説明

傘立て

【課題】高圧用金属製容器の廃品を長期間に亘り再利用できるばかりか、その廃棄物も更に再活用できると共に、廃棄物資源の有効利用可能な傘立てを提供する。
【解決手段】高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面3aを有する下半分の容器を収納部2となし、この収納部2の底面に水抜き孔4を設けると共に、前記収納部2の内外面に防錆塗料を塗布したことを特徴とする傘立て。更に、前記開口面3aに、分画された複数の開孔部を有する上蓋を取り付け、前記収納部に収納される傘を分離可能とした傘立て。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨天時等に使用した傘を立てて保管する家庭用や業務用の傘立てに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、雨天時等に使用した傘や未使用の傘を立てて保管する傘立てが広く用いられてきた。傘立には、傘の安定的な保持機能、耐水・防水機能、雨水の排水機能等の必要条件と共に、傘の収納及び取り出しが容易、傘が互いに絡まない、あるいはデザインとして優れる等の十分条件も満足されることが要求される。
【0003】
この様な必要十分条件を満足させるため、従来より市販されている傘立てとしては、その一部または全体を、陶器(例えば、特許文献1参照)や金属(例えば、特許文献2参照)、木材(例えば、特許文献3参照)から構成したものがある。ところが、その一部または全体を陶器とした傘立ては転倒すると割れる、金属としたものは金網や金属線材で製作されているため重量が軽く、僅かな外力で転倒し易い、木材としたものも軽く転倒し易い上、雨水による腐食が生じ易い等の欠点を夫々有している。
【0004】
一方、LPガスのガスボンベのほか、酸素、窒素、アルゴン、水素、ヘリウム、空気、液化炭素ガス、液化ブタン、溶解アセチレン、液化アンモニア等の気体や液体を貯蔵するボンベ、消火器用のボンベ等には、高圧用金属製容器が多用されている。ところが、例えばLPガスのガスボンベについては、新造後20年までは5年毎に再検査が、20年経過後は1年毎の再検査が夫々義務付けられているため、大半のものは20年で廃棄処分されているのが現状である。
【特許文献1】実開昭62−197977号のマイクロフィルム
【特許文献2】実案登録第3037138号公報
【特許文献3】実開平3−74903号のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、以上の様な状況に鑑み、資源の有効利用及び地球環境保護のため廃品をリサイクルするという観点から本発明に至ったものであって、高圧用金属製容器の廃品を長期間に亘り再利用できるばかりか、その廃棄物も更に再活用できると共に、廃棄物資源の有効利用することで、地球環境問題に大きな貢献を果たし得る傘立てを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面を有する下半分の容器を収納部となし、この収納部の底面に水抜き孔を設けると共に、前記収納部の内外面に防錆塗料を塗布したことを特徴とする傘立てである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記開口面が円形もしくは楕円形に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の傘立てである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記防錆塗料の塗布前に、ショットブラストによる錆落しを行ったことを特徴とする請求項1または2に記載の傘立てである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記開口面に、分画された複数の開孔部を有する上蓋を取り付け、前記収納部に収納される傘を分離可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の傘立てである。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記収納部の内部に、その軸心方向に沿って分割板を取り付けて縦方向に2分割すると共に、分割された収納部の一方を非折畳み傘用収納部、他方を折畳み傘用収納部とし、この折畳み傘用収納部の所定の高さ位置に、水抜き孔を形成されたストッパーが取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の傘立てである。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記高圧用金属製容器がLPガス容器であることを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の傘立てである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面を有する下半分の容器を収納部となし、この収納部の底面に水抜き孔を設けると共に、前記収納部の内外面に防錆塗料を塗布した傘立てであるので、高圧用金属製容器の廃品を傘立てとして長期間に亘り再利用できるばかりか、その廃棄後も鉄スクラップやアルミニウムスクラップ等の金属スクラップ(金属原料)として更に再活用することができ、廃棄物資源の有効利用ができる。また、圧力容器鋼板やアルミニウム板を使用しているため、強靭で適切な重量を有し、転倒したとしても割れることはない。
【0013】
また、請求項2記載の発明によれば、前記開口面が円形もしくは楕円形に形成された傘立てであるので、最少の加工工程で低コストの廃品利用の傘立てを提供し得る。
【0014】
更に、請求項3記載の発明によれば、前記防錆塗料の塗布前に、ショットブラストによる錆落しを行った傘立てであるので、錆の再発生の可能性が少ない廃品利用の傘立てを提供し得る。
【0015】
また更に、請求項4記載の発明によれば、前記開口面に、分画された複数の開孔部を有する上蓋を取り付け、前記収納部に収納される傘を分離可能とした傘立てであるので、傘同士がお互い絡みあうことの無い廃品利用の傘立てを提供し得る。
【0016】
一方、請求項5記載の発明によれば、前記収納部の内部に、その軸心方向に沿って分割板を取り付けて縦方向に2分割すると共に、分割された収納部の一方を非折畳み傘用収納部、他方を折畳み傘用収納部とし、この折畳み傘用収納部の所定の高さ位置に、水抜き孔を形成されたストッパーが取り付けられた傘立てであるので、非折畳み傘及び折畳み傘の何れの傘も収納可能な傘立てを実現し得る。
【0017】
そして、請求項6記載の発明によれば、前記高圧用金属製容器がLPガス容器である傘立てであるので、当初より底部にスカート部が溶接して取り付けられているため、重心が低く転倒しにくい。また、LPガス容器の廃品を傘立てとして長期間に亘り再利用できるばかりか、その廃棄後も鉄スクラップやアルミニウムスクラップ等の金属スクラップ(金属原料)として更に再活用することができ、廃棄物資源の有効利用ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施の形態につき、添付図面に基づき更に詳細に説明する。
【0019】
先ず、本発明が利用する高圧用金属製容器について、図7,8を参照しながら説明する。高圧用金属製容器11には、図7に示すような上鏡部12と下鏡部13より成る2部制容器と、図8に示す様な上鏡部12と下鏡部13とその間の直胴部14より成る3部制容器がある。夫々の高圧用金属製容器11は、上鏡部12と下鏡部13、或いは、上鏡部12と直胴部14と下鏡部13の端部を、夫々嵌合溶接することにより組み立てられている。
【0020】
尚、図7及び図8に示す符号16は高圧用金属製容器11を支持する脚の役目を果たすスカート、符号17は上鏡部12の上面に設けられた口金、符号18はその口金17上に設けられたバルブ、符号19は上鏡部12の上面に設けられたプロテクターである。
【0021】
このような高圧用金属製容器11には、LPガスのガスボンベのほか、酸素、窒素、アルゴン、水素、ヘリウム、空気、液化炭素ガス、液化ブタン、溶解アセチレン、液化アンモニア等の気体や液体を貯蔵するボンベ、消火器用のボンベ等がある。
【0022】
この高圧用金属製容器11の廃品を利用して本発明の傘立ては製作されるのである。以下、本発明の実施の形態1に係る傘立てについて、製作方法と共に添付図1〜6に基づいて詳細に説明する。尚、以下の図面に基づく説明では、2部制容器から本発明の実施の形態に係る傘立を製作する場合について説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の形態1に係り、開口面が円形に形成された傘立てを示す外形図、図2は本発明の実施の形態1に係り、開口面が楕円形に形成された傘立てを示す外形図である。
【0024】
先ず、図7に示した高圧用金属製容器11の廃品を、容器軸心Cと交わる切断面AあるいはBで上下に2分割する。そして、図1または図2に示す如く、上方が開口された下半分の容器を傘立ての収納部2となす。
【0025】
ここで、高圧用金属製容器11の廃品の分割は、図7において容器軸心Cと直交する切断面Aで2分割した場合は、図1に示す様な上方が円形の開口面3aを有する収納部2が得られ、図7において容器軸心Cと斜交する切断面Bで2分割した場合は、図2に示す様な上方が楕円形の開口面3bを有する収納部2が得られる。高圧用金属製容器11の廃品を上下に2分割するこの様な切断は、鋸切断、ガス切断、プラズマ切断、レーザー切断の何れの方法によっても可能であるが、切断面はグラインダーによる端面処理を行う必要がある。
【0026】
この様にして得られた収納部2の底面に、水溜り防止用の水抜き孔4を設ける。この水抜き孔4は、1個でも良いし複数設けても良い。前記水抜き孔4の直径は、傘の先端が入り込まずかつ排水可能な寸法、即ち2〜4mmとするのが良い。そして更に、前記収納部2の内外面に防錆塗料を塗布するのが好ましい。スカート16についても、防錆塗料を塗布するのがより好ましい。また、この防錆塗料の塗布前に、前記収納部2の内外面をショットブラストによって錆落としするのがより好ましい。以上の様な手順を経て、本発明の実施の形態1に係る傘立て1が製作される。
【0027】
ここで、前記円形の開口面3aの収納部2底面からの高さH1、及び前記楕円形の開口面3bの収納部2底面からの最大高さH2が高すぎると、畳んだ傘を収納部2に収納した際、傘の柄部分が前記開口面3a及び3bより下方に位置して取り出しにくく、前記高さH1,H2が低すぎると収納した傘が転倒する恐れがあるため、畳んだ傘の先端から柄部の付根までの寸法以下にすることが肝要である。
【0028】
即ち、通常の非折り畳み傘は、畳んだ傘の先端から柄部付根までの寸法が510〜730mm程度であり、一方、折畳み傘の畳んだ傘の先端から柄部付根までの寸法が500〜550mm程度であるので、前記高さH1及びH2は、これらの寸法より短い400〜500mmの範囲とするのが好ましい。
【0029】
また、容器軸心Cと斜交する切断面Bで2分割して、図2の様な楕円形の開口面3bを形成する理由は、前記開口面3bの周囲高さが低い方を手前側に配置して、奥側の開孔面3bを視認し易くし、前記開孔面3bへの傘の収納を容易にするためである。
【0030】
そのため、図2及び7に示す様に、容器軸心Cと斜交する切断面切断面Bと容器軸心Cとがなす角度θ(0度<θ<90度)が大きいと円形の開口面3aを有する図1の傘立てと違いがなくなり、前記角度θが小さすぎると、楕円形の開口面3bの周囲高さに高低差が有りすぎて、前記開口面3bの収納部2底面からの最大高さH2を上述した好ましい範囲400〜500mmとすれば、楕円形の手前側の開口面3bの高さが低くなりすぎて、前記収納部2へ傘を立てたとき不安定となる。
【0031】
即ち、前記切断面Bが容器軸心Cと斜交する角度θは、70〜80度の範囲とするのが好ましい。例えば、外径320mmの容器を用いた場合、H2=500mm,θ=70度とすれば、楕円形の手前側の開口面3bの高さは約400mmとなり、上述の好ましい高さ範囲に収められる。
【0032】
以上の通り、本発明の実施の形態1に係る傘立てによれば、高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面3aまたは3bを有する下半分の容器を収納部2となし、この収納部2の底面に水抜き孔4を設けると共に、前記収納部の内外面に防錆塗料を塗布した傘立て1であるので、最少の加工工程で低コストの廃品利用の傘立て1を提供し得る。
【0033】
そして、高圧用金属製容器の廃品を傘立て1として再利用できるばかりか、その廃棄後も鉄スクラップやアルミニウムスクラップ等の金属スクラップ(金属原料)として更に再活用することができ、廃棄物資源の有効利用ができる。また、圧力容器鋼板やアルミニウム板を使用しているため、強靭で適切な重量を有し、転倒したとしても割れることはない。
【0034】
次に、本発明の実施の形態2に係る傘立てについて、図3〜5を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態2に係る円形の開口面を有する傘立ての上蓋を示し、図(a)は円形の開孔部を有する上蓋の平面図、図(b)はメッシュ状の開孔部を有する上蓋の平面図である。また、図4は本発明の実施の形態2に係り、円形の開口面に上蓋を取り付けた傘立て示す斜視図、図5は本発明の実施の形態2に係り、楕円形の開口面に上蓋を取り付けた傘立てを示す斜視図である。
【0035】
但し、本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と相違するところは、収納部の開口面の構成に相違があり、これ以外は上記実施の形態1と全く同構成であるから、上記実施の形態1と同一のものに同一符号を付して、その相違する点について説明する。
【0036】
即ち、上記実施の形態1に係る収納部2の開口面が、円形もしくは楕円形に形成された開放面3aまたは3bであるのに対し、本実施の形態2に係る収納部2の開口面は、分画された複数の開孔部を有する上蓋を取り付けられ、前記収納部2に収納される傘を分離可能に構成したものである。
【0037】
この様な上蓋としては、図3(a)に示す如く、円形の開孔部6aを複数個形成された金属製板や樹脂製板からなる上蓋5aや、図3(b)に示す如く、メッシュ状に区画された開孔部6cを複数個形成された金属線材製の上蓋5cが好ましく用いられる。前記開孔部の形状は円形やメッシュ状に限定されることなく、例えば楕円形、4角形や5角形等の多角形でもかまわない。
【0038】
この様に分画された複数の開孔部6a,6cを有する前記上蓋5a,5cを、図1の収納部2に形成された円形の開口面3aに取り付けて、図4に示す傘立て1が形成される。同様に、上蓋を、図2の収納部2に形成された楕円形の開口面3bに取り付けて、図5に示す傘立て1が形成される。
【0039】
但し、楕円形の開口面3aに取り付ける上蓋は、その外形形状を、当然前記開口面3aに合致する楕円形に形成した上蓋5bとする必要がある。また、前記円形やメッシュ状の開孔部6a,6cの開口寸法は、畳み込まれた傘をスムーズに収納、取り出し可能とするため、60〜100mm程度の範囲の直径や辺を有するのが好ましい。
【0040】
次に、本発明の実施の形態3に係る傘立てについて、図6を参照しながら説明する。図6は本発明の実施の形態3に係る傘立てを示す正断面図である。但し、本発明の実施の形態3が上記実施の形態1と相違するところは、収納部の構成に相違があり、これ以外は上記実施の形態1と全く同構成であるから、上記実施の形態1と同一のものに同一符号を付して、その相違する点について説明する。
【0041】
即ち、上記実施の形態1に係る収納部2が、円形もしくは楕円形に形成された開口面3aまたは3bを有し、内部には構造物を有していないのに対し、本実施の形態3に係る収納部2は、分画された複数の円形の開孔部6aを有する上蓋5aがその上方に取り付けられると共に、前記収納部2の内部に分割板7を設けて機能分離された構成からなるものである。
【0042】
この機能分離された傘立て1は、前記収納部2の内部に、その軸心方向に沿って分割板7を取り付けて縦方向に2分割すると共に、分割された収納部の一方を非折畳み傘用収納部2a、他方を折畳み傘用収納部2bとするものである。そして、この折畳み傘用収納部2bの所定の高さ位置には、水抜き孔8aを形成されたストッパー8が取り付けられている。前記分割板7やストッパー8には、防錆処理した金属板や金属製メッシュ、または樹脂板等を用いることができる。
【0043】
折畳み傘は、通常、二段もしくは三段に折畳み可能に構成され、折畳んだ時点の傘先端から柄部付根までの長さが200〜400mm程度であるから、前記上蓋5aからこのストッパー8までの高さhを、100〜150mmの範囲とするのが傘の収納及び抜き取りのし易さから好ましい。
【0044】
以上説明した通り、本発明に係る傘立てによれば、高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面を有する下半分の容器を収納部となし、この収納部の底面に水抜き孔を設けると共に、前記収納部の内外面に防錆塗料を塗布した傘立てであるので、高圧用金属製容器の廃品を傘立てとして長期間に亘り再利用できるばかりか、その廃棄後も鉄スクラップやアルミニウムスクラップ等の金属スクラップとして更に再活用することができることから、廃棄物資源の有効利用ができる点で優れた効果を奏する。
【0045】
尚、本発明の実施の形態においては、2部制容器からなる高圧用金属製容器の廃品を用いて本発明の傘立を製作する場合について説明したが、3部制容器からなる高圧用金属製容器の廃品を用いても、本発明の傘立を製作可能なことは説明するまでもない。
【0046】
また、前記実施の形態3に係る傘立て1は、上方が円形の開口面3aを有する収納部2に対して形成された傘立て1を図示して説明したが、上方が楕円形の開口面3bを有する収納部2に対して形成された傘立てにも当然適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、開口面が円形に形成された傘立てを示す外形図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、開口面が楕円形に形成された傘立てを示す外形図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る円形の開口面を有する傘立ての上蓋を示し、図(a)は円形の開孔部を有する上蓋の平面図、図(b)はメッシュ状の開孔部を有する上蓋の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係り、円形の開口面に上蓋を取り付けた傘立て示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、楕円形の開口面に上蓋を取り付けた傘立てを示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態3に係る傘立てを示す正断面図である。
【図7】LPガスの2部制容器を示す正面図である。
【図8】LPガスの3部制容器を示す正面図である。
【符号の説明】
【0048】
A:容器軸心と直交する切断面, B:容器軸心と斜交する切断面,
C:容器軸心,
H1:円形の開口面の収納部底面からの高さ,
H2:楕円形の開口面の収納部底面からの最大高さ,
h:上蓋からストッパーまでの高さ,
θ:容器軸心Cと容器軸心Cに斜交する切断面Bとがなす角度
1:傘立て,
2:収納部, 2a:非折畳み傘用収納部, 2b:折畳み傘用収納部,
3a:円形の開口面, 3b:楕円形の開口面,
4:水抜き孔,
5a,5b,5c:上蓋,
6a:円形の開口部, 6c:メッシュ状の開口部,
7:分割板,
8:ストッパー, 8a:水抜き孔,
12:上鏡部, 13:下鏡部, 16:スカート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧用金属製容器の廃品を上下に2分割し、上方に開口面を有する下半分の容器を収納部となし、この収納部の底面に水抜き孔を設けると共に、前記収納部の内外面に防錆塗料を塗布したことを特徴とする傘立て。
【請求項2】
前記開口面が円形もしくは楕円形に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の傘立て。
【請求項3】
前記防錆塗料の塗布前に、ショットブラストによる錆落しを行ったことを特徴とする請求項1または2に記載の傘立て。
【請求項4】
前記開口面に、分画された複数の開孔部を有する上蓋を取り付け、前記収納部に収納される傘を分離可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の傘立て。
【請求項5】
前記収納部の内部に、その軸心方向に沿って分割板を取り付けて縦方向に2分割すると共に、分割された収納部の一方を非折畳み傘用収納部、他方を折畳み傘用収納部とし、この折畳み傘用収納部の所定の高さ位置に、水抜き孔を形成されたストッパーが取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の傘立て。
【請求項6】
前記高圧用金属製容器がLPガス容器であることを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の傘立て。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−89954(P2009−89954A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264747(P2007−264747)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(506343852)神鋼JFE機器株式会社 (5)
【Fターム(参考)】