説明

保険証券情報管理装置

【課題】加入者が加入しているか或いは所有している、異なる種類のフォーマットで構成された保険証券を容易に一括管理することができ、必要な場合に加入している保険証券に係わる情報を容易にアクセス保険証券情報管理装置を提供する。
【解決手段】保険証券情報管理装置1であって、保険加入者が保持する端末10と、通信回線を介して、当該端末10から出力された情報を受信し、当該受信した情報に応じて所定の処理を実行するように構成されたサーバ20と、通信回線を介して前記サーバ20に接続され、かつ前記保険加入者が加入している保険の保険証券に関する情報を所定のフォーマットで記憶することにより一括管理するように構成されたデータベース70と、を備え、前記加入者が、非常時に前記端末10だけを用いて、加入している保険証券に関する情報を、前記サーバ20を介して前記データベース70から読み出すことができるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保険証券に係わる情報を管理する装置及び方法に関し、特に様々な保険証券に係わる情報を一括管理し、災害等の非常時に保険証券に係わる情報を容易に取得することが可能なように構成された保険証券情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、火災、地震、台風等の災害発生時等の緊急事態時に備えて、災害後の処理に必要な保険証券等の書類等の一括管理を実施している家庭等は、その数がかなり少ないのが現状である。
【0003】
その原因の一つとしては、各家庭が加入している様々な保険は、一つの保険会社が取り扱っているものではなく、いつくかの異なる保険会社がそれぞれ取り扱いかつ販売しているものであり、それらの保険証券は、個別に異なるフォーマット等により構成されている場合が殆どだからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その結果、異なる種類のフォーマットで構成された様々な保険証券に関する情報を、家庭において一括して管理することがなかなか難しいのが現状である。そのために、緊急事態時に、加入している保険に関する保険証券を持出し忘れたときには、保険を利用することが必要な場合に、加入している保険証券に係わる情報を容易に取得することができないという問題点があった。
【0005】
そこで、火災、地震、台風等の災害発生時等の緊急事態時に備えて、異なる種類のフォーマットで構成された保険証券を一括管理することができ、かつ緊急事態時に、加入している保険に関する保険証券を持出し忘れたときでも、保険を利用することが必要な場合に、加入している保険証券に係わる情報を容易にアクセスすることができる装置が必要になってきた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、加入者が加入しているか或いは所有している、異なる種類のフォーマットで構成された保険証券を容易に一括管理することができ、かつ緊急事態時に、加入している保険に関する保険証券を持出し忘れたときでも、必要な場合に加入している保険証券に係わる情報を容易にアクセスすることができるように構成された保険証券情報管理装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は、保険証券に関する情報を一括管理するように構成された保険証券情報管理装置であって、保険に加入している保険加入者が保持する端末と、通信回線を介して前記端末に接続され、かつ当該端末から出力された情報を受信し、当該受信した情報に応じて所定の処理を実行するように構成されたサーバと、通信回線を介して前記サーバに接続され、かつ前記保険加入者が加入している保険の保険証券に関する情報を所定のフォーマットで記憶することにより一括管理するように構成されたデータベースと、を備え、前記加入者が、非常時に前記端末だけを用いて、加入している保険証券に関する情報を、前記サーバを介して前記データベースから読み出すことができるように構成されていることを特徴とする保険証券情報管理装置によって達成される。
【0008】
本発明の保険証券情報管理装置は、アクセス権利を有する特定の者により保険証券に関する情報を入出力することができるように構成された入出力装置を更に備えて構成してもよい。
【0009】
本発明の保険証券情報管理装置は、前記入出力装置から入力される情報が所定のフォーマットで記載されているか否かを判別するように構成された判別装置を更に備えて構成してもよい。
【0010】
本発明の保険証券情報管理装置は、前記判別装置が、前記入出力装置から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていると判別した場合には、当該情報をそのまま出力し、他方、前記判別装置が、前記入出力装置から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていないと判別した場合には、前記入出力装置入力された情報をソートして該所定のフォーマットで記載するように編集し、当該編集された情報を出力するように構成されているデータ・ソーティング装置を更に備えて構成してもよい。
【0011】
本発明の保険証券情報管理装置では、前記データベースは、前記入出力装置から入所された様々な保険証券の情報を所定のフォーマットで記憶・管理するように構成されており、その結果、保険加入者が、非常時において前記端末だけを持ち出すことによって、必要に応じて該端末を用いて様々な保険証券に関する情報を検索していつでも容易に読み出すことができるように構成されていてもよい。
【0012】
本発明の保険証券情報管理装置では、前記入出力装置は、アクセス権を有する使用者の操作により、前記データベースに記憶された保険証券に関する情報にアクセス可能であり、かつ必要に応じて該保険証券に関する情報の少なくとも一部を更新、変更、或いは削除することが可能なように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明による保険証券情報管理装置の一実施例における概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す保険証券情報管理装置の動作を説明するためのフロー図である。様々な保険証券を一括管理する方法。
【図3】図3は、図1の端末のディスプレイに表示される「メールアドレス登録画面」の一例を示す図である。
【図4】図4は、図1の端末のディスプレイに表示される「空メール送信画面」の一例を示す図である。
【図5】図5は、図1の端末のディスプレイに表示される「メール受信画面」の一例を示す図である。
【図6】図6は、登録情報確認段階における、図1の端末のディスプレイに表示される「ログインページ画面」の一例を示す図である。
【図7】図7は、登録情報確認段階における、図1の端末のディスプレイに表示される「マイページ画面」の一例を示す図である。
【図8】図8は、登録情報確認段階における、図1の端末のディスプレイに表示される「お申し込み画面」の一例を示す図である。
【図9】図9は、登録情報確認段階における、図1の端末のディスプレイに表示される「お申し込み完了画面」の一例を示す図である。
【図10】図10は、図1の保険証券情報管理装置による「顧客一覧」の表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、図10に表示された「顧客一覧」の中から一人の「顧客名」を選択してクリックした場合に表示される「顧客保険情報参照・入力」画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、図11に表示された「顧客保険情報参照・入力」の表示画面の中から「人物保険」の項目をクリックした場合に表示される「人物保険情報登録」画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、図11に表示された「顧客保険情報参照・入力」の表示画面の中から「動産/不動産・保険情報登録」の表示をクリックした場合に表示される画面の一例を示す。
【図14】図14は、図11に表示された「顧客保険情報参照・入力」の表示画面の中から「全保険情報表示」の表示をクリックした場合に表示される画面の一例を示す。
【図15】図15は、図1に示すデータベースに登録された保険証券の情報の一例である「生命保険」に関する情報を示す図である。
【図16】図16は、図1に示すデータベースに登録された保険証券の情報の一例である「自動車保険」に関する情報を示す図である。
【図17】図17は、図1に示すデータベースに登録された保険証券の情報の一例である「動産/不動産保険」に関する情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明による保険証券情報管理装置の実施例を説明する。
【0015】
図1は、この実施例における保険証券情報管理装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように保険証券情報管理装置1は、様々な保険証券に加入している保険加入者が保持する携帯電話、PDA等の携帯型の端末10と、無線通信回線網、インターネット等の通信回線を介して端末10に接続され、かつ端末10から出力された情報(即ち、端末10で入力された情報)を受信し、当該受信した情報に応じて所定の処理を実行するように構成されたサーバ20と、無線通信回線網、インターネット等の通信回線を介してサーバ20に接続され、かつ前記保険加入者が加入している様々な保険証券に関する情報を一様なフォーマットでそれぞれ記憶することにより一括管理するように構成されたデータベース30とを備え、前記加入者が、非常時等の場合に端末10だけを所持することにより、加入している保険証券に係わる情報を、いつでも容易にデータベース30から読み出すことができるように構成されている。
【0017】
保険証券情報管理装置1は、アクセス権利を有する特定の者により情報を入出力することができるように構成された入出力装置40を備えている。
【0018】
また、保険証券情報管理装置1は、入出力装置40から入力される情報が所定のフォーマットで記載されているか否かを判別するように構成された判別装置50を更に備えている。
【0019】
そして、保険証券情報管理装置1は、判別装置50に接続されたデータ・ソーティング装置60を備えている。データ・ソーティング装置60は、上記判別装置50が入出力装置40から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていると判別した場合には、当該情報をそのまま出力する。他方、上記判別装置50が上記入出力装置40から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていないと判別した場合には、上記入出力装置40入力された情報をソートして該所定のフォーマットで記載するように編集し、当該編集された情報を出力するように構成されている。そして、サーバ20は、所定のフォーマットに編集された情報をデータベース30に記憶させる。
【0020】
従って、上記データベース30は、入出力装置40から入所された様々な保険証券の情報を一様なフォーマット、即ち所定のフォーマットで記憶・管理するように構成されており、その結果、保険加入者が、非常時等において端末10だけを持ち出すことによって、必要に応じて端末10を用いて様々な保険証券に関する情報を検索してデータベース30からいつでも容易に読み出すことができるように構成されている。
【0021】
図1の保険証券情報管理装置1では、上記サーバ20に接続され、かつ該端末10から出力された情報を記憶するように構成された別のデータベース70を備えている。
【0022】
ここで、別の実施形態として、データベース30にデータベース70の機能を備えて構成してもよい。その場合には、データベース70がデータベース30として一体化される。
【0023】
保険証券情報管理装置1には、顧客サイト80が設けられていて、顧客サイト80は、特定の保険会社のサイト(例えば、AIGエジソン生命のコーポレートサイト(http://www.aigedison.co.jp/index.html))であり、特定の保険会社の保険商品の説明や資料請求、既契約者向けの各種手続き申込等の機能を見込顧客に提供するように構成されている。
【0024】
そして、上記サーバ20は、例えば、端末10を介して見込顧客がコーポレートサイトより資料請求を行った場合(即ち、資料請求を受け付けた場合)には、見込顧客が端末10から入力した氏名や住所等の見込顧客情報を別のデータベース70に記憶させるように構成されている。
【0025】
また、保険証券情報管理装置1には、サブサイト90が更に設けられている。サブサイト90は、例えば、女性のための医療保険サイト(http://www.aigedison.co.jp/sp_medical/mytiara.html)を示し、女性向け医療保険商品の説明および資料請求等の機能を提供する。上述した顧客サイト80と同様に、サブシステム90は、端末10を介して見込顧客からの資料請求を受け付けた場合には、見込顧客が端末10から入力した氏名や住所等の見込客情報をデータベース70に記憶させるように構成されている。
【0026】
図2は、本発明による保険証券情報管理装置の動作を説明するためのフロー図(ステップS1〜ステップS5)である。
【0027】
図2に示すように、まず顧客は、図1に示す保険証券情報管理装置1が提供するサービスを利用するに際して、会員登録を行う(ステップS1)。
【0028】
ここで、上記ステップS1について説明する。
具体的には、会員登録は、保険証券情報管理装置1を構成している端末10(携帯電話、スマートフォーン、PC、等)を起動し、端末10から無線通信回線網、インターネット等を介して保険証券情報管理1に係るウェブサイト、例えば、http://msimo.jpにアクセスすることにより起動される。
【0029】
次いで、端末10よりウェブサイトhttp://msimo.jpにアクセスした使用者(通常は、保険加入者)が会員登録を希望する場合には、図3の表示画面に表示されている「規約に同意して利用登録する(空メール送信)」の項目をクリックすると、図4に示すような「空メール送信画面」が端末10のディスプレイ11上に表示される。
【0030】
ディスプレイ11に表示された「空マール送信画面」をクリックすると、サイト等に設置されているサーバ20は、端末10から送信されてきた信号(空メール送信信号)を受信し、受信した信号(空メール送信信号)に応じて、所定の信号を端末10に送信して、端末10のディスプレイ11の画面に図5に示すような情報を表示する。ここでは一例として「モバイルもしもにお申し込み頂きありがとうございます。以下のURLにアクセスして必要事項を入力すると登録が完了します」と言う文章と、URLである「http://msimo.jp/regist.php」と、注意書きである「※このメールには返信できません」という文章と、「モバイルもしも」という文章と、URLである「http://msimo.jp」とが端末10のディスプレイ11にそれぞれ表示される。
【0031】
登録を希望する端末10に使用者(保険加入者)は、端末10のディスプレイ11上に表示された上記URL「http://msimo.jp/regist.php」の表示部分をクリックすると、クリックの結果に応じた信号がサーバ20に送信され、サーバ20は、受信した信号に応じて所定の信号を端末10のディスプレイ11に送信し、図6に示すような「ログイン利用申込」の画面(ログインページ画面)を端末10のディスプレイ11上に表示させる。
【0032】
ここでは、例えば、「モバイルもしも ログイン」という文言と共に、(1)「ログインID(メールアドレス)」を入力する欄、(2)「パスワード」を入力する欄、(3)「ログイン」の欄(クリック用の表示)、そして「パスワードを忘れた場合の問い合わせ」の文言、等が表示される。
【0033】
図6に示した「ログインページ」の各欄のそれぞれに適切な入力が行われると、サーバ20は、入力された情報に基づいて、図7に示すような「マイページ画面」を端末10のディスプレイ11上に表示させる。
【0034】
使用者が端末10のディスプレイ11上に表示された「ログイン利用申込」画面に所定の情報を入力すると、第1のサーバ20は、入力された情報に基づいて、図7に示す画面を端末10のディスプレイ11上に表示させるための所定の信号を端末10に送信する。
【0035】
続いて、図7に示すように「証券ファイリング申込み」の表示を選択してクリックすると、図8に示す表示が端末10のディスプレイ11上に表示されて、各欄に所定の情報を入力することにより、図9に示すような表示が端末10のディスプレイ11上に表示されて「会員登録」が完了する。ここまで記述した内容がステップS1の処理に含まれている。
【0036】
次いで、会員登録が完了した保険加入者の家庭を担当の保険外交員が訪ねて行き、保険外交員が、保険加入者が所持している様々な保険証券の情報をコピーして収集する(ステップS2)。
【0037】
次いで、サーバ20に備えられている入出力装置40を用いて、保険外交員が各家庭から収集した様々な保険証券の情報を入力する(ステップS3)。
【0038】
ここで、ステップS3をサブステップ(S3−1〜S3−8:図示省略)に分けて詳述すると、判別装置50は、入出力装置40から入力された情報のデータ・フォーマットか否かを判別し、(ステップS3-1)、入出力装置40から入力された情報が所定のデータ・フォーマットで記載されていると判別した場合には(ステップS3-2)、例えばフラグ等の信号でデータ・ソーティング装置60の起動不要を指示することにより、データ・ソーティング装置60を通過させて、当該情報をそのままデータベース30に送信する(ステップS3-3)。
【0039】
他方、判別装置50が、入出力装置40から入力された情報が所定のデータ・フォーマットで記載されていないと判別した場合には(ステップS3-4)、当該入力された情報をデータ・ソーティング装置60に送信し(ステップS3−5)、フラグ等の信号によりデータ・ソーティング装置60を起動させ(ステップS3−6)、データ・ソーティング装置60が、判別装置50から入力された情報をソートして、所定のデータ・フォーマットで記載されるように編集し(ステップS3-7)、当該編集された情報をデータベース30に送信する(ステップS3-8)。
【0040】
いずれの場合においても、データベース30は、入出力装置40から入力された情報を判別装置50で判別し、データ・ソーティング装置60を経て該情報を所定のフォーマットに基づいて記憶するように構成されている。このようにして、データベース30に様々な保険証券の情報を一括して登録する(ステップS3)。
【0041】
なお、ここで、保険外交員が保険会社に戻らずに、保険加入者が所持している保険証券の情報をコピーしないで、保険加入者の家庭(自宅或いは職場、等)において、保険外交員が携帯・所持しており、サーバ20に無線インターネットのような無線回線で接続されている携帯端末装置(図示省略)から、情報を直接入力するように構成してもよい。この場合には、携帯端末装置が上記入出力装置40として機能するように構成される。
【0042】
次に、上記ステップS3により異なる保険会社による様々な険証券の情報が一括してデータベース30に登録された(即ち、システム登録された)ならば、保険加入者が、データベース30に登録された様々な保険証券の情報を確認する(ステップS4)。ここで、登録された様々な保険証券の情報の確認の方法として、(1)書面で確認する方法、及び(2)端末10のディスプレイ11上で確認する方法、の二通りがある。上記(2)については、災害時に使用者の携帯電話を使用して情報を取得する実施例として、更に後述する。
【0043】
いずれの場合であっても、保険加入者が、データベース30に登録された保険証券の情報を確認したならば、端末10を利用して保険会社のウェブサイトの顧客専用ページにアクセスして、「確認」の表示部分をクリックすることにより、当該サービス(保険証券情報の一括アクセス)の利用が可能になる(ステップS5)。
【0044】
次いで、本発明による保険証券情報管理装置を用いた保険証券情報の一括アクセスサービスの具体的な内容について様々な例を用いて説明する。
【0045】
図10は、本発明の保険証券情報管理装置1による「顧客一覧」の表示画面の一例を示す図である。図10に示す「顧客一覧」は、保険外交員(プロデューサ)が現在保有している顧客の基本情報のみを一覧表示するもので、この「顧客一覧」の情報に関するデータは、データベース70に記憶されていて、サーバ20が、データベース70から「顧客一覧」の情報に関するデータを読み出して入出力装置40のディスプレイ(図示省略)上に表示させるように構成されている。
【0046】
また、別の実施形態では、サーバ20が、データベース70から「顧客一覧」の情報に関するデータを読み出して、データベース30に記憶されている情報へのアクセスが許可されている保険外交員の携帯端末装置のディスプレイ(図示省略)上に表示されるように構成してもよい。
【0047】
図10の「顧客一覧」の画面は、「顧客名」、「カナ氏名」、「性別」、「誕生日」、「年齢」及び「利用ステータス」の各コラムを備え、それぞれのコラムに該当する情報が、サーバ20により、データベース30から読み出されて、入出力装置40のディスプレイ上に表示される。
【0048】
図10に示した「顧客一覧」において、「顧客名」のコラムから任意の顧客名をクリックすると、サーバ20が、クリックされた「顧客名」に対応付けられた情報をデータベース30から読み出して、入出力装置40のディスプレイの画面が、図11に示す「顧客保険情報参照・入力」画面に移行する。
【0049】
以下に説明する各画面の表示も、上記したようにサーバ20がデータベース30から対応する情報を読み出して入出力装置40のディスプレイ上に表示するように構成されている。
【0050】
図11の「顧客保険情報参照・入力」画面は、「お客様保険情報」の欄、及び「担当お客様一覧」の欄がそれぞれ表示されるように構成されている。
【0051】
「お客様保険情報」の欄には、「被保険者」の欄が表示されると共に、被保険者の名前が対応付けて表示される。更に、「お客様保険情報」の欄には、「被保険者情報修正」の表示が設けられていて、この表示をクリックすると「被保険者」に関する情報を修正することができる画面に移行するように構成されている。
【0052】
また、「担当お客様一覧」の欄には、「アクション」、「対象」、「区分」、「保険名」、「保険会社」、「商品種類」の各コラムが表示され、それぞれに対応付けられた情報が表示されるように構成されている。
【0053】
更に、「人物保険情報登録」、「動産/不動産・保険情報登録」、「全保険情報表示」の各表示が設けられていて、これらの表示をそれぞれクリックすると、以下に示すように、対応する情報を修正或いは新規登録するための画面に移行するように構成されている。
【0054】
図12は、図11に表示された「人物保険情報登録」の表示をクリックした場合に表示される画面の一例を示す。
【0055】
図13は、図11に表示された「動産/不動産・保険情報登録」の表示をクリックした場合に表示される画面の一例を示す。
【0056】
図14は、図11に表示された「全保険情報表示」の表示をクリックした場合に表示される画面の一例を示す。
【0057】
この「全保険情報表示」の表示画面は、指定された顧客が加入している全ての保険に対する保険証券情報がそれぞれ表示されるように構成されている。
【0058】
データベース30からの保険証券に関する情報の読み取りは、端末10から読取り指示信号が送信された場合に、サーバ20によって実行される。
【0059】
図15〜図17は、地震、台風、火災、等の災害時に、保険に加入している保険加入者が、保持する端末10を用いて、データベース30に記憶されている保険証券に関する情報を読み取る場合に、サーバ20によりデータベース30から読み出されて端末10のディスプレイ11上に表示される画面の例をそれぞれ示す。
【0060】
図15は、保険加入者である「山田太郎さん」が加入している「生命保険」に関する情報である。
【0061】
図16は、保険加入者である「山田太郎さん」が加入している「自動車保険」に関する情報である。
【0062】
図17は、保険加入者である「山田太郎さん」が加入している「動産/不動産保険」に関する情報である。この例では、「マンション・渋谷の保障内容」が表示されている。
【0063】
上述したように、本発明による保険証券情報管理装置及び方法を用いることにより、地震、火事の災害発生等の緊急時に、携帯電話等の端末のみを持ち出せば、保険証券に係わる必要情報がいつでも参照可能な状態となり、登録されている保険証券の情報、例えば、保険証券番号、加入保険会社のコールセンターの情報、等を用いることで、災害等の発生後に円滑に保険証券再発行、等の処理を行うことが可能になると共に、怪我、治療、入院等が必要な場合や、家屋の倒壊、消失、等の復旧が必要な場合には、保険証券情報を迅速かつ確実に照会することができるという効果を奏するものである。
【符号の説明】
【0064】
1 保険証券情報管理装置
10 端末
20 サーバ
30 データベース
40 入出力装置
50 判別装置
60 データ・ソーティング装置
70 データベース
80 顧客サイト
90 サブサイト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険証券に関する情報を一括管理するように構成された保険証券情報管理装置であって、
保険に加入している保険加入者が保持する端末と、
通信回線を介して前記端末に接続され、かつ当該端末から出力された情報を受信し、当該受信した情報に応じて所定の処理を実行するように構成されたサーバと、
通信回線を介して前記サーバに接続され、かつ前記保険加入者が加入している保険の保険証券に関する情報を所定のフォーマットで記憶することにより一括管理するように構成されたデータベースと、を備え、
前記加入者が、非常時に前記端末だけを用いて、加入している保険証券に関する情報を、前記サーバを介して前記データベースから読み出すことができるように構成されていることを特徴とする保険証券情報管理装置。
【請求項2】
アクセス権利を有する特定の者により保険証券に関する情報を入出力することができるように構成された入出力装置を更に備えている請求項1に記載の保険証券情報管理装置。
【請求項3】
前記入出力装置から入力される情報が所定のフォーマットで記載されているか否かを判別するように構成された判別装置を更に備えている請求項1または2に記載の保険証券情報管理装置。
【請求項4】
前記判別装置が、前記入出力装置から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていると判別した場合には、当該情報をそのまま出力し、他方、前記判別装置が、前記入出力装置から入力された情報が所定のフォーマットで記載されていないと判別した場合には、前記入出力装置入力された情報をソートして該所定のフォーマットで記載するように編集し、当該編集された情報を出力するように構成されているデータ・ソーティング装置を更に備えている請求項1から3のいずれか一項に記載の保険証券情報管理装置。
【請求項5】
前記データベースは、前記入出力装置から入所された様々な保険証券の情報を所定のフォーマットで記憶・管理するように構成されており、その結果、保険加入者が、非常時において前記端末だけを持ち出すことによって、必要に応じて該端末を用いて様々な保険証券に関する情報を検索していつでも容易に読み出すことができるように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保険証券情報管理装置。
【請求項6】
前記入出力装置は、アクセス権を有する使用者の操作により、前記データベースに記憶された保険証券に関する情報にアクセス可能であり、かつ必要に応じて該保険証券に関する情報の少なくとも一部を更新、変更、或いは削除することが可能なように構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の保険証券情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−221740(P2011−221740A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89461(P2010−89461)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(398025111)AIGエジソン生命保険株式会社 (2)