説明

住宅体験施設の組立セット

【課題】 移動したり運搬する経費が安くなり、簡単に組み立てたり、分解することができ、また取り扱いが簡単であり、しかも部屋の広さや間取り、窓や扉などの開口部の細かなレイアウトにも対処できる住宅体験施設の組立セットを提供する。
【解決手段】 両側端面に嵌合凹部1aを設けた第一壁部材1、対向側端面に嵌合凸部2aを設けた平面用柱部材2、隣接側端面に嵌合凸部3aを設けたコーナ用第一柱部材3、対向側端面に嵌合凹部4aを設けた第一上壁部材4、および対向側端面に嵌合凹部5aを設けた第一下壁部材5からなり、第一壁部材1の平面部1fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、第一上壁部材4の平面部4fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、および第一下壁部材5の平面部5fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、新たに住宅を建築しようとする人などが、部屋の広さや間取り、窓や出入口の大きさなどを決定する場合において、実物サイズで体験することのできる住宅体験施設の組立セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅建築予定者が、実際に建築する住宅のリビングやダイニング、寝室などの部屋の広さや間取りをどのようにするかを決定する場合の目安となる空間スケールを、実物サイズで体験可能とした装置として、例えば図22、23に示したような空間スケール体験装置が存在する。
【0003】
この空間スケール体験装置は、住宅の室内を模擬的に構成した仮想室内空間Aを構成し、この仮想室内空間A内に直交する2つの壁を、それぞれの壁の前後方向に移動可能として、住宅建築予定者Yが空間の大きさを体験できるように構成している。直交する2つの壁の一方は、スライドレール17に沿って無段階に前後位置を調整可能とし、他方の壁は、係止金具18を一定距離毎に設けて、この係止金具の位置を選択することにより、段階的に位置調整を可能としている(特許文献1)。
【0004】
さらに、住宅建築予定者が、実際に建築する住宅の部屋の窓や扉の大きさ、形状、位置、デザインを任意に変更して建築予定者に体験してもらう装置として、例えば図24、25に示したような住宅内の空間の疑似体験装置が存在する。
【0005】
この住宅内の空間の疑似体験装置は、少なくとも床21と壁22に囲まれた疑似体験空間23と、表面が窓の外観をした複数種類の窓表示用薄板パネル24と、表面が扉の外観をした複数種類の扉表示用薄板パネル25とを備えたものとしている。疑似体験空間23の壁22の内面の任意の位置に任意の窓表示用薄板パネル24と扉表示用薄板パネル25とを着脱手段により着脱自在に取り付けるものとしている(特許文献2)。
【特許文献1】特開平10−20761号公報(第1〜2頁、図1、図10)
【特許文献1】特開2004−109847号公報(第1〜2頁、図1〜2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記図22、23に示したような空間スケール体験装置では、装置自体が大掛かりなものとなって住宅展示場や住宅に関する施設などで移動したり、他の住宅展示場や住宅に関する施設などに運搬する場合に、移動したり運搬する経費が高くつくと共に、組み立てたり、分解するのにも手間暇が掛かるという問題点や、部屋の広さや間取りの細かなレイアウトに対処することができないという問題点を有していた。
【0007】
さらに、上記図24、25に示したような住宅内の空間の疑似体験装置では、複数種類の窓表示用薄板パネル24や扉表示用薄板パネル25を用意しなければならないため、その複数種類のパネルが運搬時や保管時などに嵩張り、取り扱いが面倒であるという問題点や、窓や扉の細かなレイアウトに対処することができないという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、大掛かりなものとはならず住宅展示場や住宅に関する施設などで移動したり、他の住宅展示場や住宅に関する施設などに運搬する場合にも、移動したり運搬する経費が安くなり、さらに簡単に組み立てたり、分解することができ、また軽量であるため取り扱いが簡単であり、しかも部屋の広さや間取り、窓や扉などの開口部の細かなレイアウトにも対処することができる住宅体験施設の組立セットを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのため、この発明の住宅体験施設の組立セットは、両側端面に嵌合凹部1aを設けた第一壁部材1、対向側端面に嵌合凸部2aを設けた平面用柱部材2、隣接側端面に嵌合凸部3aを設けたコーナ用第一柱部材3、対向側端面に嵌合凹部4aを設けた第一上壁部材4、および対向側端面に嵌合凹部5aを設けた第一下壁部材5からなり、前記第一壁部材1の平面部1fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、前記第一上壁部材4の平面部4fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、および前記第一下壁部材5の平面部5fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としている。
【0010】
そして、この発明の住宅体験施設の組立セットは、三側端面に嵌合凸部6aを設けた平面兼コーナ用柱部材6、四側端面すべてに嵌合凸部7aを設けたコーナ用第二柱部材7、対向側端面に嵌合凸部8aを設けた上壁連結部材8、対向側端面に嵌合凸部9aを設けた下壁連結部材9、両側端面に嵌合凹部10aを設けた第二壁部材10、対向側端面に嵌合凹部11aを設けた第二上壁部材11、対向側端面に嵌合凹部12aを設けた第二下壁部材12、一側端面に嵌合凸部13aを設けた側端用柱部材13、対向一側端面に嵌合凹部14aを設けると共に対向他側端面に嵌合凸部14bを設けた出入口幅調節部材14、および対向一側端面に嵌合凹部15aを設けると共に対向他側端面の嵌合凸部15bを設けた窓幅調節部材15の少なくとも一部材を、前記組立セットに追加してなるものとしている。
【0011】
さらに、この発明の住宅体験施設の組立セットは、対向側端面に嵌合凸部8aを設けた上壁連結部材8、および対向側端面に嵌合凸部9aを設けた下壁連結部材9を、前記組立セットに追加してなり、前記第一上壁部材4の平面部4fの横幅と上壁連結部材8の平面部8fの横幅とを加えた寸法、前記第一下壁部材5の平面部5fの横幅と下壁連結部材9の平面部9fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としている。
【0012】
また、この発明の住宅体験施設の組立セットは、対向側端面に嵌合凹部11aを設けた第二上壁部材11、および対向側端面に嵌合凹部12aを設けた第二下壁部材12を、前記組立セットに追加してなり、前記第二上壁部材11の平面部11fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、および第二下壁部材12の平面部12fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の四分の一としている。
【0013】
さらに、この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、第二壁部材10、および側端用柱部材13のそれぞれの高さを約245cmとし、第一上壁部材4、上壁連結部材8、および第二上壁部材11のそれぞれの高さを約50cmとし、第一下壁部材5、下壁連結部材9、および第二下壁部材12のそれぞれの高さを約45cm、約95cm、約110cmの何れかとし、出入口幅調節部材14の高さを約200cmとし、窓幅調節部材15の高さを約80cm、約145cmの何れかとしている。
【0014】
また、この発明の住宅体験施設の組立セットは、第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、第一上壁部材4、第一下壁部材5、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、上壁連結部材8、下壁連結部材9、第二壁部材10、第二上壁部材11、第二下壁部材12、側端用柱部材13、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15の各部材を、合成樹脂からなる発泡材としている。
【発明の効果】
【0015】
この発明の住宅体験施設の組立セットは、以上に述べたように構成されているので、大掛かりなものとはならず住宅展示場や住宅に関する施設などで移動したり、他の住宅展示場や住宅に関する施設などに運搬する場合にも、移動したり運搬する経費が安くなり、さらに簡単に組み立てたり、分解することができ、また軽量であるため取り扱いが簡単であり、しかも部屋の広さや間取り、窓や扉などの開口部の細かなレイアウトにも対処することができるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の住宅体験施設の組立セットを実施するための最良の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
この発明の住宅体験施設の組立セットは、図1〜15に示したような、第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、第一上壁部材4、第一下壁部材5、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、上壁連結部材8、下壁連結部材9、第二壁部材10、第二上壁部材11、第二下壁部材12、側端用柱部材13、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15とから構成される。そして、この発明の住宅体験施設の組立セットは、これらの部材のうち少なくとも第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、第一上壁部材4および第一下壁部材5を必須の構成部材としており、他の部材を任意の構成部材としている。例えば、前記必須の構成部材と、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、側端用柱部材13の各柱部材とからなるものとすることができる。さらに、前記必須の構成部材と、上壁連結部材8および下壁連結部材9とからなるものとしたり、前記必須の構成部材と、第二壁部材10とからなるものとすることができる。また、前記必須の構成部材と、第二上壁部材11および第二下壁部材12とからなるものとしたり、前記必須の構成部材と、出入口幅調節部材14または窓幅調節部材15とからなるものとすることができる。すなわち、この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記必須の構成部材と、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、上壁連結部材8、下壁連結部材9、第二壁部材10、第二上壁部材11、第二下壁部材12、側端用柱部材13、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15の各部材の少なくとも一部材とからなるものとすることができる。
【0018】
そして、この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記第一壁部材1の平面部1fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、前記第一上壁部材4の平面部4fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、および前記第一下壁部材5の平面部5fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間(通常、一間は約182cmであるが、地域や工法によって異なる場合もある)の二分の一としている。さらに、この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記第一上壁部材4の平面部4fの横幅と上壁連結部材8の平面部8fの横幅とを加えた寸法、前記第一下壁部材5の平面部5fの横幅と下壁連結部材9の平面部9fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としている。また、この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記第二上壁部材11の平面部11fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法、および第二下壁部材12の平面部12fの横幅と平面用柱部材2の平面部2fの横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の四分の一としている。
【0019】
なお、この発明の住宅体験施設の組立セットにおける前記各部材は、例えばスチレン樹脂やウレタン樹脂等の合成樹脂からなる発泡材とするのが好ましい。このような発泡材とすることにより、前記各部材は、軽量化できると共に、住宅体験施設としての形状維持強度を保つことができる。
【0020】
そこで、この発明の住宅体験施設の組立セットにおける前記各部材を詳細に説明すると、前記各部材は具体的には以下のようにしている。
【0021】
前記第一壁部材1は、厚さ約13cmの板状としており、図1に示したように、両側端面に嵌合凹部1aを設け、平面部1fの横幅を約78cmとし、高さを約245cmとしている。さらに、この第一壁部材1は、図1に示したように、上端面に嵌合凹部1bを設けることもできる。
【0022】
前記平面用柱部材2は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図2に示したように、対向側端面に嵌合凸部2aを設け、平面部2fの横幅を約13cmとし、高さを約245cmとしている。
【0023】
前記コーナ用第一柱部材3は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図3に示したように、隣接側端面に嵌合凸部3aを設け、高さを約245cmとしている。
【0024】
前記第一上壁部材4は、厚さ約13cmの板状としており、図4に示したように、対向側端面に嵌合凹部4aを設け、平面部4fの横幅を約78cmとし、高さを約50cmとしている。さらに、この第一上壁部材4は、図4に示したように、下端面に嵌合凸部4bを設けると共に上端面に嵌合凹部4cを設けることもできる。
【0025】
前記第一下壁部材5は、厚さ約13cmの板状としており、図5に示したように、対向側端面に嵌合凹部5aを設け、平面部5fの横幅を約78cmとし、高さを約45cm、約95cm、約110cmの何れかとしている。さらに、この第一下壁部材5は、図5に示したように、上端面に嵌合凸部5bを設けることもできる。
【0026】
前記平面兼コーナ用柱部材6は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図6に示したように、三側端面に嵌合凸部6aを設け、高さを約245cmとしている。
【0027】
前記コーナ用第二柱部材7は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図7に示したように、四側端面すべてに嵌合凸部7aを設け、高さを約245cmとしている。
【0028】
前記上壁連結部材8は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図8に示したように、対向側端面に嵌合凸部8aを設け、平面部8fの横幅を約13cmとし、高さを約50cmとしている。さらに、この上壁連結部材8は、図8に示したように、下端面に嵌合凸部8bを設けることもできる。
【0029】
前記下壁連結部材9は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図9に示したように、対向側端面に嵌合凸部9aを設け、平面部9fの横幅を約13cmとし、高さを約45cm、約95cm、約110cmの何れかとしている。さらに、この下壁連結部材9は、図9に示したように、上端面に嵌合凸部9bを設けることもできる。
【0030】
前記第二壁部材10は、厚さ約13cmの板状としており、図10に示したように、両側端面に嵌合凹部10aを設け、平面部10fの横幅を約32.5cmとし、高さを約245cmとしている。さらに、この第二壁部材10は、図10に示したように、上端面に嵌合凹部10bを設けることもできる。
【0031】
前記第二上壁部材11は、厚さ約13cmの板状としており、図11に示したように、対向側端面に嵌合凹部11aを設け、平面部11fの横幅を約32.5cmとし、高さを約50cmとしている。さらに、この第二上壁部材11は、図11に示したように、下端面に嵌合凸部11bを設けると共に上端面に嵌合凹部11cを設けることもできる。
【0032】
前記第二下壁部材12は、厚さ約13cmの板状としており、図12に示したように、対向側端面に嵌合凹部12aを設け、平面部12fの横幅を約32.5cmとし、高さを約45cm、約95cm、約110cmの何れかとしている。さらに、この第二下壁部材12は、図12に示したように、上端面に嵌合凸部12bを設けることもできる。
【0033】
前記側端用柱部材13は、断面形状が約13cm角の四角柱状としており、図13に示したように、一側端面に嵌合凸部13aを設け、高さを約245cmとしている。
【0034】
前記出入口幅調節部材14は、断面形状が9×13cm角の四角柱状としており、図14に示したように、対向一側端面に嵌合凹部14aを設けると共に対向他側端面の嵌合凸部14bを設け、平面部14fの横幅を約9cmとし、高さを約200cmとしている。さらに、この出入口幅調節部材14は、図14に示したように、上下端面に嵌合凹部14cを設けることもできる。
【0035】
前記窓幅調節部材15は、断面形状が9×13cm角の四角柱状としており、図15に示したように、対向一側端面に嵌合凹部15aを設けると共に対向他側端面の嵌合凸部15bを設け、平面部15fの横幅を約9cmとし、高さを約80cm、約145cmの何れかとしている。さらに、この窓幅調節部材15は、図15に示したように、上下端面に嵌合凹部15cを設けることもできる。
【0036】
この発明の住宅体験施設の組立セットは、前記各部材の嵌合凸部と嵌合凹部を凹凸嵌合して組み立てるようにしており、例えば図16〜21に示したような住宅体験施設を組み立てることができる。
【0037】
先ず、第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、第一上壁部材4および第一下壁部材5からなるこの発明の住宅体験施設の組立セットでは、例えば図16、17に示すような住宅体験施設を組み立てることができる。
【0038】
さらに、第一壁部材1、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、第一上壁部材4、第一下壁部材5、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、上壁連結部材8、下壁連結部材9、第二壁部材10、第二上壁部材11、第二下壁部材12および側端用柱部材13からなるこの発明の住宅体験施設の組立セットでは、例えば図18、19に示すような住宅体験施設を組み立てることができる。
【0039】
また、前記図18、19に示すような住宅体験施設に使用した部材に、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15を追加してなるこの発明の住宅体験施設の組立セットでは、例えば図20、21に示すような住宅体験施設を組み立てることができる。
【0040】
なお、前記図16〜21に示したような住宅体験施設以外にも、各部材の組み合わせによって、色々な住宅体験施設を組み立てることができるのは言うまでもない。
【0041】
図16、17に示すような住宅体験施設を組み立てる場合、前記第一壁部材1、第一上壁部材4、第一下壁部材5の各壁部材の嵌合凹部1a、4a、5aには、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3の各柱部材の嵌合凸部2a、3aが任意に凹凸嵌合され、壁H、窓Wおよび出入口Dが形成される。さらに、図示していないが、前記第一壁部材1、第一上壁部材4の各壁部材の嵌合凹部1b、4cには、第一上壁部材4の嵌合凸部4bが凹凸嵌合され、壁Hを上方に延長して壁Hを高くしたり、窓Wや出入口Dの上方を延長して、窓Wや出入口Dの上方を広くすることができるようにしている。
【0042】
図18、19に示すような住宅体験施設を組み立てる場合、前記第一壁部材1、第一上壁部材4、第一下壁部材5、第二壁部材10、第二上壁部材11、第二下壁部材12の各壁部材の嵌合凹部1a、4a、5a、10a、11a、12aには、平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、上壁連結部材8、下壁連結部材9、側端用柱部材13の各柱部材の嵌合凸部2a、3a、6a、7a、8a、9a、13aが任意に凹凸嵌合され、壁H、窓Wおよび出入口Dが形成される。さらに、図示していないが、前記第一壁部材1、第一上壁部材4の各壁部材の嵌合凹部1b、4cには、第一上壁部材4の嵌合凸部4bが凹凸嵌合され、また前記第二壁部材10、第二上壁部材11の各壁部材の嵌合凹部10b、11cには、第二上壁部材11の嵌合凸部11bが凹凸嵌合され、壁Hを上方に延長して壁Hを高くしたり、窓Wや出入口Dの上方を延長して、窓Wや出入口Dの上方を広くできるようにしている。
【0043】
図20、21に示すような住宅体験施設を組み立てる場合も、前記各部材を任意に凹凸嵌合することにより、図18、19に示すような住宅体験施設と同様に壁H、窓Wおよび出入口Dが形成されたり、壁Hを上方に延長して壁Hを高くしたり、窓Wや出入口Dの上方を延長して、窓Wや出入口Dの上方を広くできるようにしている。さらに、図20、21に示すような住宅体験施設を組み立てる場合には、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15の各調節部材の嵌合凹部14a、15aには、窓Wや出入口Dを形成する平面用柱部材2、コーナ用第一柱部材3、平面兼コーナ用柱部材6、コーナ用第二柱部材7、側端用柱部材13の各柱部材の嵌合凸部2a、3a、6a、7a、13aが任意に凹凸嵌合され、窓Wや出入口Dの幅を狭くできるようにしている。また、前記出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15の各調節部材の嵌合凹部14a、15aに、これら各調節部材の嵌合凸部14b、15bが凹凸嵌合され、窓Wや出入口Dの幅をさらに狭くできるようにしている。この場合、前記出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15の各調節部材の嵌合凹部14c、15cには、第一上壁部材4、第一下壁部材5の各壁部材の嵌合凸部4b、5bが凹凸嵌合され、出入口幅調節部材14および窓幅調節部材15を出入口Dや窓Wから外れ難くしている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の住宅体験施設の組立セットの第一壁部材の一部切欠斜視図である。
【図2】この発明の住宅体験施設の組立セットの平面用柱部材の斜視図である。
【図3】この発明の住宅体験施設の組立セットのコーナ用第一柱部材の斜視図である。
【図4】この発明の住宅体験施設の組立セットの第一上壁部材の一部切欠斜視図である。
【図5】この発明の住宅体験施設の組立セットの第一下壁部材の一部切欠斜視図である。
【図6】この発明の住宅体験施設の組立セットの平面兼コーナ用柱部材の斜視図である。
【図7】この発明の住宅体験施設の組立セットのコーナ用第二柱部材の斜視図である。
【図8】この発明の住宅体験施設の組立セットの上壁連結部材の一部切欠斜視図である。
【図9】この発明の住宅体験施設の組立セットの下壁連結部材の一部切欠斜視図である。
【図10】この発明の住宅体験施設の組立セットの第二壁部材の一部切欠斜視図である。
【図11】この発明の住宅体験施設の組立セットの第二上壁部材の一部切欠斜視図である。
【図12】この発明の住宅体験施設の組立セットの第二下壁部材の一部切欠斜視図である。
【図13】この発明の住宅体験施設の組立セットの側端用柱部材の斜視図である。
【図14】この発明の住宅体験施設の組立セットの出入口幅調節部材の一部断面斜視図である。
【図15】この発明の住宅体験施設の組立セットの窓幅調節部材の一部断面斜視図である。
【図16】この発明の住宅体験施設の組立セットによって組み立てた住宅体験施設の斜視図である。
【図17】図16に示す住宅体験施設の平面図である。
【図18】この発明の住宅体験施設の組立セットによって組み立てた他の住宅体験施設の斜視図である。
【図19】図18に示す住宅体験施設の平面図である。
【図20】この発明の住宅体験施設の組立セットによって組み立てたさらに他の住宅体験施設の斜視図である。
【図21】図20に示す住宅体験施設の平面図である。
【図22】従来の空間スケール体験装置の俯瞰図である。
【図23】従来の空間スケール体験装置のスライドレールと係止金具の位置関係図である。
【図24】従来の住宅内の空間の疑似体験装置を示す斜視図である。
【図25】従来の住宅内の空間の疑似体験装置の窓表示用薄板パネル、扉表示用薄板パネルの種類や取付け位置を変えた状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 第一壁部材
1a 嵌合凹部
1f 平面部
2 平面用柱部材
2a 嵌合凸部
2f 平面部
3 コーナ用第一柱部材
3a 嵌合凸部
4 第一上壁部材
4a 嵌合凹部
4f 平面部
5 第一下壁部材
5a 嵌合凹部
5f 平面部
6 平面兼コーナ用柱部材
6a 嵌合凸部
7 コーナ用第二柱部材
7a 嵌合凸部
8 上壁連結部材
8a 嵌合凸部
8f 平面部
9 下壁連結部材
9a 嵌合凸部
9f 平面部
10 第二壁部材
10a 嵌合凹部
11 第二上壁部材
11a 嵌合凹部
11f 平面部
12 第二下壁部材
12a 嵌合凹部
12f 平面部
13 側端用柱部材
13a 嵌合凸部
14 出入口幅調節部材
14a 嵌合凹部
14b 嵌合凸部
15 窓幅調節部材
15a 嵌合凹部
15b 嵌合凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側端面に嵌合凹部(1a)を設けた第一壁部材(1)、対向側端面に嵌合凸部(2a)を設けた平面用柱部材(2)、隣接側端面に嵌合凸部(3a)を設けたコーナ用第一柱部材(3)、対向側端面に嵌合凹部(4a)を設けた第一上壁部材(4)、および対向側端面に嵌合凹部(5a)を設けた第一下壁部材(5)からなり、前記第一壁部材(1)の平面部(1f)の横幅と平面用柱部材(2)の平面部(2f)の横幅とを加えた寸法、前記第一上壁部材(4)の平面部(4f)の横幅と平面用柱部材(2)の平面部(2f)の横幅とを加えた寸法、および前記第一下壁部材(5)の平面部(5f)の横幅と平面用柱部材(2)の平面部(2f)の横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としたことを特徴とする住宅体験施設の組立セット。
【請求項2】
三側端面に嵌合凸部(6a)を設けた平面兼コーナ用柱部材(6)、四側端面すべてに嵌合凸部(7a)を設けたコーナ用第二柱部材(7)、対向側端面に嵌合凸部(8a)を設けた上壁連結部材(8)、対向側端面に嵌合凸部(9a)を設けた下壁連結部材(9)、両側端面に嵌合凹部(10a)を設けた第二壁部材(10)、対向側端面に嵌合凹部(11a)を設けた第二上壁部材(11)、対向側端面に嵌合凹部(12a)を設けた第二下壁部材(12)、一側端面に嵌合凸部(13a)を設けた側端用柱部材(13)、対向一側端面に嵌合凹部(14a)を設けると共に対向他側端面に嵌合凸部(14b)を設けた出入口幅調節部材(14)、および対向一側端面に嵌合凹部(15a)を設けると共に対向他側端面の嵌合凸部(15b)を設けた窓幅調節部材(15)の少なくとも一部材を追加してなることを特徴とする請求項1記載の住宅体験施設の組立セット。
【請求項3】
対向側端面に嵌合凸部(8a)を設けた上壁連結部材(8)、および対向側端面に嵌合凸部(9a)を設けた下壁連結部材(9)を追加してなり、前記第一上壁部材(4)の平面部(4f)の横幅と上壁連結部材(8)の平面部(8f)の横幅とを加えた寸法、前記第一下壁部材(5)の平面部(5f)の横幅と下壁連結部材(9)の平面部(9f)の横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の二分の一としたことを特徴とする請求項1記載の住宅体験施設の組立セット。
【請求項4】
対向側端面に嵌合凹部(11a)を設けた第二上壁部材(11)、および対向側端面に嵌合凹部(12a)を設けた第二下壁部材(12)を追加してなり、前記第二上壁部材(11)の平面部(11f)の横幅と平面用柱部材(2)の平面部(2f)の横幅とを加えた寸法、および第二下壁部材(12)の平面部(12f)の横幅と平面用柱部材(2)の平面部(2f)の横幅とを加えた寸法をそれぞれ一間の四分の一としたことを特徴とする請求項1記載の住宅体験施設の組立セット。
【請求項5】
前記第一壁部材(1)、平面用柱部材(2)、コーナ用第一柱部材(3)、平面兼コーナ用柱部材(6)、コーナ用第二柱部材(7)、第二壁部材(10)、および側端用柱部材(13)のそれぞれの高さを約245cmとし、第一上壁部材(4)、上壁連結部材(8)、および第二上壁部材(11)のそれぞれの高さを約50cmとし、第一下壁部材(5)、下壁連結部材(9)、および第二下壁部材(12)のそれぞれの高さを約45cm、約95cm、約110cmの何れかとし、出入口幅調節部材(14)の高さを約200cmとし、窓幅調節部材(15)の高さを約80cm、約145cmの何れかとしたことを特徴とする請求項2記載の住宅体験施設の組立セット。
【請求項6】
第一壁部材(1)、平面用柱部材(2)、コーナ用第一柱部材(3)、第一上壁部材(4)、第一下壁部材(5)、平面兼コーナ用柱部材(6)、コーナ用第二柱部材(7)、上壁連結部材(8)、下壁連結部材(9)、第二壁部材(10)、第二上壁部材(11)、第二下壁部材(12)、側端用柱部材(13)、出入口幅調節部材(14)および窓幅調節部材(15)の各部材を、合成樹脂からなる発泡材としたことを特徴とする請求項2または5記載の住宅体験施設の組立セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−18052(P2006−18052A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196144(P2004−196144)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(304029088)
【Fターム(参考)】