説明

人形

【課題】 抽象的に模った人形を提供する。
【解決手段】 身体を分割し、この分割辺は、頭部、胴部、腕部、脚部等の輪郭を模り、石垣上状に積み重ねネジ止め固定され、各々の分割辺の積み重ね結合される部分の一部又は全てが斜めに傾斜したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、身体を分割し組み立てた人形に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、身体を分割し組み立てた人形は数多くあるが、写実的でリアルな表現を求めようとしたものが多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、人間の想像力を駆り立てる範囲を狭め、絵画であれば写実的であり、近年の技術的な進歩により、その精度は益々向上している反面、抽象的な表現をする人形が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の人形は、身体を分割し、この分割辺は、頭部、胴部、腕部、脚部等の輪郭を抽象的に模り、石垣状に積み重ねネジ止め固定し、各々の分割辺の積み重ね結合される部分の一部又は全てが斜めに傾斜して成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、身体を分割し、この分割辺は、頭部、胴部、腕部、脚部等の輪郭を抽象的に模り、石垣状に積み重ねネジ止め固定し、各々の分割辺の積み重ね結合される部分の一部又は全てが斜めに傾斜して成ることから、分割辺を結合し輪郭を強調するために結合部分の接触面積を小さくしても各々の分割辺がネジ止め固定されることから十分な結合強度が確保でき、また、各々の分割辺の積み重ね結合される部分の一部又は全てを斜めに傾斜させることにより、更に抽象的な人形の表情を豊かにすることを可能にしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の人形を図面を参照し説明する。
図1は、身体を分割し、その分割辺は、輪郭を抽象的に模った頭部(1)、第1の腕部(2)、第2の腕部(3)、第1の脚部(4)、第2の脚部(5)により構成され、頭部(1)の下方に第1の腕部(2)と第2の腕部(3)を設け、更にその下方に第1の脚部(4)と第2の脚部(5)を設け、各々の腕部は、胴体の一部を兼ね備えた輪郭で模り、頭部(1)、第1の腕部(2)、第2の腕部(3)と第2の脚部(5)は、下方から第1のネジ(6)により貫通固定され、第1の脚部(4)は、第2のネジ(7)により第2の腕部(3)に貫通固定されることによって全ての分割辺が一体化された人形としての形を形成し、各々の分割辺の結合部を斜め結合とした実施例である。
【0007】
図2は、輪郭を抽象的に模った頭部(1a)、第1の腕部(2a)、第2の腕部(3a)、第1の脚部(4a)、第2の脚部(5a)に分割された分割辺の全てを下方から第1のネジ(6a)によって貫通固定し一体化された人形として形成し、各々の分割辺の結合部を斜め結合とした実施例である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の分割辺を二本のネジで貫通固定した正面部分断面図である。
【図2】 本発明の分割辺を一本のネジで貫通固定した正面部分断面図である。
【符号の説明】
【0009】
1、1a 頭部
2、2a 第1の腕部
3、3a 第2の腕部
4、4a 第1の脚部
5、5a 第2の脚部
6、6a 第1のネジ
7 第2のネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体を分割し、この分割辺は、頭部、胴部、腕部、脚部等の輪郭を抽象的に模り、石垣状に積み重ねネジ止め固定され、各々の分割辺の積み重ね結合される部分の一部又は全てが斜めに傾斜して成る人形。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−104742(P2010−104742A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301675(P2008−301675)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(508349861)
【Fターム(参考)】