説明

光合成微生物培養用光分散担体

【課題】光合成微生物に効率よく光を照射するとともに構成を簡易とした光合成微生物培養用光分散担体を提供する。
【解決手段】光を吸収し二酸化炭素を取り込み光合成を行う光合成微生物を培養するために用いられる光分散担体9であって、光透過性を有する殻9aと、光透過性を有し、殻9aの内部に充填される充填材9bと、を備えて液面に浮遊し、殻9a及び充填材9bの少なくとも一方に光分散材を含む構成とする。これにより、浮遊する殻9a及び充填材9bを光が透過して光合成微生物を照射し、このとき、光分散材によって光を分散させて、液中の光合成微生物に適度な光量の光を満遍なく照射するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光合成微生物を培養するために用いる光分散担体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の元凶である二酸化炭素を低減する技術として光合成により生物的に二酸化炭素を固定化する方法は、エネルギー源として太陽光を用いることができ、環境に調和した技術として注目されている。このような技術に用いられる光合成微生物を培養する場合には、光の利用効率を高めるために光を分散させて適度な強度とすることが好ましい。そこで、太陽光を集光するフレネルレンズ等からなる集光装置と、集光した光を伝達させる光ファイバと、光ファイバにより伝達された光を拡散する導光体とを備える光合成微生物培養装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−64578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような光合成微生物培養装置は、光を効率良く利用できるものの、集光装置及び導光体等の構造が複雑であるという問題がある。このため、装置の製造やメンテナンス等のコストがかかるという問題もある。よって、このような光合成微生物培養装置では、構成を簡易化することが強く望まれている。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、光合成微生物に効率よく光を照射するとともに構成を簡易とした光合成微生物培養用光分散担体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る光合成微生物培養用光分散担体は、光を吸収し二酸化炭素を取り込み光合成を行う光合成微生物を培養するために用いられる光合成微生物培養用光分散担体であって、光透過性を有する殻と、光透過性を有し、殻の内部に充填される充填材と、を備えて液面に浮遊し、殻及び充填材の少なくとも一方に光分散材が含まれている。
【0007】
本発明に係る光合成微生物培養用光分散担体にあっては、光透過性を有する殻が浮遊しながら光を透過し、この光は、殻の内部に充填された光透過性を有する充填材を透過して、光合成微生物に照射される。このとき、殻及び充填材の少なくとも一方に含まれる光分散材によって光が分散され、液中の光合成微生物に適度な強さの光が満遍なく照射され、その結果、効率よく光合成微生物に光を照射することができる。また、このように、光合成微生物培養用光分散担体は、殻と充填材から構成されるため、構成を簡易にすることができる。
【0008】
ここで、殻は、液面を境に対称な形状とされていることが好ましい。この場合、担体が液面に浮遊したとき、担体が液面に対して上下に回転することができ、このように、担体が回転することにより、担体の液面より上の部分に付着した藻や汚れが液中に浴することで除去される。
【0009】
また、殻は、球状であることが好ましい。この場合、担体の構成を更に簡易にすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光合成微生物に効率よく光を照射するとともに構成を簡易とした光合成微生物培養用光分散担体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を備えた光合成微生物培養装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体の断面図である。
【図3】光が液面に対して90度の角度から照射され、その光が殻及び殻に充填された水を透過する状態を示す図である。
【図4】光が液面に対して78.6度の角度から照射され、その光が殻及び殻に充填された水を透過する状態を示す図である。
【図5】光が液面に対して50度の角度から照射され、その光が殻及び殻に充填された水を透過する状態を示す図である。
【図6】光が液面に対して30度の角度から照射され、その光が殻及び殻に充填された水を透過する状態を示す図である。
【図7】図3に対応する変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図8】図4に対応する変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図9】図5に対応する変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図10】図6に対応する変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図11】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して90度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図12】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して78.6度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図13】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して50度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図14】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して30度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図15】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体が回転して付着物を除去する作用を説明するための説明図である。
【図16】第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体が液面に浮遊している状態を示す断面図である。
【図17】図16に示す光合成微生物培養用光分散担体とは別の浮遊している状態を示す断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体の断面図である。
【図19】第2実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して90度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図20】第2実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して78.6度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図21】第2実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して50度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図22】第2実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を液面に対して30度の角度から照射した状態での変位と光強度との関係を示すグラフである。
【図23】本発明の第3実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明による光合成微生物培養用光分散担体の好適な実施形態について図1〜図23を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】
先ず、本発明による光合成微生物培養用光分散担体を備える光合成微生物培養装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光合成微生物培養用光分散担体を備えた光合成微生物培養装置100を示す概略構成図である。光合成微生物培養装置100は、光を吸収し二酸化炭素を取り込み光合成を行う光合成微生物を培養するためのものである。なお、以下の説明では、光合成微生物培養用光分散担体を、単に光分散担体と称して説明する。
【0014】
図1に示すように、光合成微生物培養装置100は、光合成微生物と培養液とが混合された混合液2を収容し当該光合成微生物を培養するための培養槽1と、散気ガス6を供給するブロア3と、散気ガス6を流すための配管4及び散気するためのノズル5と、を備えている。培養槽1は、上方が開口するいわゆるオープンポンド式の培養槽であり、屋外に設置され、培養槽1には、太陽7からの太陽光8が照射される。
【0015】
配管4は、ノズル5を軸線に沿って複数離間して有し、培養槽1の底部に沿って配置されている。ノズル5からは、ブロア3からの散気ガス6が混合液2中に散気される。このため、散気ガス6により、混合液2を均一に攪拌することができる。なお、散気ガス6としては、二酸化炭素を含むものであればよく、例えばボイラー排ガス等を用いることができる。
【0016】
混合液2中の光合成微生物は、太陽光8を受けて増殖する。ここでは、混合液2は、改変MC培地(200Lの水に、KNO3、KH2PO4及びMgSO4・7H2Oを各100g、並びにA5溶液を100mlの割合で溶解し、初期pHを6として、CO2濃度1%の通気ガスを0.3vvmで通気したもの)を用いてChlorella vulgaris(クロレラブルガリス;藻類)を培養するためのものである。
【0017】
また、混合液2の液面には、本実施形態の特徴をなす光合成微生物培養用光分散担体である光分散担体9が複数浮遊している。
【0018】
この光分散担体9は、図2に示すように、殻9aと充填材9bとを備えている。殻9aは、中空球体形状を成し、光透過性を有する。充填材9bは、光透過性を有し、殻9aの内部に充填されている。
【0019】
ここで、特に本実施形態では、殻9aに、受光した光を分散して透過する光分散材が含まれている。なお、殻9aとしては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチックやガラス等を用いることができる。充填材9bとしては、液体や気体を用いることができ、例えば、水、空気又は窒素を用いることができる。
【0020】
次に、太陽光8の位置により異なる、球形物体に対する光の透過の様子について説明する。ここでは、光透過性を有する球形の殻(光分散材含まず)に50%の水を充填材として充填させた球形物体を液面に浮遊させ、この球形物体に光を照射した場合の光の様子を図3〜図10に示す。図3は、液面に対して90度の角度から球形物体に光を照射した場合、図4は、液面に対して78.6度の角度から球形物体に光を照射した場合、図5は、液面に対して50度の角度から球形物体に光を照射した場合、図6は、液面に対して30度の角度から球形物体に光を照射した場合、をそれぞれ示す。
【0021】
また、図7〜図10に、上記の光分散材を含まない球形物体の水没部分の変位と、その水没部分を透過する光の光強度との関係を示した。図7は、図3に対応する変位と光強度との関係、図8は、図4に対応する変位と光強度との関係、図9は、図5に対応する変位と光強度との関係、図10は、図6に対応する変位と光強度との関係、をそれぞれ示す。なお、図7〜図10の横軸の左端は、球形物体の水没部分の左端に対応し、横軸の右端は、球形物体の水没部分の右端に対応する。
【0022】
以上のように、球形物体を浮遊させてこの球形物体に光を色々な角度で照射した場合、液面下部の形状がU字状になっているため、図3〜図6に示すように、照射された光を多少拡げて透過させることができる。一方、透過した光強度については、これらの図3〜図6に対応する図7〜図10に示すように、太陽光の位置によって大きく光強度が異なり、特に、太陽が90度(図7)から30度(図10)へと傾いていくに連れて、図9及び図10に示すように、球形物体の右側ではほとんど光が照射されていないのがわかる。
【0023】
以上のように、光透過性を有する球形の殻に水を充填させただけの球形物体を液面に浮遊させた場合については、透過させる光に偏りが生じるため、混合液2中の光合成微生物に適度な強さの光を満遍なく照射できない。
【0024】
そこで、第1実施形態では、図2で説明したように、光分散担体9の殻9aに、受光した光を分散して透過する光分散材が含まれている。ここで、光分散材を含ませる手段としては、例えばすりガラスと同様の、スリ光散乱加工を殻9aに施す技術を採用することができる。また、微細気泡や微粒子を光分散材として、これらを封入したものを殻9aとして使用してもよい。
【0025】
上記のような、光分散材が含まれた殻9aと充填材9bとを備える光分散担体9を液面に浮遊させ、光分散担体9に光を照射した場合における、殻9aの水没部分の変位と、殻9aの水没部分を透過する光強度との関係について、図11〜図14を参照しながら説明する。図11は、光分散担体9を液面に対して90度の角度から照射した状態、図12は、光分散担体9を液面に対して78.6度の角度から照射した状態、図13は、光分散担体9を液面に対して50度の角度から照射した状態、図14は、光分散担体9を液面に対して30度の角度から照射した状態、をそれぞれ示す。
【0026】
図7〜図10に示すように光分散材を含まない球形物体に光を照射させた場合よりも、図11〜図14に示すように光分散材を含む殻9aを備えた光分散担体9に光を照射させた場合の方が、光の偏りが抑えられて、満遍なく光を分散させて透過させることができる。光の照射角度が特に50度、30度の場合において、光分散材がない場合(図9及び図10参照)は全く光を透過しない部分が存在したが、光分散材を有する光分散担体9の場合(図13及び図14参照)は光源側(横軸右側)であっても光を透過させることができ、満遍なく光を分散させて透過させることができる。
【0027】
以上、第1実施形態の光分散担体9では、光透過性を有する殻9aが浮遊しながら太陽光8を透過し、この光は、殻9aの内部に充填された光透過性を有する充填材9bを透過して、混合液2中の光合成微生物に照射される。このとき、殻9aに含まれる光分散材によって光が分散され、混合液2中の光合成微生物に適度な強さの光が満遍なく照射され、その結果、効率よく光合成微生物に光を照射することができる。具体的には、光分散担体9を使用しない場合と比較して、藻の量を約20%増加させることができる。
【0028】
また、光分散担体9は、殻9aと充填材9bとから構成されるため、構成を簡易にすることができる。従って、製造等のコストを抑えることができるとともに、そのまま培養槽1等に投入できるため、容易に使用可能である。
【0029】
また、第1実施形態の光分散担体9は、球体であり液面Sを境に対称な形状となっているため、光分散担体9を液面Sに対して回転させることが可能である。従って、図15に示すように、光分散担体9の液面Sより上の部分に藻や汚れ50が付着したとしても、回転することにより、藻や汚れ50が液中Wに浴することで除去される。よって、藻や汚れ50が付着して光の透過又は分散が阻害される問題を回避することができる。
【0030】
なお、第1実施形態の光分散担体9について、充填材9bの充填量を多くすれば光分散担体9の水没量を多くすることができ、この水没量は、使用者の要望や光の分散効率等を考慮して種々選択できる。ここで、図16及び図17に示すように、浮遊している光分散担体9を液面Sを含む面で切断した面の断面積を断面積S1、液中Wに水没している光分散担体9の表面積を表面積S2とすると、充填量が多く水没量が多い図17の方が図16に示す場合に比して表面積S2が断面積S1に対してより大きくなり、これにより、光分散担体9の液中部分に接する藻への単位面積当たりの光量を低減することができ、光の光合成微生物への照射阻害の問題をより確実に回避できる。例えば、太陽光が比較的強い地域などでは好適に選択できる。
【0031】
次に、第2実施形態の光分散担体29について、図18〜図22を参照しながら説明する。
【0032】
光分散担体29は、第1実施形態の光分散担体9と同様、殻29aと充填材29bとを備えており、この光分散担体29が第1実施形態の光分散担体9と異なる点は、光分散材を、充填材29bにのみ含むようにした点である。なお、充填材29bに対する光分散材の封入については、第1実施形態の殻9aと同様、微細気泡や微粉末を封入することにより実現できる。
【0033】
上記のような、殻29aと光分散材を含んだ充填材29bとを備える光分散担体29を液面に浮遊させ、光分散担体29に光を照射した場合における、殻29aの水没部分の変位と、殻29aの水没部分を透過する光強度との関係について、図19〜図22を参照しながら説明する。図19は、光分散担体29を液面に対して90度の角度から照射した場合、図20は、光分散担体29を液面に対して78.6度の角度から照射した場合、図21は、光分散担体29を液面に対して50度の角度から照射した場合、図22は、光分散担体29を液面に対して30度の角度から照射した場合、をそれぞれ示す。
【0034】
第2実施形態の図19〜図22と、第1実施形態の図11〜図14とを比較すると、光分散材を含む充填材29bを用いた場合、第1実施形態の光分散担体9よりも更に満遍なく光を分散できることがわかる。そして、より光強度を平らにならすことができる。
【0035】
以上、第2実施形態の光分散担体29では、充填材29bに含まれる光分散材によって更に光が分散される点について、より顕著な効果が得られる。また、他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0036】
次に、第3実施形態の光分散担体39について、図23を参照しながら説明する。この第3実施形態の光分散担体39が第1実施形態の光分散担体9及び第2実施形態の光分散担体29と異なる点は、殻39aと充填材39bとの両方に光分散材を含むようにした点である。
【0037】
第3実施形態の光分散担体39では、殻39aと充填材39bとの両方に光分散材が含まれるため、光の分散効果としては、第1実施形態及び第2実施形態の場合よりも、更に顕著な効果を得ることができる。また、他の効果は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
【0038】
以上、第1〜第3実施形態では、殻及び充填材の少なくとも一方に光分散材が含まれているため、光合成微生物に効率よく光を照射させることができる。
【0039】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態では、光分散担体を特に好ましい例として球形としているが、必ずしも球形に限られるものではなく、要は、液面に対して回転可能であることが好ましいため、例えば、楕円体等でもよく、液面を境に対称な形状であればよい。
【0040】
また、上記実施形態にあっては、培養槽1がオープンポンド式である例について説明したが、オープンポンド式に限定されるものではなく、例えば培養槽がオープンポンド式の一種であるレースウェイ式とし、光分散担体9が浮遊する領域にブラシ洗浄装置を設けることにより、光分散担体9に付着した藻や汚れを一層容易に除去できるようにしてもよい。
【0041】
また、培養槽1は、角形槽であっても、円形槽であってもよく、用途等によって適宜選択できる。更に、培養槽1の代わりに培養池を用いることもできる。また、培養槽1を屋内に設置してもよく、この場合には、太陽光8の代わりに、屋内に設置された光源による照射光を利用できる。
【0042】
更に、混合液2について、改変MC培地を用いた例について説明したが、混合液としては、必ずしも改変MC培地を用いなくてもよい。また、混合液2中の光合成微生物としては、クロレラブルガリスではなく、他の光合成微細藻類として、例えば、ボツリオコッカス属のボツリオコッカス・ブラウニーや、シュードコリシスチス属のシュードコリシスチス・エリプソイディアや、シアノバクテリア等を用いてもよく、要は光合成微生物であればよい。
【符号の説明】
【0043】
2…混合液(光合成微生物)、6…散気ガス(二酸化炭素)、9,29,39…光分散担体(光合成微生物培養用光分散担体)、9a,19a,29a…殻、9b,29b,39b…充填材、S…液面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を吸収し二酸化炭素を取り込み光合成を行う光合成微生物を培養するために用いられる光合成微生物培養用光分散担体であって、
光透過性を有する殻と、
光透過性を有し、前記殻の内部に充填される充填材と、を備えて液面に浮遊し、
前記殻及び前記充填材の少なくとも一方に光分散材が含まれていることを特徴とする光合成微生物培養用光分散担体。
【請求項2】
前記殻は、液面を境に対称な形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の光合成微生物培養用光分散担体。
【請求項3】
前記殻は、球状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光合成微生物培養用光分散担体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−9648(P2013−9648A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145923(P2011−145923)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】