説明

三角形の弁当包み

【課題】弁当箱と箸箱の位置を安定させ、かつ結び目を最小限にして幼児でも容易に包み結ぶことができるようにすること、もしくは結び目を不要とする。
【解決手段】二等辺三角形の同大の布を二枚重ね合わせて底辺を縫合し、又は二等辺三角形が形成できる四角形の布を対角線から折りたたんだ三角布。これら三角布の上方の頂点を底辺に接して折りたたみ底辺と平行に裁断、又は内側へ折り込んで台形を形成して斜辺部を縫合する。そして、底辺の中心から左右の方向に10cmから25cmの任意の部位と台形の上辺を垂直に縫合して弁当箱収納袋を形成する。さらに長方形の布を弁当箱収納袋の開口部に横長に縫合して箸箱収納袋を形成する。またさらには二等辺三角形の頂角部を底辺方向に折りたたんで接する部位と左右両方の底角部をそれぞれ内側に折りたたんで接する部位、或いはその一方の底角部が接する部位に両面ファスナー又は留め具を施す。そして弁当箱収納袋の開口部に両面ファスナー又は留め具を施す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三角形の弁当包みに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から弁当箱を包む形態としては、ハンカチ、ナプキン或いは風呂敷等の四角形の布を用いて包んでいる。この四角形の布で弁当箱と箸箱を包む方法としては、布の中心に弁当箱を据えてその上に箸箱を置く、又は弁当箱と箸箱を並べて置いて布の両端で包み込み他の両端で結ぶ方法がある。この場合、結び目は一つであり見た目もスッキリしていて良いが、弁当箱が固定されていないため、移動中に弁当箱の自重で包みが緩み弁当箱や箸箱がずれる或いは飛び出すなどの欠点がある。もう一つの方法は、布の中心に弁当箱と箸箱を据えて布の四方を交差させて結ぶ方法である。この場合、弁当箱と箸箱の位置は安定するものの結び目が重なって大きくなりカバン等の収まりが悪くなるという欠点がある。又、これらの欠点は幼児が結ぶ動作を習得するにおいても困難を伴う結果となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、弁当を包むにおいて弁当箱や箸箱がずれたり飛び出したりしないよう弁当箱と箸箱の位置を安定させ、かつ結び目を最小限にして幼児でも容易に包み結ぶことができるようにすること、もしくは結び目を不要とする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は課題を解決するため、二等辺三角形の同大の布を二枚重ね合わせて底辺を縫合した三角布。又は二等辺三角形が形成できる四角形の布を対角線から折りたたんだ三角布。これら三角布の上方の頂点を底辺に接して折りたたみ底辺と平行に裁断、又は内側へ折り込んで台形を形成して斜辺部を縫合する。そして、底辺の中心から左右の方向に10cmから25cmの任意の部位と台形の上辺を垂直に縫合して弁当箱収納袋を形成する。さらに長方形の布を弁当箱収納袋の開口部に横長に縫合して箸箱収納袋を形成したことを特徴とする。
【0005】
さらには二等辺三角形の頂角部を底辺方向に折りたたんで接する部位と左右両方の底角部をそれぞれ内側に折りたたんで接する部位、或いはその一方の底角部が接する部位に両面ファスナー又は留め具を施したことを特徴とする。
【0006】
そして、前述の弁当包みにおいて弁当箱収納袋の開口部に両面ファスナー又は留め具を施したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、三角布に弁当箱収納袋と箸箱収納袋を形成したことで、袋の機能と包む機能を併せ持つ三角形の弁当包みとしたものである。すなわち袋の機能は弁当箱と箸箱の位置を安定させ、包む機能は弁当箱と箸箱をさらに固定させる利点がある。又、三角形にすることで結び目を一つにできる利点がある。これらの利点は、幼児が結ぶ動作の習得を容易にできる。又、三角布の三方を内側に折りたたむことで結び目を不要とする利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
二等辺三角形の同大の布を二枚重ね合わせて底辺を縫合した三角布。又は二等辺三角形が形成できる四角形の布を対角線から折りたたんだ三角布。これら三角布の上方の頂点を底辺に接して折りたたみ底辺と平行に裁断、又は内側へ折り込んで台形を形成して斜辺部を縫合する。そして、底辺の中心から左右の方向に10cmから25cmの任意の部位と台形の上辺を垂直に縫合して弁当箱収納袋を形成する。さらに長方形の布を弁当箱収納袋の開口部に横長に縫合して箸箱収納袋を形成する。
【0009】
またさらに二等辺三角形の頂角部を底辺方向に折りたたんで接する部位と左右両方の底角部をそれぞれ内側に折りたたんで接する部位、或いはその一方の底角部が接する部位に両面ファスナー又は留め具を施す。
【0010】
そして、前述した弁当包みの弁当箱収納袋の開口部に両面ファスナー又は留め具を施したものとする。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明の1実施例の平面図であり、以下図面を参照して説明する。
【0012】
一辺が50cmの正方形の布を対角線から折りたたんだで二等辺三角形の三角布1とした。この三角布の上方の頂点が底辺に接するように内側へ折り込み台形を形成して斜辺部を縫合した。そして、底辺の中心から左右の方向に12cmの部位で台形の上辺に向けて垂直に縫合して弁当箱収納袋2を形成した。さらに長方形の布を弁当箱収納袋2の開口部に沿って横長に縫合して箸箱収納袋3を形成した。これによって、弁当箱及び箸箱の位置が安定し、結び目も一つとすることができた。
【実施例2】
【0013】
図2の実施例は、二等辺三角形の頂角部を底辺方向に折りたたんで接する部位と左右両方の底角部をそれぞれ内側に折りたたんで接する部位、或いはその一方の底角部が接する部位に両面ファスナー4を施したものである。これらをそれぞれ折りたたみ両面ファスナー4で止めることにより結び目を不要とした。
【0014】
図3は実施例2の模式図であり、頂角部を下方に折りたたんで両面ファスナー4で定着させ、左底角部を内側に折りたたんで両面ファスナー4で定着させたものである。なお、材質は植物繊維、化繊の布に替えてビニール等の石油製品によるシート状のものであっても同様の効果を得ることが出来るが、織布がより好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0015】
弁当包みを三角布とし、弁当収納袋と箸箱収納袋を形成して包む機能と袋の機能を持たせたことで弁当箱と箸箱の位置の安定化が図られ、両面ファスナー又は留め具を施すことで結び目は一ヶ所もしくは不要となり簡便な弁当包みとして利用できる。又、幼児の結ぶ動作の習得にも適した弁当包みとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。(実施例1)
【図2】本発明の実施の形態を示す平面図である。(実施例2)
【図3】本発明の実施の形態を示す模式図である。(実施例2)
【符号の説明】
【0017】
1 三角布
2 弁当箱収納袋
3 箸箱収納袋
4 両面ファスナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二等辺三角形の同大の布二枚を重ね合わせて底辺を縫合、又は二等辺三角形が形成できる四角形の布を対角線から折りたたみ、上方の布の頂点を底辺に接して折りたたみ底辺と平行に裁断、又は内側へ折り込んで台形を形成して斜辺部を縫合し、底辺の中心から左右方向に10cmから25cmの任意の部位と台形の上辺を垂直に縫合して弁当箱収納袋を形成し、長方形の布を弁当箱収納袋の開口部に横長に縫合して箸箱収納袋を形成したことを特徴とする三角形の弁当包み。
【請求項2】
二等辺三角形の頂角部を底辺方向に折りたたんで接する部位と両底角部を内側に折りたたんで接する部位、或いは一方の底角部が接する部位に両面ファスナー又は留め具を施したことを特徴とする請求項1の三角形の弁当包み。
【請求項3】
弁当箱収納袋の開口部に両面ファスナー又は留め具を施したことを特徴とする請求項1及び請求項2の三角形の弁当包み。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−289041(P2006−289041A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144687(P2005−144687)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(505181239)
【Fターム(参考)】