説明

優遇条件設定装置、優遇条件設定方法および優遇条件設定プログラム

【課題】商品の属性およびユーザの属性に応じて、より適切な優遇条件を容易に設定する。
【解決手段】優遇条件を設定する優遇条件設定装置3であって、商品毎に、少なくとも1つの商品属性が記憶された商品記憶手段と、商品のユーザ毎に、少なくと1つのユーザ属性が記憶されたユーザ記憶手段と、商品を識別するための商品コードと、ユーザを識別するためのユーザコードとを受け付ける受付手段と、受け付けた商品コードに対応する商品属性を商品記憶手段から特定するとともに、受け付けたユーザコードに対応するユーザ属性をユーザ記憶手段から特定する特定手段と、特定した商品属性およびユーザ属性に基づいて、前記ユーザコードのユーザが前記商品コードの商品を購入する場合の優遇条件を算出し、優遇条件記憶手段に設定する設定手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の特典である優遇条件を設定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用した電子商取引において、商品の特典情報などが記載されたクーポンを発行するシステムがある。例えば、特許文献1では、電子商取引において、ユーザにクーポンを発行し、また、発行したクーポンを管理するクーポン管理装置が記載されている。
【特許文献1】特開2002−83201
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、商品購入時の特典である優遇条件は、一般的には、商品の価格や販売数量など商品自体の属性に応じて設定されている。しかしながら、商品自体の属性だけでなく、商品を購入するユーザの属性に応じたきめ細かい優遇条件の設定が要求される場合がある。例えば、企業が福利厚生の一環として、社員に対してマンションなどの物件を斡旋する場合がある。この場合、企業と提携して各種物件を提供する不動産会社は、社員の購買意欲を高めるために、企業の立地条件や、社員構成などを加味したきめ細かい優遇条件を物件毎に設定する必要がある。
【0004】
しかしながら、商品毎およびユーザ毎に優遇条件を設定する場合、優遇条件の設定管理者の作業負荷が大きく、また、商品およびユーザの各種の属性に応じた適切な優遇条件を設定することは困難であった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、商品の属性およびユーザの属性に応じて、より適切な優遇条件を容易に設定することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、商品購入時の特典である優遇条件を設定する優遇条件設定装置であって、商品毎に、少なくとも1つの商品属性が記憶された商品記憶手段と、前記商品のユーザ毎に、少なくと1つのユーザ属性が記憶されたユーザ記憶手段と、前記商品を識別するための商品コードと、前記ユーザを識別するためのユーザコードとを受け付ける受付手段と、前記受け付けた商品コードに対応する商品属性を前記商品記憶手段から特定するとともに、前記受け付けたユーザコードに対応するユーザ属性を前記ユーザ記憶手段から特定する特定手段と、前記特定した商品属性およびユーザ属性に基づいて、前記ユーザコードのユーザが前記商品コードの商品を購入する場合の優遇条件を算出し、優遇条件記憶手段に設定する設定手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、商品の属性およびユーザの属性に応じて、より適切な優遇条件を容易に設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
本実施形態では、企業が福利厚生の一環として、不動産会社(デベロッパー)と提携して、社員向けにマンションや一戸建ての住宅(以下、「物件」)を斡旋する場合を例に以下説明する。なお、本実施形態における商品は物件で、当該商品のユーザは企業とする。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態が適用された優遇条件設定システムの全体構成図である。本実施形態のシステムは、マンションなどの物件を企業の社員に販売する際に、企業属性および物件属性に応じて適切な優遇条件の設定を支援するシステムである。なお、優遇条件は、社員が物件を購入する際に付与される割引などの特典である。
【0011】
図示するように、優遇条件設定システムは、少なくとも1つの管理者端末1と、少なくとも1つの社員端末2と、物件管理サーバ3と、を有する。そして、物件管理サーバ3と、管理者端末1および社員端末2とは、インターネットなどのネットワーク4により接続されている。
【0012】
管理者端末1は、物件を販売する不動産会社(デベロッパー等)各々の管理者が使用する装置である。管理者端末1は、管理者が入力した指示を受け付けて、物件管理サーバ3に優遇条件設定指示を送信する。また、管理者端末1は、管理者が入力した優遇条件の修正データを受け付け、物件管理サーバ3に送信する。
【0013】
社員端末2は、物件管理サーバ3が提供するサービスの会員企業の社員が使用する装置である。社員端末2は、社員が入力した指示を受け付けて物件管理サーバ3に所望の物件情報を要求するとともに、物件管理サーバ3から提供された物件情報を出力装置(不図示)に出力する。なお、企業は、例えば福利厚生の一環として、物件管理サーバ3が提供するサービスの会員となり、社員の物件購入を支援する。
【0014】
物件管理サーバ3は、企業および物件毎の優遇条件を設定するとともに、優遇条件を含む物件情報を社員端末2に提供する。物件管理サーバ3は、図示するように、算出部31と、データ管理部32と、物件提供部33と、記憶部34とを有する。算出部31は、優遇条件を特定するための指標である優遇ポイントを算出し、算出した優遇ポイントに応じて優遇条件を設定する。データ管理部32は、管理者端末1から優遇条件の修正データを受け付けて、記憶部34に記憶された優遇条件を変更する。物件提供部33は、各種物件の情報を、社員端末2に提供する。
【0015】
記憶部34には、企業の各種属性が設定された企業テーブル35と、物件の各種属性が設定された物件テーブル36と、各種の基準テーブル37と、各種のポイントテーブル38と、不動産会社毎の優遇条件テーブル39と、管理テーブル40と、物件情報データベース41と、が記憶されている。基準テーブル37は、ポイントを付加するか否かを判定するためのテーブルである。ポイントテーブル38は、各種の属性に応じたポイントが設定されたテーブルである。優遇条件テーブル39は、優遇ポイントに応じた優遇条件が設定されたテーブルである。管理テーブル40は、企業および物件毎に設定された優遇条件を記憶するテーブルである。物件情報データベース41は、物件毎に建物の概観、間取り、設備、付近の地図など物件に関する情報が記憶されたデータベースである。
【0016】
上記説明した、管理者端末1、社員端末2、および、物件管理サーバ3は、いずれも、例えば図2に示すようなCPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、キーボードやマウスなどの入力装置904と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置905と、ネットワーク接続するための通信制御装置906と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。
【0017】
例えば、管理者端末1、社員端末2、および、物件管理サーバ3の各機能は、管理者端末1用のプログラムの場合は管理者端末1のCPU901が、社員端末2用のプログラムの場合は社員端末2のCPU901が、そして、物件管理サーバ3用のプログラムの場合は物件管理サーバ3のCPU901が、それぞれ実行することにより実現される。なお、物件管理サーバ3の記憶部34には、物件管理サーバ3のメモリ902または外部記憶装置903が用いられる。また、外部記憶装置903、入力装置904および出力装置905については、各装置が必要に応じて備えるものとする。
【0018】
次に、物件管理サーバ3の記憶部34に記憶された各テーブルについて説明する。
【0019】
図3は、企業テーブル35の一例を示した図である。企業テーブル35は、企業毎に、当該企業の識別情報である企業コード301と、勤務先所在地302と、社宅属性303〜307と、社員属性と308〜310と、手数料フラグ311とを有する。社宅属性には、例えば、社宅の有無を示す社宅フラグ303、社宅所在地304、社宅賃料(月額)305、社宅専有面積306、および、社宅を廃止する予定が有るか無いかを示す社宅廃止予定フラグ307などがある。
【0020】
社員属性には、例えば、社員平均年齢308、社員平均年収309、社員数310、などがある。手数料フラグ311は、社員が物件を購入した際に、不動産会社が企業に仲介手数料(いわゆるキックバック)を支払うか否かを示すフラグである。
【0021】
図4は、物件テーブル36の一例を示した図である。物件テーブル36は、物件毎に、当該物件の識別情報である物件コード401と、当該物件を取り扱う不動産会社コード402と、物件所在地403と、物件価格404と、物件専有面積405と、ターゲット年齢406と、を有する。ターゲット年齢406には、当該物件のコンセプト(間取り、価格等)に合った年齢、すなわち、不動産会社が想定する当該物件の購入者の年齢が設定される。
【0022】
図5から図7は、各種の基準テーブル37を示した図である。基準テーブル37は、後述するポイント算出処理において、各種のポイントを付加するか否かを判定するためのテーブルである。本実施形態では、勤務先基準テーブル(図5参照)と、社宅基準テーブル(図6参照)と、社員基準テーブル(図7参照)と、を用いることとする。
【0023】
図5は、勤務先基準テーブルの一例を示す図である。
【0024】
勤務先基準テーブルは、物件所在地501毎に、所定の基準距離502が記憶されている。基準距離502は、後述する勤務先ポイントが付与されるか否かの判別に用いられる基準値である。すなわち、勤務先所在地と物件所在地との距離が、当該物件所在地に対応する基準距離より小さい場合に、勤務先ポイントが付与される。例えば、物件の所在地が東京都501aの場合、勤務先と物件との距離が「30km」(基準距離)より小さい場合、勤務先ポイントが付与される。一方、勤務先と物件との距離が「30km」以上の場合、勤務先ポイントが付与されない。
【0025】
図6は、社宅基準テーブルの一例を示した図である。
【0026】
社宅基準テーブルは、企業テーブル35(図3参照)の社宅属性303〜307に関する各種の基準を定めたテーブルである。社宅基準テーブルは、物件所在地601毎に、基準距離(社宅−物件)602と、基準差額603と、基準面積差604と、を有する。基準距離602は、社宅所在地と物件所在地との距離に関する基準値である。基準差額603は、社宅の月額賃料と、物件を購入した場合の月額返済額(ローン)との差額に関する基準値である。なお、月額返済額は、物件価格に所定の金利を加算し、加算後の価格を所定の支払い年月で割った金額である。基準面積差604は、社宅の専有面積と、物件の専有面積との差に関する基準値である。
【0027】
図7は、社員基準テーブルの一例を示した図である。
【0028】
社員基準テーブルは、企業テーブル35(図3参照)の社員属性308〜310に関する各種の基準を定めたテーブルである。社員基準テーブルは、物件所在地701毎に、基準年齢差702と、基準年収703と、基準社員数704と、を有する。基準年齢差702は、企業テーブル35の社員平均年齢308と、物件テーブル36のターゲット年齢406との差に関する基準値である。
【0029】
図8から図10は、各種のポイントテーブル38を示した図である。ポイントテーブル38は、後述するポイント算出処理において付加されるポイントを定めたテーブルである。本実施形態では、社宅ポイントテーブル(図8参照)と、社員ポイントテーブル(図9参照)と、優遇ポイントテーブル(図10参照)と、を用いることとする。
【0030】
図8は、社宅ポイントテーブルの一例を示した図である。
【0031】
社宅ポイントテーブルには、社宅基準テーブル(図6参照)の各基準を満たした場合に付与されるポイントが設定されている。社宅ポイントテーブルは、不動産会社コード801毎に、社宅所在地ポイント802と、社宅廃止ポイント803と、賃料ポイント804と、面積ポイント805と、社宅基準ポイント806と、を有する。
【0032】
社宅所在地ポイント802は、社宅基準テーブルの基準距離602より小さい場合に付与されるポイントである。社宅廃止ポイント803は、企業テーブル35の社宅廃止予定フラグ307が「有」の場合に付与されるポイントである。賃料ポイント804は、月額の支払い差額が、社宅基準テーブルの基準差額603より小さい場合に付与されるポイントである。面積ポイント805は、社宅と物件との専有面積の差が、社宅基準テーブルの基準面積差604より小さい場合に付与されるポイントである。社宅基準ポイント806は、後述するポイント算出処理により付与された各ポイント802〜805の累積値に応じて、後述する社宅ポイント(図10参照)を付与するか否かを判別するための基準ポイントである。
【0033】
図9は、社員ポイントテーブルの一例を示した図である。
【0034】
社員ポイントテーブルは、社員基準テーブル(図7参照)の各基準を満たした場合に付与されるポイントが設定されたテーブルである。社員ポイントテーブルは、不動産会社コード901毎に、年齢ポイント902と、年収ポイント903と、社員数ポイント904と、社員基準ポイント905と、を有する。
【0035】
年齢ポイント902は、社員平均年齢とターゲット年齢との差が、社員基準テーブルの基準年齢差702より小さい場合に付与されるポイントである。年収ポイント903は、企業テーブル35の社員平均年収309が社員基準テーブルの基準年収703以上の場合に付与されるポイントである。社員数ポイント904は、企業テーブル35の社員数310が社員基準テーブルの基準社員数704以上の場合に付与されるポイントである。社員基準ポイント905は、後述するポイント算出処理により付与された各ポイント902〜904の累積値に応じて、後述する社員ポイント(図10参照)を付与するか否かを判別するための基準ポイントである。
【0036】
図10は、優遇ポイントテーブルの一例を示した図である。
【0037】
優遇ポイントテーブルは、最終的に付与されるポイントを算出するためのテーブルである。優遇ポイントテーブルは、不動産会社コード101毎に、勤務先ポイント102と、社宅ポイント103と、社員ポイント104と、ポイント増加フラグ105と、優遇ポイント最大値106と、を有する。
【0038】
勤務先ポイント102は、勤務先基準テーブル(図5参照)の基準を満たした場合に付与されるポイントである。社宅ポイント103は、社宅に関するポイントが社宅ポイントテーブル(図8参照)の社宅基準ポイント806以上の場合に付与されるポイントである。社員ポイント104は、社員に関するポイントが社員ポイントテーブル(図9参照)の社員基準ポイント905以上の場合に付与されるポイントである。ポイント増加フラグ105は、企業テーブル35の手数料フラグ311が「無」の場合に、ポイントを増加するか否かを判別するためのフラグである。優遇ポイント最大値106は、優遇ポイントの最大値である。
【0039】
図11は、優遇条件テーブル39の一例を示したものである。優遇条件テーブル39は、後述するポイント算出処理により算出された優遇ポイントに応じて付与される優遇条件を定めたテーブルである。なお、本実施形態では、優遇条件テーブル39は、不動産会社(不動産会社コード)毎に設定されるものとする。優遇条件テーブル39は、優遇ポイト111と、当該優遇ポイントに対応する優遇条件112と、を有する。図示する例では、優遇ポイントが「20」111aの優遇条件112は、物件価格404の2%割引である。
【0040】
図12は、管理テーブル40の一例を示したものである。管理テーブルには、物件毎および企業毎の優遇条件が設定されている。図示する管理テーブル40は、企業コードが設定された項目欄121と、物件コードが設定された項目欄122とを有するクロス表である。そして、各企業コードおよび各物件コードがクロスする設定欄に、優遇条件がそれぞれ設定されている。例えば、企業コードが「0001」で、物件コードが「A001」の場合の優遇条件は、「2%割引」123である。
【0041】
次に、本システムのポイント算出処理について説明する。
【0042】
本処理は、企業テーブル35または物件テーブル36を変更した場合に実行されるものである。例えば、企業テーブル35に新たな企業が登録された場合、あるいは、既に登録されている企業のデータが変更された場合などに実行される。
【0043】
図13は、ポイント算出処理の全体概要を示すフローチャートである。まず、管理者端末1は、入力装置を用いて管理者が入力したポイント算出指示を受け付け、当該ポイント算出指示を物件管理サーバ3に送信する。なお、ポイント算出指示には、企業コードおよび物件コードが含まれているものとする。そして、物件管理サーバ3の算出部31は、管理者端末1からポイント算出指示を受信する(S1)。
【0044】
そして、算出部31は、企業テーブル35の勤務先所在地および物件テーブル36の物件所在地に基づいて、指定された企業コードおよび物件コードの勤務先ポイントを算出する(S2)。そして、算出部31は、企業テーブル35の社宅属性に基づいて、指定された企業コードの社宅ポイントを算出する(S3)。そして、算出部31は、企業テーブル35の社員属性に基づいて、指定された企業コードの社宅ポイントを算出する(S4)。そして、算出部31は、S2からS4でそれぞれ算出した勤務先ポイント、社宅ポイントおよび社員ポイントに基づいて優遇ポイントを算出し、指定された企業コードおよび物件コードの優遇条件を設定する(S5)。
【0045】
次に、図13で説明した各処理(S2〜S5)について、詳細に説明する。なお、S1のポイント算出指示で指定された企業コードを「対象企業コード」、また、ポイント算出指示で指定された物件コードを「対象物件コード」とする。
【0046】
図14は、勤務先ポイントの算出処理(図13:S2)のフローチャートである。
【0047】
まず、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの勤務先所在地を特定するとともに、物件テーブル36から対象物件コードの物件所在地を特定する。そして、算出部31は、特定した勤務先所在地と物件所在地との距離を、例えば記憶部34に記憶された地図情報(不図示)を用いて算出する(S201)。そして、算出部31は、算出した距離が、勤務先基準テーブル(図5参照)の基準距離(特定した物件所在地)より小さいか否かを判別する(S202)。
【0048】
算出した距離が基準距離より小さい場合(S202:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブル(図10参照)を参照し、対応する勤務先ポイントを勤務先優遇ポイントとして記憶部34に記憶する(S203)。なお、算出部31は、物件テーブル36から対象物件コードに対応する不動産会社コードを取得し、取得した不動産会社コードの勤務先ポイントを優遇ポイントテーブルから特定する。一方、算出した距離が基準距離以上の場合(S202:NO)、勤務先優遇ポイントに「0」を設定し、記憶部34に記憶する(S204)。
【0049】
なお、対象企業コードが「0001」で、対象物件コードが「A001」の場合を例に、図14の処理を具体的に説明する。算出部31は、対象企業コード「0001」301aの勤務先所在地「東京都港区」(図3参照)と、対象物件コード「A001」401aの物件所在地「東京都品川区」(図4参照)との距離(この場合、5kmとする)を算出する(S201)。そして、算出した距離「5km」が勤務先基準テーブルの基準距離「30km」501aより小さいため(S202:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルを参照し、不動産会社コード「001」101aの勤務先ポイント「3」を勤務先優遇ポイントとして記憶部34に記憶する(S203)。なお、図4の物件テーブル36では、対象物件コード「A001」401aの不動産会社コードは「001」である。
【0050】
図15は、社宅ポイント算出処理のフローチャート(図13:S3)である。なお、社宅ポイントを算出するために、記憶部34に設定された社宅算出エリア(ワークエリア)を用いることとする。この社宅算出エリアは、初期化され、「0」が設定されているものとする。
【0051】
まず、算出部31は、企業テーブル35の社宅フラグを参照し、対象企業コードの社宅の有無を判別する(S301)。社宅を有する場合(S301:YES)、算出部31は、企業テーブル35の社宅廃止予定フラグを参照し、対象企業コードの社宅が廃止予定か否かを判別する(S302)。一方、社宅が無い場合(S301:NO)、算出部31は、後述するS315に進む。
【0052】
社宅が廃止予定の場合(S302:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブル(図8参照)の対応する社宅廃止ポイントを、社宅算出エリアの値に加算する(S303)。なお、算出部31は、物件テーブル36から対象物件コードに対応する不動産会社コードを取得し、当該不動産会社コードの社宅廃止ポイントを加算する。一方、社宅の廃止予定がない場合(S302:NO)、算出部31は、S304に進む。
【0053】
そして、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社宅所在地を特定するとともに、物件テーブル36から対象物件コードの物件所在地を特定する。そして、算出部31は、特定した社宅所在地と物件所在地との距離を、前述の地図情報などを用いて算出する(S304)。そして、算出部31は、算出した距離が、社宅基準テーブルの特定した物件所在地の基準距離より小さいか否かを判別する(S305)。
【0054】
算出した距離が基準距離より小さい場合(S305:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブルの対応する社宅所在地ポイントを、社宅算出エリアの値に加算する(S306)。一方、算出した距離が基準距離以上の場合(S305:NO)、算出部31は、S307に進む。
【0055】
そして、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社宅賃料を特定するとともに、物件テーブル36から対象物件コードの物件価格を特定する。そして、算出部31は、特定した物件価格に所定の金利を加算し、金利加算後の物件価格を所定の支払い年月で割った月額返済額を算出する。そして、算出部31は、社宅賃料と月額返済額との差額を算出する(S307)。
【0056】
そして、算出部31は、算出した差額が、社宅基準テーブルの対象となる物件所在地の基準差額より小さいか否かを判別する(S308)。算出した差額が基準差額より小さい場合(S308:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブルの対応する賃料ポイントを社宅算出エリアの値に加算する(S309)。一方、算出したと差額が基準差額以上の場合(S308:NO)、算出部31は、S310に進む。
【0057】
そして、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社宅専有面積を特定するとともに、物件テーブル36から対象物件コードの物件専有面積を特定する。そして、算出部31は、社宅専有面積と物件専有面積との面積差を算出する(S310)。そして、算出部31は、算出した面積差が社宅基準テーブルの対象となる物件所在地の基準面積差より小さいか否かを判別する(S311)。算出した面積差が基準面積差より小さい場合(S311:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブルの対応する面積ポイントを、社宅算出エリアの値に加算する(S312)。一方、算出した面積差が基準面積差以上の場合(S311:NO)、算出部31はS313に進む。
【0058】
そして、算出部31は、社宅算出エリアの値が社宅ポイントテーブルの対応する社宅基準ポイント以上か否かを判別する(S313)。社宅算出エリアの値が社宅基準ポイント以上の場合(S313:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルの対象となる社宅ポイントを、社宅優遇ポイントとして記憶部34に記憶する(S314)。一方、社宅算出エリアの値が社宅基準ポイントより小さい場合(S313:NO)、算出部31は、社宅優遇ポイントに「0」を設定して記憶部34に記憶する(S315)。
【0059】
なお、対象企業コードが「0001」で、対象物件コードが「A001」の場合を例に、図15の処理を具体的に説明する。
【0060】
まず、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コード「0001」301aの社宅フラグおよび社宅廃止予定フラグを参照し、社宅が有り、かつ、社宅が廃止予定であると判別する(S301:YES、S302:YES)。そして、算出部31は、物件テーブル36から対象物件コード「A001」の不動産会社コード「001」を取得し、社宅ポイントテーブルの不動産会社コード「001」801aの社宅廃止ポイント「10」を、社宅算出エリアの値「0」に加算する(S303)。
【0061】
そして、算出部31は、対象企業コード「0001」301aの社宅所在地「神奈川県茅ヶ崎市」と、対象物件コード「A001」401aの物件所在地「東京都品川区」との距離(この場合、50kmとする)を算出する(S304)。そして、算出した「50km」が、社宅基準テーブルの物件所在地「東京」501aの基準距離「30km」より大きいため(S305:NO)、算出部31は、S307に進む。
【0062】
そして、算出部31は、対象企業コード「0001」301aの社宅賃料「5万円」と、対象物件コード「A001」401aの月額返済額(この場合、12万円とする)との差額を算出する(S307)。算出した差額「7万円」が社宅基準テーブルの対応する基準差額「10万円」より小さいため(S308:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブルの対応する賃料ポイント「5」を、社宅算出エリアの値「10」に加算する(S309)。
【0063】
そして、算出部31は、対象企業コード「0001」301aの社宅専有面積「60m2」と、対象物件コード「A001」401aの物件専有面積「70m2」との面積差を算出する(S310)。算出した面積差「10m2」が社宅基準テーブルの対応する基準面積差「20m2」より小さいため(S311:YES)、算出部31は、社宅ポイントテーブルの対応する面積ポイント「5」を、社宅算出エリアの値「15」に加算する(S312)。そして、社宅算出エリアの値(10+5+5=20)が、社宅ポイントテーブルの対応する社宅基準ポイント「15」より大きため(S313:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルの対応する社宅ポイント「10」を社宅優遇ポイントとして記憶部34に記憶する(S314)。
【0064】
図16は、社員ポイント算出処理(図13:S4)のフローチャートである。なお、社員ポイントを算出するために、記憶部34に設定された社員算出エリア(ワークエリア)を用いることとする。この社員算出エリアは、初期化され、「0」が設定されているものとする。
【0065】
まず、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社員平均年齢を特定するとともに、物件テーブル36から対象物件コードのターゲット年齢を特定する。そして、算出部31は、社員平均年齢とターゲット年齢との年齢差を算出する(S401)。そして、算出部31は、算出した年齢差が社員基準テーブルの対象物件所在地の基準年齢差より小さいか否かを判別する(S402)。算出した年齢差が基準年齢差より小さい場合(S402:YES)、算出部31は、社員ポイントテーブルの対応する年齢ポイントを、社員算出エリアの値に加算する(S403)。なお、算出部31は、物件テーブル36から対象物件コードの不動産会社コードを取得し、当該不動産会社コードの年齢ポイント902を加算する。一方、算出した年齢差が基準年齢差以上の場合(S402:NO)、算出部31は、S404に進む。
【0066】
そして、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社員平均年収309を特定し、特定した年収が社員基準テーブルの対応する基準年収より多いか否かを判別する(S404)。社員平均年収が基準年収以上の場合(S404:YES)、算出部31は、社員ポイントテーブルの対応する年収ポイント903を、社員算出エリアの値に加算する(S405)。一方、社員平均年収が基準年収より小さい場合(S404:NO)、算出部31は、S406に進む。
【0067】
そして、算出部31は、企業テーブル35から対象企業コードの社員数310を特定し、特定した社員数が社員基準テーブルの対応する基準社員数以上か否かを判別する(S406)。社員数が基準社員数以上の場合(S406:YES)、算出部31は、社員ポイントテーブルの対応する社員数ポイントを、社員算出エリアの値に加算する(S407)。一方、社員数が基準社員数より小さい場合(S406:NO)、算出部31は、S408に進む。
【0068】
そして、算出部31は、社員算出エリアの値が、社員ポイントテーブルの対応する社員基準ポイント以上か否かを判別する(S408)。社員算出エリアの値が社員基準ポイント以上の場合(S408:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルの対象となる社員ポイントを、優遇社員ポイントとして記憶部34に記憶する(S409)。一方、社員算出エリアの値が社員基準ポイントより小さい場合(S408:NO)、算出部31は、社員優遇ポイントに「0」を設定して記憶部34に記憶する(S410)。
【0069】
なお、対象企業コードが「0001」で、対象物件コードが「A001」の場合を例に、以下、図16の処理を具体的に説明する。
【0070】
まず、算出部31は、対象企業コード「0001」301aの社員平均年齢「35」と、対象物件コード「A001」401aのターゲット年齢「38」との年齢差を算出する(S401)。そして、算出した年齢差「3」が、社員基準テーブルの基準年齢差「5」(物件所在地「東京」)より小さいため(S402:YES)、算出部31は、社員ポイントテーブルの年齢ポイント「0」(不動産会社コード「001」)を、社員算出エリアの値「0」に加算する(S403)。
【0071】
そして、対象企業コード「0001」301aの社員平均年収「800万円」が、社員基準テーブルの基準年収「1000万円」より小さいため(S404:NO)、算出部31は、S406に進む。そして、対象企業コード「0001」301aの社員数「6000」が社員基準テーブルの基準社員数「1000」より大きいため(S406:YES)、算出部31は、社員ポイントテーブルの社員ポイント「0」を、社員算出エリアの値「0」に加算する(S407)。
【0072】
そして、社員算出エリアの値「0」が社員ポイントテーブルの社員基準ポイント「0」と等しいため(S408:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルの社員ポイント「0」(不動産会社コード「001」)を社員優遇ポイントとして記憶部34に記憶する(S409)。
【0073】
図17は、優遇ポイント算出処理(図13:S5)のフローチャートである。
【0074】
まず、算出部31は、勤務先ポイント算出処理(図14参照)、社宅ポイント算出処理(図15参照)、および、社員ポイント算出処理(図16参照)で、それぞれ記憶部34に記憶した各ポイントを加算し、累積ポイントを算出する(S501)。そして、算出部31は、累積ポイントが優遇ポイントテーブルの優遇ポイント最大値(対象不動産会社コード)より大きいか否かを判別する(S502)。累積ポイントが優遇ポイント最大値より大きい場合(S502:YES)、算出部31は、優遇ポイントに優遇ポイント最大値を設定する(S503)。一方、累積ポイントが優遇ポイント最大値以下の場合(S502:NO)、算出部31は、優遇ポイントに累積ポイントを設定する(S504)。
【0075】
そして、算出部31は、企業テーブル35の対象企業コードの手数料フラグを参照し、手数料が有るか無いかを判別する(S505)。手数料が無い場合(S505:YES)、算出部31は、優遇ポイントテーブルのポイント増加フラグに「1」が設定されているか否かを判別する(S506)。ポイント増加フラグに「1」が設定されている場合(S506:YES)、S503またはS504で設定した優遇ポイントを所定の割合で増加する(S507)。なお、本実施形態では優遇ポイントを2倍にするものとする。そして、算出部31は、対象物件コードの不動産会社コードに対応する優遇条件テーブル39を、記憶部34から読み出す。そして、算出部31は、優遇条件テーブル39から優遇ポイントに対応する優遇条件を特定し、当該優遇条件を管理テーブル40(図12参照)の対応する設定欄に設定する(S508)。
【0076】
なお、対象企業コードが「0001」で、対象物件コードが「A001」の場合を例に、以下、図17の処理を具体的に説明する。また、前述のとおり、勤務先ポイント、社宅ポイント、および、社員ポイントは、それぞれ「3」、「10」および「0」とする。
【0077】
まず、算出部31は、勤務先ポイント「3」と、社宅ポイント「10」と、社員ポイント「0」とを加算し、累積ポイント「13」を算出する(S501)。累積ポイント「13」は優遇ポイントテーブルの優遇ポイント最大値「10」(不動産会社コード「001」)より大きいため(S502:YES)、算出部31は、優遇ポイントに「10」を設定する(S503)。
【0078】
そして、企業テーブル35の対象企業コードの手数料フラグには「無」が設定され(S505:YES)、かつ、優遇ポイントテーブルのポイント増加フラグ(不動産会社コード「001」)には「1」が設定されている(S506:YES)。従って、算出部31は、優遇ポイント「10」を2倍の「20」とする(S507)。そして、算出部31は、不動産会社コード「001」の優遇条件テーブル39(図11参照)から優遇ポイント「20」に対応する優遇条件「2%の価格割引」を特定し、管理テーブル40(図12参照)の対応する欄123に記憶する(S508)。
【0079】
次に、管理テーブル40に記憶された優遇条件の変更処理について説明する。
【0080】
管理者端末1は、前述のポイント算出処理(図13〜図17参照)で設定された優遇条件を、出力装置に表示することができる。すなわち、物件管理サーバ3は、ポイント算出処理の後、設定した優遇条件を要求元の管理者端末1に送信する。管理者は、物件管理サーバ3から送信された優遇条件を他の優遇条件に変更したい場合、入力装置を用いて所望の優遇条件を入力する。そして、管理者端末1は、入力された優遇条件を含む変更要求メッセージを、物件管理サーバ3に送信する。物件管理サーバ3のデータ管理部32は、変更要求メッセージを受け付けて、管理テーブル40の変更対象となる企業コードおよび物件コードの優遇条件を、指定された優遇条件に変更(更新)する。
【0081】
この優遇条件の変更処理により、管理者は、物件管理サーバが設定した優遇条件を確認し、必要があれば任意の優遇条件に変更することができる。
【0082】
次に、物件管理サーバ3の物件検索処理について説明する。
【0083】
会員企業の社員は、社員端末2を用いて物件管理サーバ3に登録されている任意の物件を検索する。すなわち、社員は、勤務先企業の企業コードおよび検索したい物件の物件コードを、入力装置を用いて社員端末2に入力する。社員端末2は、受け付けた企業コードおよび物件コードを含む物件要求メッセージを物件管理サーバ3に送信する。
【0084】
物件管理サーバ3の情報提供部33は、物件要求メッセージを受け付け、当該メッセージで指定された物件の概要を物件情報データベース41から抽出する。また、情報提供部33は、指定された企業コードおよび物件コードに対応する優遇条件を、管理テーブル40から抽出する。そして、情報提供部33は、抽出した物件の概要および優遇条件を、要求元の社員端末2に送信する。そして、社員端末2は、物件の概要および優遇条件を受信し、出力装置に表示する。
【0085】
図18は、社員端末2の出力装置に表示される物件概要の表示画面の一例を示したものである。図示する表示画面は、概観の写真、販売価格などの物件概要と、優遇条件180とが示されている。このような表示画面を参照することにより、社員は、物件の概要だけでなく、当該物件を購入した場合の優遇条件(価格の割引)を容易に取得することができる。
【0086】
以上、本発明の一実施形態を説明した。
【0087】
本実施形態では、物件管理サーバ3は、企業テーブル35および物件テーブル36に記憶された物件属性および企業属性各々について、所定の基準を満たした場合に当該属性に応じたポイントを設定する。そして、物件管理サーバ3は、設定した各ポイントの合計値に基づいて優遇条件を設定する。これにより、企業属性および物件属性に応じて、より適切な優遇条件を、容易に設定することができる。
【0088】
また、本実施形態の企業テーブル35は、社宅に関する社宅属性、社員の年収や年齢など社員に関する社員属性などを有する。物件管理サーバ3は、社宅の廃止が予定されている企業や、住宅を購入しやすい年齢層が多い企業などに対しては、社員の購買意欲を高めるためにより高い優遇条件を設定するなど、企業属性に応じた戦略的な優遇条件を設定することができる。
【0089】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、商品のユーザを企業とし、企業の属性に応じた優遇条件を設定することとした。しかしながら、社員各々の属性を記憶した社員テーブルを用いて、社員属性および物件属性に応じた優遇条件を設定することとしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、管理者端末1からのポイント算出指示を受け付けて(図13:S1)、物件管理サーバ3が指定された企業および物件の優遇条件を設定する。しかしながら、企業テーブルおよび物件テーブルに変更が発生した場合、自動的に全企業また全物件に対してポイント算出処理(図13〜図17)を行い、優遇条件を設定または更新することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の一実施形態が適用された優遇条件設定システムの全体構成を示す図である。
【図2】各装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】企業テーブルの一例を示す図である。
【図4】物件テーブルの一例を示す図である
【図5】勤務先基準テーブルの一例を示す図である。
【図6】社宅基準テーブルの一例を示す図である。
【図7】社員基準テーブルの一例を示す図である。
【図8】社宅ポイントテーブルの一例を示す図である。
【図9】社員ポイントテーブルの一例を示す図である。
【図10】優遇ポイントテーブルの一例を示す図である。
【図11】優遇条件テーブルの一例を示す図である。
【図12】管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】優遇条件設定処理の概要を示すフローチャートである。
【図14】勤務先ポイント算出処理のフローチャートである。
【図15】社宅ポイント算出処理のフローチャートである。
【図16】社員ポイント算出処理のフローチャートである。
【図17】優遇ポイント算出処理のフローチャートである。
【図18】物件概要の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0092】
1:管理者端末、2:社員端末、3:物件管理サーバ、31:算出部、32:データ管理部、33:物件提供部、34:記憶部、35:企業テーブル、36物件テーブル、37:基準テーブル、38:ポイントテーブル、39:優遇条件テーブル、40:管理テーブル、41:物件情報データベース、4:ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品購入時の特典である優遇条件を設定する優遇条件設定装置であって、
商品毎に、少なくとも1つの商品属性が記憶された商品記憶手段と、
前記商品のユーザ毎に、少なくと1つのユーザ属性が記憶されたユーザ記憶手段と、
前記商品を識別するための商品コードと、前記ユーザを識別するためのユーザコードとを受け付ける受付手段と、
前記受け付けた商品コードに対応する商品属性を前記商品記憶手段から特定するとともに、前記受け付けたユーザコードに対応するユーザ属性を前記ユーザ記憶手段から特定する特定手段と、
前記特定した商品属性およびユーザ属性に基づいて、前記ユーザコードのユーザが前記商品コードの商品を購入する場合の優遇条件を算出し、優遇条件記憶手段に設定する設定手段と、を有すること
を特徴とする優遇条件設定装置。
【請求項2】
請求項1記載の優遇条件設定装置であって、
前記設定手段は、前記特定した商品属性およびユーザ属性各々について、所定の基準を満たした場合に当該属性に応じたポイントを特定し、特定した各ポイントの合計値に基づいて前記優遇条件を設定すること
を特徴とする優遇条件設定装置。
【請求項3】
請求項1記載の優遇条件設定装置であって、
前記優遇条件の変更指示を受け付けて、前記優遇条件記憶手段に記憶された優遇条件を変更する変更手段を、さらに有すること
を特徴とする優遇条件設定装置。
【請求項4】
商品購入時の特典である優遇条件を設定する優遇条件設定方法であって、
情報処理装置は、
商品毎に、少なくとも1つの商品属性が記憶された商品記憶部と、
前記商品のユーザ毎に、少なくと1つのユーザ属性が記憶されたユーザ記憶手段と、
処理部と、を有し、
前記処理部は、
前記商品を識別するための商品コードと、前記ユーザを識別するためのユーザコードとを受け付ける受付ステップと、
前記受け付けた商品コードに対応する商品属性を前記商品記憶部から特定するとともに、前記受け付けたユーザコードに対応するユーザ属性を前記ユーザ記憶部から特定する特定ステップと、
前記特定した商品属性およびユーザ属性に基づいて、前記ユーザコードのユーザが前記商品コードの商品を購入する場合の優遇条件を算出する算出ステップと、を行うこと
を特徴とする優遇条件設定方法。
【請求項5】
情報処理装置が実行する、商品購入時の特典である優遇条件を設定する優遇条件設定プログラムであって、
前記情報処理装置は、
商品毎に、少なくとも1つの商品属性が記憶された商品記憶部と、
前記商品のユーザ毎に、少なくと1つのユーザ属性が記憶されたユーザ記憶手段と、
処理部と、を有し、
前記処理部に、
前記商品を識別するための商品コードと、前記ユーザを識別するためのユーザコードとを受け付ける受付ステップと、
前記受け付けた商品コードに対応する商品属性を前記商品記憶部から特定するとともに、前記受け付けたユーザコードに対応するユーザ属性を前記ユーザ記憶部から特定する特定ステップと、
前記特定した商品属性およびユーザ属性に基づいて、前記ユーザコードのユーザが前記商品コードの商品を購入する場合の優遇条件を算出する算出ステップと、を実行させること
を特徴とする優遇条件設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−215994(P2006−215994A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−31061(P2005−31061)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)