説明

乾燥機

【課題】 乾燥機本体から排出される加熱された空気を回収して乾燥機本体に再び供給し、省エネルギー化を図る。
【解決手段】 給気口と排気口とを有する乾燥機本体と、該乾燥機本体の内部に回転可能に設けられる乾燥槽とを備え、前記給気口から前記乾燥機本体内に空気を取り込み、この空気を加熱して前記乾燥槽に供給し、この加熱した空気を前記乾燥槽を循環させた後に前記排気口から前記乾燥機本体外に排出させる乾燥機において、前記乾燥機本体の前記給気口と前記排気口との間に、前記排気口から排出される加熱された空気の少なくとも一部を回収し、前記給気口から前記乾燥機本体内に再び導く廃熱回収手段10を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥機に関し、特に、洗濯機で洗濯した洗濯物を乾燥させるのに有効な乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機で洗濯した洗濯物を乾燥させる乾燥機の一例として、給気口と排気口とを有する乾燥機本体と、乾燥機本体の内部に回転可能に設けられる乾燥槽と、乾燥槽を回転駆動させる駆動手段と、乾燥機本体内に外部から空気を取り入れ、その空気を乾燥槽を循環させて外部に排出させる送風手段と、送風手段により乾燥機本体内に取り入れた空気を加熱する加熱手段とを備えた乾燥機が知られている。
【0003】
このような構成の乾燥機を用いて洗濯物を乾燥させる場合には、乾燥機本体の乾燥槽内に洗濯物を投入し、駆動手段、送風手段、及び加熱手段を駆動させて、乾燥槽を回転駆動させながら、送風手段によって外部から乾燥機本体内に取り込み、この空気を加熱手段によって加熱して熱風とした状態で乾燥槽内の洗濯物に接触させ、乾燥槽内を循環させた後に乾燥機本体外に排出させることにより、乾燥槽内の洗濯物を乾燥させている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような構成の乾燥機にあっては、外部から乾燥機本体内に取り込んだ空気を加熱手段によって加熱し、乾燥機本体内の乾燥槽内を循環させた後に、乾燥機本体外に排出させているため、加熱手段によって折角加熱した空気が無駄になる。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、乾燥機本体内の乾燥槽内の洗濯物の乾燥に利用した、加熱した空気を再利用することにより、省エネルギー化を図ることができる乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、給気口と排気口とを有する乾燥機本体と、該乾燥機本体の内部に回転可能に設けられる乾燥槽とを備え、前記給気口から前記乾燥機本体内に空気を取り込み、この空気を加熱して前記乾燥槽に供給し、この加熱した空気を前記乾燥槽を循環させた後に前記排気口から前記乾燥機本体外に排出させる乾燥機において、前記乾燥機本体の前記給気口と前記排気口との間に、前記排気口から排出される加熱された空気の少なくとも一部を回収し、前記給気口から前記乾燥機本体内に再び導く廃熱回収手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の乾燥機によれば、乾燥機本体から排気される空気の少なくとも一部は、廃熱回収手段によって回収されて乾燥機本体に再び導かれることになる。従って、乾燥機本体内から排気される加熱された空気を無駄にすることはなく、省エネルギー化を図ることができる。
【0009】
また、本発明において、前記廃熱回収手段は、前記乾燥機本体の給気口と排気口との間に設けられる排気回収通路と、該排気回収通路の前記排気口側に設けられる送風手段と、該排気回収通路の前記送風手段よりも下流側に設けられる加熱手段とを備えていることとしてもよい。
【0010】
本発明の乾燥機によれば、送風手段及び加熱手段の駆動により、乾燥機本体から排出される加熱された空気が排気回収通路内に取り込まれ、所定の温度に昇温されて乾燥機本体内に再び導かれることになる。
【0011】
さらに、本発明において、前記排気回収通路には、乾燥機本体外から空気を取り込む外気取込口が設けられていることとしてもよい。
【0012】
本発明の乾燥機によれば、乾燥機本体から排出される高温の排気は、排気回収通路内で排気回収通路内に外部から取り込まれた空気と混合され、この混合された空気が加熱手段に導かれて加熱され、乾燥機本体に導かれることになる。
【0013】
さらに、本発明において、前記外気取込口には、前記排気回収通路内に配置される外気加熱用部材の一端が連結されていることとしてもよい。
【0014】
本発明の乾燥機によれば、外部から外気取組口を介して排気回収通路内に取り込まれた空気は、排気回収通路内で乾燥機本体から排出される高温の排気と混合されるとともに、乾燥機本体から排出された排気によって加熱された外気加熱用部材に接触することによって加熱され、この加熱された混合気が加熱手段に導かれて加熱され、乾燥機本体に導かれることになる。
【0015】
さらに、本発明において、前記外気加熱用部材は、管状又は板状をなしていることとしてもよい。
【0016】
本発明の乾燥機によれば、外部から外気取込口を介して排気回収通路内に取り込まれた空気は、排気回収通路内で乾燥機本体から排出される高温の排気と混合されるとともに、乾燥機本体から排出された排気によって加熱された管状又は板状の外気加熱用部材に接触することによって加熱され、この加熱された混合気が加熱手段に導かれて加熱され、乾燥機本体に導かれることになる。
【発明の効果】
【0017】
以上、説明したように、本発明の乾燥機によれば、乾燥機本体から排出される加熱された空気を回収して再び乾燥機本体に供給するように構成したので、乾燥機本体から排出される加熱された空気の熱を有効に利用することができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、外部から排気回収通路内に取り込んだ空気と乾燥機本体から排出された加熱された空気とを混合し、この混合した空気を加熱手段によって加熱するように構成したので、これによっても省エネルギー化を図ることができる。
さらに、外部から外気取込口を介して排気回収通路内に取り込んだ空気を、排気回収通路内で乾燥機本体から排出される高温の排気と混合するとともに、乾燥機本体から排出された排気によって加熱された外気加熱用部材に接触させることによって加熱し、この加熱した混合気を加熱手段に導いて加熱するように構成したので、これによっても省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による乾燥機の一実施の形態の全体を示した正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】廃熱回収手段の平面図である。
【図4】図3のA方向から見た正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、本発明による乾燥機の一実施の形態が示されていて、図1は乾燥機の全体を示す正面図、図2は図1の側面図、図3は廃熱回収手段の平面図、図4は図3の正面図である。
【0020】
すなわち、本実施の形態の乾燥機1は、洗濯機で洗濯した洗濯物を乾燥させるのに有効なものであって、給気口4と排気口5とを有する乾燥機本体2と、乾燥機本体2の内部に回転可能に設けられる横型の乾燥槽6と、乾燥槽6を回転駆動させる駆動手段7と、乾燥機本体2から排出される空気(高温の排気)を回収して乾燥機本体2に供給する廃熱回収手段10とを備えている。
【0021】
乾燥機本体2の正面には、乾燥機本体2の内部を開閉させるための開閉扉3が設けられ、この開閉扉3を開閉させることにより、乾燥機本体2の内部に配置されている乾燥槽6内に洗濯物を入り出しすることができるようになっている。
【0022】
廃熱回収手段10は、図3及び図4に示すように、乾燥機本体2の給気口4と排気口5との間に設けられる排気回収通路11と、排気回収通路11の上流側(排気口5側)に設けられる送風手段12と、排気回収通路11の送風手段12よりも下流側(給気口4側)に設けられる加熱手段20とを備えている。
【0023】
排気回収通路11は、角パイプ等から形成されるものであって、図3に示すように、平面視略L形状に屈曲され、排気回収通路11の一端部に送風手段12が取り付けられ、他端部に加熱手段20が取り付けられ、排気回収通路11の送風手段12側が乾燥機本体2の排気口5に接続され、加熱手段20側が乾燥機本体2の給気口4に接続されている。
【0024】
送風手段12は、例えば、空気の流入口15と流出口16とを有する送風機本体14と、送風機本体14の内部に回転可能に設けられる羽根車17と、羽根車17を回転駆動させる駆動モータ18とからなる送風機13であって、送風機本体14の流出口16が排気回収通路11の一端開口部に接続され、送風機本体14の流入口15が乾燥機本体2の排気口5に接続されている。
【0025】
送風機13の駆動により、乾燥機本体2の排気口5から排出される高温の排気が送風機本体14の流入口15を介して送風機本体14内に取り込まれ、送風機本体14内を流通して流出口16から排気回収通路11内に排出される。
【0026】
送風機本体14の流出口16の下流側の排気回収通路11の部分には、排気回収通路11の全幅に亘って所定の間隔ごとに複数の整流板19が設けられ、この整流板19によって送風機本体14の流出口16から排気回収通路11内に排出される高温の排気が整流されて排気回収通路11の他端側の加熱手段20に導かれる。
【0027】
加熱手段20は、熱交換器21であって、熱交換器21としては、例えば、フィンヒータ22を備えたエロフィンヒータ21が挙げられる(本実施の形態においては、エロフィンヒータ21を使用し、フィンヒータ22を排気回収通路11の他端部の内部に複数本配置している。)。エロフィンヒータ21に通電することにより、フィンヒータ22が所定の温度に昇温され、このフィンヒータ22によって排気回収通路11内を流通する空気が加熱され、排気回収通路11の他端開口部から乾燥機本体2の給気口4に導かれる。
なお、排気回収通路11の他端開口部と乾燥機本体2の給気口4との間は、伸縮自在な蛇腹状の連結管23によって相互に接続されている。
なお、熱交換器21としては、上記に記載したタイプのものに限らず、空気を加熱可能な一般的なヒータであってもよい。
【0028】
排気回収通路11の一端部の送風機13に隣接する部分には、排気回収通路11内に外部から空気を取り込むための第1外気取込口24が複数箇所(本実施の形態においては6箇所)に設けられている。
【0029】
各第1外気取込口24を介して排気回収通路11内取り込まれた外気は、送風手段12によって排気回収通路11内に取り込まれた乾燥機本体2からの高温の排気と混合され、この混合された空気が加熱手段20に導かれる。
【0030】
各第1外気取込口24には、排気回収通路11内に配置されている各外気加熱用部材25の一端がそれぞれ接続されている。各外気加熱用部材25は、管状又は板状をなすものであって、図3に示すように、排気回収通路11の形状に沿うように、先端部が加熱手段20の方向に屈曲されている。各外気加熱用部材25は、送風手段12によって排気回収通路11内に取り込まれた乾燥機本体2からの高温の排気によって加熱され、この加熱された各外気加熱用部材25に各第1外気取込口24を介して排気回収通路11内に取り込まれた外気が接触することによって加熱される。
【0031】
各外気加熱用部材25を管状とした場合には、外気は、各第1外気取込口24を介して管状の各外気加熱用部材25内に取り込まれ、各外気加熱用部材25内を流通する際に各外気加熱用部材25と接触することによって加熱され、各外気加熱用部材25の先端から排気回収通路11内に排出される。この後に、送風手段12によって排気回収通路11内に取り込まれた乾燥機本体2からの高温の排気と混合され、この混合された空気が加熱手段20に導かれる。この場合、各外気加熱用部材25の先端部が屈曲されていることにより、各外気加熱用部材25から排出される外部からの空気と乾燥機本体2からの高温の排気とが排気回収通路11内で効率良く攪拌されて混合されることになる。
【0032】
図4に示すように、排気回収通路11の第1外気取込口24の下方の部分は一段低く形成され、この一段低く形成された部分に排気回収通路11の内外を貫通する排気口11aが設けられ、この排気口11aを介して排気回収通路11内を流通する乾燥機本体2からの高温の排気の一部が排気回収通路11外に排出される。
【0033】
また、排気回収通路11の他端部の加熱手段20よりも下流側の部分には、排気回収通路11内外を貫通する第2外気取込口26が設けられ、この第2外気取込口26を介して外部から空気が排気回収通路11内に取り込まれ、この空気に加熱手段20を通過した空気が接触して冷却され、この冷却された空気が給気口4から乾燥機本体2内に供給される。
【0034】
なお、第2外気取込口26には、アクチュエータ28(例えば、エアーシリンダ)の駆動によって第2外気取込口26を開閉させる開閉蓋27が設けられ、この開閉蓋27を開閉させることにより、第2外気取込口26から排気回収通路11内に外部から空気を取り入れたり、取り入れを規制したりすることができる。
【0035】
排気回収通路11の第2外気取込口26よりも下流側の部分には、周知の静電除電機30(例えば、イオナイザ)が設けられ、この静電除電機30によって排気回収通路11から乾燥機本体3内に流入する空気に帯電している静電気が除去され、静電気の帯電していない空気が乾燥機本体2内に供給される。
【0036】
次に、上記のように構成した本実施の形態による乾燥機1の作用について説明する。
まず、乾燥機本体2の開閉扉3を開いて、乾燥機本体2の内部の乾燥槽6内に洗濯機による洗濯が完了した洗濯物を投入し、開閉扉3を閉じて、駆動手段7により乾燥槽6を回転駆動させ、廃熱回収手段10の送風手段12及び加熱手段20を駆動させる。
【0037】
送風手段12及び加熱手段20を駆動させることにより、第1外気取込口24から排気回収通路11内に外部から空気が取り込まれる。この空気は、排気回収通路11内を流通して加熱手段20に導かれ、加熱手段20で加熱されて昇温されて乾燥機本体2の給気口4に導かれ、給気口4から乾燥機本体2内に導かれて乾燥槽6内を循環して排気口5から乾燥機本体2外に排出される。
【0038】
排気口5から乾燥機本体2外に排出された高温の排気は、排気口5に連結管23を介して接続されている送風手段12の送風機本体14の流入口15に導かれ、流入口15から送風機本体14内を流通して流出口16に導かれ、流出口16から排気回収通路11内に排出され、その一部は整流板19によって整流されて排気回収通路11内を流通する。
この際に、高温の排気が各外気加熱用部材25に接触することによって各外気加熱用部材25が加熱される。また、この高温の排気は、各第1外気取込口24を介して排気回収通路11内に取り込まれた外気と混合され、この混合された空気が加熱手段20の熱交換器21に導かれ、熱交換器21で加熱されて熱風となって乾燥機本体2の給気口4に導かれ、給気口4から乾燥機本体2内に導かれる。
また、各第1外気取込口24を介して排気回収通路11内に取り込まれた外気は、各外気加熱用部材25と接触することによって加熱されるとともに、乾燥機本体2からの高温の排気と熱交換することによっても加熱されることになる。
【0039】
なお、外気加熱用部材25を管状とした場合には、第1外気取込口24を介して外気加熱用部材25内に外気が取り込まれ、この外気は、外気加熱用部材25内を流通する際に外気加熱用部材25と接触することによって加熱され、外気加熱用部材25の先端から排気回収通路11内に排出され、乾燥機本体2からの高温の排気と混合されることになる。
【0040】
そして、上記のような外部からの空気の取り入れ、乾燥機本体2から排出された高温の排気の回収、外部から取り入れた空気と乾燥機本体2から排出された高温の排気との混合、混合した空気の加熱、加熱した混合空気の乾燥機本体2への供給が繰り返されることにより、乾燥機本体2の乾燥槽6内の洗濯物が乾燥が完了することになる。
【0041】
そして、洗濯物の乾燥が完了した後に、加熱手段20の運転を停止して、送風手段12のみを運転するとともに、アクチュエータ28の駆動によって第2外気取込口26の開閉蓋27を開いて、第2外気取込口26を介して外部の空気を排気回収通路11内に取り込む除冷運転を行うことにより、乾燥槽6内の洗濯物が冷却されることになる。
【0042】
上記のように構成した本実施の形態による乾燥機1にあっては、乾燥機本体2から排出される高温の排気を回収し、この回収した高温の排気と外部から取り込んだ空気とを混合し、この混合した空気を加熱して乾燥機本体2に供給するように構成したので、高温の排気の有する熱を有効に利用することができ、省エネルギー化を図ることができ、経済的に有利なものを提供することができる。
【0043】
また、乾燥機本体2の給気口4の近傍の排気回収通路11の部分に外部から空気を取り込む第2外気取込口26を設けたので、洗濯物の乾燥終了後の除冷運転を効率良く行うことができ、これによっても省エネルギー化を図ることができる。
【0044】
さらに、外気加熱用部材25の先端部を排気回収通路11に沿って屈曲させて、その先端を加熱手段20の方向に向けたので、外気加熱用部材25を管状とした場合に、各第1外気取込口24を介して各外気加熱用部材25内に取り込んだ外気と乾燥機本体2から排出された高温の排気とを効率良く攪拌して混合することができ、これによっても乾燥機本体2からの高温の排気の熱を有効に利用することができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0045】
さらに、外気加熱用部材25に乾燥機本体2から排出された高温の排気を接触させて加熱し、この加熱した各外気加熱用部材25に各外気取込口24を介して排気回収通路11内に取り込んだ外気を接触させて加熱するとともに、この外気を乾燥機本体2から排出された高温の排気と混合するように構成したので、外気を効率良く加熱して加熱手段20に導くことができ、これによっても省エネルギー化を図ることができる。
【0046】
さらに、排気回収通路11の乾燥機本体2の給気口4の近傍に静電除電機30を設けて、乾燥機本体2に供給される空気に帯電している静電気を除去するように構成したので、洗濯物の乾燥終了後に洗濯物を乾燥槽6から取り出す際に、洗濯物を取り出す者が静電気
【符号の説明】
【0047】
1 乾燥機
2 乾燥機本体
3 開閉扉
4 給気口
5 排気口
6 乾燥槽
7 駆動手段
10 廃熱回収手段
11 排気回収通路
11a 排気口
12 送風手段
13 送風機
14 送風機本体
15 流入口
16 流出口
17 羽根車
18 駆動モータ
19 整流板
20 加熱手段
21 熱交換器(エロフィンヒータ)
22 フィンヒータ
23 連結管
24 第1外気取込口
25 外気加熱用部材
26 第2外気取込口
27 開閉蓋
28 アクチュエータ
30 静電除電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給気口と排気口とを有する乾燥機本体と、該乾燥機本体の内部に回転可能に設けられる乾燥槽とを備え、前記給気口から前記乾燥機本体内に空気を取り込み、この空気を加熱して前記乾燥槽に供給し、この加熱した空気を前記乾燥槽を循環させた後に前記排気口から前記乾燥機本体外に排出させる乾燥機において、
前記乾燥機本体の前記給気口と前記排気口との間に、前記排気口から排出される加熱された空気の少なくとも一部を回収し、前記給気口から前記乾燥機本体内に再び導く廃熱回収手段を設けたことを特徴とする乾燥機。
【請求項2】
前記廃熱回収手段は、前記乾燥機本体の給気口と排気口との間に設けられる排気回収通路と、該排気回収通路の前記排気口側に設けられる送風手段と、該排気回収通路の前記送風手段よりも下流側に設けられる加熱手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
【請求項3】
前記排気回収通路には、乾燥機本体外から空気を取り込む外気取込口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の乾燥機。
【請求項4】
前記外気取込口には、前記排気回収通路内に配置される外気加熱用部材の一端が連結されていることを特徴とする請求項3に記載の乾燥機。
【請求項5】
前記外気加熱用部材は、管状又は板状をなしていることを特徴とする請求項4に記載の乾燥機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−233320(P2009−233320A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44501(P2009−44501)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(390027421)株式会社東京洗染機械製作所 (47)
【Fターム(参考)】