説明

体表マッサージ装置

【課題】顔面の頬部などの広範部も鼻横などの狭小部も良好にマッサージすることができる体表マッサージ装置を提供する。
【解決手段】体表マッサージ装置100は、上下方向に細長く手指HFで把持されるハンドル部材110、その上端に位置して左右方向に一列に配列されている各々球状の複数の連設回転部材120、複数の連設回転部材120を左右方向と平行な軸心方向で個々に回転自在に軸支している上部回転機構130、ハンドル部材110の下端に位置して軸心方向が上下方向と平行な回転体状の単独回転部材140、単独回転部材140を上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支している下部回転機構150、を有する。一列に配列されている複数の連設回転部材120と一個の単独回転部材140により簡単な操作で体表をマッサージすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体表をマッサージすることに利用される体表マッサージ装置に関し、特に、顔面のマッサージに利用される体表マッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、回転体を利用した体表マッサージ装置がある。このような体表マッサージ装置では、一般的に細長形状のハンドル部材の一端に、円柱状などの回転体が回転自在に軸支されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開平04−053567号公報
【特許文献2】特開平08−103325号公報
【特許文献3】特開2005−245826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、円柱状の回転体をハンドル部材の一端に軸支した構造の体表マッサージ装置では、当然ながら、その回転体のみを利用して体表をマッサージすることになる。このため、基本的に一種類のマッサージしか実施できない。
【0004】
一方、そのマッサージの主要な対象となる顔面は複雑な凹凸がある。例えば、顔面には頬部などの広範部とともに鼻横などの狭小部もある。このため、従来の体表マッサージ装置の一個の回転体による一種類のマッサージで、顔面の全域を最適にマッサージするようなことは困難である。
【0005】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、顔面の頬部などの広範部も鼻横などの狭小部も良好にマッサージすることができる体表マッサージ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の体表マッサージ装置は、顔面などの体表をマッサージすることに利用される体表マッサージ装置であって、上下方向に細長く手指で把持されるハンドル部材と、ハンドル部材の上端に位置していて左右方向に一列に配列されている各々球状の複数の連設回転部材と、複数の連設回転部材をハンドル部材の上端で左右方向と平行な軸心方向で個々に回転自在に軸支している上部回転機構と、ハンドル部材の下端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状の単独回転部材と、単独回転部材をハンドル部材の下端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支している下部回転機構と、を有する。
【0007】
従って、本発明の体表マッサージ装置では、例えば、上端が上方に位置する状態でハンドル部材を手指で把持し、連設回転部材を顔面などの体表に接触させて上下方向に往復移動させると、一列に配列されている複数の連設回転部材が個々に回転しながら体表を転動する。また、例えば、下端が上方に位置する状態でハンドル部材を手指で把持し、単独回転部材を顔面などの体表に接触させて左右方向に往復移動させると、単独回転部材が回転しながら体表を転動する。このため、一列に配列されている複数の連設回転部材と一個の単独回転部材により簡単な操作で体表がマッサージされる。
【0008】
また、本発明の体表マッサージ装置において、上部回転機構は、ハンドル部材の上端から上方にU字状に形成されているU型支持部と、U型支持部の左右一対の上端に連結されていて複数の連設回転部材を軸支している回転支持軸と、U型支持部の左右両端に個々に固定されている回転不能の球状の一対の球状固定部材と、を有してもよい。
【0009】
また、本発明の体表マッサージ装置において、球状固定部材は、連設回転部材より小径に形成されていてもよい。
【0010】
また、本発明の体表マッサージ装置において、連設回転部材は、真球状に形成されており、単独回転部材は、軸心方向が上下方向と平行で少なくとも下端が半球状に成形された円柱状に形成されていてもよい。
【0011】
また、本発明の体表マッサージ装置において、単独回転部材は、連設回転部材より大径に形成されていてもよい。
【0012】
また、本発明の体表マッサージ装置において、単独回転部材は、少なくとも上端が半球状に成形された円柱状の下部回転本体と、下部回転本体の外周面に形成された異形凸部と、を有してもよい。
【0013】
また、本発明の体表マッサージ装置において、単独回転部材は、上下方向と平行な半円柱状の複数の異形凸部が下部回転本体の外周面に周面方向に連設されていてもよい。
【0014】
また、本発明の体表マッサージ装置において、単独回転部材は、半球状の複数の異形凸部が下部回転本体の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されていてもよい。
【0015】
また、本発明の体表マッサージ装置において、ハンドル部材は、長手方向に着脱自在なハンドル下部とハンドル上部からなり、連設回転部材は上部回転機構によりハンドル上部に装着されており、単独回転部材は下部回転機構によりハンドル下部に装着されていてもよい。
【0016】
また、本発明の体表マッサージ装置において、ハンドル上部の上端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状のアタッチメント回転部材と、アタッチメント回転部材をハンドル上部の上端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支しているアタッチメント回転機構とを、さらに有してもよい。
【0017】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材は、少なくとも上端が半球状に成形された円柱状のアタッチメント回転本体と、アタッチメント回転本体の外周面に形成されたアタッチメント凸部と、を有してもよい。
【0018】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材は、上下方向と平行な半円柱状の複数のアタッチメント凸部がアタッチメント回転本体の外周面に周面方向に連設されていてもよい。
【0019】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材は、半球状の複数のアタッチメント凸部がアタッチメント回転本体の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されていてもよい。
【0020】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材は、単独回転部材より大径に形成されていてもよい。
【0021】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材は、単独回転部材より長軸に形成されていてもよい。
【0022】
また、本発明の体表マッサージ装置において、少なくともアタッチメント回転部材がチタンを主成分とする金属で形成されていてもよい。
【0023】
また、本発明の体表マッサージ装置において、アタッチメント回転部材の表面の少なくとも一部がチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されていてもよい。
【0024】
また、本発明の体表マッサージ装置において、少なくとも連設回転部材と単独回転部材とがチタンを主成分とする金属で形成されていてもよい。
【0025】
また、本発明の体表マッサージ装置において、連設回転部材と単独回転部材との表面の少なくとも一部がチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されていてもよい。
【0026】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0027】
また、本発明では前後左右上下の方向を規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0028】
さらに、本発明で云うU字状とは、並列な一対の線形の部分と、これらの部分の一端を連結する部分と、が連続している形状を意味しており、その一対の部分を連結している部分は湾曲していても線形でもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の体表マッサージ装置では、例えば、上端が上方に位置する状態でハンドル部材を手指で把持し、連設回転部材を顔面などの体表に接触させて上下方向に往復移動させると、一列に配列されている複数の連設回転部材が個々に回転しながら体表を転動する。また、例えば、下端が上方に位置する状態でハンドル部材を手指で把持し、単独回転部材を顔面などの体表に接触させて左右方向に往復移動させると、単独回転部材が回転しながら体表を転動する。このため、一列に配列されている複数の連設回転部材と一個の単独回転部材により簡単な操作で体表をマッサージすることができる。特に、一列に配列されている複数の連設回転部材により、顔面の頬部などの広範部も良好にマッサージすることができ、一個の単独回転部材により、顔面の鼻横などの狭小部も良好にマッサージすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0031】
本実施の形態の体表マッサージ装置100は、前後対象および左右対称の形状に形成されている。本実施の形態の体表マッサージ装置100は、顔面PFなどの体表をマッサージすることに利用される。
【0032】
このため、本実施の形態の体表マッサージ装置100は、図1および図2に示すように、上下方向に細長く手指HFで把持されるハンドル部材110と、ハンドル部材110の上端に位置していて左右方向に一列に配列されている各々球状の複数の連設回転部材120と、複数の連設回転部材120をハンドル部材110の上端で左右方向と平行な軸心方向で個々に回転自在に軸支している上部回転機構130と、ハンドル部材110の下端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状の単独回転部材140と、単独回転部材140をハンドル部材110の下端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支している下部回転機構150と、を有する。
【0033】
より具体的には、上部回転機構130は、ハンドル部材110の上端から上方にU字状に形成されているU型支持部131と、U型支持部131の左右一対の上端に連結されていて複数の連設回転部材120を軸支している回転支持軸132と、U型支持部131の左右両端に個々に固定されている回転不能の球状の一対の球状固定部材133と、を有する。この球状固定部材133は、連設回転部材120より小径に形成されている。
【0034】
連設回転部材120は、真球状に形成されている。一方、単独回転部材140は、軸心方向が上下方向と平行で少なくとも下端が半球状に成形された円柱状に形成されている。
【0035】
そして、この単独回転部材140は、連設回転部材120より大径に形成されている。なお、この単独回転部材140は、下部回転機構150によりボールベアリング(図示せず)で軸支されている。
【0036】
なお、本実施の形態の体表マッサージ装置100は、連設回転部材120と単独回転部材140とを内包する全体がチタンを主成分とする金属で形成されている。さらに、その表面はチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されている。
【0037】
上述のような構成において、本実施の形態の体表マッサージ装置100を使用するときは、例えば、図3に示すように、上端が上方に位置する状態でハンドル部材110を手指HFで把持し、連設回転部材120を顔面PFなどの体表に接触させて上下方向に往復移動させる。
【0038】
すると、一列に配列されている複数の連設回転部材120が個々に回転しながら体表を転動する。このため、一列に配列されている複数の連設回転部材120により、顔面PFの頬部などの広範部がマッサージされる。
【0039】
また、図4に示すように、下端が上方に位置する状態でハンドル部材110を手指HFで把持し、単独回転部材140を顔面PFなどの体表に接触させて左右方向に往復移動させることもできる。この場合、単独回転部材140が回転しながら体表を転動する。このため、一個の単独回転部材140により、顔面PFの鼻横などの狭小部もマッサージされる。
【0040】
本実施の形態の体表マッサージ装置100は、上述のように一列に配列されている複数の連設回転部材120と一個の単独回転部材140により、簡単な操作で体表をマッサージすることができる。
【0041】
特に、一列に配列されている複数の連設回転部材120により、顔面PFの頬部などの広範部も良好にマッサージすることができ、一個の単独回転部材140により、顔面PFの鼻横などの狭小部も良好にマッサージすることができる。従って、凹凸がある顔面PFなどの全域を、良好な効率で隅々までマッサージすることができる。
【0042】
しかも、本実施の形態の体表マッサージ装置100では、一列に配列されている複数の連設回転部材120が球状に形成されており、個々に自在に回転する。このため、顔面PFの頬部などの広範部を、安全にマッサージすることができる。
【0043】
また、単独回転部材140は、下端が半球状に成形された円柱状に形成されている。このため、顔面PFなどの体表の各部を、その円柱状の外周面でマッサージすることもでき、その半球状の下端でマッサージすることもできる。
【0044】
さらに、連設回転部材120は、一本の回転支持軸132で複数の連設回転部材120を軸支している。このため、複数の連設回転部材120が簡単な構造で個々に回転自在に軸支されている。
【0045】
一方、単独回転部材140は、下部回転機構150によりボールベアリングで軸支されている。このため、大径の単独回転部材140は、ボールベアリングを有する下部回転機構150により円滑に回転自在に軸支されている。
【0046】
さらに、一列に配列されている球状の連設回転部材120の両側には、より小径な球状固定部材133が形成されている。このため、単独回転部材140でもマッサージできない狭小部でも、球状固定部材133でマッサージすることができる。
【0047】
しかも、本実施の形態の体表マッサージ装置100は、人体との適合性が良好なチタンで形成されており、人体に良好な作用があるとされているゲルマニウムとチタンとの合金膜で表面が被覆されている。このため、押圧によるマッサージだけでなく、特有の金属による体表の健康効果も期待することができる。
【0048】
なお、上記形態では体表マッサージ装置100を顔面PFに使用することを例示したが、当然ながら、顔面PF以外の部分に使用してもよい。また、上記形態では体表マッサージ装置100を軸心方向が略上下方向となる状態に把持して使用することを例示したが、当然ながら、軸心方向が左右方向や前後方向などとなる状態に把持して使用してもよい。
【0049】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では回転自在に一列に軸支されている連設回転部材120が四個であることを例示した。しかし、図5に示すように、回転自在に一列に軸支されている連設回転部材120が五個以上でもよく、三個以下でもよい。
【0050】
また、上記形態ではハンドル部材110が一本の軸状に形成されていることを例示した。しかし、図5ないし図7に例示する体表マッサージ装置1000のように、一個の下部ユニット200と複数の上部ユニット300,400,500とが、別体で着脱自在に形成されていてもよい。
【0051】
この体表マッサージ装置1000では、ハンドル部材は、長手方向に着脱自在なハンドル下部210とハンドル上部310,410,510からなる。ハンドル下部210の上端には雌ネジ211が形成されており、ハンドル上部310,410,510の下端には雄ネジ311,411,511が形成されている。
【0052】
前述の体表マッサージ装置100と同様に、ハンドル下部210の下端には、下部回転機構150により単独回転部材140が回転自在に装着されている。そして、第一の上部ユニット300では、図5に示すように、前述の体表マッサージ装置100と同様に、連設回転部材120が上部回転機構130によりハンドル上部310に装着されている。
【0053】
一方、第二および第三の上部ユニット400,500では、図6および図7に示すように、ハンドル上部410,510の上端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状のアタッチメント回転部材420,520と、アタッチメント回転部材420,520をハンドル上部の上端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支しているアタッチメント回転機構430,530と、を有する。
【0054】
さらに、アタッチメント回転部材420は、上端が半球状に成形された円柱状のアタッチメント回転本体421,521と、アタッチメント回転本体421,521の外周面に形成されたアタッチメント凸部422,522と、を有する。
【0055】
ただし、第二の上部ユニット400では、図6に示すように、アタッチメント回転部材420は、上下方向と平行な半円柱状の複数のアタッチメント凸部422がアタッチメント回転本体421の外周面に周面方向に連設されている。この上部ユニット400では、例えば、アタッチメント回転本体421の外周面に四本のアタッチメント凸部422が等間隔に配列されている。
【0056】
また、第三の上部ユニット500では、図7に示すように、半球状の複数のアタッチメント凸部522がアタッチメント回転本体521の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されている。
【0057】
この上部ユニット500では、例えば、アタッチメント回転本体521の外周面にアタッチメント凸部522が四列に等間隔に形成されており、その奇数列では上下方向に五個のアタッチメント凸部522が配列されているとともに複数列では六個が配列されている。
【0058】
なお、第二および第三の上部ユニット400,500のアタッチメント回転部材420,520は、単独回転部材140より大径かつ長軸に形成されている。また、この体表マッサージ装置1000も、その全体がチタンを主成分とする金属で形成されており、その表面の全域がチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されている。
【0059】
このような体表マッサージ装置1000では、利用者の所望により一個の下部ユニット200に複数の上部ユニット300,400,500を選択的に装着して利用することができる。
【0060】
下部ユニット200に第一の上部ユニット300を装着した場合は、前述の体表マッサージ装置100と同様に機能することができる。第二または第三の上部ユニット400,500を装着した場合は、図8に示すように、そのアタッチメント回転部材420,520を顔面PFなどの体表に接触させて左右方向に往復移動させることができる。
【0061】
この場合、アタッチメント回転部材420,520が回転しながら体表を転動する。ただし、第二の上部ユニット400では、アタッチメント回転部材420の外周面に半円柱状の複数のアタッチメント凸部422が連設されている。
【0062】
一方、第三の上部ユニット500では、アタッチメント回転部材520の外周面に半球状の複数のアタッチメント凸部522が周面方向と軸心方向とに連設されている。このため、アタッチメント回転部材420,520では、単独回転部材140とも相違する独自のマッサージ効果を得ることができる。
【0063】
特に、第二および第三の上部ユニット400,500のアタッチメント回転部材420,520は、単独回転部材140より大径かつ長軸に形成されている。このため、単独回転部材140より効率的に広範部をマッサージすることができる。
【0064】
なお、上述の体表マッサージ装置1000では、単独回転部材140が下端に装着されている下部ユニット200に、複数の連設回転部材120が一列に装着されている第一の上部ユニット300、アタッチメント回転部材420の外周面に半円柱状の複数のアタッチメント凸部422が連設されている第二の上部ユニット400、アタッチメント回転部材520の外周面に半球状の複数のアタッチメント凸部522が周面方向と軸心方向とに連設されている第三の上部ユニット500、が着脱自在に装着されることを例示した。
【0065】
しかし、複数の連設回転部材120が一列に装着されている第一の上部ユニットに、単独回転部材140が下端に装着されている第一の下部ユニット、アタッチメント回転部材420の外周面に半円柱状の複数のアタッチメント凸部422が連設されている第二の下部ユニット、アタッチメント回転部材520の外周面に半球状の複数のアタッチメント凸部522が周面方向と軸心方向とに連設されている第三の下部ユニット、が着脱自在に装着されてもよい(図示せず)。
【0066】
また、上記形態の体表マッサージ装置100では、下端が半球状に成形された円柱状に単独回転部材140が形成されていることを例示した。しかし、このような単独回転部材は、前述したアタッチメント回転部材420と同様に、上下方向と平行な半円柱状の複数の異形凸部が円筒状の下部回転本体の外周面に周面方向に連設されていてもよい(図示せず)。
【0067】
また、単独回転部材は、前述したアタッチメント回転部材520と同様に、半球状の複数の異形凸部が円筒状の下部回転本体の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されていてもよい(図示せず)。
【0068】
さらに、上記形態では体表マッサージ装置100の全体がチタンで形成されており、その表面がゲルマニウムとチタンとの合金膜で被覆されていることを例示した。しかし、このような合金膜で被覆されることなくチタンが直接に露出していてもよい。
【0069】
また、体表マッサージに利用される連設回転部材120や単独回転部材140のみがチタンで形成されていてもよく、これらの部分のみがゲルマニウムとチタンとの合金膜で被覆されていてもよい。
【0070】
さらに、上述のような体表マッサージ装置100の少なくとも連設回転部材120や単独回転部材140などの表面が、ゲルマニウム、セラミック、ブラックシリカ、等の健康効果を期待できる材質で形成されていてもよい。また、体表マッサージ装置100の少なくとも連設回転部材120や単独回転部材140などが、永久磁石で形成されていてもよい(図示せず)。
【0071】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態の体表マッサージ装置の外観を示す正面図および側面図である。
【図2】平面図および底面図である。
【図3】体表マッサージ装置を体表である顔面に使用している状態を示す模式図である。
【図4】他の使用状態を示す模式図である。
【図5】一変形例の体表マッサージ装置の下部ユニットと第一の上部ユニットとの外観を示す正面図および側面図である。
【図6】下部ユニットと第二の上部ユニットとの外観を示す正面図および側面図である。
【図7】下部ユニットと第三の上部ユニットとの外観を示す正面図および側面図である。
【図8】一変形例の体表マッサージ装置の使用状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0073】
100 体表マッサージ装置
110 ハンドル部材
120 連設回転部材
130 上部回転機構
131 U型支持部
132 回転支持軸
133 球状固定部材
140 単独回転部材
150 下部回転機構
200 下部ユニット
210 ハンドル下部
211 雌ネジ
300 上部ユニット
310 ハンドル上部
311,411,511 雄ネジ
400 上部ユニット
410,510 ハンドル上部
420 アタッチメント回転部材
421 アタッチメント回転本体
422 アタッチメント凸部
430,530 アタッチメント回転機構
500 上部ユニット
520 アタッチメント回転部材
521 アタッチメント回転本体
522 アタッチメント凸部
1000 体表マッサージ装置
HF 手指
PF 顔面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面などの体表をマッサージすることに利用される体表マッサージ装置であって、
上下方向に細長く手指で把持されるハンドル部材と、
前記ハンドル部材の上端に位置していて左右方向に一列に配列されている各々球状の複数の連設回転部材と、
複数の前記連設回転部材を前記ハンドル部材の上端で左右方向と平行な軸心方向で個々に回転自在に軸支している上部回転機構と、
前記ハンドル部材の下端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状の単独回転部材と、
前記単独回転部材を前記ハンドル部材の下端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支している下部回転機構と、
を有する体表マッサージ装置。
【請求項2】
上部回転機構は、前記ハンドル部材の上端から上方にU字状に形成されているU型支持部と、
前記U型支持部の左右一対の上端に連結されていて複数の前記連設回転部材を軸支している回転支持軸と、
前記U型支持部の左右両端に個々に固定されている回転不能の球状の一対の球状固定部材と、
を有する請求項1に記載の体表マッサージ装置。
【請求項3】
前記球状固定部材は、前記連設回転部材より小径に形成されている請求項2に記載の体表マッサージ装置。
【請求項4】
前記連設回転部材は、真球状に形成されており、
前記単独回転部材は、軸心方向が上下方向と平行で少なくとも下端が半球状に成形された円柱状に形成されている請求項1ないし3の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項5】
前記単独回転部材は、前記連設回転部材より大径に形成されている請求項1ないし4の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項6】
前記単独回転部材は、
少なくとも上端が半球状に成形された円柱状の下部回転本体と、
前記下部回転本体の外周面に形成された異形凸部と、
を有する請求項5に記載の体表マッサージ装置。
【請求項7】
前記単独回転部材は、上下方向と平行な半円柱状の複数の前記異形凸部が前記下部回転本体の外周面に周面方向に連設されている請求項6に記載の体表マッサージ装置。
【請求項8】
前記単独回転部材は、半球状の複数の前記異形凸部が前記下部回転本体の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されている請求項6に記載の体表マッサージ装置。
【請求項9】
前記ハンドル部材は、長手方向に着脱自在なハンドル下部とハンドル上部からなり、
前記連設回転部材は前記上部回転機構により前記ハンドル上部に装着されており、
前記単独回転部材は前記下部回転機構により前記ハンドル下部に装着されている請求項1ないし8の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項10】
前記ハンドル上部の上端に位置していて軸心方向が上下方向と平行な回転体状のアタッチメント回転部材と、
前記アタッチメント回転部材を前記ハンドル上部の上端で上下方向と平行な軸心方向で回転自在に軸支しているアタッチメント回転機構とを、
さらに有する請求項9に記載の体表マッサージ装置。
【請求項11】
前記アタッチメント回転部材は、
少なくとも上端が半球状に成形された円柱状のアタッチメント回転本体と、
前記アタッチメント回転本体の外周面に形成されたアタッチメント凸部と、
を有する請求項10に記載の体表マッサージ装置。
【請求項12】
前記アタッチメント回転部材は、上下方向と平行な半円柱状の複数の前記アタッチメント凸部が前記アタッチメント回転本体の外周面に周面方向に連設されている請求項11に記載の体表マッサージ装置。
【請求項13】
前記アタッチメント回転部材は、半球状の複数の前記アタッチメント凸部が前記アタッチメント回転本体の外周面に周面方向と軸心方向とに連設されている請求項11に記載の体表マッサージ装置。
【請求項14】
前記アタッチメント回転部材は、前記単独回転部材より大径に形成されている請求項10ないし13の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項15】
前記アタッチメント回転部材は、前記単独回転部材より長軸に形成されている請求項10ないし14の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項16】
少なくとも前記アタッチメント回転部材がチタンを主成分とする金属で形成されている請求項10ないし15の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項17】
前記アタッチメント回転部材の表面の少なくとも一部がチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されている請求項16に記載の体表マッサージ装置。
【請求項18】
少なくとも前記連設回転部材と前記単独回転部材とがチタンを主成分とする金属で形成されている請求項1ないし17の何れか一項に記載の体表マッサージ装置。
【請求項19】
前記連設回転部材と前記単独回転部材との表面の少なくとも一部がチタンとゲルマニウムとを主成分とする合金膜で被覆されている請求項18に記載の体表マッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−142527(P2009−142527A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−324338(P2007−324338)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(504368516)株式会社高千穂金属 (3)
【Fターム(参考)】