説明

ロール紙の支持機構

【課題】ロール紙をプリンターに収納する場合に、容易にドロップイン方式または両端支持方式に切り替えることができるロール紙の支持機構を提供しようとするものである。
【解決手段】ロール紙16を上方からロール紙収納部17に収納させると、ロール紙16の幅方向の周縁部が一対の支持部10のテーパ部10eに当接し始める。すると、支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dに収納され始める。さらに、ロール紙16が下方に収納されると、それぞれの支持部10の対向面10gに摺接し始め、それぞれの支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dの奥へ全部収納される。そして、保持部11を時計方向に回転させると突出部11aが段差部10fに係合され、支持部10が凹部9dに収納されたまま保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻回されたロール紙を収納部にドロップインするドロップイン方式でもロール紙を収納部の両端から支持する両端支持方式のプリンターでも、印字部にロール紙をフィードして印字することができるロール紙の支持機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の台紙に一定間隔をおいてラベルが仮着されてロール状に巻回されたロール紙または、台紙がないライナーレスラベルが巻回されたロール紙をプリンターに収納して印字する場合、用途によってロール紙の支持機構をドロップイン方式または両端支持方式のいずれかが採用されている。ここで、台紙付きラベルが巻回されたロール紙は、台紙とラベルの間に粘着剤を介して仮着されている。一方、台紙がないライナーレスラベルが巻回されたロール紙は、台紙がないライナーレスラベルの裏面に粘着剤がコーティングされ、他方、表面に剥離剤がコーティングされ、巻回したときに裏面と表面が接着しないようになっている。
【0003】
通常、プリンターの収納部を簡略化できるとともに収納が簡単にできるために、台紙付きロール紙を使用する場合は、ドロップイン方式を採用したプリンターが多く見かけられる。また、プリンターによっては、ドロップイン方式または両端支持方式のいずれでもロール紙を使用できるものがあるが、特に、台紙がないライナーレスラベルのロール紙を使用する場合は、プリンターに粘着剤(糊)が付着するのを嫌うため、一般的に両端支持方式が採用されている。
【0004】
実際上、両端支持方式で台紙がないライナーレスラベルのロール紙を収納したプリンターで印字した後で、台紙付きのロール紙に交換して印字する場合がある。このような場合は、ロール紙の支持機構を変更してドロップイン方式に変更して使用する場合が多い。このようなドロップイン方式または両端支持方式のいずれでも対応できるプリンターが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−335791号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、台紙がないライナーレスラベルの普及に伴い、台紙付きロール紙に替えてライナーレスラベルのロール紙を使用する頻度が増えてきている。特許文献1に記載のプリンターでは、台紙のないライナーレスラベルのロール紙から台紙付きロール紙に変更して使用する場合、ロール紙を両端側から挟持するロール紙保持具を収納する収納部を有する保持具ホルダに、このロール紙保持具を収納させることによってドロップイン方式に切り替えて使用している。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のプリンターは、ロール紙保持具を保持具ホルダに収納させる場合、ロール紙を挿入するプリンターの内側から係合しなければならず、両端支持方式からドロップイン方式に切り替える時の作業性が悪いという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、ロール紙をプリンターに収納する場合に、容易にドロップイン方式または両端支持方式に切り替えることができるロール紙の支持機構を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために請求項1に記載のロール紙の支持機構は、ロール紙を挟持する一対のガイド部と、該ガイド部の対向面にはそれぞれ開口部が形成されるとともに、該開口部に出没自在に移動しながらロール紙を支持する一対の支持部と、該支持部が前記開口部から突出するように付勢された付勢手段とを備えたロール紙の支持機構において、前記支持部が前記付勢手段による付勢力に抗して前記開口部に収納された状態または前記付勢手段による付勢力によって前記開口部から突出した状態に保持するように前記支持部と係合する保持部とを備えたものである。
【0009】
また、上記の課題を解決するために請求項2に記載のロール紙の支持機構は、前記支持部は、それぞれの対向面の反対面に延出するように形成された延出部と、該延出部の外周面の一部に形成された段差部とを有し、前記保持部は、前記延出部が出没自在に移動するように形成された中空部と、該中空部の内周面の一部に内方に突出するように形成された突出部とを有し、前記保持部を回転させることによって前記段差部と該突出部とが係合しているものである。
【0010】
また、上記の課題を解決するために請求項3に記載のロール紙の支持機構は、前記保持部が前記ガイド部の対向面の反対面に設けられているものである。
【0011】
また、上記の課題を解決するために請求項4に記載のロール紙の支持機構は、前記ガイド部は、前記ロール紙の幅によって接離自在に移動する位置決め機構に連動するガイドフレームと、該ガイドフレームに回転自在に枢着されたガイドとを備えているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載のロール紙の支持機構は、ロール紙を挟持する一対のガイド部と、該ガイド部の対向面にはそれぞれ開口部が形成されるとともに、該開口部に出没自在に移動しながらロール紙を支持する一対の支持部と、該支持部が前記開口部から突出するように付勢された付勢手段とを備えたロール紙の支持機構において、前記支持部が前記付勢手段による付勢力に抗して前記開口部に収納された状態または前記付勢手段による付勢力によって前記開口部から突出した状態に保持するように前記支持部と係合する保持部とを備えているので、台紙がないライナーレスラベルのロール紙から台紙付きロール紙に交換したり、また、その逆に台紙付きロール紙から台紙がないライナーレスラベルのロール紙に交換したりする時に、ドロップイン方式または両端支持方式に容易に切り替えることができる。
【0013】
また、請求項2に記載のロール紙の支持機構は、前記支持部は、それぞれの対向面の反対面に延出するように形成された延出部と、該延出部の外周面の一部に形成された段差部とを有し、前記保持部は、前記延出部が出没自在に移動するように形成された中空部と、該中空部の内周面の一部に内方に突出するように形成された突出部とを有し、前記保持部を回転させることによって前記段差部と該突出部とが係合しているので、請求項1と同様な効果を奏する。
【0014】
また、請求項3に記載のロール紙の支持機構は、前記保持部が前記ガイド部の対向面の反対面に設けられているので、台紙がないライナーレスラベルのロール紙から台紙付きロール紙に交換したり、また、その逆に台紙付きロール紙から台紙がないライナーレスラベルのロール紙に交換したりする時に、ロール紙の支持機構の外側からドロップイン方式または両端支持方式に容易に切り替えることができる。
【0015】
また、請求項4に記載のロール紙の支持機構は、前記ガイド部が前記ロール紙の幅によって接離自在に移動する位置決め機構に連動するガイドフレームと、該ガイドフレームに回転自在に枢着されたガイドとを備えているので、両端支持方式で印字させる場合、印字されるとともにロール紙が引き出されて回転し、これに伴ってガイドも同時に回転することができる。したがって、ロール紙とガイドが擦れることなくロール紙からはみ出した粘着剤がガイド部に付着することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。本実施の形態は、巻回された帯状の台紙に一定間隔をおいてラベルが仮着されたロール紙または台紙のないライナーレスラベルが巻回されたロール紙が収納されたクラムシェルタイプのラベルプリンターについて説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るラベルプリンターのカバーを開いた状態の全体斜視図である。図1において、ラベルプリンター1は、主として本体2とカバー3とから構成されている。また、ラベルプリンター1を持ち運ぶためのハンドル5が本体2のサイドフレーム2aの上面の略中央に回動自在に設けられている。一方、カバー3は、サイドフレーム2aの上面の前方部に設けられた枢軸4回りに回動自在に枢着され、後方部(後述するロール紙16の発行側)に回動してサイドフレーム2aの上面の後方に設けられた一対のロックレバー12に係合することによって閉じられる。
【0018】
サーマルヘッド6がカバー3の内方に上下に伸縮自在に取り付けられている。また、サイドフレーム2aの上面の後方部にプラテンローラ7が回転自在に設けられ、カバー3が閉じられた時にサーマルヘッド6がプラテンローラ7に弾接されるようになっている。一方、プラテンローラ7は、ステッピングモーター(図示されていない)によって伝達装置を介して回転駆動され、他方、サーマルヘッド6は、制御部(図示されていない)で生成された制御信号が印加される。
【0019】
ロール紙16がサーマルヘッド6とプラテンローラ7に挟持され、サーマルヘッド6に制御信号が印加されるとともに、プラテンローラ7が回転駆動されることによってロール紙16が印字されながら発行される。このように、サーマルヘッド6とプラテンローラ7とで印字部が構成されている。また、剥離フレーム8が、プラテンローラ7と若干のスペースをもってプラテンローラ7より後方部のサイドフレーム2aの上面に配設され、ロール紙16を台紙からラベルを剥離発行する時に台紙を鋭角に折り曲げて台紙からラベルを剥離させる。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の斜視図である。すなわち、図1に示された本体2の前方部にユニットとして内包されたロール紙収納部17が本体2から取り出された状態の斜視図が図2で示されている。図2において、ロール紙収納部17の背面フレーム17aの略中心部に設けられたピニオン13の上下にラック14(上のラックは隠れて見えない)が歯合し、ラベルプリンター1の幅方向へ左右対称に接離自在に移動する。このようにピニオン13とラック14とでロール紙16のラベルプリンター1の幅方向の位置決め機構を構成している。また、後述する一対のガイドフレーム9bが上下のラック14にそれぞれ取り付けられ一体となって連動し、ラベルプリンター1の幅方向へ中心部から左右対称に接離自在に移動する。
【0021】
後述する一対のガイドフレーム9bのやや後方の上面には、位置決め機構をロックするガイドロック18がガイドフレーム9bの後方の上面に設けられている。また、ガイドロック18を本体に設けられた鋸歯(図示されていない)に係止させると位置決めされ、係止を解除するとそれぞれのガイド部9が左右対称に接離自在に移動する。
【0022】
図3は、図2における矢視A−A断面図であって、(a)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接する前の断面図であり、(b)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接している断面図であり、(c)図は、支持部と保持部が係合されロール紙がロール紙収納部にドロップインされた状態の断面図である。図4は、本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の支持部と保持部の要部断面拡大図であって、(a)図は、支持部と保持部が係合される前の断面拡大図であって、(b)図は、支持部と保持部が係合された状態の断面拡大図である。すなわち、図4の(a)図は、図3の(b)図のロール紙が支持部の対向面に当接し、支持部と保持部が係合される前の要部断面拡大図であり、図4の(b)図は、図3の(c)図の支持部と保持部が係合された状態の要部断面拡大図となっている。図5は、本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の保持部の側面図であって、(a)図は、図4の(a)図におけるB−B矢視図であり、(b)図は、図4の(b)図におけるC−C矢視図である。
【0023】
図3から図5において、帯状の台紙に一定間隔をおいてラベルが仮着されてロール状に紙管16aに巻回されたロール紙または台紙のないライナーレスラベルが巻回されたロール紙16をガイドする一対のガイド9aが対向するようにそれぞれガイドフレーム9bに回転自在に枢着されている。また、これらのガイドフレーム9bの他面には、それぞれガイドパネル9cが嵌合されている。このように、ガイド9a、ガイドフレーム9bおよびガイドパネル9cとからガイド部9が幅方向(左右)に一対構成されている。これらのガイド部9の対向面には、それぞれ凹部9dが形成され、後述するヘッド部10aが幅方向に摺接自在に移動する。一方、これらのガイドパネル9cの中央部には、貫通孔が設けられ後述する延出部10bおよびコレット10cが摺接自在に移動する。他方、それぞれのガイドパネル9cの他面には保持部11がそれぞれ回転自在に枢着されている。
【0024】
ロール紙16を支持するための一対の支持部10は、対向する先端部が中空になった王冠状に形成された一対のヘッド部10aと、それぞれのヘッド部10aの内方に一体に設けられ軸方向に延出した円筒状の延出部10bとから構成され、さらに、それぞれの延出部10bからコレット10cが円周方向に等角度で3本延出していると共に、それぞれのコレット10cの先端部の法線方向の外方に係合部10dが突出している。
【0025】
それぞれの保持部11の中央部には、3か所の貫通孔11bと3か所の内方に突出した突出部11aが円周方向に交互に等間隔で形成されている。また、それぞれの貫通孔11bには、それぞれの係合部10dが摺接自在に移動する。
【0026】
それぞれの延出部10bとコレット10cの外周面の略中央部に亘って、外周面より若干低くなっている段差部10fを有している。また、それぞれの支持部10には、対向する周縁にテーパ部10eが形成され、紙管16aを有したロール紙16が上下に着脱され易くなっている。このように、主として一対のガイド部9、一対の支持部10および一対の保持部11からロール紙の支持機構が構成されている。一方、それぞれのガイドパネル9cとそれぞれの支持部10との間にコイルバネ15が付勢され、それぞれのコイルバネ15の付勢力によってそれぞれの支持部10がそれぞれの凹部9dから突出し、それぞれの係合部10dがそれぞれのガイドパネル9cに当接することによって拘束される。
【0027】
最初に、ロール紙16をドロップイン方式でロール紙収納部17に収納させるロール紙の支持機構について説明する。図3、図4および図5において、ロール紙16を上方からロール紙収納部17に収納させると、ロール紙16の幅方向の周縁部がそれぞれの支持部10のテーパ部10eに当接し始める。すると、それぞれの支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dに収納され始める。さらに、ロール紙16が下方に収納されると、それぞれの支持部10の対向面10gに摺接し始め、それぞれの支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dの奥へ全部収納される。この状態が図3の(b)図および図4の(a)図に示されている。
【0028】
そして、それぞれの保持部11を時計方向に回転させると3か所の突出部11aが回転し、3か所の段差部10fに係合される。この状態が図3の(c)図および図4の(b)図に示されている。また、突出部11aの前縁が若干のテーパ状に形成されているので、突出部11aが段差部10fに係合され易いようになっている。したがって、それぞれの支持部10が凹部9dに全部収納された状態で保持されるので、ロール紙16をロール紙収納部17にドロップインすることができる。
【0029】
次に、ロール紙16を両端支持方式でロール紙収納部17に収納させるロール紙の支持機構について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の両端支持機構の断面図であって、(a)図は、ロール紙を収納する前の断面図であり、(b)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接している断面図であり、(c)図は、ロール紙が両端支持機構によって保持されている断面図である。また、ロール紙16を両端支持方式でロール紙収納部17に収納させる場合は、ドロップイン方式で支持部と保持部の係合を解除しておく必要がある。
【0030】
図6において、ロール紙16を上方からロール紙収納部17に収納させると、ロール紙16の幅方向の周縁部が一対の支持部10のテーパ部10eに当接し始める。すると、それぞれの支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dに収納され始める。さらに、ロール紙16を下方に収納させると、それぞれの支持部10の対向面10gに摺接し始め、それぞれの支持部10がコイルバネ15の付勢力に抗して凹部9dの奥へ全部収納される。
【0031】
さらに、ロール紙16を下方へ収納させ、紙管16aの中にそれぞれの支持部10が内在する位置にくると、それぞれのコイルバネ15の付勢力によってそれぞれの支持部10が凹部9dから突出させられてロール紙16が両端から確実に支持される。
【0032】
本実施の形態では、ロール紙16をドロップイン方式で印字する場合に、一対の支持部10と一対の保持部11を係合させて、それぞれの支持部10をそれぞれのガイド部9の凹部9dに収納させた場合のラベルプリンターのロール紙支持機構について説明してあるが、ロール紙16を両端支持方式で印字する場合に、一対の支持部10がそれぞれのガイド部9の凹部9dより突出した状態に保持したまま印字できるラベルプリンターのロール紙支持機構にも適用することができる。
【0033】
また、クラムシェルタイプのラベルプリンターのロール紙支持機構について説明してあるが、これに限定されることなく、その他の印字装置またはロール紙を収納する装置のロール紙支持機構としても広く適用することができる。さらに、本実施の形態では、それぞれの支持部と保持部が3か所で係合した場合について説明してあるが、これに限定されることなく適宜係合部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態に係るラベルプリンターのカバーを開いた状態の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の斜視図である。
【図3】図2における矢視A−A断面図であって、(a)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接する前の断面図であり、(b)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接している断面図であり、(c)図は、支持部と保持部が係合されロール紙がロール紙収納部にドロップインされた状態の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の支持部と保持部の要部断面拡大図であって、(a)図は、支持部と保持部が係合される前の断面拡大図であって、(b)図は、支持部と保持部が係合された状態の断面拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の保持部の側面図であって、(a)図は、図4の(a)図におけるB−B矢視図であり、(b)図は、図4の(b)図におけるC−C矢視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るロール紙収納部の両端支持機構の断面図であって、(a)図は、ロール紙を収納する前の断面図であり、(b)図は、ロール紙が支持部の対向面に当接している断面図であり、(c)図は、ロール紙が両端支持機構によって保持されている断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ラベルプリンター
2 本体
2a サイドフレーム
3 カバー
4 枢軸
5 ハンドル
6 サーマルヘッド
7 プラテンローラ
8 剥離フレーム
9 ガイド部
9a ガイド
9b ガイドフレーム
9c ガイドパネル
9d 凹部
10 支持部
10a ヘッド部
10b 延出部
10c コレット
10d 係合部
10e テーパ部
10f 段差部
10g 対向面
11 保持部
11a 突出部
11b 貫通孔
12 ロックレバー
13 ピニオン
14 ラック
15 コイルバネ
16 ロール紙
16a 紙管
17 ロール紙収納部
17a 背面フレーム
18 ガイドロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙を挟持する一対のガイド部と、該ガイド部の対向面にはそれぞれ開口部が形成されるとともに、該開口部に出没自在に移動しながらロール紙を支持する一対の支持部と、該支持部が前記開口部から突出するように付勢された付勢手段とを備えたロール紙の支持機構において、
前記支持部が前記付勢手段による付勢力に抗して前記開口部に収納された状態または前記付勢手段による付勢力によって前記開口部から突出した状態に保持するように前記支持部と係合する保持部とを備えたことを特徴とするロール紙の支持機構。
【請求項2】
前記支持部は、それぞれの対向面の反対面に延出するように形成された延出部と、該延出部の外周面の一部に形成された段差部とを有し、前記保持部は、前記延出部が出没自在に移動するように形成された中空部と、該中空部の内周面の一部に内方に突出するように形成された突出部とを有し、前記保持部を回転させることによって前記段差部と該突出部とが係合していることを特徴とする請求項1記載のロール紙の支持機構。
【請求項3】
前記保持部が前記ガイド部の対向面の反対面に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のロール紙の支持機構。
【請求項4】
前記ガイド部は、前記ロール紙の幅によって接離自在に移動する位置決め機構に連動するガイドフレームと、該ガイドフレームに回転自在に枢着されたガイドとを備えていることを特徴とする請求項1記載のロール紙の支持機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−1514(P2013−1514A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134754(P2011−134754)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(591110078)株式会社新盛インダストリーズ (18)
【Fターム(参考)】