説明

光学素子成形装置

【課題】使用する下型の数を2つにしてバラツキによる影響を最小限に抑え、且つ、成形時間を短縮した光学素子成形装置を提案する。
【解決手段】レンズ成形装置は、2つの下型34,35に装填された光学素材13を1つの上型で交互に加圧してレンズを成形する。2つの下型34,35は移動ステージ36に形成された載置孔38に嵌合して位置決めされ支持される。下型34,35にはフランジ部39が形成され、これが載置孔38の縁に当接する。移動ステージ36には加熱位置Aとプレス位置Bとが設定され、加熱位置Aでは光学素材13を加熱し、プレス位置Bでは光学素材13を加圧してレンズ14を形成する。移動ステージ36は、加熱位置Aとプレス位置Bの中間が回転装置の回転軸45に固定され、回転軸45を中心にして180°回転で往復運動して、下型34と35を加熱位置Aとプレス位置Bの間で交互に移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型に形成された光学面形状を光学素材に転写して光学素子を成形する光学素子成形装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レンズ等の光学素子を成形する場合、ガラス等の光学素材を変形可能な温度にまで加熱した後に一対の金型で加圧し、金型の転写面に形成された光学面形状を光学素材に転写して光学素子が成形される。成形された光学素子は、取り出し可能な温度にまで冷却されてから金型が開かれて取り出される。これによって成形された光学素子は、成形後に研削・研磨工程を必要としない等の特徴がある。
【0003】
成形用の金型は不活性ガスで充満されたチャンバ内に置かれ、下型への光学素材の載置、光学素材及び金型の加熱、プレス機による成形、冷却、光学素子の取り出し、の5つの工程が順次に繰り返される。また、成形の各工程をそれぞれ分割して担う複数のステージが設けられて、流れ作業により光学素子を連続成形する方法や装置が提案されている。
【0004】
下記特許文献1には、移動するベルトの上に載置された複数の下型が、加熱、成形、冷却、取出の各工程に順次送られて、光学素材が成形される装置が記載されている。この装置は、プレスを行う成形ステージにのみに上型がセットされている。また、下記特許文献2には、加熱、成形、冷却、取出/載置の4ステージを回転させて順次、成形していく成形装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−079761号公報
【特許文献2】特開2007−169078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2に記載の成形装置は、少なくとも4つ以上の下型を必要とする。下型の数が多いほど、下型のバラツキの影響も大きくなる。また、載置、加熱、成形、冷却、取出の各工程に係る時間は同じではなく、一番長い時間の工程が律速となり、作業工程を4又は5に増やした程には成形時間が短くならない。特許文献2には、加熱、成形、冷却の3つの工程時間を同じとした成形サイクルが説明されているが、取出温度を高温にすれば冷却時間は短くなるので、時間が長くかかるのは加熱と成形の2工程である。
【0007】
以上のことから本発明は、使用する下型の数を2つにしてバラツキによる影響を最小限に抑え、且つ、成形時間を短縮した光学素子成形装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による光学素子成形装置は、一対の転写面の間に装填された光学素材を加熱及び加圧して光学素子を形成する光学素子成形装置であって、前記一対の転写面の一方を有する1つの上型と、前記一対の転写面の他方を有する2つの下型と、前記光学素材を加熱する加熱位置と、加熱された前記光学素材を加圧するプレス位置とが設けられ、前記加熱位置とプレス位置のそれぞれに載置された前記2つの下型を、前記加熱位置とプレス位置の中間に配置された回転軸を中心にして180°回転で往復運動させて前記加熱位置とプレス位置の間で交互に移動させる移動ステージと、前記プレス位置の上方に配置されるとともに前記上型が固定され、垂直下降して前記光学素材を加圧する加圧装置とを備えたことを特徴とする。
【0009】
前記加圧装置は前記上型を加熱する第1の加熱装置を有し、前記移動ステージは前記2つの下型をそれぞれ加熱する第2の加熱装置を有するようにすると良い。前記第2の加熱装置は、前記加熱位置で前記下型を加熱するとともに前記下型が前記加熱位置から前記プレス位置へ移動する間も前記下型を加熱し続けるようにすると良い。前記第2の加熱装置は、前記移動ステージに固定された誘導加熱装置であって、大電流リード線によって外部電源に接続されるようにすると良い。
【0010】
前記下型は、前記加熱位置において、成形された前記光学素子とともに取出温度にまで冷却された後に前記光学素子が取り出され、その後、新な光学素材が装填された後に加熱されるようにすると良い。前記下型の成形空間を覆う蓋部材を有するとともに成形温度より高い温度に加熱された不活性ガスを前記蓋部材の略中心位置から噴射させるガス噴射装置が前記加熱位置の上方に設けられ、前記光学素材が装填された前記下型の上部を前記蓋部材で覆った後に、前記光学素材に前記高温加熱された不活性ガスを噴き付けて前記光学素材を加熱するようにすると良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明による光学素子成形装置は、2つの下型を交互に用いることで、下型のバラツキによる影響が少なく、成形時間も4〜5工程の場合と比べて同等以上に短いため、品質アップと生産性向上とを同時に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるレンズ(光学素子)成形装置を含むレンズ製造システムの構成を示す図である。
【図2】レンズ成形装置の構成を説明する断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】レンズ成形装置の加熱コイルを説明する側面図である。
【図5】成形工程のタイムチャートを示す図である。
【図6】装填・取出し工程を説明する図である。
【図7】加熱・プレス(成形)工程を説明する図である。
【図8】移動ステージの回転準備工程を説明する図である。
【図9】図8を上から見た図である。
【図10】移動ステージが180°回転移動したときの図である。
【図11】移動ステージ回転後の装填・取出しを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示されるように、レンズ製造システム10は、レンズ成形装置30が収容されたチャンバ12と、光学素材13(図2参照)及び成形されたレンズ(光学素子)14(図11参照)が収容される集積棚15と、チャンバ12と集積棚15の間に設置された仮置台16と、光学素材13及びレンズ14を搬送する作業ロボット17とによって構成される。仮置台16には成形前の光学素材13が置かれる予熱台18と成形されたレンズ14が置かれる除熱台19が設けられている。
【0014】
作業ロボット17は、チャンバ12に対して、前後、上下及び左右に移動可能に設けられたアーム部21を備え、アーム部21の先端に光学素材13あるいはレンズ14を吸着して移動させる吸着口22が設けられている。集積棚15は、複数枚の棚を備え、上段の棚には成形前の光学素材13が、下段の棚には成形されたレンズ14が載置される。作業ロボット17は、チャンバ12内でレンズ14の成形が行われている時間内に、除熱台19に置かれたレンズ14を集積棚15の棚に移動し、集積棚15の棚から光学素材を1つ吸着して予熱台18に載置する。
【0015】
チャンバ12は、外壁面にアーム部21が出入りする開口24が設けられ、前記外壁面に取り付けられたシャッタ装置25のシャッタ板26によってアーム部21が出入りするとき以外は閉じられている。チャンバ12の内部は、シャッタ板26が閉じられると不活性ガス、例えば窒素、アルゴン等で充満され、金型等の酸化防止が図られている(図6,7参照)。
【0016】
図2,3に示されるように、レンズ成形装置30は、転写面31を有する1つの上型33と、転写面32をそれぞれ有する2つの下型34,35と、下型34,35が載置される移動ステージ36と、上型33が固定された加圧装置37とを備える。移動ステージ36には下型34,35が載置される位置に載置孔38が形成され、下型34,35が嵌合される。下型34,35にはフランジ部39が形成され、これが載置孔38の縁に当接して支持される。下型34,35には、胴型40とスペーサ41がそれぞれ嵌合される。
【0017】
転写面31,32は一対をなし、下型34,35の一方が上型33の真下に配置されたときに転写面31と32とが同一軸上で対向するように位置決めされ、転写面31と32の間に装填された光学素材13に光学面形状を転写してレンズ14を形成する。
【0018】
移動ステージ36には、下型34,35及び下型34,35に装填された光学素材13を加熱して光学素材13をガラス転移温度以上に昇温させる加熱位置Aと、ガラス転移温度以上に昇温された光学素材13を加圧してレンズ14を形成した後、冷却してガラス転移温度以下にするプレス位置Bとが設定される。移動ステージ36は、図中、左側の加熱位置Aと右側のプレス位置Bの中間が回転装置44の回転軸45に固定され、回転軸45を中心にして180°回転で往復運動して、下型34と35を加熱位置Aとプレス位置Bの間で交互に移動させる。
【0019】
下型34(35)は、加熱位置Aでは、フランジ部39が移動ステージ36に当接して支持されているが、プレス位置Bでは、移動ステージ36の下方に固定された受台46に下型35(34)の底部が乗り上げ、フランジ部39が移動ステージ36より浮いた状態になる。これにより、成形時に下型35(34)に加わる圧力は受台46にかかり、移動ステージ36には加わらない。
【0020】
図4に示されるように、加圧装置37の加圧軸50の先端には上型33が固定され、上型33を囲むように加熱コイル(誘導加熱装置、第1の加熱装置)51が設けられて加圧軸50の上下動によって上型33と加熱コイル51とが一緒に上下に移動する。移動ステージ36には、下型34,35をそれぞれ囲むように加熱コイル(誘導加熱装置、第2の加熱装置)52,53が設けられ、移動ステージ36の回転によって下型34,35とともに移動する。加熱コイル51〜53は、可撓性を有する大電流リード線55によってチャンバ12の内側に固定された接続板65に接続され、チャンバ12の外側に固定された接続板66を通って外部の電源装置56に接続されている。
【0021】
加熱位置Aの上方には、ガス噴射装置60が設けられ、加圧軸50に連設されて、加圧軸50の下降とともに下がり、先端に設けられた蓋61が下型34(35)の上部を覆って下型34(35)の成形空間58(図3参照)を密封する。ガス噴射装置60は、ヒーター62によって不活性ガスを成形温度より高い温度に昇温し、高温の不活性ガスを蓋61の中心に設けられた噴射口63から噴射させる。密閉された成形空間58に装填された光学素材13は、これによって短時間で成形温度まで上昇する。
【0022】
次に、図5に示されるタイムチャートに沿ってレンズ成形装置30の成形工程を説明する中で、本発明による作用について説明する。図6に示されるように、下型34の成形が終了して下型34が加熱位置に移動されると、シャッタ板26が移動してチャンバ12の開口24が開かれる。作業ロボット17はアーム部21を開口24からチャンバ12内へ挿入して、成形されたレンズ14を下型34から取り出し、除熱台19に載置する。続いて、予熱台18に載置された光学素材13を吸着口22で吸着して下型34の転写面32上に載せる。その後、シャッタ板26が移動して開口24が閉じられる。
【0023】
加熱位置で下型34に対するレンズ14の取出しと光学素材13の装填が行われているとき、プレス位置の上方にある上型33が加熱コイル51によって成形温度にまで加熱される。
【0024】
図7に示されるように、プレス位置では、加圧装置37が作動して上型33が下降し型閉じされ、光学素材13は上型33と下型35の間で所定時間、加圧されてレンズ14が成形される。その後、加熱コイル51,53は通電が切られ、レンズ14がガラス転移温度以下になるまで、図示しない冷却装置によって上型33及び下型35が冷却される。
【0025】
一方、加熱位置では、加圧装置37の作動によってガス噴射装置60が下降し、蓋61が下型34に嵌合するスペーサ41の上部を覆う。蓋61に設けられた噴射口63からヒーター62によって成形温度より高い温度に昇温された不活性ガスが噴射され、密閉された成形空間58に装填された光学素材13が成形温度まで昇温される。
【0026】
図8に示されるように、プレス位置では、レンズ14がガラス転移温度より低い温度まで冷却されると、加圧装置37によって上型33が上昇され、型開きが行われる。このとき、移動ステージ36は、プレス位置にある下型35が受台46から僅かに浮き上がる程度に上昇される。上型33の上昇と同時に、加熱位置では、ガス噴射装置60が上昇して蓋61が上方に退避される。加熱コイル52の通電は継続される。
【0027】
図9に示されるように、移動ステージ36は、図中左側の加熱位置に下型34及び加熱コイル52が、図中右側のプレス位置に下型35及び加熱コイル53が配置されており、加熱コイル52,53に接続された4本の大電流リード線55が、チャンバ12の内側に固定された接続板65に接続されている。移動ステージ36は、矢印68で示される反時計回りの方向に180°回転して、図10に示されるように、図中左側の加熱位置に下型35及び加熱コイル53が、図中右側のプレス位置に下型34及び加熱コイル52が位置決めされる。
【0028】
移動ステージ36の回転移動するとき、プレス位置から加熱位置に移動する加熱コイル53の通電は下型35の温度が取り出し温度を保つように継続されており、加熱位置からプレス位置に移動する加熱コイル52の通電は下型34の温度が成形温度を保つように継続されている。
【0029】
図11に示されるように、下型34及び加熱コイル52と下型35及び加熱コイル53は、その位置が入れ替わると、チャンバ12の開口24が開かれ、作業ロボット17のアーム部21によって、成形されたレンズ14が下型35から取出されて除熱台19に載置され、予熱台18に載置された光学素材13が下型35に装填される。その後、開口24が閉じられ、続いて上型35は加熱コイル53によって加熱され再び成形温度にまで加熱される。またこのとき、上型33は加熱コイル51によって加熱され再び成形温度にまで昇温される。
【0030】
加熱位置では、新に光学素材13が装填された下型35の上部にガス噴射装置60が下降して、蓋61が下型35に嵌合するスペーサ41の上部を覆い、高温の不活性ガスが噴射され、光学素材13は成形温度まで昇温される。一方プレス位置に移動した下型34は、上型33が下降されて型閉じされ、レンズ14が成形される。その後、加熱コイル51は通電が切られ、レンズ14がガラス転移温度以下になるまで、図示しない冷却装置によって上型33及び下型34が冷却され、レンズ14がガラス転移温度より低い温度まで冷却されると、型開きされる。ここでは、図7,8に対して、下型が入れ替わっている。
【0031】
型開きと同時に、ガス噴射装置60が上昇され蓋61が上方に退避される。移動ステージ36は、プレス位置にある下型34が受台46から僅かに浮き上がる程度に上昇されて、図10に示される位置から矢印69で示される時計回りの方向に180°回転して、図9に示される位置に戻る。移動ステージ36は、2つの下型34と35を180°回転の往復移動をさせるように動く。即ち、下型34と35を加熱する加熱コイル52,53は、半円上を移動するので、チャンバ12に固定された接続板65と加熱コイル52,53との間に接続された4本の大電流リード線55は、回転軸45に巻きついて移動ステージ36の動きを妨げるようなことがない。
【0032】
このように、レンズ14を成形する1工程の時間を最短にするとともにその中でレンズの成形が2回行われるので生産性が良い。また、1つの上型と2つの下型を使用するだけなので型のバラツキによる製品品質を最小限に抑えることができる。
【符号の説明】
【0033】
10 レンズ製造システム
12 チャンバ
13 光学素材
14 レンズ(光学素子)
24 開口
25 シャッタ装置
26 シャッタ板
30 レンズ成形装置(光学素子成形装置)
31,32 転写面
33 上型
34,35 下型
36 移動ステージ
37 加圧装置
38 載置孔
39 フランジ部
40 胴型
41 スペーサ
44 回転装置
45 回転軸
46 受台
50 加圧軸
51 加熱コイル(誘導加熱装置、第1の加熱装置)
52,53 加熱コイル(誘導加熱装置、第2の加熱装置)
55 大電流リード線
56 電源装置
58 成形空間
60 ガス噴射装置
61 蓋
62 ヒーター
63 噴射口
65,66 接続板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の転写面の間に装填された光学素材を加熱及び加圧して光学素子を形成する光学素子成形装置であって、
前記一対の転写面の一方を有する1つの上型と、
前記一対の転写面の他方を有する2つの下型と、
前記光学素材を加熱する加熱位置と、加熱された前記光学素材を加圧するプレス位置とが設けられ、前記加熱位置とプレス位置のそれぞれに載置された前記2つの下型を、前記加熱位置とプレス位置の中間に配置された回転軸を中心にして180°回転で往復運動させ、前記加熱位置とプレス位置の間で交互に移動させる移動ステージと、
前記プレス位置の上方に配置されるとともに前記上型が固定され、垂直下降して前記光学素材を加圧する加圧装置と、
を備えたことを特徴とする光学素子成形装置。
【請求項2】
前記加圧装置は、前記上型を加熱する第1の加熱装置を有することを特徴とする請求項1記載の光学素子成形装置。
【請求項3】
前記移動ステージは、前記2つの下型をそれぞれ加熱する第2の加熱装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光学素子成形装置。
【請求項4】
前記第2の加熱装置は、前記加熱位置で前記下型を加熱するとともに、前記下型が前記加熱位置から前記プレス位置へ移動する間も加熱し続けることを特徴とする請求項3記載の光学素子成形装置。
【請求項5】
前記第2の加熱装置は、前記移動ステージに固定された誘導加熱装置であって、大電流リード線によって外部電源に接続されていることを特徴とする請求項3又は4記載の光学素子成形装置。
【請求項6】
前記下型の成形空間を覆う蓋部材を有するとともに成形温度より高い温度に加熱された不活性ガスを前記蓋部材の略中心位置から噴射させるガス噴射装置が前記加熱位置の上方に設けられ、前記光学素材が装填された前記下型の上部を前記蓋部材で覆った後に、前記光学素材に前記高温加熱された不活性ガスを噴き付けて前記光学素材を加熱することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の光学素子成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−206873(P2012−206873A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72199(P2011−72199)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)