説明

信号送信装置

【課題】映像信号とともに音声信号及び受信側における制御に用いられる制御信号を時分割多重して伝送する。
【解決手段】音声信号を時間軸圧縮する時間軸圧縮部101と、映像信号のブランキング期間に制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、データライン106を介して信号受信装置12に送信する多重部102とを有する信号送信装置11と、信号送信装置11から伝送されてきた、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とが時分割多重された信号を、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とに分離する分離部103と、時間軸圧縮された音声信号を伸長する時間軸伸長部104とを有する信号受信装置12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号とともに音声信号及び制御信号を伝送、あるいは送信できる信号送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のDVI(Digital Visual Interface)規格の信号伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。図25は、従来の信号伝送システムの構成を示すブロック図である。
【0003】
図25において、従来の信号伝送システムは、送信側に設けられたTMDSエンコーダ/シリアライザー2601〜2603と、受信側に設けられたTMDSデコーダ/リカバリー2604〜2606とを備える。
【0004】
従来の信号伝送システムでは、送信側でRED,GREEN,BLUEといった映像信号がTMDSエンコーダ/シリアライザー2601〜2603に入力され、TMDSエンコーダ/シリアライザー2601〜2603は、映像信号をTMDSエンコードし、シリアライズして伝送路に送出する。そして、受信側では、受信した信号をTMDSデコーダ/リカバリー2604〜2606でTMDSデコードし、リカバーして映像信号を復元する。
【0005】
DE(データイネーブル)信号は、RED,GREEN,BLUEといった映像信号が存在する期間を示す信号で、HIGHアクティブの信号である。例えば、DE信号がLOWとなる期間というのは、映像信号の水平ブランキング期間あるいは垂直ブランキング期間である。CTL(コントロール)信号はCTL0,CTL1,CTL2,CTL3と4本あるが、これらは制御信号として用意されている。しかしながら、現在のDVI規格ではこれらのCTL信号は未使用状態である。具体的にはこれらの信号のレベルが常時0になっている。
【0006】
送信側のTMDSエンコーダ/シリアライザー2601〜2603では、8ビットで入力された映像信号を10ビットに変換し、それをシリアライズして伝送路に送出する。8ビット/10ビット変換の目的は、データの変化点を少なくして高速伝送に適した形にすることである。また、TMDSエンコーダ/シリアライザー2601〜2603ではコントロール信号2ビットを10ビットに変換して伝送路に送出する。また、データイネーブル信号も合わせてエンコード、シリアライズされ、伝送路に送出される。受信側のTMDSデコーダ/リカバリー2604〜2606では、伝送路から受け取った10ビットのシリアルデータを色信号の8ビット、データイネーブル信号、コントロール信号の2ビットにデコードして展開する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
DVI規格は映像信号(RGB信号)のみを伝送する規格であり、従来の信号伝送システムでは音声信号およびモニタを制御するためなどに用いられる制御信号を伝送することができないという問題点があった。
【0008】
また、DVI規格以外において映像信号を伝送する場合でも、映像信号と音声信号や制御信号とは、それぞれ別の伝送路を介して伝送されており、音声信号や制御信号を伝送するための伝送路のラインが映像信号を伝送するための伝送路のラインとは別に必要であった。
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、映像信号とともに音声信号と制御信号とを同一の伝送路を介して伝送できる信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による信号送信装置は、伝送路を介して信号受信装置に接続された信号送信装置であって、音声信号を時間軸圧縮する時間軸圧縮手段と、映像信号と信号受信側における制御で用いられる制御信号と前記時間軸圧縮手段により時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、前記伝送路を介して前記信号受信装置に送信する信号多重手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明による信号送信装置によれば、伝送路を介して信号受信装置に接続された信号送信装置であって、音声信号を時間軸圧縮する時間軸圧縮手段と、映像信号と信号受信側における制御で用いられる制御信号と前記時間軸圧縮手段により時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、前記伝送路を介して前記信号受信装置に送信する信号多重手段とを備えたことで、映像信号と制御信号と音声信号とを時分割多重して同一の伝送路を介して伝送することができ、伝送路のラインを少なくする、あるいは細くすることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1による信号伝送システムの構成を示すブロック図
【図2】映像信号と時間軸圧縮前の音声信号との関係を示す模式図
【図3】水平ブランキング期間、垂直ブランキング期間、有効画面を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態1による時間軸圧縮部の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態1による時間軸圧縮の様子を説明するための図
【図6】本発明の実施の形態1による多重部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態1における映像信号と音声信号と制御信号との多重の様子を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態1による分離部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態1における映像信号と音声信号と制御信号との分離の様子を説明するための図
【図10】本発明の実施の形態1による時間軸伸長部の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態1における時間軸伸長の様子を説明するための図
【図12】本発明の実施の形態2による信号伝送システムの構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態2による時間軸圧縮部の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態2における時間軸圧縮の様子を説明するための図
【図15】本発明の実施の形態2による多重部の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態2における映像信号と音声信号と制御信号との多重の様子を説明するための図
【図17】本発明の実施の形態2による分離部の構成を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態2における映像信号と音声信号と制御信号との分離の様子を説明するための図
【図19】本発明の実施の形態2による時間軸伸長部の構成を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態2における時間軸伸長の様子を説明するための図
【図21】本発明の実施の形態3による信号伝送システムの構成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態3における伝送路上の信号の様子を説明するための図
【図23】本発明の実施の形態3における映像信号と音声信号と制御信号とを分離する方法について説明するための図
【図24】本発明の実施の形態3における映像信号と音声信号と制御信号とのデコードの方法について説明するための図
【図25】従来の信号伝送システムの構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態1による信号伝送システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、本実施の形態1による信号伝送システムは、信号送信装置11と、信号受信装置12とを備える。信号送信装置11は、音声信号を時間軸上で圧縮する時間軸圧縮部101と、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、信号送信装置11と信号受信装置12とを結ぶシリアルの伝送路であるデータライン106に送出する多重部102とを備える。ここで、制御信号とは、信号受信装置12、あるいは信号受信装置12と接続されるモニタなどの機器の制御(例えば、モニタの明るさ(ブライトネス)の制御や、音量(ボリューム)の制御など)を行うための信号である。また、信号受信装置12は、データライン106から流れてきた映像信号と音声信号と制御信号とが多重された映像音声制御多重信号を各信号に分離する分離部103と、分離部103で分離された音声信号に対して時間軸伸長を行い、元の音声信号を復元する時間軸伸長部104と、信号送信装置11からクロックライン107を介して送出された映像クロックを基に音声クロックを再生する音声クロック再生部105とを備える。
【0016】
図6は、多重部102の構成を示すブロック図である。
【0017】
図6において、多重部102は、制御信号と時間軸圧縮音声信号とのいずれか一方を選択する第1のセレクタ1001と、第1のセレクタ1001を制御する第1の多重制御部1002と、画面の水平ライン数をカウントする第1の水平ラインカウンタ1003と、映像信号と第1のセレクタ1001の出力とのいずれか一方を選択する第2のセレクタ1004と、第2のセレクタ1004を制御する第2の多重制御部1005とを備える。
【0018】
図8は、分離部103の構成を示すブロック図である。
【0019】
図8において、分離部103は、映像音声制御多重信号を映像信号とそれ以外の信号とに振り分ける第3のセレクタ2001と、第3のセレクタ2001を制御する第1の分離制御部2002と、音声信号と制御信号とが多重された信号を音声信号と制御信号とに振り分ける第4のセレクタ2003と、第4のセレクタ2003を制御する第2の分離制御部2004と、画面の水平ライン数をカウントする第2の水平ラインカウンタ2005とを備える。
【0020】
次に、本実施の形態1による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置の動作について説明する。
【0021】
まず、信号送信装置11の動作について説明する。
【0022】
図2は、映像信号と時間軸圧縮前の音声信号の関係を示す模式図である。
【0023】
図2で模式的に示されるように、一般的に、映像信号は音声信号に比べて単位時間当たりのデータ量が多い。そのため、映像信号の数サンプルに対して音声信号の1サンプルが時間的にほぼ対応している。本実施の形態1による信号伝送システムは、この音声信号を時間的に圧縮し、制御信号と圧縮した音声信号とを、映像信号の存在しない領域に多重するものである。
【0024】
映像信号の存在しない時間領域としては、例えば図3に示すような映像信号の水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間を挙げることができる。図3において、有効画面以外の黒い部分がそのブランキング期間(水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間とを足した期間)に相当する。この図3においては、MPEG2のMP@ML(メインプロファイルメインレベル)のSD画面を例に挙げている。全画面は横に858画素、縦に525ラインである。その中の有効画面は横720画素、縦480ラインであり、全画面とこの有効画面の差がブランキング期間となる。このブランキング期間に音声信号と制御信号とを多重する。
【0025】
図4は、時間軸圧縮部101の構成を示すブロック図である。
【0026】
図4で示される時間軸圧縮部101は、メモリ1011と、圧縮制御部1012とを備えており、入力された音声信号をレート変換するものである。具体的には、メモリ1011への音声信号の入力クロックを音声のクロック(周波数:fa)とし、メモリ1011からの出力クロックを映像のクロック(周波数:fv)とする。ここで、“fa”は音声のサンプリングクロック周波数であり、“fv”は映像のサンプリングクロック周波数である。そして、メモリ1011の出力制御に圧縮制御部1012から出力される圧縮制御信号を用いる。この圧縮制御信号は、圧縮制御部1012が、水平同期信号と垂直同期信号の論理積(AND)をとったものを、多重部102からの多重制御信号が“1”であるとき(すなわち、第1のセレクタ1001が音声信号側(B)を選択しているとき)に出力するものである。メモリ1011は、この圧縮制御信号がLOWの期間に時間軸圧縮された音声信号を出力する。このようにして、時間軸圧縮された音声信号が得られる。ただし、水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)は負論理とする(Active Low)。
【0027】
図5は、時間軸圧縮の様子を説明するための図である。
【0028】
図5において、時間軸圧縮前の音声信号はサンプリング周波数faでメモリ1011に入力され、時間軸圧縮後の音声信号はサンプリング周波数fvでメモリ1011から出力される。この時間軸圧縮後の音声信号が出力されるのは、圧縮制御部1012からの圧縮制御信号がLOWの期間である。図5では、説明の便宜上、圧縮制御信号がLOWの期間に出力される音声信号のサンプル点の数を少なく表示しているが、実際に出力されるサンプル点はこれよりもはるかに多い。
【0029】
次に、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを多重し、映像音声制御多重信号を出力する多重部102の動作について、図6を用いて具体的に説明する。
【0030】
前述したように、制御信号と時間軸圧縮された音声信号とは、映像信号の存在しない期間に多重化される。図3で示されるように、画面の1ライン目から45ライン目が垂直ブランキング期間であるため、本実施の形態1では、1ライン目にモニタ制御信号を重畳し、2ライン目〜45ライン目に音声信号を重畳する。また、46ライン目以降における水平ブランキング期間にも音声信号を重畳する。
【0031】
第1の水平ラインカウンタ1003は、垂直同期信号(VSYNC)の立ち下がりを起点とし、水平同期信号(HSYNC)の立ち下がりごとにカウントアップして水平ライン数をカウントする。この第1の水平ラインカウンタ1003の初期値は1とする。第1の多重制御部1002は、第1の水平ラインカウンタ1003の出力が1なら多重制御信号として“0”を出力し、第1の水平ラインカウンタ1003の出力が2以上なら多重制御信号として“1”を出力する。第1のセレクタ1001は、第1の多重制御部1002から受け取った多重制御信号が“0”であれば制御信号側(A)を選択し、多重制御信号が“1”であれば音声信号側(B)を選択する。このようにして、画面の1ライン目では制御信号側(A)が選択され、2ライン目以降では音声信号側(B)が選択されることとなる。なお、第1のセレクタ1001に入力される制御信号は、第1のセレクタ1001が制御信号側(A)を選択しているときにのみ入力されるものである。また、第1の多重制御部1002からの多重制御信号は、時間軸圧縮部101にも出力される。
【0032】
第2の多重制御部1005は、垂直ブランキング期間(VSYNCがLOWの期間)または水平ブランキング期間(HSYNCがLOWの期間)には第1のセレクタ1001の選択出力側(D)を選択し、垂直ブランキング期間でなく、かつ水平ブランキング期間でない期間、すなわち有効画面期間には映像信号側(C)を選択するように第2のセレクタ1004を制御する。このようにして、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを多重した映像音声制御多重信号を得ることができる。
【0033】
図7は、本実施の形態1における映像信号と音声信号と制御信号との多重の様子を説明するための図である。図7における信号は、上から順に、信号送信装置11に入力される映像信号、信号送信装置11に入力される制御信号、時間軸圧縮部101の出力である時間軸圧縮後の音声信号、水平同期信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)、第1の水平ラインカウンタ1003の出力である水平ラインカウンタ出力、多重部102から出力される映像音声制御多重信号である。この映像音声制御多重信号がデータライン106を介して信号送信装置11から信号受信装置12へ伝送される。ここで、白丸が映像信号のサンプル点、三角が制御信号のサンプル点、黒丸が音声信号のサンプル点である。図7において、垂直ブランキング期間の1ライン目(すなわち、水平ラインカウンタ出力が1のとき)に制御信号を重畳し、垂直ブランキング期間の2ライン目以降(すなわち、水平ラインカウンタ出力が2〜45のとき)に音声信号を重畳し、垂直ブランキング期間が終了すると、水平ブランキング期間に音声信号を重畳する様子を示している。なお、垂直ブランキング期間が終了した後の有効画面期間には、映像信号が存在する。
【0034】
次に、信号受信装置12の動作について説明する。
【0035】
まず、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とが多重された映像音声制御多重信号を各信号に分離して出力する分離部103の動作について、図8を用いて具体的に説明する。
【0036】
前述したように、制御信号と時間軸圧縮された音声信号とは映像信号の存在しない期間に多重化されている。したがって、まず第3のセレクタ2001により信号送信装置11から伝送されてきた映像音声制御多重信号を映像信号と映像信号以外の信号とに分離し、その後、第4のセレクタ2003により制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを分離する。
【0037】
垂直ブランキング期間である画面の1ライン目には制御信号が重畳されており、それ以降の垂直ブランキング期間と水平ブランキング期間には音声信号が重畳されているため、第1の分離制御部2002は、垂直ブランキング期間及び水平ブランキング期間(すなわち、ブランキング期間)以外には映像信号の出力側(E)を選択し、ブランキング期間には第4のセレクタ2003側(F)を選択するように第3のセレクタ2001を制御する。
【0038】
第2の水平ラインカウンタ2005は、第1の水平ラインカウンタ1003と同様に水平ライン数をカウントする。第2の分離制御部2004は、第2の水平ラインカウンタ2005の出力が1なら分離制御信号として“0”を出力し、第2の水平ラインカウンタ2005の出力が2以上なら分離制御信号として“1”を出力する。第4のセレクタ2003は、第2の分離制御部2004から受け取った分離制御信号が“0”であれば制御信号の出力側(G)を選択し、分離制御信号が“1”であれば音声信号の出力側(H)を選択する。このようにして、画面の1ライン目では制御信号の出力側(G)が選択され、2ライン目以降では音声信号の出力側(H)が選択されることとなる。なお、第2の分離制御部2004からの分離制御信号は、時間軸伸長部104にも出力される。
【0039】
図9は、本実施の形態1における映像信号と音声信号と制御信号との分離の様子を説明するための図である。図9における信号は、上から順に、信号受信装置12に入力される映像音声制御多重信号、分離部103により分離された映像信号、水平同期信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)、第2の水平ラインカウンタ2005の出力である水平ラインカウンタ出力、分離部103により分離された制御信号、分離部103により分離された時間軸圧縮された音声信号である。白丸が映像信号のサンプル点、三角が制御信号のサンプル点、黒丸が音声信号のサンプル点であるのは、図7と同様である。図9において、垂直ブランキング期間の1ライン目(すなわち、水平ラインカウンタ出力が1のとき)に制御信号が分離され、垂直ブランキング期間の2ライン目以降(すなわち、水平ラインカウンタ出力が2〜45のとき)に音声信号が分離され、垂直ブランキング期間が終了すると、有効画面期間に映像信号が分離され、水平ブランキング期間に音声信号が分離される様子を示している。
【0040】
次に、時間軸伸長部104について説明する。
【0041】
図10は、時間軸伸長部104の構成を示すブロック図である。
【0042】
図10で示される時間軸伸長部104は、メモリ2011と、伸長制御部2012とを備えており、時間軸圧縮された音声信号をレート変換するものである。具体的には、メモリ2011に入力される、時間軸圧縮された音声信号の入力クロックを映像のサンプリングクロック(周波数:fv)とし、メモリ2011からの出力クロックを音声のサンプリングクロック(周波数:fa)とする。そして、メモリ2011の入力制御に伸長制御部2012から出力される伸長制御信号を用いる。この伸長制御信号は、伸長制御部2012により水平同期信号と垂直同期信号の論理積(AND)をとったものを、分離部103からの分離制御信号が“1”であるとき(すなわち、第4のセレクタ2003が音声信号の出力側(H)を選択しているとき)に出力するものである。メモリ2011は、この伸長制御信号がLOWの期間に時間軸圧縮された音声信号を入力する。このようにして、もと通りに時間軸伸長された音声信号が得られる。ただし、水平同期信号と垂直同期信号は、ともに負論理とする。
【0043】
図11は、時間軸伸長の様子を説明するための図である。
【0044】
図11において、時間軸圧縮された音声信号はサンプリング周波数fvでメモリ2011に入力され、時間軸伸長後の音声信号はサンプリング周波数faでメモリ2011から出力される。時間軸圧縮後の音声信号がメモリ2011に入力されるのは、伸長制御信号がLOWの期間である。
【0045】
最後に、音声クロック再生部105の動作について説明する。
【0046】
信号受信装置12では信号送信装置11から送られてきた映像クロックを元にして、音声クロック再生部105においてPLL(Phase Locked Loop)をかけ、映像クロックを分周して音声クロックを再生し、時間軸伸長部104に音声クロックを供給する。Phase Locked Loop)をかけ、映像クロックを分周して音声クロックを再生し、時間軸伸長部104に音声クロックを供給する。
【0047】
以上のように、本実施の形態1による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置によれば、時間軸圧縮部101が音声信号を時間軸圧縮し、多重部102が制御信号を垂直ブランキング期間の1ライン目に多重し、時間軸圧縮された音声信号を垂直ブランキング期間の2ライン目以降、及び水平ブランキング期間に多重することで、映像信号と制御信号と音声信号とを時分割多重して同一のデータラインで送ることが可能となり、映像信号や音声信号などを伝送する伝送路のラインを少なくする、あるいは細くすることができる。また、分離部103が水平同期信号と垂直同期信号を用いてブランキング期間を特定し、映像信号と制御信号と音声信号とを分離することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置について、図面を参照しながら説明する。
【0048】
本実施の形態2による信号伝送システムも、実施の形態1による信号伝送システムと同様に、映像信号のブランキング期間に制御信号や圧縮された音声信号を多重化して伝送するものであるが、本実施の形態2による信号伝送システムの特徴は、垂直ブランキング期間に制御信号を重畳する前に無信号期間(映像クロックのL2周期)を設けて、制御信号のサンプル点の数を一定値(M2サンプル)とし、また、垂直ブランキング期間、あるいは水平ブランキング期間に音声信号を重畳する前に無信号期間(映像クロックのL1周期)を設けて、音声信号のサンプル点の数を一定値(M1サンプル)とすることで、映像音声制御多重信号を分離するために用いられる水平同期信号と垂直同期信号とを信号送信装置から信号受信装置に伝送しなくても、信号受信装置において無信号期間を検出することにより制御信号や音声信号の多重されている期間を特定することができ、映像信号と音声信号と制御信号とを分離できるものである。ただし、L1、M1、L2、M2は自然数である。
【0049】
図12は、本実施の形態2による信号伝送システムの構成を示すブロック図である。
【0050】
図12において、本実施の形態2による信号伝送システムは、信号送信装置21と、信号受信装置22とを備える。信号送信装置21は、音声信号を時間軸上で圧縮する時間軸圧縮部201と、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、データライン106に送出する多重部202とを備える。信号受信装置22は、データライン106を流れてきた映像信号と音声信号と制御信号との多重された映像音声制御多重信号を各信号に分離する分離部203と、分離部203で分離された音声信号に対して時間軸伸長を行い、元の音声信号を復元する時間軸伸長部204と、音声クロック再生部105とを備える。なお、音声クロック再生部105は、実施の形態1におけるものと同様のものであり、その説明を省略する。
【0051】
図15は、多重部202の構成を示すブロック図である。
【0052】
図15において、多重部202は、制御信号と時間軸圧縮音声信号とのいずれか一方を選択する第5のセレクタ3001と、第5のセレクタ3001を制御する第3の多重制御部3002と、実施の形態1による第1の水平ラインカウンタ1003と同様に水平ライン数をカウントする第3の水平ラインカウンタ3003と、映像信号と第5のセレクタ3001の出力とのいずれか一方を選択する第6のセレクタ3004と、第6のセレクタを制御する第4の多重制御部3005とを備える。
【0053】
図17は、分離部203の構成を示すブロック図である。
【0054】
図17において、分離部203は、映像音声制御多重信号を映像信号とそれ以外の信号とに振り分ける第7のセレクタ4001と、第7のセレクタ4001及び第8のセレクタ4004を制御する第3の分離制御部4002と、無信号期間(映像クロックのL1周期)を検出する第1の無信号検出部4003と、音声信号と制御信号とが多重された信号を音声信号と制御信号とに振り分ける第8のセレクタ4004と、第7のセレクタ4001及び第8のセレクタ4004を制御する第4の分離制御部4005と、無信号期間(映像クロックのL2周期)を検出する第2の無信号検出部4006とを備える。
【0055】
次に、本実施の形態2による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置の動作について説明する。
【0056】
まず、信号送信装置21の動作について説明する。
【0057】
図13は、時間軸圧縮部201の構成を示すブロック図である。
【0058】
図13で示される時間軸圧縮部201は、メモリ3011と、圧縮制御信号遅延部3012と、圧縮制御部1012とを備えており、入力された音声信号をレート変換するものである。なお、圧縮制御部1012は、実施の形態1によるものと同様のものである。また、メモリ3011は、圧縮制御部1012からの圧縮制御信号に代えて圧縮制御信号遅延部3012からの遅延圧縮制御信号によって出力制御を行う以外は、実施の形態1によるメモリ1011と同様のものである。圧縮制御信号遅延部3012は、圧縮制御部1012からの圧縮制御信号の立ち下がりから、映像クロック(周波数:fv)のL1周期の期間(L1×1/fv sec)経過してから立ち下がり、その立ち下がりから映像クロックのM1周期の期間(M1×1/fv sec)経過してから立ち上がる信号である遅延圧縮制御信号をメモリ3011に出力する。この遅延圧縮制御信号をメモリ3011の出力制御に用いるのは、時間軸圧縮後の音声信号の手前に無信号期間(映像クロックのL1周期)を設け、この無信号期間を信号受信装置22で検出することにより、映像信号と音声信号との切り替わりのタイミングを認識することができるようにするためである。
【0059】
図14は、時間軸圧縮の様子を説明するための図である。
【0060】
図14において、時間軸圧縮前の音声信号はサンプリング周波数faでメモリ3011に入力され、時間軸圧縮後の音声信号はサンプリング周波数fvでメモリ3011から出力される。この時間軸圧縮後の音声信号が出力されるのは、圧縮制御信号遅延部3012からの遅延圧縮制御信号がLOWの期間(M1周期の期間)である。したがって、図14で示されるように、圧縮制御信号の立ち下がりからL1周期の期間(L1×1/fv sec)の無信号状態の後、M1周期の期間に、メモリ3011から音声信号が出力される。
【0061】
次に、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを多重し、映像音声制御多重信号を出力する多重部202の動作について、図15を用いて具体的に説明する。
【0062】
制御信号と時間軸圧縮された音声信号とは、映像信号の存在しない期間、すなわち、画面の1ライン目から45ライン目までの垂直ブランキング期間と、46ライン目以降における水平ブランキング期間とに多重される点は実施の形態1と同様であるが、本実施の形態2では、その多重される制御信号と時間軸圧縮された音声信号との手前に所定の無信号期間のある点が実施の形態1と異なっている。
【0063】
第3の水平ラインカウンタ3003は、実施の形態1による第1の水平ラインカウンタ1003と同様のものであり、画面の水平ライン数をカウントする。第3の多重制御部3002は、第3の水平ラインカウンタ3003の出力が1となってから映像クロックのL2周期の期間(L2×1/fv sec)経過したら多重制御信号として“0”を映像クロックのM2周期の期間出力し、それ以外のとき、すなわち第3の水平ラインカウンタ3003の出力が2以上のときなどには多重制御信号として“1”を出力する。第5のセレクタ3001は、第3の多重制御部3002から受け取った多重制御信号が“0”であれば制御信号側(I)を選択し、多重制御信号が“1”であれば音声信号側(J)を選択する。このようにして、画面の1ライン目において映像クロックのL2周期経過後からM2周期期間には制御信号側(I)が選択され、それ以外には音声信号側(J)が選択されることとなる。ただし、第5のセレクタ3001が音声信号側(J)を選択しているときであっても、図14で示されるように、時間軸圧縮された音声信号の手前には、映像クロックのL1周期分(L1×1/fv sec)の無信号状態がある。なお、第5のセレクタ3001に入力される制御信号は、第5のセレクタ3001が制御信号側(A)を選択しているときにのみ入力されるものである。したがって、制御信号の手前には、映像クロックのL2周期の期間分の無信号状態が存在することとなる。また、第3の多重制御部3002からの多重制御信号は、時間軸圧縮部201にも出力される。
【0064】
第4の多重制御部3005は、実施の形態1による第2の多重制御部1005と同様のものであり、ブランキング期間には第5のセレクタ3001の選択出力側(N)を選択し、ブランキング期間でない期間には映像信号側(K)を選択するように第6のセレクタ3004を制御する。このようにして、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを多重した映像音声制御多重信号を得ることができる。
【0065】
図16は、本実施の形態2における映像信号と音声信号と制御信号との多重の様子を説明するための図である。図16は、実施の形態1における図7と同様のものであるが、音声信号と制御信号の手前に所定の無信号期間のある点が異なっている。
【0066】
次に、信号受信装置22の動作について説明する。
【0067】
まず、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とが多重された映像音声制御多重信号を各信号に分離して出力する分離部203の動作について、図17を用いて具体的に説明する。
【0068】
前述したように、映像信号のブランキング期間には、映像クロックのL1周期分の無信号期間後に時間軸圧縮された音声信号が重畳されており、映像クロックのL2周期分の無信号期間後に制御信号が重畳されている。
【0069】
第1の無信号検出部4003は、信号送信装置21から伝送されてきた映像音声制御多重信号から、L1周期期間の無信号期間を検出すると、その旨を第3の分離制御部4002に出力する。すると、第3の分離制御部4002は、垂直ブランキング期間以外に音声信号が重畳されていると判断し、第8のセレクタ4004側(Q)を選択するように第7のセレクタ4001を制御するとともに、音声信号の出力側(S)を選択するように第8のセレクタ4004を制御して、M1サンプルだけの音声信号を出力させ、その後に、映像信号の出力側(P)を選択するように第7のセレクタ4001を制御する。
【0070】
また、第2の無信号検出部4006は、映像音声制御多重信号からL2周期期間の無信号期間を検出すると、その旨を第4の分離制御部4005に出力する。すると、第4の分離制御部4005は、垂直ブランキング期間に制御信号が重畳されていると判断し、第8のセレクタ4004側(Q)を選択するように第7のセレクタ4001を制御するとともに、制御信号の出力側(R)を選択するように第8のセレクタ4004を制御して、M2サンプルだけの制御信号を出力させ、その後に、映像信号の出力側(P)を選択するように第7のセレクタ4001を制御する。また、第4の分離制御部4005は、L2周期の無信号期間の開始から(第2の無信号検出部4006からの出力から算出できる)水平ラインの1ライン分とL1周期分とを経過した時から、M1周期期間の音声信号が垂直ブランキング期間に重畳されていると判断し、第8のセレクタ4004側(Q)を選択するように第7のセレクタ4001を制御するとともに、音声信号の出力側(S)を選択するように第8のセレクタ4004を制御して、M1サンプルだけの制御信号を出力させ、その後に、映像信号の出力側(P)を選択するように第7のセレクタ4001を制御する。なお、第3及び第4の分離制御部4002、4005からの分離制御信号は、時間軸伸長部204にも出力される。
【0071】
図18は、本実施の形態2における映像信号と音声信号と制御信号との分離の様子を説明するための図である。図18は、実施の形態1における図9と同様のものであるが、音声信号と制御信号の手前に所定の無信号状態のある点が異なっている。
【0072】
次に、時間軸伸長部204について説明する。
【0073】
図19は、時間軸伸長部204の構成を示すブロック図である。
【0074】
図19で示される時間軸伸長部204は、実施の形態1による時間軸伸長部104と同様に、メモリ4011と、伸長制御部4012とを備えている。具体的には、メモリ4011に入力される、時間軸圧縮された音声信号の入力クロックを映像クロック(周波数:fv)とし、メモリ4011からの出力クロックを音声クロック(周波数:fa)として、メモリ4011の入力制御に伸長制御部4012から出力される伸長制御信号を用いる。この伸長制御信号は、分離部203からの2つの分離制御信号を用いて、以下のように生成されるものである。
【0075】
第3及び第4の分離制御部4002、4005からの分離制御信号により、第8のセレクタ4004の音声信号の出力側(S)が選択されるように制御されている期間には、音声信号が分離部203から出力されているため、伸長制御部4012は、その期間にLOWとなる伸長制御信号を生成する。ただし、この伸長制御信号は負論理とする。
【0076】
図20は、時間軸伸長の様子を説明するための図である。
【0077】
図20において、時間軸圧縮された音声信号は、伸長制御信号がLOWの期間だけサンプリング周波数fvでメモリ4011に入力され、時間軸伸長後の音声信号はサンプリング周波数faでメモリ4011から出力される。このようにして、時間軸伸長された音声信号を得ることができる。
【0078】
以上のように、本実施の形態2による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置によれば、多重部202が制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを多重するときに、それらの信号の手前に所定の無信号期間を設けることで、分離部203による信号の分離において、その無信号期間を検出することにより、制御信号や音声信号の多重されている期間を特定し、それらの信号を分離することができ、水平同期信号や垂直同期信号を用いないで信号の分離を行うことができる。したがって、水平同期信号や垂直同期信号を、信号送信装置21から信号受信装置22に伝送することなく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0079】
なお、本実施の形態2による多重部202は、垂直ブランキング期間においてL1周期の無信号期間の後、M1周期の期間しか音声信号を多重しないものであるが、より多くの音声信号を垂直ブランキング期間に多重するため、多重部202が水平ラインの2ライン目から45ライン目までの垂直ブランキング期間に音声信号を多重するようにしてもよい。ただし、この場合には、信号受信装置22における分離部203でも、それに対応して音声信号を分離できるようにする必要がある。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置について、図面を参照しながら説明する。
【0080】
本実施の形態3による信号伝送システムは、実施の形態1による信号伝送システムをDVI(Digital Visual Interface)規格に適用したものである。
【0081】
図21は、本実施の形態3による信号伝送システムの構成を示すブロック図である。
【0082】
図21において、本実施の形態3による信号伝送システムは、信号送信装置31と、信号受信装置32とを備える。
【0083】
信号送信装置31は、実施の形態1による時間軸圧縮部101と同様のものである時間軸圧縮部301と、時間軸圧縮された音声信号をDVI規格のCTL0,CTL1,CTL2の各ラインに分解する分解部302と、制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを選択的に出力する第1のセレクタ303と、画面の水平ラインをカウントする第1の水平ラインカウンタ304と、TMDSエンコーダ/シリアライザー305〜307とを備える。信号受信装置32は、TMDSデコーダ/リカバリー308〜310と、制御信号と音声信号とを分離する第2のセレクタ311と、画面の水平ラインをカウントする第2の水平ラインカウンタ312と、CTL0,CTL1,CTL2のラインからきた音声信号を合成する合成部313と、合成部313から出力された時間軸圧縮された音声信号を伸長する時間軸伸長部314と、PLL315とを備える。なお、時間軸圧縮部301、時間軸伸長部314、第1の水平ラインカウンタ304、及び第2の水平ラインカウンタ312は、実施の形態1による時間軸圧縮部101、時間軸伸長部104、第1の水平ラインカウンタ1003、及び第2の水平ラインカウンタ2005と同様のものであり、また、PLL315は、実施の形態1による音声クロック再生部105と同様のものであって、クロックライン316を介して送出された映像クロックを基に音声クロックを再生する。さらに、TMDSエンコーダ/シリアライザー305〜307と、TMDSデコーダ/リカバリー308〜310とは、従来例におけるものと同様のものである。ここで、本実施の形態3による分解部302、第1のセレクタ303、第1の水平ラインカウンタ304、並びにTMDSエンコーダ/シリアライザー305〜307が実施の形態1による多重部102に対応するものであり、本実施の形態3によるTMDSデコーダ/リカバリー308〜310、第2のセレクタ311、第2の水平ラインカウンタ312、合成部313、及びPLL315が実施の形態1による分離部103に対応するものである。
【0084】
図21において、伝送路のチャンネル0にはBLUE信号と映像信号の水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)とが時分割多重された信号がシリアルに伝送される。また、チャンネル1にはGREEN信号と音声信号(CTL0、CTL1)と制御信号(CTL0)とが時分割多重された信号がシリアルに伝送される。また、チャンネル2にはRED信号と音声信号(CTL2)とが時分割多重された信号がシリアルに伝送される。本実施の形態3では、CTL0のラインに音声信号だけでなく、制御信号も多重される。
【0085】
次に、本実施の形態3による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置の動作について説明する。
【0086】
まず、信号送信装置31の動作について説明する。
【0087】
信号送信装置31に入力された音声信号は、時間軸圧縮部301により時間軸圧縮され、分解部302に出力される。分解部302は、時間軸圧縮された音声信号を、サンプリング点の順番にしたがってCTL0、CTL1、CTL2、CTL0、CTL1、CTL2…の順番を繰り返すように、この3本のラインに分解する。なお、この音声信号の3本のラインへの分解は、1つのサンプリング点ごとに行ってもよく、あるいは、複数のサンプリング点ごとに行ってもよい。また、音声信号の伝送レートの大小によっては、1本のCTL0ラインのみ、あるいはCTL1,CTL2の2本のラインを使うようにしてもよい。
【0088】
第1のセレクタ303は、第1の水平ラインカウンタ304からのカウントにしたがって、水平ラインの1ライン目では制御信号を選択し、水平ラインの2ライン目以降では分解部302からの音声信号を選択してCTL0のラインに出力する。こうすることで、CTL0に制御信号と音声信号とを多重することができる。
【0089】
なお、CTL0の1ライン目に制御信号を重畳するので、CTL0に重畳される音声とのタイミングを合わせるためにCTL1及びCTL2の1ライン目を未使用(Reserved)にしてもよい。
【0090】
TMDSエンコーダ/シリアライザー305〜307は、入力された信号をTMDSエンコードし、シリアライズして伝送路に送出する。
【0091】
図22は、本実施の形態3における伝送路上の信号の様子を説明するための図である。
【0092】
図22の上方にはTMDSエンコーダへ入力される信号を示している。DE(データイネーブル)信号がLOWの間にCLT信号が挿入され、このCTL0のところに制御信号と時間軸圧縮された音声信号とを重畳し、CTL1、CTL2のところに時間軸圧縮された音声信号を重畳してTMDSエンコードされる。
【0093】
図22の中程には伝送路上の信号を示している。チャンネル2にエンコードされたCTL2、CTL3が重畳され、チャンネル1にエンコードされたCTL0、CTL1が重畳される。DVI規格において、CTL信号は映像信号のブランキング期間に重畳されるものであるため、伝送路上の信号では、水平ブランキング期間に音声信号が重畳され、垂直ブランキング期間に音声信号と制御信号とが重畳されていることになる。
【0094】
図22の下方には信号受信装置32でTMDSデコード、リカバーされた信号を示している。このリカバーされた信号は、信号送信装置31における入力信号と全く同一のものである。
【0095】
次に、信号受信装置32の動作について説明する。
【0096】
図23は、信号受信装置32における映像信号と音声信号と制御信号とを分離する方法について説明するための図である。
【0097】
図23で示すように、まずチャンネル0デコーダ350がチャンネル0の信号をデコードし、BLUE信号、DE信号、水平同期信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)を生成する。そして、このDE信号をチャンネル1デコーダ351、及びチャンネル2デコーダ352に供給する。チャンネル1デコーダ351、及びチャンネル2デコーダ352では、受け取ったDE信号がLOWの期間を、音声信号や制御信号が多重されている期間であると判断し、映像信号と、音声信号や制御信号とを分離する。このようにして、CTL0の多重されたままの音声信号と制御信号、CTL1の音声信号、及びCTL2の音声信号を分離することができる。
【0098】
図24は、チャンネル2デコーダ352、及びチャンネル1デコーダ351における映像信号と音声信号と制御信号とのデコードの方法について説明するための図である。
【0099】
図24で示すように、シリアル/パラレル変換部360は、チャンネル2で伝送されてきた映像音声多重信号をシリアル/パラレル変換する。そして、DE信号がHIGHの期間は、チャンネル2の信号が映像信号であると判断されるため、デコーダ362がシリアル/パラレル変換部360からの変換後の映像信号に対して10ビット/8ビットTMDSデコードを行い、RED信号を出力する。一方、DE信号がLOWの期間は、チャンネル2の信号が音声信号であると判断されるため、デコーダそして、DE信
号がHIGHの期間は、チャンネル2の信号が映像信号であると判断されるため、デコーダ362がシリアル/パラレル変換部360からの変換後の映像信号に対して10ビット/8ビットTMDSデコードを行い、RED信号を出力する。一方、DE信号がLOWの期間は、チャンネル2の信号が音声信号であると判断されるため、デコーダ363が変換後の音声信号に対して10ビット/2ビットTMDSデコードを行い、CTL2のラインに音声信号を出力する。
【0100】
同様にして、チャンネル1で伝送されてきた映像音声制御多重信号に対しても、シリアル/パラレル変換部361がシリアル/パラレル変換する。そして、DE信号がHIGHの期間は、チャンネル1の信号が映像信号であると判断されるため、デコーダ364が変換後の映像信号に対して10ビット/8ビットTMDSデコードを行い、GREEN信号を出力する。一方、DE信号がLOWの期間は、チャンネル1の信号が映像信号以外の信号であると判断されるため、デコーダ365が変換後の信号に対して10ビット/2ビットTMDSデコードを行い、CTL0のラインに制御信号と音声信号との多重された信号を出力し、CTL1のラインに音声信号を出力する。
【0101】
次に、CTL0に多重されている制御信号と音声信号とを分離する方法について説明する。
【0102】
第2のセレクタ311は、第2の水平ラインカウンタ312の出力が1ライン目であるときには、CTL0ライン上の信号が制御信号であると判断し、CTL0から制御信号を分離して出力する。一方、第2の水平ラインカウンタ312の出力が2ライン目以降であるときには、CTL0ライン上の信号が音声信号であると判断し、CTL0から音声信号を分離して、その音声信号を合成部313に出力する。
【0103】
合成部313は、伝送路を流れてきた音声信号をデコードしたものに対して、その音声信号がCTL0、CTL1、CTL2の順番できているとみなし、音声信号の合成を行う。なお、この音声信号の順番は、CTL0、CTL1、CTL
2の順でなくてもよいが、信号送信装置31と、信号受信装置32とでその順番を決めておく必要がある。
【0104】
合成部313で合成された音声信号は、時間軸伸長部314でレート変換され、元の音声信号に復元される。
【0105】
以上のように、本実施の形態3による信号伝送システム、信号送信装置、及び信号受信装置によれば、実施の形態1における信号伝送システムの構成をRGBの映像信号をシリアルに伝送するDVI伝送規格に適用し、分解部302が時分割圧縮された音声信号をCTL0、1、2の3本のラインに分解し、第1のセレクタ303が制御信号と音声信号とを重畳し、TMDSエンコーダ/シリアライザー305〜307がRGBの各チャンネルに分解された音声信号や、制御信号と音声信号との多重された信号を多重し、また、TMDSデコーダ/リカバリー308〜310がRGBの各チャンネルに分解された音声信号や制御信号を分離し、合成部313が分解された音声信号を合成することで、受信側において映像信号と制御信号と音声信号とを分離することができ、従来、映像信号しか伝送できなかったDVI規格の信号伝送システムにおいて、映像信号の伝送ラインを用いた制御信号と音声信号との伝送を実現することができる。
【0106】
なお、本実施の形態3では、CTL0のラインに制御信号を多重すると説明したが、同様な方法でもってDVI規格のCTL1、2、4、5等の他のCTL信号のラインに制御信号を重畳してもよく、それらのうち複数のCTL信号のラインに制御信号を重畳してもよい。
【0107】
また、実施の形態1〜3では、画面の1ライン目に制御信号をCTL0に重畳すると説明したが、垂直ブランキング期間であれば何ライン目に制御信号を重畳してもよく、画面の複数のラインに制御信号を重畳してもよい。
【0108】
以上の説明から明らかなように、上記の信号伝送システムによれば、信号を送信する信号送信装置と、該信号送信装置から伝送路を介して送信された信号を受信する信号受信装置とを有する信号伝送システムであって、前記信号送信装置は、音声信号を時間軸圧縮し、映像信号と信号受信装置または該信号受信装置と接続された機器の制御に用いられる制御信号と時間軸圧縮した音声信号とを時分割多重し、前記伝送路を介して前記信号受信装置に送信するものであり、前記信号受信装置は、前記信号送信装置から送信された信号を、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とに分離し、該時間軸圧縮された音声信号を伸長するものであることで、映像信号と制御信号と音声信号とを時分割多重して同一の伝送路を介して伝送することができ、伝送路のラインを少なくする、あるいは細くすることができる効果が得られる。
【0109】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、前記信号送信装置は、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを、前記映像信号のブランキング期間に多重することで、映像信号と、制御信号及び音声信号とが同じ期間に重ならないように時分割多重することができる効果が得られる。
【0110】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、前記信号送信装置は、前記制御信号を前記ブランキング期間の所定の期間に多重し、前記時間軸圧縮された音声信号を該所定の期間以外の前記ブランキング期間に多重することで、映像信号のない期間に、制御信号と音声信号とを同じ期間に重ならないように時分割多重することができる効果が得られる。
【0111】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、前記信号送信装置は、垂直同期信号、及び水平同期信号を前記信号受信装置に送信するものであり、前記信号受信装置は、前記垂直同期信号、及び前記水平同期信号を受信し、前記垂直同期信号、及び前記水平同期信号を用いて前記映像信号と前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号との分離を行うものであることで、受信側において、その垂直同期信号、及び水平同期信号を用いてブラン
キング期間を検出し、そのブランキング期間に多重されている制御信号、及び音声信号を分離することができる効果が得られる。
【0112】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、前記信号送信装置は、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の手前に、所定の無信号期間をそれぞれ設けるものであり、前記信号受信装置は、前記無信号期間を検出することにより、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の多重されている期間を特定し、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを分離するものであることで、信号送信装置から信号受信装置に対して垂直同期信号と水平同期信号とを送信することなく、受信側において制御信号や音声信号の分離を行うことができる効果が得られる。
【0113】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、該信号伝送システムは、RGBの映像信号をシリアルに伝送するDVI伝送規格を用いるものであり、前記信号送信装置は、RGBの各チャンネルのうち所定のチャンネルに、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを多重するものであり、前記信号受信装置は、該所定のチャンネルに多重された前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを分離するものであることで、従来、映像信号しか伝送できなかったDVI規格のシステムにおいて、映像信号の伝送ラインを用いた制御信号と音声信号との伝送を実現することができる効果が得られる。
【0114】
また、上記の信号伝送システムによれば、前記信号伝送システムにおいて、前記信号送信装置は、前記時間軸圧縮された音声信号を複数に分解し、分解した音声信号を複数のチャンネルに分けて多重するものであり、前記信号受信装置は、前記分解された音声信号を分離し、分解された音声信号を合成するものであることで、音声信号の伝送レートが大きい場合であっても、その音声信号のサンプリング点を間引くことなく、音声信号を伝送することができる効果が得られる。
【0115】
また、上記の信号送信装置によれば、伝送路を介して信号受信装置に接続された信号送信装置であって、音声信号を時間軸圧縮する時間軸圧縮手段と、映像信号と信号受信側における制御で用いられる制御信号と前記時間軸圧縮手段により時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、前記伝送路を介して前記信号受信装置に送信する信号多重手段とを備えたことで、映像信号と制御信号と音声信号とを時分割多重して同一の伝送路を介して伝送することができ、伝送路のラインを少なくする、あるいは細くすることができる効果が得られる。
【0116】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを、前記映像信号のブランキング期間に多重することで、映像信号と、制御信号及び音声信号とが同じ期間に重ならないように時分割多重することができる効果が得られる。
【0117】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、前記制御信号を前記ブランキング期間の所定の期間に多重し、前記時間軸圧縮された音声信号を該所定の期間以外の前記ブランキング期間に多重することで、映像信号のない期間に、制御信号と音声信号とを同じ期間に重ならないように時分割多重することができる効果が得られる。
【0118】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、前記ブランキング期間の検出に用いられる垂直同期信号、及び水平同期信号を、前記信号受信装置に送信することで、受信側において、その垂直同期信号、及び水平同期信号を用いてブランキング期間を検出することができ、そのブランキング期間に多重されている制御信号、及び音声信号を分離することができる効果が得られる。
【0119】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の手前に、
所定の無信号期間をそれぞれ設けることで、信号送信装置から信号受信装置に対して垂直同期信号と水平同期信号とを送信することなく、受信側において制御信号や音声信号の分離を行うことができる効果が得られる。
【0120】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、RGBの映像信号をシリアルに伝送するDVI伝送規格を用いるものであり、RGBの各チャンネルのうち所定のチャンネルに、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを多重することで、従来、映像信号しか伝送できなかったDVI規格のシステムにおいて、映像信号の伝送ラインを用いた制御信号と音声信号との伝送を実現することができる効果が得られる。
【0121】
また、上記の信号送信装置によれば、前記信号送信装置において、前記信号多重手段は、前記時間軸圧縮された音声信号を複数に分解し、分解した音声信号を複数のチャンネルに分けて多重することで、音声信号の伝送レートが大きい場合であっても、その音声信号のサンプリング点を間引くことなく、音声信号を伝送することができる効果が得られる。
【0122】
また、上記の信号受信装置によれば、伝送路を介して信号送信装置に接続された信号受信装置であって、前記信号送信装置から前記伝送路を介して伝送されてきた、映像信号と信号受信装置または該信号受信装置と接続された機器の制御に用いられる制御信号と時間軸圧縮された音声信号とが時分割多重された信号を、映像信号と制御信号と時間軸圧縮された音声信号とに分離する信号分離手段と、前記時間軸圧縮された音声信号を伸長する時間軸伸長手段とを備えたことで、送信側から同一の伝送路を介して伝送されてきた、時分割多重された映像信号と制御信号と音声信号とを、各信号に分離することができる効果が得られる。
【0123】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記信号分離手段は、前記映像信号のブランキング期間に多重されている前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを分離することで、映像信号と、制御信号
及び音声信号とが同じ期間に重ならないように時分割多重された信号を、各信号に分離することができる効果が得られる。
【0124】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記信号分離手段は、前記ブランキング期間の所定の期間に多重された前記制御信号と、該所定の期間以外の前記ブランキング期間に多重された前記時間軸圧縮された音声信号とを分離することで、映像信号のない期間に、制御信号と音声信号とを同じ期間に重ならないように時分割多重された信号を、各信号に分離することができる効果が得られる。
【0125】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記信号分離手段は、前記信号送信装置から垂直同期信号、及び水平同期信号を受信し、該垂直同期信号、及び水平同期信号を用いて前記映像信号と前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号との分離を行うことで、ブランキング期間に多重されている制御信号、及び音声信号を分離することができる効果が得られる。
【0126】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記信号分離手段は、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の手前にそれぞれ設けられている所定の無信号期間を検出することにより、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の多重されている期間を特定し、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを分離することで、信号送信装置から信号受信装置に対して垂直同期信号と水平同期信号とを送信することなく、受信側において制御信号や音声信号の分離を行うことができる効果が得られる。
【0127】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記信号分離手段は、シリアルに伝送されたRGBの映像信号を受信するDVI伝送規格を用いるものであり、RGBの各チャンネルのうち所定のチャンネルに多重された前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを分離することで、従来、映像信号しか伝送できなかったDVI規格のシステムにおいて、映像信号の伝送ラインを用いた制御信号と音声信号との伝送を実現することができる効果が得られる。
【0128】
また、上記の信号受信装置によれば、前記信号受信装置において、前記時間軸圧縮された音声信号は、複数に分解され、分解された音声信号が複数のチャンネルに分けて多重されており、前記信号分離手段は、該分解された音声信号を分離し、分解された音声信号を合成することで、音声信号の伝送レートが大きい場合であっても、その音声信号のサンプリング点を間引くことなく、音声信号を伝送することができ、受信側において、その分解された音声信号を合成し、元の音声信号に復元できる効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明のコンテンツ送信装置によれば、映像信号と制御信号と音声信号とを時分割多重して同一の伝送路を介して伝送することができ、伝送路のラインを少なくする、あるいは細くすることができる効果が得られるため、映像信号とともに音声信号及び制御信号を伝送、あるいは送信できる信号伝送システム、信号送信装置等に有用である。
【符号の説明】
【0130】
11、21、31 信号送信装置
12、22、32 信号受信装置
101、201 時間軸圧縮部
102、202 多重部
103、203 分離部
104、204 時間軸伸長部
105 音声クロック再生部
106 データライン
107 クロックライン
301 時間軸圧縮部
302 分解部
303 第1のセレクタ
304 第1の水平ラインカウンタ
305〜307 TMDSエンコーダ/シリアライザー
308〜310 TMDSデコーダ/リカバリー
311 第2のセレクタ
312 第2の水平ラインカウンタ
313 合成部
314 時間軸伸長部
315 PLL
350 チャンネル0デコーダ
351 チャンネル1デコーダ
352 チャンネル2デコーダ
360、361 シリアル/パラレル変換部
362、363、364、365 デコーダ
1001 第1のセレクタ
1002 第1の多重制御部
1003 第1の水平ラインカウンタ
1004 第2のセレクタ
1005 第2の多重制御部
1011、2011、3011、4011 メモリ
1012 圧縮制御部
2001 第3のセレクタ
2002 第1の分離制御部
2003 第4のセレクタ
2004 第2の分離制御部
2005 第2の水平ラインカウンタ
2012、4012 伸長制御部
2601〜2603 TMDSエンコーダ/シリアライザー
2604〜2606 TMDSデコーダ/リカバリー
3001 第5のセレクタ
3002 第3の多重制御部
3003 第3の水平ラインカウンタ
3004 第6のセレクタ
3005 第4の多重制御部
3012 圧縮制御信号遅延部
4001 第7のセレクタ
4002 第3の分離制御部
4003 第1の無信号検出部
4004 第8のセレクタ
4005 第4の分離制御部
4006 第2の無信号検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送路を介して信号受信装置に接続された信号送信装置であって、
音声信号を時間軸圧縮する時間軸圧縮手段と、
映像信号と信号受信側における制御で用いられる制御信号と前記時間軸圧縮手段により時間軸圧縮された音声信号とを時分割多重し、前記伝送路を介して前記信号受信装置に送信する信号多重手段と、
を備えたことを特徴とする信号送信装置。
【請求項2】
請求項1記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを、前記映像信号のブランキング期間に多重することを特徴とする信号送信装置。
【請求項3】
請求項2記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、前記制御信号を前記ブランキング期間の所定の期間に多重し、前記時間軸圧縮された音声信号を該所定の期間以外の前記ブランキング期間に多重することを特徴とする信号送信装置。
【請求項4】
請求項2記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、前記ブランキング期間の検出に用いられる垂直同期信号、及び水平同期信号を、前記信号受信装置に送信することを特徴とする信号送信装置。
【請求項5】
請求項2記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、前記制御信号、及び前記時間軸圧縮された音声信号の手前に、所定の無信号期間をそれぞれ設けることを特徴とする信号送信装置。
【請求項6】
請求項1記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、RGBの映像信号をシリアルに伝送するDVI伝送規格を用いるものであり、RGBの各チャンネルのうち所定のチャンネルに、前記制御信号と前記時間軸圧縮された音声信号とを多重することを特徴とする信号送信装置。
【請求項7】
請求項6記載の信号送信装置において、
前記信号多重手段は、前記時間軸圧縮された音声信号を複数に分解し、分解した音声信号を複数のチャンネルに分けて多重することを特徴とする信号送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2011−223618(P2011−223618A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133968(P2011−133968)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【分割の表示】特願2001−290319(P2001−290319)の分割
【原出願日】平成13年9月25日(2001.9.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】