説明

予約処理装置、予約処理プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体及び予約処理方法

【課題】店舗などの施設の空き情報を管理するシステムを必要とせず、迅速に施設の予約を成立させることのできる予約処理装置等を提供すること。
【解決手段】施設に対する予約者の予約条件を、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して送信し、当該送信した予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を所定時間内に送信してきた施設端末に対応する予約候補施設のうち予約者の指定した優先順位が最も高い予約候補施設を予約施設として決定し、予約を成立させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが指定した条件に合致する施設の予約を早急に成立させることのできる予約処理装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがユーザ端末にて指定した条件を通信回線を介して受信し、条件に合致する店舗等の施設を予約する予約システムが知られている。また、特許文献1には、店舗情報管理システムが、移動体端末から受信した予約条件を満たす店舗リストを取得し、次いで、店舗リストの中に予約可能な店舗があるか、各店舗の空席情報を管理する予約確認システムに問い合わせ、予約可能店舗リストを移動体端末に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−116424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、予約確認システムにおいて各店舗の空席情報を把握する必要があるが、そのために各店舗に端末を設置して空席管理システムを構築することとなると、多大なコスト負担が生じるおそれがある。また、上述した店舗リストが取得された時点で、人(例えば、店舗のスタッフ)が店舗リストに含まれる各店舗に空席情報を確認することとした場合には、人の判断や操作が介入することとなり、予約の成立までに長い時間を要してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、店舗などの施設の空き情報を管理するシステムを必要とせず、迅速に予約を成立させることのできる予約処理装置、予約処理プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体及び予約処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段と、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する各施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を一斉に送信する予約条件情報送信手段と、前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段と、前記応答情報受信手段が応答情報を受信したとき、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段と、前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段と、を備えることを特徴とする予約処理装置である。
【0007】
この発明によれば、受け入れ可能であることを示す応答情報が受信された際、当該応答情報を送信してきた予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らない場合(所定の順位以上である場合)に、当該応答情報を送信してきた予約候補施設が予約施設として決定される。よって、受け入れ可能な予約候補施設であって、予約者の指定した優先順位が所定の順位を下回らない(所定の順位以上である)予約候補施設の予約を迅速に成立させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の予約処理装置において、前記予約施設決定手段は、前記予約条件情報送信手段が予約条件情報を送信してから所定時間内に前記予約施設を決定できない場合には、当該所定時間内に受け入れ可能であることを示す応答情報を送信した施設端末に対応する予約候補施設のうち、前記優先順位が最も高い予約候補施設を予約施設として決定することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、所定時間内に受け入れ可能であることを示す応答情報を送信してきた予約候補施設の中で予約者の指定した優先順位が最も高い予約候補施設の予約を迅速に成立させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の予約処理装置において、前記予約成立手段は、予約者から所定額を徴収できるか否かについて当該予約者に関する予約者情報に基づいて行われた判定の結果が、当該所定額を徴収できるという判定結果である場合に、予約を成立させることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、予約者が予約施設を利用しなかった場合(例えば、予約をキャンセルした場合)であっても予約者から所定額(例えば、キャンセル料に相当する金銭,ポイントなど)を徴収できることから、施設は安心して予約を受け入れることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の予約処理装置において、前記予約条件情報受信手段は、予約者により指定された前記複数の予約候補施設を示す指定施設情報と、当該複数の予約候補施設に対する予約者の優先順位を示す前記優先順位情報を前記予約用端末から更に受信し、前記予約条件情報送信手段は、前記受信した指定施設情報の示す前記複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、予約者の指定した予約候補施設の中から予約施設が決定されることから、予約者は予め予約施設として決定される施設を絞り込むことができ、安心して予約を申し込むことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の予約処理装置において、前記予約用端末から予約者が指定した検索条件を示す検索条件情報を受信し、当該検索条件情報の示す検索条件を満たす施設のリストを生成し、当該リストを示すリスト情報を当該予約用端末に対して送信するリスト送信手段を更に備え、前記予約条件情報受信手段は、予約者により前記リストから指定された前記複数の予約候補施設を示す指定施設情報を前記予約用端末から受信することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、予約者により検索条件を指定してもらうことで、当該検索条件を満たす施設のリストが予約用端末に送信される。よって、予約者は検索条件に基づいて絞り込まれた施設のリストの中から容易に予約候補施設を指定することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の予約処理装置において、前記予約施設決定手段が予約施設を決定した場合、又は、前記予約成立手段が予約を成立させた場合にその旨を示す情報を、前記予約条件情報送信手段による前記予約条件情報の送信先の施設端末に対して通知する通知手段を更に備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、予約条件情報を受信した施設のスタッフは、他の施設が予約施設として決定されたこと又は他の施設との予約が成立したことを早期に把握することができる。よって、施設のスタッフは予約条件情報を受信したことに対して、受け入れ可能であるか確認すべきか、或いは応答情報を送信すべきかを容易に判断することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の予約処理装置において、前記予約成立手段が予約を成立させた場合にその旨を示す情報を、前記予約用端末に対して通知する予約成立通知手段を更に備えることを特徴とする予約処理装置。
【0019】
この発明によれば、予約者は、予約施設との予約が成立したことを早期に把握することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段、前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段、前記応答情報受信手段が応答情報を受信した際に、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段、前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段、として機能させることを特徴とする予約処理プログラムである。
【0021】
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段、前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段、前記応答情報受信手段が応答情報を受信した際に、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段、前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段、として機能させる予約処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0022】
請求項10に記載の発明は、コンピュータにより実行される予約処理方法であって、施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信するステップと、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信するステップと、前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信するステップと、前記応答情報を受信した際に、前記受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信先の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信先の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定するステップと、前記予約者による前記予約施設の予約を成立させるステップと、を含むことを特徴とする予約処理方法である。
【0023】
請求項11に記載の発明は、施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段と、複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段と、前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であること、又は受け入れが不可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段と、前記応答情報受信手段が受け入れ可能であることを示す応答情報を受信した際に、前記受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報を送信した施設端末に対応する予約候補施設より優先順位の高い全ての予約候補施設に対応する施設端末から受け入れ不可能であることを示す応答情報を受信済みであると判定した場合には、当該受け入れ可能であること示す応答情報を送信してきた施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段と、前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段と、を備えることを特徴とする予約処理装置である。
【0024】
この発明によれば、受け入れ可能であることを示す応答情報が受信された際、当該応答情報を送信してきた予約候補施設より優先順位が高い全予約候補施設から受け入れ不可能であることを示す応答情報を受信済みである場合に、当該応答情報を送信してきた予約候補施設が予約施設として決定される。よって、受け入れ不可能であることが未だ確定していない予約候補施設の中で予約者の指定した優先順位が最も高い予約候補施設の予約を迅速に成立させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、予約者の指定した優先順位がなるべく高い施設の予約を迅速に成立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態に係る店舗予約システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】予約管理サーバ2の概要構成例を示すブロック図である。
【図3】各データベースに登録される情報の構成例を示す図である。
【図4】店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。
【図5】店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。
【図6】店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。
【図7】店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。
【図8】店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、店舗予約システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0028】
[1.店舗予約システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る店舗予約システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
【0029】
図1は、本実施形態に係る店舗予約システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0030】
図1に示すように、店舗予約システムSは、ユーザ端末1(本発明の「予約用端末」の一例)と、予約管理サーバ2(本発明の「予約処理装置」の一例)と、店舗端末3(本発明の「施設端末」の一例)と、決済管理サーバ4と、を含んで構成されている。予約管理サーバ2は、ユーザ端末1、店舗端末3及び決済管理サーバ4と、ネットワークNWを介して(例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて)相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0031】
予約管理サーバ2は、店舗予約サイトを提供するサーバであって、例えば、Webサーバ、アプリサーバ、及びデータベースサーバ等の機能を有する一又は複数のサーバコンピュータからなる。店舗予約サイトとは、ユーザの指定した条件で、迅速に店舗(特に飲食店)の予約を成立させるサービスを提供するサイトである。
【0032】
図2は、予約管理サーバ2の概要構成例を示すブロック図である。
【0033】
図2に示すように、予約管理サーバ2は、大別して、通信部21、記憶部22、及びシステム制御部23から構成されている。
【0034】
通信部21は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末1、店舗端末3及び決済管理サーバ4等との通信状態を制御する。
【0035】
記憶部22は、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、OS(Operating System)、サーバプログラム(予約処理プログラム等)及び各種データを記憶する。
【0036】
また、記憶部22には、ユーザデータベース(DB(database))221、店舗DB222及び予約管理DB223等が構築されている。
【0037】
図3は、各データベースに登録される情報の構成例を示す図である。
【0038】
図3(A)に示すユーザDB221には、店舗予約サイトに会員登録されたユーザのユーザID、パスワード、氏名、性別、住所、電話番号、メールアドレス、及びクレジットカード情報(カード会社、カード番号、カード有効期限、カード名義人)等のユーザ情報がユーザ毎に対応付けられて登録(記憶)されている。なお、会員登録は、例えば、ユーザ端末1から店舗予約サイトにアクセスすることにより提供される会員登録手続画面を通じて行われ、そのときにユーザIDが発行される。
【0039】
図3(B)に示す店舗DB222には、店舗予約サイトに登録された店舗(ユーザが予約することのできる店舗)の店舗ID、パスワード、名称、住所、電話番号、メールアドレス、ジャンル、営業時間、定休日、収容人数、平均利用額、ホームページのURL、用途等の店舗情報が店舗毎に対応付けられて登録されている。ジャンルとしては、例えば、居酒屋、ラーメン屋、イタリアン、フレンチ、中華料理、和食、焼肉屋、そば屋、喫茶店等が登録される。用途としては、例えば、「友達と」、「恋人と」、「会社の同僚と」、「接待に」、「1人で」等が登録される。また、店舗DB222に登録される情報は、ユーザが予約する店舗を検索する際に利用される。したがって、ここで挙げた店舗情報以外にもユーザが店舗を検索する際に有用な情報を登録しておくこととしてもよい。なお、店舗の登録は、例えば、店舗端末3から店舗予約サイトにアクセスすることにより提供される店舗登録手続画面を通じて行われ、そのときに店舗IDが発行される。
【0040】
図3(C)に示す予約管理DB223には、成立した予約を識別するための予約ID、予約をしたユーザのユーザID、予約を受けた店舗の店舗ID、予約時間、予約人数等の成立した予約に関する予約情報が登録される。なお、予約情報は店舗予約サイトにて予約が成立した際に登録され、そのときに予約IDが発行される。
【0041】
システム制御部23は、CPU(Central Processing Unit)23a、ROM(Read Only Memory)23b、RAM(Random Access Memory)23c等により構成されている。そして、システム制御部23は、CPU23aが、ROM23bや記憶部22に記憶されたサーバプログラムを読み出し実行することにより、本発明の予約条件情報受信手段、予約条件情報送信手段、応答情報受信手段、予約施設決定手段、予約成立手段、リスト送信手段、通知手段及び予約成立通知手段等として機能し、後述する処理を行う。
【0042】
ユーザ端末1は、ユーザが店舗予約サイトを通じて店舗を予約する際に用いる端末である。ユーザ端末1は、図示しないが、例えば、CPU、RAM、ROM等を有する制御部と、フラッシュメモリ等を有する記憶部と、予約管理サーバ2等との間で通信を行うための通信部と、ユーザにより操作される操作部と、予約管理サーバ2から提供された各種画面(例えば、Webページ)やe−mail(以下、「メール」という。)を表示する表示部と、を備えている。なお、ユーザ端末1には、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、PC(Personal Computer)、等が適用できる。また、図1では、一台のユーザ端末1のみを表しているが、複数のユーザ端末1が予約管理サーバ2にアクセス可能である。
【0043】
店舗端末3は、店舗のスタッフが予約の受け付けに関する各種処理を行う際に用いる端末である。店舗端末3は、図示しないが、例えば、CPU、RAM、ROM等を有するシステム制御部と、ハードディスクドライブ等を有する記憶部と、予約管理サーバ2等との間で通信を行うための通信部と、店舗のスタッフにより操作される操作部と、予約管理サーバ2から提供された各種画面(例えば、Webページ)やメールを表示する表示部と、を備えている。なお、店舗端末3には、例えば、PC、携帯電話機、PDA、携帯ゲーム機等が適用できる。また、図1では、一台の店舗端末3のみを表しているが、店舗DB222に登録されている店舗分の店舗端末3がネットワークNWに接続されている。
【0044】
決済管理サーバ4は、予約管理サーバ1から受信するクレジットカード情報に基づいて、予約者から所定額の金銭(例えば、キャンセル料相当額、予約店舗の利用料の一部)に対する信用承認処理を行い、処理結果を予約管理サーバ1に返信する機能を有する。決済管理サーバ4は、図示しないが、例えば、CPU、RAM、ROM等を有するシステム制御部と、ハードディスクドライブ等を有する記憶部と、予約管理サーバ2等との間で通信を行うための通信部と、を備えている。記憶部には、信用承認処理等に用いられる各種DBが構築されている。なお、図1では、一台の決済管理サーバ4のみを表しているが、店舗予約システムSにおいて利用可能なカード会社毎に決済管理サーバ4が設けられている。
【0045】
[2.店舗予約システムSにおける店舗予約処理]
次に、店舗予約システムSにおける店舗予約処理について、図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5は、店舗予約システムSの店舗予約処理時における動作例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、説明を簡略化するために、一のユーザ端末1のみが店舗予約サイトにアクセスしている場合について説明する。また、図4及び図5に示す処理は、ユーザ端末1と予約管理サーバ2との間で店舗予約サイトへのログイン処理がなされた場合に開始される。
【0046】
ログイン処理が完了すると、図4に示すように、予約管理サーバ2のシステム制御部23はユーザ端末1に対して、店舗検索画面表示データを送信する(ステップS1)。これに対して、ユーザ端末1のシステム制御部は、受信した店舗検索画面表示データに基づいて店舗検索画面を自らの表示部に表示させる(ステップS2)。店舗検索画面では、店舗予約システムSに登録されている店舗の中からユーザ端末1のユーザが予約候補とする店舗を絞り込むための店舗検索条件を入力することができるようになっている。例えば、予約対象とする店舗の住所が含まれるエリア、ジャンル、営業時間帯など(店舗DB222に店舗情報として登録されている情報であれば検索条件に含めることができる。)の店舗検索条件を入力することができるようになっている。また、ユーザの現在地の近く(例えば、300m以内)にある店舗という条件を店舗検索条件として入力することができるようにしてもよい。
【0047】
店舗検索画面においてユーザによる店舗検索条件の入力が完了すると、ユーザ端末1のシステム制御部は、入力された店舗検索条件を示す店舗検索条件情報を含む店舗検索リクエストを予約管理サーバ2に送信する(ステップS3)。なお、店舗検索条件として、現在地の近くにある店舗という条件を含む場合には、ユーザ端末1が備えるGPS(Global Positioning System)受信機により取得された現在地点情報が併せて送信される(ユーザ端末1がGPS受信機を備えていない場合には、ユーザに現在地点情報を入力してもらう)。これに対して、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、受信した店舗検索リクエストに含まれる店舗検索条件情報の示す店舗検索条件に基づいて、店舗検索処理を行う(ステップS4)。具体的には、システム制御部23は、店舗DB222に登録されている店舗の中から店舗検索条件を満たす店舗を検索して、検索結果に基づいて店舗リストを作成する。なお、システム制御部23は、上述した現在地点情報を受信した場合には、現在地点情報の示す地点から所定の範囲内にある店舗を検索する。このとき、店舗リストには、現在地から近い順に店舗情報を配置することができる。
【0048】
次いで、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、作成した店舗リストに対応する店舗リスト画面を表示させるための店舗リスト画面表示データをユーザ端末1に送信する(ステップS5)。これに対して、ユーザ端末1のシステム制御部は、受信した店舗リスト画面表示データに基づいて店舗リスト画面を自らの表示部に表示させる(ステップS6)。
【0049】
店舗リスト画面には、ユーザが店舗検索画面にて入力した店舗検索条件を満たす店舗の一覧が、店舗情報とともに表示される。店舗リスト画面では、ユーザに一覧にある店舗の中から予約を希望する複数の店舗を選択してもらうとともに、優先順位を指定してもらうようになっている(例えば、画面内に「一覧の中から5件の店舗を選択し、選択した店舗の優先順位を指定して下さい」というコメントが表示されている)。また、店舗リスト画面では、予約する店舗に対する予約条件(例えば、予約人数、予約時間(例えば、午後7時)、利用時間(例えば、3時間)など)を入力することができるようになっている。
【0050】
店舗リスト画面においてユーザによる入力が完了すると、ユーザ端末1のシステム制御部は、選択された複数の店舗を示す店舗選択情報と、指定された優先順位を示す優先順位情報と、予約条件を示す予約条件情報とを含む予約リクエストを予約管理サーバ2に送信する(ステップS7)。これに対して、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、受信した予約リクエストに含まれる優先順位情報を記憶部22に記憶させ、また、店舗選択情報の示す各店舗のメールアドレスを店舗DB222から取得して、当該メールアドレス宛に、予約リクエストに含まれていた予約条件情報の示す予約条件を記した受入確認メールを送信する(ステップS8)。また、受入確認メールには、応答画面表示データの所在を示すURLが記されており、店舗のスタッフは受け入れ可能な場合にこのURLにアクセスすることによって応答画面を表示させ、応答画面に設けられた受入可能ボタンを押下することにより受入可能であることを応答できるようになっている。このとき、予約成立前に所定額(例えば、キャンセル料相当額)の与信枠が確保される旨を受入確認メールに記載しておけば、店舗のスタッフは安心して受入可能との判断を下すことができる。なお、図4では、一の店舗端末3に受入確認メールを送信しているように表されているが、ユーザにより選択された複数の店舗にそれぞれ対応する店舗端末3(つまり複数の店舗端末)に対して受入確認メールが一斉に送信される。
【0051】
図5に移り、店舗のスタッフは、受入確認メールを店舗端末3にて確認すると、メールに記されている予約条件での受け入れが可能であるか確認する。そして、受け入れが可能である場合には、メールに記されているURLに基づいて応答画面を表示させ、応答画面の受入可能ボタンを押下する。この入力が完了すると、店舗端末3のシステム制御部は、応答情報(受入可能)を予約管理サーバ2に送信する(ステップS9)。
【0052】
一方、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、ステップS8の処理後、応答情報(受入可能)の受信を待機している。そして、受入確認メールの送信先である何れかの店舗端末3から応答情報(受入可能)を受信すると、予約ステータスが「未決定」であるか否かを判定する(ステップS10)。なお、予約ステータスは、予約店舗が決定されていない状態では「未決定」となっており、所定時間が経過した段階で「所定時間経過」に更新され、予約店舗が決定された状態では「決定済」となっている。つまり、受入確認メールが各店舗端末3に送信された時点では、予約ステータスは「未決定」となっている。
【0053】
予約管理サーバ2のシステム制御部23は、予約ステータスが「未決定」でないと判定した場合には(ステップS10:NO)、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対して、予約が成立しなかった旨(或いは、所定時間が既に経過している旨、予約施設が他の店舗に決定済みである旨)を示す予約不成立情報を送信する(ステップS11)。なお、上述した応答画面の受入可能ボタンが店舗のスタッフにより押下されたことのレスポンスとして、予約不成立情報の一例である予約不成立画面表示データを送信し、店舗端末3の表示部に予約不成立画面を表示させることとしてもよい。
【0054】
一方、システム制御部23は、予約ステータスが「未決定」であると判定した場合には(ステップS10:YES)、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗の店舗IDを記憶部22に記憶させる(ステップS12)。なお、図5に示す各処理は、図6のステップS13において所定時間が経過したと判定されるまでの間、応答情報(受入可能)を受信する都度行われる。
【0055】
また、システム制御部23は、ステップS8の処理(図4参照)を行った時点から時間を計測しており、所定時間(例えば、3分間)を経過したか否かを判定する(図6のステップS13)。所定時間の長さは、予め予約管理サーバ2の管理者が設定することとしてもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。システム制御部23は、所定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS13:NO)、引き続き応答情報(受入可能)の受信を待機する(図5参照)。そして、システム制御部23は、所定時間が経過したと判定した場合には(ステップS13:YES)、ユーザ端末1から予約リクエストを受信した際(図4のステップS7参照)に記憶部22に記憶させた優先順位情報の示す優先順位を参照し、ステップS12で記憶させた店舗IDに対応する店舗(すなわち、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗)のうち、優先順位の最も高い店舗を予約店舗として決定する(ステップS14)。次いで、システム制御部23は、予約ステータスを「未決定」から「決定済」に更新する(ステップS15)。
【0056】
このように、システム制御部23は、受入確認メールを店舗端末3に送信してから、所定時間内に応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3の店舗のうち、ユーザの指定した優先順位が最も高い店舗を予約店舗として決定する。なお、システム制御部23は、予約店舗を決定した場合には、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3であって、予約不成立情報を送信していない店舗端末3に対して予約不成立情報を送信することとしてもよい。これにより、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗のスタッフは、自店舗が予約を取れなかったことを把握することができる。
【0057】
ステップS15の処理を終えると、図4に戻り、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、決済管理サーバ4(図4では図示せず)と連携して与信枠確保処理を行う(ステップS16)。具体的には、まず、予約管理サーバ2のシステム制御部23が、ユーザDB221から取得したユーザのクレジットカード情報、及び与信要求額(例えば、予約者が予約をキャンセルした場合に発生するキャンセル料の相当額)を示す情報を決済管理サーバ4に送信することにより、与信の可否を照会する。これに対して、決済管理サーバ4のシステム制御部は信用承認処理(DBを参照し、クレジットカードの有効性と利用可能額を確認する処理)を行う。このとき、決済管理サーバ4のシステム制御部は、クレジットカードの有効性に問題がなく、且つ、与信要求額が利用可能額以下である場合には与信可能と判定し、それ以外の場合には与信不可と判定する。そして、決済管理サーバ4のシステム制御部は、与信可能と判定した場合には、与信要求額を確保する処理(DBの更新等)を行った後、与信可能であることを示す与信可能情報を予約管理サーバ2に対して送信する。一方、与信不可と判定した場合には、与信不可であることを示す与信不可情報を予約管理サーバ2に対して送信する。
【0058】
予約管理サーバ2のシステム制御部23は、決済管理サーバ4から上述した与信不可情報を受信した場合には、ユーザ端末1及び店舗端末3に対して、与信不可であった旨と店舗予約処理を終了する旨を示す通知を行い、店舗予約処理を終了する。一方、システム制御部23は、決済管理サーバ4から上述した与信可能情報を受信した場合には、予約確認画面表示データをユーザ端末1に送信する(ステップS17)。予約確認画面表示データは、ステップS14(図5参照)で決定した予約店舗との予約を成立させて良いかをユーザに確認する予約確認画面を表示させるための表示データである。なお、予約確認画面において、ユーザに対して、予約をキャンセルした場合にはキャンセル料を徴収する旨を通知することとしてもよい。
【0059】
これに対して、ユーザ端末1のシステム制御部は、受信した予約確認画面表示データに基づいて予約確認画面を自らの表示部に表示させる(ステップS18)。ユーザは、予約確認画面内の了承ボタンを押下することにより、予約店舗との予約を成立させることについて了承することができるようになっている。ユーザ端末1のシステム制御部は、了承ボタンが押下されると、ユーザが予約店舗との予約を成立させることについて了承したことを示す了承情報を予約管理サーバ2に対して送信する(ステップS19)。なお、予約店舗はユーザが指定(選択)した店舗のいずれかであるから、ユーザに予約成立の了承を求める手順(ステップS17〜ステップS19)を省略し、直ちに予約を成立させてもよい。
【0060】
予約管理サーバ2のシステム制御部23は、了承情報を受信すると予約成立処理を行う(ステップS20)。具体的には、新たに予約IDを発行し、ユーザのユーザID、予約店舗の店舗ID、予約人数及び予約時間と対応付けて予約管理DB223に登録する。次いで、システム制御部23は、予約が成立した旨を示す予約成立情報(例えば、ユーザに関する情報、予約店舗に関する情報などを含む)をユーザ端末1と、予約店舗に対応する店舗端末3に送信し(ステップS21A、ステップS21B)、店舗予約処理を終了する。
【0061】
以上説明したように、上記実施形態によれば、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、店舗に対するユーザの予約条件を示す予約条件情報と、店舗に対するユーザの優先順位を示す優先順位情報をユーザ端末1から受信して、複数の店舗にそれぞれ対応する店舗端末3に対して、当該受信した予約条件情報を送信する。そして、所定時間内に予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗であって、優先順位情報の示す優先順位が最も高い店舗を予約店舗として決定し、ユーザとの予約を成立させる。
【0062】
この予約管理サーバ2によれば、予約条件情報を受信した複数の店舗の中から、所定時間内に応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末に対応する店舗であって、ユーザの優先順位が最も高い店舗が予約店舗として決定される。よって、予約を成立させたい店舗からは早々に応答情報(受入可能)が送信されることが見込まれることから、予約店舗の決定までの時間を短縮することができ、迅速に予約を成立させることができる。また、予約者の優先順位の高い店舗について予約を成立させることができる。なお、予約条件情報の送信先の店舗端末3の数が多ければ多いほど、より早く応答情報(受入可能)が送信されてくる可能性が高くなる。
【0063】
また、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、ユーザから所定額(例えば、キャンセル料相当額の金銭)を徴収できるか否かについて当該ユーザのクレジットカード情報(本発明の「予約者情報」の一例)に基づいて行われた信用承認処理の結果が、当該所定額を徴収できるという判定結果である場合に、予約を成立させる。これにより、ユーザが予約した店舗を利用しなかった場合(例えば、予約をキャンセルした場合)であってもユーザから所定額を徴収できることから、店舗は安心して予約を受け入れることができる。なお、ユーザから徴収する所定額については、例えば、店舗予約システムSのシステム利用料(店舗予約システムSが店舗から徴収する利用料相当額)」でもよい。また、店舗の利用料が「単価×人数×時間」であればその一部(例えば、最初の1時間分の人数分の利用料相当額)でもよいし、一方、施設利用料が定額であればその全額でもよい。
【0064】
また、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、ユーザにより指定(選択)された複数の店舗を示す店舗選択情報(本発明の「選択施設情報」の一例)と、当該複数の店舗に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報をユーザ端末1から受信し、受信した店舗選択情報の示す複数の店舗にそれぞれ対応する店舗端末3に対して、予約条件情報を送信する。これにより、ユーザの指定(選択)した店舗の中から予約店舗が決定されることから、ユーザは予め予約店舗として決定される店舗を絞り込むことができ、安心して予約を申し込むことができる。
【0065】
また、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、ユーザ端末1からユーザが指定した店舗検索条件(本発明の「検索条件」の一例)を示す店舗検索条件情報(本発明の「検索条件情報」の一例)を受信し、当該店舗検索条件情報の示す店舗検索条件を満たす店舗リストを生成し、当該店舗リストをユーザ端末1に対して送信する。そして、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、ユーザにより店舗リストから指定(選択)された複数の店舗を示す店舗選択情報をユーザ端末1から受信する。これにより、ユーザに店舗検索条件を指定してもらうことで、当該店舗検索条件を満たす店舗のリストがユーザ端末1に送信される。よって、ユーザは店舗検索条件に基づいて絞り込まれた店舗のリストの中から容易に予約条件情報の送信先となる店舗(本発明の「予約候補施設」の一例)を選択することができる。
【0066】
なお、上述したステップS9において、予約管理サーバ2のシステム制御部23が、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗に対するユーザの優先順位が所定の順位(例えば、1位、3位など)を下回らないと判定した場合には、この応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗を予約店舗として直ちに決定する構成としても良い。この構成によれば、応答情報(受入可能)が受信された際、当該応答情報を送信してきた店舗の優先順位が所定の順位を下回らない場合(所定の順位以上である場合)、当該応答情報(受入可能)を送信してきた店舗が予約施設として直ちに決定される。よって、受け入れ可能な店舗であって、予約者の指定した優先順位が所定の順位を下回らない(所定の順位以上である)店舗の予約を迅速に成立させることができる。
【0067】
なお、上記ステップS14において予約店舗を決定した場合、又は、上記ステップS20において予約を成立させた場合にその旨(すなわち、予約店舗が決定したこと、又は予約が成立したこと)を示す情報を、予約条件情報が送信された店舗端末3(特に、応答情報を送信してきていない店舗端末3)に対して通知することとしてもよい。これにより、予約条件情報を受信した店舗のスタッフは、他の店舗が予約店舗として決定されたこと又は他の店舗との予約が成立したことを早期に把握することができる。よって、店舗のスタッフは予約条件情報を受信したことに対して、受け入れ可能であるか確認すべきか、或いは応答情報(受入可能)を送信すべきかを容易に判断することができる。つまり、店舗のスタッフが無駄な作業をしなくて済む。この場合、ユーザ端末1から受信した予約リクエストに関連する項目(例えば、予約リクエストの識別情報、ユーザID、選択された店舗の店舗ID、予約時間、予約人数、ステータス情報)を、所定の記憶手段(例えば、予約管理DB223)に一時的に記憶しておくように構成するとよい。
【0068】
また、上記ステップS6においてユーザが複数の店舗を選択できない場合(例えば、一覧に多数の店舗が含まれているため、迷った場合など)に備え、予約管理サーバ2側で店舗を選択するオプションを設けることとしてもよい。このオプションがユーザにより選択された場合には、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、一覧にある店舗の中から所定の条件を満たす店舗を自動で選択することとする。例えば、ユーザの現在地から近い順に5店舗を選択したり、過去の予約成立件数の多い店舗(当該ユーザについてであってもよし、会員登録している全ユーザについてであってもよい)を選択したりするようにする。
【0069】
また、与信枠確保処理(ステップS16)を行うタイミングは、例えば予約のキャンセルがあった場合にキャンセル料相当額を徴収できることを予約成立前に確認できればいいので、本実施形態のように予約店舗を決定した後に行うこととしてもよいし、例えば、ログイン時に行うこととしてもよい。
【0070】
また、クレジットカード情報を用いた与信枠確保処理(ステップS16)の代わりに、ユーザDB221にユーザ情報としてユーザの口座番号等の金融機関情報(本発明の「予約者情報」の一例)を登録しておき、予約を成立させる前に該当口座から所定金額(例えば、キャンセル料相当額)を引き落とし、予約店舗でサービスが利用された場合に引き落とした金額を返金することとしてもよい。また、インターネット上で用いられ、金銭と換算可能なポイントをユーザが有している場合には、当該ポイントの口座番号等のポイント関連情報(本発明の「予約者情報」の一例)をユーザDB221に登録しておき、予約を成立させる前に該当のポイント口座から所定数(例えば、キャンセル料相当分)のポイントを引き落とし、予約店舗でサービスが利用された場合にその引き落としたポイントを返すこととしてもよい。
【0071】
また、本実施形態においては、ユーザ端末1が、ログイン処理後、ユーザの入力した店舗検索条件に基づいて店舗リストを取得する構成となっているが、例えば、予めユーザがよく利用する店舗のリストを予約管理サーバ2に登録しておき、ログイン処理後、そのリスト中からユーザに予約を希望する複数の店舗(予約条件を送信する店舗)を選択してもらう構成としてもよい。これにより、ユーザは店舗検索条件を入力する手間を省くことができる。
【0072】
また、本実施形態においては、予約管理サーバ2のシステム制御部23が、ユーザに店舗リストの中から受入確認メールの送信先となる店舗を選択してもらい、当該選択した店舗を示す店舗選択情報を受信する構成となっているが、例えば、「設定した検索条件を満たす店舗全て」、或いは「指定したジャンルの店舗であって予めお気に入りの店舗として選択済みの店舗全て」などの条件によりユーザが指定した店舗を示す情報(本発明の「指定施設情報」の一例)を受信し、ユーザにより指定された店舗に対応する店舗端末3に対して受入確認メールを送信する構成としてもよい。
【0073】
また、本実施形態においては、本発明の施設として、店舗(特に飲食店)を例として説明したが、店舗に限らずあらゆる施設(例えば、カラオケ屋、駐車場など)について適用することができる。
【0074】
また、本実施形態においては、店舗のスタッフが応答情報(受入可能)を予約管理サーバ2に送信する場合、受入確認メールに記されているURLから応答画面表示データにアクセスし、応答画面を介して送信することとなっているが、単に受入確認メールを予約管理サーバ2に返信するだけで応答情報(受入可能)を送信したこととしてもよい。また、上記のURLに店舗を識別するためのパラメータ(例えば、店舗IDを暗号化した文字列など)を付加しておき、当該URLに対応するリンク先へのアクセスをもって受入可能情報を送信したこととしてもよい。
【0075】
[3.変形例]
次に、上述した店舗予約システムSにおける店舗予約処理の変形例について説明する。本変形例では、受け入れ不可能であることが未だ確定してない予約候補の店舗の中でユーザの優先順位が最も高い店舗を予約店舗に決定する。具体的には、受入確認メールの送信先である店舗から、該当店舗にて受け入れ可能である場合には受け入れ可能であることを示す応答情報(受入可能)を受信し、一方、受け入れ不可能である場合には受け入れ不可能であることを示す応答情報(受入不可能)を受信する。そして、予約管理サーバ2は、応答情報(受入可能)を受信した際に送信元の店舗についてユーザが指定した優先順位を参照し、優先順位が1位であれば当該店舗を直ちに予約店舗に決定する。また、優先順位が1位でない場合には、当該店舗より優先順位が上位の全店舗から応答情報(受入不可能)を受信していないか確認し、受信している場合には当該店舗を予約店舗に決定する。更にこれらの処理によって所定時間内に予約店舗を決定できない場合には、それまでに応答情報(受入可能)を送信してきた店舗のうち、最も優先順位の高い店舗を予約店舗に決定する。以下、本変形例について主に図7及び図8を用いて詳細に説明する。
【0076】
図7及び図8に示すシーケンス図は、本変形例における特徴部分の処理例であって、図4のステップS8とステップS16の間の処理例を示している。図4のステップS1からステップS8までと、ステップS16からステップS21(ステップS21A、ステップS21B)までについては上記実施例において説明済みであるので、ここでは本変形例と関係する部分以外については説明を省略する。
【0077】
本変形例では、予約管理サーバ2から送信される受入確認メール(図4のステップS8参照)に記されたURLにアクセスすることにより表示される応答画面には、店舗での受け入れが可能な場合に押下すべき受入可能ボタンと、店舗での受け入れが不可能な場合に押下すべき受入不可能ボタンとが設けられている。店舗のスタッフは、受入確認メールを店舗端末3にて確認すると、メールに記されている予約条件での受け入れが可能であるか確認する。次いで、応答画面を表示部に表示させた上で、受け入れが可能である場合には応答画面の受入可能ボタンを押下し、一方、受け入れが不可能である場合には応答画面の受入不可能ボタンを押下する。この入力が完了すると、店舗端末3のシステム制御部は、応答情報(受入可能)又は応答情報(受入不可能)を予約管理サーバ2に送信する(ステップS31)。
【0078】
これに対して、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、受入確認メールの送信後(図4のステップS8参照)、応答情報(受入可能)又は応答情報(受入不可能)の受信を待機している。そして、受入確認メールの送信先である何れかの店舗端末3から応答情報を受信すると、予約ステータスが「未決定」であるか否かを判定する(ステップS32)。
【0079】
予約管理サーバ2のシステム制御部23は、予約ステータスが「未決定」でないと判定した場合には(ステップS32:NO)、応答情報を送信してきた店舗端末3に対して、予約が成立しなかった旨(或いは、所定時間が既に経過している旨、予約施設が他の店舗に決定済みである旨)を示す予約不成立情報を送信する(ステップS33)。なお、応答情報(受入不可能)を送信してきた店舗端末3に対しては予約不成立情報を送信しなくてもよい。一方、システム制御部23は、予約ステータスが「未決定」であると判定した場合には(ステップS32:YES)、次いで、受信したのは応答情報(受入可能)であるか否かを判定する(ステップS34)。
【0080】
システム制御部23は、受信したのは応答情報(受入可能)ではないと判定した場合(すなわち、応答情報(受入不可能)を受信した場合)には(ステップS34:NO)、応答情報(受入不可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗の店舗IDを受入不可能店舗リストに登録し(ステップS35)、応答情報の受信を待機する。一方、システム制御部23は、受信したのは応答情報(受入可能)であると判定した場合には(ステップS34:YES)、次いで、この応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗に対するユーザの優先順位が1位であるか否かを判定する(ステップS36)。なお、受入不可能店舗リストは、予約管理サーバ2のメモリ上で管理してもよいし、所定の記憶装置(例えば、予約管理DB223など)に記憶してもよい。
【0081】
システム制御部23は、優先順位が1位であると判定した場合には(ステップS36:YES)、この応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗を予約店舗として直ちに決定し(ステップS39)、次いで、予約ステータスを「決定済」に更新する(ステップS40)。一方、システム制御部23は、優先順位が1位ではないと判定した場合には(ステップS36:NO)、当該店舗より優先順位がより上位である全店舗が、上述した受入不可能店舗リスト(ステップS35参照)に登録済みであるか否かを判定する(ステップS37)。
【0082】
システム制御部23は、受入不可能店舗リストに登録済みではないと判定した場合には(ステップS37:NO)、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗の店舗IDを受入可能店舗リストに登録し(ステップS38)、応答情報の受信を待機する。一方、システム制御部23は、受入不可能店舗リストに登録済みであると判定した場合には(ステップS37:YES)、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗を予約店舗として決定し(ステップS39)、次いで、予約ステータスを「決定済」に更新する(ステップS40)。なお、受入可能店舗リストは、予約管理サーバ2のメモリ上で管理してもよいし、所定の記憶装置(例えば、予約管理DB223など)に記憶してもよい。
【0083】
一方で、システム制御部23は、受入確認メールの送信した時点(図4のステップS8参照)から時間を計測しており、所定時間(例えば、3分間)を経過したか否かを判定している(図8のステップS41)。所定時間の長さは、予め予約管理サーバ2の管理者が設定することとしてもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。システム制御部23は、所定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS41:NO)、引き続き応答情報の受信を待機する。そして、システム制御部23は、所定時間が経過したと判定した場合には(ステップS41:YES)、予約ステータスを「所定時間経過」に更新するとともに、受入可能店舗リスト(図7のステップS38参照)に登録されている店舗IDに対応する店舗(すなわち、所定時間内に応答情報(受入可能)を送信してきた店舗)のうち、優先順位の最も高い店舗を予約店舗として決定し(ステップS42)、予約ステータスを「決定済」に更新する(S43)。なお、受入可能店舗リストに店舗IDが一つも登録されていない場合には、予約ステータスを「所定時間経過」に更新せずに、上記所定時間を延長することとしてもよい。なお、システム制御部23は、予約店舗を決定した場合には、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3であって、予約不成立情報を送信していない店舗端末3に対して予約不成立情報を送信することとしてもよい。
【0084】
システム制御部23がステップS40又はS43の処理を終了すると、図4のステップS16の処理に移る。なお、ステップS16以降については上述した通りである。
【0085】
以上説明したように、本変形例では、予約管理サーバ2のシステム制御部23は、応答情報(受入可能)を受信した際に、優先順位情報を参照し、当該応答情報(受入可能)を送信した店舗端末3に対応する店舗の優先順位が1位であると判定した場合、又は、当該応答情報(受入可能)を送信した店舗端末3に対応する店舗より優先順位の高い全ての店舗に対応する店舗端末3から応答情報(受入不可能)を受信済みである(受入不可能店舗リストに店舗IDが登録されている)と判定した場合には、当該応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗を予約店舗として決定し、ユーザとの予約を成立させる。これにより、受け入れ不可能であることが未だ確定してない店舗の中で予約者の指定した優先順位が最も高い店舗の予約を迅速に成立させることができる。
【0086】
また、本変形例では、予約管理サーバ2のシステム制御部23が、受入確認メールを送信してから所定時間内に予約店舗を決定できない場合には、当該所定時間内に応答情報(受入可能)を送信した店舗端末3に対応する店舗のうち、優先順位が最も高い店舗を予約店舗として決定する。これにより、所定時間内に応答情報(受入可能)を送信してきた店舗であって、ユーザの指定した優先順位が高い店舗の予約を迅速に成立させることができる。
【0087】
なお、本変形例を更に変形し、上述したステップS36において、予約管理サーバ2のシステム制御部23が、応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗に対するユーザの優先順位が所定の順位(例えば、3位)を下回らないと判定した場合には、この応答情報(受入可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗を予約店舗として決定する(ステップS39)構成としても良い。この構成によれば、応答情報(受入可能)が受信された際、当該応答情報を送信してきた店舗の優先順位が所定の順位を下回らない場合(所定の順位以上である場合)に、当該応答情報(受入可能)を送信してきた店舗が予約施設として決定される。よって、受け入れ可能な店舗であって、予約者の指定した優先順位が所定の順位を下回らない(所定の順位以上である)店舗の予約を迅速に成立させることができる。
【0088】
また、上述したステップS35において応答情報(受入不可能)を送信してきた店舗端末3に対応する店舗の店舗IDを受入不可能店舗リストに登録した後、受け入れが不可能であることが未だ確定していない店舗の中で優先順位が最も高い店舗(優先順位がより上位である全店舗が受入不可能店舗リストに登録済みである店舗)が受入可能店舗リストに登録されているか否かを判定し、該当する店舗が登録されていれば当該店舗を予約店舗に決定する(ステップS39)構成としても良い。この構成によれば、受け入れ不可能であることが未だ確定してない店舗の中で予約者の指定した優先順位が最も高い店舗の予約を迅速に成立させることができる。
【符号の説明】
【0089】
1 ユーザ端末
2 予約管理サーバ
21 通信部
22 記憶部
23 システム制御部
3 店舗端末
4 決済管理サーバ
NW ネットワーク
S 店舗予約システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段と、
複数の予約候補施設にそれぞれ対応する各施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を一斉に送信する予約条件情報送信手段と、
前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段と、
前記応答情報受信手段が応答情報を受信したとき、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段と、
前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段と、
を備えることを特徴とする予約処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の予約処理装置において、
前記予約施設決定手段は、前記予約条件情報送信手段が予約条件情報を送信してから所定時間内に前記予約施設を決定できない場合には、当該所定時間内に受け入れ可能であることを示す応答情報を送信した施設端末に対応する予約候補施設のうち、前記優先順位が最も高い予約候補施設を予約施設として決定することを特徴とする予約処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の予約処理装置において、
前記予約成立手段は、予約者から所定額を徴収できるか否かについて当該予約者に関する予約者情報に基づいて行われた判定の結果が、当該所定額を徴収できるという判定結果である場合に、予約を成立させることを特徴とする予約処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の予約処理装置において、
前記予約条件情報受信手段は、予約者により指定された前記複数の予約候補施設を示す指定施設情報と、当該複数の予約候補施設に対する予約者の優先順位を示す前記優先順位情報を前記予約用端末から更に受信し、
前記予約条件情報送信手段は、前記受信した指定施設情報の示す前記複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信することを特徴とする予約処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の予約処理装置において、
前記予約用端末から予約者が指定した検索条件を示す検索条件情報を受信し、当該検索条件情報の示す検索条件を満たす施設のリストを生成し、当該リストを示すリスト情報を当該予約用端末に対して送信するリスト送信手段を更に備え、
前記予約条件情報受信手段は、予約者により前記リストから指定された前記複数の予約候補施設を示す指定施設情報を前記予約用端末から受信することを特徴とする予約処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の予約処理装置において、
前記予約施設決定手段が予約施設を決定した場合、又は、前記予約成立手段が予約を成立させた場合にその旨を示す情報を、前記予約条件情報送信手段による前記予約条件情報の送信先の施設端末に対して通知する通知手段を更に備えることを特徴とする予約処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の予約処理装置において、
前記予約成立手段が予約を成立させた場合にその旨を示す情報を、前記予約用端末に対して通知する予約成立通知手段を更に備えることを特徴とする予約処理装置。
【請求項8】
コンピュータを、
施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段、
複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段、
前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段、
前記応答情報受信手段が応答情報を受信した際に、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段、
前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段、
として機能させることを特徴とする予約処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段、
複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段、
前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段、
前記応答情報受信手段が応答情報を受信した際に、前記予約条件情報受信手段が受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信元の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段、
前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段、
として機能させる予約処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
コンピュータにより実行される予約処理方法であって、
施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信するステップと、
複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信するステップと、
前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であることを示す応答情報を受信するステップと、
前記応答情報を受信した際に、前記受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報の送信先の施設端末に対応する予約候補施設の優先順位が所定の順位を下回らないと判定した場合には、当該応答情報の送信先の施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定するステップと、
前記予約者による前記予約施設の予約を成立させるステップと、
を含むことを特徴とする予約処理方法。
【請求項11】
施設に対する予約者の予約条件を示す予約条件情報と、施設に対する予約者の優先順位を示す優先順位情報を予約用端末から受信する予約条件情報受信手段と、
複数の予約候補施設にそれぞれ対応する施設端末に対して、前記受信した予約条件情報を送信する予約条件情報送信手段と、
前記施設端末から、前記送信した予約条件情報の示す予約条件による受け入れが可能であること、又は受け入れが不可能であることを示す応答情報を受信する応答情報受信手段と、
前記応答情報受信手段が受け入れ可能であることを示す応答情報を受信した際に、前記受信した優先順位情報を参照し、当該応答情報を送信した施設端末に対応する予約候補施設より優先順位の高い全ての予約候補施設に対応する施設端末から受け入れ不可能であることを示す応答情報を受信済みであると判定した場合には、当該受け入れ可能であること示す応答情報を送信してきた施設端末に対応する予約候補施設を予約施設として決定する予約施設決定手段と、
前記予約者による前記予約施設の予約を成立させる予約成立手段と、
を備えることを特徴とする予約処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−253261(P2011−253261A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125320(P2010−125320)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)