説明

伸縮性シートの製造方法

【課題】一対の帯状シートの間に、該帯状シートの搬送方向と直交する方向に伸長した糸状弾性体を固定した伸縮性シートを連続的に製造する方法を提供すること。
【解決手段】本発明の製造方法は、帯状シート50,60の間に糸状弾性体7をy方向と直交する方向に固定した伸縮性シートを連続的に製造する製造方法である。本発明の製造方法は、糸状弾性体7を回転アーム14に導入する供給工程と、弾性体巻回手段14により糸状弾性体7を搬送ベルト12,13に巻回し搬送する搬送工程と、シート間に糸状弾性体7を固定する一体化工程とを備えている。搬送工程は、矯正手段20を用いて巻回された糸状弾性体7の配列も矯正する。矯正手段20は、一対の回転ベルト201,202と、回転ベルト201,202に突設されたピン203,204とを有し、ピン203,204により巻回された糸状弾性体7の配列を矯正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性シートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
資材をできる限り省き、廃棄物をできる限り抑え、環境に優しく、コストを抑えるという観点から、ファスニングテープを備えたウエストパネル材を別工程で製造しておき、吸収体を含む長方形状の吸収性本体にこのウエストパネル材を付加して製造される展開型の使い捨ておむつが知られている。ウエストパネル材は、装着性の観点から、伸縮性の部材であることが好ましく、ウエストパネル材としては、一般的に伸縮性のフィルムを用いて形成されたものが用いられる。しかし、伸縮性のフィルムはコストがかかるため、汎用の弾性部材である所謂糸ゴムを用いてウエストパネル材を形成することが好ましい。但し、糸ゴムを用いてウエストパネル材を得る工程と、そのウエストパネル材を吸収性本体に付加して展開型の使い捨ておむつを得る工程とを一連の流れで連続して行う場合、糸ゴムを用いて形成したウエストパネル材の伸縮方向は、一般的に吸収性本体の搬送方向と同方向となり、展開型の使い捨ておむつの着用時に求められるウエストパネル材の伸縮方向と直交する方向となる。従って、糸ゴムを用いて形成したウエストパネル材をインライン工程で吸収性本体に付加して展開型の使い捨ておむつを製造する場合、糸ゴムを用いて形成したウエストパネル材を90度反転させて吸収性本体に付加する必要がある。このようにウエストパネル材を90度反転させる装置が別途必要となるため、設備投資の増大を招いてしまう。
【0003】
上述のような90度反転させる装置を使用しない方法として、例えば、特許文献1,特許文献2には、長さ方向に走行中の透水性シートに接着剤を塗布し、該接着剤塗布面に、テンションの与えられた糸状弾性体を、走行するシートのシート面に沿って且つシート走行方向に向けてジグザグ状態で平行移動させ、該糸状弾性体を伸長させた状態でシートに接着する工程と、前記糸状弾性体を両端で切断する工程とを行う伸縮性シートの製造方法が記載されている。また、特許文献1には、ジグザグ状態の糸状弾性体を、平行に配置し直す方法も記載されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の糸状弾性体を平行に配置し直す方法では、ジグザグ状態の糸状弾性体を精度よく所定の間隔を空けて平行に配置し直すことが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63−243309号公報
【特許文献2】特開2010−22588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る伸縮性シートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一対の帯状シートの間に糸状弾性体を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に伸長した状態に固定した伸縮性シートを連続的に製造する伸縮性シートの製造方法であって、前記糸状弾性体を連続して繰り出し、繰り出された該糸状弾性体を弾性体巻回手段に導入する供給工程と、該弾性体巻回手段を用いて該糸状弾性体を、シートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の搬送ベルトに連続的に巻回し、一対の該搬送ベルトにより該糸状弾性体を搬送する搬送工程と、一体化手段を用いて一対の該帯状シートの間に前記糸状弾性体を固定する一体化工程とを備え、前記搬送工程においては、巻回された前記糸状弾性体を搬送しながら、該糸状弾性体の配列を矯正する矯正手段を用いて、一対の前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体それぞれの配列を矯正しており、前記矯正手段は、前記一体化手段の幅方向両外方それぞれに配され、複数のプーリーに掛け渡された上下一対の回転ベルトと、一対の該回転ベルトそれぞれの外方に突設された複数本のピンとを有しており、複数本の前記ピンが配された一対の前記回転ベルトそれぞれは、一対の前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体に対して上側及び下側に配されており、複数本の該ピンそれぞれによって、巻回された該糸状弾性体それぞれを押し進めて該糸状弾性体それぞれの配列を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に並ぶように矯正する伸縮性シートの製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の伸縮性シートの製造方法によれば、一対の帯状シートの間に、該帯状シートの搬送方向と直交する方向に伸長した複数本の糸状弾性体が精度よく所定の間隔を空けて固定された伸縮性シートを連続的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の伸縮性シートの製造方法により得られる伸縮性シートをウエストパネルに用いた展開型の使い捨ておむつの平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様により図1に示す展開型の使い捨ておむつのウエストパネルを製造する製造装置を示す概略図である。
【図3】図3は、図2に示す回転アームに糸状弾性体を導入する供給手段を示す概略図である。
【図4】図4は、図2に示す製造装置を天面側から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の伸縮性シートの製造方法を、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施態様で製造する伸縮性シートは、図1に示すように、例えば、展開型の使い捨ておむつ1のウエストパネル3に用いられる。従って、先ず、本実施態様により製造される伸縮性シートをウエストパネルに用いた展開型の使い捨ておむつ1について説明する。
【0011】
展開型の使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)は、図1に示すように、装着時に装着者の腹側に位置する腹側部A、背側に位置する背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cを有する吸収性本体2と、背側部Bの左右両外方に連設された左右一対のウエストパネル3,3とを有する。おむつ1は、図1に示すように、腹側部Aの左右両外方に連設された左右一対のパネル材4,4を有している。尚、おむつ1の吸収性本体2は、図1に示すように、平面状に拡げた状態において、長方形状である。また、おむつ1のパネル材4は、図1に示すように、平面状に拡げた状態において、台形状であり、長さの長い下底側が、接着剤や融着等の手段により吸収性本体2に固定されている。
以下の説明では、吸収性本体2の長手方向(おむつ1の長手方向でもある)をY方向、吸収性本体2の幅方向(おむつ1の幅方向でもある)をX方向として説明する。
【0012】
一対のウエストパネル3,3それぞれは、平面状に拡げた状態において、矩形状である。各ウエストパネル3は、2枚のシート5,6と、2枚のシート5,6の間に伸長した状態で配された複数本の糸状弾性体7とを有している。各ウエストパネル3は、一対のシート5,6の間に糸状弾性体7をY方向と直交する方向に伸長した状態で等間隔に固定された伸縮性シートである。具体的には、各ウエストパネル3は、図1に示すように、同形同大の矩形状の2枚のシート5,6の間に、Y方向と直交する方向(X方向)に伸長した糸状弾性体を、Y方向に等間隔を空けて配して、接着剤や融着等の手段により一体的に固定して形成されている。このように形成された矩形状のウエストパネル3には、そのX方向外方側の端部にファスニングテープ8が接着剤や融着等の手段により固定される。また、矩形状のウエストパネル3は、そのX方向内方側の端部が接着剤や融着等の手段により吸収性本体2の背側部Bに固定され、背側部BのX方向外方に連設される。
【0013】
吸収性本体2は、図1に示すように、液透過性の表面シート21と、液不透過性又は撥水性の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在された液保持性の吸収体23とを有している。吸収性本体2は、図1に示すように、おむつ1の内面をなす表面シート21と、おむつ1の外面をなす裏面シート22とを、これら両シート21,22間に吸収体23を介在させて接合することにより形成されている。また、吸収性本体2は、図1に示すように、Y方向の両側部に沿って立体ガード形成用シート24,24を配設してなる。立体ガード形成用シート24は、吸収性本体2のY方向両側部に沿って表面シート21に固定されている。各立体ガード形成用シート24は、X方向内方側の端縁近傍に沿って立体ガード形成用の弾性部材25を有しており、着用時には、その弾性部材25の収縮力により、該端縁から所定幅の部分が表面シート21から離間して立体ガードを形成する。また、吸収性本体2の長手方向両側部の脚廻りに配される部分には、レッグギャザー形成用の弾性部材26が配されている。着用時には、弾性部材26の収縮によりレッグギャザーが形成され、脚廻りに対して良好にフィットする。
【0014】
おむつ1の形成材料について説明する。
ウエストパネル3を構成するシート5,6及びパネル材4としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、シート5,6及びパネル材4としては、撥水性の不織布、織物、フィルムまたはそれらの積層シート等を用いることができる。吸収性本体2を構成する表面シート21、裏面シート22としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート22としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体23としては、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。立体ガードを構成する立体ガード形成用シート24としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。糸状弾性体7及び立体ガードを構成する弾性部材25としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。本発明における糸状弾性体には、断面が円形、正方形状のものの他、楕円形、断面矩形等の細幅帯状のものも含まれ、マルチフィラメントタイプのものも用いることができる。糸状弾性部材の幅(又は径)は、例えば、0.1〜3mmであり、好ましくは1mm以下である。ファスニングテープ8としては、例えば、不織布等のテープ基材の一方の面上にメカニカルファスナーのフック部材を熱融着や接着剤等により貼り付けてなるものを用いることができる
【0015】
次に、本発明の伸縮性シートの製造方法の好ましい実施態様を、上述したおむつ1のウエストパネル3(伸縮性シート)を製造する場合を例にとり図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施態様のウエストパネル3(伸縮性シート)の製造方法に好適に用いられる製造装置11を模式的に示したものである。
【0016】
製造装置11は、ウエストパネル3(伸縮性シート)を連続的に製造する装置であり、図3に示すように、シートの搬送方向(y方向)と直交する方向(x方向)に離間した一対の搬送ベルト12,13に、糸状弾性体7を連続的に巻回する弾性体巻回用の回転アーム(弾性体巻回手段)14を備えている。また、製造装置11は、図3に示すように、糸状弾性体7を連続して繰り出し、回転アーム14に糸状弾性体7を導入する供給手段15と、前述の一対の搬送ベルト12,13により糸状弾性体7を一対の帯状シート50,60の間に搬送する搬送手段16と、一対のニップローラー171,172を用いて一対の帯状シート50,60の間に伸長状態の糸状弾性体7を固定する一体化手段17と、帯状シート50,60の幅方向両端部それぞれから延出している糸状弾性体7を切断する切断手段18とを備えている。搬送手段16は、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7を搬送しながら、糸状弾性体7の配列を矯正する矯正手段20を有している。
【0017】
シートの搬送方向は、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7の搬送方向又はその糸状弾性体7と一体化されたシート(帯状シート50及び/又は60)の搬送方向である。
図2中矢印のy方向は、シートの搬送方向である、糸状弾性体7や一対の帯状シート50,60の搬送方向を示し、最終的に本実施態様により製造されるウエストパネル3(伸縮性シート)の搬送方向及び該ウエストパネル3(伸縮性シート)を取り付けたおむつ1の連続体の搬送方向とも同じ方向である。
また、図3中矢印のx方向は、帯状シート50,60の幅方向であり、シートの搬送方向と直交する方向である。また、図2中矢印のz方向は、後述する一対のニップローラー171,172どうしが対向する方向である。
【0018】
搬送手段16の搬送ベルト12は、図2に示すように、無端状の回転ベルトであり、上下2段の上段搬送ベルト12aと下段搬送ベルト12bとからなる。上段搬送ベルト12aは、回転軸方向がz方向に配された2つのプーリー121,122間に架け渡されている。下段搬送ベルト12bは、回転軸方向がz方向に配された2つのプーリー124,125間に架け渡されている。一方のプーリー121は、一対の帯状シート50,60の間に伸長状態の糸状弾性体7を固定する一対のニップローラー171,172の下流側に位置し、他方のプーリー122は、ニップローラー171,172の上流側に位置している。一方のプーリー124は、ニップローラー171,172よりも下流側に位置し、他方のプーリー125は、ニップローラー171,172の上流側に位置している。一方のプーリー121,124は、Z方向の同軸線上に上下2段で配されている。また、他方のプーリー122,125も、Z方向の同軸線上に上下2段で配されている。また、プーリー121(プーリー124)及びプーリー122(プーリー125)は、帯状シート50,60のx方向端部よりもx方向外方に位置している。プーリー122及びプーリー125それぞれには、その駆動部にサーボモーター(不図示)が連設されており、上段搬送ベルト12a及び下段搬送ベルト12bそれぞれの回転速度を変更することができる。
【0019】
搬送手段16の搬送ベルト13は、搬送ベルト12と同様に、無端状の回転ベルトであり、図2に示すように、上下2段の上段搬送ベルト13aと下段搬送ベルト13bとからなる。上段搬送ベルト13aは、回転軸方向がz方向に配された2つのプーリー131,132間に架け渡されている。下段搬送ベルト13bは、回転軸方向がz方向に配された2つのプーリー134,135間に架け渡されている。一方のプーリー131は、一対のニップローラー171,172の下流側に位置し、他方のプーリー132は、ニップローラー171,172の上流側に位置している。一方のプーリー134は、ニップローラー171,172よりも下流側に位置し、他方のプーリー135は、ニップローラー171,172の上流側に位置している。一方のプーリー131,134は、Z方向の同軸線上に上下2段で配されている。また、他方のプーリー132,135も、Z方向の同軸線上に上下2段で配されている。また、プーリー131(プーリー134)及びプーリー132(プーリー135)は、帯状シート50,60のx方向端部よりもx方向外方に位置している。プーリー132及びプーリー135それぞれには、その駆動部にサーボモーター(不図示)が連設されており、上段搬送ベルト13a及び下段搬送ベルト13bそれぞれの回転速度を変更することができる。
【0020】
上述のように配されたプーリー121,122及びプーリー124,125に架け渡されることにより搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)は、図2に示すように、一対のニップローラー171,172の上流側から下流側に亘って配される。また、上述のように配されたプーリー131,132及びプーリー134,135に架け渡されることにより搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)は、搬送ベルト12と同様に、一対のニップローラー171,172の上流側から下流側に亘って配される。更に、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)は、帯状シート50,60のx方向外方に位置し、互いに左右対称に配されている(図4参照)。搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)は、それぞれの外周側(x方向の外側:図4参照)がy方向に移動するように回転する。搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)は、何れもタイミングベルトであることが好ましい。搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の回転速度、即ち、プーリー122及びプーリー125並びにプーリー132及びプーリー135それぞれの駆動部に配されたサーボモーター(不図示)の回転速度は、製造装置11の備える制御部(不図示)により、制御されている。
【0021】
回転アーム14は、図2に示すように、軸部142、周回部143及び連結部144を有するアーム部141とを備え、更に、図3に示すように、軸部142の中心線を回転軸として、アーム部141を回転させる駆動機構147とを備えている。連結部144は、軸部142及び周回部143のそれぞれに対して角度をなして結合しており、周回部143と軸部142とは略平行となっている。軸部142は、その一端に糸状弾性体7の導入口145を有し、周回部143は、その一端に、糸状弾性体7の導出口146を有しており、導入口145から導入された糸状弾性体7が、軸部142、連結部144及び周回部143を通って導出口146からスムーズに導出される。アーム部141の屈曲部や導出口146等には、糸状弾性体7との間の摩擦を低減し得る各種公知の部材(従動ロールや低摩擦部材等)を配置することもできる。
【0022】
周回部143は、図2,図3に示すように、導出口146の位置が、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の上流側の端部より下流側に配されている。回転アーム14は、その駆動部(軸部142)にサーボモーター148(図3参照)が取り付けられており、該サーボモーター148の回転により、周回部143が、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の外周を周回する。導出口146が回転する軌跡の直径は、一対の搬送ベルト12,13の外面間の距離より大きい。
このような回転アーム14により、取り込んだ糸状弾性体7を、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の上流側の端部であって且つそれぞれの外周側に連続的に巻回することができる。回転アーム14の回転速度、即ち、サーボモーター148の回転速度は、製造装置11の備える制御部(不図示)により、制御されている。
【0023】
供給手段15は、図3に示すように、糸状弾性体7を巻き付けたボビン70の下流側に位置して糸状弾性体7にブレーキによりテンションをかけるテンサー151と、テンサー151の下流側に位置してボビン70から糸状弾性体7を繰り出す繰り出しローラー152と、繰り出しローラー152の下流側に位置してテンションを測定するためのテンション測定器153とを備えている。繰り出しローラー152は、その回転軸方向がx方向に配されている。繰り出しローラー152には、その駆動部にサーボモーター(不図示)が取り付けられている。繰り出しローラー152は、その外周に糸状弾性体7が1回又は複数回(好ましくは2回)巻き付けられて使用される。製造装置11の備える制御部(不図示)により、テンション測定器153による検出出力に基づき、サーボモーター(不図示)の回転速度、即ち繰り出しローラー152の回転速度を制御し、所定のテンションで糸状弾性体7をボビン70から巻き出すことができる。
【0024】
供給手段15は、図3に示すように、繰り出しローラー152の下流側に位置するフィードローラー156を備えている。フィードローラー156は、回転アーム14と繰り出しローラー152との間に配され、その回転軸方向がx方向に配されている。フィードローラー156は、その駆動部にサーボモーター(不図示)が取り付けられている。サーボモーター(不図示)の回転速度、即ちフィードローラー156の回転速度は、製造装置11の備える制御部(不図示)により、制御されている。
【0025】
搬送手段16(搬送ベルト12,13)は、図2に示すように、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7の配列を矯正する矯正手段20を備えている。矯正手段20は、図4に示すように、一対のニップローラーの171,172の幅方向(x方向)両外方それぞれに配され、図2に示すように、複数のプーリーに掛け渡された上下一対の回転ベルト201,202と、一対の該回転ベルト201,202それぞれの外方に突設された複数本のピン203,204とを有している。複数本のピン203は、製造装置11においては、図2に示すように、回転ベルト201の外周面に等間隔を空けて配されており、該外周面から外方に向かって突出するように配されている。複数本のピン204も、複数本のピン203と同様に、製造装置11においては、図2に示すように、回転ベルト202の外周面に等間隔を空けて配されており、該外周面から外方に向かって突出するように配されている。
尚、上下一対の回転ベルト201,202は、ニップローラーの171,172のx方向の両外方(搬送ベルト12側及び搬送ベルト13側)それぞれに配されているが(図4参照)、それらは互いに左右対称に配されている以外同じであるため、以下の説明では、一方(搬送ベルト12側)の上下一対の回転ベルト201,202について説明する。
【0026】
複数本のピン203,204が配された上下一対の回転ベルト201,202は、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7に対して上側及び下側に配されている。具体的には、外周面に突出する複数本のピン203を有する上段回転ベルト201は、一対の上段搬送ベルト12a,13aに巻回された糸状弾性体7に対して上側(z方向の上方)に配されている。また、外周面に突出する複数本のピン204を有する下段回転ベルト202は、一対の下段搬送ベルト12b,13bに巻回された糸状弾性体7に対して下側(z方向の下方)に配されている。
【0027】
z方向上方側の上段回転ベルト201は、図4に示すように、上方側のニップローラーの171のx方向外方端と上段搬送ベルト12aの内周側との間に配されている。上段回転ベルト201は、図2に示すように、回転軸方向がx方向に配されたプーリー201a,201b間に架け渡された無端状のベルトである。プーリー201a,201bは、何れか一方の駆動部に、サーボモーター(不図示)の回転力がタイミングベルト(不図示)を介して伝達されるようになっている。図2に示すように、プーリー201aは、y方向において、ニップローラー171よりも下流側で且つプーリー121よりも上流側の位置に配され、プーリー201bは、y方向において、ニップローラー171よりも上流側の位置で且つプーリー122よりも下流側に配されている。このように配されたプーリー201a,201b間に架け渡されることにより上段回転ベルト201は、一対のニップローラー171,172の上流側から下流側に亘って配される。上段回転ベルト201は、図2中の矢印P方向に回転する。
尚、搬送ベルト12側及び搬送ベルト13側に配される左右一対の上段回転ベルト201,201は、ベルトの回転速度を、搬送ベルト12側の上段回転ベルト201と搬送ベルト13側の上段回転ベルト201とで別々に調整することができるようになっており、各ベルトの回転速度は、製造装置11の備える制御部(不図示)により、制御されている。
【0028】
上段回転ベルト201には、その外周に外方に突設した複数本のピン203が配されている。ピン203は、糸状弾性体7を押し進めることができれば、その形状について特に制限はなく、棒状のものでも、板状のものでもよい。複数本のピン203は、製造装置11においては、図2に示すように、同形同大であり、互いに等間隔を空けて配されているが、同形同大でなくてもよい。また、複数本のピン203それぞれは、製造装置11においては、ピン203の先端部に糸状弾性体7と係合する溝部206を有している。溝部206は、製造装置11においては、上段回転ベルト201が図2中の矢印P方向に回転し、ピン203が下段回転ベルト202側に回転してきた際に、y方向に開口するように形成されているが、糸状弾性体7を一時的に係合できれば、その形状について特に制限はない。上段回転ベルト201に配された複数本のピン203それぞれによって、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)に巻回された糸状弾性体7の内、上段搬送ベルト12aと上段搬送ベルト13aとの間に配された糸状弾性体7を押し進めて配列を矯正することができる。
【0029】
z方向下方側の下段回転ベルト202は、上段回転ベルト201と同様に、下方側のニップローラーの172のx方向外方端と下段搬送ベルト12bの内周側との間に配されている。下段回転ベルト202は、回転軸方向がx方向に配されたプーリー202a,202b間に架け渡された無端状のベルトである。プーリー202a,202bは、何れか一方の駆動部に、上段回転ベルト201を駆動させるサーボモーター(不図示)とは別のサーボモーター(不図示)の回転力がタイミングベルト(不図示)を介して伝達されるようになっている。このように、上段回転ベルト201と下段回転ベルト202とは、それぞれ独立して動いており、ベルトの回転速度を、上段回転ベルト201と下段回転ベルト202とで別々に調整することができるようになっている。図2に示すように、プーリー202aは、y方向において、ニップローラー172よりも下流側の位置で且つプーリー124よりも上流側に配され、z方向において、上段回転ベルト201のプーリー201aと同じ位置に配されている。プーリー202bは、y方向において、ニップローラー172よりも上流側の位置で且つプーリー125よりも下流側に配され、上段回転ベルト201のプーリー201bと同じ位置に配されている。このように配されたプーリー202a,202b間に架け渡されることにより下段回転ベルト202は、一対のニップローラー171,172の上流側から下流側に亘って、上段回転ベルト201と同じ範囲に配される。下段回転ベルト202は、図2中の矢印Q方向に回転する。
【0030】
尚、搬送ベルト12側及び搬送ベルト13側に配される左右一対の下段回転ベルト202,202は、上段回転ベルト201と同様に、ベルトの回転速度を、搬送ベルト12側の下段回転ベルト202と搬送ベルト13側の下段回転ベルト202とで別々に調整することができるようになっている。また上述したように、上段回転ベルト201と下段回転ベルト202とで、ベルトの回転速度を、別々に調整することができるようになっている。即ち、左右一対の上段回転ベルト201,201、及び左右一対の下段回転ベルト202,202における、各ベルトの回転速度は、別々に調整することができるようになっており、各ベルトの回転速度は、製造装置11の備える制御部(不図示)により、制御されている。
【0031】
下段回転ベルト202には、その外周に外方に突設した複数本のピン204が配されている。ピン204は、ピン203と同様に、糸状弾性体7を押し進めることができれば、その形状について特に制限はなく、棒状のものでも、板状のものでもよい。複数本のピン204は、製造装置11においては、図2に示すように、同形同大であり、互いに等間隔を空けて配されているが、同形同大でなくてもよい。また、複数本のピン204それぞれは、製造装置11においては、ピン204の先端部に糸状弾性体7と係合する溝部207を有している。溝部207は、溝部206と同様に、製造装置11においては、下段回転ベルト202が図2中の矢印Q方向に回転し、ピン204が上段回転ベルト201側に回転してきた際に、y方向に開口するように形成されているが、糸状弾性体7を一時的に係合できれば、その形状について特に制限はない。下段回転ベルト202に配された複数本のピン204それぞれによって、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)に巻回された糸状弾性体7の内、下段搬送ベルト12bと下段搬送ベルト13bとの間に配された糸状弾性体7を押し進めて配列を矯正することができる。
【0032】
上下一対の回転ベルト201,202の配置位置に関して詳述すると、図4に示すように、x方向に関しては、製造装置11においては、同じ位置に配されてしているが、上下の回転ベルト201,202とも、ニップローラーの171,172と搬送ベルト(12又は13)の間に位置していれば、上下の回転ベルト201,202でずれていても機能として問題はない。また、図2に示すように、y方向に関しては、上述したように、上下の回転ベルト201,202とも、同じ位置に配されてしているが、ピン203,204のピッチ分であれば上下回転ベルト201,202をずらしてもよい。
【0033】
製造装置11においては、上側の上段回転ベルト201の有する複数本のピン203と下側の下段回転ベルト202の有する複数本のピン204とは、図2に示すように、交互に配されている。詳述すると、製造装置11においては、上段回転ベルト201の有するピン203の数と下段回転ベルト202のピン204の数とは同数であり、上段回転ベルト201の有するピン203どうしの間の略中間位置に、下段回転ベルト202のピン204が1本配されるように、上段回転ベルト201のピン203と下段回転ベルト202のピン204とは半ピッチずつずれて配されている。尚、本実施態様で製造する伸縮性シートはウエストパネル3である為、上段回転ベルト201のピン203と下段回転ベルト202のピン204との間隔は、ウエストパネル3を構成するY方向に等間隔を空けて配した糸状弾性体7(図1参照)同士の間隔と一致している。
【0034】
製造装置11においては、上段回転ベルト201の有する複数本のピン203は、図2に示すように、上段回転ベルト201の直線移動領域20Aにおいて、z方向上側(上段搬送ベルト12aから遠い側)に配された複数本のピン203それぞれとz方向下側(上段搬送ベルト12aに近い側)に配された複数本のピン203それぞれとが、y方向に同じ位置に配されているが、同じ位置に配されていなくてもよい。
同様に、製造装置11においては、下段回転ベルト202の有する複数本のピン204は、図2に示すように、下段回転ベルト202の直線移動領域20Aにおいて、z方向上側(下段搬送ベルト12bに近い側)に配された複数本のピン204それぞれとz方向下側(下段搬送ベルト12bから遠い側)に配された複数本のピン204それぞれとが、y方向に同じ位置に配されているが、同じ位置に配されていなくてもよい。
【0035】
一体化手段17は、図2に示すように、一対のニップローラー171,172を備えている。一対のニップローラー171,172としては、金属製の円筒形のローラーや、低硬度シリコンゴム製の円筒形のローラーを用いることができる。一対のニップローラー171,172は、何れか一方の駆動部にサーボモーター(不図示)が取り付けられており、製造装置11の備える制御部(不図示)により回転速度が制御されている。一対のニップローラー171,172それぞれの回転軸には駆動伝達用のギヤが取り付けられている。この駆動手段(不図示)により、伸縮性シートの生産速度に基づき、サーボモーター(不図示)の回転速度、即ち一方のニップローラー171,172の回転速度をコントロールすることができる。その際、駆動伝達用のギヤが噛み合うことによって、他方のニップローラー172,171にも駆動力が伝達され、一対のニップローラー171,172を回転させることができる。一対のニップローラー171,172の軸受け部分は、一対の帯状シート50,60の間に伸長状態の糸状弾性体を確実に固定する為に、油圧、空圧、バネ等の力を利用して、それぞれの軸受け部分が加圧されている。
【0036】
一対のニップローラー171,172は、図4に示すように、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)の内周側と搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の内周側との間に位置している。
【0037】
切断手段18は、図4に示すように、搬送されてくる糸状弾性体7が当たる部分が先鋭な切断刃となされたカッター181を一対備えている。一対のカッター181,181それぞれは、支持体(不図示)により、糸状弾性体7が当たる位置に配置されており、糸状弾性体7が、搬送ベルト12,13により搬送されてカッター181に押しつけられることにより切断される。一方のカッター181は、y方向においては、一対のニップローラー171,172と、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)の下流側のプーリー121,124との間に位置し、他方のカッター181は、y方向においては、一対のニップローラー171,172と、搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の下流側のプーリー131,134との間に位置している。切断手段18により糸状弾性体7を切断するx方向の位置は、ニップローラー171,172と搬送ベルト12,13との間であっても良いし、搬送ベルト12,13それぞれの内周部と外周部との間であっても良いし、搬送ベルト12,13それぞれの外周部の外側であっても良い。また、切断手段18としては、糸状弾性体7を切断し得る各種公知のものを特に制限なく使用することができ、例えば、外周面に周方向に亘る切断刃を備えたカッターローラーと該切断刃を受けるアンビルローラーとを備えたローラーカッター等を用いることもでき、カッターの代わりにレーザーや熱等を利用してもよい。尚、切断された糸状弾性体7の不要物は、例えば、バキューム手段により吸引されて処理される。
【0038】
次に、上述した製造装置11を用いて伸縮性シートを製造する方法について説明する。
【0039】
先ず、図3に示すように、糸状弾性体7を連続して繰り出し、繰り出された糸状弾性体7を弾性体巻回手段である回転アーム14に導入する(供給工程)。詳述すると、繰り出しローラー152を用いて糸状弾性体7を巻き付けたボビン70から糸状弾性体7を連続して繰り出す。繰り出す際には、テンション測定器153による糸状弾性体7のテンションの検出出力に基づき、製造装置11の備える制御部(不図示)によって、巻き出しローラー152の回転速度やテンサー151のブレーキを制御し、所定のテンションでボビン70から糸状弾性体7を繰り出す。
【0040】
次いで、回転アーム14に糸状弾性体7を導入する。導入する際には、テンサー151及び繰り出しローラー152により所定の伸長応力に伸長された糸状弾性体7を、回転アーム14により糸状弾性体7を一対の搬送ベルト12,13に巻回させる巻回速度以上の速度で、フィードローラー156により回転アーム14に供給することが好ましい。ここで、「巻回速度」とは、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)の外周側及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の外周側に1周周回された糸状弾性体7の長さを、1周周回させるに要した時間で除することにより得られる値を意味する。
【0041】
次いで、図2に示すように、回転アーム14を用いて糸状弾性体7を、一対の搬送ベルト12,13に連続的に巻回し、一対の搬送ベルト12,13により糸状弾性体7を搬送する(搬送工程)。搬送工程においては、巻回した糸状弾性体7を搬送しながら、矯正手段20を用いて、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7それぞれの配列を矯正する。詳述すると、伸長状態で回転アーム14内に供給された糸状弾性体7は回転アーム14内のガイド141,142を伝って、回転アーム14の有する下流側外方端部のガイド143に案内される。次いで、下流側外方端部のガイド143に案内された糸状弾性体7を、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)の上流側の端部における外周側及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の上流側の端部における外周側に巻回する。ここで、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の回転走行により、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)の外周側及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の外周側に糸状弾性体7を連続的に螺旋状に巻きかけられ、例えば、図4に示すように、糸状弾性体7が巻きかけられている。この連続的に巻きかけられた糸状弾性体7を一対の搬送ベルト12,13により下流側の一対の帯状シート50,60の間に搬送する。
【0042】
ここで、一対の搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b),搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)に巻きかけられた糸状弾性体7は、y方向と交差する方向に伸長しており、y方向と直交する方向には配されていない(図4参照)。このように、連続的に巻きかけられた糸状弾性体7を搬送しながら、一対の帯状シート50,60の間に導入されるまでに、矯正手段20の有する複数本のピン203,204それぞれによって、搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7それぞれを押し進めて糸状弾性体7それぞれの配列を、y方向と直交する方向(x方向)に並ぶように、y方向に矯正する。
【0043】
詳述すると、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a)側及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a)側に配される左右一対の上段回転ベルト201,201それぞれに設けられた複数本のピン203それぞれによって、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)に巻回された糸状弾性体7の内、上段搬送ベルト12aと上段搬送ベルト13aとの間に配された糸状弾性体7それぞれを押し進めて糸状弾性体7それぞれの配列をy方向と直交する方向(x方向)に並び替える。また、搬送ベルト12(下段搬送ベルト12b)側及び搬送ベルト13(下段搬送ベルト13b)側に配される左右一対の下段回転ベルト202,202それぞれに設けられた複数本のピン204それぞれによって、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)に巻回された糸状弾性体7の内、下段搬送ベルト12bと下段搬送ベルト13bとの間に配された糸状弾性体7それぞれを押し進めて糸状弾性体7それぞれの配列をy方向と直交する方向(x方向)に並び替える。
【0044】
一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7の配列を矯正する方法について、図2〜図4に示すように糸状弾性体7が巻きかけられている場合を例に挙げ、更に具体的に説明する。
上述したように、回転アーム14を用いて糸状弾性体7を、一対の搬送ベルト12,13に連続的に巻回し、一対の搬送ベルト12,13により糸状弾性体7を搬送するので、一対の搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7は、図2〜図4に示すように、上段搬送ベルト12aにかけられた糸状弾性体7の位置の方が、上段搬送ベルト13aにかけられた糸状弾性体7の位置よりも上流側となってy方向と交差しており、下段搬送ベルト13bにかけられた糸状弾性体7の位置の方が、下段搬送ベルト12bにかけられた糸状弾性体7の位置よりも上流側となってy方向と交差している。従って、y方向と交差する方向に伸長する糸状弾性体7を、y方向と直交するx方向に並び替えるためには、一対の上段搬送ベルト12a,13aにかけ渡された糸状弾性体7に関しては、一対の上段搬送ベルト12a,13aの搬送速度と、上段搬送ベルト12a側の上段回転ベルト201の直線移動領域20Aにおける速度とを略同速にし、上段搬送ベルト13a側の上段回転ベルト201の直線移動領域20Aにおける速度を、一対の上段搬送ベルト12a,13aの搬送速度よりも早くなるように制御する。そして、上段搬送ベルト12a側の上段回転ベルト201に設けられた複数本のピン203によって、上段搬送ベルト12aにかけられた糸状弾性体7の位置を維持しながら、上段搬送ベルト13a側の上段回転ベルト201に設けられた複数本のピン203によって、上段搬送ベルト13aにかけられた糸状弾性体7の位置をy方向前方に押し進めることにより、一対の上段搬送ベルト12a,13aにかけ渡された糸状弾性体7の配置を、y方向と直交する方向に並び替えることができる。
【0045】
また、一対の下段搬送ベルト12b,13bにかけ渡された糸状弾性体7に関しては、一対の下段搬送ベルト12b,13bの搬送速度と、下段搬送ベルト13b側の下段回転ベルト202の直線移動領域20Aにおける速度とを略同速にし、下段搬送ベルト12b側の下段回転ベルト202の直線移動領域20Aにおける速度を、一対の下段搬送ベルト12b,13bの搬送速度よりも早くなるように制御する。そして、下段搬送ベルト13b側の下段回転ベルト202に設けられた複数本のピン204によって、下段搬送ベルト13bにかけられた糸状弾性体7の位置を維持しながら、下段搬送ベルト12b側の下段回転ベルト202に設けられた複数本のピン204によって、下段搬送ベルト12bにかけられた糸状弾性体7の位置をy方向前方に押し進めることにより、一対の下段搬送ベルト12b,13bにかけ渡された糸状弾性体7の配置を、y方向と直交する方向に並び替えることができる。
尚、x方向に並び替えられた上段搬送ベルト12a,13aにかけ渡された糸状弾性体7とx方向に並び替えられた下段搬送ベルト12b,13bにかけ渡された糸状弾性体7との間隔は、例えば、一対の上段搬送ベルト12a,13aの搬送速度よりも、一対の下段搬送ベルト12b,13bの搬送速度を遅くなるように制御することで調整する。
【0046】
尚、上記製造装置11においては、矯正手段20の有する複数本のピン203,204それぞれは、ピン203,204の先端部に糸状弾性体7と係合する溝部206,207を有している。そのため、上下一対の回転ベルト201,202それぞれの直線移動領域20Aにおけるピン203,204の先端部の速度と回転移動領域20Bにおけるピン203,204の先端部の速度との速度差によって、複数本のピン203,204それぞれの有する溝部206,207に搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7を係合させて、糸状弾性体7それぞれを押し進める。詳述すると、上段回転ベルト201の回転により、上段回転ベルト201の上流側の回転移動領域20Bでのピン203の先端部における移動速度が、上段回転ベルト201の直線移動領域20Aでのピン203の先端部における移動速度、即ち、一対の搬送ベルト12,13により糸状弾性体7を搬送する速度よりも速いので、上流側の回転移動領域20Bにおいては、上段搬送ベルト12aと上段搬送ベルト13aとの間に配された糸状弾性体7をピン203の有する溝部206に係合させることができるとともに、その状態のまま糸状弾性体7を押し進めて、糸状弾性体7の配列をx方向に並び替えることができる。下段回転ベルト202のピン204の溝部207による糸状弾性体7との係合も同様である。尚、上下一対の回転ベルト201,202それぞれの回転移動領域20Bにおけるピン203,204の先端部の速度は、プーリー201a,201b,202a,202bの径を調整することにより変更することが可能であり、例えば、プーリー201a,201b,202a,202bの径を小さくすれば、ピン203,204の先端部の速度が速くなる。
【0047】
また、製造装置11においては、上述したように、搬送ベルト12が上段搬送ベルト12a及び下段搬送ベルト12bからなり、搬送ベルト13が上段搬送ベルト13a及び下段搬送ベルト13bからなる。そのため、例えば、図3に示すように、糸状弾性体7が巻回されている場合には、搬送ベルト12においては、上段搬送ベルト12aの回転速度を下段搬送ベルト12bの回転速度よりも遅くし、搬送ベルト13においては、下段搬送ベルト13bの回転速度を上段搬送ベルト13aの回転速度よりも遅くすることにより、y方向への搬送中に糸状弾性体7の傾きを徐々に変化させることができ、一対の帯状シート50,60の間に搬送するまでに、糸状弾性体7の傾きを微妙に調整することができる。
【0048】
帯状シート50は、予め、セーラー(不図示)等により、x方向の両端部それぞれが外面側に折られており、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の上方側から一対のニップローラー171,172の間に供給される。また、帯状シート60も、予め、セーラー(不図示)等により、x方向の両端部それぞれが外面側に折られており、搬送ベルト12(上段搬送ベルト12a,下段搬送ベルト12b)及び搬送ベルト13(上段搬送ベルト13a,下段搬送ベルト13b)の下方側から一対のニップローラー171,172の間に供給される。尚、帯状シート50及び/又は帯状シート60は、一対のニップローラー171,172の間に供給される前に、その内面側に接着剤が塗布されている。接着剤の塗布は全面にストライプ状、スパイラル状、サイン波形状等に塗布されていてもよいし、全面にスプレーしたりベタ状に塗布されていてもよい。
【0049】
次いで、一対のニップローラー171,172を用いて一対の帯状シート50,60の間に糸状弾性体7を固定する(一体化工程)。詳述すると、矯正手段20の有する上段回転ベルト201及び下段回転ベルト202は、一対のニップローラー171,172の上流側から下流側に亘って配されているので、連続的に巻きかけられた糸状弾性体7を搬送しながら、一対の帯状シート50,60の間に導入されるまでに、矯正手段20の有する複数本のピン203,204それぞれによって、搬送ベルト12,13に巻回された糸状弾性体7それぞれを押し進めて糸状弾性体7それぞれの配列をy方向と直交する方向(x方向)に並び変え、糸状弾性体7をx方向に並び変えた状態で、一対のニップローラー171,172間に供給し、一対の帯状シート50,60の間に糸状弾性体7を伸長状態で固定する。
【0050】
次いで、一対の帯状シート50,60の幅方向(x方向)両端部それぞれから延出している糸状弾性体7を前述したカッター180で切断する(切断工程)。このように糸状弾性体7がカッター180で切断されることにより、複数本のピン203,204それぞれの溝部206,207に係合した糸状弾性体7が開放される。尚、切断された糸状弾性体7の不要物は、例えば、バキューム手段により吸引されて処理される。
【0051】
次いで、外面側に折られた帯状シート50,60それぞれのx方向の両端部を、セーラー(不図示)等により、折りを直し、一対の帯状シート50,60の間にy方向と直交する方向に伸長した状態の糸状弾性体7が等間隔を空けて固定された帯状の伸縮性シートを精度よく連続的に製造することができる。この製造された帯状の伸縮性シートを、公知の切断手段(図示せず)により、間欠的にx方向に亘って切断する。間欠的に切断する間隔は、おむつ1の備えるウエストパネル3の寸法と同じである。これにより、ウエストパネル3(伸縮性シート)を連続的に製造することができる。
【0052】
ウエストパネル3を備えるおむつ1の製造方法としては、公知の方法により、吸収性本体2の連続体を別工程で製造する。吸収性本体2の連続体は、表面シート21の連続体、裏面シート22の連続体、及び両シート21,22の連続体間に、搬送方向(y方向)に間欠的に複数個の吸収体23,23・・・を配し、表面シート21の連続体の搬送方向(y方向)の両側部に伸長した複数本の弾性部材25及び立体ガード形成用シート24の連続体を配されている。
この製造された吸収性本体2の連続体を、搬送方向(y方向)に搬送しながら、x方向両外方に突出するように一対のウエストパネル3を、吸収性本体2の連続体に含まれる吸収体33毎に配したおむつ1の連続体を製造する。ここで、吸収性本体2の連続体の搬送方向(y方向)と、ウエストパネル3(伸縮性シート)を製造する際の搬送方向(y方向)は、同方向であり、ウエストパネル3(伸縮性シート)を90°反転する必要はない。その後、その連続体を、公知の切断手段(図示せず)により、個々のおむつ1の寸法に切断して、おむつ1を製造することができる。
【0053】
本発明の伸縮性シートの製造方法は、上述の実施態様に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
【0054】
例えば、本実施態様の製造方法に用いられる製造装置11においては、搬送ベルト12が上段搬送ベルト12a及び下段搬送ベルト12bの2本のベルトを備え、搬送ベルト13が上段搬送ベルト13a及び下段搬送ベルト13bの2本のベルトを備えているが、搬送ベルト12も搬送ベルト13も、1本のベルトのみを備えていてもよい。尚、搬送ベルト12も搬送ベルト13も1本のベルトのみで形成されている場合について説明すると、この場合においても、搬送ベルト12側及び搬送ベルト13側それぞれに、上下一対の上段回転ベルト201,下段回転ベルト202の合計4個の回転ベルトが必要である。また、搬送ベルト12,13それぞれが2本のベルトを備えている場合のように(図2参照)、上段回転ベルト201のピン203と下段回転ベルト202のピン204とを半ピッチずつずらさなくて良い。また、糸状弾性体7の位置をy方向前方に押し進める距離が、搬送ベルト12,13それぞれが2本のベルトを備えている場合に比べ、大きくなる為、上段回転ベルト201のプーリー201a,201bの径及び下段回転ベルト202のプーリー202a,202bの径それぞれを大きくするか、又は上段回転ベルト201の有するピン203の長さと下段回転ベルト202のピン204の長さを大きくする必要がある点に留意する。
【0055】
製造装置11においては、ウエストパネル3を構成するY方向に等間隔を空けて配した糸状弾性体7(図1参照)同士の間隔と一致させるため、上段回転ベルト201の有するピン203どうしの間の略中間位置に、下段回転ベルト202のピン204が1本配されるように配されているが、目的とする製造対象物に応じてピン203,204の間隔を変更することができる。ピン203,204の間隔を具体的に変える方法としては、(1)ピン203,204付きの回転ベルト201,202を作製する際に目的に応じたピッチで製作しておくか、(2)回転ベルト201,202にピン203,204を取り付ける穴をy方向に長い長穴にしておくことが挙げられる。
【0056】
また、弾性体巻回手段としては、回転軸部分に糸状弾性体の導入部を有する円盤と該円盤からy方向の下流側に突出するアームとを有し、該アームが、搬送ベルト12,13の周囲を周回して、糸状弾性体を搬送ベルト12,13の周囲に巻回させるもの等を用いることもできる。また、フィードローラー156としては、図3に示すように、材料(糸状弾性体)を巻き掛けて該材料を送るものに代えて、ニップロールで材料を挟んで該材料を送るもの等を用いることもできる。
また、一対のニップローラー171,172間に、幅方向両端部をそれぞれの外面側に折り返して細幅にした帯状シートを導入し、その帯状シート間に糸状弾性体を固定するのに代えて、一対のニップローラー171,172間に、幅方向両端部が折り返していない帯状シートを導入し、その帯状シート間に糸状弾性体を固定しても良い。
【0057】
本発明の製造方法により製造される伸縮性シートは、使い捨ておむつ1のウエストパネル3以外に、使い捨ておむつの胴周り部、パンツ型使い捨ておむつの胴回り部、パンツ型の生理用ナプキン、使い捨ての下着、使い捨てマスクの耳掛け部、お掃除用シート、包帯などにも使用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 展開型の使い捨ておむつ
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
24 立体ガード形成用シート
25,26 弾性部材
3 ウエストパネル
4 パネル材
5,6 シート
50,60 帯状のシート
7 糸状弾性体
70 ボビン
8 ファスニングテープ
11 製造装置
12 搬送ベルト(16 搬送手段)
12a 上段搬送ベルト
121,122 プーリー
12b 下段搬送ベルト
124,125 プーリー
13 搬送ベルト(16 搬送手段)
13a 上段搬送ベルト
131,132 プーリー
13b 下段搬送ベルト
134,135 プーリー
14 回転アーム
141 アーム部、142 軸部、143 周回部143、144 連結部、
145 導入口、146 導出口、147 駆動機構、148 サーボモーター
15 供給手段
151 テンサー
152 繰り出しローラー
153 テンション測定器
156 フィードローラー
17 一体化手段
171,172 ニップローラー
18 切断手段
181 カッター
20 矯正手段(16 搬送手段)
201 上段回転ベルト
201a,201b プーリー
203 ピン
溝部 206
202 下段回転ベルト
202a,202b プーリー
204 ピン
溝部 207
A 腹側部,B 背側部,C 股下部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の帯状シートの間に糸状弾性体を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に伸長した状態に固定した伸縮性シートを連続的に製造する伸縮性シートの製造方法であって、
前記糸状弾性体を連続して繰り出し、繰り出された該糸状弾性体を弾性体巻回手段に導入する供給工程と、該弾性体巻回手段を用いて該糸状弾性体を、シートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の搬送ベルトに連続的に巻回し、一対の該搬送ベルトにより該糸状弾性体を搬送する搬送工程と、一体化手段を用いて一対の該帯状シートの間に前記糸状弾性体を固定する一体化工程とを備え、
前記搬送工程においては、巻回された前記糸状弾性体を搬送しながら、該糸状弾性体の配列を矯正する矯正手段を用いて、一対の前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体それぞれの配列を矯正しており、
前記矯正手段は、前記一体化手段の幅方向両外方それぞれに配され、複数のプーリーに掛け渡された上下一対の回転ベルトと、一対の該回転ベルトそれぞれの外方に突設された複数本のピンとを有しており、
複数本の前記ピンが配された一対の前記回転ベルトそれぞれは、一対の前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体に対して上側及び下側に配されており、複数本の該ピンそれぞれによって、巻回された該糸状弾性体それぞれを押し進めて該糸状弾性体それぞれの配列を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に並ぶように矯正する伸縮性シートの製造方法。
【請求項2】
前記矯正手段の有する複数本の前記ピンそれぞれは、該ピンの先端部に前記糸状弾性体と係合する溝部を有している請求項1に記載の伸縮性シートの製造方法。
【請求項3】
上下一対の回転ベルトそれぞれの直線移動領域における前記ピンの先端部の速度と回転移動領域における前記ピンの先端部の速度との速度差によって、複数本の前記ピンそれぞれの有する前記溝部に前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体それぞれを係合させて、該糸状弾性体それぞれを押し進める請求項2に記載の伸縮性シートの製造方法。
【請求項4】
上側の前記回転ベルトの有する複数本の前記ピンと下側の前記回転ベルトの有する複数本の前記ピンとは、半ピッチずつずれて配されている請求項1〜3の何れか1項に記載の伸縮性シートの製造方法。
【請求項5】
一対の帯状シートの間に糸状弾性体を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に伸長した状態に固定した伸縮性シートを連続的に製造する伸縮性シートの製造装置であって、
シートの搬送方向と直交する方向に離間した一対の搬送ベルトと、一対の該搬送ベルトに糸状弾性体を連続的に巻回する弾性体巻回手段と、該弾性体巻回手段により巻回されて前記搬送ベルトによって搬送される前記糸状弾性体を、搬送しながら該糸状弾性体の配列を矯正する矯正手段と、矯正された該糸状弾性体を前記搬送方向に走行する一対の前記帯状シートの間に固定する一体化手段とを備え、
前記矯正手段は、前記一体化手段の幅方向両外方それぞれに配され、複数のプーリーに掛け渡された上下一対の回転ベルトと、一対の該回転ベルトそれぞれの外方に突設された複数本のピンとを有しており、
複数本の前記ピンが配された一対の前記回転ベルトそれぞれは、一対の前記搬送ベルトに巻回された前記糸状弾性体に対して上側及び下側に配されており、複数本の該ピンそれぞれによって、巻回された該糸状弾性体それぞれを押し進めて該糸状弾性体それぞれの配列を該帯状シートの搬送方向と直交する方向に並ぶように矯正するようにした伸縮性シートの製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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