修飾を有するdsRNAによる遺伝子発現の特異的な阻害のための組成物および方法
本発明は、真核細胞において特定された遺伝子の発現または活性を減少させるために有用である組成物および方法を特徴とする。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
i)第1の鎖、および、
ii)第2の鎖、を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって、
前記第1および第2の鎖は、領域Bにおいて二重鎖を形成し;
前記第1の鎖は、3'末端にて領域Eを含み、領域Eは、テトラループを含み;および、
前記dsRNAは、第1の鎖の3'末端と第2の鎖の5'末端との間に不連続を含む、単離された二重鎖RNA。
【請求項2】
請求項1に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが19〜35ヌクレオチドであり;および前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Bにおける二重鎖は、長さが15〜35塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが19〜23ヌクレオチドであり;および前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Bにおける二重鎖は、長さが15〜23塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Bの第2ヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%の相補的である領域Bのヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、前記第1の鎖の5'末端および前記第2の鎖の3'末端によって形成されたブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項7】
請求項1〜4および6のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項8】
請求項1〜4および6のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜80ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、修飾ヌクレオチドまたはこれらの組み合わせを含む、単離されたdsRNA。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UNCG、GNRA、CUUG、d(GNNA)、d(GNAB)、d(CNNG)およびd(TNCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UUCG、GAAA、d(GTTA)およびd(TTCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、5'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項14】
請求項13に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列と二重鎖を形成する核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項15】
請求項14に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にて脱リン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、第2の鎖は、前記第2の鎖の長さの少なくとも19〜23ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖形成する、単離されたdsRNA。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入されたときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項20】
修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項21】
複数の修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項22】
請求項20〜21のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNA、および2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項23】
請求項20〜22のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項24】
請求項23に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基である、単離されたdsRNA。
【請求項25】
請求項20〜24のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項26】
請求項25に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項27】
請求項25〜26のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項28】
請求項25〜27のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、前記第2の鎖の3'末端から位置1、2および3にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項29】
請求項25〜27のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Cにおいて交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項30】
請求項25〜27に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Cにおいて交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項31】
請求項27〜30のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項32】
請求項20〜31のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項33】
請求項32に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおいて1〜7の修飾されたヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項34】
請求項32〜33のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Cにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項35】
請求項32〜34のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Cにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項36】
請求項32〜35のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Cにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項37】
請求項36に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端からの位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Cにおける修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項38】
請求項34〜37のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾されたヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項39】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端から位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Cにおけるデオキシリボヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項41】
i)第1の鎖、および、
ii)第2の鎖、
を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって、
前記第1および第2の鎖は、領域Hにおいて二重鎖を形成し;
前記第2の鎖は、5'末端にて領域Jを含み、前記領域Jは、テトラループを含み;および、
前記dsRNAは、第1の鎖の3'末端と第2の鎖の5'末端との間に不連続を含む、単離された二重鎖RNA。
【請求項42】
請求項41に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜35ヌクレオチドであり;並びに、前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Hの二重鎖は、長さが19〜35塩基対である、単離された二重鎖RNA。
【請求項43】
請求項41〜42のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜23ヌクレオチドであり;並びに、前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Hの二重鎖は、長さが19〜23塩基対である、単離された二重鎖RNA。
【請求項44】
請求項41〜43のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Hの第2ヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%の相補的である領域Hのヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項45】
請求項41〜44のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、前記第1の鎖の5'末端および第2の鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項46】
請求項41〜44のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項47】
請求項41〜44および46のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項48】
請求項41〜44および46のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項49】
請求項41〜48のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが27〜80ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項50】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、修飾ヌクレオチドまたはこれらの組み合わせを含む、単離されたdsRNA。
【請求項51】
請求項41〜50のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UNCG、GNRA、CUUG、d(GNNA)、d(GNAB)、d(CNNG)およびd(TNCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項52】
請求項41〜51のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UUCG、GAAA、d(GTTA)およびd(TTCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項53】
請求項41〜52のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、5'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項54】
請求項53に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列と二重鎖を形成する核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項55】
請求項54に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項56】
請求項41〜55のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にて脱リン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項57】
請求項41〜55のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項58】
請求項41〜57のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、前記第2の鎖の長さの少なくとも19〜23ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖を形成する、単離されたdsRNA。
【請求項59】
請求項41〜58のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入したときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項60】
修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項41〜59のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項61】
複数の修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項62】
請求項60〜61のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNAおよび2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項63】
請求項60〜62のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項64】
請求項63記載に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基である、単離されたdsRNA。
【請求項65】
請求項60〜64のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項66】
請求項65に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Hにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項67】
請求項65〜66のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項68】
請求項65〜67のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、第1の鎖の5'末端から位置1、2および3にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項69】
請求項65〜67のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Iにおいて交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項70】
請求項65〜67に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Iにおいて交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項71】
請求項67〜70のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項72】
請求項60〜71のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項73】
請求項72に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Iにおける1〜7の修飾されたヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項74】
請求項72〜73のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Iにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項75】
請求項72〜74のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Iにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項76】
請求項72〜75のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Iにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項77】
請求項72〜76のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Iにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項78】
請求項74〜77のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾されたヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項79】
請求項41〜76のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端から位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Iにおけるデオキシリボヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項80】
請求項41〜79のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項81】
i)長さが35〜39ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、かつ3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも16ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端から始まる全てのヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチドの5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項82】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも14ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端からの最後の2つのヌクレオチド以外は全て、前記第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項83】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも16ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端から始まる全てのヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項84】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも18ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端からの最後の2つのヌクレオチド以外は全て、第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項85】
細胞における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
細胞を、参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)と接触させることを含む、方法。
【請求項86】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
動物を、参照dsRNAと比較して動物の細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)で処理することを含む、方法。
【請求項87】
参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)および薬学的に許容される担体を含む、被験体の細胞における標的遺伝子の発現を減少させることのための医薬組成物。
【請求項88】
前記dsRNAを化学的にまたは酵素的に合成することを含む、請求項1〜84のいずれか1項に記載の二重鎖RNA(dsRNA)を合成する方法。
【請求項89】
i)センス鎖および、
ii)アンチセンス鎖
を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって:
前記センス鎖およびアンチセンス鎖は、長さが22〜43塩基対である二重鎖を形成し;かつ、
(図12、15A、15B、16A、16Bおよび17のいずれか1つに関して)、前記dsRNAは、独立して、センス鎖上の位置B*1、アンチセンス鎖上のB*1、センス鎖上のC*1-C*3またはアンチセンス鎖上のC*1-C*3のいずれかにて一つまたは複数の修飾ヌクレオチドを含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項90】
請求項89に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、長さが25〜30塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項91】
請求項89〜90のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖が領域Bにおいてアンチセンスヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%相補的である領域Bにおけるヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項92】
請求項89〜91のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、長さが26〜47ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項93】
請求項89〜92のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、長さが22〜43ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項94】
請求項89〜93のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項95】
請求項89〜94のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖の5'末端およびアンチセンス鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項96】
請求項89〜95のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項97】
請求項89〜94および96のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項98】
請求項89〜94および96のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項99】
請求項89〜98のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項100】
請求項89〜99のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含み、かつアンチセンス鎖の5'末端は、ブラントエンドを形成する、単離されたdsRNA。
【請求項101】
請求項89〜100のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖およびアンチセンス鎖は、リンカーによって連結される、単離されたdsRNA。
【請求項102】
請求項89〜101のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記リンカーは、ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項103】
請求項89〜102のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記リンカーは、テトラループである、単離されたdsRNA。
【請求項104】
請求項89〜103のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してセンスまたはアンチセンス鎖上のDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項105】
請求項89〜104のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖上の位置B*1、C*1またはC*2またはアンチセンス鎖上の位置B*1のいずれかにて複数の修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項106】
請求項89〜105のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*1にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項107】
請求項106に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してAgo2との相互作用を増強した、単離されたdsRNA。
【請求項108】
請求項89〜107のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNAおよび2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項109】
請求項89〜108のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項110】
請求項109に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基であるる、単離されたdsRNA。
【請求項111】
請求項89〜110のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、センス鎖上の位置C*3およびC*4にてデオキシリボヌクレオチドを含むる、単離されたdsRNA。
【請求項112】
請求項89〜111のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*10またはB*11にてアンチセンス鎖上にユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項113】
請求項89〜111のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置10または11にてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項114】
請求項89〜113のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*10およびB*11にてユニバーサルヌクレオチドを、およびアンチセンス鎖上の位置B*9、位置B*12または位置B*9およびB*12のいずれか1つにてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項115】
請求項89〜113のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置10および11にてユニバーサルヌクレオチドを、およびアンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置9、位置12または位置9および12のいずれか1つにてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項116】
請求項112〜115のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記ユニバーサルヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項117】
請求項112〜116のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、参照dsRNAのアンチセンス鎖と比較して、Ago2/RISCによる標的RNAの切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項118】
請求項89〜94、96〜116のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項119】
請求項89〜118のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖の3'末端からの位置1、2および3にて修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項120】
請求項89〜119のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、領域B*において交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項121】
請求項89〜120に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、領域B*において交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項122】
請求項118〜121のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項123】
請求項89〜122のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖の長さの少なくとも19ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖形成する、単離されたdsRNA。
【請求項124】
請求項89〜123のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入されたときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項125】
細胞における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
細胞を、参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAと接触させることを含む、方法。
【請求項126】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
動物を、参照dsRNAと比較して動物の細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)で処理することを含む、方法。
【請求項127】
参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAを含む、被験体の細胞における標的遺伝子の減少の発現のための医薬組成物。
【請求項128】
請求項89〜124のいずれか1項に記載の二重鎖RNA(dsRNA)を合成する方法であって、前記dsRNAを化学的にまたは酵素的に合成することを含む、方法。
【請求項1】
i)第1の鎖、および、
ii)第2の鎖、を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって、
前記第1および第2の鎖は、領域Bにおいて二重鎖を形成し;
前記第1の鎖は、3'末端にて領域Eを含み、領域Eは、テトラループを含み;および、
前記dsRNAは、第1の鎖の3'末端と第2の鎖の5'末端との間に不連続を含む、単離された二重鎖RNA。
【請求項2】
請求項1に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが19〜35ヌクレオチドであり;および前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Bにおける二重鎖は、長さが15〜35塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが19〜23ヌクレオチドであり;および前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Bにおける二重鎖は、長さが15〜23塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Bの第2ヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%の相補的である領域Bのヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、前記第1の鎖の5'末端および前記第2の鎖の3'末端によって形成されたブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項7】
請求項1〜4および6のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項8】
請求項1〜4および6のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜80ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、修飾ヌクレオチドまたはこれらの組み合わせを含む、単離されたdsRNA。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UNCG、GNRA、CUUG、d(GNNA)、d(GNAB)、d(CNNG)およびd(TNCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UUCG、GAAA、d(GTTA)およびd(TTCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、5'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項14】
請求項13に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列と二重鎖を形成する核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項15】
請求項14に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にて脱リン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、第2の鎖は、前記第2の鎖の長さの少なくとも19〜23ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖形成する、単離されたdsRNA。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入されたときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項20】
修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項21】
複数の修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項22】
請求項20〜21のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNA、および2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項23】
請求項20〜22のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項24】
請求項23に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基である、単離されたdsRNA。
【請求項25】
請求項20〜24のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項26】
請求項25に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項27】
請求項25〜26のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項28】
請求項25〜27のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、前記第2の鎖の3'末端から位置1、2および3にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項29】
請求項25〜27のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Cにおいて交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項30】
請求項25〜27に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Cにおいて交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項31】
請求項27〜30のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項32】
請求項20〜31のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項33】
請求項32に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおいて1〜7の修飾されたヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項34】
請求項32〜33のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Cにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項35】
請求項32〜34のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Cにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項36】
請求項32〜35のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Cにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項37】
請求項36に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端からの位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Cにおける修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項38】
請求項34〜37のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾されたヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項39】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端から位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Cにおけるデオキシリボヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項41】
i)第1の鎖、および、
ii)第2の鎖、
を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって、
前記第1および第2の鎖は、領域Hにおいて二重鎖を形成し;
前記第2の鎖は、5'末端にて領域Jを含み、前記領域Jは、テトラループを含み;および、
前記dsRNAは、第1の鎖の3'末端と第2の鎖の5'末端との間に不連続を含む、単離された二重鎖RNA。
【請求項42】
請求項41に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜35ヌクレオチドであり;並びに、前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Hの二重鎖は、長さが19〜35塩基対である、単離された二重鎖RNA。
【請求項43】
請求項41〜42のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、長さが19〜23ヌクレオチドであり;並びに、前記第2の鎖および第1の鎖によって形成される領域Hの二重鎖は、長さが19〜23塩基対である、単離された二重鎖RNA。
【請求項44】
請求項41〜43のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Hの第2ヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%の相補的である領域Hのヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項45】
請求項41〜44のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、前記第1の鎖の5'末端および第2の鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項46】
請求項41〜44のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項47】
請求項41〜44および46のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項48】
請求項41〜44および46のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項49】
請求項41〜48のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、長さが27〜80ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項50】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、修飾ヌクレオチドまたはこれらの組み合わせを含む、単離されたdsRNA。
【請求項51】
請求項41〜50のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UNCG、GNRA、CUUG、d(GNNA)、d(GNAB)、d(CNNG)およびd(TNCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項52】
請求項41〜51のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、UUCG、GAAA、d(GTTA)およびd(TTCG)からなる群より選択される核酸配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項53】
請求項41〜52のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、5'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項54】
請求項53に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列と二重鎖を形成する核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項55】
請求項54に記載の単離されたdsRNAであって、前記テトラループは、3'末端にてC、CC、GおよびGGからなる群より選択される核酸配列に隣接する、単離されたdsRNA。
【請求項56】
請求項41〜55のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にて脱リン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項57】
請求項41〜55のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項58】
請求項41〜57のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、前記第2の鎖の長さの少なくとも19〜23ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖を形成する、単離されたdsRNA。
【請求項59】
請求項41〜58のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入したときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項60】
修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項41〜59のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項61】
複数の修飾されたヌクレオチドをさらに含む、請求項1〜60のいずれか1項に記載の単離されたdsRNA。
【請求項62】
請求項60〜61のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNAおよび2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項63】
請求項60〜62のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項64】
請求項63記載に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基である、単離されたdsRNA。
【請求項65】
請求項60〜64のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項66】
請求項65に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Hにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項67】
請求項65〜66のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項68】
請求項65〜67のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、第1の鎖の5'末端から位置1、2および3にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項69】
請求項65〜67のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Iにおいて交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項70】
請求項65〜67に記載の単離されたdsRNAであって、前記第2の鎖は、領域Iにおいて交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項71】
請求項67〜70のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項72】
請求項60〜71のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、1つまたは複数の修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項73】
請求項72に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Iにおける1〜7の修飾されたヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項74】
請求項72〜73のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Iにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項75】
請求項72〜74のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して遠位の領域Iにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項76】
請求項72〜75のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Iにおいて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項77】
請求項72〜76のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、テトラループに対して近位の領域Iにおける全ての位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項78】
請求項74〜77のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾されたヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項79】
請求項41〜76のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記第1の鎖は、領域Cにおいて第1の鎖の3'末端から位置1、2または1および2にてテトラループに対して近位の領域Iにおけるデオキシリボヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項80】
請求項41〜79のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項81】
i)長さが35〜39ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、かつ3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも16ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端から始まる全てのヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチドの5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項82】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも14ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端からの最後の2つのヌクレオチド以外は全て、前記第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項83】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも16ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端から始まる全てのヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項84】
i)長さが37〜41ヌクレオチドである第1のオリゴヌクレオチド鎖であって、3'末端からヌクレオチド11〜16は、3'末端からヌクレオチド1〜6と二重鎖を形成し、3'末端からヌクレオチド7〜10は、テトラループを形成する、第1のオリゴヌクレオチド鎖;および、
ii)長さが第1のオリゴヌクレオチド鎖よりも18ヌクレオチド短い第2のオリゴヌクレオチド鎖であって、第2ヌクレオチド鎖の3'末端からの最後の2つのヌクレオチド以外は全て、第1のオリゴヌクレオチド鎖の5'末端にて始まるヌクレオチドの同じ数と二重鎖を形成する、第2のオリゴヌクレオチド鎖、
を含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項85】
細胞における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
細胞を、参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)と接触させることを含む、方法。
【請求項86】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
動物を、参照dsRNAと比較して動物の細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)で処理することを含む、方法。
【請求項87】
参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項1〜84のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)および薬学的に許容される担体を含む、被験体の細胞における標的遺伝子の発現を減少させることのための医薬組成物。
【請求項88】
前記dsRNAを化学的にまたは酵素的に合成することを含む、請求項1〜84のいずれか1項に記載の二重鎖RNA(dsRNA)を合成する方法。
【請求項89】
i)センス鎖および、
ii)アンチセンス鎖
を含む単離された二重鎖RNA(dsRNA)であって:
前記センス鎖およびアンチセンス鎖は、長さが22〜43塩基対である二重鎖を形成し;かつ、
(図12、15A、15B、16A、16Bおよび17のいずれか1つに関して)、前記dsRNAは、独立して、センス鎖上の位置B*1、アンチセンス鎖上のB*1、センス鎖上のC*1-C*3またはアンチセンス鎖上のC*1-C*3のいずれかにて一つまたは複数の修飾ヌクレオチドを含む、単離された二重鎖RNA(dsRNA)。
【請求項90】
請求項89に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、長さが25〜30塩基対である、単離されたdsRNA。
【請求項91】
請求項89〜90のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖が領域Bにおいてアンチセンスヌクレオチド配列に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または100%相補的である領域Bにおけるヌクレオチド配列を有する、単離されたdsRNA。
【請求項92】
請求項89〜91のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、長さが26〜47ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項93】
請求項89〜92のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、長さが22〜43ヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項94】
請求項89〜93のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記領域Bにおける1〜7の修飾ヌクレオチドは、ユニバーサル塩基を含む、単離されたdsRNA。
【請求項95】
請求項89〜94のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖の5'末端およびアンチセンス鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項96】
請求項89〜95のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、3'オーバーハングを含む、単離されたdsRNA。
【請求項97】
請求項89〜94および96のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜4ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項98】
請求項89〜94および96のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記3'オーバーハングは、1〜2ヌクレオチドからなる、単離されたdsRNA。
【請求項99】
請求項89〜98のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、5'末端にてリン酸化される、単離されたdsRNA。
【請求項100】
請求項89〜99のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖の3'末端によって形成されるブラントエンドを含み、かつアンチセンス鎖の5'末端は、ブラントエンドを形成する、単離されたdsRNA。
【請求項101】
請求項89〜100のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖およびアンチセンス鎖は、リンカーによって連結される、単離されたdsRNA。
【請求項102】
請求項89〜101のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記リンカーは、ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項103】
請求項89〜102のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記リンカーは、テトラループである、単離されたdsRNA。
【請求項104】
請求項89〜103のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してセンスまたはアンチセンス鎖上のDicerによる切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項105】
請求項89〜104のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、センス鎖上の位置B*1、C*1またはC*2またはアンチセンス鎖上の位置B*1のいずれかにて複数の修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項106】
請求項89〜105のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*1にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項107】
請求項106に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、参照dsRNAと比較してAgo2との相互作用を増強した、単離されたdsRNA。
【請求項108】
請求項89〜107のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル、2'-メトキシエトキシ、2'-フルオロ、2'-アリル、2'-O-[2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル]、4'-チオ、4'-CH2-O-2'-ブリッジ、4'-(CH2)2-O-2'-ブリッジ、2'-LNAおよび2'-O-(N-メチルカルバマート)からなる群より選択される修飾を有する、単離されたdsRNA。
【請求項109】
請求項89〜108のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項110】
請求項109に記載の単離されたdsRNAであって、前記塩基類似体は、ユニバーサル塩基であるる、単離されたdsRNA。
【請求項111】
請求項89〜110のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記センス鎖は、センス鎖上の位置C*3およびC*4にてデオキシリボヌクレオチドを含むる、単離されたdsRNA。
【請求項112】
請求項89〜111のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*10またはB*11にてアンチセンス鎖上にユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項113】
請求項89〜111のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置10または11にてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項114】
請求項89〜113のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上の位置B*10およびB*11にてユニバーサルヌクレオチドを、およびアンチセンス鎖上の位置B*9、位置B*12または位置B*9およびB*12のいずれか1つにてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項115】
請求項89〜113のいずれかに記載の単離されたdsRNAであって、前記二重鎖は、アンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置10および11にてユニバーサルヌクレオチドを、およびアンチセンス鎖上のDicer切断部位に対して遠位の位置9、位置12または位置9および12のいずれか1つにてユニバーサルヌクレオチドをさらに含む、単離されたdsRNA。
【請求項116】
請求項112〜115のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記ユニバーサルヌクレオチドは、ヒポキサンチン(I)、キサンチン(X)、3β-D-リボフラノシル-(2,6-ジアミノピリミジン;K)、3-β-D-リボフラノシル-(1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7(4H,6H)-ジオン;P)、イソシトシン(イソ-C)、イソグアニン(イソ-G)、1-β-D-リボフラノシル-(5-ニトロインドール)、1-β-D-リボフラノシル-(3-ニトロピロール)、5‐ブロモウラシル、2-アミノプリン、4-チオ-dT、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5−b]ピリジン(Ds)およびピロール-2-カルバルデヒド(Pa)、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン(S)、2-オキソピリジン(Y)、ジフルオロトリル、4-フルオロ-6-ベンズイミダゾール、4-メチルベンズイミダゾール、3-メチルイソカルボスチリリル、5-メチルイソカルボスチリリルおよび3-メチル-7-プロピニルイソカルボスチリリル、7-アザインドリル、6-メチル-7-アザインドリル、イミダゾピリジニル、9-メチル-イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、イソカルボスチリリル、7-プロピニルイソカルボスチリリル、プロピニル-7-アザインドリル、2,4,5-トリメチルフェニル、4-メチルインドリル、4,6-ジメチルインドリル、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、フェナントラセニル、ピレニル、スチルベンジル、テトラセニル、ペンタセニルおよびこれらの構造的な誘導体からなる群より選択される塩基類似体を含む、単離されたdsRNA。
【請求項117】
請求項112〜116のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、参照dsRNAのアンチセンス鎖と比較して、Ago2/RISCによる標的RNAの切断を増強する、単離されたdsRNA。
【請求項118】
請求項89〜94、96〜116のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、3'オーバーハングにおける全ての位置にて修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項119】
請求項89〜118のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖の3'末端からの位置1、2および3にて修飾ヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項120】
請求項89〜119のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、領域B*において交互の位置にて修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項121】
請求項89〜120に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、領域B*において交互の対の位置にて、修飾されたヌクレオチドを含む、単離されたdsRNA。
【請求項122】
請求項118〜121のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記修飾ヌクレオチドは、2'-O-メチル修飾を有するリボヌクレオチドである、単離されたdsRNA。
【請求項123】
請求項89〜122のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記アンチセンス鎖は、アンチセンス鎖の長さの少なくとも19ヌクレオチドに沿って標的RNAに対して二重鎖形成する、単離されたdsRNA。
【請求項124】
請求項89〜123のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAであって、前記dsRNAは、哺乳動物細胞に導入されたときに、参照dsRNAと比較して標的遺伝子発現を減少させる、単離されたdsRNA。
【請求項125】
細胞における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
細胞を、参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAと接触させることを含む、方法。
【請求項126】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって:
動物を、参照dsRNAと比較して動物の細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離された二重鎖RNA(dsRNA)で処理することを含む、方法。
【請求項127】
参照dsRNAと比較して細胞における標的遺伝子の発現を減少させるのに有効な量の請求項89〜124のいずれか1項に記載の単離されたdsRNAを含む、被験体の細胞における標的遺伝子の減少の発現のための医薬組成物。
【請求項128】
請求項89〜124のいずれか1項に記載の二重鎖RNA(dsRNA)を合成する方法であって、前記dsRNAを化学的にまたは酵素的に合成することを含む、方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図13E】
【図13F】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図13E】
【図13F】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2012−504389(P2012−504389A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527823(P2011−527823)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/005214
【国際公開番号】WO2010/033225
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(511072747)ダイセルナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】DICERNA PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/005214
【国際公開番号】WO2010/033225
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(511072747)ダイセルナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】DICERNA PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
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