説明

光ケーブル用クロージャ

【課題】外径の異なる光ケーブルに対しても、簡便な作業で防水性を維持することのできる光ケーブル用クロージャを提供する。
【解決手段】光ケーブル用クロージャ1は、固定端面部41を備えた内部ユニット40と、内部ユニット40を覆うスリーブ50と、光ケーブル10を外部から導入するための導入孔42を備え、固定端面部41は、内部壁414と、内壁部414に対して所定の間隔を空けて対向する外壁部415とを備え、光ケーブル10には内壁部414と外部壁415の間に嵌め込まれるシール部材60が取り付けられており、シール部材60は、導入孔42よりも大きな外径を有しており、固定端面部42にシール部材60を嵌め込む際、シール部材60の一側面が内壁部414の外側面に密着し、シール部材60の他側面が外壁部415の内側面に密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ケーブル用クロージャに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、光ケーブルの接続部の収納に光ケーブル用クロージャが用いられている。
光ケーブル用クロージャは、主に、端面板を備えた内部ユニットと、内部ユニットを覆うスリーブとからなり、端面板には、光ケーブルを外部から導入するための導入孔が備えられている。この導入孔に光ケーブルを配置することで、当該光ケーブルがクロージャ内部に引き込まれる。
ところで、クロージャ内は防水性を確保する必要がある。クロージャ内の防水性を確保する方法として、例えば、光ケーブルにシール用部材を取り付け、このシール用部材の外周面と、端面板に形成された光ケーブル導入孔である切欠溝の内周面とが当接するように光ケーブルを設置することで切欠溝と光ケーブルとの隙間を埋める方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−240760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、光ケーブル用クロージャには、外径の異なる様々な光ケーブルが導入される。このため、特許文献1のように切欠溝とシール用部材とが密着するように、光ケーブルにシール用部材を取り付けるには煩雑な作業が要求されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外径の異なる光ケーブルに対しても、簡便な作業で防水性を確保することのできる光ケーブル用クロージャを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項に1記載の発明に係る光ケーブル用クロージャは、
固定端面部を備えた内部ユニットと、
前記内部ユニットを覆うスリーブと、
光ケーブルを外部から前記内部ユニット内に導入するための導入孔と、を備えた光ケーブル用クロージャであって、
前記固定端面部は、内部壁と、該内壁部に対して所定の間隔を空けて対向する外壁部とを備え、
前記光ケーブルには前記内壁部と前記外部壁の間に嵌め込まれるシール部材が取り付けられており、
前記シール部材は、前記導入孔よりも大きな外径を有しており、
前記固定端面部に前記シール部材を嵌め込む際、前記シール部材の一側面が前記内壁部の外側面に密着し、前記シール部材の他側面が前記外壁部の内側面に密着することを特徴とする光ケーブル用クロージャ。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ケーブル用クロージャにおいて、
前記導入孔は、前記固定端面部に形成された切欠溝を組み合わせることにより形成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光ケーブル用クロージャにおいて、
前記導入孔は、前記固定端面部に形成された切欠溝と、前記スリーブの前記切欠溝に対向する位置に備えられたリブを組み合わせることにより形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ケーブル用クロージャにおいて、
前記内部ユニットは、前記光ケーブルを把持する把持部を備え、
前記把持部は、一対の把持部材からなり、一方は位置が固定されており、他方は移動可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外径の異なる光ケーブルに対しても、簡便な作業で防水性を維持することのできる光ケーブル用クロージャが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態に係る光ケーブル用クロージャの概略構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光ケーブル用クロージャに光ケーブルが配置された状態を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る光ケーブル用クロージャの固定端面部の概略構成を示す斜視図である。
【図4】光ケーブルに取り付けられるシール部材の一例を示す斜視図である。
【図5】光ケーブルに取り付けられるシール部材の別の一例を示す斜視図である。
【図6】把持部の概略構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る光ケーブル用クロージャに光ケーブルが配置された状態を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る光ケーブル用クロージャの概略構成を模式的に示す分解斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る光ケーブル用クロージャに光ケーブルが配置された状態を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1に示すように、光ケーブル用クロージャ1は、内部ユニット40と、内部ユニット40を覆うスリーブ50とを備え、光ケーブル10(図2参照)を外部から導入するための光ケーブル導入孔42を有する。
【0013】
ここで、内部ユニット40とは、図1に例示するように光ケーブル用クロージャからスリーブ50のみを取り除いた部分を指し、少なくとも固定端面部41を備えている。また、図1および図2に示すように、この実施の形態においては、内部ユニット40は、固定端面部41に加えて、光ケーブル10から引き出した光ファイバ11の接続部および光ファイバ11の余長部を収容する光ファイバトレイ20と、光ファイバトレイ20を支持するフレーム30とを備える。
【0014】
固定端面部41は、フレーム30の両端部に設置され、内部ユニット40の内部に引き込まれる光ケーブル10を固定する。また、フレーム30の両側には光ケーブル10の外被を固定する把持部32とテンションメンバ12を固定するテンションメンバ固定部33とが備えられている。なお、テンションメンバ固定部33に代えてスロット把持具を用いることもできる。
すなわち、フレーム30には、外側から内側にかけて、固定端面部41、把持部32、テンションメンバ固定部33、光ファイバトレイ20という順にこれらが配列され、固定されている。
【0015】
図3は、固定端面部41の概略構成を示す斜視図である。図3に示すように、固定端面部41には、ヒンジ43が設けられており、ヒンジ43を中心に固定端面部41が2つに開放されるよう分割面416が形成されている。この分割面416は、光ケーブル導入孔42の略中心を通過するよう形成されており、ヒンジ43を中心に分割面416で分割することにより、光ケーブル10を光ケーブル導入孔42に配置できる構造としている。なお、図3においては、固定端面部41が開放された状態を示している。
【0016】
以下、固定端面部41に光ケーブル10を固定する方法についてさらに詳細に説明する。
固定端面部41には、内壁部411と、内壁部411に対して所定の間隔を空けて対向する外壁部412と、内壁部411と外壁部412を連結し、固定端面部41の外周を囲う連結壁部413とが設けられている。図示は省略するものの連結部413には、外部と連通する水抜き孔が形成されている。内壁部411の対向する分割面416には、第一切欠溝414,414がそれぞれ形成されており、分割面416を当接させ、固定端面部41を閉じると、第一切欠溝414,414により光ケーブル導入孔42が形成される。同様にして、外壁部412の第一切欠溝414,414と略同位置の分割面416には、第二切欠溝415,415がそれぞれ形成されており、分割面416を当接させ、固定端面部41を閉じると、第二切欠溝415,415により光ケーブル導入孔42が形成される。このようにして、内壁部411、外壁部412の略同位置にそれぞれ光ケーブル導入孔42が形成される。なお、第一切欠溝414と第二切欠溝415は略同サイズである。
なお、光ケーブル導入孔42は、光ケーブル用クロージャ1に収容する光ケーブルの外径と比して同等以上の内径とする。
【0017】
一方、光ケーブル用クロージャ1に取り付けられる光ケーブル10には、内壁部411と外壁部412の間に嵌め込まれるシール部材60が取り付けられている。図4及び図5はシール部材60の一例を示す斜視図である。シール部材60は、光ケーブル導入孔42の内径よりも、外径の大きな円筒形状に形成される。
また、シール部材60の幅Hは、内壁部411と外壁部412との間隔H1よりも大きく設定されている。これにより、シール部材60の一側面63が内壁部411の外側面411cに、シール部材60の他側面64が外壁部412の内側面412cに密着し、クロージャ内の防水性が確保される。
【0018】
図4に示すシール部材60Aは、ゴムやスポンジなどの弾性体を筒状に形成し、その内径部61に光ケーブル10を貫通し、取り付けたものである。なお、光ケーブル10にシール部材60Aを取り付ける際には、内径部61に光ケーブル10を挿通させるだけでなく、図4の点線部のような内径部61まで連続するスリット62をシール部材60Aに形成しておき、このスリット62を介して内径部61に光ケーブル10を取り付けるようにしてもよい。なお、内径部61の内径は、光ケーブル用クロージャ1に収容する光ケーブルの外径と比して同等以下の内径となるように形成されている。これにより、自らの弾性復帰力でシール部材60Aが光ケーブルに固定されることになる。なお、光ケーブル用クロージャ1内の防水性をより確実に確保するために、シール部材60Aを光ケーブル10に固定した後、スリット62にシール剤を塗布してスリット62を封止することがより好ましい。
【0019】
一方、図5に示すシール部材60Bは、光ケーブル10に、テープ状の前記弾性体を所定の外径となるまで巻き付けることで形成されたものである。シール部材60Bは隙間が開かないように巻き付ければよい。また、巻き終わりをテープなどで固定するか若しくは粘着テープやシール剤を塗布して隙間を充填してもよい。
【0020】
ここで、光ケーブル用クロージャ1には外径の異なる様々な光ケーブルが導入される。しかしながら、この実施の形態のようにシール部材60を、光ケーブル導入孔42の内径よりも外径の大きな円筒形状に形成し、シール部材60の一側面63が内壁部411の外側面411cに、シール部材60の他側面64が外壁部412の内側面412cに密着するように光ケーブル10を配置することで、異なる外径の光ケーブル10を収容したとしても、シール部材60の大きさを調整する必要がなく、容易にシール部材60と固定端面部41との密着状態は確保される。
【0021】
図6は、把持部32の概略構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図2に示すように把持部32には、光ケーブル10を支持する光ケーブル支持部321と、光ケーブル支持部321に光ケーブル10を固定するためのネジ322とが設けられている。光ケーブル支持部321は、底板323と、天板324と、これらの中央で両者を連結する連結片325とを有する。底板323には、光ケーブル10を位置決めするための一対の凹部327が形成されている。つまり、底板323の上面が光ケーブル10を支持する載置面となる。また、天板324には、凹部327に対向する位置に一対のネジ孔326が形成されている。このネジ孔326にネジ322を螺入し、螺合位置を調整することで、ネジ322が光ケーブル支持部321の載置面に対して接離自在となる。そして、載置面で支持された光ケーブル10を把持するまでネジ322を締めれば、光ケーブル10が固定される。ネジ322の下端部には、光ケーブル10の外被に食い込む爪部328が取り付けられており、この爪部328により光ケーブル10を強固に把持することができるようになっている。
なお、このとき、光ケーブル支持部321の載置面は、光ケーブル導入孔42の下端と、略同高さとなるように位置決めされている。
【0022】
通常、光ケーブル用クロージャ1に導入される光ケーブル10に不要な歪がかからないようにするために、光ケーブル10の断面中心と光ケーブル10の把持中心とがおおよそ一致するように調整し、光ケーブル10を把持する。これを実現するために、把持部32は、一対の把持部材からなり、その両方を移動可能とし、把持中心を光ケーブルの断面中心に合わせることができるようになっている。しかしながら、両方の把持部材を調整して、光ケーブルの断面中心と光ケーブルの把持中心を合わせるのは困難であり、煩雑な作業が必要であった。
【0023】
この実施の形態のようにシール部材60を、光ケーブル導入孔42の内径よりも外径の大きな円筒形状に形成し、シール部材60の一側面63が内壁部411の外側面411cに、シール部材60の他側面64が外壁部412の内側面412cに密着するように光ケーブル10を配置した場合、把持中心に合わせて光ケーブル10中心を移動させることができる。したがって、前述したように、一対の把持部材(光ケーブル支持部321及びネジ322)の一方(光ケーブル支持部321)を固定し、もう一方(ネジ322)のみ移動可能とし、片側の把持部材のみを移動させることで光ケーブル10を把持した場合においても、把持中心に合わせて、光ケーブル10中心を移動させることができ、歪がかからないように光ケーブル10を把持することができる。これにより、光ケーブル10を把持する作業が容易となり、把持部材として複雑な部品も不要となる。
【0024】
一方、スリーブ50は、図1、図2に示すように、上板51と、上板51に対して折り畳み自在に連続する一対の側板52と、一対の側板52のそれぞれの下端から内側に向けて直角に折り曲げられて連続する一対の下板53とを有する。スリーブ50が内部ユニット40を覆う際には、これらの上方を上板51が覆い、側方を側板52が覆い、下方を下板53が覆うことになる。ここで、一対の下板53には、図示しない係止具が設けられており、内部ユニット40を覆った後に係止具で係止することで、スリーブ50が固定されることになる。
また、スリーブ50には、周方向に沿って形成された一対の起立壁55a,55bが設けられている。一対の起立壁55a,55bのうち、外側の起立壁55aは、固定端面部41における外壁部412の外側表面の周縁に配置される。一方、内側の起立壁55bは、固定端面部41における内壁部411内側表面の周縁に配置される。
【0025】
(第2の実施の形態)
図7は、本実施形態2に係る光ケーブル用クロージャの概略構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】
図7に示すように、この固定端面部41aには、内壁部411aと、内壁部411aに対して所定の間隔を空けて対向する外壁部412aと、内壁部411aと外壁部412aを連結する連結壁部413aとが設けられている。内壁部411aには、外周部から内側に向けて凹む第一切欠溝414aが、外壁部412aには、第一切欠溝414aと略同位置に同サイズの第二切欠溝415aが形成されている。また、第一切欠溝414a、第二切欠溝415aが形成されていない外周部(図7では上下部)には連結壁部413aが形成されている。
【0027】
また、スリーブ50aの一対の側板52における第一切欠溝414a、第二切欠溝415aに対向する部分には、一対のリブ57a,57bが形成されている。この一対のリブ57a,57bは、一対の起立壁55a,55bの間に配置されていて、凹部58a,58bが形成されている。スリーブ50aを光ケーブル用クロージャに取り付けると、第一切欠溝414a及び第二切欠溝415aと凹部58a,58bにより、光ケーブル導入孔42が形成される。このとき、第1の実施の形態と同様に光ケーブル導入孔42は、光ケーブル用クロージャ1に収容する光ケーブルの外径と比して同等以上の外径となるように形成されている。また、光ケーブル導入孔42の下面は、光ケーブル支持部321の載置面と、略同高さとなるように位置決めされている。
【0028】
一方、第1の実施の形態と同様に光ケーブル用クロージャ1に取り付けられる光ケーブル10には、内壁部411aと外壁部412aの間に嵌め込まれるシール部材60が取り付けられている。シール部材60は、光ケーブル導入孔42の内径よりも、外径の大きな円筒形状に形成される。また、シール部材60の幅Hは、内壁部411aと外壁部412aとの間隔H1よりも大きく設定されている。これにより、シール部材60の一側面63が内壁部411aの外側面411cに、シール部材60の他側面64が外壁部412aの内側面412cに密着し、クロージャ内の防水性が確保される。
なお、一対のリブ57a,57bは、シール部材60と内壁部411a、およびシール部材60と外壁部412aとの間にそれぞれ挿入され、外側のリブ57aは、シール部材60の外側表面に、内側のリブ57bは、シール部材60の内側表面にそれぞれ密着する。
【0029】
この実施形態によれば、固定端面部41aに切欠溝を設け、これにシール部材を備えた光ケーブル10を設置し、スリーブ50aを設置するだけで、光ケーブル10を固定することができる。すなわち、固定端面部41aを2分割して、光ケーブル10を挟み込む作業が不要となり、より容易に光ケーブル10を固定できる。
また、光ケーブル導入孔42を固定端面部41aとスリーブ50aで形成することにより、固定端面部41aを最小限の大きさにすることができ、光ケーブル用クロージャ全体を小型化することができる。
また、第1の実施の形態と同様にして、把持中心に合わせて光ケーブル10中心を移動させることができるため、光ケーブル10を把持する作業が容易となり、把持部材として複雑な部品も不要となる。
【0030】
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、内壁部411と外壁部412に形成される切欠溝414,415が同サイズである場合を例示したが、両者のサイズが異なる場合には、サイズの大きい方の切欠溝よりもシール部材60のサイズが大きくなるようにしておけば、固定端面部41にシール部材60を確実に密着させることができ、防水性を確保することが可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 光ケーブル用クロージャ
10 光ケーブル
11 光ファイバ
12 テンションメンバ
20 光ファイバトレイ
30 フレーム
32 把持部
40 内部ユニット
41 固定端面部
42 光ケーブル導入孔(導入孔)
50 スリーブ
57a,57b リブ
60 シール部材
63 一側面
64 他側面
321 光ケーブル支持部(把持部材)
322 ネジ(把持部材)
411 内壁部
411c 外側面
412 外壁部
412c 内側面
413 連結壁部
414 第一切欠溝
415 第二切欠溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定端面部を備えた内部ユニットと、
前記内部ユニットを覆うスリーブと、
光ケーブルを外部から前記内部ユニット内に導入するための導入孔と、を備えた光ケーブル用クロージャであって、
前記固定端面部は、内部壁と、該内壁部に対して所定の間隔を空けて対向する外壁部とを備え、
前記光ケーブルには前記内壁部と前記外部壁の間に嵌め込まれるシール部材が取り付けられており、
前記シール部材は、前記導入孔よりも大きな外径を有しており、
前記固定端面部に前記シール部材を嵌め込む際、前記シール部材の一側面が前記内壁部の外側面に密着し、前記シール部材の他側面が前記外壁部の内側面に密着することを特徴とする光ケーブル用クロージャ。
【請求項2】
前記導入孔は、前記固定端面部に形成された切欠溝を組み合わせることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル用クロージャ。
【請求項3】
前記導入孔は、前記固定端面部に形成された切欠溝と、前記スリーブの前記切欠溝に対向する位置に備えられたリブを組み合わせることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル用クロージャ。
【請求項4】
前記内部ユニットは、前記光ケーブルを把持する把持部を備え、
前記把持部は、一対の把持部材からなり、一方は位置が固定されており、他方は移動可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ケーブル用クロージャ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−243714(P2010−243714A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−91141(P2009−91141)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(591199590)株式会社正電社 (34)
【Fターム(参考)】