説明

使い捨て吸収性物品のための外側カバー

外側カバーに好適な引張強度、不透明度、及び突き開け特性を提供するために、機械横断方向に弾性的伸縮性でありかつ機械横断方向に活性化される腰部領域と、前記機械横断方向以外の1つ以上の方向に弾性的伸縮性の活性化された脚部カフ領域と、不織布の股部パッチを有する非弾性の股部領域と、を含む、使い捨て吸収性物品用の外側カバーである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示されるのは、吸収性物品、及びそれと併用される伸縮性外側カバーである。より具体的には、外側カバーの異なる部分に異なる伸縮方向を有する様々な伸縮性外側カバー構成を提供するための材料及び方法が開示される。
【背景技術】
【0002】
着用可能な吸収性物品(例えば、テープ式おむつ、プルオンおむつ、トレーニングパンツ、失禁用ブリーフ)は、着用者の尿及び/又は他の排泄物を受容及び収容する利益を提供する。着用可能な吸収性物品は、典型的には、液体透過性トップシートと液体不透過性バックシートとの間に配置された、排泄物を溜めるための吸収性コアアセンブリを含む。そのような吸収性物品は排泄物の収容の基本的必要を満たすには適している場合があるが、使い捨て吸収性物品の着用者及び/又はそのような着用者の介護者によっては、例えば、木綿下着に典型的に伴うような特徴を含むことによって着用者にとってより快適な、及び/又は審美的により好ましい、使い捨て吸収性物品を望む場合がある。
【0003】
木綿下着は、一般的には、柔らかく、比較的強い材料(すなわち布)を作製するために好適な木綿繊維を含む。木綿下着は、典型的には、特に下着の腰部領域において、典型的には着用者が(例えば、歩く、走る、及び/又は這うなどの)身体活動中に着用者の上骨盤、下腹部、及び/又は上臀部領域にかけて横方向に伸縮するために要求される低い力での伸張及び良好な回復を呈するように構成される(すなわち、材料は比較的低い力の量が付加されたときに延伸性であり、その力が取り除かれたときにその伸張前の形/サイズに実質的に戻る)。伸縮性の腰部領域に加えて、木綿下着はまた、弾性の腰部バンド及び/又は脚部バンドも含む場合がある。弾性の腰部バンド及び/又は脚部バンドは、着用者の腰部及び/又は脚部を取り巻いて、腰部及び/又は脚部の周囲360度にわたる伸縮を提供することができる。しかし、いくつかの使い捨て物品と異なり、木綿下着は典型的には着用者から多量の排泄物を受け入れるように設計されていない。加えて、木綿下着は、一般的には「使い捨て」物品(すなわち、洗濯及び再使用されるのでなく、比較的少ない回数の使用後に廃棄されるように意図されるもの)としては使用されない。更に、木綿下着は使い捨ておむつより高価である傾向がある。
【0004】
木綿下着に伴い得る問題にもかかわらず、使い捨て吸収性物品の製造業者の少なくともいくつかは、木綿下着の望ましい特徴を1つ以上含む使い捨て吸収性物品を提供することを望んでいる。そのために、製造業者は、布の外観及び感触を有する材料から形成された外側カバーを使い捨て物品に含めることができる。製造業者は、また、下着の弾性特性と類似した弾性特性を有する外側カバーを形成することができる。例えば、延伸性ポリエチレン含有不織布を弾性材料(例えば、不織布、フィルム、又はストランド)に接合して、弾性ラミネートを形成してから活性化プロセス(漸増伸張工程と呼ばれる場合がある)にさらすことができる。この延伸性ポリエチレン含有不織布は、典型的には、ラミネートに所望の柔らかさをもたらすために使用される。ラミネートを好適な活性化プロセスにさらした後、弾性材料は所望の弾性をもたらす能力を有することができる。弾性ラミネートの例としては、「ゼロひずみ」ストレッチラミネート(すなわち、延伸性の不織布を、張力を与えられていない弾性材料に接合し、その後にそのラミネートを活性化プロセスにさらすことによって形成されるラミネート)、ストレッチ結合されたラミネート、及びネック結合されたラミネートが含まれる。
【0005】
伸縮性ラミネートの例及び伸縮性ラミネートの作製方法は、「Process for Stretching Incremental Portions of an Orientable Thermoplastic Substrate and Product Thereof」(Schwarz)と題する米国特許第4,116,892号、「Diaper With Waistband Elastic」(Sabee)と題する同第4,834,741号、「Method for Incrementally Stretching Zero Strain Stretch Laminate Sheet In A Non−Uniform Manner To Impart A Varying Degree Of Elasticity Thereto」(Buellら)と題する同第5,156,793号、「Method for Incrementally Stretching A Zero Strain Stretch Laminate Sheet To Impart Elasticity Thereto」(Webberら)と題する同第5,167,897号、及び「Elastic Laminated Sheet of An Incrementally Stretched Nonwoven Fibrous Sheet and Elastomeric Film and Method」(Wu)と題する同第5,422,172号に見出すことができる。しかし、ポリエチレン含有不織布は、他の吸収性物品構成要素に接合されたときに、好ましい程度の材料強度又は結合強度を提供しない場合がある。加えて、使い捨て吸収性物品用外側カバーを形成するために使用される特定のプロセスは、ポリエチレン含有不織布が外側カバーの表面に毛羽立ちをもたらす原因となり得、一部のユーザーはこれを望ましくないと感じる可能性がある。
【0006】
使い捨て吸収性物品の製造業者が、使い捨て吸収性物品をより下着のようにするために使い捨て吸収性物品に含めることができる別の特徴は、着用者の脚部又は腰部の周囲360度に伸縮を提供するように構成された弾性の脚部及び/又は腰部開口部である。弾性の脚部及び/又は腰部開口部は、使い捨て吸収性物品上の布に似た外側カバーと結合されたとき、吸収性物品と着用者の脚部との間の隙間の減少及び/又は使い捨て吸収性物品に溜められる排泄物の収容性の向上を物品に提供することができる。脚部及び/又は腰部開口部を形成するために使用される弾性材料を不織布外側カバーの活性化された部分に接合して、脚部バンドに接合された柔らかい布に似た材料が、弾性脚部バンドの伸縮性を妨害又は「ロックアップ」しないように(すなわち、脚部バンドがその全範囲にかけて伸張することを妨害しないように)することができる。このようにすると、使い捨て吸収性物品の脚部開口部は「バージン」の(すなわち活性化されていない)不織布材より延出することができるので、いくつかの従来の脚部開口部構成と比べ、広範な着用者の脚部サイズに適合することができる。しかし、活性化されていない材料の特性と活性化された材料の特性との間のトレードオフ(例えば、不透明度対強度)のために、使い捨て吸収性物品の製造業者によっては、外側カバーの脚部開口部の活性化される部分(すなわち、活性化される部分がどれだけ横方向内向きに延出するか)を制限する場合がある。脚部バンドが外側カバーの脚部開口部の活性化されていない部分に近すぎる位置に置かれた場合、又は、外側カバーの活性化された部分が(脚部バンドの幅に対して)狭すぎる場合、脚部開口部の延伸性が制限されたままになり得、結果的に、使い捨て吸収性物品の脚部開口区域における望ましくない適合をもたらし得る。
【0007】
延伸性材料の活性化は、典型的には、比較的高いひずみ及び/又はひずみ速度に材料を部分的にさらし、結果的に、材料の厚さ、不透明度、強度、及び/又は他の物性にとって望ましくない変化をもたらす場合がある。不十分な不透明度は、着用者の皮膚又は吸収性物品内に貯まった排泄物の望ましくない可視性をもたらす場合があり、不十分な強度は、外側カバーの1つ以上の層を介護者の指又は着用者の足指が貫通する(すなわち、穴を突き開ける)結果をもたらす場合がある。加えて、ポリエチレン含有不織布のような、望ましい程度の柔らかさをもたらす特定の材料は、好適なレベルの強度を有さない場合がある。一方、ポリプロピレン不織布のような望ましいレベルの強度を提供する特定の材料は、好適な程度の柔らかさをもたらさない場合がある。下着に似た吸収性物品の外側カバーに弾性材料を含めることは、不透明度の増加、活性化プロセスによって誘導される「セット」(すなわち、材料が延伸されてから弛緩されたときにもたらされる永久変形)の低下、及び/又は(例えば、活性化プロセスによって不織布が弱められた可能性がある物品の区域における)構造強度を提供することによって、活性化に関係する望ましくない影響の少なくともいくつかを低減することができる。しかし、弾性フィルム材料は、吸収性物品の外側カバーに典型的に使用される不織布材料に比べて、比較的高価である傾向がある。したがって、弾性フィルム材料は、弾性フィルム材料の全長に含まれるのでなく、弾性が最も望まれる外側カバーの区域(例えば、腰部領域及び/又は脚部バンド領域)のみに存在してもよい。外側カバーの脚部バンド領域における弾性フィルムの欠如は、望ましいレベルの材料強度又は完全性の維持のために、この区域における活性化の程度を低減すること(例えば、活性化装置の噛み合う歯の係合深さを減らすこと)を要求する場合がある。しかし、活性化の程度の低減は、望ましい範囲の着用者サイズに適合するために外側カバーの脚部バンド領域を伸張するために必要な力の増加を結果的にもたらす場合があり、着用者のサイズの範囲を更に低減する可能性がある。
【0008】
低い不透明度及び/又は強度の問題に対処する1つの方法は、1つ以上の追加的な、全体(すなわち長さ及び幅)を覆う不織布材料層を外側カバーに含めること、及び/又は単一の全体を覆う不織布材料層の坪量を増すことである。追加的な全体を覆う不織布及び/又はより高い坪量の不織布の層は、低い不透明度及び低い強度に伴う問題の少なくともいくつかを克服することができ、全体を覆う弾性フィルムより安価でさえあり得る。それでもなお、外側カバーの生産コストの望ましくない増加はあり得る。加えて、使い捨て吸収性物品によっては、外側カバーに図柄及び他のしるし(例えば、人気の漫画キャラクター、文字、数字、及び/又は形)を含む場合があり、一般にそれらは外側カバーの内向きの面及び/又は外向きの面上に印刷又はエンボス加工される。不織布及び/又は外側カバーのより高い坪量の材料の追加層は、図柄に望ましくない曖昧さを与える(例えば、図柄を歪める及び/又は図柄の鮮明度を下げる)可能性がある。
【0009】
布に似た伸縮性外側カバーを使い捨て吸収性物品に提供するときにあり得る別の問題は、様々な外側カバー構成要素の特性(例えば、熱特性及び/又は化学特性)が相補的でなくなり得る又は場合によっては不適合性にさえなり得ることである。例えば、好適な布に似た外側カバーを提供するためには、脚部バンドを外側カバーに固定接合することが望ましい場合がある。脚部バンドは良好な柔らかさを提供する材料(例えば、ポリエチレン系)から作製され得る。しかし、外側カバー全体をポリエチレンから製作することは、コスト又は他の要因のために望ましくない場合がある。この場合、吸収性物品のそれぞれの構成要素に望まれる特性を付与する異なる材料で脚部バンドと外側カバーとを形成することができる。外側カバー材料と脚部バンド材料との異なる化学特性/熱特性のために、脚部バンドと外側カバーとの間に好適な結合(例えば、高圧結合又は熱結合)が形成されず、結果的に質の低い吸収性物品がもたらされる可能性がある。したがって、様々な吸収性物品構成要素の相互直接結合は、外側カバーと構成要素材料との化学特性及び/又は熱特性の差異が原因で問題となる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第4,116,892号
【特許文献2】米国特許第4,834,741号
【特許文献3】米国特許第5,156,793号
【特許文献4】米国特許第5,167,897号
【特許文献5】米国特許第5,422,172号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、木綿下着の外観と感触を有する、コストの低減された使い捨て吸収性物品を提供することは、望ましいであろう。また、改善された構造完全性及び股部の不透明度を有する外側カバーを提供することも望ましいであろう。更に、図柄が比較的はっきりと見える外側カバーを有する吸収性物品を提供することは望ましいであろう。加えて、外側カバー材料の化学から、結合された外側カバーを結合した構成要素の結合強度とを切り離すことも望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上で提示した問題の解決策を提供するために、本明細書の少なくとも一実施形態は、使い捨て吸収性物品のための伸縮性外側カバーを開示する。外側カバーは、長手方向と、横方向と、第1の長手方向側縁及びそれに対向する第2の長手方向側縁と、衣類に面する側及びそれに対向する着用者に面する側と、第1の腰部領域及びそれに対向する第2の腰部領域と、を備える。第1の腰部領域及び第2の腰部領域の少なくとも1つの一部分は、横方向に活性化される。外側カバーは、第1と第2の対向する腰部領域との間に配置された股部領域と、少なくともその股部領域において第1及び第2の長手方向側縁の少なくとも1つに隣接して配置された脚部バンドを、更に備える。脚部バンド部分は、横方向以外の方向に活性化される。外側カバーは、延伸性の不織布基底層を更に備える。基底層は、少なくとも長手方向において外側カバーと同一の広がりを持つ。外側カバーはまた、基底層に接合された延伸性の不織布補強部材を備える。補強部材は、外側カバーの少なくとも股部領域において少なくとも脚部バンド部分に配置される。外側カバーはまた、外側カバーの脚部バンド部分において基底層及び補強部材の少なくとも1つに接合された弾性脚部バンドを備える。外側カバーはまた、少なくとも第1及び第2の腰部領域において不織布基底層に接合された少なくとも1つの断続的な弾性層を備える。弾性層は、股部領域の少なくとも一部分には欠如している。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】外側カバーの平面図。
【図2】締結された構成にある使い捨て吸収性物品の斜視図。
【図3】吸収材アセンブリの断面図。
【図4】外側カバーの平面図。
【図5】外側カバーの断面図。
【図6】外側カバー構成の実施例の断面図。
【図7】外側カバー構成の実施例の断面図。
【図8】外側カバー構成の実施例の断面図。
【図9】外側カバー構成の実施例の断面図。
【図10】外側カバー構成の実施例の断面図。
【図11】外側カバーの平面図。
【図12】外側カバーの平面図。
【図13】ラミネート構造体の断面図。
【図14A】ポリエチレン合計含有量に対する正規化結合強度を表すグラフ。
【図14B】合計坪量に対する正規化結合強度を表すグラフ。
【図15】剥離試験方法の部分の図示。
【発明を実施するための形態】
【0014】
定義
「吸収性物品」とは、液体を吸収及び/又は収容する物品を意味する。着用可能な吸収性物品は、着用者の身体に接触して又は近接して定置され、身体から排泄される様々な排泄物を吸収して収容する吸収性物品である。着用可能な吸収性物品の非限定的な例としては、おむつ、パンツ式又はプルオンおむつ、トレーニングパンツ、生理用ナプキン、タンポン、パンティライナー、失禁用具などが挙げられる。
【0015】
「活性化」は、材料のX−Y平面における活性化の方向における延伸性材料の永久伸びをもたらす、延伸性材料(例えば、フィルム、不織布、繊維)の1つ以上の部分の機械的変形である。延伸性材料に接合された弾性材料を含むラミネートの活性化は、典型的には、延伸性材料の1つ以上の部分の永久伸びをもたらすが、弾性材料はその元の寸法に実質的に戻る。典型的な活性化プロセス中に、延伸性材料は、例えば、歯と溝のような複数の3次元の相補的な噛み合い面の特徴を有する2つのロール又はプレートの間に係合されて漸増伸張される。「活性化のレベル」は、ロール/プレートが係合されたときに対向するロール/プレート上の相補的な噛み合い面の特徴の間の重なりの最大距離に基づく、活性化された材料の量を意味する。活性化のレベルが高いほど、重なりの距離は大きくなる。「活性化された」は、材料が活性化プロセスにさらされたことを意味する。吸収性物品、吸収性物品構成要素及び活性化のプロセスの好適な例は、米国特許第5,156,793号、同第4,438,167号、同第5,202,173号、同第5,254,111号、同第5,296,184号、同第5,354,597号、同第6,258,308号、同第6,368,444号、同第6,811,643号、同第6,821,612号、同第6,843,949号、及び同第6,794,023号に見出すことができる。
【0016】
「活性化の方向」とは、材料が活性化プロセス中にX−Y平面において伸張される方向を意味する。非弾性不織布又はフィルムにラミネートされた弾性材料を含むラミネートに関して、活性化の方向は、活性化プロセスの完了後にラミネートが伸張できる方向でもある。弾性挙動を呈さない材料に関して、活性化の方向は、活性化プロセスの結果として最も増加された、材料のX−Y平面における寸法の方向を指す。活性化の方向の例としては、限定はしないが、機械方向、機械横断方向、長手方向、横方向、及び斜め方向が挙げられる。
【0017】
「配置された」は、ある物品の1つの要素が、ある物品の別の要素に対して置かれていることを意味する。例えば、それらの要素は、おむつの他の要素とともに一体型構造体として、又はおむつの別の要素に接合された別個の要素として、特定の場所又は位置に形成される(接合され及び位置づけられる)。
【0018】
「弾性」は、材料又は構成要素(例えば、フィルム、繊維、不織布、ストランド、ラミネート又はこれらの組み合わせ)が、ヒステリシス試験において0.1〜10N/cmの荷重で破裂又は破壊せずに少なくとも50%伸長する特性を意味する。更に、荷重の解放に際して、弾性の材料又は構成要素は、ヒステリシス試験による測定で20%以下のセットを有する。例えば、初期長が25mmの弾性材料は少なくとも37.5mm(50%伸長)まで延出することができ、荷重が取り除かれると、長さ27.5mmに戻ることができ、すなわち、2.5mmのセット(10%セット)を有する。しかし、弾性のこの定義は、ヒステリシス試験の適正な対象となるための適正な寸法を有さない(例えば、十分な幅でない)個々の弾性ストランドのような材料には当てはまらないことを理解されたい。代わりに、そのような材料は、付勢力の付加に際して少なくとも50%に伸長し、付勢力の解放の際にその元の長さに実質的に戻る(すなわち20%未満のセットを呈する)ことができるならば、弾性であるとみなされる。
【0019】
「延伸性」材料は、ヒステリシス試験において0.1〜10N/cmの荷重で破裂又は破壊せずに少なくとも50%伸長する材料である。更に、荷重の解放に際して、材料は、ヒステリシス試験による測定で20%を超すセットを有する。例えば、ヒステリシス試験を行ったとき、初期長が25mmの延伸性材料は、少なくとも37.5mmまで伸長することができ(50%伸長)、付加されている力の解放に際して長さ35mmに戻ることができ、すなわち、10mmのセット(40%セット)を有する。
【0020】
「フィルム」は、例えば、比較的狭い金型のスロットを通した高分子材料の押出し成形を含むプロセスによって作製された実質的に非孔質の材料を意味する。フィルムは液体に対して不透過性で、空気ガスに対して透過性であってもよいが、必ずしもそうでなくてもよい。フィルムの好適な例は、本明細書で下記に詳細に説明する。
【0021】
「衣類に面する側」は、着用可能な吸収性物品が意図されるように着用されたときに、その吸収性物品の要素の最も外側の部分を意味する。同じ要素の反対側、すなわちその最も内側の部分は、「着用者に面する側」と呼ばれる。要素の、衣類に面する側及び着用者に面する側は、物品の着用者に対する側であって、衣類に面する側は着用者から最も遠く、着用者に面する側は着用者に最も近いと理解されたい。典型的な使い捨ておむつの例では、着用者から見て外方に向く外側カバーの部分は衣類に面する側であり、その外側カバーのその反対側は、着用者に面する側である。
【0022】
「接合された」は、要素を他の要素に直接固着することにより、要素を別の要素に直接固定する構成、及び要素を中間部材に固着し、これが次に他の要素に固着されることにより、要素が別の要素に間接的に固定される構成を意味する。
【0023】
「ラミネート」は、例えば、加熱されていない若しくは加熱された模様付きロールを用いる、接着剤結合、熱結合、超音波結合、又は高圧結合など、当該技術分野で既知の方法によって互いに結合された2つ以上の材料を意味する。
【0024】
「長手方向」は、吸収性物品が平らに延ばされた非収縮状態のときに吸収性物品の腰部端縁から対向する腰部端縁まで、又は2つ折りにされた物品において腰部端縁から股部の底まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であるとみなされる。「横方向」は、物品の側縁から対向する側縁まで走る、長手方向に対して概して垂直の方向を指す。横方向の45度以内の方向は、「横方向」であるとみなされる。
【0025】
「機械方向」又は「MD」は、製造プロセスにおいてウェブの移動方向に平行な方向である。MDの45度以内の方向は、機械方向であるとみなされる。「機械横断方向」又は「CD」は、MDに実質的に垂直であり、かつウェブによって概ね画定された平面における方向である。CDの45度以内の方向は、横断方向であるとみなされる。
【0026】
「不織布」は、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続な(短い)フィラメント(繊維)から、スパンボンディング、メルトブローン、カーディング、及びその類のプロセスなどにより作製される多孔質な繊維状材料を意味する。不織布は、織った又は編んだフィラメントパターンを有さない。不織布は、液体透過性又は不透過性であってもよい。
【0027】
「外側寄り」及び「内側寄り」とは、それぞれ第2要素に対して吸収性物品の長手方向の中心線から比較的遠くに又は近くに配置される要素の位置を指す。例えば、要素Aが要素Bの外側寄りであるなら、要素Aは、要素Bより長手方向の中心線からより遠くにある。
【0028】
「ひずみ」は、初期長を超えて材料を伸張することを意味する。「ひずみ率(percent strain)」を算出する方法は、下記のヒステリシス試験方法にて与えられる。
【0029】
「伸縮性」材料は、ヒステリシス試験において0.1〜10N/cmの荷重で破裂又は破壊せずに少なくとも50%伸長する材料である。伸縮性材料は、本明細書の定義による弾性であっても延伸性であってもよい。
【0030】
「活性化されていない」は、材料を永久に伸長する機械的な変形プロセスにさらされていない材料又はその一部を意味する。
【0031】
「ウェブ」はロールに巻くことが可能な材料を意味する。ウェブは、フィルム、不織布、ラミネート、有孔ラミネートなどであってよい。ウェブの面とは、その縁部とは対照的に、その二次元の表面の1つを指す。
【0032】
「X−Y平面」は、移動ウェブのMD及びCDによって、又は材料の片の長さ及び幅によって画定される平面を意味する。
【0033】
外側カバー
使い捨ておむつなどの使い捨て吸収性物品は、一般的に、着用者の腰部及び脚部の周囲で好適なフィットをもたらすように設計されている。理想的には、使い捨て吸収性物品は、木綿下着と同じようなフィット(例えば、比較的広範な着用者のサイズ及び形にフィットする全体に低い力の伸張)を提供することになる。快適さ及びフィットの利益に加えて、下着に似た使い捨て物品は、漏れを伴わずに排泄物を1回以上受容すること及び溜めることも可能である。下着に似た使い捨て吸収性物品は、更に、物品の少なくとも股部領域において所望の不透明度及び強度を提供するので、物品の着用者及び/又は着用者の介護者は、物品に収容された排泄物を物品の外側から見ることはできず、かつ、穴を突き開ける可能性は少なくとも低減される。驚くべきことに、異なる方向に活性化された部分を有するように吸収性物品の外側カバーを構成することによって、及び改善された不透明度及び/又は強度のために外側カバーの股部領域に補強部材を提供することによって、そのような吸収性物品が提供され得ると考えられる。
【0034】
本明細書に開示される使い捨て物品に使用するための吸収性物品及び/又は外側カバーは、物品が意図されるように着用されたとき、着用者の上骨盤部、下腹部、及び/又は上臀部に配置される吸収性物品のその区域に対応する前腰部領域及び後腰部領域を含むことができる。外側カバーはまた、物品が意図されるように着用されたとき、着用者の脚の間に概ね位置づけられる物品の部分に対応する股部領域も含むことができる。それぞれの領域は物品の長手方向の長さのおよそ3分の1か、又は他の所望の長さであってよい。その領域の長手方向の長さは、1つ以上の他の領域と相対的に同じであっても異なっていてもよい。股部は外側カバーの横軸を概ね包囲する。「横軸」は、外側カバーを対称部分に二分する横方向に延在する想像線である。特定の実施形態では、腰部領域は、締結された構成にある(すなわち、物品が締結、又は再締結、又は予締結されている)物品の脇の継目の間に横方向に配置された吸収性物品の部分に相当することができる。本明細書では、脚部バンド部分及び緩衝地帯(後に詳細に説明する)を除く腰部領域及び股部領域を総じて、外側カバーの本体部分と呼ぶ。特定の実施形態では、外側カバーは、それ自体に脚部バンドを接合するための脚部バンド部分を含むことができる。脚部バンド部分は、外側カバーの長手方向側縁の1つ又は両方に、例えば、側縁の内側寄り60mm、50mm、40mm、30mm、20mm、10mm、5mm(又は5mm〜60mmの範囲の任意の値)に概ね配置される。脚部バンド部分は、外側カバーの股部領域の全体に配置されてもよく、腰部領域の1つ又は両方に長手方向に延出してもよい。特定の実施形態では、吸収性物品が締結された構成にあるときに形成される脚開口部を取り囲むように、脚部バンド部分を構成することが望ましい場合がある。1つ以上の部分、又は場合によっては脚部バンド部分の全ては、外側カバーの側縁と境界を共有してもよいが、必ずしもそうである必要はない。脚部バンド部分は、所望により、長手方向に線形に、及び/又は外側カバー側縁の輪郭に沿って曲線形に、及び/又は任意の他の方向に延出するように構成することができる。
【0035】
本明細書に開示されている布に似た外側カバーは、単一材料層でもよく、2つ以上の材料の層のラミネートであってもよい。外側カバーは、外側カバー及び吸収性物品の外側の、着用者に面する側として構成された基底層を含むことができる。基底層は、比較的軽量で薄い外側カバーに寄与する、比較的薄く低坪量の層となるように構成することができる。例えば、基底層は、10〜50g/mの坪量を有することができる。基底層は、2100パスカルの圧力下で0.05〜1mmのキャリパーを有するように構成することができる。本明細書に記載されるフィルム及び不織布材料の双方のキャリパーは、「Standard Test Method for Thickness of Nonwoven Fabrics」と題するASTM D5729−97(2004)にしたがって決定することができる。基底層は、柔らかい布に似た感触をもたらすように選択することができ、1つ以上の延伸性の不織布材料を含むことができる。例えば、基底層は、スパンボンド及び/又はメルトブローンのポリオレフィン繊維(例えば、ポリエチレン含有不織布又は任意の他の好適な、当該技術分野で既知の材料)の単層から形成されてもよい。特定の実施形態では、基底層は、ポリプロピレン/ポリエチレンブレンドの1つ以上のウェブを含むことができる。ポリエチレンとポリプロピレンとのブレンドは、ブレンドの重量に基づいて任意の好適な重量百分率で提供することができる。例えば、ブレンドは、30/70、50/50、60/40、70/30、80/20(ポリプロピレン/ポリエチレン)の重量百分率の比率を含むことができる。ブレンドは、コア/シース型の2成分繊維(すなわち、第1の組成の外側シースが第2の組成の内側コアを囲んでいる繊維)の形状であってもよく、サイドバイサイドの2成分繊維の形状であってもよい。ポリプロピレン/ポリエチレンのコア/シース2成分繊維で作製された不織布は、所望の柔らかさ、強度、及び延伸性を有するウェブを提供するように構成され得る。所望の特性を与えるためにコアとシースのポリプロピレンとポリエチレンの比率を調整することができる。柔らかい外側基底層として使用する材料として特に好適な1つの例は、Fiberweb plc(サウスカロライナ州Simpsonville)からSOFTEXの商標で入手可能な、コアにポリプロピレン70%、シースにポリエチレン30%を含むコア/シース型の2成分繊維で作製されたスパンボンド不織布である。基底層はまた、ポリプロピレン又はポリエチレンの単一成分繊維を含むスパンボンドウェブであってもよい。別の例として、基底層は、単一成分及び/又は2成分の繊維を含むスパンボンド−メルトブローン−スパンボンドのポリオレフィン繊維ウェブであってもよい。更に別の例として、基底層は、単一成分又は2成分のカードウエブを含んでもよい。
【0036】
外側カバーはまた、弾性層を含んでもよい。弾性層は、例えば、接着材結合、超音波結合、熱カレンダー結合、高圧結合など、当該技術分野で既知の任意の手段で基底層に接合することができる。弾性層は、1つ以上の方向に断続的(すなわち不連続)であってもよい。例えば、長手方向の断続的弾性層は、外側カバーの腰部領域の1つ又は両方の一部に存在しながらも股部領域の少なくとも一部には欠如していることが可能である。特定の実施形態では、弾性層は、腰部領域の1つ又は両方と、長手方向及び/又は横方向に同一の広がりを持つことができる。特定の実施形態では、断続的弾性層は、1つ又は両方の腰部領域の本体部分のみと実質的に同一の広がりを持つ弾性材料の単一片(又はラミネート)から形成され得る。特定の実施形態では、横方向に断続的な弾性層は、外側カバーの1つ又は両方のサイドパネル領域の一部に存在していながらも、サイドパネル領域の内側寄りの本体領域の少なくとも一部には欠如していてもよい。特定の実施形態では、断続的弾性層は、長手方向と横方向との両方で断続的であってよい。特定の実施形態では、弾性層は、1つ又は両方の腰部領域の一部において外側カバーに横方向にわたって延出する1つ以上の弾性ストリップとして存在してもよい。弾性層は股部領域内に部分的に延出してもよいが、例えば、外側カバーの製造コストを制限するために、弾性層が股部領域内に延出する範囲を制限することが望ましい場合がある。弾性層は弾性フィルムとして例示され得るが、弾性層が弾性フィルム、弾性不織布、及び/又は弾性ストランドの1つ以上の層、又は弾性材料と延伸性材料とのラミネートを含むことができることを理解されたい。例えば、弾性層は、弾性層を延伸性の不織布層に接合してからその2層ラミネートを活性化プロセスにさらして、ラミネートが少なくとも横方向に伸張できるようにすることによって形成された2層ラミネートであってもよい。あるいは、又は加えて、2層ラミネートを基底層に接合してから活性化プロセスにさらすこともできる。別の例では、弾性材料層が2つの延伸性の不織布層の間又は不織布層とフィルム層との間に挟まれた3層ラミネートとして弾性層を構成することができる。2層ラミネートの例と同様、3層ラミネートも基底層との接合の前、間、及び/又は後に活性化プロセスにさらすことができる。本明細書で使用するのに好適な特定の弾性材料は、ある程度の「粘着性」(すなわちべたつき)を有する場合があり、したがって、ロールに巻かれるとき及び/又はロールから解かれるときに望ましくない特性を呈する可能性がある(例えば、強力な巻き戻し力及び/又は比較的うるさい)。ロール上に巻かれたときに粘着性の弾性材料がそれ自体に粘着する傾向を少なくとも部分的に低減するために、いわゆる「スキン」として作用する別の材料(例えば、非粘着性の高分子材料)を弾性材料の表面上に配置することができる。このスキンは、弾性材料の望ましくない粘着性を少なくとも部分的にマスクすることができる。比較的薄く軽量の外側カバーを提供することが望ましい場合があり、したがって、本明細書に記載された弾性層に好適な坪量は、例えば、10〜100グラム/平方メートル(「gsm」)、15〜75gsm、又は場合によっては20〜50gsmの範囲であってよい。スキンの坪量は、2〜10gsm又は3〜5gsmであってよい。好適な弾性層のキャリパーは、例えば、0.01〜0.1mmの範囲であってよい。外側カバー500に使用するのに特に好適な弾性材料の1つの例は、ExxonMobil Chemical(テキサス州Houston)から入手可能なエラストマーポリプロピレン樹脂であるVISTAMAXXを含む25gsmの弾性ポリプロピレンフィルムである。
【0037】
弾性層は外側カバーの股部領域の少なくとも一部には概して存在しないので、股部領域における外側カバーの構造的完全性、不透明度、及び/又は他の特性が、望ましくない影響を受けることがある。そのような欠陥を全て補正するために外側カバー基底層の坪量を増すことができるが、上述したように、それは製造コストを不要に増す及び/又は図柄の明瞭さ及び鮮明さを下げる恐れがある。したがって、むしろ、外側カバーの股部領域に概ね配置された補強部材を含むほうが望ましい可能性がある。補強部材は、基底層と同じ材料か、又は例えば、延伸性の不織布材料などのような、当該技術分野で既知の他の任意の好適な材料で作製することができる。フィルム材料は補強部材として使用するのに機能的には好適であり得るが、フィルム材料は下着に似た特性(例えば、柔らかさ、質感、及び通気性)の欠如を典型的には呈するので、特定のフィルムの使用は望ましくない場合がある。機械的活性化又はハイドロアパーチャリング(hydroaperturing)又は真空形成/有孔化のような技術によって、フィルムが持つ下着に似た特性を許容可能な程度に強化することは可能である。補強部材は、股部領域の長手方向全長及び/又は横方向全長に延出することができ、また場合によっては腰部領域の1つ又は両方に延出することができるが、そのような構成に伴い得るいかなる不要な結果(例えば、コストの増加及び/又は延伸性の低下)をも低減するために、補強部材が腰部領域に延出する範囲は制限することが望ましい場合がある。外側カバーの製造のコスト及び/又は複雑さを不要に増加しない補強部材を提供するために、補強部材に好適な形及びサイズを選択することが望ましい場合がある。例えば、補強部材は、ともに積層された又は1つ以上の縁に沿って互いに接合された1つ以上の矩形の片を備えることができる。補強部材は、基底層の着用者に面する側の表面積の20〜60%、25〜50%、又は場合によっては30〜40%の表面積を有するように構成することができる。補強部材は任意の特定の形又はサイズに限定されず、所望により任意の好適な形であってよいと理解されたい。補強部材を外側カバーの着用者に面する側又は衣類に面する側に接合してもよいが、補強部材が外側カバーの衣類に面する側上に配置されると、補強部材は外側カバーの衣類に面する側上に配置された任意の図形の可視性を不要に妨害する可能性がある。特定の実施形態では、補強部材は、1つ又は両方の腰部領域において弾性層の着用者に面する側又は衣類に面する側と重ねて接合されてもよい。特定の実施形態では、補強部材は長手方向及び/又は横方向に互いに断続的に位置づけられた2つ以上の別個のウェブを含むことができる。補強部材材料の坪量は、外側カバーの不透明度を増す及び/又は外側カバーの強度を増す(すなわち突き開け又は引き裂きに対する外側カバーの抵抗力を増す)ように選択することができる。不織布補強部材の好適な坪量は、1平方メートル当たり10〜50グラムであり得る。不織布補強部材の好適なピーク荷重は、引張試験にしたがって測定されたときに3N/cm〜30N/cm又は5〜20N/cmであり得る。特定の実施形態では、補強部材の材料は、基底層に接合された1つ以上の構成要素の化学特性から基底層の化学特性を切り離すように選択することができる。例えば、理論によって制限されることなく、ポリプロピレン製の構成要素とポリエチレン製の構成要素は、例えば、高圧及び/又は熱結合で互いに結合されたとき、融解温度及び/又は他の材料特性における差異のために、好適な結合強度を有し得ないと考えられる。結果として、例えば、脚部バンド及び/又は(例えば、柔らかさ及び/又は伸縮のために)ポリエチレンを比較的高い含有量で有する他の構成要素が、(例えば、強度のために)ポリプロピレンを比較的高い含有量で有する外側カバーと結合される実施形態では、ポリプロピレンによってもたらされる所望の結合強度を得るために、ポリエチレンによってもたらされる柔らかい布に似た特性を望ましくなく程度、犠牲にする必要がある場合、又はその逆の必要がある場合がある。したがって、外側カバーの構成要素は、異なる構成要素のブレンド(例えば、ポリプロピレンとポリエチレンとのブレンド)である材料から形成することが望ましい場合がある。2つのブレンド材料が(例えば、熱によって)ともに接合されると、組み合わされた基材のそれぞれの組成物の合計坪量が2つのブレンド材料の間の結合強度に寄与することができると考えられる。したがって、補強部材の坪量及び/又は補強部材におけるポリエチレンの坪量百分率の変更は、基底層と、基底層に接合された他の構成要素(例えば、脚部バンド)とが互いに結合されたときに、それらの間に好適な強い結合を提供することができる。以下に、この概念を更に例示するために実施例1〜14を提供する。
【0038】
外側カバーは、外側カバーの脚部バンド部分に、基底層の着用者に面する側又は衣類に面する側に接合された1つ以上の脚部バンドを含むことができる。脚部バンドは、所望により外側カバーの脚部バンド部分に位置づけることができる。例えば、脚部バンドは、外側カバーの長手方向側縁に沿って基底層の脚部バンド部分(又は活性化された脚部バンド部分)と境界を共有し得るか、又は脚部バンドは、その側縁の内側寄りに配置され得る。脚部バンドは、木綿下着の外観と感触を有する使い捨て吸収性物品カバーを提供するために、その外面上に柔らかい布に似た材料(例えば、ポリエチレン含有不織布又はフィルム)を含むことができる。脚部バンドは、例えば、ゼロひずみ伸縮性ラミネート又は「ライブストレッチ」ラミネートとして構成された弾性脚部バンドであってよい(すなわち、延伸性の不織布又はフィルムに接合されたときに少なくとも部分的に延伸される弾性材料である)。弾性脚部バンドは、外側カバーに接合された単層の弾性材料として、又はラミネート材料として、構成され得る。脚部バンドは、外側カバーの基底層又は弾性層の、着用者に面する面に接合された、例えば、ストランド又は他の脚部バンド材料のような弾性要素を含むことができる。しかし、脚部バンドは1つ以上の弾性要素を含むが、弾性脚部バンドではないものと理解されたい。特定の実施形態では、補強部材は脚部バンドに存在する任意の弾性要素の、着用者に面する面を覆うことができる。特定の実施形態では、弾性要素は、外側カバーの1つ以上の層(例えば、基底層及び補強部材)の間で接合されて及び/又は挟まれて、弾性脚部バンドを形成することができる。活性化された不織布を脚部バンドが含むとき、脚部バンドへの組み込みの前、間、及び/又は後に、不織布を活性化プロセスにさらすことができる。特定の実施形態では、脚部バンドが外側カバーに接合された後に不織布を活性化プロセスにさらしてもよい。例えば、外側カバーに組み込む前に脚部バンド(及び脚部バンドに存在する任意の不織布)を第1の活性化プロセスにさらし、次いで、外側カバーに接合された後に第2の活性化プロセスにさらすことができる。
【0039】
外側カバーはまた、1つ又は両方の腰部領域において外側カバーに取り付けられた腰部バンドを含むこともできる。腰部バンドは弾性であってもよく、脚部バンドと同じ材料から形成することができる。特定の実施形態では、下着に似た外観及び感触を有する使い捨て吸収性物品の提供を助けるために、腰部バンドを外側カバーの衣類に面する側に接合することができる。腰部バンドは、脚部バンドと構造的に同様又は場合によっては同じに構成され得る(例えば、2層ラミネート、3層ラミネート、スキン、弾性フィルム、弾性不織布、弾性ストランド)。腰部バンドは、使い捨て吸収性物品が締結された構成のときに形成される腰部開口部の周囲に沿って全体又は部分的に延出することができる。あるいは、腰部バンドは、外側カバーの、着用者に面する側に接合されてもよく、外側カバーの層の間に挟まれてもよい。
【0040】
特定の実施形態では、腰部バンド及び/又は脚部バンドは、外側カバーの任意の他の層に取り付けられる前に予伸張され得る。予伸張は、赤ん坊の腰及び脚の周囲をそれぞれ取り巻く収縮された腰部バンド及び/又は脚部バンドを提供し、製品をより下着のようにすることができる。
【0041】
布に似た外側カバーを提供するために、延伸性材料を含む基底層及び/又は補強部材の1つ以上の部分を1つ以上の方向に活性化することが望ましい場合がある。例えば、基底層の脚部バンド部分を実質的にその全長及び/又は全表面積にかけて長手方向に活性化することができる。別の実施例では、脚部バンド部分を、その長手方向側縁の輪郭を辿る曲線経路に沿って活性化することができる。脚部バンド部分は、所望により、異なる深さで(すなわち、脚部バンド部分を活性化するために使用される活性化ロール又は他の装置を、異なる係合深さを有するように構成することができる)及び/又は異なる方向に、活性化することができる。特定の実施形態では、脚部バンド部分は外側寄り副領域及び内側寄り副領域を有することができる。外側寄り副領域を、内側寄り副領域より大きい程度に活性化する(すなわち、所与の付加力で、より大きい延伸性を活性化の方向に呈する)ことができる。外側寄り副領域は、一切の有意な材料破損(例えば、引き裂き)の兆候を示さずに、外側カバーの脚部バンド領域に取り付けられ得る弾性脚部バンドと同等以上に延出することができるように活性化され得る。加えて又は代わりに、外側寄り副領域が特定の長さ(又は、おむつの脚部開口部の場合は円周)に伸張されたときに、脚部バンド領域及びそれに接合された全ての脚部バンドが損傷を引き起こし得るほどの延伸を超えて延伸されるのを防ぐように外側寄り副領域が作用する(すなわち、更なる延伸のためには実質的な付加力の増加が必要とされる)ように、外側寄り副領域を活性化することが望ましい場合もある。内側寄り副領域の活性化の程度を外側寄り副領域より低くしてもよく、場合によっては内側寄り副領域を活性化しなくてもよい。内側寄り副領域は、外側寄り副領域と1つ以上の方向に同一の広がりを持つこと及び/又は切れ目がなく連続することができるが、必ずしもそうである必要はない。内側寄り副領域及び外側寄り副領域は、個々に又は集合として、副領域の外側寄り部分で比較的高く活性化された領域から、その副領域の内側寄り部分で比較的低く活性化された領域まで延出する活性化のレベルの連続を有することができる。基底層、弾性材料、脚部バンド、及び補強部材のいずれか又は全ては、組み合わせ工程前に別々に及び/又は組み合わせ工程後にともに活性化され得る。この実施例の外側カバーを含む吸収性物品は、物品が着用者に着用されているとき、脚部開口部に伸張の全域を有することができると同時に、例えば、不透明度の改善、たるみの減少、及び/又は突き開けの低減などによって実証されるような望ましい材料特性を呈することができる。従来の使い捨て吸収性物品では、外側カバーの脚部バンド部分に隣接する外側カバーの部分及びその内側寄り外側カバーの部分は活性化され得ないか、脚部バンド部分の活性化の方向以外の方向へ活性化され得る。活性化の方向、活性化の速度、及び/又は活性化のレベルにおける突然の変化が活性化プロセス中に材料を損傷し得る(例えば、ピンホール又は引き裂き)ことは周知である。したがって、外側寄り副領域と内側寄り副領域を異なる深さで活性化することが望ましい場合がある。
【0042】
外側カバーの本体部分に配置された基底層の全て又は部分は、例えば、横方向又は任意の他の方向に所望により活性化することができる。外側カバーの股部領域の本体部分に配置された基底層の部分を活性化しないまま残すことが望ましい場合がある。股部領域において活性化しないことによって、股部領域の本体部分に活性化された基底層を含む外側カバーと比べて、強度、不透明度、及び/又は他の材料特性を改善することができる。基底層の活性化された部分に接合された弾性層を含む外側カバーの部分は、ヒステリシス試験により、2N/cm未満、1.5N/cm未満、又は更には1N/cm未満の荷重で50%のひずみに伸長することによって、及び20%未満、15%未満、又は更には10%未満のセットを有することによって、低い力の回復可能な伸張を望ましくも呈することができる。
【0043】
図1は、おむつ20の部分切欠図を示す。図1に示されるおむつ20は、平らに延ばされた未収縮の(例えば、弾性誘導収縮がない)状態である。おむつ20は、液体透過性トップシート22、トップシート22に接合された外側カバー24、トップシート22と外側カバー24との間に位置づけられた吸収性コアアセンブリ26、サイドパネル28、及び脚部バンド32を含むことができる。おむつ20は、内側の、着用者に面する面50に対向する外側の、衣類に面する面52、前腰部領域36、前腰部領域36に対向する後腰部領域38、及び前腰部領域36と後腰部領域38との間に位置づけられた股部領域37を更に含むことができる。前腰部領域37及び後腰部領域38は、おむつ20の前部分と後部分とが接続されて図2に示されるような衣類を形成する、おむつ20の領域を含むことができる。前腰部領域36及び後腰部領域38は、それぞれ、前腰部領域36及び後腰部領域38に力が付加されたときに横方向4に伸張するように構成される1つ以上の弾性腰部機構15を含むことができる。弾性腰部機構15は、おむつ20が図2に示されるような締結された構成のときに、おむつ20の腰部開口部21を取り囲むことができる。おむつ20は、長手方向縁54、前腰部領域36の第1の端縁56A、長手方向に対向する、後腰部領域38の第2の端縁56Bを含むことができる。おむつ20は、長手方向中心線10(例えば、長手方向側縁54の中間に位置づけられる)、及びそれに直交する横方向中心線86(例えば、対向する端縁56Aと56Bとの中間に位置づけられる)を含むことができる。吸収性コアアセンブリ26は、排泄物を受容及び溜めるように構成され得る。吸収性コアアセンブリ26は、1つ以上の獲得層、分配層、貯蔵層、コアカバー層、ダスティング層、及び/又はバリアカフを含むことができる。吸収性コアアセンブリ26は、例えば、セルロース繊維及び/又は超吸収性高分子材料のような、当該技術分野で既知の任意の好適な吸収材料を含むことができる。特定の実施形態では、吸収性コアアセンブリ26は、いわゆるバケツ形の吸収性コアアセンブリ26(下記に詳細に説明する)として構成され得る。本明細書で使用するとき、「バケツ形」は、おむつ20が着用者に適用されるときになるであろう構成のときの吸収性コアアセンブリ26の横断面部分の外観を指す(例えば、図2〜3を参照)。吸収性コアアセンブリ26及びバケツ形吸収性コアアセンブリ26の好適な例は、2007年6月7日付でDesaiらによって出願された「Absorbent Article Having An Anchored Core Assembly」と題する米国公開特許第2008/0004591号に記載されている。
【0044】
図2は、締結された構成の、すなわち、前腰部領域26と後腰部領域28がともに接合されて腰部開口部21を形成している図1の使い捨ておむつ20を示す。おむつ20は、おむつ20の前腰部領域26と後腰部領域28とをともに一時的に又は永久に固定して腰部開口部21を形成するための締結システム23又は結合領域を含むことができる。おむつ20は、脚部バンド領域15によって画定される1つ以上の脚部開口部126を含むことができる。脚部開口部126は、例えば、少なくとも4cmの最小フープ直径、及び例えば、少なくとも20cmの最大フープ直径を有することができる。脚部開口部126は、最大フープ直径が最小フープ直径より少なくとも3倍、5倍、又は更には10倍大きいフープ直径範囲を有するように構成され得る。
【0045】
図3は、図2の線3−3に沿ったおむつ20の断面図であり、バケツ形吸収材アセンブリ26を図示する。バケツ形吸収性コアアセンブリ26は、実質的に内臓型の吸収性コアアセンブリ26として構成され得る。例えば、バケツ形吸収性コアアセンブリ26は、トップシート22、収容部材128(例えば、液体不透過性の通気性フィルム層)、1つ以上の上述の吸収性コア要素(例えば、コアカバー層130、吸収材層129)、及び/又は1つ以上の弾性要素141を含む1つ以上の対の脚部カフ140(例えば、インナーカフ又はバリア脚部カフ)を含むことができる。吸収性コアアセンブリ26は、例えば、接着剤131のような、当該技術分野で既知の任意の好適な手段によって、外側カバー24に接合され得る。
【0046】
図4は、外側カバー500の一実施形態の例である。外側カバー500は、長手方向中心線586の対向する側に位置づけられた対向する側縁507及び対向する端縁508を含む。外側カバー500は、第1の腰部領域517と、第2の腰部領域519と、その間に配置された股部領域518と、を有する。外側カバー500は、本体部分530及び脚部バンド部分516を含む。脚部バンド部分516は、幅570(すなわち、脚部バンド部分516の内側寄り縁506と外側寄り縁505との間の最短距離)を有し、股部領域518を通って腰部領域517、519の1つ又は両方に延出することができる。脚部バンド部分516は、活性化されたときの脚部バンド部分516が所望の伸張の程度を提供する限りは、任意の好適な方向に延出することができる。例えば、脚部バンド部分516は、股部領域518において横方向504に直線に延在し、1つ又は両方の腰部領域517、519において斜めに又は曲線経路に沿って延出することができる。外側カバー500は、長手方向502及び横方向504のそれぞれにおいて外側カバー500と同一の広がりを持つ連続的な基底層535を含むことができる。外側カバー500は、断続的弾性層532を含むことができる。断続的弾性層532は、1つ又は両方の腰部領域517及び519において連続的基底層535に接合される弾性材料を含むことができる。特定の実施形態では、断続的弾性層532は、延伸性の不織布又はフィルム材料に接合されて断続的なラミネート(すなわち、1つ以上の方向においてラミネートが連続的でないラミネート)を形成する弾性材料を含むことができる。断続的弾性層532は、腰部領域517、519、股部領域518、及び/又は脚部バンド領域の部分に配置され得る。特定の実施形態では、断続的弾性層532は、股部領域518の内側又は近くに配置される第1の長手方向縁531と、外側カバー500の端縁508と連続する第2の長手方向縁とを有することができる。外側カバー500は、補強部材533を含むように構成され得る。補強部材533は、概して、外側カバー500の股部領域518及び側縁507の内側寄り又はそれと連続して配置され得る。補強部材533は、1つ又は両方の腰部領域517、519の少なくとも一部分に配置され得、本体部分530において基底層535の着用者に面する側570に接合され得、かつ所望により脚部バンド部分516に接合され得る。補強部材533は、基底層535及び/又は弾性層532に接合され得る。特定の実施形態では、脚部バンド部分516の特定の部分から弾性層532及び/又は補強部材533を部分的に又は完全に除外することにより、これらの構成要素が脚部バンド部分516及び/又はそれに接合され得る任意の脚部バンドの伸張を不要に抑制する可能性を低減することが望ましい場合がある。
【0047】
図5は、図4の線5−5に沿った外側カバー500の断面図である。図5に示されるように、外側カバー500は、着用者に面する側570と、対向する、衣類に面する側580とを有する。断続的弾性層532は、前腰部領域517及び後腰部領域519に配置され、基底層535に接合される。補強部材533は、股部領域518に配置され、前腰部領域517及び/又は後腰部領域519において断続的弾性層532と重なることができる。特定の実施形態では、補強部材533と弾性層532とは全く重ならない。補強部材533は、1つ又は両方の腰部領域517、519及び/又は基底層535において弾性層532に接合され得る。図5に示される実施例では、補強部材533は、基底層535及び弾性層532の着用者に面する側570上に配置される。しかし、特定の実施形態では、補強部材533は基底層535の着用者に面する側上及び弾性層532の衣類に面する側580上に位置づけられ得る。
【0048】
図6は、外側カバー500の実施形態の例の、線6−6に沿った断面図を示す。外側カバー500は、外側カバー500の衣類に面する側580上の基底層535の活性化された部分590に接合された1つ以上の脚部バンド562を含むことができる。脚部バンド562は、図6に示されるように基底層535の活性化された部分590と同一の広がりを持つことができるが、必ずしもそうある必要はない。脚部バンド562は、外側の延伸性フィルム又は不織布層564Aと内側の延伸性フィルム又は不織布層564Bとの間に挟まれた1つ以上の弾性ストランド層567を含むことができる。脚部バンド全体が弾性であってもよく、そのいくつかの部分のみが弾性であってもよい。内側の延伸性の層564Bは、超音波結合、接着剤結合、又は加熱された若しくは加熱されていない模様付きロールを用いる高圧結合、及び/又は当該技術分野で既知の任意の他の好適な結合手段によって基底層535に接合され得る。
【0049】
図7は、外側カバー500の実施形態の例の、線6−6に沿った断面図を示す。外側カバー500は、基底層535と補強部材533との間に挟まれた1つ以上の弾性ストランド層567として構成された弾性脚部バンド562を含むことができる。脚部バンド562は、弾性層567及び/又は補強部材を外側カバー500の脚部バンド部分516において基底層535に接合(例えば、接着剤結合)することによって、外側カバー500の着用者に面する側580上の基底層535の活性化された部分590に接合され得る。あるいは又は加えて、弾性層567は、補強部材533と(例えば、接着剤で)接合され得る。
【0050】
図8は、外側カバー500の実施形態の例の、線6−6に沿った断面図を示す。外側カバー500は、外側の延伸性フィルム又は不織布層564Aと内側の延伸性フィルム又は不織布層564Bとの間に挟まれた1つ以上の弾性フィルム及び/又は不織布層567として構成された脚部バンド562を含むことができる。脚部バンド562は、弾性層567を基底層535と結合することによって、外側カバー500の衣類に面する側580上の基底層535の活性化された部分590に接合され得る。
【0051】
図9は、外側カバー500の実施形態の例の、線6−6に沿った断面図を示す。外側カバー500は、外側カバー500の衣類に面する側580上の基底層535に接合された1つ以上の脚部バンド562を含むことができる。脚部バンド562は、外側の延伸性フィルム又は不織布層564Aと基底層535との間に挟まれた1つ以上の弾性ストランド566を含むことができる。
【0052】
図10は、外側カバー500の線6−6に沿った実施形態の例を示す。弾性ストランド566又は任意の他の好適な弾性材料若しくはラミネートは、フラップ565がストランド566の外側寄りの縁502と基底層535の側縁507との間に形成されるように、側縁507の内側寄りの基底層535の活性化された部分590に接合され得る。フラップ565は、ストランド566の上に折り畳まれて、それ自体と又は別の構成要素と結合されて、図10が示すようにストランド566を取り囲むスリーブに似た構造体を形成することができる。フラップ565は、活性化されてもされなくてもよく、及び/又は外側カバー500の形成中の任意の好適なときに活性化プロセスにさらされて、所望の伸張の程度を外側カバー500の脚部バンド部分516に提供することができる。
【0053】
図11は、外側カバー600の一実施形態の例である。外側カバー600は、対向する側縁607及び対向する端縁608を含む。外側カバー600は、第1の腰部領域617と、第2の腰部領域619と、それらの間に配置された股部領域618と、を有する。外側カバーは、横方向及び長手方向において外側カバー600と同一の広がりを持つ連続的な基底層635を含むことができる。外側カバー600は、長手方向及び横方向において断続的な、基底層635に接合される弾性層を含むことができる。弾性層は、外側カバー600の4つの異なる部分に配置された4つの弾性部材632A、632B、632C、及び632Dを含むことができる。2つ以上の弾性部材(例えば、632A及び632B)は第1の腰部領域617に配置され得、2つ以上の弾性部材(例えば、632C及び632D)は第2の腰部領域619に配置され得る。隣接する弾性部材632A及び632B又は632C及び632Dは、弾性部材632A、632B、632C、及び632Dを横方向に分離するスペース620を含むことができる。本明細書では、2つ以上の弾性部材632A、632B、632C、及び632Dが横方向及び/又は長手方向に互いに重なる実施形態もまた企図されることを理解されたい。横方向のスペース620は、外側カバー600の腰部領域617及び/又は619が下着に似た好適な伸張を呈する限りは、任意の所望の寸法を有してもよい。弾性部材632A、632B、632C、及び632Dの1つ以上は、外側カバー600の股部領域618へと延出し、及び/又は補強部材533の1つ以上の部分と重なることができる。外側カバー600は、補強部材を含むことができる。補強部材は、2つ以上の補強部材ウェブ633A及び633Bを含むことができる。補強部材ウェブは、外側カバー600の股部領域618が所望の構造的特性(例えば、不透明度及び強度)を呈する限りは、任意の好適な距離によって横方向に互いに分離され得る。
【0054】
図12は、外側カバー300の一実施形態の例を示す。外側カバーは、横方向304及び長手方向302を有する。外側カバー300は、前腰部領域317と、後腰部領域319と、それらの間に配置された股部領域318と、を含む。外側カバー300は、それ自体に脚部バンドを取り付けるための脚部バンド部分316を含むことができる。脚部バンド部分316は、外側寄りの縁308及び内側寄りの縁309を有する。脚部バンド部分316は、外側寄りの副領域328、及び外側寄りの副領域328と内側寄りの縁309との間に配置された内側寄りの副領域329を含む。脚部バンド部分316は、長手方向又は曲線方向に活性化され得る。図10に示される外側カバー300は、第1の腰部領域317及び第2の腰部領域317において横方向に活性化される。外側カバー300の股部領域318は活性化されなくてもよい。
【実施例】
【0055】
以下の実施例はそれぞれ、図13に示されるように構築されたラミネート700を備える。ラミネート700は第1のウェブ710と第2のウェブ720とを含む。これらの実施例は、高圧結合の結合強度に対して合計坪量及びPE坪量の関係を例示する。第1のウェブ710は、Bostik Inc.(ウィスコンシン州Wauwatosa)から商標ZeroCreepの下で市販されている4.5gsmの接着剤713によって第2の不織布層714に接合された第1の不織布層712を含む。第1の不織布層712及び第2の不織布層714は、コア−シース型2成分繊維から形成されており、それぞれの繊維のコアはポリプロピレン(「PP」)を含み、シースはポリエチレン(「PE」)を含む。それぞれの実施例での、第1の不織布層712及び第2の不織布層714の合計坪量及びPPとPEの坪量百分率を表1の第2〜5列に示す。PP及びPEの坪量百分率は、不織布の合計坪量に基づく。第2のウェブ720は、第1の100% PEフィルム層722と、第2の100% PEフィルム層724と、第1のフィルム層722と第2のフィルム層724との間に配置された弾性ストランド層730とを含むラミネートである。第2のウェブ720の層は、Bostik Inc.(ウィスコンシン州Wauwatosa)から商標ZeroCreepの下で市販されている4.5gsmの接着剤713を用いてともに接合される。2つのフィルム層の合計坪量を表1の第6列に示す。本実施例では、個々のフィルム層の坪量は同じであるが、フィルム層が異なる坪量を有する実施形態も本明細書で企図される。実施例1、4〜5及び7では、第1のウェブ710と第2のウェブ720とは、620.5MPa(1平方インチ当たり90,000ポンド)のニップ圧を用いて、当該技術分野で既知のような高圧結合プロセスを用いてともに結合される。実施例2〜3、6及び8〜10では、第1のウェブ710と第2のウェブ720とは、758.4MPa(1平方インチ当たり110,000ポンド)のニップ圧を用いて、当該技術分野で既知のような高圧結合プロセスを用いてともに結合される。ニップ圧は、「エアバッグ圧」と呼ばれることがある(例えば、40又は50psi)、ロールに付加される圧力を、ロールの表面上の「結節(nub)」の先端の最も外側の表面の総面積で割って算出される。高圧結合を形成するために用いられるニップ圧における本開示の差異は、本開示の実施例の結合強度に有意に影響しないと考えられる。
【0056】
図14Aは、実施例の正規化結合強度に対する合計PE坪量の分布をプロットするチャート900を示す。図14Bは、実施例の正規化結合強度に対する合計坪量の分布をプロットするチャート950を示す。図14A及び14Bに示されるように、その分布は、0.4N/cmを超す正規化結合強度とそれ以下の間との開きが目立つS形の曲線を描いている。実施例1〜10のそれぞれの、第1のウェブ710と第2のウェブ720との間の高圧結合の正規化結合強度の値を表1に示す。正規化結合強度は、平均結合強度から3標準偏差を差し引いたものであり、以下の引張試験にしたがって計算される。理論によって制限されることなく、正規化結合強度が用いられるのは、好適な結合が存在する確率をこの値がより正確に表すと考えられるためである。したがって、データは結合区域の平均結合強度が所望の標的(例えば、0.4N/cm)を超えていることを示しているものの、平均結合強度(例えば、最高10%まで又はそれ以上)の標準偏差によっては、ラミネートの結合された部分に、望ましくない数の弱い結合が存在する場合がある。そのような場合、物品のユーザーは、弱い結合に遭遇する可能性がより高くなり得、物品から1つ以上の構成要素又は構成要素の部分を分離してしまう可能性がある。例えば、おむつの外側カバーに結合された、弱い結合を含む脚部バンドは、幼児のような着用者によって取り外される可能性がより高くなり得る。次いで、その脚部バンド又はその部分が、例えば、幼児の口、床、又は幼児の寝床のような望ましくない場所に置かれることが可能である。しかし、正規化結合強度は、結合区域において存在する実際の結合の約99.6%を代表しているので、弱い結合(すなわち、結合強度が0.4N/cm未満の結合を有する結合)が存在する確率は低減される。
【表1】

【0057】
表1からわかるように、結合区域における材料の合計坪量は、好適な強度の結合(すなわち、0.4N/cmを超す正規化結合強度を有する結合)が形成されるかどうかの好適な指示を提供することができない。例えば、実施例5及び6の双方は、結合部位に約88gsmの材料を含有するが、実施例6は実施例5より高いPE坪量を有し(すなわち、65.4gsmに対して61.4gsm)、実施例6は好適な結合を提供するが、実施例5は提供しない(すなわち、結合強度は0.62N/cmに対して0.53N/cm、正規化結合強度は0.47に対して0.21)。表1からわかるように、実施例6の好適な正規化結合強度と、実施例5の好適でない正規化結合強度との間には明確な境界がある。ラミネートの合計坪量を増すことによって結合強度を増し得ることは既知であるが、表1は、そのラミネートにおけるPEの坪量が結合強度の決定に少なくとも部分的に関与するという考えを裏付けている。
【0058】
試験方法
以下の試験方法は、(例えば、Instron Engineering Corp.(マサチューセッツ州Canton)又はSINTECH−MTS Systems Corporation(ミネソタ州Eden Prairie)又は同等の業者から)コンピュータと連動する市販の引張試験機を使用する。コンピュータを使用して、試験速度及び他の試験パラメータを制御し、データの収集、計算、及び報告をする。試験は、23℃±2℃及び相対湿度50%±2%の実験室条件下で行われる。試料は試験前に24時間かけて条件にならす。
【0059】
ヒステリシス試験
1.試験用に2.54cm(幅)×7.62cm(長さ)の材料の試料を選択する。場合によっては、2.54cm×7.62cmの試料を得ることが不可能であれば、より小さい試料を使用してもよいが、その場合も25mmのゲージ長を使用しなくてはならない。試料が活性化される場合及び/又は活性化された部分を含む場合、試料の長さは活性化の方向で取られる。
2.適切なつかみ具及びロードセルを選択する。つかみ具は、平らな表面を有するものでなくてはならず、試料が適合するよう十分な幅でなくてはならない(例えば、少なくとも幅2.54cm)。また、つかみ具は、試料が試験中に滑らないことを確実にするために十分な力を提供しなくてはならない。試験する試料からの引張応答が、使用されるロードセルの許容量の25%〜75%であるようにロードセルを選択する。
3.メーカーの指示にしたがって試験装置を較正する。
4.握り部の間の距離を25mmに設定する。
5.試料の長手方向軸線が標点距離方向に実質的に平行になるようにつかみ具の平面に試料を定置する。最小のたるみで試料を取り付ける。たるみの予荷重を0.02N/cmに設定する。これは、0.02N/cmの力でたるみが取り除かれたときにデータ収集が開始することを意味する。ひずみは、0.02N/cmの力での引張試験機の握り部の間の試料の長さである、調整されたゲージ長(lini)に基づいて計算される。この調整されたゲージ長は、初期の試料の長さとして取られ、0%のひずみに相当する。試験中の任意の点でのひずみ率は、cm単位の長さの変化を、cm単位の調整されたゲージ長で割り、100%を掛けたものとして定義される。
6.a.第1周期荷重:一定のクロスヘッド速度254mm/分でひずみ50%まで試料を引っ張る。
b.第1サイクル除荷:試料をひずみ50%で30秒間保持し、続いてクロスヘッドを254mm/分の一定のクロスヘッド速度でその開始位置(ひずみ0%)に戻す。ひずみのない状態で試料を1分間保持する。
c.第2周期荷重からのセット:0.05N/25.4mm(0.020N/cm)の荷重に到達するまで試料を254mm/分の一定のクロスヘッド速度で引っ張る。引き伸ばされたゲージ長(lext)を記録する。次いで、254mm/分の一定のクロスヘッド速度でクロスヘッドをその開始位置(ひずみゼロ)に戻す。セットは、0.05N/25.4mm(0.020N/cm)の第2周期荷重でのひずみとして定義される。セット率を以下のように計算する。
d.第2周期荷重:次いで、254mm/分の一定のクロスヘッド速度でクロスヘッドをその開始位置(ひずみゼロ)に戻す。
セット率は、0.05N/25.4mm(0.020N/cm)の第2周期荷重でのひずみ率として定義される。セット率を以下のように計算する。
【0060】
コンピュータデータシステムが、試験中に試料にかけられる力を、適用されたひずみに応じて記録する。生成された結果データから、以下の数量が報告される(荷重は、力を試料の幅で割ったものとして報告され、試料の厚さを考慮しないことに注意)。
1.ひずみ25%及びひずみ50%での荷重(N/cm)
2.セット率(0.02N/cmの第2周期荷重で測定されたひずみ率)、
3.セット率=(lext−lini)/lini100%
それぞれの試料について5回繰り返し、平均及び標準偏差を報告する。
【0061】
引張試験
1.上記のヒステリシス試験工程1〜5を行う。
2.次いで、試料を254mm/分の一定のクロスヘッド速度でひずみ1000%(すなわち11×lini)まで、又は試料が破断するまで引っ張る。
【0062】
コンピュータが、適用されるひずみに応じて試験中に試料にかけられる力を記録する。生成された結果データから、以下を報告する。
1.ひずみ25%、50%、及び100%での荷重(N/cm)
2.ピーク伸長(%)及びピーク荷重(N/cm)
それぞれの試料について5回繰り返し、平均及び標準偏差を報告する。
【0063】
剥離試験
剥離試験の目的は、ラミネート構造体の2つの層を分離するために必要な力を測定することである。この試験の環境条件は、23℃(±1℃)、及び50%(±2%)の相対湿度である。
【0064】
機器
コンピュータテスターインターフェイスを備える伸張引張試験機(例えば、Instron Engineering Corp.の4200、4300、4500、又は5500シリーズ)の共通一定速度(Universal constant rate)。
【0065】
試験される試料の力の結果が、使用されるロードセルの能力又は荷重範囲の20〜80%となるようにロードセルを選択する。
【0066】
試験される試料の寸法に対して適切なサイズのクランプ(すなわち、クランプの幅は試料の幅の1〜1.5倍とし、クランプが試験中に滑らないような締め付け力とする)。
【0067】
手順
図15は、剥離試験の部分を図示するのを助けるために提供される。長さ(すなわち、試験方向D)18cm、幅2.54cmの試料980を得る(例えば、はさみで切断して)。結合強度が測定される隣接する2つの層983及び988は、どちらの層983、988も引き裂くことがないように注意しながら試験方向Dに約2.5cmの距離、手で分離(「剥離」)する。うまく剥離を開始することができたら、983、988のどちらの層も損なわれておらず引き裂きがまだ生じていない領域を見つける。試料980の第1の層988の自由端を下位のつかみ具986に挿入し、下位のつかみ具986を閉じる。下位のつかみ具986と上位のつかみ具984との間で試料980を整列させる。試料980の第2の層983の自由端を上位のつかみ具984に挿入し、上位のつかみ具984を閉じる。試料980のたるみは本質的に一切ないようにするが、5グラム未満の力をロードセルに付加する。試料980が装着された後、計器のゼロ化はしない。引張試験機及びデータ収集装置は、製造業者の使用説明書にしたがって同時に開始する。試験の終了前に試料980が破断するか、又は層が引き裂かれた場合は、その試料980を廃棄して新しい試料を作製する。
【0068】
データ報告
剥離の最初の3cm及び最後の1cmの結果は無視する。試料の平均剥離力をコンピュータによって計算する。平均剥離力値を記録する。試料の結合強度は、試料の平均剥離力を試料の幅で割ったものと等しく、1センチメートル当たりのグラム単位で報告される。それぞれの試料につき(合計10の結合強度を得るために)10回繰り返し、10回の繰り返しの結合強度を平均し、平均結合強度として報告する。平均結合強度値は、一般に受け入れられている統計手順に従って決定される平均結合強度の標準偏差の3倍を平均結合強度値から差し引くことによって、正規化結合強度に変換される。
【0069】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0070】
明示的に除外されるか、あるいは限定されない限り、本願に引用するすべての文書は、相互参照する、又は関連するいかなる特許若しくは特許出願をも含めて、参照によってそれらのすべての内容が本願に組み込まれる。いかなる文書の引用も、それが、本願にて開示若しくは特許請求される発明に対する先行技術であること、又はそれが単独で、あるいは任意の他の参照文献との組み合わせで、そのようないかなる発明をも教示、暗示若しくは開示することを認めるものではない。更に、本書における用語の意味又は定義が、参照によって組み込まれる文書における同じ用語の意味又は定義と対立する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が優先されるものとする。
【0071】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨て吸収性物品のための外側カバー(500)において、
a.長手方向(502)と、横方向(504)と、第1の長手方向側縁(507)及びそれに対向する第2の長手方向側縁(507)と、衣類に面する側及び対向する着用者に面する側と、第1の腰部領域(517)及びそれに対向する第2の腰部領域(519)であって、前記第1の腰部領域及び第2の腰部領域(517)(519)の少なくとも1つの一部分は前記横方向(504)に活性化された、第1の腰部領域(517)及び第2の腰部領域(519)と、前記第1及び第2の対向する腰部領域(517、519)の間に配置された股部領域(518)と、少なくとも前記股部領域(518)において前記第1及び第2の長手方向側縁(517、519)の少なくとも1つに隣接して配置された脚部バンド部分(516)であって、前記横方向(504)以外の方向に活性化された、脚部バンド部分(516)と、
b.延伸性の基底層(535)であって、少なくとも前記長手方向(502)において前記外側カバー(500)と同一の広がりを持つ、基底層(535)と、を備え、
c.延伸性の補強部材(533)が前記基底層(535)に接合され、前記補強部材(533)は前記外側カバー(500)の前記股部領域(518)の少なくとも前記脚部バンド部分(516)に配置され、
d.脚部バンド(562)が、前記外側カバー(500)の前記脚部バンド部分(516)において前記基底層(535)及び前記補強部材(533)の少なくとも1つに接合され、
e.少なくとも1つの弾性層(532)が、少なくとも前記第1及び第2の腰部領域(517、519)において前記基底層(535)に接合され、前記弾性層(532)は、前記股部領域(518)の少なくとも一部分において欠如している、ことを特徴とする、外側カバー(500)。
【請求項2】
前記脚部バンド部分(516)は、第1の副領域と第2の副領域とを含み、前記第1の副領域(328)は前記第1及び第2の長手方向側縁(507)の少なくとも1つに隣接して配置され、前記第2の副領域(329)は前記外側カバー(500)の前記股部領域(518)において前記第1の副領域(328)に隣接かつ横方向内側寄りに配置される、請求項1に記載の外側カバー(500)。
【請求項3】
前記第1及び第2の副領域(328)(329)は、異なる活性化のレベルを有する、請求項2に記載の外側カバー(500)。
【請求項4】
前記第1の副領域(328)は、前記第2の副領域(329)より高い活性化のレベルを有する、請求項3に記載の外側カバー(500)。
【請求項5】
前記基底層(535)は、前記基底層(535)の重量に基づくポリエチレンの重量百分率を有し、前記補強部材(533)は、前記補強部材(533)の重量に基づくポリエチレンの重量百分率を有し、前記補強部材(533)のポリエチレンの重量百分率は、前記基底層(535)のポリエチレンの重量百分率より高い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項6】
前記基底層(535)及び前記補強部材(533)のそれぞれが、ポリプロピレンとポリエチレンとを含み、前記基底層(535)及び前記補強部材(533)は、ポリプロピレン対ポリエチレンの異なる比率を有する、請求項5に記載の外側カバー(500)。
【請求項7】
前記基底層(535)及び前記補強部材(533)の少なくとも1つは、コア/シース型の2成分繊維を含む不織布である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項8】
前記基底層(535)は、ポリエチレンシースによって囲まれたポリプロピレンコアを有するコア/シース型の2成分繊維から形成された不織布を含み、前記不織布の重量に基づき、前記不織布に存在するポリプロピレンの重量百分率は70%であり、前記不織布に存在するポリプロピレンの重量百分率が70%である、請求項7に記載の外側カバー(500)。
【請求項9】
前記補強部材(533)の表面積は、前記基底層(535)の着用者に面する側の表面積の約20〜60%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項10】
前記活性化された腰部領域(330)は、ヒステリシス試験に従って、2N/cm未満の荷重でひずみ50%を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項11】
前記活性化された腰部領域(330)は、ヒステリシス試験に従って、15%未満のセットを有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項12】
前記基底層(535)及び補強部材(533)におけるポリエチレンの合計坪量は少なくとも15gsmである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の外側カバー(500)。
【請求項13】
前記外側カバー(500)の前記脚部バンド部分(516)は、前記第1と前記第2の腰部領域(36、38)とがともに締結されたときに少なくとも1つの脚部開口部(126)を形成し、前記脚部開口部(126)は、その全円周に沿って弾性的に延伸性である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項14】
前記補強部材(533)は、前記腰部領域(517、519)の少なくとも1つにおいて前記断続的弾性層(532)と重なる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【公表番号】特表2012−519040(P2012−519040A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−552229(P2011−552229)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/026041
【国際公開番号】WO2010/101998
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】