説明

体脂肪計

【課題】複数の被測定者の身長差に比較的容易に対応可能であって、被測定者に無理な姿勢を強いることなく、正確な測定を行うことのできる体脂肪計を提供する。
【解決手段】体脂肪計1は、その背面側に取付けプレート2を介在させてトイレなどの壁面3に垂直状態に取り付けて使用するものである。体脂肪計1は、壁面3に取り付けられる本体基板4と、この本体基板4に対して起立、倒伏する方向に回動可能に保持された左右2つのアーム部5a,5bと、被測定者の人体のインピーダンスを測定するためアーム部5a,5bにそれぞれ設けられた電極6a,6bと、を備えている。左右のアーム部5a,5bはそれぞれの内部に水平方向に配置された支軸を中心に回動可能であるため、被測定者の身長に応じて、アーム部5a,5bを倒伏させた状態、若しくは水平に起立させた状態のいずれかを選択して測定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭などにおいて複数の人間が各人の体脂肪率を測定するのに適した体脂肪計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の健康志向の高まりに伴い、一般家庭においても、体重計による日々の体重測定だけでなく、体脂肪率を測定することが多くなっている。家庭内で多用されている体脂肪計は、被測定者が左右の手でグリップ部を握って測定を行うハンディタイプのもの(例えば、特許文献1参照。)、床面に載置して使用するスタンドタイプのもの(例えば、特許文献2,3参照。)が主流である。これらの体脂肪計はそれぞれの使用状態に適した形態、機構などを備えているため便利であるが、使用中は勿論、使用しないときも出しっぱなしになっているため、普段の生活活動の邪魔になることが多い。
【0003】
そこで、このような問題を解決するため、室内の壁面に取り付けて使用する壁取付け型の体脂肪計が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。この体脂肪計は壁面に取り付けられた体脂肪計本体に設けられた2つの電極に左右の手をそれぞれ押し当て、両手間のインピーダンスを測定することによって体脂肪率を算出するものである。
【0004】
【特許文献1】特開2001−149328号公報
【特許文献2】特開2003−88507号公報
【特許文献3】特開2003−265429号公報
【特許文献4】特開2000−116613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
人間の両手間のインピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する方式の体脂肪計の場合、正確に測定を行うためには、肘を曲げずに両腕を真っ直ぐに伸ばし、左右の手の平を電極に密着させなければならない。ところが、特許文献4記載の体脂肪計においては、電極が壁面と平行に設けられているため、前方に伸ばした腕に対して左右の手の平をそれぞれ壁面と平行方向に折り曲げた状態にして、それぞれの電極に手の平を接触させなければならない。
【0006】
このため、前方に伸ばした腕の高さが、体脂肪計の電極の高さより低くなる身長の人であれば、比較的楽な姿勢で測定を行うことができるが、身長が高かったり、低かったりして、腕の高さと電極の高さとが大きく異なる場合、被測定者が窮屈な測定姿勢を強いられたり、測定不能となったりすることがある。また、窮屈な姿勢で体脂肪率測定を行った場合、正しい測定姿勢を保てずに測定精度が悪化する可能性もある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、複数の被測定者の身長差に比較的容易に対応可能であって、被測定者に無理な姿勢を強いることなく、正確な測定を行うことのできる体脂肪計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の体脂肪計は、壁面に取り付けられる本体基板と、前記本体基板に対して起立、倒伏する方向に回動可能に保持された2つのアーム部と、人体のインピーダンスを測定するため前記アーム部にそれぞれ設けられた電極とを備えたことを特徴とする。このような構成とすれば、アーム部を起立姿勢から倒伏姿勢の間で使用者に合った角度にして、手の平の一部が電極に触れる程度にアーム部に触れることにより、使用者は楽な姿勢で体脂肪率の測定を行なうことができるため、測定精度の向上を図ることができる。特に、本体基板に対してアーム部が回動可能になっているので、被測定者の身長に応じてアーム部の姿勢を選択することが可能となるため、正しい姿勢で体脂肪率の測定を行うことができ、測定精度の向上を図ることができる。
【0009】
ここで、前記アーム部を起立状態に保持可能なロック機構を有するロックステーを介して前記アーム部を前記本体基板に取り付けることが望ましい。このような構成とすれば、アーム部を倒伏姿勢、起立姿勢の2つの姿勢で保持することが可能となり、背の高い人はアーム部を起立状態に保持して測定し、背の低い人はアーム部を倒伏状態に保持して測定することができるようになる。このため、各人の身長差に対応して、身体的負担の少ない楽な姿勢で測定することができる。
【0010】
また、前記ロック機構のロック状態を解除したときに前記アーム部が自重で倒伏姿勢まで回動するのを防止する緩衝手段を前記ロックステーに設けることもできる。このような構成とすれば、起立状態にあるアーム部が、ロック解除後、自重で回動して倒伏状態に戻ること、および倒伏状態に戻る際にアーム部と周辺部材とが衝突することを回避することができる。このため、騒音の発生、部材の損傷を防ぐことができ、安全性も向上する。
【0011】
一方、前記アーム部に設けられた前記電極の近傍に、被測定者の手の接触位置を規定するための突起部を設ければ、被測定者の手が常に一定の位置へ置かれるようになるため、測定精度のさらなる向上を図ることができる。
【0012】
さらに、前記本体基板は、被測定者の身体情報を入力する入力部と、入力された前記身体情報を記憶する記憶部と、前記電極で測定したインピーダンスと前記記憶部に記憶された被測定者の身体情報に基づいて体脂肪率を算出する演算部と、前記演算部により算出された体脂肪率を表示する表示部と、を備えたものとすることが望ましい。このような構成とすれば、被測定者の体脂肪率の算出に必要なデータをその場で入力することが可能となるため、使い方が容易となり、利便性が向上する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、身長差のある複数の人間が、それぞれ楽な姿勢で正確に体脂肪率を測定することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である体脂肪計を示す正面図、図2は図1に示す体脂肪計の右側面図、図3は図1に示す体脂肪計の底面図、図4は図1に示す体脂肪計の背面図、図5(a)は図1に示す体脂肪計におけるアームの起伏状態を示す右側面図、図5(b)は図1に示す体脂肪計における表示部の起伏状態を示す一部省略右側面図である。また、図6は図1に示す体脂肪計の概略構成を示すブロック図、図7は図1に示す体脂肪計の初期設定手順を示す説明図である。
【0015】
図1〜図5に示すように、本実施形態の体脂肪計1は、その背面側に取付けプレート2を介在させてトイレ(図示せず)などの壁面3に垂直状態に取り付けて使用するものである。体脂肪計1は、壁面3に取り付けられる本体基板4と、この本体基板4に対して起立、倒伏する方向に回動可能(図5(a)参照)に保持された左右2つのアーム部5a,5bと、被測定者の人体のインピーダンスを測定するためアーム部5a,5bにそれぞれ設けられた電極6a,6bと、を備えている。左右のアーム部5a,5bはそれぞれ水平方向に配置された支軸10(図4参照)を中心に回動可能に取り付けられている。
【0016】
本体基板4の正面上方には、被測定者の身体情報を入力するための入力部7が設けられ、その下方には、体脂肪率などの測定結果を表示する表示部8が配置されている。表示部8は、壁面3と平行な水平方向の支軸(図示せず)を有するヒンジ部9を介して本体基板4に対して起立、倒伏する方向に回動可能(図5(b)参照)に取り付けられている。また、左右のアーム部5a,5bに設けられた電極6a,6bの上方部分(支軸10寄りの部分)には、被測定者の手の接触位置を規定するための鼻形状の突起部11が設けられている。
【0017】
図1に示すように、入力部7には、電源をON・OFFするための電源スイッチ7aと、登録者を選択するための複数の選択ボタン7bと、測定モードを選択するための複数のモード切替ボタン7cと、測定結果を記録するための記録ボタン7dと、被測定者のデータ設定モードに切り替えるための個人ボタン7eと、時刻設定モードに切り替えるための時刻ボタン7fと、設定数値を増減させるための数値切替ボタン7h,7iと、設定データを増減した数値に更新するための更新ボタン7gとが配置されている。
【0018】
図1に示すように、表示部8には、測定結果を表示する出力表示部8Xと、設定データを表示する入力表示部8Yとが設けられている。出力表示部8Xには、尿糖値、血圧値および脈拍を表示する液晶パネル8aと、体重値、体脂肪率および肥満程度を表示する液晶パネル8bとが設けられている。入力表示部8Yには、身長、年齢および性別を表示する液晶パネル8cが設けられている。
【0019】
一方、図4に示すように、体脂肪計1の本体基板4の背面の中央部分には、背面側へ突出したカバー12が複数のネジ14によって取り付けられ、他の機器との間で信号の送受信を行うための複数のキャブタイヤケーブル18が、カバー12の中央下部から下方に向かって延設されている。これらのキャブタイヤケーブル18は押さえ板19およびネジ20によりカバー12に係止されている。カバー12の左右には、アーム部5a,5bのロックステー15a,15bを構成する固定ヒンジ部材16a,16bにそれぞれ固着された竿旗形状の連結板13a,13bが複数のネジ17によって取り付けられている。これらの連結板13a,13bは剛性の高い金属板で形成されている。
【0020】
図1で示したように、本体基板4の正面側には、被測定者の身体情報を入力する入力部7と、測定結果を表示する表示部8とが設けられているが、本体基板4の内部には、図6に示すように、入力部7から入力された被測定者の身体情報を記憶する記憶部21と、電極6a,6bで測定したインピーダンスと体重計(図示せず)で測定した体重値及び記憶部21に記憶された被測定者の身体情報に基づいて体脂肪率を算出する演算部22とが設けられている。そして、演算部22で算出された体脂肪率を示す数値が表示部8の液晶パネル8bに表示される。
【0021】
ここで、図7を参照して、体脂肪計1の初期設定手順について説明する。まず、図7(a)に示すように、入力部7にある電源スイッチ7aを押して体脂肪計1を始動させた後、入力部7の個人ボタン7eを押して、被測定者のデータ入力を開始する。個人ボタン7eを押した後、選択ボタン7b(A〜D,ゲスト)のいずれかを押すと、入力表示部8Yの液晶パネル8c中の身長表示部8dが数値「160」を表示して点滅し始めるので、数値切替ボタン7h,7iのいずれかを押して被測定者の身長値と合わせる。被測定者の身長値と同じ数値が表示された後、表示部8の個人ボタン7eを押すと身長が確定される。
【0022】
身長が確定されると、入力表示部8Yの年齢表示部8eが数値「40」を表示して点滅し始めるので、数値切替ボタン7h,7iのいずれかを押して被測定者の年齢値と合わせる。被測定者の年齢値と同じ数値が表示されたら、表示部8の個人ボタン7eを押して年齢を確定する。さらに、年齢が確定されると入力表示部8Yの年齢表示部8eの直下の性別表示部の「男」か「女」の表示を数値切替ボタン7h,7iを押して切り替えて、性別を設定する。そして、最後に、更新ボタン7gを押して設定を完了する。これによって、初期設定が完了するが、被測定者が複数存在する場合は、各被測定者について前述した手順に沿って初期設定操作を行う。
【0023】
次に、図8〜図10を参照して、アーム部5a,5bの構造、機能などについて説明する。図8は図1に示す体脂肪計を構成するアーム部の分解斜視図、図9は倒伏姿勢にあるアーム部の垂直断面図、図10は最大角度起立姿勢にあるアーム部の垂直断面図である。なお、図8〜図10にはアーム部5aについて記載しているが、アーム部5bはアーム部5aと互いに鏡面対称な構造であり、機能も同じであるため、アーム部5bについては説明を省略する。
【0024】
図8に示すように、アーム部5aは、連結板13aに固着された固定ヒンジ部材16aと、保護カバー23a,23bと、板状の係止バネ28と、断面コ字状の可動ヒンジ部材24と、上部支軸25aおよび下部支軸25bを有するリンク部材25と、支軸10と、支軸10の両端に係止されるEリング29と、可動ヒンジ部材24に対してこれを覆うように固着される断面コ字状の補強部材26と、電極6a,6bと、電極6a,6bから延設される信号ケーブル30a,30bおよびコネクタ31a,31bと、正面ケース32aと、背面ケース33bと、背面ケース33bの背面側に貼着される半球形状のクッション34と、を備えている。
【0025】
保護カバー23a,23bは固定ヒンジ部材16aの左右両側に付設され、係止バネ28は固定ヒンジ部材16aの内側にネジ(図示せず)で固定され、可動ヒンジ部材24は支軸10を介して固定ヒンジ部材16aに回動可能に取り付けられる。このとき、支軸10は、固定ヒンジ部材16aの上端部分にある支持孔16cと、可動ヒンジ部材24の上端部分にある支持孔24aとを貫通する状態に取り付けられ、その両端部にEリング29が係止される。可動ヒンジ部材24、リンク部材25および補強部材26は高剛性の金属板で形成され、係止バネ28は弾性金属板で形成され、支軸10は金属丸棒材で形成されている。
【0026】
リンク部材25は、固定ヒンジ部材16aと可動ヒンジ部材24との間に配置され、その上部支軸25aの両端部が、可動ヒンジ部材24の左右の支持孔24bにそれぞれ回動可能に軸支され、下部支軸25bの両端部がそれぞれ、固定ヒンジ部材16aの左右のガイドスリット16gに沿って移動可能に取り付けられる。これによって、支軸10を介して固定ヒンジ部材16aに回動可能に軸支された可動ヒンジ部材24と、固定ヒンジ部材16aと可動ヒンジ部材24との間に配置されたリンク部材25とによってロックステー15aが形成される。可動ヒンジ部材24の下部には、複数のネジ孔24cを有する平板状の固定部24dが設けられている。
【0027】
この後、図9に示すように、電極6a,6bが背面から嵌入された正面ケース32aを、補強部材26の正面側からロックステー15a全体を覆うように装着し、補強部材26の背面側から貫通させた複数のネジ36を正面ケース32aのネジ孔32dに螺着させることによって、正面ケース32aをロックステー15aに固定する。そして、背面ケース33bをロックステー15aの背面側から可動ヒンジ部材24の固定部24dに取り付けた後、背面ケース33bの背面側から複数のネジ孔33cにそれぞれネジ35(図4参照)を挿入して、固定部24dのネジ孔24cに螺着すれば、アーム部5aが形成される。なお、図4および図8に示すように、正面ケース32a,32bの側面に、その内側と連通した円筒状の軸体32cが形成されており、この軸体32cが本体基板4の軸受け部4b内に回動可能に緩挿される(図5(b)参照)。また、この円筒状の軸体32cの内部は、図8に示す信号ケーブル30a,30bを本体基板4へ配線する際の配線経路となっている。
【0028】
このような構成とすることにより、ロックステー15aを構成する可動ヒンジ部材24は、固定ヒンジ部材16aに対して、支軸10を中心に回動可能となる。従って、可動ヒンジ部材24に固着された補強部材26に取り付けられたアーム部5aは、図9に示すように垂下した倒伏状態から図10に示すように最大角度まで起立した状態に至るまでの範囲内において、支軸10を中心に回動可能となる。
【0029】
次に、図11〜図16を参照して、ロックステーの構造、機能などについて詳しく説明する。図11はアーム部を構成するロックステーの倒伏状態における左側面図、図12は図11に示すロックステーがバネ押し上げ状態に移行したときの左側面図、図13は図12に示すロックステーが最大回転状態に移行したときの左側面図、図14は図13に示すロックステーがロック状態に移行したときの左側面図、図15は図14に示すロックステーがロック解除状態に移行したときの左側面図、図16は図15に示すロックステーが回転途中で係止された状態に移行したときの左側面図である。なお、図11〜図15にはロックステー15bについて記載しているが、ロックステー15aはロックステー15bと互いに鏡面対称な構造であり、機能も同じであるため、ロックステー15aについては説明を省略する。
【0030】
図11は、ロックステー15bを構成する可動ヒンジ部材24が倒伏状態にあるときを示しており、この状態が、後述する第1の測定姿勢となる。図11においては、図9で示したロックステー15aには現れていない、係止バネ28および誘導部材37が示されている。係止バネ28は、図8で示したように、略く字状の板バネであり、固定ヒンジ部材16bの内側に固定されている。誘導部材37は、金属板で形成された略ブーメラン形状の部材であり、その一方の端部が支軸38を介して固定ヒンジ部材16bの左側面に回動可能に軸支されている。また、誘導部材37の回動範囲を、矢印40の範囲内に規定するため、その中央部分に設けられた係止孔41と、係止孔41内に突出した状態で固定ヒンジ部材16bの側面に固定された係止ピン39とが設けられている。また、図11の状態にあるとき、リンク部材25の下部支軸25bは、係止バネ28の下方を背面方向(連結板13b方向)へ押圧するとともに、係止バネ28の反作用により下部支軸25bは正面方向へ付勢されている。
【0031】
誘導部材37は、その内角側に、2つの凸部37a,37bと、2つの湾部37c,37dと、が設けられ、凸部37bおよび湾部37c,37dが、固定ヒンジ部材16bのガイドスリット16gの上端部にある略三角形状の拡幅部16hに臨むように配置されている。誘導部材37は、バネ(図示せず)により、支軸38を中心に反時計方向(凸部37aが連結板13bに接近する方向)に付勢されているため、外力が加わらない限り、図11に示す状態に保たれる。
【0032】
ここで、図12に示すように、支軸10を中心に可動ヒンジ部材24を上方に回動させて、元の位置から99度まで起立させると、リンク部材25がその上部支軸25aを中心に回動しながら可動ヒンジ部材24とともに上昇し、その下部支軸25bは係止バネ28から離脱して、固定ヒンジ部材16bのガイドスリット16gに沿って上昇し、拡幅部16h内へ進入する。拡幅部16h内へ進入した下部支軸25bは、誘導部材37の湾部37d内へ入った後、凸部37bを押し上げるため、誘導部材37は支軸38を中心に矢印42方向へ回動していく。なお、下部支軸25bが上昇して係止バネ28から離脱することにより、係止バネ28は原形に復元し、その下方は正面方向に移動する。
【0033】
この後、更に可動ヒンジ部材24を上方へ回動させると、リンク部材25の下部支軸25bが凸部37bを押し上げるので、誘導部材37は支軸38を中心に更に矢印42方向へ回動していくが、下部支軸25bが凸部37bの頂上を乗り越えると、誘導部材37は付勢力によって直ちに矢印42と逆方向に回動して元の状態に戻る。即ち、図13に示すように、可動ヒンジ部材24を上方へ最大限まで回動させると、下部支軸25bがガイドスリット16gの拡幅部16hの上端コーナー部16iに達し、誘導部材37は矢印43方向に回動して、その湾部37cが下部支軸25bに当接した状態となる。なお、本実施形態では、可動ヒンジ部材24の最大回動角度を元の位置から110度に設定しているが、これに限定するものではない。
【0034】
この後、可動ヒンジ部材24に加えている上向きの力を解除すると、可動ヒンジ部材24は支軸10を中心に倒伏方向へ回動するが、このとき、図13に示す状態にある下部支軸25bは、誘導部材37の湾部37cから凸部37bの上縁に沿って下降していき、図14に示すように、ガイドスリット16gの拡幅部16hの後端コーナー部16jに入り込み、ここに係止される。これにより、リンク部材25は固定ヒンジ部材16bと可動ヒンジ部材24との間に動かないように拘束されるため、可動ヒンジ部材24はもとの位置から90度起立した状態でリンク部材25によってロックされる。
【0035】
この後、図15に示すように、可動ヒンジ部材24を上方に回動させると、リンク部材25も同時に上昇するため、その下部支軸25bは拡幅部16hの後端コーナー部16jから離脱するが、直ちに誘導部材37の凸部37bの下縁に当接し、それに沿って誘導されながら湾部37dに入り込み、ガイドスリット16gの上方部分に位置する。本実施形態では、このときの可動ヒンジ部材24の起立角度を元の位置から100度に設定しているが、これに限定するものではない。
【0036】
図15に示す状態において、リンク部材25の下部支軸25bはそのままガイドスリット16gに沿って下降可能であるため、可動ヒンジ部材24を支えている力を緩めると、可動ヒンジ部材24は自重により倒伏方向へ回動していく。これに伴い、リンク部材25の下部支軸25bはガイドスリット16gに沿って下降していくが、その下方には、原形に戻った係止バネ28の下方部分が位置している。このため、図16に示すように、下部支軸25bが係止バネ28の下方部分に当接した時点でその下降が阻止され、その位置でリンク部材25が拘束される。これにより、可動ヒンジ部材24の回転が止まり、その状態で保持されるため、可動ヒンジ部材24が自重で倒伏状態まで一挙に回動するのを防止することができる。本実施形態では、このときの可動ヒンジ部材24の元の位置からの起立角度を45度に設定しているが、これに限定するものではない。
【0037】
この後、可動ヒンジ部材24に斜め下向きの力を加えて倒伏方向に回動させれば、リンク部材25の下部支軸25bが係止バネ28の付勢力に打ち勝って、係止バネ28を背面方向(連結板13b方向)へ押し込むように弾性変形させながら、ガイドスリット16gに沿って下降していくため、可動ヒンジ部材24を図11に示す元の倒伏状態まで戻すことができる。この後、再び可動ヒンジ部材24を起立方向に回動させれば、前述した図12〜図16に示す状態を反復することができる。なお、図11に示す状態においては、係止バネ28が下部支軸25bを正面側へ付勢することにより、下部支軸25bは軽く拘束された状態に保たれている。このため、振動や接触などにより、可動ヒンジ部材24が勝手に揺動するのを防ぐことができる。
【0038】
次に、図1〜図5および図17,図18を参照して、図1に示す体脂肪計1を壁面に取り付ける方法について説明する。図17は図1に示す体脂肪計の取り付け手順を示す斜視図である。図17に示すように、体脂肪計1は、その背面側に取付プレート2を介在させてトイレ(図示せず)などの壁面に固定して使用される。取付プレート2は、長方形をした金属製の板材の外周部を背面側(壁面側)に曲面状に折り曲げ、その上方部分に長方形の開口部2aを設けて形成したものである。取付プレート2の四隅寄りの部分および中央部の左右の複数箇所には、板材を背面側(壁面側)に凹ませるとともに、そこにネジ挿入用の貫通孔2bが設けられている。また、開口部2aの左右には、後述するネジ44を通すための複数の貫通孔2dが設けられている。
【0039】
図17(a)に示すように、体脂肪計1の設置場所となる壁面(図示せず)に取付プレート2を配置し、その正面側から複数の貫通孔2bにそれぞれネジ47を挿入し、壁面3に対して螺着すると、取付プレート2が壁面3に固定される。この後、体脂肪計1の背面を取付プレート2に向け、キャブタイヤケーブル18を、取付プレート2の開口部2aを通して下方へ配線し、図2,図3に示すように、本体基板4の背面部4aを開口部2a内に嵌め込むとともにフック2cに引っ掛ける。このとき、キャブタイヤケーブル18は、取付プレート2背面と壁面3との間に形成される配線用領域2z(図20参照)内に配線する。
【0040】
この後、図17(b)に示すように、左右のアーム部5a,5bを上方に回動させ90度起立状態にする。このとき、アーム部5a,5b内のロックステー15a,15bが図11〜図14で示したように作動することによってアーム部5a,5bが90度起立状態に保たれる。アーム部5a,5bを90度起立状態とすると、連結板13a,13bの正面部分が現れるため、そこに開設された複数の貫通孔13c(図4参照)に対して、正面側からそれぞれネジ44を挿入し、そのまま取付プレート2の貫通孔2dを通して壁面3に螺着する。即ち、取付プレート2の貫通孔2dと、連結板13a,13bの貫通孔13cとは、体脂肪計1を取付プレート2に装着したとき、同軸上で重なり合うように開設されているため、ネジ44を貫通孔13cに挿入すれば、そのまま貫通孔2dを連通して壁面3に螺着することができる。全ての貫通孔13cに対するネジ44の螺着が終われば、体脂肪計1の取り付けが完了する。体脂肪計1を取り付けた取付プレート2の下方領域には、給水栓45aを備えた手洗い器45が取り付けられる。
【0041】
このように、電極6a,6bを備えたアーム部5a,5bを壁面3にネジ44で直接取り付けることにより、インピーダンス測定のために被測定者がアーム部5a,5bに荷重をかけても取付け強度を可及的に保つことができる。
【0042】
次に、図1および図18〜図22を参照して、体脂肪計1の使い方について説明する。図18は図1に示す体脂肪計が壁面に取り付けられた状態を示す斜視図、図19は図18に示す体脂肪計の一部切欠左側面図、図20は図18に示す体脂肪計のアーム部を起立させたときの一部省略斜視図、図21は図19に示す体脂肪計の一部切欠左側面図、図22は図21に示す体脂肪計のアーム部が倒伏途中で係止されたときの一部切欠左側面図である。
【0043】
待機状態にある体脂肪計1は、図1,図18および図20に示す状態となっている。被測定者は、電源スイッチ7aを押して起動させた後、複数の選択ボタン7bのうち、自分に対応する選択ボタン7bを押す。そして、図20,図21に示すように、左右のアーム部5a,5bを水平方向に起立した姿勢にする。この場合、図18に示す倒伏状態にあるアーム部5a,5bを手で掴んで、その状態から一旦110度の位置まで回動させた後、手を離せば、アーム部5a,5bは自動的に水平姿勢となる。この過程においては、アーム部5a,5bに内蔵されたロックステー15a,15bが図11〜図14で示したように作動し、固定ヒンジ部材16a,16bと可動ヒンジ部材(図示せず)との間にリンク部材25が係合することによりアーム部5a,5bがロックされて水平姿勢に保たれる。このロック状態が第1の測定姿勢となる。
【0044】
そして、図20に示すように、表示部8を上方に回動させ、被測定者が液晶パネル8a,8b,8cを見やすい傾斜角度にセットする。図5(b)で示したように、表示部8は倒伏状態から水平起立状態の範囲内で任意の傾斜角度にセットすることができるため、被測定者の目の高さに応じた適切な状態とすることができる。
【0045】
アーム部5a,5bおよび表示部8のセットが完了したら、被測定者は左右の手の平を下にして、水平状態にあるアーム部5a,5bの上面に載せる。このとき、アーム部5a,5bの上面にある突起部11をそれぞれ左右の手の人差し指と中指との間の指股で挟むとともに、両手の平を電極6a,6bに密着させる。この後は、自動的に被測定者の人体のインピーダンスが測定され、それに基づいて演算部22(図6参照)で算出された体脂肪率および肥満程度などが表示部8の液晶パネル8bに表示される。
【0046】
体脂肪率の測定が終わったら、アーム部5a,5bを水平姿勢から上に回動させると、倒伏姿勢から100度に達した位置で、図15で示したように、リンク部材25の下部支軸25bが、ガイドスリット16gの拡幅部16hの後端コーナー部16jから離脱してガイドスリット16gの上方に移動する。従って、この状態でアーム部5a,5bを支えている力を緩めるか、手を離せば、アーム部5a,5bは自重で倒伏方向へ回動するが、図16で示したように、リンク部材25の下部支軸25bが係止バネ28に当接するため、その位置でアーム部5a,5bの回動が止まり、その状態に保持される。そこで、この後、アーム部5a,5bに力を加えて倒伏方向に回動させれば、下部支軸25bが係止バネ28を背面側へ押し込みながらガイドスリット16gに沿って下降していき、アーム部5a,5bは図18,図19に示す倒伏状態に戻る。この後、電源スイッチ7aを押せば電源がOffされ、体脂肪計1は待機状態となる。
【0047】
一方、体脂肪計1は、図18,図19に示すように、アーム部5a,5bが倒伏状態にあるときでも体脂肪率の測定を行うことができる。即ち、電源スイッチ7aを押して電源をONした後、倒伏状態にあるアーム部5a,5bの突起部11および電極6a,6bに対して、水平起立状態にしたときと同じ要領で被測定者の左右の手の平を密着させれば、自動的に人体のインピーダンスが測定され、演算部22(図6参照)で算出された体脂肪率が液晶パネル8bに表示される。このように、アーム部5a,5bを倒伏させた状態においても体脂肪率の測定を行うことができるため、身長の低い被測定者でも楽な姿勢で正確な測定を行うことができる。
【0048】
前述したように、本実施形態の体脂肪計1は、壁面3に取り付けられる本体基板4と、この本体基板4に対して起立、倒伏する方向に回動可能に保持された2つのアーム部5a,5bと、人体のインピーダンスを測定するためアーム部5a,5bにそれぞれ設けられた電極6a,6bとを備えている。従って、被測定者は、アーム部5a,5bを起立姿勢または倒伏姿勢のいずれかにセットし、左右の手の平を電極6a,6bに密着する程度にアーム部5a,5bに押し当てるだけで、体脂肪率の測定を行うことができる。このため、正しい姿勢で体脂肪率の測定を行うことができ、測定精度の向上も図ることができる。
【0049】
また、アーム部5a,5bを起立状態に保持するため、固定ヒンジ部材16a,16b、可動ヒンジ部材24およびリンク部材25からなるロック機構をそれぞれロックステー15a,15bに設けている。従って、アーム部5a,5bを倒伏姿勢、起立姿勢の2つの姿勢で安定的に保持可能であり、身長の高い人はアーム部5a,5bを起立状態に保持して測定し、身長の低い人はアーム部5a,5bを倒伏状態に保持して測定することができる。このため、各人の身長差に対応して、身体的負担の少ない楽な姿勢で測定することができる。
【0050】
なお、アーム部5a,5bを斜めに傾斜させた状態であってもインピーダンスを測定することができる。その場合には、起立姿勢あるいは倒伏姿勢のいずれにもセットされていないアーム部5a,5bを被測定者の手で掴んで両手の平を電極6a,6bに接触させればよい。
【0051】
さらに、図16,図22で示したように、ロック機構のロック状態を解除したとき、アーム部5a,5bが自重で倒伏姿勢まで回動するのを防止する緩衝手段として、ロックステー15a,15bを構成するリンク部材25の下部支軸25bの昇降領域に係止バネ28を設けている。従って、起立状態にあるアーム部5a,5bが、ロック解除後、自重で一気に倒伏状態まで戻ること、および倒伏状態に戻る際にアーム部5a,5bの構成部材と周辺部材とが衝突することを回避することができる。このため、騒音の発生、部材の損傷を防ぐことができ、安全性も向上する。また、図4,図9,図10で示したように、アーム部5a,5bの背面ケース33bには半球状のクッション34を設けているため、アーム部5a,5bが倒伏状態に戻るとき、最初にクッション34が取付プレート2に当接することにより、衝撃を緩和することができる。
【0052】
一方、アーム部5a,5bに設けられた電極6a,6bの近傍に、被測定者の手の接触位置を規定するための突起部11を設けているため、この突起部を基準にして、被測定者の手が常に一定の位置へ置かれるようになり、測定精度のさらなる向上を図ることができる。
【0053】
さらに、図1,図6で示したように、本体基板4は、被測定者の身体情報を入力する入力部7と、入力された身体情報を記憶する記憶部21と、電極6a,6bで測定したインピーダンスと体重計(図示せず)で測定した体重値及び記憶部21に記憶された被測定者の身体情報に基づいて体脂肪率を算出する演算部22と、演算部22により算出された体脂肪率を表示する表示部8と、を備えている。このため、被測定者の体脂肪率の算出に必要なデータをその場で入力することが可能であり、使い方も容易であり、利便性に優れている。
【0054】
なお、体重よりも先にインピーダンスを測定した場合には、記憶部21に記録していた前回測定した体重データを基にして体脂肪率を算出して表示する。また、その後、体重を計り直しした場合には、新たな体重データに基づいて体脂肪率を算出して表示する。勿論、この体脂肪計の測定データや他の健康測定器の測定データを家庭のLAN回線を通じてパソコンに取り込んで健康管理を行なっている場合には、新たな体重データに基づいた体脂肪率データのみをパソコンに取り込めばよい。
【0055】
さらに、体脂肪率を正確に算出するにはその基となる体重も正確さが求められるが、本発明の体脂肪計が設置されるトイレや洗面所では、着衣のまま体重を計るので正確な体重が得られない。そこで、表示部8の液晶パネル8bに体重が表示された状態で数値切替ボタン7h,7iを押すことで0.2kgずつ体重を増減させて、着衣分を減じて体重とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明の体脂肪計は、一般住宅のトイレ、洗面所、脱衣所などの壁面に設置して広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態である体脂肪計を示す正面図である。
【図2】図1に示す体脂肪計の右側面図である。
【図3】図1に示す体脂肪計の底面図である。
【図4】図1に示す体脂肪計の背面図である。
【図5】(a)は図1に示す体脂肪計におけるアームの起伏状態を示す右側面図であり、(b)は図1に示す体脂肪計における表示部の起伏状態を示す一部省略右側面図である。
【図6】図1に示す体脂肪計を構成する本体基板の概略構成を示す図である。
【図7】図1に示す体脂肪計の初期設定手順を示す説明図である。
【図8】図1に示す体脂肪計を構成するアーム部の分解斜視図である。
【図9】倒伏姿勢にあるアーム部の垂直断面図である。
【図10】最大角度起立姿勢にあるアーム部の垂直断面図である。
【図11】アーム部を構成するロックステーが倒伏状態にあるときの左側面図である。
【図12】図11に示すロックステーがバネ押し上げ状態に移行したときの左側面図である。
【図13】図12に示すロックステーが最大回転状態に移行したときの左側面図である。
【図14】図13に示すロックステーがロック状態に移行したときの左側面図である。
【図15】図14に示すロックステーがロック解除状態に移行したときの左側面図である。
【図16】図15に示すロックステーが倒伏途中で係止された状態に移行したときの左側面図である。
【図17】図1に示す体脂肪計の取付手順を示す斜視図である。
【図18】図1に示す体脂肪計が壁面に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図19】図18に示す体脂肪計の一部切欠左側面図である。
【図20】図18に示す体脂肪計のアーム部を起立させたときの一部省略斜視図である。
【図21】図19に示す体脂肪計の一部切欠左側面図である。
【図22】図21に示す体脂肪計のアーム部が倒伏途中で係止されたときの一部切欠左側面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 体脂肪計
2 取付プレート
2a 開口部
2b 貫通孔
2c フック
2d 貫通孔
2z 配線用領域
3 壁面
4 本体基板
4a 背面部
4b 軸受部
5a,5b アーム部
6a,6b 電極
7 入力部
7a 電源スイッチ
7b 選択ボタン
7c モード切替ボタン
7d 記録ボタン
7e 個人ボタン
7f 時刻ボタン
7g 更新ボタン
7h,7i 数値切替ボタン
8 表示部
8a,8b,8c 液晶パネル
8d 身長表示部
8e 年齢表示部
8X 出力表示部
8Y 入力表示部
9 ヒンジ部
10 支軸
11 突起部
12 カバー
13a,13b 連結板
13c 貫通孔
13g ガイドスリット
14,17,20,35,36,44,47 ネジ
15a,15b ロックステー
16a,16b 固定ヒンジ部材
16c,24a,24b 支持孔
16g ガイドスリット
16h 拡幅部
16i 上端コーナー部
16j 後端コーナー部
18 キャブタイヤケーブル
19 押さえ板
21 記憶部
22 演算部
23a,23b 保護カバー
24 可動ヒンジ部材
24c,32d,33c ネジ孔
24d 固定部
25 リンク部材
25a 上部支軸
25b 下部支軸
26 補強部材
28 係止バネ
29 Eリング
30a,30b 信号ケーブル
31a,31b コネクタ
32a,32b 正面ケース
32c 軸体
33b 背面ケース
34 クッション
37 誘導部材
37a,37b 凸部
37c,37d 湾部
38 支軸
39 係止ピン
41 係止孔
45 手洗い器
45a 給水栓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられる本体基板と、前記本体基板に対して起立、倒伏する方向に回動可能に保持された2つのアーム部と、人体のインピーダンスを測定するため前記アーム部にそれぞれ設けられた電極とを備えたことを特徴とする体脂肪計。
【請求項2】
前記アーム部を起立状態に保持可能なロック機構を有するロックステーを介して前記アーム部を前記本体基板に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の体脂肪計。
【請求項3】
前記ロック機構のロック状態を解除したときに前記アーム部が自重で倒伏姿勢まで回動するのを防止する緩衝手段を前記ロックステーに設けたことを特徴とする請求項2記載の体脂肪計。
【請求項4】
前記アーム部に設けられた前記電極の近傍に、被測定者の手の接触位置を規定するための突起部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の体脂肪計。
【請求項5】
前記本体基板は、被測定者の身体情報を入力する入力部と、入力された前記身体情報を記憶する記憶部と、前記電極で測定したインピーダンスと前記記憶部に記憶された被測定者の身体情報に基づいて体脂肪率を算出する演算部と、前記演算部により算出された体脂肪率を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の体脂肪計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−263390(P2006−263390A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−90135(P2005−90135)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】