中継のためのプログラム、中継装置及び制御方法
【課題】中継装置において通信経路を柔軟に切り替える。
【解決手段】中継装置は、(A)ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子と、フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに、受信したフレームを出力する出力部とを有する。
【解決手段】中継装置は、(A)ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子と、フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに、受信したフレームを出力する出力部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置における通信経路の設定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
イーサネット(登録商標)等のネットワークにおいては、ネットワーク中にループ状の経路が存在すると、ブロードキャストストーム(Broadcast Storm)等の問題が発生することがある。
【0003】
ネットワークにおけるループに対処するための技術として、スパニングツリープロトコル(Spanning Tree Protocol)という技術が知られている。スパニングツリープロトコルは、ネットワークにおける一部のリンクを無効にすることで、ループを論理的に切断する技術である。しかし、スパニングツリープロトコルには、ループを検出するための制御フレームが失われることによって誤検出をすることがあるという問題がある。また、ネットワークにおける一部のリンクを無効にするので、無効にされたリンクの帯域を活用することができないという問題もある。
【0004】
別の技術として、リンクアグリゲーション(Link Aggregation)という技術が知られている。リンクアグリゲーションにおいては、複数のリンクを論理的な1本のリンクとして取り扱う。例えば、2つのスイッチが複数のリンクで接続されていることにより物理的にはループが存在する場合であっても、それらの複数のリンクを論理的な1本のリンクとして取り扱うため、論理的にはループが存在せず、フレームがスイッチ間を往復し続けることがなくなる。但し、リンクアグリゲーションには、複数のリンクを適切に使い分けることが難しく、特定のリンクに負荷が集中してしまうことがあるという問題がある。また、例えばネットワークに新たにスイッチを導入し、そのスイッチと既に導入済みの他のスイッチとの間にリンクアグリゲーションによって論理的なリンクを設ける場合には、既に導入済みのスイッチに対しても設定を行うことがある。この場合、既に導入済みのスイッチに対して適切にリンクアグリゲーションの設定を行わなければ、ネットワークの他の部分に対して悪影響を及ぼしてしまうことがある。
【0005】
さらに別の技術として、エンドホストモード(End Host Mode)という技術が知られている。エンドホストモードでは、例えばスイッチを外部のネットワークと複数のサーバとの間に配置した場合において、ネットワーク側ポート間でフレームの転送をしないように設定することにより、ループの発生を回避する。また、サーバ側ポートの各々に対して1つのネットワーク側ポートを予め対応付けておく。そして、サーバ側ポートでフレームを受信した際、宛先に対応する送信ポートが不明である場合には、フレームの受信ポートに対応付けられているネットワーク側ポートに出力する。これによって、上で述べたスパニングツリープロトコルやリンクアグリゲーションの問題にも対処することができる。しかし、エンドホストモードでは、サーバ側ポートの各々に対して1つのネットワーク側ポートを対応付けるため、通信経路が固定的に設定されてしまうという問題がある。
【0006】
また、ネットワークスイッチに関して、以下のような従来技術が存在する。具体的には、通信システムが、第1の群のスイッチングユニットと、第2の群のスイッチングユニットとを有し、これらのスイッチングユニットが接続されることにより、ネットワークが形成される。また、このネットワークは少なくとも2つの仮想サブネットワークに分割され、各々がスパニングツリーを形成する。そして、各スイッチングユニットは、特定のポートに到着するパケットを、予め定められた仮想サブネットワークに割り当てる。しかし、この技術は、複数のスイッチングユニットを用いた特殊なシステムを想定しているため、上記のエンドホストモードの問題には適用することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−546332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、一側面では、中継装置において通信経路を柔軟に切り替えるための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの案では、(A)ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子と、フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに、受信したフレームを出力する出力部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
中継装置において通信経路を柔軟に切り替えることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施の形態のシステム概要を示す図である。
【図2】図2は、中継装置の機能ブロック図である。
【図3】図3は、宛先DBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図4】図4は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図5】図5は、中継装置が行う処理の処理フローを示す図である。
【図6】図6は、本実施の形態の適用例を示す図である。
【図7】図7は、本実施の形態の中継装置の設定例を示す図である。
【図8】図8は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図9】図9は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図10】図10は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図11】図11は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図12】図12は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図13】図13は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図14】図14は、コンピュータの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、本実施の形態のシステム概要を示す。例えばイーサネットスイッチである中継装置1には、サーバ31乃至34が接続されている。また、中継装置1は、ネットワーク5及び7に接続されている。ネットワーク5及び7は、例えばLAN(Local Area Network)及びSAN(Storage Area Network)である。なお、図1ではサーバを4つ示しているが、サーバの数に限定は無い。また、中継装置1が接続されるネットワークの数にも限定は無い。
【0013】
図2に、中継装置1の機能ブロック図を示す。中継装置1は、受信ポート101乃至104と、特定部11と、宛先データベース(DB)12と、フローDB13と、送信ポート141乃至144とを有する。なお、図2においては受信ポート及び送信ポートの数は4であるが、数に限定は無い。
【0014】
受信ポート101乃至104は、フレームを受信すると、特定部11に出力する。特定部11は、宛先DB12及びフローDB13に格納されているデータに基づきフレームの出力先の送信ポートを特定し、特定された送信ポートにフレームを出力する。送信ポート141及び142は、特定部11から入力されたフレームを送信する。
【0015】
図3に、宛先DB12に格納されているデータの一例を示す。図3の例では、宛先MACアドレスと、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子と、送信ポートの識別子とが格納されている。VLANの識別子は、例えばVLAN IDである。
【0016】
本実施の形態では、MACアドレスの学習処理の結果が宛先DB12に格納される。但し、サーバ31乃至34が接続されているポート(以下、サーバ側ポートと言う)についてはMACアドレスの学習処理を行うが、ネットワーク5及び7が接続されているポート(以下、ネットワーク側ポートと言う)についてはMACアドレスの学習処理を行わないとする。
【0017】
図4に、フローDB13に格納されているデータの一例を示す。図4の例では、受信ポートの識別子と、VLANの識別子と、送信ポートの識別子とが格納されている。フローDB13には、サーバとネットワーク5又は7における装置とが通信を行う場合の通信経路を特定するためのデータが格納される。
【0018】
なお、本実施の形態では、フロー(すなわち通信種別)の識別子として、VLANの識別子を利用している。但し、後で詳細に説明するように、フローの識別子として他の情報を用いるようにしてもよい。
【0019】
次に、図5を用いて、中継装置1の動作について説明する。ここでは、サーバ31乃至34がフレームを送信する場合を例にして説明する。
【0020】
まず、サーバ31乃至34のいずれかが送信したフレームを受信ポート101乃至104のいずれかが受信し、特定部11に出力する。そして、特定部11は、フレームから宛先情報(本実施の形態においては、宛先MACアドレス及びVLANの識別子)を抽出する(図5:ステップS1)。
【0021】
そして、特定部11は、抽出された宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されているか判断する(ステップS3)。
【0022】
宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されている場合(ステップS3:Yesルート)、特定部11は、宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせに対応する送信ポートを宛先DB12から特定する(ステップS5)。
【0023】
一方、宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されていない場合(ステップS3:Noルート)、特定部11は、フレームからフローの識別子(本実施の形態においては、VLANの識別子)を抽出する(ステップS7)。また、特定部11は、フレームの受信ポートの識別子とVLANの識別子との組み合わせに対応する送信ポートをフローDB13から特定する(ステップS9)。
【0024】
そして、特定部11は、ステップS5又はS9において特定された送信ポートにフレームを出力する(ステップS11)。そして処理を終了する。
【0025】
以上のようにすれば、受信したフレームのフローに応じて、出力先のポートを柔軟に切り替えることができるようになる。すなわち、1のポートから受信したフレームの出力先のポートは、EHMのように1つに固定されるとは限らない。
【0026】
また、フローDB13を適切に設定することによって、特定のポートに負荷が集中することを抑制することもできるようになる。
【0027】
また、上で述べた例では、サーバ側ポートについては、宛先DB12にエントリが格納されるようになっている。従って、サーバ間の通信は宛先DB12を利用することによって実現される。一方で、ネットワーク側ポートについては、宛先DB12にエントリが格納されていない。従って、サーバ31乃至34からネットワーク5又は7における装置に対する通信は、フローDB13を利用することによって実現される。
【0028】
また、上ではサーバ31乃至34がフレームを送信する場合を例にして説明したが、ネットワーク5又は7における装置がフレームを送信する場合には以下のようになる。まず、ネットワーク5における装置がネットワーク7における装置にフレームを送信する場合(或いはその逆の場合)には、フレームは中継装置1にて破棄される。これは、ネットワーク側ポートについては宛先DB12にエントリが格納されておらず、またネットワーク5における装置とネットワーク7における装置とが通信を行う場合の通信経路を特定するためのデータはフローDB13には格納されていないからである。一方、ネットワーク5(又は7)における装置がサーバにフレームを送信する場合には、フレームは適切に中継される。これは、サーバ側ポートについては宛先DB12にエントリが格納されているため、宛先DB12によって出力先のポートを特定することができるためである。また、通信経路を特定するためのデータがフローDB13に格納されている場合には、フローDB13によっても通信経路を特定できるからである。
【0029】
図6に、上で述べた本実施の形態の適用例を示す。図6においては、本実施の形態の中継装置にサーバが4台接続されている。また、中継装置は、LAN及びSANと接続されている。各サーバには、仮想的に構築されたネットワークインタフェースカード(NIC)であるvNICと、仮想的に構築されたホストバスアダプタ(HBA)であるvHBAとが含まれる。
【0030】
中継装置は、サーバから受信したフレームのフローをVLAN IDによって識別し、フローに応じてフレームを中継する。図6の例では、VLAN IDが100であるフレーム、すなわちサーバにおけるvNICから送信されたフレームは、LANに中継するためのポートに出力する。また、VLAN IDが200であるフレーム、すなわちサーバにおけるvHBAから送信されたフレームは、SANに中継するためのポートに出力する。
【0031】
図6の例のように、受信ポートが異なっていたとしてもフローが同じであれば同じ送信ポートに出力するように設定すれば、フレームをそのフローに応じて適切なネットワークに分配することができるようになる。
【0032】
また、図7に、本実施の形態の中継装置の設定例を示す。図7においては、本実施の形態の中継装置が、ポート1乃至4を介して4台のサーバに接続されている。また、本実施の形態の中継装置が、ポート19乃至22を介して1台のスイッチに接続されている。そして、ポート1から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート19又は20に出力される。ポート2から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート19又は20に出力される。ポート3から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート21又は22に出力される。ポート4から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート21又は22に出力される。
【0033】
そして、図7に示したシステムにおいては、さらに以下のように設定を行う。まず、スイッチ側のポートであるポート19乃至22に対しては、MACアドレスの学習処理を行わないように設定する。この設定は、図7において「Learning Disabled」という部分に該当する。
【0034】
また、ポート19及び20に対しては、ポート1又はポート2で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={1,2}」という部分に該当する。また、ポート21及び22に対しては、ポート3又はポート4で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={3,4}」という部分に該当する。
【0035】
さらに、ポート19乃至22に対しては、宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングをフィルタしないように設定する。この設定は、図7において「Flooding Filter Disabled」という部分に該当する。
【0036】
一方、サーバ側のポートであるポート1乃至4に対しては、以下のような設定を行う。
【0037】
まず、ポート1及び2に対しては、ポート1乃至4、ポート19又はポート20で受信したフレームのみを通すように設定する。また、ポート3及び4に対しては、ポート1乃至4、ポート21又はポート22で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={1−4,21,22}」または「Egr_Permit={1−4,19,20}」という部分に該当する。
【0038】
また、ポート1及び2に対しては、ポート3、ポート4、ポート19又はポート20からのブロードキャスト及び宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングを行わないように設定する。この設定は、図7において「Uplink_Filter={3,4,19,20}」という部分に該当する。また、ポート3及び4に対しては、ポート1、ポート2、ポート21又はポート22からのブロードキャスト及び宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングを行わないように設定する。この設定は、図7において「Uplink_Filter={1,2,21,22}」という部分に該当する。
【0039】
さらに、ポート1乃至4に対しては、宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングをフィルタするように設定する。この設定は、図7において「Flooding Filter Enabled」という部分に該当する。
【0040】
以上のような設定を行うと、サーバが他のサーバ宛に送信したフレームはスイッチ側のポートには出力されないようになる。一方で、サーバが外部のネットワークにおける装置宛に送信したフレームは、フレームのフローに応じて適切なポートに出力されるようになる。
【0041】
また、上で述べたような設定を行えば、スイッチ側のポート間では通信が行われないようになる。従って、中継装置とスイッチとの間に存在するループ状の経路上でフレームが転送され続けることを防止できるようになる。
【0042】
以上本技術の一実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、上で説明した中継装置の機能ブロック図は必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。
【0043】
また、上で説明した各テーブルの構成は一例であって、必ずしも上記のような構成でなければならないわけではない。さらに、図5の処理フローにおいても、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしても良い。
【0044】
なお、上で述べた例では宛先情報として宛先MACアドレス及びVLANの識別子を利用しているが、宛先を特定可能な他の情報を用いてもよい。
【0045】
また、上で述べた例ではフローの識別子としてVLANの情報を利用しているが、フレームを分類可能な他の情報を利用してもよい。
【0046】
例えばプライオリティの情報を利用する場合には、図8に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0047】
また、プライオリティグループの情報を利用する場合には、例えば図9に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0048】
また、TOS(Type Of Service)の情報を利用する場合には、例えば図10に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0049】
また、通信プロトコルの情報を利用する場合には、例えば図11に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0050】
また、送信元MACアドレスを利用する場合には、例えば図12に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0051】
また、送信元IPアドレスを利用する場合には、例えば図13に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0052】
また、上で述べたような情報を組み合わせることによってフローを特定するようにしてもよい。
【0053】
また、フローの特定にACL(Access Control List)を利用するようにしてもよい。ACLを利用する場合には、パラメータとして、例えば受信ポートの識別子と、フローの識別子と、宛先によって送信ポートを特定できたかを示す情報(l2hit)とを与えることにより出力先の送信ポートを特定すればよい。
【0054】
なお、上で述べたサーバ31乃至34は、コンピュータ装置であって、図14に示すように、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【0055】
以上述べた本技術の実施の形態をまとめると以下のようになる。
【0056】
本実施の形態に係る中継装置は、(A)ポートの識別子と通信種別の識別子との組合せの各々についてポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを第1データ格納部から特定し、当該ポートにフレームを出力する出力部とを有する。
【0057】
このような構成であれば、フレームの通信種別に応じて通信経路を柔軟に切り替えることができるようになる。
【0058】
また、本中継装置が、(C)宛先情報に対応付けてポートの識別子を格納する第2データ格納部をさらに有するようにしてもよい。そして、上で述べた出力部が、(b1)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されているか判断し、(b2)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、フレームに含まれる宛先情報に対応するポートを第2データ格納部から特定し、当該ポートにフレームを出力し、(b3)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを第1データ格納部から特定するようにしてもよい。単純に上記の組合せによって出力先のポートを特定すると、宛先に到達することができないフレームが生じ得る。そこで、宛先情報によってはフレームの出力先のポートを特定できない場合にのみ、上記の組合せによって出力先のポートを特定することで、適切にフレームを中継できるようになる。
【0059】
また、複数のポートが他の1の接続装置に接続された場合、上記複数のポートの1のポートから入ってきたフレームを、上記複数のポートの他のポートに出力することが禁止されるようにしてもよい。このようにすれば、他の1の装置との間に形成されるループ状の通信経路上でフレームが転送され続けることを防止できるようになる。
【0060】
また、上で述べた通信種別の識別子が、VLANの識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOSの識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含むようにしてもよい。
【0061】
VLANの識別子(例えばVLAN ID)を含む場合には、例えばストレージアクセスのための通信経路(例えばFCoE(Fibre Channel over Ethernet))とサーバ間通信のための通信経路とを分けることができるようになる。プライオリティの識別子(例えばVLANタグ内の情報)を含む場合には、ストレージアクセスのための通信経路を、例えばFCoEのための通信経路とiSCSI(internet Small Computer System Interface)のための通信経路とに分けることができるようになる。なお、イーサネットのプライオリティの識別子を利用する場合には8通りの通信経路を設定できるが、TOSの識別子を利用すればプライオリティの場合より詳細に通信経路を設定することができるようになる。プライオリティグループの識別子を含む場合には、例えば特性が類似する複数の通信を同じポートに出力することができるようになる。通信プロトコルの識別子を含む場合には、通信方式等が異なる複数の通信を扱う場合に、適切に通信経路を選択できるようになる。例えばTCP(Transmission Control Protocol)及びUDP(User Datagram Protocol)のように、フレームの欠落に対する対応が異なる複数の通信を扱う場合には、各々の特性に合ったネットワークにフレームを転送するための通信経路を選択できるようになる。送信元MACアドレス又は送信元IPアドレスを含む場合には、例えばライブマイグレーション等によって送信元の装置が移動した場合においても、フレームを適切に中継することができるようになる。
【0062】
また、上で述べた宛先情報が、宛先MACアドレス及びVLANの識別子を含むようにしてもよい。なお、宛先情報は、宛先を特定できる情報であればよく、例えば宛先MACアドレスのみであってもよい。
【0063】
本実施の形態に係る制御方法は、(D)フレームを受信した場合、ポートの識別子と通信種別の識別子との組合せの各々についてポートの識別子を格納するデータ格納部から、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを特定し、(E)特定されたポートにフレームを出力する処理を含む。
【0064】
なお、上記方法による処理をコンピュータに行わせるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【0065】
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0066】
(付記1)
ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、
フレームを受信した場合に、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する出力部と、
を有する中継装置。
【0067】
(付記2)
宛先情報に対応させて出力ポートの識別子を格納する第2データ格納部
をさらに有し、
前記出力部が、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されているか判断し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、前記フレームに含まれる宛先情報に対応付けられた出力ポートの識別子を前記第2データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求める
付記1記載の中継装置。
【0068】
(付記3)
複数のポートが他の1の接続装置に接続された場合、前記複数のポートの1のポートから入ってきたフレームを前記複数のポートの他のポートに出力することが禁止される
付記1又は2記載の中継装置。
【0069】
(付記4)
前記通信種別の識別子が、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOS(Type Of Service)の識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含む
付記1乃至3のいずれか1つ記載の中継装置。
【0070】
(付記5)
前記宛先情報が、宛先MACアドレス及びVLANの識別子を含む
付記1乃至4のいずれか1つ記載の中継装置。
【0071】
(付記6)
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータが実行する制御方法。
【0072】
(付記7)
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0073】
1 中継装置 31,32,33,34 サーバ
5,7 ネットワーク 101,102,103,104 受信ポート
11 特定部 12 宛先DB
13 フローDB 141,142,143,144 送信ポート
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置における通信経路の設定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
イーサネット(登録商標)等のネットワークにおいては、ネットワーク中にループ状の経路が存在すると、ブロードキャストストーム(Broadcast Storm)等の問題が発生することがある。
【0003】
ネットワークにおけるループに対処するための技術として、スパニングツリープロトコル(Spanning Tree Protocol)という技術が知られている。スパニングツリープロトコルは、ネットワークにおける一部のリンクを無効にすることで、ループを論理的に切断する技術である。しかし、スパニングツリープロトコルには、ループを検出するための制御フレームが失われることによって誤検出をすることがあるという問題がある。また、ネットワークにおける一部のリンクを無効にするので、無効にされたリンクの帯域を活用することができないという問題もある。
【0004】
別の技術として、リンクアグリゲーション(Link Aggregation)という技術が知られている。リンクアグリゲーションにおいては、複数のリンクを論理的な1本のリンクとして取り扱う。例えば、2つのスイッチが複数のリンクで接続されていることにより物理的にはループが存在する場合であっても、それらの複数のリンクを論理的な1本のリンクとして取り扱うため、論理的にはループが存在せず、フレームがスイッチ間を往復し続けることがなくなる。但し、リンクアグリゲーションには、複数のリンクを適切に使い分けることが難しく、特定のリンクに負荷が集中してしまうことがあるという問題がある。また、例えばネットワークに新たにスイッチを導入し、そのスイッチと既に導入済みの他のスイッチとの間にリンクアグリゲーションによって論理的なリンクを設ける場合には、既に導入済みのスイッチに対しても設定を行うことがある。この場合、既に導入済みのスイッチに対して適切にリンクアグリゲーションの設定を行わなければ、ネットワークの他の部分に対して悪影響を及ぼしてしまうことがある。
【0005】
さらに別の技術として、エンドホストモード(End Host Mode)という技術が知られている。エンドホストモードでは、例えばスイッチを外部のネットワークと複数のサーバとの間に配置した場合において、ネットワーク側ポート間でフレームの転送をしないように設定することにより、ループの発生を回避する。また、サーバ側ポートの各々に対して1つのネットワーク側ポートを予め対応付けておく。そして、サーバ側ポートでフレームを受信した際、宛先に対応する送信ポートが不明である場合には、フレームの受信ポートに対応付けられているネットワーク側ポートに出力する。これによって、上で述べたスパニングツリープロトコルやリンクアグリゲーションの問題にも対処することができる。しかし、エンドホストモードでは、サーバ側ポートの各々に対して1つのネットワーク側ポートを対応付けるため、通信経路が固定的に設定されてしまうという問題がある。
【0006】
また、ネットワークスイッチに関して、以下のような従来技術が存在する。具体的には、通信システムが、第1の群のスイッチングユニットと、第2の群のスイッチングユニットとを有し、これらのスイッチングユニットが接続されることにより、ネットワークが形成される。また、このネットワークは少なくとも2つの仮想サブネットワークに分割され、各々がスパニングツリーを形成する。そして、各スイッチングユニットは、特定のポートに到着するパケットを、予め定められた仮想サブネットワークに割り当てる。しかし、この技術は、複数のスイッチングユニットを用いた特殊なシステムを想定しているため、上記のエンドホストモードの問題には適用することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−546332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、一側面では、中継装置において通信経路を柔軟に切り替えるための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの案では、(A)ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子と、フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに、受信したフレームを出力する出力部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
中継装置において通信経路を柔軟に切り替えることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施の形態のシステム概要を示す図である。
【図2】図2は、中継装置の機能ブロック図である。
【図3】図3は、宛先DBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図4】図4は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図5】図5は、中継装置が行う処理の処理フローを示す図である。
【図6】図6は、本実施の形態の適用例を示す図である。
【図7】図7は、本実施の形態の中継装置の設定例を示す図である。
【図8】図8は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図9】図9は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図10】図10は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図11】図11は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図12】図12は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図13】図13は、フローDBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図14】図14は、コンピュータの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、本実施の形態のシステム概要を示す。例えばイーサネットスイッチである中継装置1には、サーバ31乃至34が接続されている。また、中継装置1は、ネットワーク5及び7に接続されている。ネットワーク5及び7は、例えばLAN(Local Area Network)及びSAN(Storage Area Network)である。なお、図1ではサーバを4つ示しているが、サーバの数に限定は無い。また、中継装置1が接続されるネットワークの数にも限定は無い。
【0013】
図2に、中継装置1の機能ブロック図を示す。中継装置1は、受信ポート101乃至104と、特定部11と、宛先データベース(DB)12と、フローDB13と、送信ポート141乃至144とを有する。なお、図2においては受信ポート及び送信ポートの数は4であるが、数に限定は無い。
【0014】
受信ポート101乃至104は、フレームを受信すると、特定部11に出力する。特定部11は、宛先DB12及びフローDB13に格納されているデータに基づきフレームの出力先の送信ポートを特定し、特定された送信ポートにフレームを出力する。送信ポート141及び142は、特定部11から入力されたフレームを送信する。
【0015】
図3に、宛先DB12に格納されているデータの一例を示す。図3の例では、宛先MACアドレスと、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子と、送信ポートの識別子とが格納されている。VLANの識別子は、例えばVLAN IDである。
【0016】
本実施の形態では、MACアドレスの学習処理の結果が宛先DB12に格納される。但し、サーバ31乃至34が接続されているポート(以下、サーバ側ポートと言う)についてはMACアドレスの学習処理を行うが、ネットワーク5及び7が接続されているポート(以下、ネットワーク側ポートと言う)についてはMACアドレスの学習処理を行わないとする。
【0017】
図4に、フローDB13に格納されているデータの一例を示す。図4の例では、受信ポートの識別子と、VLANの識別子と、送信ポートの識別子とが格納されている。フローDB13には、サーバとネットワーク5又は7における装置とが通信を行う場合の通信経路を特定するためのデータが格納される。
【0018】
なお、本実施の形態では、フロー(すなわち通信種別)の識別子として、VLANの識別子を利用している。但し、後で詳細に説明するように、フローの識別子として他の情報を用いるようにしてもよい。
【0019】
次に、図5を用いて、中継装置1の動作について説明する。ここでは、サーバ31乃至34がフレームを送信する場合を例にして説明する。
【0020】
まず、サーバ31乃至34のいずれかが送信したフレームを受信ポート101乃至104のいずれかが受信し、特定部11に出力する。そして、特定部11は、フレームから宛先情報(本実施の形態においては、宛先MACアドレス及びVLANの識別子)を抽出する(図5:ステップS1)。
【0021】
そして、特定部11は、抽出された宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されているか判断する(ステップS3)。
【0022】
宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されている場合(ステップS3:Yesルート)、特定部11は、宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせに対応する送信ポートを宛先DB12から特定する(ステップS5)。
【0023】
一方、宛先MACアドレスとVLANの識別子との組み合わせが宛先DB12に登録されていない場合(ステップS3:Noルート)、特定部11は、フレームからフローの識別子(本実施の形態においては、VLANの識別子)を抽出する(ステップS7)。また、特定部11は、フレームの受信ポートの識別子とVLANの識別子との組み合わせに対応する送信ポートをフローDB13から特定する(ステップS9)。
【0024】
そして、特定部11は、ステップS5又はS9において特定された送信ポートにフレームを出力する(ステップS11)。そして処理を終了する。
【0025】
以上のようにすれば、受信したフレームのフローに応じて、出力先のポートを柔軟に切り替えることができるようになる。すなわち、1のポートから受信したフレームの出力先のポートは、EHMのように1つに固定されるとは限らない。
【0026】
また、フローDB13を適切に設定することによって、特定のポートに負荷が集中することを抑制することもできるようになる。
【0027】
また、上で述べた例では、サーバ側ポートについては、宛先DB12にエントリが格納されるようになっている。従って、サーバ間の通信は宛先DB12を利用することによって実現される。一方で、ネットワーク側ポートについては、宛先DB12にエントリが格納されていない。従って、サーバ31乃至34からネットワーク5又は7における装置に対する通信は、フローDB13を利用することによって実現される。
【0028】
また、上ではサーバ31乃至34がフレームを送信する場合を例にして説明したが、ネットワーク5又は7における装置がフレームを送信する場合には以下のようになる。まず、ネットワーク5における装置がネットワーク7における装置にフレームを送信する場合(或いはその逆の場合)には、フレームは中継装置1にて破棄される。これは、ネットワーク側ポートについては宛先DB12にエントリが格納されておらず、またネットワーク5における装置とネットワーク7における装置とが通信を行う場合の通信経路を特定するためのデータはフローDB13には格納されていないからである。一方、ネットワーク5(又は7)における装置がサーバにフレームを送信する場合には、フレームは適切に中継される。これは、サーバ側ポートについては宛先DB12にエントリが格納されているため、宛先DB12によって出力先のポートを特定することができるためである。また、通信経路を特定するためのデータがフローDB13に格納されている場合には、フローDB13によっても通信経路を特定できるからである。
【0029】
図6に、上で述べた本実施の形態の適用例を示す。図6においては、本実施の形態の中継装置にサーバが4台接続されている。また、中継装置は、LAN及びSANと接続されている。各サーバには、仮想的に構築されたネットワークインタフェースカード(NIC)であるvNICと、仮想的に構築されたホストバスアダプタ(HBA)であるvHBAとが含まれる。
【0030】
中継装置は、サーバから受信したフレームのフローをVLAN IDによって識別し、フローに応じてフレームを中継する。図6の例では、VLAN IDが100であるフレーム、すなわちサーバにおけるvNICから送信されたフレームは、LANに中継するためのポートに出力する。また、VLAN IDが200であるフレーム、すなわちサーバにおけるvHBAから送信されたフレームは、SANに中継するためのポートに出力する。
【0031】
図6の例のように、受信ポートが異なっていたとしてもフローが同じであれば同じ送信ポートに出力するように設定すれば、フレームをそのフローに応じて適切なネットワークに分配することができるようになる。
【0032】
また、図7に、本実施の形態の中継装置の設定例を示す。図7においては、本実施の形態の中継装置が、ポート1乃至4を介して4台のサーバに接続されている。また、本実施の形態の中継装置が、ポート19乃至22を介して1台のスイッチに接続されている。そして、ポート1から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート19又は20に出力される。ポート2から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート19又は20に出力される。ポート3から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート21又は22に出力される。ポート4から入力されたフレームは、そのフレームのフローに応じてポート21又は22に出力される。
【0033】
そして、図7に示したシステムにおいては、さらに以下のように設定を行う。まず、スイッチ側のポートであるポート19乃至22に対しては、MACアドレスの学習処理を行わないように設定する。この設定は、図7において「Learning Disabled」という部分に該当する。
【0034】
また、ポート19及び20に対しては、ポート1又はポート2で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={1,2}」という部分に該当する。また、ポート21及び22に対しては、ポート3又はポート4で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={3,4}」という部分に該当する。
【0035】
さらに、ポート19乃至22に対しては、宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングをフィルタしないように設定する。この設定は、図7において「Flooding Filter Disabled」という部分に該当する。
【0036】
一方、サーバ側のポートであるポート1乃至4に対しては、以下のような設定を行う。
【0037】
まず、ポート1及び2に対しては、ポート1乃至4、ポート19又はポート20で受信したフレームのみを通すように設定する。また、ポート3及び4に対しては、ポート1乃至4、ポート21又はポート22で受信したフレームのみを通すように設定する。この設定は、図7において「Egr_Permit={1−4,21,22}」または「Egr_Permit={1−4,19,20}」という部分に該当する。
【0038】
また、ポート1及び2に対しては、ポート3、ポート4、ポート19又はポート20からのブロードキャスト及び宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングを行わないように設定する。この設定は、図7において「Uplink_Filter={3,4,19,20}」という部分に該当する。また、ポート3及び4に対しては、ポート1、ポート2、ポート21又はポート22からのブロードキャスト及び宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングを行わないように設定する。この設定は、図7において「Uplink_Filter={1,2,21,22}」という部分に該当する。
【0039】
さらに、ポート1乃至4に対しては、宛先不明のユニキャストフレームによるフラッディングをフィルタするように設定する。この設定は、図7において「Flooding Filter Enabled」という部分に該当する。
【0040】
以上のような設定を行うと、サーバが他のサーバ宛に送信したフレームはスイッチ側のポートには出力されないようになる。一方で、サーバが外部のネットワークにおける装置宛に送信したフレームは、フレームのフローに応じて適切なポートに出力されるようになる。
【0041】
また、上で述べたような設定を行えば、スイッチ側のポート間では通信が行われないようになる。従って、中継装置とスイッチとの間に存在するループ状の経路上でフレームが転送され続けることを防止できるようになる。
【0042】
以上本技術の一実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、上で説明した中継装置の機能ブロック図は必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。
【0043】
また、上で説明した各テーブルの構成は一例であって、必ずしも上記のような構成でなければならないわけではない。さらに、図5の処理フローにおいても、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしても良い。
【0044】
なお、上で述べた例では宛先情報として宛先MACアドレス及びVLANの識別子を利用しているが、宛先を特定可能な他の情報を用いてもよい。
【0045】
また、上で述べた例ではフローの識別子としてVLANの情報を利用しているが、フレームを分類可能な他の情報を利用してもよい。
【0046】
例えばプライオリティの情報を利用する場合には、図8に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0047】
また、プライオリティグループの情報を利用する場合には、例えば図9に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0048】
また、TOS(Type Of Service)の情報を利用する場合には、例えば図10に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0049】
また、通信プロトコルの情報を利用する場合には、例えば図11に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0050】
また、送信元MACアドレスを利用する場合には、例えば図12に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0051】
また、送信元IPアドレスを利用する場合には、例えば図13に示すようなデータをフローDB13に登録しておけばよい。
【0052】
また、上で述べたような情報を組み合わせることによってフローを特定するようにしてもよい。
【0053】
また、フローの特定にACL(Access Control List)を利用するようにしてもよい。ACLを利用する場合には、パラメータとして、例えば受信ポートの識別子と、フローの識別子と、宛先によって送信ポートを特定できたかを示す情報(l2hit)とを与えることにより出力先の送信ポートを特定すればよい。
【0054】
なお、上で述べたサーバ31乃至34は、コンピュータ装置であって、図14に示すように、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【0055】
以上述べた本技術の実施の形態をまとめると以下のようになる。
【0056】
本実施の形態に係る中継装置は、(A)ポートの識別子と通信種別の識別子との組合せの各々についてポートの識別子を格納する第1データ格納部と、(B)フレームを受信した場合に、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを第1データ格納部から特定し、当該ポートにフレームを出力する出力部とを有する。
【0057】
このような構成であれば、フレームの通信種別に応じて通信経路を柔軟に切り替えることができるようになる。
【0058】
また、本中継装置が、(C)宛先情報に対応付けてポートの識別子を格納する第2データ格納部をさらに有するようにしてもよい。そして、上で述べた出力部が、(b1)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されているか判断し、(b2)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、フレームに含まれる宛先情報に対応するポートを第2データ格納部から特定し、当該ポートにフレームを出力し、(b3)受信したフレームに含まれる宛先情報が第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを第1データ格納部から特定するようにしてもよい。単純に上記の組合せによって出力先のポートを特定すると、宛先に到達することができないフレームが生じ得る。そこで、宛先情報によってはフレームの出力先のポートを特定できない場合にのみ、上記の組合せによって出力先のポートを特定することで、適切にフレームを中継できるようになる。
【0059】
また、複数のポートが他の1の接続装置に接続された場合、上記複数のポートの1のポートから入ってきたフレームを、上記複数のポートの他のポートに出力することが禁止されるようにしてもよい。このようにすれば、他の1の装置との間に形成されるループ状の通信経路上でフレームが転送され続けることを防止できるようになる。
【0060】
また、上で述べた通信種別の識別子が、VLANの識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOSの識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含むようにしてもよい。
【0061】
VLANの識別子(例えばVLAN ID)を含む場合には、例えばストレージアクセスのための通信経路(例えばFCoE(Fibre Channel over Ethernet))とサーバ間通信のための通信経路とを分けることができるようになる。プライオリティの識別子(例えばVLANタグ内の情報)を含む場合には、ストレージアクセスのための通信経路を、例えばFCoEのための通信経路とiSCSI(internet Small Computer System Interface)のための通信経路とに分けることができるようになる。なお、イーサネットのプライオリティの識別子を利用する場合には8通りの通信経路を設定できるが、TOSの識別子を利用すればプライオリティの場合より詳細に通信経路を設定することができるようになる。プライオリティグループの識別子を含む場合には、例えば特性が類似する複数の通信を同じポートに出力することができるようになる。通信プロトコルの識別子を含む場合には、通信方式等が異なる複数の通信を扱う場合に、適切に通信経路を選択できるようになる。例えばTCP(Transmission Control Protocol)及びUDP(User Datagram Protocol)のように、フレームの欠落に対する対応が異なる複数の通信を扱う場合には、各々の特性に合ったネットワークにフレームを転送するための通信経路を選択できるようになる。送信元MACアドレス又は送信元IPアドレスを含む場合には、例えばライブマイグレーション等によって送信元の装置が移動した場合においても、フレームを適切に中継することができるようになる。
【0062】
また、上で述べた宛先情報が、宛先MACアドレス及びVLANの識別子を含むようにしてもよい。なお、宛先情報は、宛先を特定できる情報であればよく、例えば宛先MACアドレスのみであってもよい。
【0063】
本実施の形態に係る制御方法は、(D)フレームを受信した場合、ポートの識別子と通信種別の識別子との組合せの各々についてポートの識別子を格納するデータ格納部から、フレームを受信したポートの識別子とフレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応するポートを特定し、(E)特定されたポートにフレームを出力する処理を含む。
【0064】
なお、上記方法による処理をコンピュータに行わせるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【0065】
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0066】
(付記1)
ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、
フレームを受信した場合に、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する出力部と、
を有する中継装置。
【0067】
(付記2)
宛先情報に対応させて出力ポートの識別子を格納する第2データ格納部
をさらに有し、
前記出力部が、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されているか判断し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、前記フレームに含まれる宛先情報に対応付けられた出力ポートの識別子を前記第2データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求める
付記1記載の中継装置。
【0068】
(付記3)
複数のポートが他の1の接続装置に接続された場合、前記複数のポートの1のポートから入ってきたフレームを前記複数のポートの他のポートに出力することが禁止される
付記1又は2記載の中継装置。
【0069】
(付記4)
前記通信種別の識別子が、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOS(Type Of Service)の識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含む
付記1乃至3のいずれか1つ記載の中継装置。
【0070】
(付記5)
前記宛先情報が、宛先MACアドレス及びVLANの識別子を含む
付記1乃至4のいずれか1つ記載の中継装置。
【0071】
(付記6)
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータが実行する制御方法。
【0072】
(付記7)
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0073】
1 中継装置 31,32,33,34 サーバ
5,7 ネットワーク 101,102,103,104 受信ポート
11 特定部 12 宛先DB
13 フローDB 141,142,143,144 送信ポート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、
フレームを受信した場合に、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する出力部と、
を有する中継装置。
【請求項2】
宛先情報に対応させて出力ポートの識別子を格納する第2データ格納部
をさらに有し、
前記出力部が、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されているか判断し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、前記フレームに含まれる宛先情報に対応付けられた出力ポートの識別子を前記第2データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求める
請求項1記載の中継装置。
【請求項3】
前記通信種別の識別子が、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOS(Type Of Service)の識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含む
請求項1又は2記載の中継装置。
【請求項4】
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータが実行する制御方法。
【請求項5】
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納する第1データ格納部と、
フレームを受信した場合に、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する出力部と、
を有する中継装置。
【請求項2】
宛先情報に対応させて出力ポートの識別子を格納する第2データ格納部
をさらに有し、
前記出力部が、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されているか判断し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていると判断した場合に、前記フレームに含まれる宛先情報に対応付けられた出力ポートの識別子を前記第2データ格納部を用いて求め、求めた当該出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力し、
受信したフレームに含まれる宛先情報が前記第2データ格納部に格納されていないと判断した場合に、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を前記第1データ格納部を用いて求める
請求項1記載の中継装置。
【請求項3】
前記通信種別の識別子が、VLAN(Virtual Local Area Network)の識別子、プライオリティの識別子、プライオリティグループの識別子、TOS(Type Of Service)の識別子、通信プロトコルの識別子、送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスのいずれかを含む
請求項1又は2記載の中継装置。
【請求項4】
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータが実行する制御方法。
【請求項5】
フレームを受信した場合、ポートの識別子と、通信種別の識別子との組合せに対応させて出力ポートの識別子を格納するデータ格納部から、前記フレームを受信したポートの識別子と、前記フレームに含まれる通信種別の識別子との組合せに対応付けられた出力ポートの識別子を求め、
求めた前記出力ポートの識別子で特定されるポートに前記フレームを出力する
処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−85166(P2013−85166A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224674(P2011−224674)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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