説明

下まつげ用カール器

【課題】 下瞼まつげをカールする際にも、上瞼まつげをカールする場合と同様の自然な姿勢で操作し得、楽に且つ的確に下瞼まつげをカールし得る下瞼用まつげカール器を提供する。
【解決手段】 従来のまつげカール器におけるまつげ押圧板5と、該まつげ押圧板に対応してまつげを挟圧するためのゴム体10及び該ゴム体を嵌着するためのゴム体収納函8の構成位置を逆転せしめると共に、前記三体の湾曲方向をも反転せしめることにより、下瞼まつげの形状に適応して容易に該下瞼まつげを挟圧し得る如くなした。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、下瞼まつげをカールするためのまつげカール器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のまつげカール器(A)は、図1に示す如く、長い把持棒(1a)を湾曲し、指掛孔(2a)を形成して重ね合わせた中間に、同じく指掛孔(2b)を形成して重ね合わせた短い把持棒(1b)k先端よりやや下の部分を挿入交叉せしめ、該交叉部を連結軸(3)で回動自由に連結した後、把持棒(1a)の先端を開脚せしめ、該開脚先端間に上瞼まつげ(4)の湾曲度に合わせて湾曲したまつげ押圧板(5)を縦状に固定すると共に、把持棒(1b)の先端に開孔せしめた連結孔(6)にV字状の作動脚(7)を回動自由に連結した後、該作動脚(7)
の開脚先端に、まつげ押圧板(5)と対向し得る如くゴム体収納函(8)の底面を固定し、且つ該ゴム体収納函(8)の左右に摺動孔(9)を開孔せしめ、まつげ押圧板(5)下部の把持棒(1a)両脚へ前記摺動孔(9)を通してゴム体収納函(8)を摺動可能に付設した後、該ゴム体収納函(8)内にまつげ押圧板(5)と対向する如くゴム体(10)を嵌着してなるもので、把持棒(1b)を操作して作動脚(7)を上下せしめることによりゴム体収納函(8)を上下摺動させ、図2に示す如く、ゴム体収納函(8)内のゴム体(10)とまつげ押圧板(5)間に上瞼まつげ(4)を挟圧し、カールするものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図2に示す如く、従来のまつげカール器(A)を使用して上瞼まつげ(4)をカールする場合、把持棒(1a)(1b)の位置は口元の高さにあるので、手指の位置や向きも極く自然な状態にあり、把持棒(1a)(1b)の操作がスムーズになし得、ゴム体収納函(8)のゴム体(10)とまつげ押圧板(5)の間で上瞼まつげ(4)を楽に且つ的確に挟圧し得るが、図3に示す如く、下瞼まつげ(11)をカールしようとする場合には、従来のまつげカール器(A)を反転して使用しなければならない。しかし、その結果把持棒(1a)(1b)の位置が額の上部にくるため、手を高く挙げてねじったような不自然な姿勢で操作しなければならず、ゴム体収納函(8)とまつげ押圧板(5)の間にうまく下瞼まつげ(11)を挟圧することが極めて困難となる欠点が生ずるが、本考案に係る下瞼用まつげカール器は該欠点を解消するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、まつげ押圧板(5)とゴム体収納函(8)の取り付け位置を逆転せしめると共に、湾曲方向をも反転せしめることにより、前記問題点を解決する如くなしたものである。
【0005】
【作用】
まつげ押圧板(5)とゴム体収納函(8)の取り付け部位を逆転せしめると共に、湾曲方向をも反転せしめたため、下瞼まつげ(11)をカールする場合でも、把持棒(1a)(1b)の位置が上瞼まつげ(4)をカールする場合と同様になるので、手指の位置や向きも自然な状態となり、ゴム体収納函(8)のゴム体(10)とまつげ押圧板(5)の間に、正確且つ楽に下瞼まつげ(11)を挟圧し得るものである。
【0006】
【実施例】
以下、図4に従って実施例を説明すると、本考案に係る下瞼用まつげカール器(B)は、把持棒(1a)の開脚部先端間に、下瞼まつげ(11)の湾曲度に合わせて湾曲せしめ且つゴム体(10)を嵌着したゴム体収納函(8)を、ゴム体(10)面が把持棒(1a)と把持棒(1b)の連結軸(3)方向に対向し、下瞼まつげ(11)の形状に合わせ得るよう固定すると共に、ゴム体収納函(8)
の湾曲度に対応せしめて湾曲したまつげ押圧板(5)の縦両側に摺動筒(12)
を形成した後、該まつげ押圧板(5)の先端縁がゴム体(10)面と対向する如く、該まつげ押圧板(5)を、摺動筒(12)を通して把持棒(1a)の開脚部中間に摺動自由に付設し、且つ該まつげ押圧板(5)の底縁に作動脚(7)V字形先端を固定する如くなしたものである。
【0007】
本考案は上述の如き構成からなるものであるから、ゴム体(10)面を下瞼まつげ(11)上部に当てがった後、把持棒(1b)即ち作動脚(7)を作動せしめてまつげ押圧板(5)を押しあげれば、まつげ押圧板(5)とゴム体(10)
の間に下瞼まつげ(11)が挟圧され、カールすることが出来るものである。
【0008】
【考案の効果】
上述のように、本考案に係る下瞼用まつげカール器(B)を使用すれば、上瞼まつげ(4)をカールする場合と同様、正確且つ容易に下瞼まつげ(11)をカールし得る効果があるものである。
【提出日】平成14年5月16日(2002.5.16)

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】把持棒(1a)の開脚部先端間に、下瞼まつげ(11)の湾曲度に合わせて湾曲せしめ且つゴム体(10)を嵌着したゴム体収納函(8)を、ゴム体(10)面が把持棒(1a)と把持棒(1b)の連結軸(3)方向に対向し、下瞼まつげ(11)の形状に合わせ得るよう固定すると共に、ゴム体収納函(8)の湾曲度に対応せしめて湾曲したまつげ押圧板(5)の縦両側に摺動筒(12)を形成した後、該まつげ押圧板(5)の先端縁がゴム体(10)面と対向する如く、該まつげ押圧板(5)を、摺動筒(12)を通して把持棒(1a)の開脚部中間に摺動自由に付設し、且つ該まつげ押圧板(5)の底縁に作動脚(7)のV字形先端を固定してなることを特徴とする下瞼用まつげカール器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】実用新案登録第3088991号(U3088991)
【登録日】平成14年7月17日(2002.7.17)
【発行日】平成14年10月4日(2002.10.4)
【考案の名称】下まつげ用カール器
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2002−2637(U2002−2637)
【出願日】平成14年4月1日(2002.4.1)
【出願人】(591165780)株式会社コージー本舗 (7)