説明

会議メモ記録装置および会議メモ記録プログラム

【課題】文書情報に容易にメモ余白を作成することができる会議メモ記録装置および会議メモ記録プログラムを提供する。
【解決手段】会議中、端末2を使用する利用者が、ペン1を用いて選択範囲200Aを作成し、切り取りボタン202Aを選択すると、端末2は、選択された領域の文書情報を選択画像200Bとして表示し、QRコード200Cを重畳する。利用者は、ペン1によってメモスペース205に自由に書き込みを行うことができる。QRコード200Cを含む紙面出力をスキャンすることで、選択範囲200Aを選択する前の文書情報を取得できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議メモ記録装置および会議メモ記録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議で用いられる文書情報上に、会議参加者がコメントを記入したり、他の文書情報等を関連づけることができる会議資料管理システムが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この特許文献1の会議資料管理システムは、会議参加者の手元で文書情報の表示を行う端末と、会議システムを統括するメインサーバーとを有し、端末とメインサーバーとはネットワークにより接続されている。端末は、会議の進行に基づいて会議資料としての文書情報を表示し、会議参加者は、端末において、文書情報に対してメモ情報を記入したり、他の文書情報をメインサーバーから呼び出して関連づけたりすることができる。
【特許文献1】特開平10−322331号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、文書情報に容易にメモ余白を作成することができる会議メモ記録装置および会議メモ記録プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の会議メモ記録装置および会議メモ記録プログラムを提供する。
【0006】
[1]表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成手段と、前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成手段と、前記変形された文書情報、および前記メモ情報を表示する表示手段と、前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報とを関連づけて記憶する記憶手段とを有することを特徴とする会議メモ記録装置。
【0007】
[2]表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成手段と、前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成手段と、前記変形された文書情報、前記メモ情報、および前記コード情報を表示する表示手段と、前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報を関連づけて記憶する記憶手段とを有することを特徴とする会議メモ記録装置。
【0008】
[3]前記コード情報を光学的に走査して、前記変形前の文書情報を取得する読取手段をさらに備えたことを特徴とする前記[1]または前記[2]に記載の会議メモ記録装置。
【0009】
[4]前記作成手段は、前記表示された文書情報から選択された領域を切り取って前記変形された文書情報を作成し、前記選択された領域以外に前記メモ余白を作成することを特徴とする前記[1]または前記[2]に記載の会議メモ記録装置。
【0010】
[5]前記作成手段は、前記表示された文書情報から選択された領域に前記メモ余白を作成し、前記表示された文書情報から選択された領域を切り抜いて前記変形された文書情報を作成することを特徴とする前記[1]または前記[2]に記載の会議メモ記録装置。
【0011】
[6]前記作成手段は、前記表示された文書情報を縮小して前記変形された文書情報を作成し、前記変形された文書情報が表示されている領域以外に前記メモ余白を作成することを特徴とする前記[1]または前記[2]に記載の会議メモ記録装置。
【0012】
[7]表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成ステップと、前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成ステップと、前記変形された文書情報、および前記メモ情報を表示する表示ステップと、前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報とを関連づけて記憶する記憶ステップとをコンピューターに実行させることを特徴とする会議メモ記録プログラム。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る会議メモ記録装置によれば、文書情報に容易に書き込み用のメモ余白を作成することができる。また、コード情報を利用することで変形前の文書情報を利用することができる。
【0014】
請求項2に係る会議メモ記録装置によれば、文書情報に容易に書き込み用のメモ余白を作成することができる。また、表示されたコード情報を利用することで変形前の文書情報を利用することができる。
【0015】
請求項3に係る会議メモ記録装置によれば、コード情報をスキャナ等で光学的に走査することで変形前の文書情報を利用することができる。
【0016】
請求項4に係る会議メモ記録装置によれば、文書情報の所望の範囲を切り抜きすることができ、その他の表示領域をメモ余白として利用することができる。
【0017】
請求項5に係る会議メモ記録装置によれば、文書情報の所望の範囲にメモ余白を作成することができ、その他の領域に文書情報を表示することができる。
【0018】
請求項6に係る会議メモ記録装置によれば、文書情報を縮小して表示することができ、その他の領域をメモ余白として利用することができる。
【0019】
請求項7に係る会議メモ記録プログラムによれば、前記[1]と同様の効果を有するプログラムを実施できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の会議メモ記録装置の実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
【0021】
〔第1の実施の形態〕
(会議メモ記録装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る会議メモ記録装置の構成例を示す概略図である。
【0022】
会議メモ記録装置100は、タッチパッド等に入力可能なスタイラスペンの機能を有するとともに利用者IDを認証するペン1と、会議資料としての文書情報を表示する表示画面を有するとともにペン1による書き込みに感応する端末2と、端末2のそれぞれを制御する会議システム3と、会議メモ記録装置100の全体を制御するメインサーバー4と、会議システム3において進行する会議における会議履歴情報を管理する会議履歴管理サーバー5と、文書情報を記憶する文書サーバー6と、紙面のスキャン、コピー、文書情報の紙面への出力等を行う複合機7とを有し、会議メモ記録装置100のそれぞれはLAN8によって接続されている。なお、端末2、会議システム3は、会議室9内に設置されており、ペン1は、利用者が携帯している。
【0023】
ペン1は、例えば、ペン先が樹脂製のスタイラスペンであり、端末2の表示画面上に触れることで、端末2は、接触した位置情報を取得する。利用者は、ペン1で表示画面の位置を指定して、端末2に位置情報を取得させることで、表示画面に表示された操作ボタン等を押して端末2を操作したり、表示されている文書情報上にメモ余白としてのメモスペースを作成して書き込みを行うことができる。なお、ペン1を用いずに指を用いたり、視線を検出して操作できるようにしてもよい。また、ペン1が表示画面上の位置情報を取得して、端末2に位置情報を送信するような構成としてもよい。
【0024】
端末2は、ICカードリーダ20を有し、ICカードリーダ20にペン1を接近させることでペン1に記憶された利用者IDを読み取ることができる。また、別途利用者IDを記憶するICカードから利用者IDを読み取ることもできる。読み取りはRF−IDタグを利用してもよいし、Bluetooth(登録商標)やWi−Fiによって通信することで読み取らせてもよい。
【0025】
会議システム3は、ICカードリーダ30を有し、ICカードリーダ30にペン1、または図示しないICカードを接近させることで利用者IDを読み取ることができる。また、会議システム3は、会議室9において会議参加者が視認できる程度の大型のモニタ31を有し、文書情報を表示することができる。会議システム3は、会議参加者のうち、会議進行役が使用し、端末2は、その他の会議参加者が使用する。
【0026】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る端末の構成例を示す概略図である。
【0027】
端末2は、文書情報および操作用のインターフェース等を表示する表示画面2Aと、表示画面2Aに重ねて配置されてペン1の位置情報を取得する入力パッド部2Bと、端末2の各部を制御するとともにICカードリーダ20を制御する制御部2Cと、制御部2Cの処理中の情報を一時的に保持して動作を補助するメモリ2Dと、LAN8に接続されて外部と通信する通信部2Eとを有する。
【0028】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバーの構成例を示す概略図である。なお、メインサーバー4、会議履歴管理サーバー5、および文書サーバー6は、同様の構成を有するため、メインサーバー4について説明する。
【0029】
メインサーバー4は、プログラムを実行して各部を制御する制御部40と、制御部40の処理データを一時的に記憶して動作を補助するメモリ41と、各種情報を格納する記憶部42と、LAN8に接続されて外部と通信する通信部43とを有する。
【0030】
図4(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る各種情報の内容構成例を示す図表である。
【0031】
図4(a)は、メインサーバー4の記憶部42に格納される情報を示す。記憶部42は、メインサーバー4のネットワーク上における所在を示すIPアドレス420と、会議メモ記録装置100を制御する会議メモ記録プログラム42Aと、利用者の詳細を示す利用者情報42Bと、表示画面に表示された文書情報とメモを記入した際に作成されるメモ情報とを関連付ける会議メモ情報42Cとを格納する。
【0032】
利用者情報42Bは、利用者の利用者IDと、利用者の名前と、利用者の所属とから構成される。会議メモ情報42Cは、参加した会議の会議IDと、参加した利用者の利用者IDと、メモを記入した文書情報の文書URLと、メモを記入した文書情報のページと、記入したメモ内容であるメモ情報のメモ情報URLとから構成される。
【0033】
図4(b)に示す利用者情報42Bの例では、開発A1に所属する富士太郎が利用者として登録されている。利用者情報42Bは、登録された人数だけ存在する。会議メモ情報42Cの例では、FUJI TAROが文書URL「//210.xxx.xxx.003/kaigi07083101/001.pdf」に格納された文書情報の1ページ目にメモ情報URL「//210.xxx.xxx.003/kaigi07083101/memo/001.pdf」に格納されたメモ情報を記入したことを示している。
【0034】
図4(b)は、会議履歴管理サーバー5の記憶部52に格納される情報を示す。記憶部52は、会議履歴管理サーバー5のネットワーク上における所在を示すIPアドレス520と、会議の詳細を示す会議履歴情報52Aと、会議に参加した利用者を示す参加者情報52Bと、会議において使用された文書情報の使用履歴を示す文書表示履歴情報52Cとを格納する。
【0035】
会議履歴情報52Aは、会議を判別する会議IDと、会議の開始日時と、会議の終了日時と、会議を実行した会議システムとから構成される。参加者情報52Bは、会議に参加した利用者の利用者IDから構成される。文書表示履歴情報52Cは、文書情報が表示され始めた表示開始日時と、文書情報の表示が終わった表示終了日時と、文書情報のネットワーク上における所在を示す文書URLと、会議において表示された文書情報の表示ページとから構成される。
【0036】
図4(b)に示す会議履歴情報52Aの例では、会議システム011を使用して2007年の8月31日の14:00から会議が開始され、15:00に会議が終了した内容を示している。参加者情報52Bの例では、FUJI TAROが会議に参加しており、その他参加した人数だけ利用者IDが登録されている。文書表示履歴情報52Cの例では、文書URLに記されたアドレスに格納された文書の3ページ目が、会議において14:10から表示され始め、14:20に表示が終わった内容を示している。文書表示履歴情報52Cは、表示された文書情報の数だけ登録されている。
【0037】
図4(c)は、文書サーバー6の記憶部62に格納される情報を示す。記憶部62は、文書サーバー6のネットワーク上における所在を示すIPアドレス620と、文書情報の詳細を示す文書情報62Aと、メモ情報の詳細を示すメモ情報62Bを格納する。
【0038】
文書情報62Aは、文書情報のネットワーク上における所在を示す文書URLと、文書情報の形式を示すコンテンツとから構成される。文書情報62Aは、文書情報の数だけ複数存在する。メモ情報62Bは、メモ情報のネットワーク上における所在を示すメモ情報URLと、メモ情報の形式を示すコンテンツとから構成される。メモ情報62Bは、メモ情報の数だけ複数存在する。
【0039】
図5(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。
【0040】
端末2の表示画面2Aは、会議において表示されている文書情報62Aを表示する文書情報表示部200と、端末2を使用している利用者の名前と出席状況を表示する利用者情報表示部201と、文書情報表示部200に対して編集を行う編集操作部202と、書き込みおよび書き込み消去を選択する書き込み操作部203と、会議において使用されている文書情報62Aのすべてをサムネイルによって索引として表示する文書索引表示部204とを表示する。
【0041】
利用者情報表示部201は、ペン1で表示画面2Aの該当位置に触れられることで、「出席」または「欠席」を切り替える。編集操作部202は、ペン1で表示画面2Aの該当位置に触れられることで、後述するメモ情報作成の動作を実行する。書き込み操作部203は、ペン1で表示画面2Aの該当位置に触れられることで、後述するメモ余白としてのメモスペースに対して書き込み、または書き込み消去の動作を選択する。文書索引表示部204は、ペン1で表示画面2Aの該当位置に触れられることで、表示されているサムネイルに該当する文書情報62Aを文書情報表示部200に表示する。
【0042】
また、選択範囲200Aは、ペン1で文書情報表示部200をドラッグすることにより作成される。選択範囲200Aの作成後、編集操作部202の切り取りボタン202Aを選択することで、表示画面2Aは、図5(b)に示すように表示される。文書情報表示部200は、文書情報62Aとして選択範囲200Aで選択された選択画像200Bと、書き込み可能なメモ余白としてのメモスペース205とを表示する。選択画像200Bは、元の文書情報62Aを関連づけたコード情報としてのQRコード200Cを有する。メモスペース205は、ペン1によって書き込み205Aを作成することができる。書き込み操作部203で書き込み削除が選択されている場合は、書き込み205Aが削除される。なお、QRコード200Cは、バーコードや文字列等の他のコードを用いてもよい。
【0043】
なお、QRコード200Cは、文書情報表示部200においては表示せず、表示画面を印刷する際に重畳してもよい。また、選択画像200B上に重畳せずにメモスペース205上等に重畳するようにしてもよい。以上の変形を施すことで、選択画像200Bの表示を妨げることなくQRコード200Cを重畳できる。
【0044】
(動作)
以下に、各図を参照しつつ本発明の第1の実施の形態における会議メモ記録プログラムの動作を説明する。
【0045】
まず、会議室9において会議を開始する際、会議進行役の利用者は、ICカードリーダ30とペン1または図示しないICカードとで通信することによりメインサーバー4の会議メモ記録プログラム42Aにログインする。ログインの際、会議メモ記録プログラム42Aは、利用者情報42Bを参照して利用者を認証する。
【0046】
その他の会議参加者は、端末2のICカードリーダ20とペン1または図示しないICカードとで通信することによりメインサーバー4の会議メモ記録プログラム42Aにログインする。ログインの際、会議メモ記録プログラム42Aは、利用者情報42Bを参照して利用者を認証する。
【0047】
会議メモ記録プログラム42Aは、会議進行役の利用者がログインした後、会議履歴情報52A、および参加者情報52Bを会議履歴管理サーバー5に記録する。次に、会議進行に伴い用いられた文書サーバー6の文書情報62Aは、モニタ31および端末2の表示部に表示されるとともに、表示の詳細とともに文書表示履歴情報52Cとして会議履歴管理サーバー5に記録される。
【0048】
会議中、端末2を使用する利用者が、ペン1を用いて選択範囲200Aを作成し、切り取りボタン202Aを選択すると、会議メモ記録プログラム42Aは、端末2に対して図5(b)に示すように文書情報62Aを切り取って選択画像200Bとしてメモスペース205を作成する(作成手段)。また、会議メモ記録プログラム42Aは、選択画像200BにQRコード200Cを重畳し(生成手段)、端末2に表示を行う(表示手段)。QRコード200Cは、会議メモ情報42Cを記述する。利用者は、ペン1によってメモスペース205に自由に書き込みを行うことができる。
【0049】
会議メモ記録プログラム42Aは、利用者がメモスペース205に書き込みを行うと、文書サーバー6にアクセスし、記憶部62にメモ情報62Bを作成する(記憶手段)。メモ情報62Bは、メモスペース205の書き込み205Aと、選択画像200B、およびQRコード200Cを含む。
【0050】
利用者は、メモ情報62Bを印刷して出力することができ、図5(b)に示すメモスペース205内に表示された通りの出力紙面を得ることができる。選択画像200Bの全内容が必要である場合、出力したメモ情報62Bを複合機7等でスキャンすることで、QRコード200Cに関連づけられた文書情報62Aを取得できる(読取手段)。
【0051】
複合機7は、QRコード200Cをスキャンして読み込んで、コード内容を会議メモ記録プログラム42Aに解析するよう問い合わせる。なお、QRコード200Cをスキャンするかわりに、複合機7の入力部に対し、文字や数字等を用いて入力してもよい。
【0052】
会議メモ記録プログラム42Aは、QRコード200Cから会議メモ情報42Cを呼び出し、文書URLを取得する。次に、会議メモ記録プログラム42Aは、取得した文書URLから文書サーバー6にアクセスして、該当する文書情報62Aを取得し、複合機7へ送信する。複合機7は、文書情報62Aをプリントアウトして出力文書を作成する。
【0053】
なお、QRコード200Cは、直接文書情報62Aを指定するものであってもよい。この場合、複合機7によってスキャンされたQRコード200Cは、会議メモ記録プログラム42Aによって解析され、解析結果としての文書情報URLに従い、文書サーバー6にアクセスして該当する文書情報62Aを取得する。
【0054】
〔第2の実施の形態〕
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については共通の符号を付している。
【0055】
図5(a)に示す選択範囲200Aの作成後、編集操作部202のメモ作成ボタン202Bを選択することで、表示画面2Aは、図6に示すように表示される。文書情報表示部200は、文書情報62Aとして選択範囲200Aで選択された領域以外を元画像200Dで表示し、選択範囲200Aで選択された領域にメモスペース205を表示する。元画像200Dは、元の文書情報62Aを関連づけたQRコード200Eを有する。
【0056】
〔第3の実施の形態〕
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。
【0057】
図5(a)に示す選択範囲200Aの作成後、編集操作部202のメモスペース作成ボタン202Cを選択することで、表示画面2Aは、図7に示すように表示される。文書情報表示部200は、選択範囲200Aで選択された領域に収まるように文書情報62Aを縮小して縮小画像200Fで表示し、選択範囲200Aで選択された領域以外をメモスペース205として表示する。縮小画像200Fは、元の文書情報62Aを関連づけたQRコード200Gを有する。
【0058】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、上記実施の形態ではメインサーバー4の会議メモ記録プログラム42Aの作成手段、生成手段、表示手段、記憶手段、および読取手段を制御部40で動作させることによって実現したが、それらの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウエアによって実現してもよい。
【0059】
また、上記実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体から装置内の記憶部に読み込んでも良く、インターネット等のネットワークに接続されているサーバー等から装置内の記憶部にダウンロードしても良い。
【0060】
また、上記各実施の形態における会議メモ記録装置は、各手段を複数の装置に独立して設けて、会議メモ記録システムとして機能、および動作させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る会議メモ記録装置の構成例を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る端末の構成例を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るサーバーの構成例を示す概略図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る各種情報の内容構成例を示す図表である。
【図5】(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る端末の表示画面の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0062】
1…ペン、2…端末、2A…表示画面、2B…入力パッド部、2C…制御部、2D…メモリ、2E…通信部、3…会議システム、4…メインサーバー、5…会議履歴管理サーバー、6…文書サーバー、7…複合機、8…LAN、9…会議室、20…ICカードリーダ、30…ICカードリーダ、31…モニタ、40…制御部、41…メモリ、42…記憶部、42A…会議メモ記録プログラム、42B…利用者情報、42C…会議メモ情報、43…通信部、52…記憶部、52A…会議履歴情報、52B…参加者情報、52C…文書表示履歴情報、62…記憶部、62A…文書情報、62B…メモ情報、100…会議メモ記録装置、200…文書情報表示部、200A…選択範囲、200B…選択画像、200C…QRコード、200D…元画像、200E…QRコード、200F…縮小画像、200G…QRコード、201…利用者情報表示部、202…編集操作部、202A…切り取りボタン、202B…メモ作成ボタン、202C…メモスペース作成ボタン、203…書き込み操作部、204…文書索引表示部、205…メモスペース、420…IPアドレス、520…IPアドレス、620…IPアドレス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成手段と、
前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成手段と、
前記変形された文書情報、および前記メモ情報を表示する表示手段と、
前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報とを関連づけて記憶する記憶手段とを有することを特徴とする会議メモ記録装置。
【請求項2】
表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成手段と、
前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成手段と、
前記変形された文書情報、前記メモ情報、および前記コード情報を表示する表示手段と、
前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報とを関連づけて記憶する記憶手段とを有することを特徴とする会議メモ記録装置。
【請求項3】
前記コード情報を光学的に走査して、前記変形前の文書情報を取得する読取手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の会議メモ記録装置。
【請求項4】
前記作成手段は、前記表示された文書情報から選択された領域を切り取って前記変形された文書情報を作成し、前記選択された領域以外に前記メモ余白を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の会議メモ記録装置。
【請求項5】
前記作成手段は、前記表示された文書情報から選択された領域に前記メモ余白を作成し、前記表示された文書情報から選択された領域を切り抜いて前記変形された文書情報を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の会議メモ記録装置。
【請求項6】
前記作成手段は、前記表示された文書情報を縮小して前記変形された文書情報を作成し、前記変形された文書情報が表示されている領域以外に前記メモ余白を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の会議メモ記録装置。
【請求項7】
表示された文書情報に対する操作に基づいて、前記文書情報の表示状態を変形してメモ余白を形成しメモ情報を作成する作成ステップと、
前記変形された文書情報に前記変形前の文書情報の所在を関連づけたコード情報を生成する生成ステップと、
前記変形された文書情報、および前記メモ情報を表示する表示ステップと、
前記変形前の文書情報と、前記メモ情報と、前記コード情報とを関連づけて記憶する記憶ステップとをコンピューターに実行させることを特徴とする会議メモ記録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−151508(P2009−151508A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328156(P2007−328156)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】