説明

信用管理システムおよび信用管理方法

第1ノードと第2ノードとの間に通信を確立して、ネットワーク上での対話が起きるのを可能にするためのシステムと方法とを開示する。この第1ノードには、第1支援ノードとの事前に確立した信用関係があり、第2ノードには、第2支援ノードとの事前に確立した信用関係がある。本システムおよび方法には、第1ノードと第2ノードとの間に信用関係を確立することを含む。この信用関係は、第1支援ノードと第2支援ノードとの間の信用関係に基づくものである。また、事前に確立した信用関係は、部分的な信用関係であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年11月4日に出願した米国仮出願番号60/624,995の優先権を主張するものであり、これを参照により本明細書に組み込む。
【背景技術】
【0002】
本発明は、一般に、インターネットセキュリティに関し、より詳細には、インターネット上の通信のための信用確立に関する。
【0003】
インターネットの人気が高まるにつれ、インターネット上で利用可能なサービスの数も拡大している。ビデオ・オン・デマンド(VOD)、ミュージック・オン・デマンド、およびゲームなどのリアルタイムサービスが、現在、多くのサービスプロバイダによって提供されている。音声ビデオ会議やテレビ電話などの会話サービスも提供されている。ウェブサービスはさらに、サービスプロバイダによって提供されている。サービスプロバイダは、しばしばサービスプロバイダのウェブページ上にそれらのサービスを貼るかまたは一覧にすることによって、利用可能となるサービスを「発行(publish)」する。サービスおよびそのサービスに必要な演算リソースへのアクセスに関連する価格など、このサービスについての追加の情報もまた、サービスプロバイダによって提供されるのが典型である。
【0004】
消費者が、サービスプロバイダからサービスを購入可能とするために、ピア・ツー・ピア(PTP)配置がしばしば用いられる。このサービスの消費者(例えば、個人)は、デバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、あるいは無線電話)を用いて、インターネット上でサービスプロバイダと通信し、そのサービスを取得する。サービスプロバイダは、サービスを消費者に提供し、消費者は、そのサービスに対する対価を支払う(例えば、クレジットカード情報をサービスプロバイダに送信することによって)。
【0005】
インターネット上で取引が発生すると、サービスおよびそのサービスに対する対価の交換に関して、消費者およびサービスプロバイダの両方に、セキュリティ問題および信用問題が発生する。特に、サービスプロバイダは、消費者からの安全な債権の送信に関心がある一方、消費者は、支払いの見返りに提供されたサービスを実際に受けとることに関心がある。
【0006】
消費者はサービスプロバイダを「知らない」ので、そしてサービスプロバイダも消費者を「知らない」ので、関係者は約束したサービス/支払いを送ることを互いに信用できないかもしれない。オンライン取引に関連するさらなる関心事は、消費者の身元の匿名性とプライバシー、取引詐欺行為に対する消費者の保護、コンテンツに対する著作権侵害の保護を含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
PTPネットワークにおいて、消費者とプロバイダ(すなわち、第1ノードを操作する消費者と、第2ノードを操作するプロバイダ)との間で信用を確立する1つの方法は、各ノードを認証し、各ノードに他方のノードと通信できるように権限を付与し、消費者およびプロバイダが、約束事についてそれぞれの責任を負うことを確実にすることによる。特に、第1ノードが第1のノード自身であることを第2ノードが確信できるように、第1ノードは、第2ノードに認証される必要がある。各ノードもまた、他のノードと通信するための権限を付与され、その通信に対する責任を負う必要がある。従って、各ノードは、信頼関係を確立するために、信用調査や承認などのさまざまな手段を介して、他方のノードの信用性、または信頼性について十分な情報を集める必要がある。信用性情報の多様性、および、各「未知の」ノードについてのそのような情報を収集し処理する複雑性のために、PTP方式における信用の確立は、技術的に困難な問題と思われる。
【0008】
電子商取引において信用を確立する別の解決法は、中央集約型アーキテクチャである。1つの組織は、おそらくより小さな組織に権限を付与することによって、信頼性がより小さく、低い組織を保証して、より大きな組織(権限ノードとも言う)によって提供される権限情報を用いる。一例として、小さな組織が、認証情報が組み込まれたより大きい組織の商標を、より小さな組織のウェッブサイト上に表示することを、大きな組織は許可できる。クライアントコンピュータのユーザが、そのユーザのウェブブラウザを用いて、より小さな組織のウェブサイトに行き、より大きな組織の商標を見る場合、ユーザは、より小さな組織を信用しそうである。このように、ユーザは、ウェブサイト上でより大きな組織の商標を認識するので、より小さな組織と心地よく取引を行うであろう。この特定の例は、小さな組織にユーザを信用する何らのメカニズムも提供し損なうが、ユーザについての信用性情報も中央集約(すなわち、より大きな組織)によって提供できる。一般的に信頼されている第三者を入れることは、信用確立における技術的な困難を低減する一方で、集中央集約されたアプローチは他方で、「市場分断」問題に悩まされる。異なる権限ドメイン(すなわち、消費者とプロバイダとで異なる権限ノード)にまたがる自発的な取引は、単一のサーバとの静的関係に依存するアーキテクチャとして禁止されている。事前に承認された取引のみを、権限ドメインにまたがって実行することができる。
【0009】
このように、上記の未知のノードについての信用管理問題を解決する一方で、サービスのプロバイダと、そのサービスの消費者との間の信用関係を可能にする必要が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
取引への当事者間のPTP関係のため、および各当事者が、他方の当事者となじみがないために、上記で特定したセキュリティ問題がしばしば発生する。ネットワーク上で当事者間の取引が発生するのを可能にすることは、取引を進めるのに十分な信用を確立するために、2者間での既存の関係を、典型的には必要とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、システムと方法は、第1ノード(例えば、消費者)と第2ノード(例えば、サービスプロバイダ)との間の通信を確立し、ネットワーク上での対話を可能にする。この第1ノードは、第1支援ノードとの事前に確立した信用関係があり、第2ノードには、第2支援ノードとの事前に確立した信用関係がある。本システムおよび方法は、第1支援ノードと第2支援ノードとの信用関係に基づいて、第1ノードと第2ノードとの間の信用関係を確立する。
【0012】
この第1ノードと第2ノードとの間の信用関係が、電子商取引という結果となりえる。この第1ノードと第2ノードとの間の信用関係の確立は、第1ノードを認証し、この第1ノードに、第2ノードと通信する権限を付与することをさらに含む。また、この第1ノードと第2ノードとの間の関係の確立は、第1ノードからなされた通信に対して責任を持つものとして、第1支援ノードを確立することをさらに含む。本システムおよび方法は、第1ノードからの要求を受信して、第2ノードとの信用関係を確立することをさらに含む。
【0013】
さらに、支援関係(すなわち、第1ノードと第1支援ノードとの関係、または第2ノードと第2支援のノードとの関係)は、部分的な信用に基づくかもしれない。本明細書で用いる部分的な信用とは、一方の当事者が他方の当事者を完全に信用するのではなく、むしろ、指定した程度(例えば、指定した合計金額)でのみ、その当事者を信用する場合のことを言う。例えば、ある支援ノードは、あらかじめ定めた合計金額までしかノードを支援しなくてもよい。このあらかじめ定めた金額は、ノードの評判、ノードの信用限度額などのさまざまな要因に基づくかもしれない。
【0014】
本発明のこれらの利点、および他の利点は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって、当業者には明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
歴史的には、信用は、対面の会談、推薦状、評判、信用状、および/または経歴調査を介して確立されてきた。組織は、「個人の評判または過去の振る舞い」に基づいてその個人を信用するかもしれない。例えば、保険会社は、優れた運転経歴を持つ個人に対して、低額の保険料で保証を提供しがちである。この信用は、その個人の過去の振る舞いに基づく。
【0016】
しかし、電子商取引の間、当事者はしばしば互いに何の関係も有さないので、当事者間での信用を適切に確立するための新たな技術が必要となる。ピア・ツー・ピア方式または中央集約方式において、第1当事者と第2当事者との間に信用を築くことを試みる代わりに、信用管理のタスクを、第1当事者および第2当事者から、市場では既知である第1支援者および第2支援者に委任する。この信用管理の委任は、第1当事者と第1支援者との間、および第2当事者と第2支援者との間の既存の関係に基づく。市場で評判の良い名前で、この2つの支援者は、PTPネットワークよりも容易に互いの間に信用を動的に確立することができるか、またはすでに既存の関係を有しているかもしれない。その後、第1当事者と第2当事者との間の信用が、このような部分的(piece-wise)信用関係からもたらされうる。
【0017】
図1は、動的信用アーキテクチャ100のハイレベル・ブロック図を示している。この動的信用アーキテクチャ100には、ネットワーク106上で第2ノード(プロバイダノードとも以下で言う)108との通信を試みる第1ノード(消費者ノードとも以下で言う)104を含む。消費者ノード104およびプロバイダノード108は、それぞれ、ラップトップ、PDA、無線デバイス、コンピュータなどであってもよい。ネットワーク106は、公開されたインターネット、あるいは非公開のイントラネットなどの、任意のデータネットワークであってよい。
【0018】
消費者は、プロバイダノード108によって供給される製品、あるいはプロバイダノード108がネットワーク106上で提供するサービスの消費者である。消費者ノード104は、まず、第1の支援ノード(スポンサーノードと以下で言う)110との関係(矢印112で示す)を確立する。この関係は、指定された水準のサービスを提供するための契約上の合意を介して確立してもよく、その合意には、通常、最大許容応答時間または最小時間で利用可能なサービスの保証、および価格やサービス品質などの条項を含む。同様に、プロバイダノード108は、第2支援ノード(プロモーターノードと以下で言う)116との関係(矢印114で示す)を確立する。一実施形態では、この関係も、プロモーターノード116とプロバイダノード108との間の契約上の合意を介して確立される。各支援ノード110、116は、コンピュータ(例えば、サーバ)であってよい。
【0019】
一実施形態では、消費者ノード104は、料金を支払うかまたはサービスを実行して、スポンサーノード110との関係を確立する。これは、例えば、消費者ノードが個人または小さな組織であり、一方、スポンサーノード110がより大きく、より確立された組織、またはより評判が良い個人である場合に起こりうる。消費者ノード104を支援するために、スポンサーノード110は、消費者ノード104がスポンサーノードの支援に対する料金を支払うことを要求する。スポンサーノード110の支援と共に消費者ノード104は、ビジネス取引においてより大きなレバレッジを有し、その結果、より容易にプロバイダノード108によって信用されやすくなる。同じことが、プロバイダノード108とプロモーターノード116との関係にも適用でき、プロモーターノード116との関係を確立するために、料金(またはサービス)を要求する。
【0020】
このような関係を確立すると、スポンサーノード110は、プロモーターノード116と通信して関係を確立する。一実施形態では、この関係は、2当事者間での契約上の合意を介して確立される。このような合意は、スポンサーとプロモーターとがそれぞれ支援する消費者とプロバイダとの間での今後の契約上の合意に同意するための業務提携の明細事項を網羅する。スポンサーノード110とプロモーターノード116との間での関係(すなわち、契約上の合意の条項)の確立は、この2当事者間の信用の確立に依存する。この信用の確立は、例えば、各当事者の評判に基づいてもよい。例えば、各支援ノード110、116は、ビジネス上の良い評判を持つ大きな組織であってもよい。この2つの支援ノード110、116間で築かれた信用関係は、業界内でのそれらの評判、規模、組織内の人々、あるいは他の任意の要因、または要因の組み合わせに基づくものであってもよい。
【0021】
この2つの支援ノード110、116間の関係は、動的に形成されるかもしれない。本明細書で使用しているように、動的合意は1または複数の要因に基づき設定または調整できる条項である合意である。さらに、動的に形成された合意は、早い段階(すなわち、要求を受け取る前に形成した静的合意)よりむしろ、合意が必要な時(例えば、要求を受け取った後)に形成される。例えば、以下に詳細に説明するように、消費者ノード104がスポンサーノード110と通信を行い、プロバイダノード108が提供するサービスを要求したとする。スポンサーノード110は、この要求をプロモーターノード116に伝達する。プロモーターノード116は、スポンサーノード110との関係(線120で示されている)を、プロモーターノード116が記憶するリスト上にそのスポンサーノード110があるかどうかに基づき確立するであろう。このリストには、異なる会社の格付けを含む。各会社の格付けは、その会社の評判と関連している。このように、スポンサーノード110が非常によい評判を有す場合、その評判は、プロモーターノードのリストにおける非常に高い格付けと一致するであろう。さらに、リスト上でのスポンサーノードの位置および/または格付けは、時間期間で変化するであろう。
【0022】
2つの支援ノード110、116間の関係、そしてそれによって信用のこのような動的確立によって、消費者ノード104とプロバイダノード108との間(線122で示されている)で通信(すなわち、信用)することが確立できる。この消費者とプロバイダとの間での信用の確立は、消費者とスポンサーとの間の静的信用、スポンサーとプロモーターとの間での動的に確立された信用、およびプロモーターとプロバイダとの間での静的信用にわたる「信用の連鎖」に基づく。消費者とプロバイダとの間でのビジネス上の関係の確立は、この2当事者間で動的に確立された合意に基づく。この合意は、2つの支援ノード110、116間の関係の結果として設定または調整される条項を有すことができる。
【0023】
一実施形態では、スポンサーノード110およびプロモーターノード116は、それぞれ、消費者ノード104およびプロバイダノード108と部分的な信用を確立する。本明細書で用いる部分的な信用とは、一方の当事者が他方の当事者を完全に信用するのではなく、むしろある指定した程度(例えば、指定した合計金額)までのみ、その当事者を信用する場合のことを言う。例えば、スポンサーノード110は、信用関係の確立の間、ある特定のクレジットカードに消費者の信用限度額を要求する場合がある。このスポンサーノード110はその後、その消費者の信用限度額までのみ消費者104を信用することができる。このように、消費者104の信用限度額が500ドルの場合、スポンサーノード110は、500ドル以下の取引に対してのみ、その消費者104を保証することになる。同様に、プロモーターノード116は、プロバイダノード108と部分的な信用を確立するかもしれない。例えば、プロモーターノード116は、あるあらかじめ定めた金額以下の費用のサービスについて、プロバイダノード108を支援することができる。このあらかじめ定めた金額は、プロバイダノード108が、消費者へのサービス提供することについて評判を得るに伴って変わる。このプロバイダノード108が、消費者に対して順調にサービスを提供し続けるのに伴い、プロモーターノード116は、より快適にプロバイダノード108を支援するようになり、あらかじめ定めた金額も増加するであろう。
【0024】
本発明は、多くの利益をもたらす。消費者ノード104およびプロバイダノード108のリソース(例えば、処理能力、メモリ、バッテリーの寿命、および通信帯域)は、スポンサーノード110およびプロモーターノード116と比べて制限されるかもしれないので、スポンサーノード110およびプロモーターノード116への信用委任は、消費者ノード104とプロバイダノード108との間の信用確立を容易にする。さらに、スポンサーおよびプロモーター間でビジネスレベルでの信用を確立すると、消費者−スポンサー−プロモーター−プロバイダの信用の連鎖を介して、消費者−プロバイダ間の信用の生成が起きるので、この信用委任アーキテクチャは、拡張性を高める。また、評判のよい当事者(すなわち、スポンサーおよびプロモーター)間の動的な信用は通常、未知の当事者間での信用よりも、はるかに容易に、そしてはるかに強く構築することができる。特に、スポンサーおよびプロモーターは、消費者やプロバイダよりもかなり長い期間、市場に存在することが一般には予測される。この結果として、スポンサーとプロモーターとの間には、より強く、かつより容易に確立された信用関係を生む。
【0025】
さらに、動的信用アーキテクチャ100により、任意の当事者がスポンサーおよび/またはプロモーターになることができ、このアーキテクチャは、単一で中央集約型のサーバに依存しない。典型的に支援される当事者に完全な信用を提供する中央集約型サーバ手法とは異なり、動的信用アーキテクチャ100における支援ノード110、116は、消費者ノード104およびプロバイダノード108に部分的な信用を提供する。上記のように、この部分的な信用は、消費者またはプロバイダとの過去の取引、当事者の評判などのさまざまな要因に基づくことができる。
【0026】
さらに、スポンサーノード110およびプロモーターノード116は、それぞれ、複数の消費者ノードおよびプロバイダノードを支援することができる。
【0027】
最後に大事なことを言うが、消費者ノードとスポンサーノードとの間、およびプロバイダノードとプロモーターノードとの間の静的信用構成、さらに、スポンサーノードとプロモーターノードとの間の動的信用構成は、異なる信用ドメインにわたって、消費者ノードおよびプロバイダノード間での「オープン」で自発的なサービスの対話を可能にする。これにより、中央集約型信用アーキテクチャの制限(すなわち、市場細分化)が効率よく取り除く。
【0028】
動的信用アーキテクチャの一例として、消費者が、その消費者の携帯電話(すなわち、消費者ノード104)上野、ある特定のビデオクリップを見ることに興味があるとする。この消費者は、第1携帯電話事業者(すなわち、スポンサーノード110)の加入権を有する。また、この消費者は、ディスカバリサービスを用いて、ウェブ上の特定のビデオクリップの場所を探す。このビデオクリップのサービスプロバイダ(すなわち、プロバイダノード108)は、第2携帯電話事業者(すなわち、プロモーターノード116)と業務提携がある。消費者は、第1携帯電話事業者(すなわち、スポンサーノード110)が提供する信頼性サービスを介して、プロバイダの信頼性を確認する。その後、第1携帯電話事業者は、第2携帯電話事業者(すなわち、プロモーターノード116)の信頼性を確認する。この第2携帯電話事業者(すなわち、プロモーターノード116)は、プロバイダ(すなわち、プロバイダノード108)を部分的に信用し、あらかじめ定めた金額(例えば、取引あたり5ドル)までプロバイダを保証する。この保証限度額は、第2携帯電話事業者のビジネス上の決定であり、プロバイダとのビジネス上の合意、およびプロバイダについての取引履歴などの信用情報に基づいてもよい。第1携帯電話事業者(すなわち、スポンサーノード110)は、第2携帯電話事業者(プロモーターノード116)からの保証金額、およびその第2の携帯電話事業者についての信用情報に基づき、同様のビジネス上の意思決定を行い、ある特定の保証限度(例えば、取引あたり最大2ドル)を消費者に提供する。第1携帯電話事業者からの保証金額、および第2携帯電話事業者からの保証金額は、それぞれ、プロバイダおよび第2携帯電話事業者に関連するリスク因子を反映する。
【0029】
消費者はその後、消費者ノード104を用いて、特定のビデオクリップに対するサービス要求をプロバイダノード108に送信する。プロバイダは、このサービスを1ドルで提供する。一実施形態では、このビデオクリップに関する有効期間や品質などのサービス情報もまた、消費者に配信される。消費者は、この情報を用いて、サービスを購入するかどうかを決定する。この消費者は、この取引が快適である、なぜなら、詐欺行為および/または不満の任意の場合において(あらかじめ定めた条項および条件の範囲内で)、スポンサーが2ドルまでのサービスに対して保証しているので、消費者は、スポンサーから全額払い戻し(すなわち、1ドル)を受けることができるからである。消費者が、(例えば、ウェブページ上の「同意します」ボタンを用いて)そのサービスの条項および条件に同意した後、プロバイダはその後、第2携帯電話事業者(すなわち、プロモーターノード116)を通して、その消費者の信頼性を検証する。一旦、プロバイダが、支払いに関して、その消費者の信頼性に満足すれば、プロバイダは、サービスを配信することで取引を実行し、消費者は、そのサービスに対して対価をプロバイダに支払う。
【0030】
図2は、動的信用アーキテクチャ100のノード(例えば、消費者ノード、プロバイダノード、スポンサーノード、またはプロモーターノード)の、コンピュータ実装のハイレベル・ブロック図を示している。ノード202は、動作を定義するコンピュータプログラムの命令を実行することによってコンピュータの全体動作を制御するプロセッサ204を含む。このコンピュータプログラムの命令は、ストレージデバイスストレージデバイス212(例えば、磁気ディスク、データベースなど)に格納され、コンピュータプログラムの命令の実行を望む時にメモリ210にロードしてもよい。このように、ノードの動作は、メモリ210および/またはストレージデバイス212に格納されたコンピュータプログラム命令により定義され、そしてコンピュータは、このコンピュータプログラム命令を実行するプロセッサ204によって制御されることになる。ノード202は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、他の装置からの通信を受けるための1以上の入力ネットワークインタフェース206も含む。ノード202はさらに、他の装置に通信218を送るための1以上の出力ネットワークインタフェース216も含む。一実施形態では、この入出力ネットワークインタフェース206、216は、単一のネットワークインタフェースに組み込まれる。ノード202は、ユーザがコンピュータ202と対話できるようにする装置である入/出力装置208も含む(例えば、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカ、ボタンなど)。実際のコンピュータの実装は、他のコンポーネントも同じように含まれ、また、図2は、例示を目的として、そのようなコンピュータのコンポーネントの一部をハイレベル表示したものであることを、当業者は理解できよう。さらに、上記のコンポーネントおよび機能は、1以上のソフトウェアモジュールにおいても実装できる。
【0031】
図3は、動的信用アーキテクチャ、および各ノード間での通信についてのより詳細なブロック図を示す。消費者ノード304は、プロバイダノード308が提供するサービスの消費者である。この消費者ノード304とプロバイダノード308との間で信用を確立するために、消費者ノード304とスポンサーノード312との間の既存の関係を仮定する。同様に、プロバイダノード308とプロモーターノード316との間の既存の関係も仮定する。
【0032】
ステップ400で、スポンサーノード312はまず、プロモーターノード316との関係を確立する。上記のように、この関係は、動的に確立される。スポンサーノード312およびプロモーターノード316間の信用は、動的に確立された契約上の合意、および評判に基づいていてもよい。スポンサーノード312の例としては、大手のインターネットサービスプロバイダ(ISP)のノードがある。また、プロモーターノード316の例としては、大手の電話会社のノードがある。これらの組織の両方とも、長期にわたるビジネス上の評判があり、このような評判に基づいて信用できるようになる。この関係は動的に確立されるが、静的で、事前に確立された関係であってもよい。
【0033】
一実施形態では、各ノード312、316には、それぞれ、信用イネーブラモジュール320、324を有する。各信用イネーブラモジュール320、324は、メッセージを伝達して、スポンサーノード312とプロモーターノード316との間の関係を確立する。
【0034】
ステップ404で、プロバイダノード308はその後、プロモーターノード316にサービスを登録する。例えば、このプロモーターノード316は、プロモーターノード316に登録したサービスをウェブ上で発行する発行イネーブラモジュール328を含む。このウェブ上でのサービスの発行は、ウェブサービスを発行するウェブサーバに、登録したサービスを送信することを含んでもよい。
【0035】
スポンサーノード312は、ディスカバリイネーブラモジュール332を含む。このディスカバリイネーブラモジュール332は、ステップ408で発行イネーブラモジュール328が発行するサービスを見ることができるモジュールである。一実施形態では、このディスカバリイネーブラモジュール332は、新たなサービスが発行されるたびに、発行イネーブラモジュール328がウェブ上に新たなサービスを発行したという通知を読み出す。あるいは、このディスカバリイネーブラモジュール332は、定期的にまたは要望に応じて、発行イネーブラモジュール328で確認して、現在利用可能なサービスを決定する。
【0036】
一実施形態では、ステップ412で、消費者ノード304は、ディスカバリイネーブラモジュール332に要求を送信して、プロバイダノード308が提供する発行したサービスを要求する。一実施形態では、消費者ノード304は、プロバイダノード308が提供するサービスのリストを、ディスカバリイネーブラモジュール332から読み出す(すなわち、引き出す(pull)する)。別の実施形態では、ディスカバリイネーブラモジュール332は、プロバイダノード308が提供するサービスのリストを、消費者ノード304に送信する(すなわち、転送(push)する)。消費者は、提供されたサービスを検討して、発行されたサービスを購入したいかどうかを判断する。
【0037】
消費者が、消費者ノード304上(例えば、消費者の無線電話上)で使用(例えば、表示)したいサービスを見つけると、この消費者はその後、消費者がその信頼性については何も知らないプロバイダノード308からそのサービスの購入を快適にならずにはいられない。この消費者とプロバイダとの間の信用レベルを上げるために、ステップ416で、消費者は消費者ノード304を用いて、スポンサーノード312からそのプロバイダに関して信頼性レポートを要求する。消費者ノード304は、その信頼性レポートの要求を、信頼性イネーブラモジュール336に送信する。この信頼性イネーブラモジュール336は、ステップ420で、その要求を、プロモーターノード316の信頼性イネーブラモジュール340に転送する。一実施形態では、プロモーターノード316とプロバイダノード308との間の既存の関係のために、プロモーターノード316は、プロバイダノード308からの信頼性レポートを要求しない。その代わり、ステップ420で、プロモーターノード316はスポンサーノード312に信頼性メッセージを送信し、プロバイダノード308の信頼性を証明する。ステップ424で、信頼性イネーブラモジュール336は、そのメッセージを消費者ノード304に転送し、消費者ノード304はそのメッセージを検証する。信頼性レポートは、例えば、保証限度額(例えば、スポンサーノードは、特定の取引に対して最大2ドルまでプロバイダを保証できる)の形を取ることができる。
【0038】
消費者が、プロバイダに関する信頼性レポートを受信した後、その消費者はその後、ステップ428で、サービスの要求を送信する。信用証明イネーブラモジュール344は、この要求を受信して、ステップ432で、プロモーターノード316上の信用証明イネーブラモジュール348に、このサービス要求を送信する。この信用証明イネーブラモジュール348は、ステップ436で、その要求をプロバイダノード308に転送する。各信用証明イネーブラモジュール344、348は、権限付与、認証、およびアカウンティング目的のための消費者識別信用証明を提供するセキュリティコンポーネントである。一実施形態では、この信用証明イネーブラモジュールは、消費者ノード304にプライバシー保護を、そしてプロバイダノード308に否認防止保護(サービス契約のため)をそれぞれ提供する。特に、信用証明イネーブラモジュール344、348は、ユーザID、指紋、網膜スキャンなどのさまざまな認証技術を使用することができる。
【0039】
プロバイダノード308がサービス要求を受信すると、ステップ440で、そのプロバイダノード308は、信頼性イネーブラモジュール340に要求を送信することによって、消費者の信頼性を確認する。ステップ444で、この信頼性イネーブラモジュール340は、その要求をスポンサーノード312に転送する。このスポンサーノード312は、消費者ノード304の信頼性を検証する(例えば、検証メッセージを、プロモーターノード316に返送することによって)。ステップ448で、プロモーターノード316は、プロバイダノード308にそのメッセージを転送する。プロバイダノード308が、返送された消費者に関する信頼性レポートを受信し、そのレポートに満足すれば、このプロバイダノード308は、消費者ノード304に、サービスを送信する準備が出来ている。
【0040】
ステップ452で、このプロバイダノード308はまず、サービス条項および条件を消費者ノード304に送信する。このサービス条項および条件は、例えば、どのようにサービスを利用できるか、サービスをコピーあるいは配布できるかどうかなどが含まれる。プロバイダノード308は、サービス条項および条件を受諾するという受諾メッセージを消費者ノード304からステップ456で受信するまでは、消費者ノード304にサービスを配信しない。一実施形態では、このサービス条項および条件は、ページの最後にクリックボタンを備えたウェブページとして、消費者ノード304に表示される。そのボタンをクリックすることによって、消費者はその条項および条件を受諾する。
【0041】
受諾メッセージを受信した後、ステップ460で、プロバイダノード308は、課金イネーブラモジュール366において資金を保存する。この課金イネーブラモジュール366はその後、ステップ464で、スポンサーノード312の支払イネーブラモジュール370に保存メッセージを伝達して、サービスに必要な資金を要求する。ステップ468で、この支払イネーブラモジュール370は、消費者ノード304にその課金の指示を伝達すると、ステップ472で、消費者ノードは、その課金を確認するメッセージを支払イネーブラモジュール370に返信する。ステップ476で、支払イネーブラモジュール370が、課金イネーブラモジュール366に資金保存メッセージを送信すると、ステップ480で、課金イネーブラモジュール366は、プロバイダノード308に保存の指示を送信する。
【0042】
プロバイダノード308はその後、ステップ484で、プロモーターノード316にサービス(すなわち、サービスファイル)を送信する。より詳しくは、プロバイダノード308は、スポンサーノード内のフィルタリング・イネーブラモジュール350と、プロモーターノード内のフィルタリング・イネーブラモジュール354とを通して、消費者にサービスファイルを送信する。フィルタリング・イネーブラモジュール350は、悪意のあるまたは不適切なあらゆるコンテンツについて、サービスファイルのフィルタリングを行う。一実施形態では、ステップ486で、このフィルタリング・イネーブラモジュール350は、そのフィルタリング結果のログを取り始める。このように、特定のファイルがウイルスに感染しているまたは破損している場合に、このフィルタリング・イネーブラモジュール350は、情報のログを取ることができる。
【0043】
サービスファイルをフィルタリングした後、ステップ488で、フィルタリング・イネーブラモジュール350は、スポンサーノード312のフィルタリング・イネーブラモジュール354にそのサービスファイルを送信する。このフィルタリング・イネーブラモジュール354は、フィルタリング・イネーブラモジュール350が行うフィルタリングとは異なる判断基準を用いてサービスファイルをフィルタリングしてもよい。フィルタリング・イネーブラモジュール354はその後、ステップ490で、フィルタリングの結果のログを取ることができる。フィルタリング・イネーブラモジュール354はその後、ステップ492で、消費者ノード304にサービスを配信する。
【0044】
プロバイダノード308はその後、ステップ493で、提供したサービスに対して、課金イネーブラモジュール366に課金を発行する。この課金イネーブラモジュール366は、ステップ493で、勘定イネーブラモジュール374と通信を行うことによって、プロバイダノード308からの課金に対する勘定を確認する。この勘定イネーブラモジュール374は、ステップ486でフィルタリング・イネーブラモジュールを活用してサービス配信についてログを取った情報を介して、サービス配信に否認防止保護をプロバイダノード308に配信するセキュリティコンポーネントである。
【0045】
勘定の確認が終了すると、ステップ494で、課金イネーブラモジュール366は、引き落とし要求を支払イネーブラモジュール370に送信する。この支払イネーブラモジュール370は、プロバイダノード308からの課金についての勘定の確認を、ステップ495で勘定イネーブラモジュール378と通信を行うことによって実行する。勘定イネーブラモジュール378は、詐欺行為保護を消費者に配信するセキュリティコンポーネントである。ステップ490でフィルタリング・イネーブラモジュールを活用してサービス配信に関するログを取った情報、必要な情報を提供する。
【0046】
支払イネーブラモジュール370はその後、ステップ496で、サービスに関する資金を課金イネーブラモジュール366に送金する。ステップ498で、この課金イネーブラモジュール366は、資金を受け取ったという指示を、プロバイダノード308に送信する。消費者ノード304による支払いは、ネットワーク上でアクセスしたフォームに消費者が消費者のクレジッドカード情報を入力するオンライン・クレジットカード支払いフォームを介して生じてもよい。このフォームは、消費者のクレジットカード情報が正当なものであると確認されるとき、確認メッセージを返す。消費者のプライバシーおよび情報が盗まれるのを保護するためには、クレジットカード情報をプロバイダまで伝送することは望ましくなく、むしろ、違う支払方法を利用することを推奨する。
【0047】
1以上の上記のモジュールは、任意の数のモジュールに統合してもよいということに留意されたい。さらに、1以上の上記の機能は、1以上のいかなるモジュールで実装してもよい。
【0048】
前述の「詳細な説明」は、あらゆる点で、限定ではなく、説明および例示として理解されるべきものであり、そして本明細書で開示した本発明の範囲は、「詳細な説明」で決定されるのではなく、特許法で認められている全範囲によって解釈されて、「特許請求の範囲」から決定される。本明細書で示し、説明された実施形態は、本発明の原理を説明するためだけのものであり、本発明の範囲と精神とから逸脱することなく、当業者によってさまざまな修正が実装できることを理解されたい。当業者であれば、本発明の範囲と精神とから逸脱することなく、さまざまな他の特徴の組み合わせを実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】動的信頼性アーキテクチャのハイレベル・ブロック図を示している。
【図2】動的信頼性アーキテクチャにおけるノードのハイレベル・ブロック図を示している。
【図3】動的信頼性アーキテクチャのより詳細なブロック図を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ノードと第2ノードとの間で通信を確立し、ネットワーク上で起きる対話を可能にする方法において、前記第1ノードは、第1支援ノードとの事前に確立した信用関係を有し、前記第2ノードは、第2支援ノードとの事前に確立した信用関係を有する方法であって、
前記第1支援ノードと前記第2支援ノードとの間の前記信用関係に基づく、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の信用関係を確立することを備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記対話は、電子商取引であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記信用関係の前記確立は、前記第1ノードからなされた通信に責任を持つものとして、前記第1支援ノードを確立することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ノードからの要求を受信して、前記第2ノードとの前記信用関係を確立することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1支援ノードと前記第2支援ノードとの間の前記信用関係は、前記要求を受信した後または前に、動的に確立されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ノードから、前記第2ノードによって提供されるサービスの要求を受信することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要求に応答して、前記サービスを前記第1ノードに配信することをさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ノードと前記第1支援ノードとの間の前記事前に確立した信用関係は、部分的であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ノードと前記第2支援ノードとの間の前記事前に確立した信用関係は、部分的であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記部分的な信用は、通貨価値によって測定されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記部分的な信用は、通貨価値によって測定されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
第1ノードとの既存の信用関係を有する第1支援ノードと、
第2ノードとの既存の信用関係を有する第2支援ノードと
を備えたシステムであって、
前記第1支援ノードと前記第2支援ノードとの間の動的信用関係に基づき、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に信用関係を、ネットワーク上で確立することを特徴とする、システム。
【請求項13】
前記第1支援ノードは、前記第2支援ノードとの前記動的信用関係を確立するために、信用イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2支援ノードは、前記ネットワーク上で前記第2ノードから利用可能なサービスを発行するための発行イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1支援ノードは、前記発行したサービスを閲覧するためのディスカバリイネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1支援ノードは、前記第2ノードの信頼性を確認するための信頼性イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1支援ノードは、前記第1ノードからのサービス要求を、第2支援ノードを介して第2ノードに転送するための信用証明イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1支援ノードが、前記第2ノードから前記第1ノードに送信されるサービスの配信と質を保証することについて前記第1支援ノードに責任を持たせるための、勘定イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2支援ノードは、前記第2ノードから前記第1ノードへサービスを配信するための情報を収集するためのフィルタリング・イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1支援ノードは、前記第1ノードからの支払いを受け取るための支払イネーブラモジュールをさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
第1ノードと第2ノードとの間で通信を確立し、ネットワーク上で起きる対話を可能にするシステムにおいて、前記第1ノードは、第1支援ノードとの事前に確立した信用関係を有し、前記第2ノードは、第2支援ノードとの事前に確立した信用関係を有するシステムであって、
前記第1支援ノードと前記第2支援ノードとの間の前記信用関係に基づく、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の信用関係を確立することを備えたことを特徴とするシステム。
【請求項22】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記対話は電子商取引であることを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記信用関係を確立する前記手段は、前記第1ノードを認証する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記信用関係を確立する前記手段は、前記第1ノードに、前記第2ノードと通信することを許可する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記信用関係を確立する前記手段は、前記第1ノードからなされた通信に責任を持つとして、前記第1支援ノードを確立する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1ノードからの要求を受信し、前記第2ノードとの前記信用関係を確立する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1支援ノードと前記第2支援ノードとの間の前記信用関係は、前記要求を受信した後または前に、動的に確立されることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1ノードから、前記第2ノードによって提供されるサービスの要求を受信する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項29】
前記要求に応答して、前記サービスを前記第1ノードに配信する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記第1ノードと前記第1支援ノードとの間の前記事前に確立した信用関係は部分的であることを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項31】
前記第2ノードと前記第2支援ノードとの間の前記事前に確立した信用関係は部分的であることを特徴とする請求項21に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−519363(P2008−519363A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540164(P2007−540164)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/040421
【国際公開番号】WO2006/052963
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(399047921)テルコーディア テクノロジーズ インコーポレイテッド (61)