光ディスクドライブの静電気放電保護装置
【課題】 光ディスクドライブへの静電気放電の保護装置の提供。
【解決手段】 プリント回路板の回路が、光ディスクドライブトレイと基板の間に設けられ、またトレイ前端面に貼設し、基板に押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホールを設け、静電気放電保護装置は、押ボタンの押圧により光ディスクドライブからディスクをイジェクトするために供されるタクトスイッチ回路、発光ダイオード回路、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ該タクトスイッチ、発光ダイオード及び緊急用イジェクトホール付近に設けられている少なくとも1本の露出回路を含み、トレイ背面を金属材質の底板で覆い、露出回路と相互に接触し、フラットケーブルを介してメイン回路板に接続して接地を形成することで静電気を除去する。
【解決手段】 プリント回路板の回路が、光ディスクドライブトレイと基板の間に設けられ、またトレイ前端面に貼設し、基板に押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホールを設け、静電気放電保護装置は、押ボタンの押圧により光ディスクドライブからディスクをイジェクトするために供されるタクトスイッチ回路、発光ダイオード回路、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ該タクトスイッチ、発光ダイオード及び緊急用イジェクトホール付近に設けられている少なくとも1本の露出回路を含み、トレイ背面を金属材質の底板で覆い、露出回路と相互に接触し、フラットケーブルを介してメイン回路板に接続して接地を形成することで静電気を除去する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、静電気放電保護装置に関り、特に静電気放電により精密部品が破壊されることを防止し、光ディスクドライブにおける操作者が帯びる静電気を除去するための静電気放電保護装置に関わる。
【背景技術】
【０００２】
家電情報製品内の光ディスクドライブは、高速回転中の光ディスク上の高密度データを読書きするため、非常に精密な電子部品でなければならない。しかし光ディスクドライブを使用する際の回転過程中において、精密電子部品は使用者が帯びる静電気放電によって容易に影響及び破壊され易いため、静電気放電保護を必要とされている。
【０００３】
図１に示すように従来の光ディスクドライブ１には、主に金属材の外付カバー２及びディスクトレイ３を含む。外付カバー２には、トレイ３を進出させることができる中空エリアを具備する。また光ディスクには、回転モータ、データを読み書きする読取ヘッド及び関連の制御電子部品をトレイ３上に配置する。トレイ３の前端には薄いプリント回路板４を設け、その上に光ディスクドライブの操作スイッチ５を設け、トレイ３の前方が基板６と隣接し、基板６がスイッチ５と相対する位置に押ボタン７を設け、基板６のバイアホール８を貫通してスイッチ５にタッチできる。金属片９が基板６の背面に取り付けられ、その上にスロット１０が該バイアホール８を取り囲むように設けられ、且つ金属片９と基板６の間の一部分にゴム片１１を設けて金属片９の弾性を強化することで、トレイ３が光ディスクドライブ１に進入した時、ゴム片１１で金属片９を圧縮して金属片９と外付カバー２を接触させる。
【０００４】
使用者が光ディスクドライブ１の押ボタン７を押してイジェクトした時、静電気がトレイ１２上の精密電子部品に流れさせず、静電気放電から保護する目的を達成するため、使用者が帯びる静電気がボタンを押した手指１２により帯びていた静電気が基板６と押ボタン７間のバイアホール８の間隙を通じて、金属片９に放電され、金属片９が静電気を接触する外付カバー１１に伝導し、更に外付カバー１１の接地で静電気を除去する。しかし従来の光ディスクドライブは、金属片９とゴム片１１等の静電気除去装置を別途追加設置する必要があり、部品が多くて組立工数を増えることで製造コストが高くなるだけでなく、且つ従来の光ディスクドライブはトレイが外付カバーに進入した時にのみに静電気を除去でき、トレイが外付カバーから排出され、ディスクの回転モータ、読取ヘッド及び制御電子部品を備えたプリント回路板が直接外部に暴露した時、静電気を除去することができなくなり、精密電子部品が極めて容易に損害を受けやすくなり、光ディスクドライブの品質を低下させてしまう。これにより従来の光ディスクドライブの静電気放電保護は、やはり解決が待たれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の目的は、光ディスクドライブの静電気放電保護装置を提供し、構造が簡略化され、及び製造コストを引き下げるため、光ディスクドライブの本来のタクトスイッチのプリント回路板を通じて静電気放電保護装置を形成して、直接静電気を除去することにある。
【０００６】
本発明の別の目的は、光ディスクドライブの静電気放電保護装置を提供し、光ディスクドライブの静電気放電保護機能を強化するため、トレイがカバー体を進入或いは排出する際でも有効的に静電気を除去できることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の発明の目的を達成するため、本発明の静電気放電保護装置はプリント回路板の回路で、光ディスクドライブトレイと基板の間に設けられ、またトレイ前端面に貼設し、基板に押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホールを設け、静電気放電保護装置は、押ボタンの押圧により光ディスクドライブからディスクをイジェクトするために供されるタクトスイッチ回路、発光ダイオード回路、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ該タクトスイッチ、発光ダイオード及び緊急用イジェクトホール付近に設けられている少なくとも1本の露出回路を含み、トレイ背面が金属材質の底板で覆い、露出回路と相互に接触し、フラットケーブルを介してメイン回路板に接続して接地を形成することで静電気を除去する。
【実施例】
【０００８】
本発明の上記の目的を達成するために用いる技術手段及びその効果について、好ましい実施例を挙げて図式を組み合わせることで、詳細な説明を以下のとおり行う。
【０００９】
図２に示すのは、本発明の静電気放電保護装置を設けられた光ディスクドライブ２０の背面部品の分解図であり、光ディスクドライブ２０カバー体２１内の下段カバー体２２(図３を参考) を取り外すと、本発明の静電気放電保護装置２３が明確に分かる。該光ディスクドライブ２０には、カバー体２１、静電気放電保護装置２３、トレイ２４、底板２５、基板２６及び押ボタン２７等を含む。主にトレイ２４の前端面に貼設した静電気放電保護装置２３により、使用者が基板２６上の押ボタン２７にタッチすると、帯びた静電気が押ボタン２７等の間隙を通った時、静電気がトレイ２４背面の底板２５の接地を介して除去されるように誘導する。
【００１０】
トレイ２４前端は基板２６に接続し、基板２６上に押ボタン２７、表示ランプホール２８及び緊急用イジェクトホール２９等を設けてあり、トレイ２４の背面が底板２５で覆われ、該底板２５は金属材質で、ＥＭＩ(Ｅｌｅｃｔｒｏｍａｇｎｅｔｉｃ Ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ) 等の電磁干渉の防止及びトレイ２４内の電子部品を保護することに用いられ、底板２５の前端には数個の折り曲げたフランジ３０を設ける。フランジ３０に相対する位置のトレイ２４の前端面に静電気放電保護装置２３が貼設され、静電気放電保護装置２３はプリント回路板の回路であり、タクトスイッチ３１、ＬＥＤ等の発光ダイオード３２及び露出回路３３(破線で示す)を具備し、タクトスイッチ３１が、押ボタン２７を押圧した際、光ディスクドライブのイジェクトのスイッチ回路をタッチするため、押ボタン２７に相対する位置に設けられ、発光ダイオード３２が光ディスクドライブの操作状況を示すため、表示ランプホール２８の相対する位置に設けられ、露出回路３３が光ディスクドライブのタクトスイッチ３１と発光ダイオード３２のプリント回路板を成形した際、正常回路に影響を及ぼさないという前提の下、基板２６の押ボタン２７、表示ランプ孔２８及び緊急用イジェクトホール２９等の穴を具備する位置に相対する付近で、一部の回路を残余或いは増加させて露出回路を形成することで、静電気を誘導して接地する。
【００１１】
その他、カバー体２１の両側にトレイ２４をカバー体２１からスライドイン/アウトするためにガイドレール３４を備え、図３に示すのは、トレイ２４がカバー体２１から排出する側断面見取図で、カバー体２１が上段カバー体３５及び下段カバー体２２で中空形状を構成し、後端にメイン回路板３６を設け、前端に開口を設けてトレイ２４がカバー体２１からスライドイン/アウトすることに供される。トレイ２４上には光ディスク３７を回転させる主軸モータ３８、光ディスク３７の半径方向に沿ってスライドしてデータを読書きする読取ヘッド３９、及び制御IC等の電子部品を備えるサブ回路板４０等を設けている。トレイ２４のサブ回路板４０とメイン回路板３６の間は、フラットケーブル４１によって電気的な接続が形成され、電源、信号の制御及びデータ送信を供する以外に、フラットケーブル４１にもう１本の線路が底板２５に接続し、メイン回路板３６を経由或いは直接カバー体２１の接地のために導通する。
【００１２】
図４に示すのは、図２内の光ディスクドライブのA-Aに沿って組み立てた後の局部側断面の見取図である。本発明の静電気放電保護装置２３は、トレイ２４前端において基板２６に連結し、基板２６には押ボタン２７の貫設ため穴４２を具備し、静電気放電保護装置２３をトレイ２４の前端面に貼設し、且つトレイ２４と基板２６の間の押ボタン２７に相対する位置で、静電気放電保護装置２３はタクトスイッチ３１を設ける。トレイ２４の背面が底板２５で覆われ、底板２５の前端の折り曲げフランジ３０が、トレイ２４の前端縁に当接すると共に静電気放電保護装置２３を押さえる。静電気放電保護装置２３において、底板２５に近接する一端に露出回路３３を設け、露出回路３３は底板２５の折り曲げフランジ３０と接触することにより導通を形成することができる。露出回路３３が基板２６上の押ボタン２７、表示ランプホール２８及び緊急用イジェクトホール２９に接近することにより、それら間隙を通る静電気を露出回路３３から底板２５まで誘導し、更にフラットケーブル４１でメイン回路板３６を経由或いは直接カバー体２１の接地に導通して除去される。
【００１３】
図５に示すように、本発明は、光ディスクドライブのタクトスイッチ３１と発光ダイオード３２用の本来プリント回路板により、適切な残余スペース、 且つ基板の押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホール等の間隙に近接する位置で、露出回路３３を形成した静電気放電保護装置２３を構成し、また静電気を除去するため、光ディスクドライブの本来の例えば底板、フラットケーブル及びメイン回路板等のアセンブリーによって接地回路を形成し、金属片等の部品コストを削減して構造を簡略化できるだけでなく、且つ組立部品を減らして組立時間を短縮し、光ディスクドライブ全体の製造コストを削減できる。同時にフラットケーブルの移動式連接を介して、トレイがカバー体から排出される際でも、本発明は有効的に静電気を除去できるため、光ディスクドライブの静電気防護機能が強化される。
【００１４】
図６に示すように、本発明の別の実施例である静電気放電保護装置４３である。本実施例の静電気放電保護装置４３は、光ディスクドライブタクトスイッチ４４と発光ダイオード４５用プリント回路板であり、また露出回路４６を具えた構造で、 基本的には前実施例の静電気放電保護装置２３と大まかに同じであり、主に異なるのは本実施例が本来のプリント回路板である以外に、更に露出回路４７を増強し、露出回路４６がＵ形の強化された露出回路４７で緊急用イジェクトホール２９を取り巻くことで静電気除去機能を強化した。同時に強化した露出回路４７も比較的突出を形成でき、トレイ２４を光ディスクドライブに移入させた際、直接カバー体２１に接触することで、静電気除去の目的を達成し、底板２５の接地を経由して静電気を除去するだけでなく、同様に本発明の簡略化構造による部品コストを削減する目的を達成することができる。
【００１５】
以上に開示したものは、本発明の解釈として好ましい実施例であるが、これによって本発明に対してどのような形式上の限定を意図するものではなくため、同様な創作精神のもとで本発明に関するいかなる修飾或いは改変も全て本発明の意図した保護範囲にある。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】従来の光ディスクドライブ静電気放電保護装置の断面図。
【図２】本発明を使用した静電気放電保護装置光ディスクドライブの背面部品分解図。
【図３】本発明トレイのカバー体を排出する側断面見取図。
【図４】図２内の光ディスクドライブを組立後のA-Aに沿った局部側断面の見取図。
【図５】本発明静電気放電保護装置の正面図。
【図６】本発明の別の実施例における静電気放電保護装置の正面図。
【符号の説明】
【００１７】
２０ 光ディスクドライブ
２１ カバー体
２２ 下段カバー体
２３ 静電気放電保護装置
２４ トレイ
２５ 底板
２６ 基板
２７ 押ボタン
２８ 表示ランプホール
２９ 緊急用イジェクトホール
３０ フランジ
３１ タクトスイッチ
３２ 発光ダイオード
３３ 露出回路
３４ ガイドレール
３５ 上段カバー体
３６ メイン回路板
３７ 光ディスク
３８ 主軸モータ
３９ 読取ヘッド
４０ サブ回路板
４１ フラットケーブル
４３ 別の実施例である静電気放電保護装置
４４ タクトスイッチ
４５ 発光ダイオード
４６ 露出回路
４７ 強化した露出回路
【技術分野】
【０００１】
本発明は、静電気放電保護装置に関り、特に静電気放電により精密部品が破壊されることを防止し、光ディスクドライブにおける操作者が帯びる静電気を除去するための静電気放電保護装置に関わる。
【背景技術】
【０００２】
家電情報製品内の光ディスクドライブは、高速回転中の光ディスク上の高密度データを読書きするため、非常に精密な電子部品でなければならない。しかし光ディスクドライブを使用する際の回転過程中において、精密電子部品は使用者が帯びる静電気放電によって容易に影響及び破壊され易いため、静電気放電保護を必要とされている。
【０００３】
図１に示すように従来の光ディスクドライブ１には、主に金属材の外付カバー２及びディスクトレイ３を含む。外付カバー２には、トレイ３を進出させることができる中空エリアを具備する。また光ディスクには、回転モータ、データを読み書きする読取ヘッド及び関連の制御電子部品をトレイ３上に配置する。トレイ３の前端には薄いプリント回路板４を設け、その上に光ディスクドライブの操作スイッチ５を設け、トレイ３の前方が基板６と隣接し、基板６がスイッチ５と相対する位置に押ボタン７を設け、基板６のバイアホール８を貫通してスイッチ５にタッチできる。金属片９が基板６の背面に取り付けられ、その上にスロット１０が該バイアホール８を取り囲むように設けられ、且つ金属片９と基板６の間の一部分にゴム片１１を設けて金属片９の弾性を強化することで、トレイ３が光ディスクドライブ１に進入した時、ゴム片１１で金属片９を圧縮して金属片９と外付カバー２を接触させる。
【０００４】
使用者が光ディスクドライブ１の押ボタン７を押してイジェクトした時、静電気がトレイ１２上の精密電子部品に流れさせず、静電気放電から保護する目的を達成するため、使用者が帯びる静電気がボタンを押した手指１２により帯びていた静電気が基板６と押ボタン７間のバイアホール８の間隙を通じて、金属片９に放電され、金属片９が静電気を接触する外付カバー１１に伝導し、更に外付カバー１１の接地で静電気を除去する。しかし従来の光ディスクドライブは、金属片９とゴム片１１等の静電気除去装置を別途追加設置する必要があり、部品が多くて組立工数を増えることで製造コストが高くなるだけでなく、且つ従来の光ディスクドライブはトレイが外付カバーに進入した時にのみに静電気を除去でき、トレイが外付カバーから排出され、ディスクの回転モータ、読取ヘッド及び制御電子部品を備えたプリント回路板が直接外部に暴露した時、静電気を除去することができなくなり、精密電子部品が極めて容易に損害を受けやすくなり、光ディスクドライブの品質を低下させてしまう。これにより従来の光ディスクドライブの静電気放電保護は、やはり解決が待たれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の目的は、光ディスクドライブの静電気放電保護装置を提供し、構造が簡略化され、及び製造コストを引き下げるため、光ディスクドライブの本来のタクトスイッチのプリント回路板を通じて静電気放電保護装置を形成して、直接静電気を除去することにある。
【０００６】
本発明の別の目的は、光ディスクドライブの静電気放電保護装置を提供し、光ディスクドライブの静電気放電保護機能を強化するため、トレイがカバー体を進入或いは排出する際でも有効的に静電気を除去できることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の発明の目的を達成するため、本発明の静電気放電保護装置はプリント回路板の回路で、光ディスクドライブトレイと基板の間に設けられ、またトレイ前端面に貼設し、基板に押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホールを設け、静電気放電保護装置は、押ボタンの押圧により光ディスクドライブからディスクをイジェクトするために供されるタクトスイッチ回路、発光ダイオード回路、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ該タクトスイッチ、発光ダイオード及び緊急用イジェクトホール付近に設けられている少なくとも1本の露出回路を含み、トレイ背面が金属材質の底板で覆い、露出回路と相互に接触し、フラットケーブルを介してメイン回路板に接続して接地を形成することで静電気を除去する。
【実施例】
【０００８】
本発明の上記の目的を達成するために用いる技術手段及びその効果について、好ましい実施例を挙げて図式を組み合わせることで、詳細な説明を以下のとおり行う。
【０００９】
図２に示すのは、本発明の静電気放電保護装置を設けられた光ディスクドライブ２０の背面部品の分解図であり、光ディスクドライブ２０カバー体２１内の下段カバー体２２(図３を参考) を取り外すと、本発明の静電気放電保護装置２３が明確に分かる。該光ディスクドライブ２０には、カバー体２１、静電気放電保護装置２３、トレイ２４、底板２５、基板２６及び押ボタン２７等を含む。主にトレイ２４の前端面に貼設した静電気放電保護装置２３により、使用者が基板２６上の押ボタン２７にタッチすると、帯びた静電気が押ボタン２７等の間隙を通った時、静電気がトレイ２４背面の底板２５の接地を介して除去されるように誘導する。
【００１０】
トレイ２４前端は基板２６に接続し、基板２６上に押ボタン２７、表示ランプホール２８及び緊急用イジェクトホール２９等を設けてあり、トレイ２４の背面が底板２５で覆われ、該底板２５は金属材質で、ＥＭＩ(Ｅｌｅｃｔｒｏｍａｇｎｅｔｉｃ Ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ) 等の電磁干渉の防止及びトレイ２４内の電子部品を保護することに用いられ、底板２５の前端には数個の折り曲げたフランジ３０を設ける。フランジ３０に相対する位置のトレイ２４の前端面に静電気放電保護装置２３が貼設され、静電気放電保護装置２３はプリント回路板の回路であり、タクトスイッチ３１、ＬＥＤ等の発光ダイオード３２及び露出回路３３(破線で示す)を具備し、タクトスイッチ３１が、押ボタン２７を押圧した際、光ディスクドライブのイジェクトのスイッチ回路をタッチするため、押ボタン２７に相対する位置に設けられ、発光ダイオード３２が光ディスクドライブの操作状況を示すため、表示ランプホール２８の相対する位置に設けられ、露出回路３３が光ディスクドライブのタクトスイッチ３１と発光ダイオード３２のプリント回路板を成形した際、正常回路に影響を及ぼさないという前提の下、基板２６の押ボタン２７、表示ランプ孔２８及び緊急用イジェクトホール２９等の穴を具備する位置に相対する付近で、一部の回路を残余或いは増加させて露出回路を形成することで、静電気を誘導して接地する。
【００１１】
その他、カバー体２１の両側にトレイ２４をカバー体２１からスライドイン/アウトするためにガイドレール３４を備え、図３に示すのは、トレイ２４がカバー体２１から排出する側断面見取図で、カバー体２１が上段カバー体３５及び下段カバー体２２で中空形状を構成し、後端にメイン回路板３６を設け、前端に開口を設けてトレイ２４がカバー体２１からスライドイン/アウトすることに供される。トレイ２４上には光ディスク３７を回転させる主軸モータ３８、光ディスク３７の半径方向に沿ってスライドしてデータを読書きする読取ヘッド３９、及び制御IC等の電子部品を備えるサブ回路板４０等を設けている。トレイ２４のサブ回路板４０とメイン回路板３６の間は、フラットケーブル４１によって電気的な接続が形成され、電源、信号の制御及びデータ送信を供する以外に、フラットケーブル４１にもう１本の線路が底板２５に接続し、メイン回路板３６を経由或いは直接カバー体２１の接地のために導通する。
【００１２】
図４に示すのは、図２内の光ディスクドライブのA-Aに沿って組み立てた後の局部側断面の見取図である。本発明の静電気放電保護装置２３は、トレイ２４前端において基板２６に連結し、基板２６には押ボタン２７の貫設ため穴４２を具備し、静電気放電保護装置２３をトレイ２４の前端面に貼設し、且つトレイ２４と基板２６の間の押ボタン２７に相対する位置で、静電気放電保護装置２３はタクトスイッチ３１を設ける。トレイ２４の背面が底板２５で覆われ、底板２５の前端の折り曲げフランジ３０が、トレイ２４の前端縁に当接すると共に静電気放電保護装置２３を押さえる。静電気放電保護装置２３において、底板２５に近接する一端に露出回路３３を設け、露出回路３３は底板２５の折り曲げフランジ３０と接触することにより導通を形成することができる。露出回路３３が基板２６上の押ボタン２７、表示ランプホール２８及び緊急用イジェクトホール２９に接近することにより、それら間隙を通る静電気を露出回路３３から底板２５まで誘導し、更にフラットケーブル４１でメイン回路板３６を経由或いは直接カバー体２１の接地に導通して除去される。
【００１３】
図５に示すように、本発明は、光ディスクドライブのタクトスイッチ３１と発光ダイオード３２用の本来プリント回路板により、適切な残余スペース、 且つ基板の押ボタン、表示ランプホール及び緊急用イジェクトホール等の間隙に近接する位置で、露出回路３３を形成した静電気放電保護装置２３を構成し、また静電気を除去するため、光ディスクドライブの本来の例えば底板、フラットケーブル及びメイン回路板等のアセンブリーによって接地回路を形成し、金属片等の部品コストを削減して構造を簡略化できるだけでなく、且つ組立部品を減らして組立時間を短縮し、光ディスクドライブ全体の製造コストを削減できる。同時にフラットケーブルの移動式連接を介して、トレイがカバー体から排出される際でも、本発明は有効的に静電気を除去できるため、光ディスクドライブの静電気防護機能が強化される。
【００１４】
図６に示すように、本発明の別の実施例である静電気放電保護装置４３である。本実施例の静電気放電保護装置４３は、光ディスクドライブタクトスイッチ４４と発光ダイオード４５用プリント回路板であり、また露出回路４６を具えた構造で、 基本的には前実施例の静電気放電保護装置２３と大まかに同じであり、主に異なるのは本実施例が本来のプリント回路板である以外に、更に露出回路４７を増強し、露出回路４６がＵ形の強化された露出回路４７で緊急用イジェクトホール２９を取り巻くことで静電気除去機能を強化した。同時に強化した露出回路４７も比較的突出を形成でき、トレイ２４を光ディスクドライブに移入させた際、直接カバー体２１に接触することで、静電気除去の目的を達成し、底板２５の接地を経由して静電気を除去するだけでなく、同様に本発明の簡略化構造による部品コストを削減する目的を達成することができる。
【００１５】
以上に開示したものは、本発明の解釈として好ましい実施例であるが、これによって本発明に対してどのような形式上の限定を意図するものではなくため、同様な創作精神のもとで本発明に関するいかなる修飾或いは改変も全て本発明の意図した保護範囲にある。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】従来の光ディスクドライブ静電気放電保護装置の断面図。
【図２】本発明を使用した静電気放電保護装置光ディスクドライブの背面部品分解図。
【図３】本発明トレイのカバー体を排出する側断面見取図。
【図４】図２内の光ディスクドライブを組立後のA-Aに沿った局部側断面の見取図。
【図５】本発明静電気放電保護装置の正面図。
【図６】本発明の別の実施例における静電気放電保護装置の正面図。
【符号の説明】
【００１７】
２０ 光ディスクドライブ
２１ カバー体
２２ 下段カバー体
２３ 静電気放電保護装置
２４ トレイ
２５ 底板
２６ 基板
２７ 押ボタン
２８ 表示ランプホール
２９ 緊急用イジェクトホール
３０ フランジ
３１ タクトスイッチ
３２ 発光ダイオード
３３ 露出回路
３４ ガイドレール
３５ 上段カバー体
３６ メイン回路板
３７ 光ディスク
３８ 主軸モータ
３９ 読取ヘッド
４０ サブ回路板
４１ フラットケーブル
４３ 別の実施例である静電気放電保護装置
４４ タクトスイッチ
４５ 発光ダイオード
４６ 露出回路
４７ 強化した露出回路
【特許請求の範囲】
【請求項１】
光ディスクドライブの静電気放電保護装置は、プリント回路板の回路で、光ディスクドライブイジェクトのスイッチ回路を起動するためのタクトスイッチ、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ、該タクトスイッチ付近に設置する少なくとも1本の露出回路を含むことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項２】
請求項１記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、光ディスクドライブは、更に一歩進んで前端が基板に接続するトレイを含み、静電気放電保護装置がトレイと基板の間に位置することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項３】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、静電気放電保護装置がトレイの前端面上に設けられることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項４】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板はタクトスイッチに相対する位置に押ボタンを設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項５】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、静電気放電保護装置は、更に一歩進んで発光ダイオードのプリント回路板の回路を含み、露出回路を発光ダイオード付近まで延伸することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項６】
請求項５記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板は発光ダイオードに相対する位置に表示ランプホールを設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項７】
請求項２項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板が緊急用イジェクトホールを設け、該静電気放電保護装置の露出回路を緊急用イジェクトホール付近に延伸することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項８】
請求項７記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、露出回路を強化した露出回路として緊急用イジェクトホールを取り巻くことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項９】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、トレイ背面が金属材質の底板で露出回路と相互に接触するように覆うことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１０】
請求項９項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、底板の前端に少なくとも１個の折り曲げたフランジを露出回路と相互に接触するよう設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１１】
請求項９記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、光ディスクドライブは更に一歩進んで内部にメイン回路板を具備するカバー体を含み、底板がフラットケーブルを経由してメイン回路板と接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１２】
請求項１１記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、底板がフラットケーブルを経由してカバー体に連接して接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１３】
請求項２項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、該光ディスクドライブは、更に一歩進んでトレイを進出するためのカバー体を含み、露出回路が突出した強化露出回路により、トレイを光ディスクドライブに移入させた時、直接カバー体に接触して接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１】
光ディスクドライブの静電気放電保護装置は、プリント回路板の回路で、光ディスクドライブイジェクトのスイッチ回路を起動するためのタクトスイッチ、及び、プリント回路板上の接地露出回路で形成され、且つ、該タクトスイッチ付近に設置する少なくとも1本の露出回路を含むことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項２】
請求項１記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、光ディスクドライブは、更に一歩進んで前端が基板に接続するトレイを含み、静電気放電保護装置がトレイと基板の間に位置することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項３】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、静電気放電保護装置がトレイの前端面上に設けられることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項４】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板はタクトスイッチに相対する位置に押ボタンを設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項５】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、静電気放電保護装置は、更に一歩進んで発光ダイオードのプリント回路板の回路を含み、露出回路を発光ダイオード付近まで延伸することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項６】
請求項５記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板は発光ダイオードに相対する位置に表示ランプホールを設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項７】
請求項２項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、基板が緊急用イジェクトホールを設け、該静電気放電保護装置の露出回路を緊急用イジェクトホール付近に延伸することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項８】
請求項７記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、露出回路を強化した露出回路として緊急用イジェクトホールを取り巻くことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項９】
請求項２記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、トレイ背面が金属材質の底板で露出回路と相互に接触するように覆うことを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１０】
請求項９項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、底板の前端に少なくとも１個の折り曲げたフランジを露出回路と相互に接触するよう設けることを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１１】
請求項９記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、光ディスクドライブは更に一歩進んで内部にメイン回路板を具備するカバー体を含み、底板がフラットケーブルを経由してメイン回路板と接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１２】
請求項１１記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、底板がフラットケーブルを経由してカバー体に連接して接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【請求項１３】
請求項２項記載の光ディスクドライブの静電気放電保護装置において、該光ディスクドライブは、更に一歩進んでトレイを進出するためのカバー体を含み、露出回路が突出した強化露出回路により、トレイを光ディスクドライブに移入させた時、直接カバー体に接触して接地を形成することを特徴とする、光ディスクドライブの静電気放電保護装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００７−３１０９２４（Ｐ２００７−３１０９２４Ａ）
【公開日】平成１９年１１月２９日（２００７．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１３６１８６（Ｐ２００６−１３６１８６）
【出願日】平成１８年５月１６日（２００６．５．１６）
【出願人】（５０６１６５３６８）広明光電股▲ふん▼有限公司 (5)
【公開日】平成１９年１１月２９日（２００７．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年５月１６日（２００６．５．１６）
【出願人】（５０６１６５３６８）広明光電股▲ふん▼有限公司 (5)
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