよりも長くなるように形成されている。そして、開口部4aの半径Rは芯管7の半径よりも長く、押圧片5の先端部5aから中心軸8までの距離Lは芯管7の半径よりも短くなっており、開口部4bは、開口部4aよりも大きく形成されている。
【0024】
このような構造のロールシート装着具においては、中心軸8を囲むように円筒体1aの周方向に設置された複数の押圧片5による保持力が、芯管7に対して周方向に略均等に作用する。なお、この作用は、芯管7が円筒体1aへの挿入時に押圧片5を変形させるのに十分な外径を有するものであれば、外径の違いによらず、発揮される。また、押圧片5は円筒体1aの側面2の一部を利用して形成され、構造が簡単であることから、製造が容易である。さらに、開口部4aの半径Rが曲折部5cから中心軸8までの距離Lよりも短いため、開口部4aから挿入された芯管7は、前面が曲折部5cと干渉しないように開口部4aによって案内されるという作用を有する。加えて、開口部4aは、円筒体1aの径方向に対する芯管7の移動を制限し、押圧片5による芯管7の保持状態を安定させるという作用を有する。
【0025】
以上説明したように、本実施例のロールシート装着具によれば、芯管7が開口部4aによって案内されるため、芯管7に対してロールシート6を容易に装着することができる。また、複数の芯管7の外径がそれぞれ異なる場合でも、ロールシート6を確実に装着することができる。さらに、押圧片5の製造が容易であり、また、円筒体1aの構造が簡単であることから、安価に製造することが可能である。また、側面開口部3を通して押圧片5の形状を目視確認することで、形状不良等を容易に発見することができる。
【0026】
なお、本発明のロールシート装着具は、図1及び図2に示した構造に限定されるものではない。例えば、図3(a)に示すように、開口部4aを開口部4bより大きくし、開口部4bの半径を芯管7(図2(c)参照)の半径よりも長くするとともに,曲折部5cから中心軸8までの距離Lよりも短く,かつ,先端部5aから中心軸8までの距離Lよりも長くなるように形成しても良い。このような構造の円筒体1bにおいては、開口部4bから挿入された芯管7の前面が押圧片5の先端部5aと干渉するため、芯管7は開口部4aから挿入せざるを得ない。この場合、芯管7を案内するという円筒体1aにおける前述の作用は発揮されないが、径方向に対する芯管7の移動を制限し、押圧片5による芯管7の保持状態を安定させるという作用は円筒体1bにおいても同様に発揮される。
【0027】
また、図3(b)に示すように、円筒体1bにおいて押圧片5の先端部5aの近傍に曲折部5dを設け、この曲折部5dから先端部5aへ向かって側面2の内周に漸近するように押圧片5を形成するとともに、開口部4bの半径Rを曲折部5dから中心軸8までの距離Lよりも長く,かつ,先端部5aから中心軸8までの距離Lよりも短くなるように形成しても良い。このような構造の円筒体1cにおいては、先端部5a側から挿入された芯管7の前面に対して、押圧片5の先端部5aが干渉するおそれがない。
従って、円筒体1aでは芯管7を挿入する方向が限定されるのに対し、円筒体1cでは開口部4a,4bのいずれからでも芯管7を挿入することができる。そして、開口部4bから芯管7を挿入した場合、開口部4bは芯管7の前面が押圧片5の先端部5aと干渉しないように案内するという作用を有する。
さらに、円筒体1cの径方向に対する芯管7の移動が開口部4bによって制限されるため、押圧片5による芯管7の保持状態が安定する。
なお、上述のとおり、芯管7は開口部4a,4bのうち、いずれの側からも挿入できるため、例えば、図3(c)に示すように、円筒体1cにおいて開口部4aと開口部4bを同じ大きさとすることもできる。このような構造の円筒体1dにおいては、内部に芯管7を挿入する際に開口部4a,4bによって芯管7が案内されるとともに、押圧片5による芯管7の保持状態が安定するという作用を有する。
【0028】
さらに、本実施例では、複数の押圧片5が開口部4aの近傍から開口部4bの近傍に向かって、かつ、側面2の周方向に対して略等間隔に設けられているが、押圧片5の数や先端部5a及び基部5bの位置は、本実施例で示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、複数の押圧片5の設置箇所は円筒体1aの周方向に対して必ずしも等間隔でなくとも良い。さらに、押圧片5は、基部5bにおいて一段に曲折された構造とすることもできる。また、押圧片5が弾性を有すれば良いため、円筒体1aはプラスチック製に限らず、例えば、軽金属製や紙製であっても良い。そして、円筒体1aの側面2の一部を折り曲げて押圧片5を形成する代わりに、円筒体1aとは別個に形成された押圧片5を、側面2の内周に取り付けても良い。この場合、円筒体1aの材質が弾性材に限定されないため、円筒材1aの材料コストの削減を図ることができる。
【実施例2】
【0029】
実施例2のロールシート装着具について図4及び図5を用いて説明する(特に、請求項4に対応)。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例2の正面図及び側面図である。図5(a)及び図5(b)は図4(a)のB−B線矢視断面図であり、図5(c)は図4(a)のC−C線矢視断面図である。なお、図1乃至図3に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施例のロールシート装着具は、実施例1の円筒体1aにおいて、押圧片5に代えて、長さの異なる2種類の押圧片9a,9bを周方向に交互に設置したこと特徴とする。
【0030】
このような構造のロールシート装着具においては、円筒体1eの内部に挿入された芯管7が両端の近傍で押圧片9a,9bによってそれぞれ保持されるという作用を有する。従って、長い芯管7(図5(b)参照)に対して幅の広いロールシート6を装着する場合でも、装着状態を安定させることができる。
なお、本実施例では、押圧片9a,9bを使用しているが、長さの異なる押圧片の種類は、2種類に限定されるものではなく、例えば、3種類以上であっても良い。この場合、芯管7は円筒体1eの軸方向の複数の箇所において各押圧片によって保持されるという作用を有する。
【実施例3】
【0031】
実施例3のロールシート装着具について図6及び図7を用いて説明する(特に、請求項5に対応)。
図6(a)及び図6(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係るロールシート装着具の実施例3の正面図及び側面図である。図7(a)及び図7(b)は図6(a)のD−D線矢視断面図であり、図7(c)は図6(a)のE−E線矢視断面図である。なお、図1乃至図3に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施例のロールシート装着具は、実施例1の変形例である円筒体1d(図3(c)参照)において、押圧片5に代えて、押圧片10a,10bを互いに逆向きとなるように,周方向に交互に設置したことを特徴とする。
【0032】
このような構造のロールシート装着具においては、円筒体1fの内部に挿入された芯管7を両端の近傍で押圧片10a,10bがそれぞれ保持するという作用を有する。従って、幅の広いロールシート6を長い芯管7に装着する場合であっても、装着状態を安定させることが可能である。なお、本実施例では、押圧片10a,10bの両方に曲折部5dを設けているが、曲折部5dをいずれか一方に設けるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の請求項1乃至請求項5に記載された発明は、ラベル貼付装置の巻芯やカメラのフィルム巻取り用ロールにシート材を巻回させる場合だけでなく、薬剤分包装置の紙管に分包用ロールを装着する場合にも適用可能である。
【符号の説明】
【0034】
1a〜1f…円筒体 2…側面 3…側面開口部 4a,4b…開口部 5…押圧片 5a…先端部 5b…基部 5c…曲折部 6…ロールシート 7…芯管 8…中心軸 9a,9b…押圧片 10a,10b…押圧片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面にロールシートが巻回され,両端に設けられた円形の開口部から内部へ芯管が挿通される円筒体であって、
中心軸に沿って内部に設置される弾性材からなる複数の押圧片が、前記円筒体の内周に基部が接続されるとともに,この基部から先端部へ向かって前記中心軸に漸近するように、かつ、前記中心軸までの最短距離が前記芯管の半径よりも短くなるように形成されることを特徴とするロールシート装着具。
【請求項2】
前記押圧片は、前記円筒体の前記側面に設けられたコの字状の切り込み部に従って前記基部を残して前記側面から切り離され,前記円筒体の径方向内側に折り曲げられて形成されることを特徴とする請求項1に記載のロールシート装着具。
【請求項3】
前記押圧片は、前記先端部近傍に設けられる曲折部において前記円筒体の径方向外側に折り曲げられ,この曲折部から前記先端部へ向かっては、前記中心軸に漸近するように形成されることに代えて前記円筒体の前記内周に漸近するように形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロールシート装着具。
【請求項4】
長さの異なる複数の前記押圧片が前記円筒体の前記内周に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のロールシート装着具。
【請求項5】
前記押圧片として、第1の押圧片及び第2の押圧片が互いに逆向きとなるように前記円筒体の前記内周に設置され、
これら第1の押圧片及び第2の押圧片のうち少なくともいずれか一方は,前記先端部近傍に設けられる曲折部において前記円筒体の径方向外側に折り曲げられ,この曲折部から前記先端部へ向かっては、前記中心軸に漸近するように形成されることに代えて前記円筒体の前記内周に漸近するように形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロールシート装着具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−189997(P2011−189997A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55109(P2010−55109)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(510069375)株式会社ネクスト (1)
【Fターム(参考)】