説明

上皮成長因子受容体変異

【課題】上皮成長因子受容体(「EGFr」)変異、変異体EGFrポリペプチドを提供する。
【解決手段】上皮成長因子受容体(EGFr)、ホスファチジルイノシトール3’−キナーゼ(“PI3K”)及びB−Rafの変異。EGFrに対するヒトモノクローナル抗体を用いて、変異されたEGFrを含有する腫瘍を治療する方法。試料中の1つ又はそれ以上の、変異体EGFr、変異体PI3K及び/又は変異体B−Rafの存在を確認するための方法及びキット並びに変異体EGFr、変異体PI3K及び/又は変異体B−Rafの存在に関連する疾患又は症状を治療するための方法及びキット。変異体EGFr、変異体PI3K及び/又は変異体B−Rafを含有する腫瘍を治療する方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項2】
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなる単離されたポリペプチド。
【請求項3】
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項4】
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項5】
配列番号15、配列番号16及び配列番号17から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項6】
配列番号15、配列番号16及び配列番号17から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなる単離されたポリペプチド。
【請求項7】
配列番号15、配列番号16及び配列番号17から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項8】
配列番号15、配列番号16及び配列番号17から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項9】
配列番号19及び配列番号20から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項10】
配列番号19及び配列番号20から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなる単離されたポリペプチド。
【請求項11】
配列番号19及び配列番号20から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項12】
配列番号19及び配列番号20から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項13】
請求項3、4、7、8、11及び12の何れかの少なくとも1つの単離されたポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項14】
請求項13のベクターを含む宿主細胞。
【請求項15】
請求項3、4、7、8、11及び12の何れかの単離されたポリヌクレオチドで形質転換された細胞。
【請求項16】
ポリペプチド産生に対して効果的な条件下で、請求項14の宿主細胞を培養することを含む、ポリペプチドを調製する方法。
【請求項17】
ポリペプチドを単離することをさらに含む、請求項16の方法。
【請求項18】
ポリペプチド産生に対して効果的な条件下で、請求項15の細胞を培養することを含む、ポリペプチドを調製する方法。
【請求項19】
ポリペプチドを単離することをさらに含む、請求項18の方法。
【請求項20】
請求項16の方法によって調製されたポリペプチド。
【請求項21】
請求項18の方法によって調製されたポリペプチド。
【請求項22】
異種ポリペプチドに融合された請求項1、2、5、6、9及び10の何れかの単離されたポリペプチドを含む融合タンパク質。
【請求項23】
請求項1、2、5、6、9及び10の何れかの単離されたポリペプチドに結合することができる特異的結合因子。
【請求項24】
抗体、重鎖及び軽鎖がリンカーによって接続されている抗体、一本鎖Fv抗体、免疫学的に機能的な免疫グロブリン断片、Fab抗体、Fab’抗体、(Fab’)抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、抗イディオタイプ抗体、完全ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、CDRグラフト化抗体並びに配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12、配列番号13、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号19、配列番号20から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドへのEGFの結合を阻害する抗体から選択される少なくとも1つの分子から選択される、請求項23の特異的結合剤。
【請求項25】
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つの配列を含む少なくとも1つのポリペプチドを動物に投与すること、並びに
配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む少なくとも1つのポリペプチドに結合できる抗体を前記動物から取得すること、
を含む、配列番号2、配列番号3、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12及び配列番号13から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含む少なくとも1つのポリペプチドを結合できる抗体を取得する方法。
【請求項26】
請求項3、4、7、8、11及び12の何れかのポリヌクレオチドを含むトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項27】
固相支持体に付着された、請求項3、4、7、8、11及び12の何れかのポリヌクレオチド。
【請求項28】
固相支持体に付着された、請求項1、2、5、6、9及び10の何れかのポリペプチド。
【請求項29】
請求項3、4、7、8、11及び12の何れかの少なくとも1つのポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドのアレイ。
【請求項30】
請求項1、2、5、6、9及び10の何れかの少なくとも1つのポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドのアレイ。
【請求項31】
L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つのEGFr変異を含む、変異体RGFrポリヌクレオチドの領域をコードするポリヌクレオチドにハイブリッド形成するか、又は前記ポリヌクレオチドの相補物にハイブリッド形成する核酸プローブ。
【請求項32】
(a)対象から得られた試料中での、請求項1及び2の何れかのポリペプチドの発現の存在又は量を測定すること、並びに
(b)前記ポリペプチドの発現の存在又は量に基づいて、1つ又はそれ以上のEGFr変異に関連した疾病又は症状を診断することを含む、
対象中の1つ又はそれ以上のEGFr変異に関連する疾病又は症状を診断する方法。
【請求項33】
(a)試料中での、請求項1及び2の何れかのポリペプチドの発現の存在又は量を測定すること、並びに
(b)前記ポリペプチドの発現の存在又は量に基づいて、1つ又はそれ以上のEGFr変異に関連した疾病又は症状に対する感受性を診断することを含む、
対象中の1つ又はそれ以上のEGFr変異に関連する疾病又は症状に対する感受性を診断する方法。
【請求項34】
(a)変異体EGFrポリペプチドの領域をコードするポリヌクレオチドにハイブリッド形成するプローブに試料を曝露すること(前記領域は、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つのEGFr変異を含む。)並びに、
(b)前記試料中の変異体EGFrポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの存在又は不存在を測定することを含む、
試料中の変異体EGFrポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの存在又は不存在を測定する方法。
【請求項35】
(a)変異体EGFrポリヌクレオチドの領域をコードするポリヌクレオチドにハイブリッド形成するプローブに試料を曝露すること(前記領域は、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つのEGFr変異をコードする。)並びに、
(b)前記試料中の変異体EGFr変異体EGFrポリペプチドの存在又は不存在を測定することを含む、
試料中の変異体EGFrポリペプチドの存在又は不存在を測定する方法。
【請求項36】
対象中のEGFr関連癌を診断する方法であり、前記対象から得た試料中における、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つの変異を含む少なくとも1つの変異体EGFrポリペプチドの存在又は不存在を測定することを含み、前記少なくとも変異体EGFrポリペプチドの存在が前記対象中のEGF関連癌を診断する、前記方法。
【請求項37】
対象中のEGFr関連癌を診断する方法であり、前記対象から得た試料中における、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つの変異を含むポリペプチドをコードする少なくとも1つの変異体EGFrポリヌクレオチドの存在又は不存在を測定することを含み、前記少なくとも1つの変異体EGFrポリヌクレオチドの存在が前記対象中のEGF関連癌を診断する、前記方法。
【請求項38】
対象中のEGFr関連癌の発生の可能性を決定する方法であり、前記対象から得た試料中における、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つの変異を含む少なくとも1つの変異体EGFrポリペプチドの存在又は不存在を測定することを含み、前記少なくとも変異体EGFrポリペプチドの存在が前記対象中のEGFr関連癌の発生の可能性を示す、前記方法。
【請求項39】
対象中のEGFr関連癌の発生の可能性を決定する方法であり、前記対象から得た試料中における、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つの変異を含むポリペプチドをコードする少なくとも1つの変異体EGFrポリヌクレオチドの存在又は不存在を測定することを含み、前記少なくとも1つの変異体EGFrポリヌクレオチドの存在が前記対象中のEGF関連癌の発生の可能性を示す、前記方法。
【請求項40】
EGFr関連癌が非小細胞肺癌である、請求項36、37、38及び39の何れかの方法。
【請求項41】
(a)請求項14又は15の何れかの細胞を検査化合物と接触させること、及び
(b)前記検査化合物が変異体EGFrポリペプチドの活性を調節するかどうかを検出すること、
を含む、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つの変異を含む少なくとも1つの変異体EGFrポリペプチドの活性の調節物質に対するスクリーニングの方法。
【請求項42】
請求項41の方法によって同定された化合物。
【請求項43】
少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状に対する治療を必要とする対象に、請求項42の化合物を投与することを含む、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状を治療する方法。
【請求項44】
(a)対象から得られたポリヌクレオチド中の少なくとも1つのEGFr変異を検出すること(少なくとも1つのEGFr変異の検出は、少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状を発症することに対して、患者が増加した感受性を有することを示す。)、
(b)変異体EGFrポリペプチドを特異的に結合する抗体を前記対象に投与することを含む、
少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状に対して対象を治療する方法。
【請求項45】
(a)対象から得られたポリヌクレオチド中の少なくとも1つのEGFr変異を検出すること(少なくとも1つのEGFr変異の検出は、患者が少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状を有することを示す。)、及び
(b)変異体EGFrポリペプチドを特異的に結合する抗体を前記対象に投与することを含む、
少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状に対して対象を治療する方法。
【請求項46】
抗体がヒト抗体である、請求項44の方法。
【請求項47】
抗体がパニツムマブ又はその抗原結合領域である、請求項46の方法。
【請求項48】
EGFr変異の少なくとも1つが、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される、請求項44の方法。
【請求項49】
少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状が非小細胞肺癌である、請求項44の方法。
【請求項50】
少なくとも1つのEGFr変異に関連する疾病又は症状を治療する方法であり、このような治療を必要とする対象に、請求項3及び4の何れかのポリヌクレオチドに対してアンチセンスのポリヌクレオチドを投与することを含む、前記方法。
【請求項51】
(a)集団中の個体の遺伝的プロファイル中に少なくとも1つのEGFr変異の存在を測定すること、並びに
(b)変異体EGFr遺伝的プロファイルと前記個体の特異的特徴との間の関係を確定することを含む、
個体の特異的集団において、変異体EGFr集団プロファイルを確定する方法。
【請求項52】
個体の特異的特徴が、EGFr変異に関連する疾病又は症状を発症する感受性を含む、請求項51の方法。
【請求項53】
個体の特異的特徴が、EGFr変異に関連する疾病又は症状を呈することを含む、請求項51の方法。
【請求項54】
対象の変異体EGFrポリペプチド中のEGFr変異T790Mの存在又は不存在を測定することを含み、1つ又はそれ以上の変異体EGFrポリペプチド中のEGFr変異T790Mの存在がゲフィチニブを用いた治療に対する耐性を示す、対象中の疾病又は症状に対するゲフィチニブ治療の効力を予測する方法。
【請求項55】
対象中のEGFr変異T790Mの存在又は不存在を測定することを含む、癌に罹患する対象中の抗EGFr抗体を用いた治療に対する応答性を測定する方法。
【請求項56】
抗体がパニツムマブ又はセツキシマブである、請求項55の方法。
【請求項57】
変異体EGFrポリペプチドの領域をコードするポリヌクレオチドにハイブリッド形成するプローブを含む(前記領域は、L688P、Q701H、K745N、C781R、アミノ酸771と772の間のヒスチジン挿入、T790M、L828停止、Q849R、F910L及びV948Aから選択される少なくとも1つのEGFr変異を含む。)、対象中の変異体EGFrポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを検出するためのキット。
【請求項58】
2つ又はそれ以上の増幅プライマーをさらに含む、請求項57のキット。
【請求項59】
検出部分をさらに含む、請求項57のキット。
【請求項60】
核酸試料採取要素をさらに含む、請求項57のキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図6I】
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【図6J】
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【図6K】
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【図6L】
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【図6M】
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【図6N】
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【図6O】
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【図6P】
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【図6Q】
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【図6R】
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【図6S】
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【図6T】
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【図6U】
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【図6V】
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【図6W】
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【図6X】
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【図6Y】
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【図6Z】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【公開番号】特開2012−149070(P2012−149070A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−49012(P2012−49012)
【出願日】平成24年3月6日(2012.3.6)
【分割の表示】特願2007−557212(P2007−557212)の分割
【原出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】