説明

付着液分量・乾燥度測定装置

【課題】濡れ状態にある被測定材について、その形状にかかわりなく、付着している液分量と乾燥度を定量的に測定する。
【解決手段】ワークWが載置された測定室2a(恒温室)に通ずる空気導入口9および空気排出口10を通過する空気の温度・相対湿度を、温湿度検出センサ11A,11Bで一定時間間隔でそれぞれ検出し、それらの空気の容積絶対湿度をそれぞれ演算する。その後、その絶対湿度の差分を積算していく。それから、その差分の積算値と蒸発した水分量との関係を示す検量線に基づき、洗浄したワークWから蒸発した水分量や乾燥度を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品あるいは各種原材料などの被測定材に付着する水分量などの付着液分量と乾燥度を定量的に測定する付着液分量・乾燥度測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば自動車のエンジン・ミッションなどの基幹部品あるいは油圧機器などに用いられる部品(金属・非金属の加工部品)はいずれも機械加工によって製造される。そしてこの機械加工に伴い、切粉屑や加工油などの異物が必然的に加工後の部品に付着残留するために、高圧水スプレーなどの洗浄装置で洗浄を行ってこれら異物を除去し、その洗浄による除去終了後に前記部品に付着する水分を乾燥させている。そして、これらの部品は、様々な加工工程、洗浄・乾燥工程の後に、リークテスト、表面処理、塗装などの処理工程が続く、1つの連続した製造ラインとして構成されている。
【0003】
つまり、図10に示すように、部品ワークが搬入されると、荒加工工程S101、荒洗浄工程S102、中間加工工程S103、中間洗浄工程S104、仕上げ加工工程S105、仕上げ洗浄工程S106、二次加工工程S107、測定工程S108などの工程を経て、部品ワークが搬出される。
【0004】
これらの製造ラインでは、特に、仕上げ洗浄工程後の水切り乾燥性が求められ、この乾燥性が低いと、二次加工工程で種々の不具合(リークテスト(鋳物、ダイキャスト製品の鋳物巣検査)測定エラー、表面処理(熱処理、窒化処理、コーティングなど)不良、防錆処理(防錆油塗布など)不良、塗装不良など)が発生し、搬出された部品ワークの品質が安定しないするおそれがある。
【0005】
そのため、従来、定期的に製造ラインから洗浄後の部品ワークについて抜き取り検査を行い、乾燥性を評価しているが、人(検査員)による判定評価(例えば、まーまー水切れしている/乾燥できている/ボタボタ/ボタ落ち/完全乾燥…と様々な表現での官能的判定)であるため、前記二次加工工程を経た後の部品ワークの製造品質が一定しない不具合が現実に多く発生している。
【0006】
従って、上記の問題を踏まえ、洗浄後の部品ワークの乾燥性の評価について、人の官能判定でなく、何か定量的な数値判断を行えるようにしたいという要求がある。また、他の分野においても、同様に、濡れ状態にある部品ワークあるいは各種原材料などの被測定材に付着する水分量などの付着液分量や乾燥度を定量的に測定したいという要求がある。
【0007】
ところで、乾燥度を判定する装置の一つとして、浴室内に干された洗濯物や浴室の床・壁などのように静止しているターゲットの乾燥度合を検知するために、そのターゲットに含まれる水分の量または付着した水分の量の変化に伴う電波反射率または電波透過率の変化(すなわち、比誘電率の変化)を、ターゲットからの反射波または透過波の強度(振幅)に基づいて判断するという方法を採用した乾燥状態検知装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、試料を加熱することにより試料中の水分を蒸発させ、加熱前と加熱乾燥後の試料の質量の変化(減少)により当該試料の水分率を計測するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−195745号公報
【特許文献2】特開2003−344255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1記載のものでは、測定範囲が限られた局所的なスポット測定になるため、被測定材の形状によっては正確に測定することが困難であり、被測定材全体としての乾燥度を測定することができない。
【0011】
特許文献2記載のものは、乾燥前後の水分量の変化を用いる重量法によるため、被測定材そのものの重量によって、測定精度にバラツキが生じる。
【0012】
発明者は、測定室(恒温庫)内に被測定材を載置し、その被測定材の表面に付着する液分を蒸発させ、測定室内の空気の温度・相対湿度の変化を測定し、それらに基づき容積絶対湿度(g/m3)を求めれば、被測定材より測定室内に放出された被測定材の表面付着液分量を算出できることに着想した。
【0013】
しかしながら、被測定材の付着液分量が多い場合には、測定室内の容積が限られていると、相対湿度は100%となり、飽和状態となり、被測定材に付着した液分は残留したままとなり、正確な液分量の測定を行うことができない。
【0014】
そこで、発明者は、測定室内に外部から空気を取り入れる空気導入口と測定室から外部に空気を排出する空気排出口を設け、湿度の低い空気(外気)を測定室内に取り入れつつ測定室内の空気を外部に排出することにより、測定室内の湿度を低下させれば、被測定材の表面に付着する液分量の多少にかかわらず、測定は可能になることに着目し、本発明をなすに至ったものである。
【0015】
本発明は、濡れ状態にある部品あるいは各種原材料などの被測定材について、その形状にかかわりなく、前記被測定材に付着する液分量(含有される場合を含む)と乾燥度を定量的に測定することができる付着液分量・乾燥度測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1の発明は、空気導入口と空気排出口とを有する測定室内に、濡れ状態にある被測定材を配置した状態で、前記測定室内に前記空気導入口を通じて外部から空気を導入しつつ前記空気排出口を通じて外部に空気を排出しながら、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を測定する付着液分量・乾燥度測定装置であって、前記空気導入口を通じて導入される導入空気の容積絶対湿度を測定する第1の湿度測定手段と、前記空気排出口を通じて排出される排出空気の容積絶対湿度を測定する第2の湿度測定手段と、前記第1および第2の湿度測定手段よりの信号を受け、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度に基づいて、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を演算する付着液分量・乾燥度演算手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
このようにすれば、測定室内に導入される導入空気および排出される排出空気の容積絶対湿度に基づいて、被測定材の形状にかかわりなく、測定室内に配置される被測定材の付着液分量・乾燥度が定量的に演算される。
【0018】
この場合、請求項2に記載のように、前記第1および第2の湿度測定手段は、前記導入空気および排出空気の相対湿度および温度を検出する第1および第2の温湿度検出センサと、前記第1および第2の温湿度検出センサよりの温湿度信号を受け前記導入空気および排出空気の温度・相対湿度に基づいて、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度を演算する第1および第2の湿度演算手段とをそれぞれ備える構成とすることができる。
【0019】
このようにすれば、温湿度検出センサによって検出される導入空気および排出空気の温度・相対湿度に基づいて、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度が第1および第2の湿度演算手段によって演算される。
【0020】
また、請求項3に記載のように、前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記第1および第2の湿度演算手段よりの信号を受け一定時間ごとに前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度の差分を演算する差分演算手段と、前記差分演算手段よりの信号を受け前記容積絶対湿度の差分を積算する差分積算手段と、前記差分の積算値と、前記被測定材の付着液分量との関係についての検量線を予め記憶するデータベースと、前記差分積算手段よりの信号を受け前記データベースより、前記差分の積算値に対応する付着液分量を読み込み、その付着液分量を、測定時点までに前記被測定材より蒸発した総液分量であるとする液分量決定手段とを備えるようにすればよい。
【0021】
このようにすれば、一定時間ごとに導入空気および排出空気の容積絶対湿度の差分を演算して、その容積絶対湿度の差分を積算し、その差分の積算値と前記被測定材の付着液分量との関係について検量線として記憶するデータベースにより、測定時点までに前記被測定材より蒸発した総液分量が、付着液分量として決定される。
【0022】
請求項4に記載のように、前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記第1および第2の湿度演算手段よりの信号を受け前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度が等しくなったときに前記差分演算手段の動作を停止させる停止手段とを備えることが望ましい。
【0023】
このようにすれば、導入空気および排出空気の容積絶対湿度が等しくなったときに、被測定材に付着している液分が全て蒸発して測定室の外部に排出されたと考えられるので、差分演算手段の動作を停止させることで、無駄な動作をなくすことができる。
【0024】
請求項5に記載のように、前記データベースは、前記被測定材ごとに、単位面積当たりの付着液分量が、濡れ状態での総付着液分量を前記被測定材の表面積で除した単位面積当たりの液分量に等しいときを乾燥度0%、単位面積当たりの付着液分量がないときを乾燥度100%とする乾燥度データを予め記憶しており、前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記液分量決定手段よりの信号を受け、前記蒸発した液分量を減算した前記被測定材の残付着液分量を前記被測定材の表面積で除した単位面積当たりの液分量を求め、その液分量により、前記データベースに記憶されている乾燥度データに基づき、現在の乾燥度を決定する乾燥度決定手段を備えることが望ましい。
【0025】
このようにすれば、蒸発した液分量を利用して、被測定材の乾燥度を測定することも可能である。
【0026】
請求項6に記載のように、前記データベースは、前記乾燥度を複数のランク分けして記憶しており、前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記乾燥度決定手段よりの信号を受け、決定された乾燥度に応じて乾燥度のランクを決定するランク決定手段を備えることが望ましい。
【0027】
このようにすれば、乾燥度を測定するだけでなく、乾燥度をランク分けてして評価することができるようになる。
【0028】
請求項7に記載のように、前記空気排出口側に設けられる排気ファンと、前記測定室内に設けられ前記被測定材を各面が露出した状態で支持する支持部材とを備えることが望ましい。
【0029】
このようにすれば、被測定材の全ての面が、排気ファンによって測定室内に導入され排出される空気にさらされることになり、精度の高い測定が可能となる。
【0030】
請求項8に記載のように、前記測定室には、測定室内の温度を検出する温度センサと、前記測定室内温度を高める加熱ヒータと、測定室内空気を撹拌する撹拌ファンと、前記温度センサよりの信号を受け前記測定室内の温度に応じて前記加熱ヒータおよび撹拌ファンの動作を制御して前記測定室内の温度を一定温度に保持する測定室内温度制御手段とを備えることが望ましい。
【0031】
このようにすれば、加熱ヒータによる加熱や撹拌ファンによる、測定室内の空間の撹拌により被測定材に付着する液分量の蒸発が促進され、効率のよい測定を実現することができる。
【0032】
請求項9に記載のように、前記測定室は、測定室内の空気を取り込みつつ内周壁面に沿って空気が流れる空気循環通路が形成され、前記空気循環通路を流れる空気は、前記加熱ヒータによって加熱された後前記撹拌ファンによって測定室内に戻される構成とすることが望ましい。
【0033】
このようにすれば、空気循環通路を通じての空気の循環により、被測定材に付着する液分量の蒸発がより促進される。
【0034】
請求項10に記載のように、前記空気排出口には、前記測定室の内部を外部に連通する排気ダクトの下流端部として構成され、前記排気ダクトに対し、前記測定室を出た直後の排出空気を、前記排気ダクトを介して前記導入空気と同程度の温度まで冷却する冷却ファンが設けられていることが望ましい。
【0035】
このようにすれば、空気排出側においても、空気導入側と同程度の温度での湿度の測定となるので、空気導入側と同程度の測定精度でもって、空気排出側の湿度の測定も可能となる。
【0036】
これらの場合には、請求項11に記載のように、前記濡れ状態にある被測定材が、洗浄後の部品である場合や請求項12に記載のように、食品・薬品の製造ラインにおいて用いられ、前記濡れ状態にある被測定材が、水分を含有する粒状物あるいは粉状物である場合に有効である。
【0037】
このようにすれば、部品の製造ラインにおける洗浄後の部品や、食品・薬品の製造ラインにおける、液分を含有する粒状物あるいは粉状物についての付着液量や乾燥度を測定することができる。
【0038】
請求項13の発明は、空気導入口と空気排出口とを有する測定室内に、濡れ状態にある被測定材を配置した状態で、前記測定室内に前記空気導入口を通じて外部から空気を導入しつつ前記空気排出口を通じて外部に空気を排出しながら、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を測定する付着液分量・乾燥度測定方法であって、前記空気導入口を通じて導入される導入空気の容積絶対湿度を測定しつつ、前記空気排出口を通じて排出される排出空気の容積絶対湿度を測定し、前記測定された導入空気および排出空気の容積絶対湿度に基づいて、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を演算することを特徴とする。
【0039】
このようにすれば、測定室内に導入される導入空気および排出される排出空気の容積絶対湿度に基づいて、被測定材の形状にかかわりなく、付着液分量・乾燥度を定量的に演算することができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明は、上記のように構成したから、測定室内に導入される導入空気および排出される排出空気の容積絶対湿度に基づいて、被測定材の形状にかかわりなく、測定室内に配置される被測定材の付着液分量・乾燥度を定量的に演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る水分量・乾燥度測定装置(付着液分量・乾燥度測定装置)の一実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜め後方から見た斜視図、(d)は斜め上方から見た斜視図である。
【図2】前記装置の表示部における測定結果の表示例の説明図である。
【図3】前記装置装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】被測定材に付着していた水分量の測定方法の説明図である。
【図5】吸気側(空気導入側)と排気側(空気排出側)の絶対湿度の変化の説明図である。
【図6】湿度の積算値の時間的変化を示す説明図である。
【図7】検量線の説明図である。
【図8】処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】食品・薬品の製造ラインの説明図である。
【図10】部品の製造ラインの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0043】
図1および図3に示すように、1は水分量・乾燥度測定装置(付着液分量・乾燥度測定装置)であって、恒温庫2を有し、その前部に開閉可能に扉3が設けられ、ハンドル3aを持って扉3を開くことで、ワークW(被測定材)を、内部の測定室2a(恒温室)内に載置できるようになっている。ここで、ワークWは、具体的に図示していないが、各面が露出した状態で支持する支持部材(例えば、網状の支持部材)にて支持され、全ての面が、測定室2A内の空気にさらされることになり、前記空気によって各面がほぼ均等に乾燥されるようになっている。
【0044】
また、上部には表示部4とプリンタ出力部5とが並列に設けられ、それらの間にUSB端子部6が設けられている。下部には下部操作パネル7と、独立過熱防止装置8が設けられている。なお、表示部4には、例えば図2に示すように、測定結果として、測定材名称、測定材表面積、付着水分、測定時間、乾燥度(乾燥度ランクS,A-I,II,III,B,Cも含む)などの測定結果が表示され、必要に応じてプリンタ出力部5を通じてプリントできるようになっている。
【0045】
側面下部には空気導入口(吸気口)9が設けられ、背面上部には排出空気口(排気口)10が、背面下部には空気導入口9を通じて導入される空気(外気)の温度・相対湿度を同時に測定できる第1の温湿度センサ11Aが設けられている。上面には、排気ダクト22を冷却する冷却ファン12の空気取入口13が設けられている。ここで、温湿度センサ11Aは、温度(℃)と湿度(相対湿度RH%)のマルチセンサモジュールのシングルチップで、デバイスには湿度を測定する静電容量ポリマーのセンシング素子とバンドギャップ温度センサが装備され、14ビットのA/Dコンバーターとシリアルインターフェイス回路を有するものである(例えば、デジタル温湿度センサ SHT1x/SHT7x 有限会社シスコム製)。
【0046】
図3に示すように、恒温庫2の周囲は断熱材2b(例えば、グラスウール)にて覆われ、この恒温庫2の測定室2a内に、前述したようにワークWが載置されるようになっている。測定室2a内の下部には、モータ14aによって回転駆動される撹拌ファン14と、加熱ヒータ15と、測定室2a内の温度を検出する温度センサ16とが設けられている。また、測定室2aの周囲には、測定室2a内の空気が循環する空気循環通路17が形成されている。そして、温度センサ16により検出される測定室2a内の空気温度に基づき、温度制御部18によって、加熱ヒータ15による加熱温度や撹拌ファン14の回転数が制御され、測定室2a内の温度がほぼ一定の温度(例えば、液体である水が蒸発する温度、例えば、105℃)に維持される。なお、撹拌ファン14の回転によって、空気循環通路17を通じて測定室2a内の空気が下方に集められ、加熱ヒータ15によって加熱された後、測定室2a内に戻されるようになっている。
【0047】
湿度が低く温度も低い外気を取り込むために、恒温庫2の側部下方に空気導入口9が設けられている。空気排出口10は水分を含み温度が高くなった空気を排出するために恒温庫2の上部に設けられている。この空気排出口10は、モータ21aによって回転駆動される排気ファン21にて外部に排出空気を排出させるための排気ダクト22の下流端部となっている。この排気ダクト22の上流側端部は、断熱材2bの上部を貫通して測定室2a内に連通している。また、排気ダクト22は、モータ23aによって回転駆動されるダクト冷却ファン23による冷却風によって強制冷却されるように構成され、排気ダクト22内を流れる排出空気(排気)を、導入空気と同程度の温度まで冷却するようになっている。なお、排気ファン21によって測定室2a内の空気が外部に排出されることで、空気導入口9より、湿度が低く温度も低い空気(外気)が測定室2a内に取り込まれ、測定室2a内でのワークWに付着している水分の蒸発が促進され、付着水分量の測定が加速される。
【0048】
排気ダクト22の、排気ファン21の上流側であって冷却ファン23によって冷却される部分の下流側には空気排出側の温湿度を測定する第2の温湿度センサ11Bが設けられている。この第2の温湿度センサ11Bも、第1の温湿度センサ11Aと同様に、デバイスには測定湿度を測定する静電容量ポリマーのセンシング素子とバンドギャップ温度センサが装備され、14ビットのA/Dコンバーターとシリアルインターフェイス回路を有するもの(例えば、デジタル温湿度センサ SHT1x/SHT7x 有限会社シスコム製)が用いられる。そして、冷却ファン23にて排気が冷却され、空気導入側と同程度の温度での湿度の測定となるので、空気導入側と同程度の測定精度でもって、空気排出側の湿度が測定される。
【0049】
第1および第2の温湿度センサ11A,11Bからの信号は、一定間隔(例えば、1秒間隔)で、マイクロコンピュータからなる水分量・乾燥度測定部24(付着液分量・乾燥度測定手段)に取り込まれ、後述するように水分量や乾燥度が演算される。
【0050】
つまり、水分量・乾燥度測定部24は、第1および第2の温湿度検出センサ11A,11Bよりの温湿度信号を受け前記導入空気および排出空気の温度・相対湿度に基づいて、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度を演算する第1および第2の湿度演算手段24A,24Bとをそれぞれ備える。
【0051】
また、水分量・乾燥度測定部24は、第1および第2の湿度演算手段24A,24Bよりの信号を受け一定時間ごとに前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度の差分を演算する差分演算手段24Cと、この差分演算手段よりの信号を受け前記容積絶対湿度の差分を積算する差分積算手段24Dと、前記差分の積算値と、付着水分量との関係についての検量線を予め記憶するデータベース24Eと、差分積算手段24Dよりの信号を受け前記データベース24Eより、前記差分の積算値に対応する付着水分量を読み込み、その付着水分量を、測定時点までにワークWより蒸発した総水分量であるとする水分量決定手段24Fとを備える。データベースに記憶される検量線は、被測定材ごとの検量線として記憶するようにしてもよいし、被測定材全てあるいは複数グループごとに共通の検量線として記憶するようにしてもよい。
【0052】
それに加えて、第1および第2の湿度演算手段24A,24Bよりの信号を受け前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度が等しくなったときに差分演算手段24Dの動作を停止させる停止手段24Gも備え、無駄な演算処理をしないようになっている。
【0053】
データベース24Eは、前述した検量線のほか、ワークW(被測定材)ごとに、単位面積当たりの付着水分量が、濡れ状態での総付着水分量をワークの表面積で除した単位面積当たりの水分量に等しいときを乾燥度0%、単位面積当たりの付着水分量がないときを乾燥度100%とする乾燥度データと、前記乾燥度を複数のランク分けするためのランク分けデータを予め記憶している。この乾燥度は、予め定義される乾燥度100%と0%との間で、単位面積当たりの付着水分量に対応したものであればよく、それらの間で付着水分量に応じて直線的に変化させる必要はなく、例えば指数関数的に変化させるようにすることも可能である。
【0054】
そして、水分量・乾燥度測定部24は、前述した各手段のほか、水分量決定手段24Fよりの信号を受け、前記蒸発した水分量を減算したワークWの残付着水分量をワークWの表面積で除した単位面積当たりの水分量を求め、その水分量により、データベース24Eに記憶されている乾燥度データに基づき、現在の乾燥度を決定する乾燥度決定手段24Hと、この乾燥度決定手段24Hよりの信号を受け、決定された乾燥度に応じて乾燥度のランクを決定するランク決定手段24Kとを備える。
【0055】
なお、データベース24Eに記憶される検量線や乾燥度データは、測定開始前に、付着水分量(付着液分量)がわかっているワークWを用いて、予めワークWごとに作成され、記憶されているものである。また、乾燥度のランクも、乾燥の目的などに応じて、ワークWごとに、乾燥の程度に応じて予め複数段階に設定され記憶されているものである。
【0056】
続いて、水分量・乾燥度測定部24における水分や乾燥度を求める原理について説明する。
【0057】
まず、ワークWについての付着水分量や乾燥度は、測定スタート後、図4に示すように、空気導入口9から導入される空気A1(外気)と測定室2aからの排出される空気A2との容積絶対湿度(単位体積当たりの水分量)が同じになれば、測定室2a内にあるワークWに付着する水分が全て測定室2a外に排出されたものとする。ワークWに付着する水分が残っていれば、排出される空気の湿度の方が、取り込まれる空気の湿度よりも高くなると考えられるためである。
【0058】
そのため、この実施の形態では、導入空気と排出される空気の温度および相対湿度を一定の検出間隔(t2−t1)ごとに、第1および第2の温湿度検出センサ11A,11Bにより検出して、水分量・乾燥度測定部24(第1および第2の湿度演算手段24A,24B)において、その検出結果に基づいて、空気導入側と空気排出側との容積絶対湿度(単位:g/m2)を演算する。なお、検出間隔(t2−t1)はできるだけ短い方がよいが、この実施の形態では、一例として1秒間隔で検出している。
【0059】
ただ、実際には、図5に示すように、導入空気側の絶対湿度はあまり変化しないが、排出空気側の絶対湿度は、徐々に増加し、ピークを経て、減少していく。ここで、空気A1,A2の絶対湿度は完全に同一にならないので、測定スタートから時間t1経過後に、終了目標値の設定を行う。つまり、空気導入側でΔAH1の差があるので、排出空気側も相対湿度の差がΔAH2(ΔAH2・(1+K1)≦ΔAH1)になったときに、測定室2a内の水分が持ち出されたので、終了と判定する。なお、加熱ヒータ15による加熱、撹拌ファン14による撹拌によって、水分の蒸発が促進される。
【0060】
ところで、絶対湿度(容積絶対湿度)を求めるには、まず、飽和水蒸気圧E(t)(hPa)は、温度t(℃)で決まり、近似的にTetens(1930)の式を用いて、前記温度t(℃)における飽和蒸気圧E(t)を求める。
【0061】
【数1】

また、飽和水蒸気量V(g/m3)は、気体の状態方程式を用いて求められる。
【0062】
【数2】

この飽和水蒸気量Wに相対湿度φ(%)を乗算したものが、絶対湿度(g/m3)となる。
【0063】
よって、導入空気や排出空気の温度・相対湿度を温湿度センサ11A,11Bによって検出することができれば、容積絶対湿度を求めることができる。
【0064】
この容積絶対湿度に導入空気量あるいは排出空気量を乗算することで、各検出時毎の導入水分量および排出水分量(瞬時値)が求まり、この差分(湿度)を計測終了までの順次積算することで、図6に示すように、ワークWに付着していた水分量に相関する湿度積算値を得ることができる。つまり、「空気排出側の容積絶対湿度(g/m2)×排気ファン21による排出空気量(m2)=排出空気による排出水分量(g)」と「空気導入側の容積絶対湿度(g/m2)×排気ファン21による排出空気量(m2)=導入空気による持込み水分量(g)」とをそれぞれ検出時ごとに演算して、差分をとることで、検出時ごとに、ワークWの表面から蒸発し、外部に排出された水分量に対応する湿度(差分)が演算され、その差分を、計測終了までの順次積算すれば、ワークWに付着していた水分量に対応する湿度積算値となる。
【0065】
つまり、測定室2aからの排出水分量(積算水分量)から、外気よりの持込み水分量(積算水分量)を差引いたものを、ワークWに付着していた水分量に対応するものとして演算する。
【0066】
このように、ワークが載置された測定室2a(恒温室)に通ずる空気導入口9および空気排出口10を通過する空気について温度・相対湿度をセンサ11A,11Bで検出することで、その空気の容積絶対湿度を演算し、その絶対湿度の差分を積算していけば、洗浄後のワークに付着していた水分量(g)に対応する湿度の積算値を求めることができると考えられる。
【0067】
この湿度の積算値によりワークWに付着していた水分量を求めるために、予め既知の水分量(重量計あるいはガラスピペットで計量)が付着しているワークWについて、前述したように湿度の積算値を演算して、図7に示すように、湿度の積算値とワークWに付着している水分量との相関関係を示す検量線を、ワークWごとに予め作成して検量線データベースを作成する。これにより、この検量線を利用して、各ワークについて、湿度の積算値(g/m3)から、付着水分量(g)を測定結果として求めることができる。
【0068】
また、乾燥度については、上記のように算出された水分量をワークの表面積で除した単位面積当たりの付着水分量(g/cm2)を求め、この面積当りの水分量についてワークに付着水分が全くない完全な乾燥状態を乾燥度100%(0g/cm2)、洗浄後の最低の乾燥状態(濡れ状態)を乾燥度0%として定義し、ワークWごとにデータベースにあらかじめ記憶しておき、測定結果の単位面積当たりの付着水分量を、この定義に当て嵌めて乾燥度を0〜100%の範囲で求める。乾燥度のランクの設定も同様である。
【0069】
続いて、洗浄後のワークW(被測定材)についての測定手順について、図8に沿って説明する。
【0070】
電源投入によりスタートすると、まず、慣らし運転として、室外から排気ファン21による排気を行い(ステップS1)、10分間以上の通気を行う。
【0071】
それから、測定前の準備として、測定情報(例えば、測定ワーク名、ワーク種別、ワーク寸法など)を入力し(ステップS2)、測定室2aにワークWをセットする(ステップS3)。
【0072】
そのセットの後、撹拌ファン14と加熱ヒータ15の作動スイッチをそれぞれONして、測定を開始する(ステップS4)。
【0073】
それから、第1および第2の温湿度センサ11A,11Bにより、一定間隔(例えば1秒)での温度および相対湿度を読み込む(ステップS5)。この温度および相対湿度に基づいて、前述したように導入空気と排出空気について容積絶対湿度が演算され、それを利用して蒸発した水分量が積算演算される。また、この蒸発した水分量に基づいて、乾燥度や乾燥度ランクも決定される。
【0074】
それから、データ計測終了点を判別するために、導入空気と排出空気との容積絶対湿度が等しいかどうかを判定する(ステップS6)。それらが等しくなりデータ計測終了点と判定されるまで、前記一定間隔での温度および相対湿度の読み込みが繰り返される。
【0075】
導入空気と排出空気との容積絶対湿度が等しくなったと判定されると、データ計測終了点と判定し、データの計測を終了する(ステップS7)。
【0076】
そして、データ計測の終了により最終の演算を行い、表示部4において、その最終の測定結果(ワーク付着水分量(g)、乾燥度(%)など)が出力表示される(ステップS8)。
【0077】
その後、測定室2aからワークWが取り出され(ステップS9)、プリント出力の要否が問われ(ステップS10)、YESであれば、プリンタ出力部5にてプリントアウトして終了する(ステップS11)一方、NOであれば、そのまま終了する。
【0078】
前記実施の形態では、ワークW(被測定材)に付着した水分についての水分量や乾燥度について測定しているが、水以外の液についても、同様に、ワークに付着した液分量や乾燥度を測定することができる。また、本発明は、測定室で被測定材の液分を蒸発させるものであるため、蒸発・加熱に伴う危険な化学変化が生じない性状のものであれば、どのような被測定材でも適用可能である。
【0079】
また、前述したような部品の製造ラインに限らず、図9に示すような食品(小麦粉、米粉など)や薬品(薬科原材料)の製造ラインにおいても、調合・混練・計量・造粒工程S201、乾燥・発酵工程S202、二次加工工程S203(焼成・打錠・包装、瓶詰めの工程など)を有し、水分量・乾燥度の管理にバラツキがあると、二次加工品の品質(固化硬さ、溶解性、効用、食感(硬さ・柔らかさ)、焼成むら、日持ち(保有水分による腐れ)など)が安定しないという課題があるので、同様に、食品、薬品などの粉状物あるいは粒状部の水分量・乾燥度の測定にも、本発明を用いることができる。また、セメント、海産物などの工業製品の原材料、二次加工品や、土壌、肥料などの農業に係る原材料あるいは鉱物資源材にも適用でき、水分量・乾燥度の管理を必要とする様々な分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0080】
W ワーク
1 水分量・乾燥度測定装置
2 恒温庫
2a 測定室
2b 断熱材
4 表示部
9 空気導入口
10 空気排出口
11A 第1の温湿度センサ
11B 第2の温湿度センサ
12 冷却ファン
13 空気取入口
14 撹拌ファン
15 加熱ヒータ
16 温度センサ
18 温度制御部(測定室内温度制御部)
21 排気ファン
22 排気ダクト
24 水分量・乾燥度測定部
24A 第1の湿度演算手段
24B 第2の湿度演算手段
24C 差分演算手段
24D 差分積算手段
24E データベース
24F 液分量決定手段
24G 停止手段
24H 乾燥度決定手段
24K ランク決定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気導入口と空気排出口とを有する測定室内に、濡れ状態にある被測定材を配置した状態で、前記測定室内に前記空気導入口を通じて外部から空気を導入しつつ前記空気排出口を通じて外部に空気を排出しながら、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を測定する付着液分量・乾燥度測定装置であって、
前記空気導入口を通じて導入される導入空気の容積絶対湿度を測定する第1の湿度測定手段と、
前記空気排出口を通じて排出される排出空気の容積絶対湿度を測定する第2の湿度測定手段と、
前記第1および第2の湿度測定手段よりの信号を受け、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度に基づいて、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を演算する付着液分量・乾燥度演算手段とを備えることを特徴とする付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項2】
前記第1および第2の湿度測定手段は、
前記導入空気および排出空気の相対湿度および温度を検出する第1および第2の温湿度検出センサと、
前記第1および第2の温湿度検出センサよりの温湿度信号を受け前記導入空気および排出空気の温度・相対湿度に基づいて、前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度を演算する第1および第2の湿度演算手段とをそれぞれ備えることを特徴とする請求項1または2記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項3】
前記付着液分量・乾燥度測定手段は、
前記第1および第2の湿度演算手段よりの信号を受け一定時間ごとに前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度の差分を演算する差分演算手段と、
前記差分演算手段よりの信号を受け前記容積絶対湿度の差分を積算する差分積算手段と、
前記差分の積算値と、前記被測定材の付着液分量との関係についての検量線を予め記憶するデータベースと、
前記差分積算手段よりの信号を受け前記データベースより、前記差分の積算値に対応する付着液分量を読み込み、その付着液分量を、測定時点までに前記被測定材より蒸発した総液分量であるとする液分量決定手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項4】
前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記第1および第2の湿度演算手段よりの信号を受け前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度が等しくなったときに前記差分演算手段の動作を停止させる停止手段とを備えることを特徴とする請求項3記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項5】
前記データベースは、前記被測定材ごとに、単位面積当たりの付着液分量が、濡れ状態での総付着液分量を前記被測定材の表面積で除した単位面積当たりの液分量に等しいときを乾燥度0%、単位面積当たりの付着液分量がないときを乾燥度100%とする乾燥度データを予め記憶しており、前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記液分量決定手段よりの信号を受け、前記蒸発した液分量を減算した前記被測定材の残付着液分量を前記被測定材の表面積で除した単位面積当たりの液分量を求め、その液分量により、前記データベースに記憶されている乾燥度データに基づき、現在の乾燥度を決定する乾燥度決定手段を備えることを特徴とする請求項3または4記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項6】
前記データベースは、前記乾燥度を複数のランク分けして記憶しており、
前記付着液分量・乾燥度測定手段は、前記乾燥度決定手段よりの信号を受け、決定された乾燥度に応じて乾燥度のランクを決定するランク決定手段を備えることを特徴とする請求項5記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項7】
前記空気排出口側に設けられる排気ファンと、前記測定室内に設けられ前記被測定材を各面が露出した状態で支持する支持部材とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項8】
前記測定室には、測定室内の温度を検出する温度センサと、前記測定室内温度を高める加熱ヒータと、測定室内空気を撹拌する撹拌ファンと、前記温度センサよりの信号を受け前記測定室内の温度に応じて前記加熱ヒータおよび撹拌ファンの動作を制御して前記測定室内の温度を一定温度に保持する測定室内温度制御手段とを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項9】
前記測定室は、前記測定室内の空気を取り込みつつ内周壁面に沿って空気が流れる空気循環通路が形成され、
前記空気循環通路を流れる空気は、前記加熱ヒータによって加熱された後前記撹拌ファンによって測定室内に戻されることを特徴とする請求項7に記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項10】
前記空気排出口には、前記測定室の内部を外部に連通する排気ダクトの下流端部として構成され、
前記排気ダクトに対し、前記測定室を出た直後の排出空気を、前記排気ダクトを介して前記導入空気と同程度の温度まで冷却する冷却ファンが設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項11】
前記濡れ状態にある被測定材は、洗浄後の部品であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項12】
前記濡れ状態にある被測定材は、水分を含有する粒状物あるいは粉状物であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の付着液分量・乾燥度測定装置。
【請求項13】
空気導入口と空気排出口とを有する測定室内に、濡れ状態にある被測定材を配置した状態で、前記測定室内に前記空気導入口を通じて外部から空気を導入しつつ前記空気排出口を通じて外部に空気を排出しながら、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を測定する付着液分量・乾燥度測定方法であって、
前記空気導入口を通じて導入される導入空気の容積絶対湿度を測定しつつ、前記空気排出口を通じて排出される排出空気の容積絶対湿度を測定し、
前記導入空気および排出空気の容積絶対湿度に基づいて、前記被測定材の付着液分量・乾燥度を演算することを特徴とする付着液分量・乾燥度測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−112371(P2011−112371A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266305(P2009−266305)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(592258306)森合精機株式会社 (7)