説明

低温庫の扉装置

【課題】本体側のラッチ受けにラッチ部を係合させる扉の開閉操作を容易とした低温庫の扉装置を提供する。
【解決手段】外扉2の非枢支側の側面の所定高さ位置に回動自在に取り付けられたハンドル3と、このハンドル3の高さに対応して本体4の側面前部に設けられたラッチ受け6とを備える。ハンドル3は、手指により握持可能な取手部13と、ラッチ受け6に係脱自在に係合可能なラッチ部14とを備え、取手部13が略垂直状態となった状態でラッチ部14はラッチ受け6のローラ31に係合しており、取手部13が本体4から離間する方向に回動され、水平に対して所定角度で交差する位置でハンドル3の回動が停止し、ラッチ部14とラッチ受け6のローラ31との係合が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば貯蔵室内が−80℃以下等の超低温に冷却される低温庫の扉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種低温庫、特に、貯蔵室内が−80℃以下等の超低温に冷却されるディープフリーザーでは、貯蔵室の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉とその外側に設けられ、本体の前面開口を開閉自在に閉塞する外扉とを備えている(例えば、特許文献1参照)。また、この種低温庫の外扉の前面や側面には、外扉を開閉するために手指を掛けるハンドル部が凹陥形成され、更に、その側面には本体側面から突出するラッチ受けに係合して、当該外扉の開放を阻止する回動自在のラッチ(係合部材)が設けられていた。
【特許文献1】特開2001−183052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように従来の低温庫では外扉を開放する際、先ずラッチを外し、次にハンドル部に手を掛けて引っ張る操作が必要となる。また、外扉を閉じる際には、外扉を閉じた後、ラッチを回動させて本体側のピンに係合させなければならない。そのため、外扉の開閉操作が極めて面倒なものとなっていた。一方、前記特許文献1では内扉のラッチの回動に連動して内扉を開放できる構成が考案されている。
【0004】
本発明は、係る従来技術を踏まえ、本体側のラッチ受けにラッチ部を係合させる扉の開閉操作を容易とした低温庫の扉装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の扉装置は、本体の前面開口を、一側が本体に回動自在に枢支された扉により開閉自在に閉塞して成る低温庫に適用され、扉の非枢支側の側面の所定高さ位置に回動自在に取り付けられたハンドルと、このハンドルの高さに対応して本体の側面前部に設けられたラッチ受けとを備えており、ハンドルは、手指により握持可能な取手部と、ラッチ受けに係脱自在に係合可能なラッチ部とを備え、取手部が略垂直状態となった状態でラッチ部はラッチ受けに係合しており、取手部が本体から離間する方向に回動され、水平に対して所定角度で交差する位置でハンドルの回動が停止し、ラッチ部とラッチ受けとの係合が解除されることを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明の低温庫の扉装置は、上記においてラッチ部は、先端に向けてハンドルの回動軸からの距離が拡大する形状を呈していることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明の低温庫の扉装置は、上記各発明においてハンドルは、ラッチ部がラッチ受けに係合した状態で、扉の本体側への移動を規制するストッパーを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明の低温庫の扉装置は、上記各発明においてハンドルは、ラッチ部がラッチ受けに係合した状態で、ラッチ受けに設けられた本体側錠前挿通孔に合致するハンドル側錠前挿通孔を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の扉装置は、本体の前面開口を、一側が本体に回動自在に枢支された扉により開閉自在に閉塞して成る低温庫に適用され、扉の非枢支側の側面の所定高さ位置に回動自在に取り付けられたハンドルと、このハンドルの高さに対応して本体の側面前部に設けられたラッチ受けとを備えており、ハンドルは、手指により握持可能な取手部と、ラッチ受けに係脱自在に係合可能なラッチ部とを備え、取手部が略垂直状態となった状態でラッチ部はラッチ受けに係合しており、取手部が本体から離間する方向に回動され、水平に対して所定角度で交差する位置でハンドルの回動が停止し、ラッチ部とラッチ受けとの係合が解除されるようにしたので、ハンドルのラッチ部が本体のラッチ受けに係合した状態で、扉の閉鎖状態は保持される。このとき、ハンドルの取手部は扉に沿った略垂直状態となるので、取手部が本体から大きく突出することも無い。
【0010】
この状態から取手部を手指で持ってハンドルを回動させると、取手部が水平に対して所定角度で交差する位置でハンドルの回動は停止する。そして、その状態ではラッチ部とラッチ受けの係合は解除されるので、取手部を持ったまま手前に引くことにより、扉は開放される。また、扉を閉じる際には取手部を持って扉を閉じていき、上記停止状態から取手部を垂直となる方向に回動させれば、ハンドルのラッチ部が本体のラッチ受けに係合する。
【0011】
このように、本発明によれば扉の閉鎖状態を保持するための本体への係合と係合解除を、扉を開放し、閉鎖する一連の動作のなかで実現することができるようになり、扉の開閉操作を著しく容易なものとすることができるようになる。また、ラッチ部はハンドルに設けられているので、部品点数の削減も図ることができる。更に、ラッチ部とラッチ受けとの係合が解除された状態で、取手部は水平方向に対して所定角度で交差する位置で停止しているので、扉を引き、或いは、押す作業も極めて楽に行えるものである。
【0012】
また、請求項2の発明では、上記に加えてラッチ部が、先端に向けてハンドルの回動軸からの距離が拡大する形状を呈しているので、扉を閉じる際にラッチ部の先端がラッチ受けに係合し易くなると共に、その後取手部を垂直となる方向に回動させれば、今度は扉を本体側に押し付ける方向にラッチ部が作用するので、特に、貯蔵室内の密閉状態が問題となる超低温の低温庫に極めて有効となる。
【0013】
また、請求項3の発明では、上記各発明に加えてハンドルは、ラッチ部がラッチ受けに係合した状態で、扉の本体側への移動を規制するストッパーを備えているので、特に、貯蔵室内が超低温となる低温庫において、扉閉鎖直後の負圧によって扉が本体側に引き寄せられる不都合を抑制できる。
【0014】
また、請求項4の発明では、上記各発明に加えてハンドルは、ラッチ部がラッチ受けに係合した状態で、ラッチ受けに設けられた本体側錠前挿通孔に合致するハンドル側錠前挿通孔を備えているので、ハンドルのラッチ部をラッチ受けに係合させた状態で、各挿通孔に錠前を挿通することで、容易に扉を施錠することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態を詳述する。図1は本発明を提供した低温庫の実施例としての超低温フリーザ1の正面図、図2は超低温フリーザ1の外扉2(扉)に設けられた本発明のハンドル3と本体4に設けられたラッチ受け6の正面図、図3はハンドル3の背面図、図4はハンドル3部分の分解斜視図、図5はラッチ受け6の分解斜視図をそれぞれ示している。
【0016】
実施例の超低温フリーザ1は、縦型の断熱箱体から成り、前面に開口した本体4内に、貯蔵室7が構成されており、この貯蔵室7は図示しない冷凍装置によって例えば−80℃以下の超低温に冷却される。この本体4の前面開口は、向かって右側をヒンジ8にて当該本体1に回動自在に枢支された外扉(本発明の扉としての断熱扉)2により開閉自在に閉塞されており、本体4内に構成された貯蔵室7の前面開口は、外扉2の内側に位置する図示しない内扉にて開閉自在に閉塞されている。尚、貯蔵室7内が係る超低温に冷却されない低温庫では、内扉は設けられず、この外扉2が本体4の前面開口である貯蔵室7の前面開口を閉塞することになる。
【0017】
そして、この外扉2の非枢支側である向かって左側面には、ちょうど人体の肩より少許低い所定高さ位置にハンドル3が回動自在に取り付けられており、外扉2が閉じた状態でこのハンドル3の高さに対応する位置の本体4の左側面前部には、ラッチ受け6が取り付けられている。これら外扉2、ハンドル3、ラッチ受け6及び後述する取付ベース21によって本発明の扉装置が構成される。
【0018】
このハンドル3は、回動中心となる筒状の回動軸部12(回動軸)を内面の中央前部に備えた本体11と、この本体11の前端部から起立する取手部13と、本体11の内面後部において後方に延在した後、降下するラッチ部14とを一体に備えている。この場合、取手部13は手指により握持可能な長さ寸法と断面形状を有して本体11から起立している。また、本体11の内面には、回動軸部12の取手部13側の近傍に、突起部16が形成されており、更に、ラッチ部14の下方にはハンドル側錠前挿通孔17が貫通形成されている。
【0019】
ラッチ部14は隅角部に半径R1のローラ収納部14Aが構成され、このローラ収納部14Aの下側には、回動軸部12側に微少寸法L1で突出した隆起部14Bが形成されている。また、ラッチ部14の前端部14C(下端部)の形状は、回動軸部12の中心O1よりも寸法L2だけ下方で、且つ、微少寸法L3だけ前側に位置するポイントO2を中心とした半径R2の円弧状を呈しており、その上端が前記隆起部14Bに連続している。これにより、先端部14Cは先端(下端)に向けて回動軸部12からの距離が拡大するように構成され、最も距離が短くなる基端(上端)で隆起部14Bに連続する。また、係るラッチ部14の回動軸部12側には、所定の間隔を存して回動軸部12と同心円状の円弧壁15が内側に突出して形成されており、この円弧壁15が本発明におけるストッパーとなる(図3)。
【0020】
一方、外扉2の側面には取付ベース21が固定されており、この取付ベース21の筒状の軸受け部22内にはカラー23が挿入されている。また、この軸受け部22内のカラー23内には外扉2側となる面からピン18が挿入され、一端が軸受け部22から突出されると共に、他端からワッシャ24が挿入され、更に、ピン18の他端に形成された溝18Aに止め具26が係合してピン18は軸受け部22からその一端側に抜けなくなる。
【0021】
このように取付ベース21から突出して設けられたピン18がハンドル3の回動軸部12内に挿入され、ネジ19にて固定されることでハンドル3は取付ベース21(外扉2の側面)に回動自在に取り付けられる。この場合、回動軸部12の端面と軸受け部22の端面間には波型ワッシャ27、27が介設され、これによって、ハンドル3の回動に所定の抵抗が付与されることになる(図4)。
【0022】
また、取付ベース21の前下部には当接部28が形成されており、取手部13が略垂直状態とに起立した状態から所定角度手前側に回動され、例えば45°などの角度を水平に対して構成する角度でハンドル3の突起部16が取付ベース21の当接部28に当接し、それによってハンドル3の回動が停止する構造とされている。
【0023】
他方、本体4の側面に取り付けられたラッチ受け6には、ローラ31がネジ32、カラー33、ワッシャ34及びナット36によって回動自在に取り付けられている。このローラ31は前記ハンドル3のラッチ部14と円弧壁15間に進入可能な寸法を備えている。また、ラッチ受け6の下部には本体側錠前挿通孔37が形成されている(図5)。
【0024】
以上の構成で、次に実施例の超低温フリーザ1の外扉2の開閉動作について図6〜図10を参照しながら説明する。前記図2は外扉2が開放された状態を示しており、この状態では、前述した如くハンドル3の突起部16が取付ベース21の当接部28に当接しており、取手部13は水平から略45°の角度で斜めに起立しているので、この取手部13を持って外扉2を容易に手前に引き、或いは、本体4側に押すことができる。
【0025】
この状態から外扉2を閉じていくと、やがて外扉2の内面に取り付けられた図示しないガスケットが本体4に当接し、一方、本体4の開口縁部に取り付けられた図示しないガスケットも外扉2に当接する。この状態の外扉2と本体4との間隔をB(実施例では20mm程)とする。また、このときハンドル3のラッチ部14の先端部14Cは図6の如くラッチ受け6のローラ31上方に位置する(図6)。尚、この状態では未だラッチ部14はラッチ受け6のローラ31に係合していない。従って、外扉2は依然回動可能な状態であり、手前に引くことにより本体4の前面開口を開放可能である。
【0026】
この状態から取手部13を垂直となる方向、即ち、奥方に押してハンドル3を図6中反時計回りに回動させると、実施例では取手部13が垂直と約31°を成す角度の位置で、ラッチ部14の先端部14Cがローラ31に掛かり始める(図7)。このとき、ラッチ部14の先端部14Cは先端(下端)に向けて回動軸部12からの距離が拡大するように構成されているので、ラッチ受け6のローラ31は円滑にラッチ部14の回動軸部12側に進入して係合できる。
【0027】
そして、更に取手部13を垂直となる方向、即ち、ハンドル3を図7中反時計回りに回動させていくと、ローラ31はラッチ部14の回動軸部12側の面に当接した状態で滑動し、実施例では取手部13が垂直と約19°を成す角度の位置で先端部14Cの基端に至る。このとき、先端部14Cは先端より基端に向けて回動軸部12に接近する形状を呈しているので、外扉2は本体4側に引き寄せられていき、前記ガスケットは圧縮され、外扉2と本体4との間隔は、実施例ではB−5.5mmとなる(図8)。
【0028】
更に取手部13を垂直となる方向、即ち、ハンドル3を図8中反時計回りに回動させていくと、ローラ31はラッチ部14の隆起部14Bに乗り上げていくので、その頂点において外扉2と本体4との間隔は最も小さくなり、B−9mmとなる(取手部13が垂直と成す角度約3°。図9)。このとき、前記ガスケットは最も圧縮された状態となる。
【0029】
そして、更に取手部13を垂直となる方向、即ち、ハンドル3を図9中反時計回りに回動させれば、やがてローラ31は隆起部14Bを乗り越え、ローラ収納部14A内に入る(図10)。ラッチ受け6のローラ31がハンドル3のラッチ部14のローラ収納部14Aに収納されると、その先端側には隆起部14Bがある関係上、ローラ31は簡単にはローラ収納部14A内から抜け出せなくなり、ハンドル3のラッチ部14はラッチ受け6に完全に係合する。これによって、外扉2の閉鎖状態は保持される。
【0030】
また、図10の状態で、取手部13は略垂直状態となり、縦方向に延在する外扉2に沿った状態となるので、取手部13が本体4から大きく突出することも無い。特に、前述の如くラッチ部14が、先端に向けてハンドル3の回動軸部12からの距離が拡大する形状を呈しているので、外扉2を閉じる際にラッチ部14の先端部14Cがラッチ受け6のローラ31に係合し易くなると共に、その後取手部13を垂直となる方向に回動させれば、今度は外扉2を本体4側に押し付ける方向にラッチ部14が作用するので、特に、実施例のように貯蔵室7内の密閉状態が問題となる超低温フリーザに極めて有効である。
【0031】
ここで、この種超低温フリーザ1では、外扉2を閉じた直後に、貯蔵室7内に侵入した外気が冷やされるため、貯蔵室7内は急激に負圧となる。この負圧状態は一時的なものであるが、外扉2が本体4側に引き寄せられるため、そのままではローラ31がラッチ部14のローラ収納部14A内から外れる危険性がある。しかしながら、ハンドル3には円弧壁15が形成されているので、ハンドル3(外扉2)が本体4側に移動すると、ローラ31はこの円弧壁31に当接し、それ以上外扉2は本体4側に移動できなくなる。これにより、外扉2の閉鎖直後の負圧によって外扉2が本体4側に引き寄せられる不都合を抑制し、ローラ31がラッチ部14から外れてしまうことを防止できる。
【0032】
また、図10の如くラッチ部14がローラ31と完全に係合した状態で、ハンドル側錠前挿通孔17はラッチ受け6の本体側錠前挿通孔37に合致する。従って、この状態で、各挿通孔17、37に錠前を挿通することで、容易に外扉2を施錠することができるようになる。
【0033】
逆に、外扉2を開放する際には、図10の状態から取手部13を持って本体4から離間する方向、即ち、ハンドル3を図中時計回りに回動させると、ローラ31がラッチ部14の隆起部14Bを乗り越えて先端部14Cに至り、やがて突起部16が当接部28に当接し、ハンドル3の回動が停止した段階でローラ31とラッチ部14との係合は解除される(図10、図9、図8、図7、図6の順序)。そして、取手部13を持ったまま手前に引くことにより、外扉2は開放されるようになる。
【0034】
このように、ラッチ部14とラッチ受け6のローラ31との係合が解除された状態で、ハンドル3の突起部16はラッチ受け6の当接部28に当接し、取手部13が水平方向に対して約45°の角度で斜めに起立した状態(水平と交差する位置)でハンドル3の回動が停止されるので、外扉2を引く作業も極めて楽に行えるようになる。
【0035】
このように、本発明の扉装置によれば外扉2の閉鎖状態を保持するための本体4への係合と係合解除を、外扉2を開放し、閉鎖する一連の動作のなかで実現することができるようになり、外扉2の開閉操作を著しく容易なものとすることができるようになる。また、ラッチ部14はハンドル3に設けられているので、従来のようにハンドルとラッチを別個で備える場合に比して部品点数の削減も図ることができる。
【0036】
尚、実施例では超低温フリーザに本発明を適用したが、それに限らず、通常の冷蔵庫や保冷庫にも本発明は有効である。但し、本発明の構造は貯蔵室内が超低温となるフリーザに特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を提供した低温庫の実施例としての超低温フリーザの正面図である。
【図2】図1の超低温フリーザの外扉に設けられたハンドルと本体に設けられたラッチ受けの正面図である。
【図3】図2のハンドルの背面図である。
【図4】図2のハンドル部分の分解斜視図である。
【図5】図2のラッチ受けの分解斜視図である。
【図6】図2のハンドルのラッチ部とラッチ受けが係合する動作を説明する図である。
【図7】同じく図2のハンドルのラッチ部とラッチ受けが係合する動作を説明する図である。
【図8】同じく図2のハンドルのラッチ部とラッチ受けが係合する動作を説明する図である。
【図9】同じく図2のハンドルのラッチ部とラッチ受けが係合する動作を説明する図である。
【図10】同じく図2のハンドルのラッチ部とラッチ受けが係合する動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0038】
1 超低温フリーザ
2 外扉
3 ハンドル
4 本体
6 ラッチ受け
7 貯蔵室
12 回動軸部
14 ラッチ部
17 ハンドル側錠前挿通孔
31 ローラ
37 本体側錠前挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の前面開口を、一側が当該本体に回動自在に枢支された扉により開閉自在に閉塞して成る低温庫において、
前記扉の非枢支側の側面の所定高さ位置に回動自在に取り付けられたハンドルと、
該ハンドルの高さに対応して前記本体の側面前部に設けられたラッチ受けとを備え、
前記ハンドルは、手指により握持可能な取手部と、前記ラッチ受けに係脱自在に係合可能なラッチ部とを備え、前記取手部が略垂直状態となった状態で前記ラッチ部は前記ラッチ受けに係合しており、前記取手部が前記本体から離間する方向に回動され、水平に対して所定角度で交差する位置で前記ハンドルの回動が停止し、前記ラッチ部と前記ラッチ受けとの係合が解除されることを特徴とする低温庫の扉装置。
【請求項2】
前記ラッチ部は、先端に向けて前記ハンドルの回動軸からの距離が拡大する形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載の低温庫の扉装置。
【請求項3】
前記ハンドルは、前記ラッチ部が前記ラッチ受けに係合した状態で、前記扉の前記本体側への移動を規制するストッパーを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低温庫の扉装置。
【請求項4】
前記ハンドルは、前記ラッチ部が前記ラッチ受けに係合した状態で、前記ラッチ受けに設けられた本体側錠前挿通孔に合致するハンドル側錠前挿通孔を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の低温庫の扉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−275447(P2006−275447A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−97611(P2005−97611)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(302010448)三洋電機バイオメディカ株式会社 (14)
【Fターム(参考)】