説明

作業進捗情報のリアルタイム共有システム及びリアルタイム共有方法

【課題】複数作業を複数業者に委託する際の進捗状況の共有化
【解決手段】複数業者の利用者IDに対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部131と、業務IDに対応した作業ID及び担当者IDを格納した業務情報テーブル部132と、業務ID及び作業IDに対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部133とを備え、業務の先行作業開始を送信した業者の連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部133に登録されたことを判定したとき、メールサーバ14が継続作業を担当する継続作業担当の他業者IDを基に継続作業の他業者のメールアドレス宛に継続作業の開始指示情報を送信する作業進捗情報のリアルタイム共有システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務の複数作業を複数の業者に委託する際の作業進捗状況の管理を支援することができる作業進捗情報のリアルタイム共有システム及びリアルタイム共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業などが自社の業務の一部を外部の専門業者に企画・設計・運営まで一括して委託するアウトソーシング形態(BPO:Business Process Outsourcing)が採用されており、このアウトソーシング形態の場合、業務の複数作業を複数の業者に分割して委託し、これら業務を統括及び管理する進捗管理方法は、従来、管理者が共通の工程表や作業確認票や作業チェックリスト(以下、工程表等という。)を用意し、共通の工程表等を各業者に提供し、各業者が担当部分の作業進捗を電話やメールや成果物の納品などにより管理者に報告し、この報告を受けた管理者が工程表等にリアルタイム情報を反映し、最新の工程表等を業者へ再提供することが行われていた。
【0003】
なお、前記複数の業者に委託した業務管理を行う技術が記載された文献としては、下記の特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、工事の工程毎に複数の工事業者に進捗状況の確認をメールによって問い合わせる工事工程管理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−50893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の特許文献1に記載された技術は、管理者は複数の業者からの進捗状況の報告メールによって全体業務の管理を行うことができるものの、例えば、1つの業務を複数業者に分担する場合、ある分担業務は他の分担業務の完成を待たなければ進行できないことがあり、このため継続作業の業者は管理者からの指示を待たなければ継続作業を開始できない課題があった。また、従来技術は、先行する他業者の分担業務の進捗状況を把握することができないことによって、先行作業の進行状況に応じた自己の分担業務の進捗の進め具合を調整することもできないという課題もあった。
【0006】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を除去することであり、管理者からの指示を待つことなしに継続作業業者が継続作業を開始することができると共に、他業者の作業進捗状況を把握することができる作業進捗情報のリアルタイム共有システム及びリアルタイム共有方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために請求項1記載の本発明は、管理者側のコンピュータ及び複数業者のコンピュータに接続され、前記複数業者に分担した複数作業の進捗状況を管理するウェブアプリケーションサーバ及び電子メールを送受信するためのメールサーバとを有するウェブサーバと、前記ウェブサーバに接続され、前記複数作業の進行情報を記憶するためのデータベースサーバとを備える作業進捗情報のリアルタイム共有システムであって、
前記データベースが、複数業者の利用者識別子に対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部と、業務識別子に対応した作業識別子及び担当者識別子と格納した業務情報テーブル部と、前記業務識別子及び作業識別子に対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部とを有し、
前記ウェブアプリケーションサーバが、複数業務の定義情報及び業者情報を登録する業務定義・業者情報登録部と、進捗情報を登録するための進捗情報登録部と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部とを有し、
前記管理者側のコンピュータからウェブサーバに業務開始指示がされたとき、前記進捗情報登録部が前記業務作業対応進捗情報テーブル部に前記開始指示された業務の先行作業開始を登録する工程と、前記メールサーバが前記開始指示された業務の作業識別子を元に担当者識別子を利用者情報テーブル部から検索し、前記検索した連絡先メールアドレス宛に前記先行作業の開始指示情報を送信する工程と、前記進捗確認部が前記送信した連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部に登録されたことを判定したとき、前記メールサーバが継続作業を担当する他業者識別子を業務情報テーブル部から検索し、前記検索した継続作業の他業者識別子宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記特徴の作業進捗情報のリアルタイム共有システムにおいて、前記業務作業対応進捗情報テーブル部が、業務識別子に対応した複数作業の順序情報と前記順序情報に対応した担当者識別子を格納し、前記進捗確認部が先行作業に連続する継続作業を前記順序情報を参照して判定する工程を実行することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、管理者側のコンピュータ及び複数業者のコンピュータに接続され、前記複数業者に分担した複数作業の進捗状況を管理するウェブアプリケーションサーバ及び電子メールを送受信するためのメールサーバとを有するウェブサーバと、前記ウェブサーバに接続され、前記複数作業の進行情報を記憶するためのデータベースサーバとを備え、前記データベースが、複数業者の利用者識別子に対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部と、業務識別子に対応した作業識別子及び担当者識別子と格納した業務情報テーブル部と、前記業務識別子及び作業識別子に対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部とを有し、前記ウェブアプリケーションサーバが、複数業務の定義情報及び業者情報を登録する業務定義・業者情報登録部と、進捗情報を登録するための進捗情報登録部と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部とを有するコンピュータシステムの作業進捗情報のリアルタイム共有方法であって、
前記管理者側のコンピュータからウェブサーバに業務開始指示がされたとき、前記進捗情報登録部が前記業務作業対応進捗情報テーブル部に前記開始指示された業務の先行作業開始を登録する工程と、前記メールサーバが前記開始指示された業務の作業識別子を元に担当者識別子を利用者情報テーブル部から検索し、前記検索した連絡先メールアドレス宛に前記先行作業の開始指示情報を送信する工程と、前記進捗確認部が前記送信した連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部に登録されたことを判定したとき、前記メールサーバが継続作業を担当する他業者識別子を業務情報テーブル部から検索し、前記検索した継続作業の他業者識別子宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記特徴の作業進捗情報のリアルタイム共有方法において、前記業務作業対応進捗情報テーブル部に、業務識別子に対応した複数作業の順序情報と前記順序情報に対応した担当者識別子を格納し、前記進捗確認部が先行作業に連続する継続作業を前記順序情報を参照して判定する工程を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明による作業進捗情報のリアルタイム共有システム及びリアルタイム共有方法は、業務の先行作業開始を送信した業者の連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部に登録されたことを判定したとき、メールサーバが継続作業を担当する継続作業担当の他業者識別子を業務情報テーブル部から検索し、この検索した継続作業の他業者識別子宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行することによって、管理者からの指示を待つことなしに継続作業業者が継続作業を開始することができると共に、他業者の作業進捗状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態による作業進捗情報のリアルタイム共有システムの構成を示す図
【図2】本発明の実施形態によるリアルタイム共有の第1操作手順を示す図
【図3】本発明の実施形態によるリアルタイム共有の第2操作手順を示す図
【図4】本発明の実施形態によるリアルタイム共有の第3操作手順を示す図
【図5】本発明の実施形態によるリアルタイム共有の第4操作手順を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明による作業進捗情報のリアルタイム共有システム及びリアルタイム共有方法の一実施形態を詳細に説明する。
[構成]
本実施形態による作業進捗情報のリアルタイム共有システムの基本構成は、図1に示す如く、コンピュータ1とブラウザ画面5を表示するモニタ2とキーボード3とマウス4から成るクライアント側のコンピュータシステムと、このクライアント側コンピュータシステムとインターネットを介して接続され、複数の分担業務の進行状況情報を記憶するためのデータベースサーバ7及び前記データベースサーバ7の分担業務の進行状況情報を管理するためのウェブサーバ6とを備えるサーバ側のコンピュータシステムとから構成される。
【0014】
前記サーバ側のコンピュータシステムのウェブサーバ6は、クライアント側のコンピュータ1のブラウザ画面5を用いてシステムにログインさせるためのログイン部9と、複数の業務定義及び業者情報の登録を指示する業務定義・業者情報登録部10と、作業及び業務の進捗情報の登録を指示する進捗情報登録部11と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部12とを有するウェブアプリケーションサーバ8と、データベース13及びメールサーバ14を有するデータベースサーバ7と、後記する利用者認証部21と、前記業務定義・業者情報登録部10の指示によって業務定義を登録する業務定義登録部22と、前記業務定義・業者情報登録部10の指示によって業者情報を登録する業者情報登録部23と、前記進捗情報登録部11からの指示によって作業毎の進捗情報を登録する進捗情報登録部24とから構成される。
【0015】
前記データベース13は、利用者ID(利用者識別子)とパスワードと連絡先メールアドレスの対応を格納した利用者情報テーブル部131と、業務ID(業務識別子)と業務名と業務内容と作業ID(作業識別子)と作業名と担当者ID(担当者識別子)との対応を格納した業務情報テーブル部132と、前記業務IDと作業IDと進捗情報との対応を格納した業務作業対応進捗情報テーブル部133とを備える。なお、IDとは「identification」の略である。
【0016】
[動作]
前述のように構成された作業進捗情報のリアルタイム共有システムは、管理者が、ある業務の先行作業を業者Aに委託し、この業務作業終了後の継続作業を業者Bに委託する際の進捗状況を監視するものとし、この進捗状況の監視を次の手順を実行することによって行う。
【0017】
まず、管理者が、新たな業務を業者A及び業者Bに作業内容を指定して登録する処理手順は、図2に示す如く、(1)管理者が、運用業務開始前に、ログイン部9によって生成されるログイン画面をブラウザ画面5によって開き、利用者ID及びパスワードを入力してウェブアプリケーションサーバ8のシステムにログインする工程と、(2)ウェブアプリケーションサーバ8が、前記入力された利用者IDを元に利用者認証部21によって利用者認証を行い、この認証した管理者が利用可能な作業内容定義・業者情報登録画面をブラウザ画面5によって開き、作業内容定義・業者情報を業務定義・業者情報登録部10を使用してデータベースサーバ7の業務情報テーブル部132に登録する工程と、(4)管理者が業務開始のタイミングで、作業報告登録画面を用いて業務IDを選択し、業務定義登録部22を用いて業務開始登録を行う工程と、この登録結果をメールサーバ14によって登録した業者A及びBへメールMを用いて送信する工程とを実行することによって行われる。なお、前記業務IDは、ウェブアプリケーションサーバ8によって自動採番され、ウェブアプリケーションサーバ8が利用者情報テーブル部131に登録する。
【0018】
次いで、本実施形態による作業進捗情報のリアルタイム共有システムにおける管理者が前記登録した業務の開始指示を行い各業者が指定された業務を開始する際の処理手順は、図3に示す如く、(5)前述の業務開始登録を受けたウェブアプリケーションサーバ8が、業務開始登録のあった業務IDを用いてデータベース13の業務情報テーブル部132を検索し、ヒットした業務IDが登録されている業者Aの場合、この業者A宛に作業開始通知のメールMを送信する工程と、(6)業者Aが作業開始通知メールを受信し、作業を開始する工程と、(7)業者Aが作業報告ポイント(作業途中で定義されている報告ポイント、作業完了時)においてウェブアプリケーションサーバ8にログインし、作業報告登録画面から作業進捗を業務作業対応進捗情報テーブル部133に登録する工程とを実行する。この業務作業対応進捗情報テーブル部133に登録した業務及び作業の進捗情報は、業者Bもインターネットを介して報告ポイントの状況を知ることができる。
【0019】
次いで、各業者の作業開始から終了までの進捗状況の監視処理は、図4に示す如く、(8)ウェブアプリケーションサーバ8の進捗情報登録部11が、業者Aから登録された作業進捗ステータスをデータベース13の業務作業対応進捗情報テーブル部133に登録し、業者Aの先行作業に続いて必要な後続作業の業者として登録されている業者Bのメールアドレス宛に連絡先へ進捗通知のメールMを送信する工程と、(9)管理者がメールサーバ14から作業完了通知を受取り、進捗確認画面を用いて作業の進捗を業務作業対応進捗情報テーブル部133を参照して確認する工程と、(10)次作業の担当業者Bが先行作業の完了通知を受取り、後続の作業を開始する工程と、(11)業務の全作業が完了するまで前記(6)から(10)を繰り返す工程とを実行する。
【0020】
この業務の全作業が完了したとき、本実施形態による作業進捗情報のリアルタイム共有システムは、図5に示す如く、ウェブアプリケーションサーバ8の進捗確認部12が業務完了したか否かを業務作業対応進捗情報テーブル部133を参照して監視し、業務完了を検知したとき、前記進捗確認部12が最終作業の完了通知メールMを管理利者に送信する工程と、この最終作業完了通知メールMを受信した管理者が、ウェブアプリケーションサーバ8の進捗情報登録部11を用いて業務情報テーブル部132に業務完了登録を行う工程とを実行する。
【0021】
以上述べた如く、本実施形態による作業進捗情報のリアルタイム共有システムは、利用者情報テーブル部131に利用者ID(利用者識別子)とパスワードと連絡先メールアドレスの対応を格納すると共に、業務情報テーブル部132に業務ID(業務識別子)と業務名と業務内容と作業ID(作業識別子)と作業名と担当者ID(担当者識別子)との対応を格納し、管理者からの業務開始指示がされたとき、ウェブアプリケーションサーバ8が、前記業務作業対応進捗情報テーブル部133に前記業務開始情報を進捗情報登録部11によって登録すると共にメールサーバ14が業務開始を前記業務情報テーブル部132に格納した業務ID(業務識別子)対応の担当者ID(担当者識別子)に登録された連絡先メールアドレス宛に通知し、業者Aの先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部133に格納されたとき、進捗確認部12が先行作業の完了を前記業務情報テーブル部132に格納した後続作業を担当する業者Bにメール通知を行うことよって、管理者からの指示を待つことなしに継続作業業者が継続作業を開始することができると共に、他業者の作業進捗状況を把握することができる。
【0022】
すなわち、本実施形態によるリアルタイム共有システムは、前記データベース13に、複数業者の利用者IDに対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部131と、業務IDに対応した作業ID及び担当者IDと格納した業務情報テーブル部132と、前記業務ID及び作業IDに対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部133とを設け、前記ウェブアプリケーションサーバ8に、複数業務の定義情報及び業者情報を登録する業務定義・業者情報登録部10と、進捗情報を登録するための進捗情報登録部11と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部12とを設け、管理者からウェブサーバ6に業務開始指示がされたとき、前記進捗情報登録部11が業務作業対応進捗情報テーブル部132に開始指示された業務の先行作業開始を登録する工程と、前記メールサーバ14が前記開始指示された業務の作業ID元に担当者IDを利用者情報テーブル部131から検索し、この検索した連絡先メールアドレス宛に前記先行作業の開始指示情報を送信する工程と、前記進捗確認部12が前記送信した連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部133に登録されたことを判定したとき、前記メールサーバ14が継続作業を担当する他業者IDを業務情報テーブル部132から検索し、前記検索した継続作業の他業者IDのメールアドレス宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行することによって、管理者からの指示を待つことなしに継続作業業者が継続作業を開始することができると共に、他業者の作業進捗状況を把握することができる。
【0023】
なお、本実施形態において、業務が先行作業と継続作業との2作業により構成される例を説明したが、本発明の対象は2作業に限られるものではなく、更に多数の作業から構成されていても良い。この場合、本発明による作業進捗情報のリアルタイム共有システムは、前記業務作業対応進捗情報テーブル部133が、業務IDに対応した複数作業の順序情報と前記順序情報に対応した担当者IDを格納し、前記進捗確認部12が先行作業に連続する継続作業を前記順序情報を参照して判定することによって行うことができる。
【符号の説明】
【0024】
1 コンピュータ、2 モニタ、3 キーボード、4 マウス、5 ブラウザ画面、
6 ウェブサーバ、7 データベースサーバ、8 ウェブアプリケーションサーバ
9 ログイン部、10 業務定義・業者情報登録部、11 進捗情報登録部
12 進捗確認部、13 データベース、14 メールサーバ
21 利用者認証部、22 業務定義登録部、23 業者情報登録部
24 進捗情報登録部、131 利用者情報テーブル部
132 業務情報テーブル部、133 業務作業対応進捗情報テーブル部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者側のコンピュータ及び複数業者のコンピュータに接続され、前記複数業者に分担した複数作業の進捗状況を管理するウェブアプリケーションサーバ及び電子メールを送受信するためのメールサーバとを有するウェブサーバと、前記ウェブサーバに接続され、前記複数作業の進行情報を記憶するためのデータベースサーバとを備える作業進捗情報のリアルタイム共有システムであって、前記データベースが、複数業者の利用者識別子に対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部と、業務識別子に対応した作業識別子及び担当者識別子と格納した業務情報テーブル部と、前記業務識別子及び作業識別子に対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部とを有し、前記ウェブアプリケーションサーバが、複数業務の定義情報及び業者情報を登録する業務定義・業者情報登録部と、進捗情報を登録するための進捗情報登録部と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部とを有し、前記管理者側のコンピュータからウェブサーバに業務開始指示がされたとき、前記進捗情報登録部が前記業務作業対応進捗情報テーブル部に前記開始指示された業務の先行作業開始を登録する工程と、前記メールサーバが前記開始指示された業務の作業識別子を元に担当者識別子を利用者情報テーブル部から検索し、前記検索した連絡先メールアドレス宛に前記先行作業の開始指示情報を送信する工程と、前記進捗確認部が前記送信した連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部に登録されたことを判定したとき、前記メールサーバが継続作業を担当する他業者識別子を業務情報テーブル部から検索し、前記検索した継続作業の他業者識別子宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行する作業進捗情報のリアルタイム共有システム。
【請求項2】
前記業務作業対応進捗情報テーブル部が、業務識別子に対応した複数作業の順序情報と前記順序情報に対応した担当者識別子を格納し、前記進捗確認部が先行作業に連続する継続作業を前記順序情報を参照して判定する工程を実行する請求項1記載の作業進捗情報のリアルタイム共有システム。
【請求項3】
管理者側のコンピュータ及び複数業者のコンピュータに接続され、前記複数業者に分担した複数作業の進捗状況を管理するウェブアプリケーションサーバ及び電子メールを送受信するためのメールサーバとを有するウェブサーバと、前記ウェブサーバに接続され、前記複数作業の進行情報を記憶するためのデータベースサーバとを備え、前記データベースが、複数業者の利用者識別子に対応した連絡先メールアドレスを格納した利用者情報テーブル部と、業務識別子に対応した作業識別子及び担当者識別子と格納した業務情報テーブル部と、前記業務識別子及び作業識別子に対する進捗情報を格納する業務作業対応進捗情報テーブル部とを有し、前記ウェブアプリケーションサーバが、複数業務の定義情報及び業者情報を登録する業務定義・業者情報登録部と、進捗情報を登録するための進捗情報登録部と、作業の進捗状況を監視するための進捗確認部とを有するコンピュータシステムの作業進捗情報のリアルタイム共有方法であって、前記管理者側のコンピュータからウェブサーバに業務開始指示がされたとき、前記進捗情報登録部が前記業務作業対応進捗情報テーブル部に前記開始指示された業務の先行作業開始を登録する工程と、前記メールサーバが前記開始指示された業務の作業識別子を元に担当者識別子を利用者情報テーブル部から検索し、前記検索した連絡先メールアドレス宛に前記先行作業の開始指示情報を送信する工程と、前記進捗確認部が前記送信した連絡先メールアドレスから先行作業の完了が業務作業対応進捗情報テーブル部に登録されたことを判定したとき、前記メールサーバが継続作業を担当する他業者識別子を業務情報テーブル部から検索し、前記検索した継続作業の他業者識別子宛に前記継続作業の開始指示情報を送信する工程とを実行する作業進捗情報のリアルタイム共有方法。
【請求項4】
前記業務作業対応進捗情報テーブル部に、業務識別子に対応した複数作業の順序情報と前記順序情報に対応した担当者識別子を格納し、前記進捗確認部が先行作業に連続する継続作業を前記順序情報を参照して判定する工程を実行する請求項3記載の作業進捗情報のリアルタイム共有方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−43061(P2012−43061A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181767(P2010−181767)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)