説明

使い捨て吸収性物品

【課題】密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】装着者の排泄部位の相違、吸収力を高めたい位置に応じて、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させ、上層吸収本体3を吸収性物品本体4の後側部で下層吸収本体2から離間させる。上層吸収本体3を移動させ、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる。上層吸収本体3は、透液性下面シート32と透液性上面シート31との間に上層吸収体33を配置しているため、上層吸収本体3から下層吸収本体2へと排泄液が流れることができるので、上層吸収本体33を後側接合部9で剥離させることなく使用することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば子供用、大人用、或いは失禁用の使い捨て吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば尿などの排泄液を吸収するための使い捨て吸収性物品は、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートとの間に吸収体が挟着されており、表面シートを透過した尿が吸収体により吸収されるとともに、裏面シートによって裏面側からの漏れが防止される。そして、尿を即時的に吸収させることによりさらに漏れ防止効果を高めるために、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に配置した第1の吸収体を有するおむつ本体の表面上に、透液性の上面シートと透液性の下面シートとの間に挟着した第2の吸収体を、第1の吸収体に対応させた位置に重層させた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−347065号公報(第6−8頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の使い捨て吸収性物品では、尿などの排泄液を即時的に吸収させるための装着者への密着性が充分でないことがある。
【0005】
また、尿などの排泄液を即時的に吸収させるための密着性を高めたい位置は、装着者の性別あるいは体位など、装着者によって異なる場合があり、このように密着性を高めたい位置が装着者毎に異なることにより、吸収力を向上するために第2の吸収体の吸収性を全体に亘って向上する必要があり、実際に吸収する部位以外の吸収体が有効に活用できない場合がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる使い捨て吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の使い捨て吸収性物品は、表面側に位置する表面シート、裏面側に位置する裏面シート、および、これら表面シートと裏面シートとの間に位置する下層吸収体を有する下層吸収本体と、上面側に位置する透液性上面シート、下面側に位置する透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に位置する上層吸収体を有し、前記下層吸収本体の表面側に配置された上層吸収本体とを備え、装着者の前側に位置する前側部と、中央部と、装着者の後側に位置する後側部とを長手方向に沿って順次備えた吸収性物品本体と、前記前側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された前側接合部と、前記後側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが剥離可能に接合されて形成された後側接合部とを具備し、前記上層吸収本体は、前記後側接合部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とを剥離させることにより前記後側部で前記下層吸収本体から離間可能に形成されているものである。
【0008】
請求項2記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、下層吸収本体は、後側部の下層吸収体の後側外方に、下層後側フラップ部を有し、上層吸収本体は、前記後側部の上層吸収体の後側外方に、上層後側フラップ部を有し、後側接合部は、前記下層後側フラップ部と前記上層後側フラップ部とのそれぞれの少なくとも一部が接合されて形成されているものである。
【0009】
請求項3記載の使い捨て吸収性物品は、請求項2記載の使い捨て吸収性物品において、下層後側フラップ部と上層後側フラップ部とのいずれか一方は、後側接合部を除く位置に、この後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させる際の摘みとなる摘み部の少なくとも一部を吸収性物品本体に形成するための切欠部を備えているものである。
【0010】
請求項4記載の使い捨て吸収性物品は、請求項2記載の使い捨て吸収性物品において、下層後側フラップ部と上層後側フラップ部とは、互いにずれた位置に切欠部をそれぞれ備え、吸収性物品本体は、前記各切欠部から露出した前記上層後側フラップ部と前記下層後側フラップ部とにより形成され、後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させる際の摘みとなる摘み部を備えたものである。
【0011】
請求項5記載の使い捨て吸収性物品は、表面側に位置する表面シート、裏面側に位置する裏面シート、および、これら表面シートと裏面シートとの間に位置する下層吸収体を有する下層吸収本体と、上面側に位置する透液性上面シート、下面側に位置する透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に位置する上層吸収体を有し、前記下層吸収本体の表面側に配置された上層吸収本体とを備え、装着者の前側に位置する前側部と、中央部と、装着者の後側に位置する後側部とを長手方向に沿って順次備えた吸収性物品本体と、前記前側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された前側接合部と、前記後側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された後側接合部とを具備し、前記上層吸収本体は、前記後側接合部よりも内方の位置に切断可能に形成された切断部を有し、この切断部から切断されることにより前記後側部で前記下層吸収本体から離間可能に形成されているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、装着者の排泄部位の相違、あるいは吸収力を高めたい位置に応じて、後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させ、上層吸収本体を吸収性物品本体の後側部で下層吸収本体から離間させて、この上層吸収本体を移動させ、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる。また、上層吸収本体は、透液性下面シートと透液性上面シートとの間に上層吸収体を配置しているため、上層吸収本体から下層吸収本体へと排泄液が流れることができるので、上層吸収本体を後側接合部で剥離させることなく使用することもできる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、下層吸収本体の後側部の下層吸収体の後側外方に位置する下層後側フラップ部と、上層吸収本体の後側部の上層吸収体の後側外方に位置する上層後側フラップ部との、それぞれの少なくとも一部を接合して後側接合部を形成することにより、後側接合部を形成する際に接合しやすく、また、後側接合部を剥がしやすいとともに、上層吸収本体を後側接合部で剥離させる際に誤って表面シートあるいは透液性下面シートを破損させて下層吸収体あるいは上層吸収体を露出させることを防止できる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、下層後側フラップ部と上層後側フラップ部との少なくともいずれか一方の後側接合部を除く位置に、後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させる際の摘みとなる摘み部の少なくとも一部を吸収性物品本体に形成するための切欠部を形成することにより、摘み部を容易に形成しつつ、この摘み部を用いて後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを容易に剥離できる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、切欠部を、下層後側フラップ部と上層後側フラップ部との互いにずれた位置に形成し、これら切欠部により露出した上層後側フラップ部と下層後側フラップ部とによって摘み部を吸収性物品本体に形成することにより、摘みやすい摘み部を容易に形成しつつ、この摘み部を用いて後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを容易に剥離できる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、装着者の排泄部位の相違、あるいは吸収力を高めたい位置に応じて、上層吸収本体を切断部から切断し、この上層吸収本体を吸収性物品本体の後側部で下層吸収本体から離間させて、この上層吸収本体を吸収性物品本体の前側部、あるいは中央部へと位置させたり、上層吸収本体を切断部から切断することなく使用したりすることにより、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態を一部を切り欠いて示す平面図である。
【図2】同上使い捨て吸収性物品の断面図を示し、(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1のB−B断面図である。
【図3】同上使い捨て吸収性物品の使用状態を示し、(a)は後側接合部を剥離させない使用状態を示す斜視図、(b)は後側接合部を剥離させた使用状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態を示す平面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態の使い捨て吸収性物品の展開状態の一部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第1の実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
【0019】
図1ないし図3において、1は使い捨て吸収性物品を示し、この使い捨て吸収性物品1は、矩形状の下層吸収本体2と、この下層吸収本体2の表面側に重層される矩形状の上層吸収本体3とを有する吸収性物品本体4を備えている。そして、この吸収性物品本体4には、長手方向に沿って、装着状態で装着者の前側(腹側)に位置する前側部5と、装着状態で装着者の股下に位置する中央部6と、装着状態で装着者の後側(背側)に位置する後側部7とが順次形成されており、この吸収性物品本体4は、前側部5で吸収本体2,3が接合された前側接合部8と、後側部7で吸収本体2,3が接合された後側接合部9とを有している。すなわち、吸収性物品本体4は、前側接合部8と後側接合部9とを除く部分では、吸収本体2,3が接合されていない。
【0020】
下層吸収本体2は、使い捨て吸収性物品1を装着した状態で内側に位置する矩形状の表面シート11と、使い捨て吸収性物品1を装着した状態で外側に位置する矩形状の裏面シート12と、これらシート11,12間に挟着される略矩形状の下層吸収体13とを有しており、シート11,12が、下層吸収体13の周囲で互いに接合されて下層吸収体13を内部に封着している。したがって、下層吸収本体2の周縁部、すなわち下層吸収体13の外方の周囲には、シート11,12を接合した下層フラップ部14が形成されている。なお、この下層吸収本体2には、図示しないが、立体状に立ち上がって装着者の脚周りに密着する立体ギャザを、上層吸収本体3の両側に沿って長手方向に形成してもよい。
【0021】
表面シート11は、例えば尿などの液状の排泄液を透過可能な液透過性シートであり、また、裏面シート12は、尿などの液状の排泄液を透過させない液不透過性(疎水性)シートであって、これらシート11,12は、例えば織布、不織布、あるいはフィルムなどのシート材から適宜選択された材料により形成されている。
【0022】
下層吸収体13は、排泄液を充分に吸収できるように、例えばパルプなどを主とする材料によりシート状に形成されており、少なくとも一部に高分子吸収材などの物質を含んでいてもよい。また、この下層吸収体13は、下層吸収本体2の長手方向および幅方向の略中央部に配置されており、長手方向の両端部が前側部5および後側部7に位置している。さらに、下層吸収体13の長手方向の中央域の両側、すなわち中央部6に位置する部分の両側は、円弧状(凹状)に切り欠かれている。すなわち、下層吸収体13は、長手方向両端側が幅広で、長手方向の中心側へと徐々に幅狭となる、砂時計状に形成されている。
【0023】
下層フラップ部14は、前端部に位置する下層前側フラップ部21と、幅方向の両側に位置する下層側部フラップ部22と、後端部に位置する下層後側フラップ部23とを有している。
【0024】
下層前側フラップ部21は、前側部5の下層吸収体13の前側外方に形成されており、前側接合部8の一部を形成している。
【0025】
下層側部フラップ部22は、少なくとも中央部6の両側、すなわち下層吸収体13の両側の凹部に対応する位置、本実施の形態では下層吸収本体2の両側部に沿って前側部5から後側部7に亘って形成されており、使い捨て吸収性物品1を装着した状態で装着者の脚周りに密着する部分である。なお、この下層側部フラップ部22には、収縮によってこの下層側部フラップ部22を装着者の脚周りに密着させるための下層弾性体を長手方向に沿って配置してもよい。
【0026】
下層後側フラップ部23は、後側部7の下層吸収体13の後側外方に形成されており、後側接合部9の一部を形成している。
【0027】
一方、上層吸収本体3は、矩形状の透液性上面シート31と、この透液性上面シート31と略同形状の矩形状の透液性下面シート32と、これらシート31,32間に挟着される矩形状の上層吸収体33とを有しており、シート31,32が、上層吸収体33の周囲で互いに接合されて上層吸収体33を内部に封着している。したがって、上層吸収本体3の周縁部、すなわち上層吸収体33の外方の周には、シート31,32を接合した上層フラップ部34が形成されている。さらに、上層吸収本体3は、下層吸収本体2と略等しい長手寸法を有し、かつ、この下層吸収本体2よりも小さい幅寸法を有している。そして、この上層吸収本体3は、下層吸収本体2と幅方向の中心位置をほぼ合わせた状態で、換言すれば下層吸収本体2の幅方向の中心位置に、配置されている。
【0028】
透液性上面シート31および透液性下面シート32は、例えば尿などの排泄液を透過可能であり、それぞれ例えば織布、不織布、あるいはフィルムなどのシート材から適宜選択された材料により形成されている。
【0029】
上層吸収体33は、排泄液を充分に吸収できるように、例えばパルプなどを主とする材料によりシート状に形成されており、少なくとも一部に高分子吸収材などの物質を含んでいてもよい。また、この上層吸収体33は、上層吸収本体3の長手方向および幅方向の略中央部に配置されており、長手方向の両端部が前側部5および後側部7に位置している。さらに、この上層吸収体33は、長手寸法および幅寸法がそれぞれ下層吸収体13よりも小さく設定されており、前端部が前側接合部8に平面視で重なり、後端部が後側接合部9に平面視で重ならない(後側接合部から前側に離間された)位置となっている。そして、この上層吸収体33の後側端縁は、下層吸収体13の後側端縁よりも内側、すなわち前方に位置している。なお、この上層吸収体33は、例えば下層吸収体13と同様に、長手方向の中央域の両側、すなわち中央部6に位置する部分の両側を切り欠いて、長手方向両端側が幅広で、長手方向の中心側へと徐々に幅狭となる、砂時計状に形成してもよい。
【0030】
上層フラップ部34は、前端部に位置する上層前側フラップ部41と、幅方向の両側に位置する上層側部フラップ部42と、後端部に位置する上層後側フラップ部43とを有している。
【0031】
上層前側フラップ部41は、前側部5の上層吸収体33の前側外方に形成されており、前側接合部8の一部を形成している。
【0032】
上層側部フラップ部42は、少なくとも中央部6の両側、すなわち上層吸収体33の両側に対応する位置、本実施の形態では上層吸収本体3の両側部に沿って前側部5から後側部7に亘って形成されており、使い捨て吸収性物品1を装着した状態で装着者の脚周りに密着する部分である。また、この上層側部フラップ部42には、収縮によってこの上層側部フラップ部42を装着者の脚周りに密着させるための上層弾性体45が配置されている。この上層弾性体45は、例えば中央部6に対応する位置、すなわち各接合部8,9に重ならない位置にそれぞれ配置されている。
【0033】
上層後側フラップ部43は、後側部7の上層吸収体33の後側外方に形成されており、その一部が、後側接合部9の一部を形成している。
【0034】
前側接合部8は、図1および図2(a)に示すように、前側部5の位置で、下層吸収本体2の表面シート11と、上層吸収本体3の透液性下面シート32とが、例えば剥離不能に接合されて構成されている。ここで、これら表面シート11と透液性下面シート32との接合には、例えばホットメルト接着剤、熱シール、超音波接着などが適宜用いられている。また、この前側接合部8は、上層吸収体33よりも幅寸法が大きく設定されており、平面視で、下層前側フラップ部21、下層吸収体13の前端側の幅方向の中心域、上層前側フラップ部41、上層側部フラップ部42の前端側、および、上層吸収体33の前端側の幅方向の中心域に亘って矩形状に形成されている。そして、この前側接合部8の後端部は、前側部5と中央部6との境界近傍に位置している。
【0035】
また、後側接合部9は、図1および図2(b)に示すように、後側部7の位置で、下層吸収本体2の表面シート11と、上層吸収本体3の透液性下面シート32とが、剥離可能に接合されて構成されている。ここで、これら表面シート11と透液性下面シート32との接合には、例えばホットメルト接着剤、熱シール、超音波接着などが適宜用いられており、前側接合部8での表面シート11と透液性下面シート32との接合よりも弱い接合となっている。さらに、この後側接合部9は、平面視で、下層後側フラップ部23、下層吸収体13の後端側の幅方向の中心域、および、上層後側フラップ部43に亘って矩形状に形成されている。すなわち、この後側接合部9は、上層吸収体33の後方に離間されている。そして、この後側接合部9は、幅寸法が上層吸収体33よりも大きく、かつ、前側接合部8と略等しいとともに、長手寸法が前側接合部8よりも小さく設定されている。したがって、後側接合部9は、前側接合部8よりも接合面積が狭く設定されている。
【0036】
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
【0037】
使い捨て吸収性物品1を装着する場合には、吸収性物品本体4の下層吸収本体2の裏面シート12を外側にするとともに上層吸収本体3側を肌側として、前側部5を腹側に当て中央部6を股下部に当てるとともに後側部7を背側に当て、前側部5の裏面シート12の両側部と後側部7の裏面シート12の両側部とを、テープ、あるいは面ファスナなどにより結合して人体に固定する。
【0038】
この装着の際に、例えば装着者の性別、体位などに応じて、図3(a)に示すように、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させることなく使い捨て吸収性物品1をそのまま使用したり、図3(b)に示すように、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを後側接合部9で剥離させて上層吸収本体3を下層吸収本体2から離間させて折り畳んだりすることで、上層吸収本体3を装着者の排泄部位、あるいは吸収力を高めたい位置に移動させた状態で装着したりする。
【0039】
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、装着者の排泄部位の相違、あるいは吸収力を高めたい位置に応じて、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させ、上層吸収本体3を吸収性物品本体4の後側部7で下層吸収本体2から離間させて、この上層吸収本体3を移動させ、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる。また、上層吸収本体3は、透液性下面シート32と透液性上面シート31との間に上層吸収体33を配置しているため、上層吸収本体3から下層吸収本体2へと排泄液が流れることができるので、上層吸収本体3を後側接合部9で剥離させることなく使用することもできる。
【0040】
そして、このように、上層吸収本体3を後側部7で下層吸収本体2から離間させることで密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できるので、密着性を高めることができ、尿などの排泄液を即時的に吸収させることが可能になるだけでなく、上層吸収体33の吸収性を有効に活用できる。
【0041】
また、前側接合部8は、下層吸収本体2と上層吸収本体3とが剥離不能に接合されているため、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させて上層吸収本体3を下層吸収本体2から離間させても、上層吸収本体3の全体が下層吸収本体2から剥がれ落ちることがない。
【0042】
さらに、中央部6において、下層吸収本体2と上層吸収本体3とが接合されていないため、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを後側接合部9で剥離させると、上層吸収本体3の後側の端部を、中央部6だけでなく前側部5へと位置させたり、装着者が男性である場合、上層吸収本体3の後側の端部で男性器を巻いたりすることもできるので、特に男性用としての使用が良好になるとともに、各吸収本体2,3が中央部6の接合部によって硬くなることを防止できる。
【0043】
なお、上記第1の実施の形態において、図4に示す第2の実施の形態のように、後側接合部9を点状(ドット状)に接合して接合面積を低下させる構成、あるいは、図5に示す第3の実施の形態のように、後側接合部9を線状に接合して接合面積を低下させる構成など、後側接合部9の接合面積を抑制することにより後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離可能とする構成でもよい。これらの場合には、前側接合部8と後側接合部9との接合強度を同じとしても、後側接合部9を剥離可能な構成とすることが可能となり、前側接合部8と後側接合部9との接合方法を変更する必要がなく、製造性を向上できる。
【0044】
また、上記各実施の形態において、図6に示す第4の実施の形態のように、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを吸収性物品本体4の中央部6で接合した中央接合部48を形成してもよい。このように中央接合部48を形成することにより、上層吸収本体3が下層吸収本体2に対してずれにくくなるとともに、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させて上層吸収本体3の後端部を中央部6側へと折り返すことにより、中央部6で上層吸収本体3を厚くすることができるので、特に女性用としての使用が良好になる。なお、この中央接合部48は、後側接合部9と同程度の接合強度で接合することにより、剥離可能としてもよい。
【0045】
次に、第5の実施の形態を図7を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】
この第5の実施の形態は、上記各実施の形態において、後側接合部9が、下層後側フラップ部23と上層後側フラップ部43とのそれぞれの一部を接合することで形成されているものである。
【0047】
すなわち、後側接合部9は、各吸収体13,33の後側外方、すなわち各吸収体13,33に平面視で重ならない位置に配置されている。また、この後側接合部9は、各フラップ部23,43の後側端縁および上層後側フラップ部43の両側縁に対して、それぞれ内側に位置している。
【0048】
そして、このように、下層吸収本体2の後側部7の下層吸収体13の後側外方に位置する下層後側フラップ部23と、上層吸収本体3の後側部7の上層吸収体33の後側外方に位置する上層後側フラップ部43との、それぞれの一部を接合して後側接合部9を形成することにより、後側接合部9を形成する際に接合しやすく、また、後側接合部9を剥がしやすいとともに、後側接合部9が各フラップ部23,43に位置して各吸収体13,33に平面視で重ならないので、上層吸収本体3を後側接合部9で剥離させる際に誤って表面シート11あるいは透液性下面シート32を破損させて下層吸収体13あるいは上層吸収体33を露出させることを防止できる。
【0049】
さらに、上層吸収体33の後側端縁を、下層吸収体13の後側端縁よりも前方(内側)に位置させることにより、各フラップ部23,43を接合しやすくなる。
【0050】
また、後側接合部9を、各フラップ部23,43の後側端縁および上層後側フラップ部43の両側縁に対して、それぞれ内側に位置させることにより、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させる際に、下層吸収本体2の端縁部、および、上層吸収本体3の端縁部あるいは側縁部をそれぞれ摘んで剥離させやすくなる。
【0051】
次に、第6の実施の形態を図8を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】
この第6の実施の形態は、上記第5の実施の形態において、上層吸収本体3の上層後側フラップ部43に、切欠部51を形成したものである。
【0053】
この切欠部51は、上層後側フラップ部43の幅方向の中心域において、後側端縁から内方に向かって、例えば円弧状に切り欠き形成されている。
【0054】
また、後側接合部9には、切欠部51との干渉を避けるように後側端縁の幅方向の中心域に矩形状の凹部53が切り欠き形成されている。この凹部53は、切欠部51に対して広く形成されており、切欠部51に対して離間されている。
【0055】
このため、この切欠部51と、この切欠部51の近傍とにより、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させる際の摘みとなる摘み部55が形成されている。ここで、切欠部51の近傍とは、各フラップ部23,43の後側接合部9を除く部分、すなわち、本実施の形態では、切欠部51を形成しない下層後側フラップ部23の後側接合部9を除く部分(下層非接合部57)、および、切欠部51を形成した上層後側フラップ部43の後側接合部9を除く部分(上層非接合部58)をいうものとする。
【0056】
そして、装着に際して、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを後側接合部9で剥離させる場合には、例えば一方の手の指で摘み部55の下層吸収本体2側である下層非接合部57を摘み、他方の手の指で摘み部55の上層吸収本体3側である上層非接合部58を摘んで、両手で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを引き剥がすようにすることで、下層吸収本体2と上層吸収本体3とが後側接合部9で容易に剥離される。
【0057】
このように、上記第6の実施の形態によれば、下層後側フラップ部23と上層後側フラップ部43との少なくともいずれか一方、例えば上層後側フラップ部43の後側接合部9を除く位置に、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させる際の摘みとなる摘み部55の一部を吸収性物品本体4に形成するための切欠部51を形成することにより、切欠部51を切り欠くだけで摘み部55を容易に形成しつつ、この摘み部55を用いて後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを容易に剥離させて上層吸収本体3の後端側を下層吸収本体2から離間させることができる。
【0058】
さらに、切欠部51の近傍に、各フラップ部23,43が接合されていない非接合部57,58が形成されているので、使い捨て吸収性物品1の装着者への装着を行う装着作業者が、これら非接合部57,58へと指を挿入しやすくなるとともに、これら非接合部57,58で摘み部55を容易につまむことができるので、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とをより容易に剥離させることができる。
【0059】
そして、使い捨て吸収性物品1を使用する際に通常上側、すなわち装着作業者に対向する上層後側フラップ部43に切欠部51を切り欠き形成することにより、装着作業者が切欠部51を目視しやすくなり、後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させる際に、摘み部55を確認しやすくなる。
【0060】
なお、上記第6の実施の形態において、切欠部51は、下層吸収本体2の下層後側フラップ部23に設けてもよい。
【0061】
次に、第7の実施の形態を図9を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】
この第7の実施の形態は、上記第5の実施の形態において、下層後側フラップ部23に切欠部としての下層切欠部61を形成し、上層後側フラップ部43に切欠部としての上層切欠部62を形成して、これら切欠部61,62の位置を互いにずらすことにより、露出した上層後側フラップ部43と下層後側フラップ部23とによって、摘み部63,63を形成したものである。
【0063】
下層切欠部61は、下層後側フラップ部23の幅方向の中心(上層吸収本体3の幅方向の中心)よりも一側に偏った位置において、後側端縁から内方に向かって、例えば円弧状に切り欠き形成されている。
【0064】
また、上層切欠部62は、上層後側フラップ部43の幅方向の中心(上層吸収本体3の幅方向の中心)よりも他側に偏った位置において、後側端縁から内方に向かって、例えば円弧状に切り欠き形成されている。
【0065】
したがって、切欠部61,62は、上層吸収本体3の幅方向に互いにずれた、互い違いの位置に形成されている。すなわち、切欠部61,62は、上層吸収本体3の幅方向に離間されている。このため、後側接合部9は、これら切欠部61,62に対応する位置には形成されていない。
【0066】
そして、装着に際して、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを後側接合部9で剥離させる場合には、例えば一方の手の指で上層切欠部62によって露出した下層吸収本体2側である摘み部63を摘み、他方の手の指で下層切欠部61によって露出した上層吸収本体3側である摘み部63を摘んで、両手で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを引き剥がすようにすることで、下層吸収本体2と上層吸収本体3とが後側接合部9で容易に剥離される。
【0067】
このように、上記第7の実施の形態によれば、切欠部61,62を、下層後側フラップ部23と上層後側フラップ部43との互いにずれた位置に形成し、これら切欠部61,62により露出した上層後側フラップ部43と下層後側フラップ部23とによって摘み部63を吸収性物品本体4に形成することにより、摘みやすい摘み部63を容易に形成しつつ、この摘み部63を用いて後側接合部9で下層吸収本体2と上層吸収本体3とを容易に剥離できる。
【0068】
なお、上記第7の実施の形態において、摘み部63の位置をより分かりやすくするための目印を配置してもよい。例えば、下層後側フラップ部23を青色、上層後側フラップ部43を白色にすることにより、下層切欠部61により露出した摘み部63は白色に形成され、上層切欠部62により露出した摘み部63は青色に形成されるので、容易に目印として利用できる。
【0069】
また、上記第6の実施の形態および第7の実施の形態において、各切欠部51,61,62は、各フラップ部23,43の後側端縁に形成する必要はなく、例えば円形状、あるいは矩形状に刳り貫くように(孔状に)形成してもよい。
【0070】
さらに、上記各実施の形態において、後側接合部9は、例えば面ファスナなどを用いて着脱自在に形成されていてもよい。例えば、下層吸収本体2の表面シート11にループ部材(フック部材)を配置し、上層吸収本体3の透液性下面シート32にフック部材(ループ部材)を配置して、係脱自在としたり、上層吸収本体3の透液性下面シート32にフック部材を配置し、下層吸収本体2の表面シート11事態にフック部材と係合可能な不織布シートなどを用いてループ部材を配置しない構成としたりしてもよい。
【0071】
次に、第8の実施の形態を図10を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0072】
この第8の実施の形態は、上記第5の実施の形態において、後側接合部9が剥離不能に、例えば前側接合部8と同程度の接合強度で接合されているとともに、上層吸収本体3に切断部66が形成されているものである。
【0073】
切断部66は、上層吸収本体3の上層後側フラップ部43に、幅方向に沿って直線状に、例えばミシン目などで形成されている。また、この切断部66は、上層後側フラップ部43において、後側接合部9と上層吸収体33との間の位置に形成されており、平面視で下層吸収体13の後側端縁よりも前側(内側)に位置している。換言すれば、切断部66と上層吸収体33の後側端縁との間の部分では、各シート31,32が接合されて、切断部66から上層吸収体33がはみ出さない構成となっている。さらに、後側接合部9は、平面視で下層吸収体13の後ろ側端縁よりも後側(外側)に位置している。
【0074】
そして、使い捨て吸収性物品1を装着する際に、例えば装着者の性別、体位などに応じて、下層吸収本体2と上層吸収本体3とを剥離させることなく使い捨て吸収性物品1をそのまま使用したり、上層吸収本体3を切断部66で切断させて上層吸収本体3を下層吸収本体2から離間させて折り畳んだりすることで、上層吸収本体3を装着者の排泄部位、あるいは吸収力を高めたい位置に移動させた状態で装着したりする。
【0075】
このように、上記第8の実施の形態によれば、装着者の排泄部位の相違、あるいは吸収力を高めたい位置に応じて、上層吸収本体3を切断部66から切断し、この上層吸収本体3を吸収性物品本体4の後側部7で下層吸収本体2から離間させて、この上層吸収本体3を前側部5、あるいは中央部6などに容易に移動させ、密着性および吸収力を向上させる位置を装着者に対応して容易に変更できる。また、上層吸収本体3は、透液性下面シート32と透液性上面シート31との間に上層吸収体33を配置しているため、上層吸収本体3から下層吸収本体2へと排泄液が流れることができるので、上層吸収本体3を後側接合部9で剥離させることなく使用することもできる。
【0076】
しかも、切断部66から上層吸収本体3を切断するだけで、上層吸収本体3の後側部7を容易に離間できる。
【0077】
さらに、前側接合部8と後側接合部9とを、異なる接合方法あるいは異なる接合面積を用いることなく互いに同じ接合方法でかつ同じ接合面積で接合できるので、製造が容易になる。
【0078】
なお、上記第8の実施の形態において、切断部66の位置を分かりやすくするために、切断部66の両側に切り欠きを形成したり、切断部66に着色線、文字、あるいは記号などの目印を配置したりしてもよい。
【0079】
また、上記各実施の形態において、前側接合部8は、少なくとも後側接合部9よりも接合強度が強ければ、剥離可能であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1 使い捨て吸収性物品
2 下層吸収本体
3 上層吸収本体
4 吸収性物品本体
5 前側部
6 中央部
7 後側部
8 前側接合部
9 後側接合部
11 表面シート
12 裏面シート
13 下層吸収体
23 下層後側フラップ部
31 透液性下面シート
32 透液性上面シート
33 上層吸収体
43 上層後側フラップ部
51 切欠部
55,63 摘み部
61 切欠部としての下層切欠部
62 切欠部としての上層切欠部
66 切断部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面側に位置する表面シート、裏面側に位置する裏面シート、および、これら表面シートと裏面シートとの間に位置する下層吸収体を有する下層吸収本体と、上面側に位置する透液性上面シート、下面側に位置する透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に位置する上層吸収体を有し、前記下層吸収本体の表面側に配置された上層吸収本体とを備え、装着者の前側に位置する前側部と、中央部と、装着者の後側に位置する後側部とを長手方向に沿って順次備えた吸収性物品本体と、
前記前側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された前側接合部と、
前記後側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが剥離可能に接合されて形成された後側接合部とを具備し、
前記上層吸収本体は、前記後側接合部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とを剥離させることにより前記後側部で前記下層吸収本体から離間可能に形成されている
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
下層吸収本体は、後側部の下層吸収体の後側外方に、下層後側フラップ部を有し、
上層吸収本体は、前記後側部の上層吸収体の後側外方に、上層後側フラップ部を有し、
後側接合部は、前記下層後側フラップ部と前記上層後側フラップ部とのそれぞれの少なくとも一部が接合されて形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
下層後側フラップ部と上層後側フラップ部とのいずれか一方は、後側接合部を除く位置に、この後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させる際の摘みとなる摘み部の少なくとも一部を吸収性物品本体に形成するための切欠部を備えている
ことを特徴とする請求項2記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
下層後側フラップ部と上層後側フラップ部とは、互いにずれた位置に切欠部をそれぞれ備え、
吸収性物品本体は、前記各切欠部から露出した前記上層後側フラップ部と前記下層後側フラップ部とにより形成され、後側接合部で下層吸収本体と上層吸収本体とを剥離させる際の摘みとなる摘み部を備えた
ことを特徴とする請求項2記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
表面側に位置する表面シート、裏面側に位置する裏面シート、および、これら表面シートと裏面シートとの間に位置する下層吸収体を有する下層吸収本体と、上面側に位置する透液性上面シート、下面側に位置する透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に位置する上層吸収体を有し、前記下層吸収本体の表面側に配置された上層吸収本体とを備え、装着者の前側に位置する前側部と、中央部と、装着者の後側に位置する後側部とを長手方向に沿って順次備えた吸収性物品本体と、
前記前側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された前側接合部と、
前記後側部の少なくとも一部で前記下層吸収本体と前記上層吸収本体とが接合されて形成された後側接合部とを具備し、
前記上層吸収本体は、前記後側接合部よりも内方の位置に切断可能に形成された切断部を有し、この切断部から切断されることにより前記後側部で前記下層吸収本体から離間可能に形成されている
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−178985(P2010−178985A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26411(P2009−26411)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(391047503)白十字株式会社 (64)
【Fターム(参考)】