光ディスク装置
【課題】光ピックアップユニットの突起とスクリュー軸の溝とを確実に係合させる。
【解決手段】光ピックアップユニットと、光ディスクの径方向に光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、移動機構は、モータと、モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、光ピックアップユニットには、スクリュー軸の溝に係合する突起361と、突起をスクリュー軸に押圧するバネ364と、を有するガイド36を有し、ガイドは、リードスクリューの軸方向に突出するストッパ365を有し、ストッパは、光ピックアップユニットの移動の端部において、ストッパのリードスクリューと対向しない面において、ベース及び移動機構の少なくとも一つと接触する。
【解決手段】光ピックアップユニットと、光ディスクの径方向に光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、移動機構は、モータと、モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、光ピックアップユニットには、スクリュー軸の溝に係合する突起361と、突起をスクリュー軸に押圧するバネ364と、を有するガイド36を有し、ガイドは、リードスクリューの軸方向に突出するストッパ365を有し、ストッパは、光ピックアップユニットの移動の端部において、ストッパのリードスクリューと対向しない面において、ベース及び移動機構の少なくとも一つと接触する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置に関し、特に、光ピックアップユニットのストッパの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクに情報を読み書きする光ディスク装置では、装着された光ディスクの内周から外周まで光ピックアップユニットが移動し、光ピックアップユニットから照射されたレーザ光の反射光を該光ピックアップユニットが検出することによって、光ディスクに記録されたデータを読み出している。
【0003】
光ピックアップユニットは、光ディスクの内周から外周まで安定かつ確実に移動する機構が求められている。このため、モータによって回転するスクリュー軸が設けられ、該スクリュー軸の溝と光ピックアップユニット側の突起が係合することによって、光ピックアップユニットは、スクリュー軸の溝に沿って、内周と外周との間を移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−176066号公報
【特許文献2】特開平5−198105号公報
【特許文献3】特開2005−71499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この様な構造において、光ピックアップユニットが、最内周(又は、最外周)に位置するとき、モータに電流が印加され、スクリュー軸に過大なトルクが加わると、スクリュー軸の溝と係合している光ピックアップユニットの突起が、スクリュー軸の溝との係合が外れる歯飛びが発生することがある。
【0006】
また、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に設けられたストッパと当接すると、スクリュー軸に結合されたモータの回転が抑止され、モータに流れる電流が変化する。このモータに流れる電流の変化によって、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置するとことが検出される。
【0007】
このため、前述した歯飛びが発生すると、モータが回転するので、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することことが検出できない場合がある。よって、光ピックアップユニットの突起とスクリュー軸の溝とを確実に係合させ、歯飛びを生じさせない構造が求められている。
【0008】
光ピックアップユニットの突起とスクリュー軸の溝との係合が外れないようにする技術として、特許文献1〜3に記載された技術が提案されている。
【0009】
特許文献1には、最内周9に到達した位置ではラックの反り返りをその背面から制限板3にて制約して噛合が外れることを防止する外れ防止手段7をシャーシ側の側壁に設ける光ピックアップ送り装置が記載されている。
【0010】
特許文献2には、ハーフナット部3Aが送りネジ1から離れようとした場合にはストッパ12によってその回動を所定距離離れた位置で阻止させることによって、ハーフナット部3Aと送りネジ1との噛合の離脱を防止するピックアップのスライド送り機構が記載されている。
【0011】
特許文献3には、スクリューシャフト12の軸線方向両端部の近傍にそれぞれ板ばね14の移送進路に位置するストッパ部材24、25を設け、所定位置を越えて移送された板ばね14がストッパ部材24、25に当接して位置規制されるようにした光ピックアップの移送機構が記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、を有するガイドを有し、前記ガイドは、前記リードスクリューの軸方向に突出するストッパを有し、前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ストッパの前記リードスクリューと対向しない面において、前記ベース及び前記移動機構の少なくとも一つと接触することによって、前記光ピックアップユニットが、前記リードスクリューから離れない方向に規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施の形態によると、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置しても、光ピックアップユニット側の突起とスクリュー軸の溝との係合が外れず、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す上面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの上面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のモータブラケットの斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態の光ディスク装置のガイドの斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの上面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のガイドの斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のベースアッセンブリの上面の拡大図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のガイドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す斜視図であり、図2は、その上面図である。
【0016】
本実施の形態の光ディスク装置は、光ディスクが装着されるトレイ20を収納する箱形のケースアセンブリを備える。ケースアセンブリは、底面及び三つの壁面によって略箱形を形成するボトムケース10、及びボトムケース10の上面に取り付けられるトップケース(図示省略)によって構成される。
【0017】
トレイ20には、ベースアッセンブリ30が取り付けられており、ベースアッセンブリ30には、光ピックアップユニット33及びモータが取り付けられている。モータは光ディスクが装着される回転軸40に接続されており、モータの回転によって、装着された光ディスクが回転する。
【0018】
光ピックアップユニット33は、装着された光ディスクに照射されるレーザ光を出力するレーザ光源と、該光ディスクで反射したレーザ光を検出する光電変換素子と、を有する。
【0019】
図3は、第1の実施の形態のベースアッセンブリ30の上面図であり、図4は、その斜視図である。図3及び図4は、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態を示す。
【0020】
ベースアッセンブリ30の枠を構成するベース31には、光ピックアップユニット33を保持するシャフト34、35が取り付けられている。また、ベース31には、螺旋状の溝が形成されたスクリュー軸38に結合されたモータ37が取り付けられている。
【0021】
光ピックアップユニット33には、スクリュー軸38の溝と係合する突起361(図6参照)を有するガイド36が取り付けられている。このため、モータ37(スクリュー軸38)が回転することによって、光ピックアップユニット33が、シャフト34、35にガイドされて、光ディスクの径方向に移動する。
【0022】
ベース31には、モータ42が取り付けられている。モータ42の回転軸は光ディスクが装着される回転軸40に接続されており、モータ42の回転によって装着された光ディスクが回転する。
【0023】
図5は、第1の実施の形態のモータブラケット39の斜視図であり、モータ37及びスクリュー軸38がモータブラケット39に取り付けられた状態を示す。モータ37は、スクリュー軸38と共に、モータブラケット39に取り付けられている。モータブラケット39の、モータ37の側には、係合穴39Aが形成されている。
【0024】
図6は、第1の実施の形態ガイド36の斜視図である。
【0025】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361が形成された板状部363、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ部364、及び、スクリュー軸38に沿って(光ピックアップユニット33の移動方向に)延伸するストッパ365を有する。
【0026】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。突起361は二つ設けられており、各突起361がスクリュー軸38の隣接する溝に係合するが、突起361は一つでもよい。
【0027】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴を有している。
【0028】
固定部362と板状部363とはバネ部364によって結合されている。バネ部364は、弾性のある樹脂でU字形に形成され、突起361(板状部363)をスクリュー軸38に押し付ける方向に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。
【0029】
ストッパ365は、板状部363から横方向(光ピックアップユニット33の移動方向)に延伸する。図6に示す例では、ストッパ365の先端が細くなるように面取りされているが、曲面に加工されてもよい。ストッパ365の先端を細くすることによって、ストッパ365の係合穴39Aへの挿入をガイドし、ストッパ365の根本を太くすることによって、ストッパ365と係合穴39Aとの係合時のがたつきを少なくすることができる。また、ストッパ365が同じ太さで突出しても、ストッパ365が係合穴39Aへスムーズに挿入される大きさであればよい。
【0030】
図7は、第1の実施の形態ベースアッセンブリ30の上面図であり、図8は、その斜視図である。図7及び図8は、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態を示す。
【0031】
図7及び図8に示す状態では、光ピックアップユニット33が最内周に位置し、ガイド36とモータブラケット39とが当接し、ガイド36のストッパ365が係合穴39Aに挿入される。すなわち、ストッパ365は、リードスクリュー38と対向しない面において、モータブラケット39(係合穴39Aの内面)と接触する。これによって、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0032】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、スクリュー軸38の溝に係合する突起361を有するガイド36から光ピックアップユニット33の移動方向に延伸するストッパ365を設け、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ365が係合穴39Aに係合する。このため、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際に、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0033】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0034】
前述した第1の実施の形態において、ガイド36は、モータブラケット39の係合穴39Aに係合するストッパ365を有するが、第2の実施の形態においては、ガイド36は、モータ37とベース31との間の隙間に挿入されるストッパ366を有する。これ以外の点おいて、第2の実施の形態は前述した第1の実施の形態とは同一であるので、それらの説明は省略する。
【0035】
図9は、第2の実施の形態のガイド36の斜視図である。
【0036】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361が形成された板状部363、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ部364、及び、スクリュー軸38に沿って(光ピックアップユニット33の移動方向に)延伸するストッパ366を有する。
【0037】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。突起361は二つ設けられており、各突起361がスクリュー軸38の隣接する溝に係合するが、突起361は一つでもよい。
【0038】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴を有している。
【0039】
固定部362と板状部363とはバネ部364によって結合されている。バネ部364は、弾性のある樹脂でU字形に形成され、突起361(板状部363)をスクリュー軸38に押し付ける方向に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。
【0040】
ストッパ366は、板状部363から横方向(光ピックアップユニット33の移動方向)に延伸する。具体的には、ストッパ366は、板状部363から延伸し、左方向に屈曲された後、さらにスクリュー軸38に沿う方向に延伸する。図9に示す例では、ストッパ366は同じ太さで突出するが、先端が細くなるように加工されてもよい。ストッパ366の先端の形状を細くすることによって、モータ37とベース31との間の隙間へのストッパ366の挿入をガイドし、ストッパ366の根本を太くすることによって、モータ37とベース31との間の隙間とストッパ366との係合時のがたつきを少なくすることができる。
【0041】
図10は、第2の実施の形態のベースアッセンブリ30の上面の拡大図であり、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態で、光ピックアップユニット33が最内周に位置する場合を示す。
【0042】
図10に示す状態では、光ピックアップユニット33が最内周に位置し、ストッパ366とモータブラケット39とが当接する。ベース31には、モータ37の外側面との間で隙間を形成する壁31Aが立設している。この状態で、ストッパ366は、モータ37と壁31Aとの間の隙間に挿入される。
【0043】
なお、この隙間は、ベース31の一部によって形成されればよく、モータ37の外側面によって構成されなくてもよい。また、ベース31から立設するのは壁ではなく、棒でもよい。すなわち、ベース31から凸部が突出していれば、どのような形状でもよい。また、第2の実施の形態では、ストッパ366が挿入される隙間は、スクリュー軸側の壁がなくても、光ディスクの回転軸側の壁があればよい。これは、第2の実施の形態において、ガイド36がスクリュー軸38から離れない方向で、ストッパ366の位置が規制されれば足りるからである。
【0044】
すなわち、ストッパ366は、リードスクリュー38と対向しない面において、ベース31の一部と接触する。これによって、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0045】
図10では、モータ37とベース31との間の隙間にストッパ366が挿入されたが、ガイド36がスクリュー軸38から離れる方向の動きが、ストッパ366によって抑制されればよく、例えば、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ366を外側(スクリュー軸38の反対側である、図10の左側)から押さえる構造であればよい。
【0046】
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によると、スクリュー軸38の溝に係合する突起361を有するガイド36から光ピックアップユニット33の移動方向に延伸するストッパ366を設け、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ366がモータ37とベース31との間の隙間に挿入される。このため、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際に、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0047】
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0048】
図11は、第3の実施の形態のガイド36の断面図である。
【0049】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361を収容するケース367、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ368、及び、突起361の後退を抑制するストッパ369を有する。
【0050】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。図11では、突起361は一つ図示されているが、突起361は二つ設けられてもよい。
【0051】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴(図示省略)を有している。
【0052】
ケース367は、箱形で、固定部362と一体に形成されている。
【0053】
バネ368は、例えばコイルバネであり、ケース367に収容され、ケース367の中から突起361を外側(スクリュー軸38に押し付ける方向)に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。なお、突起361がバネ368によって押圧されても、突起361のウイング部361Aが、ケース367の内壁と当接することによって、突起361がケース外に飛び出さないようになっている。このため、突起361は、ケース367に形成された穴より大きい(例えば、幅広の)ウイング部361Aを有する。
【0054】
ストッパ369は、ケース367の内壁から内側に突出しており、突起361がケース367の内側に押し込まれた際に、突起361のウイング部361Aと当接する。ストッパ369とウイング部361Aとが当接することによって、突起361が後退することなく、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0055】
以上に説明したように、本発明の第3の実施の形態によると、突起361の後退を防止するストッパ369を設けたので、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態について、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際の、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持する構造について説明したが、光ピックアップユニット33が最外周に位置する場合にも同様の歯飛びが生じ得るので、本実施の形態を外周側に適用して、最外周における突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することもできる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0057】
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
【0058】
(1)装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、
前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、
前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、
前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、
前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、前記突起が前記バネの力に抗して押された際に前記突起の移動量を規制するストッパを設けたことを特徴とする光ディスク装置。
【0059】
(2)前記突起及び前記バネはケースに収容されており、
前記突起は、幅広に形成されたウイング部を有し、
前記突起が前記バネの力に抗して押された際に前記ウイング部と前記ストッパが当接することによって、前記突起の移動量を規制することを特徴とする光ディスク装置。
【符号の説明】
【0060】
10 ボトムケース
20 トレイ
30 ベースアッセンブリ
31 ベース
33 光ピックアップユニット
34、35 シャフト
36 ガイド
37 モータ
38 スクリュー軸
39 モータブラケット
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置に関し、特に、光ピックアップユニットのストッパの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクに情報を読み書きする光ディスク装置では、装着された光ディスクの内周から外周まで光ピックアップユニットが移動し、光ピックアップユニットから照射されたレーザ光の反射光を該光ピックアップユニットが検出することによって、光ディスクに記録されたデータを読み出している。
【0003】
光ピックアップユニットは、光ディスクの内周から外周まで安定かつ確実に移動する機構が求められている。このため、モータによって回転するスクリュー軸が設けられ、該スクリュー軸の溝と光ピックアップユニット側の突起が係合することによって、光ピックアップユニットは、スクリュー軸の溝に沿って、内周と外周との間を移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−176066号公報
【特許文献2】特開平5−198105号公報
【特許文献3】特開2005−71499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この様な構造において、光ピックアップユニットが、最内周(又は、最外周)に位置するとき、モータに電流が印加され、スクリュー軸に過大なトルクが加わると、スクリュー軸の溝と係合している光ピックアップユニットの突起が、スクリュー軸の溝との係合が外れる歯飛びが発生することがある。
【0006】
また、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に設けられたストッパと当接すると、スクリュー軸に結合されたモータの回転が抑止され、モータに流れる電流が変化する。このモータに流れる電流の変化によって、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置するとことが検出される。
【0007】
このため、前述した歯飛びが発生すると、モータが回転するので、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することことが検出できない場合がある。よって、光ピックアップユニットの突起とスクリュー軸の溝とを確実に係合させ、歯飛びを生じさせない構造が求められている。
【0008】
光ピックアップユニットの突起とスクリュー軸の溝との係合が外れないようにする技術として、特許文献1〜3に記載された技術が提案されている。
【0009】
特許文献1には、最内周9に到達した位置ではラックの反り返りをその背面から制限板3にて制約して噛合が外れることを防止する外れ防止手段7をシャーシ側の側壁に設ける光ピックアップ送り装置が記載されている。
【0010】
特許文献2には、ハーフナット部3Aが送りネジ1から離れようとした場合にはストッパ12によってその回動を所定距離離れた位置で阻止させることによって、ハーフナット部3Aと送りネジ1との噛合の離脱を防止するピックアップのスライド送り機構が記載されている。
【0011】
特許文献3には、スクリューシャフト12の軸線方向両端部の近傍にそれぞれ板ばね14の移送進路に位置するストッパ部材24、25を設け、所定位置を越えて移送された板ばね14がストッパ部材24、25に当接して位置規制されるようにした光ピックアップの移送機構が記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、を有するガイドを有し、前記ガイドは、前記リードスクリューの軸方向に突出するストッパを有し、前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ストッパの前記リードスクリューと対向しない面において、前記ベース及び前記移動機構の少なくとも一つと接触することによって、前記光ピックアップユニットが、前記リードスクリューから離れない方向に規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施の形態によると、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置しても、光ピックアップユニット側の突起とスクリュー軸の溝との係合が外れず、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す上面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの上面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のモータブラケットの斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態の光ディスク装置のガイドの斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの上面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態のベースアッセンブリの斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のガイドの斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のベースアッセンブリの上面の拡大図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のガイドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置のトップケースを外した状態を示す斜視図であり、図2は、その上面図である。
【0016】
本実施の形態の光ディスク装置は、光ディスクが装着されるトレイ20を収納する箱形のケースアセンブリを備える。ケースアセンブリは、底面及び三つの壁面によって略箱形を形成するボトムケース10、及びボトムケース10の上面に取り付けられるトップケース(図示省略)によって構成される。
【0017】
トレイ20には、ベースアッセンブリ30が取り付けられており、ベースアッセンブリ30には、光ピックアップユニット33及びモータが取り付けられている。モータは光ディスクが装着される回転軸40に接続されており、モータの回転によって、装着された光ディスクが回転する。
【0018】
光ピックアップユニット33は、装着された光ディスクに照射されるレーザ光を出力するレーザ光源と、該光ディスクで反射したレーザ光を検出する光電変換素子と、を有する。
【0019】
図3は、第1の実施の形態のベースアッセンブリ30の上面図であり、図4は、その斜視図である。図3及び図4は、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態を示す。
【0020】
ベースアッセンブリ30の枠を構成するベース31には、光ピックアップユニット33を保持するシャフト34、35が取り付けられている。また、ベース31には、螺旋状の溝が形成されたスクリュー軸38に結合されたモータ37が取り付けられている。
【0021】
光ピックアップユニット33には、スクリュー軸38の溝と係合する突起361(図6参照)を有するガイド36が取り付けられている。このため、モータ37(スクリュー軸38)が回転することによって、光ピックアップユニット33が、シャフト34、35にガイドされて、光ディスクの径方向に移動する。
【0022】
ベース31には、モータ42が取り付けられている。モータ42の回転軸は光ディスクが装着される回転軸40に接続されており、モータ42の回転によって装着された光ディスクが回転する。
【0023】
図5は、第1の実施の形態のモータブラケット39の斜視図であり、モータ37及びスクリュー軸38がモータブラケット39に取り付けられた状態を示す。モータ37は、スクリュー軸38と共に、モータブラケット39に取り付けられている。モータブラケット39の、モータ37の側には、係合穴39Aが形成されている。
【0024】
図6は、第1の実施の形態ガイド36の斜視図である。
【0025】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361が形成された板状部363、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ部364、及び、スクリュー軸38に沿って(光ピックアップユニット33の移動方向に)延伸するストッパ365を有する。
【0026】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。突起361は二つ設けられており、各突起361がスクリュー軸38の隣接する溝に係合するが、突起361は一つでもよい。
【0027】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴を有している。
【0028】
固定部362と板状部363とはバネ部364によって結合されている。バネ部364は、弾性のある樹脂でU字形に形成され、突起361(板状部363)をスクリュー軸38に押し付ける方向に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。
【0029】
ストッパ365は、板状部363から横方向(光ピックアップユニット33の移動方向)に延伸する。図6に示す例では、ストッパ365の先端が細くなるように面取りされているが、曲面に加工されてもよい。ストッパ365の先端を細くすることによって、ストッパ365の係合穴39Aへの挿入をガイドし、ストッパ365の根本を太くすることによって、ストッパ365と係合穴39Aとの係合時のがたつきを少なくすることができる。また、ストッパ365が同じ太さで突出しても、ストッパ365が係合穴39Aへスムーズに挿入される大きさであればよい。
【0030】
図7は、第1の実施の形態ベースアッセンブリ30の上面図であり、図8は、その斜視図である。図7及び図8は、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態を示す。
【0031】
図7及び図8に示す状態では、光ピックアップユニット33が最内周に位置し、ガイド36とモータブラケット39とが当接し、ガイド36のストッパ365が係合穴39Aに挿入される。すなわち、ストッパ365は、リードスクリュー38と対向しない面において、モータブラケット39(係合穴39Aの内面)と接触する。これによって、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0032】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、スクリュー軸38の溝に係合する突起361を有するガイド36から光ピックアップユニット33の移動方向に延伸するストッパ365を設け、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ365が係合穴39Aに係合する。このため、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際に、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0033】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0034】
前述した第1の実施の形態において、ガイド36は、モータブラケット39の係合穴39Aに係合するストッパ365を有するが、第2の実施の形態においては、ガイド36は、モータ37とベース31との間の隙間に挿入されるストッパ366を有する。これ以外の点おいて、第2の実施の形態は前述した第1の実施の形態とは同一であるので、それらの説明は省略する。
【0035】
図9は、第2の実施の形態のガイド36の斜視図である。
【0036】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361が形成された板状部363、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ部364、及び、スクリュー軸38に沿って(光ピックアップユニット33の移動方向に)延伸するストッパ366を有する。
【0037】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。突起361は二つ設けられており、各突起361がスクリュー軸38の隣接する溝に係合するが、突起361は一つでもよい。
【0038】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴を有している。
【0039】
固定部362と板状部363とはバネ部364によって結合されている。バネ部364は、弾性のある樹脂でU字形に形成され、突起361(板状部363)をスクリュー軸38に押し付ける方向に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。
【0040】
ストッパ366は、板状部363から横方向(光ピックアップユニット33の移動方向)に延伸する。具体的には、ストッパ366は、板状部363から延伸し、左方向に屈曲された後、さらにスクリュー軸38に沿う方向に延伸する。図9に示す例では、ストッパ366は同じ太さで突出するが、先端が細くなるように加工されてもよい。ストッパ366の先端の形状を細くすることによって、モータ37とベース31との間の隙間へのストッパ366の挿入をガイドし、ストッパ366の根本を太くすることによって、モータ37とベース31との間の隙間とストッパ366との係合時のがたつきを少なくすることができる。
【0041】
図10は、第2の実施の形態のベースアッセンブリ30の上面の拡大図であり、ベースアセンブリ30の上面に取り付けられるベースプレートを取り外した状態で、光ピックアップユニット33が最内周に位置する場合を示す。
【0042】
図10に示す状態では、光ピックアップユニット33が最内周に位置し、ストッパ366とモータブラケット39とが当接する。ベース31には、モータ37の外側面との間で隙間を形成する壁31Aが立設している。この状態で、ストッパ366は、モータ37と壁31Aとの間の隙間に挿入される。
【0043】
なお、この隙間は、ベース31の一部によって形成されればよく、モータ37の外側面によって構成されなくてもよい。また、ベース31から立設するのは壁ではなく、棒でもよい。すなわち、ベース31から凸部が突出していれば、どのような形状でもよい。また、第2の実施の形態では、ストッパ366が挿入される隙間は、スクリュー軸側の壁がなくても、光ディスクの回転軸側の壁があればよい。これは、第2の実施の形態において、ガイド36がスクリュー軸38から離れない方向で、ストッパ366の位置が規制されれば足りるからである。
【0044】
すなわち、ストッパ366は、リードスクリュー38と対向しない面において、ベース31の一部と接触する。これによって、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0045】
図10では、モータ37とベース31との間の隙間にストッパ366が挿入されたが、ガイド36がスクリュー軸38から離れる方向の動きが、ストッパ366によって抑制されればよく、例えば、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ366を外側(スクリュー軸38の反対側である、図10の左側)から押さえる構造であればよい。
【0046】
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によると、スクリュー軸38の溝に係合する突起361を有するガイド36から光ピックアップユニット33の移動方向に延伸するストッパ366を設け、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際にストッパ366がモータ37とベース31との間の隙間に挿入される。このため、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際に、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0047】
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0048】
図11は、第3の実施の形態のガイド36の断面図である。
【0049】
ガイド36は、スクリュー軸38の溝と係合する突起361、ガイド36を光ピックアップユニット33に取り付けるための固定部362、突起361を収容するケース367、突起361をスクリュー軸38の方向に付勢するバネ368、及び、突起361の後退を抑制するストッパ369を有する。
【0050】
突起361は、板状部363からスクリュー軸38の方向に、スクリュー軸38の螺旋状の溝に沿って傾いて突出する。図11では、突起361は一つ図示されているが、突起361は二つ設けられてもよい。
【0051】
固定部362は、板状に形成されており、ガイド36を光ピックアップユニット33と結合するためのネジ止め穴(図示省略)を有している。
【0052】
ケース367は、箱形で、固定部362と一体に形成されている。
【0053】
バネ368は、例えばコイルバネであり、ケース367に収容され、ケース367の中から突起361を外側(スクリュー軸38に押し付ける方向)に付勢し、突起361とスクリュー軸38の溝とを確実に係合させる。なお、突起361がバネ368によって押圧されても、突起361のウイング部361Aが、ケース367の内壁と当接することによって、突起361がケース外に飛び出さないようになっている。このため、突起361は、ケース367に形成された穴より大きい(例えば、幅広の)ウイング部361Aを有する。
【0054】
ストッパ369は、ケース367の内壁から内側に突出しており、突起361がケース367の内側に押し込まれた際に、突起361のウイング部361Aと当接する。ストッパ369とウイング部361Aとが当接することによって、突起361が後退することなく、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、ガイド36の突起361とスクリュー軸38の溝が係合した状態を保つことができる。
【0055】
以上に説明したように、本発明の第3の実施の形態によると、突起361の後退を防止するストッパ369を設けたので、ガイド36がスクリュー軸38から離れず、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することができ、歯飛びを抑制することができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態について、光ピックアップユニット33が最内周に位置する際の、突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持する構造について説明したが、光ピックアップユニット33が最外周に位置する場合にも同様の歯飛びが生じ得るので、本実施の形態を外周側に適用して、最外周における突起361とスクリュー軸38の溝との係合を維持することもできる。このため、光ピックアップユニットが最内周(又は、最外周)に位置することを確実に検出することができる。
【0057】
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
【0058】
(1)装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、
前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、
前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、
前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、
前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、前記突起が前記バネの力に抗して押された際に前記突起の移動量を規制するストッパを設けたことを特徴とする光ディスク装置。
【0059】
(2)前記突起及び前記バネはケースに収容されており、
前記突起は、幅広に形成されたウイング部を有し、
前記突起が前記バネの力に抗して押された際に前記ウイング部と前記ストッパが当接することによって、前記突起の移動量を規制することを特徴とする光ディスク装置。
【符号の説明】
【0060】
10 ボトムケース
20 トレイ
30 ベースアッセンブリ
31 ベース
33 光ピックアップユニット
34、35 シャフト
36 ガイド
37 モータ
38 スクリュー軸
39 モータブラケット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、
前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、
前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、
前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、
前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、を有するガイドを有し、
前記ガイドは、前記リードスクリューの軸方向に突出するストッパを有し、
前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ストッパの前記リードスクリューと対向しない面において、前記ベース及び前記移動機構の少なくとも一つと接触することによって、前記光ピックアップユニットが、前記リードスクリューから離れない方向に規制することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記移動機構には、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ガイドと当接する面に、前記ストッパが挿入される穴が設けられ、
前記ストッパは、前記穴に挿入されることによって、前記移動機構と接触することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記ベースは、前記モータの外側に立設され、前記モータとの間に隙間を形成する凸部を有し
前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記隙間に挿入されることによって、前記ベースと当接することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項1】
装着された光ディスクからの反射光によって該光ディスクに記録されたデータを読み出す光ピックアップユニットと、
前記光ディスクの径方向に前記光ピックアップユニットを移動させる移動機構と、
前記移動機構が取り付けられるベースと、を備える光ディスク装置であって、
前記移動機構は、モータと、前記モータによって回転するスクリュー軸と、を有し、
前記光ピックアップユニットには、前記スクリュー軸の溝に係合する突起と、前記突起を前記スクリュー軸に押圧するバネと、を有するガイドを有し、
前記ガイドは、前記リードスクリューの軸方向に突出するストッパを有し、
前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ストッパの前記リードスクリューと対向しない面において、前記ベース及び前記移動機構の少なくとも一つと接触することによって、前記光ピックアップユニットが、前記リードスクリューから離れない方向に規制することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記移動機構には、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記ガイドと当接する面に、前記ストッパが挿入される穴が設けられ、
前記ストッパは、前記穴に挿入されることによって、前記移動機構と接触することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記ベースは、前記モータの外側に立設され、前記モータとの間に隙間を形成する凸部を有し
前記ストッパは、前記光ピックアップユニットの移動の端部において、前記隙間に挿入されることによって、前記ベースと当接することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−8421(P2013−8421A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141394(P2011−141394)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】
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