説明

光硬化性材料用容器

【課題】光にきわめて敏感な染料を有する材料を保存するのにとりわけ有用な容器を提供すること。
【解決手段】光硬化性材料用容器(10、10a、10b)は、ポリマーおよび金属粒子で作製されている。容器は、シリンジ(10a)やカートリッジ(10b)中の接着剤および歯科矯正用装具(12)のベース上にプレコーティングされた接着剤(16)をはじめとする歯科矯正用接着剤(16、16a、16b)のような歯科用材料を保存するのにとりわけ有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光に暴露すると硬化する材料のための容器に関する。本発明は、接着剤やシーラントのような光硬化性歯科用材料のためのパッケージ、バイアル、およびディスペンサーにとりわけ有用である。
【背景技術】
【0002】
可視または紫外スペクトルに含まれる光のような化学線に暴露すると硬化するさまざまな材料が知られている。光硬化性材料としても知られるこれらの材料は、材料に達する放射線を制御することにより所望のときに硬化反応を開始させることができるという点で有利であると考えられる。光硬化性材料は、材料の早期硬化が回避されるように、化学線の透過を遮断する容器中に保存される。
【0003】
光硬化性材料の代表例としては、特定の歯科用接着剤およびシーラントが挙げられる。歯科学(歯科矯正学、小児歯科学、歯内治療学、および他の歯科専門学を含む)の分野では、光硬化性材料は、たとえば、患者の口腔内に配置され、次に、必要に応じて開業医が操作することができる。開業医が納得のいくように材料の位置決めを行った後、硬化光を作用させることにより、材料を硬くして所定の位置にそれを確実に固定するようにできる。
【0004】
光硬化性歯科矯正用接着剤は、歯科矯正開業医にとりわけ有利である。歯科矯正処置では、多くの場合、ブラケットとして知られる小さなスロット付き器具が、ある量の光硬化性材料により患者の歯のエナメル質表面に固定される。光硬化性材料を使用することにより、開業医は、接着剤を硬くする前に歯の上で正確な所望の位置および方向にブラケットを移動させることができる。
【0005】
歯科矯正用ブラケットは、位置異常歯を歯科矯正的に適正な位置に移動させるように制御するハンドルとしての役割を果たす。処置時、ブラケットのスロット中にアーチワイヤーが配置される。これは、所望の位置に歯を移動させるように案内するレールとしての役割を果たす。
【0006】
多くのタイプの歯科矯正処置において、対応する歯の上にブラケットを正確に配置することは、アーチワイヤーに湾曲部分も加撚部分も設ける必要なく所望の位置に歯を容易に移動できるようにするうえできわめて重要である。それゆえ、光硬化性歯科矯正用接着剤を使用することは、正確かつ適切な位置にブラケットを配置するのに必要とされる程度の長い時間を開業医がかけることができるという点できわめて有益である。開業医が納得のいくようにブラケットを配置した後、硬化光を作用させることにより、接着剤を迅速に硬くして所定の位置にブラケットを固定することができる。
【0007】
長年にわたり、歯科矯正用ブラケットは、各ブラケットのベースに少量の接着剤を適用して使用するように作製された。多くの開業医は、小さいスパチュラを用いて容器またはミキシングパッドから接着剤をすくい取り、次に、スパチュラの接着剤の一部分を各ブラケットベースに「付けた(塗り付け)」。他の開業医は、シリンジを用いて少量の接着剤を各ブラケットのベース上に直接分配した。
【0008】
近年、ダイレクトボンド歯科用物品の分野で、著しい進歩がみられる。たとえば、特許文献1には、一実施形態において、歯科矯正用ブラケットおよび該ブラケットのベースと可撓性剥離可能固着性カバーシートとの間に挟着された光硬化性ペーストが記載されている。ブラケットを歯にボンディングするために、カバーシートをペーストから取り除き、次に、ブラケットベースを歯に適用する。そのような構成体は、開業医にとって時間の節約になる。なぜなら、開業医は、ブラケットを歯にボンディングする前にブラケットベースに接着剤ペーストを分配適用する必要がないからである。
【0009】
特許文献2には、一実施形態において、窪みを有する基体、外部表面上に接着剤を有する歯科矯正用ブラケット、および該接着剤と該窪みの内部表面との間に挟着された剥離コーティングが記載されている。接着剤が、窪みの中で、光、酸素、水蒸気、および汚染物から保護されるので、この構成体は有利である。また、ブラケットを窪みの中で直立状態に保持することが可能である。この直立位置をとれば、窪みからブラケットを取り出すことが必要なときに装着器具または他の器具でブラケットの両側を把持することが容易になる。
【0010】
接着剤プレコート歯科用装具が記載されている他の特許としては、特許文献3〜5が挙げられる。特許文献6及び7には、パッケージ化歯科矯正用装具にとりわけ有用である接着剤が記載されている。
【0011】
最近、接着剤プレコート歯科矯正用装具に使用される接着剤に関連した最新技術を拡張することに大きな関心が寄せられている。たとえば、特定の開業医は、現在一般に使用されている接着剤とは異なる取扱い特性を有する接着剤を好む。取扱い特性の例としては、粘性、流動性、稠性、および他のレオロジー的性状が挙げられる。
【0012】
さらに、硬化させるときに目だつ色から色が消失するように変化する接着剤の使用に大きな関心が寄せられている。そのような接着剤を用いれば、硬化されていないときは容易に観察されるので、装具を歯の表面に配置した後の過剰の接着剤の除去が容易になる。接着剤を硬くなると、色は、実質的に消失して見ることがより困難になるので、処置の間の審美性は増大する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第5,015,180号明細書
【特許文献2】米国特許第4,978,007号明細書
【特許文献3】米国特許第5,172,809号明細書
【特許文献4】米国特許第5,328,363号明細書
【特許文献5】米国特許第5,538,129号明細書
【特許文献6】米国特許第5,354,199号明細書
【特許文献7】米国特許第5,575,645号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
残念ながら、接着剤プレコート歯科矯正用装具のために現在使用されているパッケージの多くは、先に述べたような配慮のなされた新しい接着剤のいくつかと併用するうえで完全に満足すべきものであるとはいえない。とくに、装具および特定の接着剤を使用前にパッケージ中にかなりの時間にわたり保持した場合、得られるボンディングされた装具のボンド強度が実質的に減少することが判明している。その結果として、パッケージ化装具の有効保存寿命が悪影響を受ける。
【0015】
残念ながら、歯のエナメル質への歯科矯正用装具のボンド強度の過度の減少は、望ましくない。なぜなら、処置の間に装具が歯の表面から自然にデボンディングし剥離する危険性が高くなるからである。そのような状況では、患者は、矯正歯科医院に戻って新しい装具を装着してから全処置を再開しなければならない。当然のことながら、歯科矯正用装具が自然にデボンディングすることは、開業医にとっても患者にとっても困った問題であり、可能であれば回避することが一番よい。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、長期間の後でさえも光硬化性材料が分解しないように優れた保護を提供する光硬化性材料用の改良された容器に関する。本発明の容器は、歯科用接着剤およびシーラントに変色特性を付与する染料を保護するのにとりわけ有用である。本発明の容器は、広いスペクトル範囲にわたり化学線の透過を効果的に遮断し、その結果として、光硬化性材料は、保存中に早期に色を消失することはない。
【0017】
本発明の容器は、ポリマーおよび金属粒子を含む。一例として、アルミニウム充填剤が配合されているかまたはアルミニウム粉末コーティングが施されているポリプロピレンで容器を作製することが可能である。ポリマーと金属粒子とを組み合わせることにより、変色性染料に対して、たとえそのような染料がきわめて光に敏感であることが知られていたとしても、化学線の透過をきわめて効果的に遮断する。
【0018】
本発明の容器はまた、良好な蒸気バリヤー性を呈する。その結果として、光硬化性材料のレオロジー特性は、長期間にわたり変化する可能性が低い。たとえば、容器の改良された蒸気バリヤー性により、歯科矯正用接着剤の取扱い特性の劣化に対して実質的な保護が提供されるので、接着剤が早期に硬化したり乾燥したり別の形で不満足なものになったりするようなことがなくなる。
【0019】
より詳細には、本発明の一面は、パッケージ化物品に向けられている。本発明の物品は、ある量の光硬化性材料と、光硬化性材料を少なくとも部分的に取り囲む容器と、を備える。容器は、ポリマーおよび金属粒子を含む。
【0020】
また、本発明の他の面もパッケージ化物品に向けられている。この面において、本発明の物品は、ベースを有する歯科矯正用装具と、装具のベース上に受容されたある量の光硬化性歯科用接着剤と、を備える。本物品はまた、光硬化性接着剤を少なくとも部分的に取り囲む容器をも備える。容器は、ポリマーおよび金属粒子を含む。
【0021】
本発明のさらなる詳細については、特許請求の範囲の特徴部分に規定されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るパッケージ化物品の部分側断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るパッケージ化物品の部分側断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態に係るパッケージ化物品の拡大側断面図である。
【図4】本発明に従って構築された特定の容器の壁について、それを通過する光の種々の波長の透過率を示したグラフである。
【図5】本発明に従って構築された特定の容器の壁について、それを通過する光の種々の波長の透過率を示したグラフである。
【図6】本発明に従って構築された特定の容器の壁について、それを通過する光の種々の波長の透過率を示したグラフである。
【図7】本発明に従って構築された特定の容器中に保存したときの特定の光硬化性接着剤の色安定性を示したグラフである。
【図8】本発明の容器中に保存したときの特定の光硬化性接着剤に含まれるCPQの損失を、本発明に従って構築されていない容器中に保存したときの他の接着剤からのCPQの損失と比較して示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施形態に係る歯科矯正用物品を図1に例示し、全体を数字10で表す。物品10は、ブラケット12のような歯科矯正用装具を備える。ブラケット12は、患者の歯組織にブラケット12を直接ボンディングするためのベース14を有する。好ましくは、ベース14は、歯の外部表面の凸形の複雑な輪郭に正確に一致する複雑な輪郭をもつわずかに凹形の形状を有するが、他の形状も可能である。
【0024】
ブラケット12は、金属(ステンレス鋼など)、プラスチック(ポリカーボネートなど)、またはセラミックス(単結晶性もしくは多結晶性アルミナなど)をはじめとするさまざまな材料のうちの任意の1つから作製可能である。プラスチックまたはセラミックスで作製する場合、患者の歯の色がブラケット12を通して見えるように、ブラケット12は、好ましくは、透明または半透明である。
【0025】
しかしながら、ブラケット12の代わりに他のタイプの装具を物品10と併用してもよい。たとえば、装具は、患者の大臼歯の1つに固定するように適合化された歯科矯正用バッカルチューブであってもよい。他の選択肢として、装具は、ボタン、クリート、リンガルシース、または接着剤により患者の歯組織に直接ボンディングするように適合化された任意の他のデバイスであってもよい。
【0026】
歯科矯正用接着剤16は、ブラケット12のベース14にわたって延在する。歯科矯正処置プログラムの典型的な過程で硬くして患者の歯組織上にブラケット12を固定保持したとき、接着剤16は十分な強度を有する。好ましくは、接着剤16の形状は、ベース14の4つの縁部にほぼアラインメントされた4つの縁部を有するピローに類似している。接着剤16はまた、ベース14を歯組織上に強制配置して接着剤16を硬くした後で、ベース14と患者の歯組織との全ての間隙を接着剤16で充填することを確実にするのに十分な量で存在する。
【0027】
接着剤16は、ダイレクトボンディングに有用でありかつ可視スペクトルに含まれる光のような化学線に暴露すると硬化するいくつかの市販の歯科矯正用接着剤のうちの任意の1つであってよい。好適な接着剤としては、たとえば、スリーエム・ユニテック(3M Unitek)製の「トランスボンド(Transbond)XT」ブランドの接着剤およびリライアンス(Reliance)製の「ライト・ボンド(Light Bond)」ブランドの接着剤が挙げられる。このほかの好適な接着剤については、「装具のベース上に接着剤を含む歯科矯正用装具および接着剤」という名称で本願と同一日に出願された本出願人の同時係属中の米国特許出願第10/126505号明細書に記載されている。
【0028】
好ましくは、接着剤16は、接着剤が硬くなるにつれて色が変化する1種以上の染料を含む。たとえば、接着剤を視覚的にスポッティングして所望でない位置から除去しうるように、接着剤が実質的に硬化されていない間、接着剤に色を付与すべく、染料を選択することが可能である。一般的には、接着剤の剥離および除去は、接着剤が硬くなる前の時点で行ったほうがより容易である。
【0029】
硬くなると接着剤が本質的に無色になるように、染料は、好ましくは、硬化時に漂白されて接着剤の色を消失させる。色が消失すれば、硬化された接着剤を見ることはより困難になるので、口腔内において、より審美的な外観が得られる。装具が半透明または透明である場合および患者の歯の色がブラケット12を通して見える場合、この色消失は、とりわけ有益である。
【0030】
好適な染料の例としては、ローズベンガル、メチレンバイオレット、メチレンブルー、フルオレセイン、エオシンイエロー、エオシンY、エチルエオシン、エオシンブルーイッシュ、エオシンB、エリトロシンB、エリトロシンイエローイッシュブレンド、トルイジンブルー、4’,5’−ジブロモフルオレセイン、およびそれらの組合せが挙げられる。染料に関するこのほかの詳細については、「装具のベース上に接着剤を含む歯科矯正用装具および接着剤」という名称の先に記載した係属中の米国特許出願に明記されている。
【0031】
ブラケット12および接着剤16は、容器18に部分的に取り囲まれている。図1に例示された代表的容器18は、窪みまたはウェル20を規定する内壁部分を有する一体化型成形物体を具備する。ウェル20は、側壁および底部22を具備する。
【0032】
場合により、ウェル20は、平面図において長円形状を有する。他の選択肢として、ウェル20の側壁は、キャリヤー24の縁構造部に係合させるための水平に延在する窪みを具備する。好適なキャリヤー24に関するこのほかの情報については、米国特許第5,328,363号明細書に明記されている。
【0033】
好ましくは、ウェル20の底部22は、気泡、粒子、突出ピン、突起、または少なくとも接着剤16に接触する領域にいくつかの細孔を提供する他の構造部を備えた上表面を有する剥離基材を具備する。細孔は、非連通関係で互いに分離され離間して配置されていてもよい。このほか、細孔は、上表面の最も外側の部分に沿って延在する基準面もしくはそのような上表面の下に延在する1つ以上の基準面またはそのような平面の任意の組み合わせで、互いに連通した状態であってもよい。
【0034】
好ましくは、細孔の体積の大部分は、接着剤を含有しない。より好ましくは、細孔は、接着剤16を実質的に含まない。好ましくは、接着剤の約50重量%未満は、細孔内にあり、より好ましくは、接着剤の約75重量%未満は、細孔内にある。最も好ましくは、接着剤の約90重量%未満は、細孔内にある。好ましくは、細孔の体積の少なくとも50%は、接着剤を含まず、より好ましくは、細孔の体積の少なくとも75%は、接着剤を含まない。最も好ましくは、細孔の体積の少なくとも90%は、接着剤を含まない。そのような構成体を用いれば、接着剤16は、底部22から容易に剥離される。
【0035】
剥離基材は、いくつかの材料のうちの任意の1つから作製可能である。図1に例示された実施形態では、剥離基材は、連続気泡構造または独立気泡構造のいずれかを有する高分子フォーム25で構成されている。独立気泡フォームが好ましい。フォーム25は、好ましくは圧縮性かつ弾力性である。
【0036】
好ましくは、剥離基材の細孔は、全部ではないにしても大部分は約0.001インチ(0.02mm)〜約0.01インチ(0.2mm)の範囲内の直径を有する。細孔サイズは、剥離基材またはフォーム25の上表面の平面に平行な基準面においてその直径を決定することにより確認される。細孔がその基準面において円形状を示さない場合、細孔サイズは、同一基準面においてその細孔の面積に等しい面積を示す円の直径を計算することにより決定される。
【0037】
フォーム25のとりわけ好ましい材料としては、ポリエチレンフォーム、ポリブチレンフォーム、およびポリプロピレンフォームのようなポリオレフィンフォーム、またはこれらのフォームのブレンドが挙げられる。ポリビニルクロリドフォーム、ポリウレタンフォーム、およびフォームコポリマーを利用することも可能である。好適なフォームの例としては、ボルテック(Voltek)製のミニセル(Minicel)ブランドのフォーム(たとえば、シリーズM200、M300、およびT300)が挙げられる。場合により、フォームの気泡の外層を加熱して、細孔直径の減少および/または外部上表面の平面に垂直な方向の細孔深さの減少により、細孔を「密封」するかまたはそのサイズを縮小することが可能である。
【0038】
剥離基材に関するこのほかの情報は、米国特許第6,183,249号明細書中に見いだすことができる。場合により、その参考文献に記載されているように、剥離基材を底部22と一体化させてもよい。その場合、細孔は、米国特許第5,152,917号明細書および同第5,500,273号明細書に開示されている方法のようなマイクロレプリカ作製方法を用いて作製可能である。
【0039】
底部22を有するウェル20を備えた容器18は、ポリマーと金属粒子とを含む材料で作製される。好適なポリマーの例としては、ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ポリエチレン、ポリエチレンコポリマー、シクロオレフィンコポリマー、アクリロニトリルをベースとするコポリマー、ポリビニルクロリド、ポリビニリデンクロリド、およびポリアミドが挙げられる。それらのポリマーのブレンドおよびラミネートも可能である。
【0040】
好適な金属粒子としては、アルミニウム、銅、スチール、金、銀、ニッケル、黄銅、鉄、亜鉛、およびこれらの金属の合金が挙げられる。粒子は、フレーク、粉末、繊維、球体、ロッド、およびそれらの組合せをはじめとするさまざまな形状を有しうる。場合により、粒子は、ガラスバブル、ガラスファイバー、またはガラス球体のような無機コアーを有する金属化粒子である。有機コアーを有する金属化粒子も可能である。
【0041】
好ましくは、金属粉末は、約0.01ミクロン〜約50ミクロンの範囲、より好ましくは約1ミクロン〜約30ミクロンの範囲のサイズを有する。好適な金属粒子の例は、15ミクロンの平均直径を有するアルミニウムフレークである。
【0042】
好ましくは、混合物中のポリマー対金属粉末の比は、約0.1重量%〜約40重量%、より好ましくは約1重量%〜約25重量%の範囲である。
【0043】
場合により、金属粒子をポリマーと混合し、次に、得られた混合物を、図1に示される容器18の形状に型成形してもよい。他の選択肢として、金属粒子とポリマーを混合一体化し、次に、シートの形状に押し出すかまたは型成形し、続いて、図1に示される容器18の形状に成形することも可能である。真空成形のような任意の好適な成形操作により、シート材料を所望の形状に成形することが可能である。他の好適な作製方法については、米国特許第5,738,816号明細書に記載されている。
【0044】
他の選択肢として、ポリマーシートに1層以上の金属粒子層を適用することにより、容器18を作製することも可能である。たとえば、ポリプロピレンシートの片面または両面上にアルミニウム粉末の薄層を真空蒸着させることが可能である。さらなる選択肢として、ポリプロピレンを所望の形状の容器18に成形または型成形した後、アルミニウムをウェル20の内面、ウェル20の外面、または両面に適用することも可能である。
【0045】
好ましくは、容器18の材料は、約400ナノメートル〜約600ナノメートルの範囲の光の透過を実質的に遮断する。この範囲は、先に挙げた感光性染料により吸収される可能性のある光の透過を遮断するのに十分である。しかしながら、より広い範囲も可能であり、接着剤16が先に特定した範囲外の放射線に感度を有する成分を含有している場合には望ましいと思われる。
【0046】
好ましくは、容器18の材料は、先に明記した光硬化性歯科矯正用接着剤をはじめとする光硬化性組成物で使用されるさまざまな化合物と相溶性である。たとえば、ポリマーは、好ましくは、接着剤に含まれるCPQや樹脂成分を有意な程度まで吸着も吸収もしない。その結果として、接着剤は、たとえば容器を空けるときまで、「フレッシュな状態」が保持され、比較的長い保存寿命を有する。
【0047】
有利には、金属粒子は、光沢のある金属様の品質を提供することにより、容器18に審美的外観を付与する。場合により、色相、色味、または色調に変化を与えるために、他の着色剤を添加することができる。たとえば、メタリックブルーの外観を提供するために、二酸化チタンやウルトラマリンブルー着色剤を所望により添加することができる。さらに、金属粒子は、容器18に帯電防止性を付与する。
【0048】
物品10は、容器18に接続されたカバー26をも備える。図1には、カバー26が密閉形態で示されている。タブ28から離れたカバー26の一部分が、容器18のフランジに固定された状態で保持されるように、カバー26のタブ28を把持し好ましくは旋回ヒンジ方式で容器18から該タプを引き離すことにより、カバー26を開放することが可能である。
【0049】
カバー26は、接着剤16が早期に硬化しないように化学線の透過を実質的に遮断する任意の材料から作製可能である。カバー26の好適な材料の例としては、アルミニウム箔とポリマーとのラミネートが挙げられる。たとえば、ラミネートは、ポリエチレンテレフタレート、接着剤、アルミニウム箔、および配向ポリプロピレンの層を含むことが可能である。
【0050】
カバー26は、フランジに沿って延在しウェル20の上部開口を取り囲むヒートシールにより、容器18のフランジに剥離可能に接続されている。先に特定した蓋では、ヒートシールは、容器18のフランジに蓋をボンディングするためにポリプロピレンを軟化させる加熱プラテンにより固定される。このほか、接着剤(たとえば、接着剤30)の層を提供することが可能である。
【0051】
さらに他の選択肢として、物品10は、ブラケット12を省略し容器18および接着剤14だけを提供することにより、構築することも可能である。そのような構成体では、接着剤14は、好ましくは、ブラケットのような単一の歯科矯正用装具と併用するのに好適な量の「1回分」の接着剤である。容器のウェルは、1回分の量または互いに離間して配置された複数回分の量を含みうる。
【0052】
本発明の他の実施形態に係るパッケージ化物品10aを図2に示す。この実施例では、物品10aは、容器18aを備えるシリンジである。容器18aは、チャンバー34aを規定する内壁を有する細長い円筒状ハウジング32aを具備する。
【0053】
ハウジング32aは、わずかにテーパー状の切頭円錐形外表面を有するフォワードノズル36aを具備する。ノズル36aは、チャンバー34aからノズル36aの前端に位置する排出開口まで延在する流路を具備する。
【0054】
シリンジは、ハウジング32a内で摺動可能なプランジャー38aをも具備する。プランジャー38aは、チャンバー34aの円筒状内壁に摺動可能に係合するフロントピストン40aを具備する。プランジャー38aは、プランジャー38aの前進を容易にするために後部の略「T」形のハンドル42aを具備する。
【0055】
ある量の光硬化性材料16aがチャンバー34a内に収容されている。光硬化性材料16aは、先に記載した歯科矯正用接着剤と同一であってもよい。このほか、光硬化性材料16aは、歯科学の他の分野で使用されるボンディング剤または医療用途、家庭用途、および工業用途のような歯科用途以外で使用されるボンディング剤のような他のタイプの材料であってもよい。
【0056】
図面には示されていないが、物品10aは、好ましくは最初に、使用する必要が生じるまで光硬化性材料16aを保護するためにノズル36aに取外し可能に連結されたキャップを具備する。他の選択肢として、物品10aは、キャップがもしあればそれを取り除いた後、ノズル36aに着脱可能に結合されるように適合化された分配チップを具備しうる。好適な分配チップの例については、米国特許第6,238,212号明細書に記載されている。
【0057】
ハウジング32aを具備する容器18aは、ポリマーと金属粒子とを含む材料、たとえば、容器18に関連して先に記載した材料で作製される。場合により、物品10aの構成要素(たとえば、プランジャー38a)はすべて、均一な外観を提供するように同一の材料で作製される。そのような構成体を用いれば、チャンバー34a内の光硬化性材料16aへの化学線の透過は、実質的に遮断され、その特性(たとえば、ボンド強度)は、悪影響を受けなくなる。
【0058】
本発明の他の実施形態に係る物品10bを図3に示す。この実施形態では、物品10bは、チャンバー34bを有する容器18bを具備するカプセルまたはカートリッジである。物品10bは、チャンバー34b内で移動可能なピストン44bをも具備する。
【0059】
容器18bは、出口開口を有するフロントノズル36bを具備する。出口開口は、チャンバー34bに連通した状態である。場合により、図面に示されるように、キャップ38bは、ノズル36b上に摺動可能に装着され、分配操作が望まれるときに除去される。
【0060】
ある量の光硬化性材料16bがチャンバー34b内に収容されている。好適な光硬化性材料16bの例としては、先に記載の光硬化性材料が挙げられる。
【0061】
使用時、物品10bは、歯科分野で周知のアプリケーターのような手持ち式アプリケーター中に配置される。好適なアプリケーターの例は、スリーエム・カンパニー(3M Company)製のno.5706SDである。好適なアプリケーターについては、米国特許第6,095,814号明細書に記載および例示される。
【0062】
分配操作時、アプリケーターのレバーを動かして、ピストン44bの後端に当接したプランジャーを前進させる。レバーを継続して前進させると、ピストン44bは、ノズル36bの方向に前方移動する。この移動により、ノズル36bの出口開口を通ってその対象適用部位まで材料16bを誘導するのに十分な圧力が、光硬化性材料16bに加わる。
【0063】
容器18bは、ポリマーと金属粒子とを含む材料、たとえば、容器18および18aに関連して先に記載した材料で作製される。その結果として、過度の固化や性質の実質的な劣化を伴うことなく、光硬化性材料16bをチャンバー34b内に長期間にわたり安全に保存することができる。
【0064】
先に記載した容器は、本発明の原理に従って実現可能である好適な構成体の代表である。また、当技術分野で公知のものに類似した容器を含めて、いくつかの他の構成体も実現可能である。先に記載した容器は、単に例として提供されているにすぎず、当業者であれば、特定のニーズに好適なさまざまな他のタイプの容器を設計し構築することができるであろう。
【実施例】
【0065】
図1に示される代表的物品10に基づいて、サンプル物品を構築した。ポリマーと金属粒子との混合物で作製された3つのタイプの容器は、射出型成形されたものである。壁厚は、容器の底部では0.05インチ(1.3mm)であり、ウェルを取り囲むフランジおよび側壁の領域では、0.035インチ(0.9mm)であった。3つのタイプの容器の組成を表Iに明記する。
【0066】
【表1】

【0067】
フォーム材料の切片を各容器の各ウェルのボトムに配置した。フォームは、厚さ0.030インチ(0.76mm)のミニセル(Minicel)ブランドのフォームno.M200から切り出した切片から作製した。
【0068】
接着剤プレコート歯科矯正用ブラケットを各容器中に配置した。ブラケットは、メッシュベース付きツイン金属ブラケットであった(スリーエム・ユニテック・コーポレーション(3M Unitek Corporation)製の「ビクトリー・シリーズ(Victory Series)」ブランドのメッシュベース付き左上中央用ミニチュアーツインブラケットno.017−401)。表IIに明記された組成の1つを有する光硬化性歯科矯正用接着剤で各ブラケットをプレコーティングした。
【0069】
【表2】

【0070】
用語解説
BisGMA:ビスフェノールAジグリシジルメタクリレート
BHT:ブチル化ヒドロキシトルエン
CDMA:シトレートジメタクリレート
CPQ:カンファーキノン
DPI:ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート
EDMAB:エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート
EYB:90%エリトロシンBおよび10%エオシンYで作製されたエリトロシンイエローイッシュブレンド
PEG400DMA:ポリエチレングリコールジメタクリレート
PP:ポリプロピレン
充填剤1:シラン処理石英/アエロジル充填剤
充填剤2:シラン処理歯科用ガラスG018−117(スコット・グラス(Schott Glas)製)
充填剤3:カボシル(Cabosil)TS−720(カボット・コーポレーション(Cabot Corporation)製)
【0071】
また、比較を目的として、いくつかの容器を型成形し、対照容器とした。これらの容器は、99%ポリプロピレンおよび1%カーボンブラックからなっていた。カーボンブラックは、スイス国ムッテンツ在のクラリアント社マスターバッチ事業部(Clariant,Masterbatches Division,of Muttenz,Switzerland)製の「オムニカラー(Omnicolor)」ブランドの顔料no.UN0055であった。
【0072】
先に特定した空容器「A」、「B」、および「C」の側壁を通過する紫外および可視スペクトルに含まれる光の全視感透過率を測定した。RSA−PE−19A積分球付属品を備えたパーキン・エルマー・ラムダ19スペクトロフォトメーター(Perkin−Elmer Lambda 19 Spectrophotometer)を用いてASTM方法E903およびE891に従って光透過率を決定した。
【0073】
容器「A」、「B」、および「C」に対して、ナノメートル単位の一連の波長にわたる透過率パーセントを、それぞれ、図4、図5、および図6に示す。図4〜図6に示されたデータから、容器「B」および「C」に対する種々の波長における視感透過率が、容器「A」を通過する同一波長における視感透過率よりも有意に小さいことが示される。
【0074】
実施例I
先に特定したいくつかの歯科矯正用ブラケットに、表IIで接着剤「L」または接着剤「M」として特定した処方に基づいて、接着剤の層をコーティングした。次に、表Iに特定した3つの各容器中にブラケットおよび接着剤を配置した。カバーとしての役割を果たすように、蓋材料を各容器のウェル上に配置した。蓋は、ポリエステルフィルムの層(厚さ12ミクロン)、接着剤の層、アルミニウム箔の層(厚さ25ミクロン)、およびアクリルベースのヒートシールコーティングを具備するラミネートで作製されたものである。次に、18インチ(46cm)の距離で容器を連続蛍光(30ワット)に暴露した。
【0075】
比較を目的として、先に述べたものと同一の蓋、ブラケット、および接着剤を備えたいくつかの「A」容器を、暗所保存状態に保持した。
【0076】
接着剤の光安定性を決定するために、接着剤の入った容器を蛍光灯に暴露する前および暴露した後、分光計(ステラー・ネット・インコーポレーテッド(StellarNet,Inc.)製のno.EPP2000C)を用いて接着剤の赤色を測定した。分光計に、光ファイバー反射プローブ(R400−7−visNIR)、東芝フォトダイオードアレイ、25ミクロンスリット、およびミニチュアー5ワット光ファイバーvis/NIR光源を取り付けた。
【0077】
周囲光によりサンプルが早期に退色しないように、暗室条件で操作を行った。黒色絶縁テープの切片の非接着面でプローブチップを覆うことによりダークスキャンを行い、バックグラウンド値を求めた。光ファイバープローブを白色ハロン(Halon)反射標準(RS50)の表面から四分の一インチ(0.6cm)離して配置した。プローブの軸が標準の表面に対して約45度をなすように、プローブを調整した。光源のスイッチを入れ、曲線が目盛の90%をカバーするように積分時間を調整した後、参照スペクトルを保存した。
【0078】
スチールシムを用いて、0.01インチ(0.25mm)の厚さになるように、2枚の剥離ライナー(スリーエム・カンパニー(3M Company)製のスコッチパック(Scotchpak)TM1022)間で、接着剤をディスクの形態にプレスした。光ファイバー光源のスイッチを切り、2枚の剥離ライナー間に閉じ込めたままの状態でディスクを白色反射標準上に配置した。次に、光源を作動させ、分光計を用いて反射スペクトルを取得し、それをL*、a*、およびb*の値に変換した。接着剤の赤色は、a*として表される。実験結果を図7に示す。
【0079】
図7のデータから、容器「B」および「C」は、接着剤に対して優れた色保護を提供し、赤色(a*)は、暗所環境中に保持された容器内に置かれた接着剤の赤色と大きく異ならなかったことが示される。しかしながら、容器「A」は、1ヶ月間にわたり有意により少ない赤色保護を提供し、3ヶ月後の結果は、保護のさらに有意な減少を示した。
【0080】
実施例II
先に挙げたいくつかの歯科矯正用ブラケットに、表IIで特定した接着剤「L」の層をコーティングした。次に、接着剤を有するそれらのブラケットを、表Iで特定した容器「A」中に配置した。カバーとしての役割を果たすように、蓋材料を各容器のウェル上に配置した。蓋は、配向ポリアミドの層(厚さ25ミクロン)、接着剤の層、アルミニウム箔の層(厚さ60ミクロン)、接着剤の層、ポリエチレンテレフタレートの層(厚さ12ミクロン)、プライマー、および変性ポリプロピレンヒートシールコーティングを具備したラミネートで構成されたものである。次に、それらの容器を40℃の暗オーブン中に保存した。
【0081】
ある量の表IIの接着剤「N」を、前節のブラケットのベース上の接着剤のサイズにほぼ等しいサイズのセクションに分けた。次に、接着剤のそれらのセクションを、先に記載したように1%カーボンブラックが組み込まれたポリプロピレン対照容器中に配置した。
【0082】
カバーとしての役割を果たすように、蓋材料を各容器のウェル上に配置した。蓋は、ポリエチレンテレフタレートの層(厚さ12ミクロン)、アルミニウム箔の層(厚さ20ミクロン)、およびポリプロピレンヒートシールコーティングを具備したラミネートで構成されたものである。この場合も、容器を40℃の暗オーブン中に保存した。
【0083】
図8は、接着剤中のCPQの残存パーセントをある時間にわたり示したグラフである。図8のデータから、1%カーボンブラックが組み込まれたポリプロピレン対照容器ではCPQの損失が顕著であることが示される。また、容器「A」に保存された接着剤でもCPQの量は減少したが、損失は実質的な量ではなかった。
【0084】
CPQの有意な早期損失が起こると、ボンド強度が減少しボンド破壊の危険性が増大するおそれがある。したがって、容器「A」は、歯科矯正用接着剤をはじめとする歯科用組成物を保存するうえで対照容器よりも満足すべき容器である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある量の光硬化性材料と、
該光硬化性材料を少なくとも部分的に取り囲み、かつポリマーおよび金属粒子を含む容器と、
を備える、パッケージ化物品。
【請求項2】
前記光硬化性材料が歯科用材料である、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項3】
前記歯科用材料が歯科用接着剤または歯科用シーラントである、請求項2に記載のパッケージ化物品。
【請求項4】
前記容器が、シリンジ、カプセル、カートリッジ、または窪みを有する物体である、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項5】
前記容器が前記ある量の光硬化性材料を完全に取り囲む、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項6】
前記ポリマーがポリプロピレンを含む、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項7】
前記金属粒子がアルミニウムである、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項8】
前記アルミニウムが約1ミクロン〜約30ミクロンの範囲のサイズを有する、請求項7に記載のパッケージ化物品。
【請求項9】
ポリマー対金属粉末の重量比が約0.1%〜約40%の範囲にある、請求項7に記載のパッケージ化物品。
【請求項10】
前記粒子が前記ポリマー中に分散されている、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項11】
前記粒子が前記ポリマー上に層をなして堆積されている、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項12】
前記粒子が前記ポリマーの対向する面上に2層をなして堆積されている、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項13】
前記光硬化性材料が、この材料が硬化した時に色が変化する染料を含む、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項14】
前記光硬化性材料が歯科用材料であり、かつこの材料が硬化した時に前記染料が本質的に無色になる、請求項13に記載のパッケージ化物品。
【請求項15】
前記容器中に収容された歯科矯正用装具を備える、請求項1に記載のパッケージ化物品。
【請求項16】
前記装具が、ブラケット、バッカルチューブ、ボタン、クリート、またはリンガルシースである、請求項15に記載のパッケージ化物品。
【請求項17】
ベースを有する歯科矯正用装具と、
該装具のベース上に受容されたある量の光硬化性歯科用接着剤と、
該光硬化性接着剤を少なくとも部分的に取り囲み、かつポリマーおよび金属粒子を含む容器と、
を備える、パッケージ化物品。
【請求項18】
前記容器が、窪みを有する物体を含む、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項19】
前記容器に連結されかつ開位置と閉位置との間で移動可能であるカバーを備える、請求項18に記載のパッケージ化物品。
【請求項20】
前記ポリマーがポリプロピレンを含む、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項21】
前記金属粒子がアルミニウムである、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項22】
前記アルミニウムが約1ミクロン〜約30ミクロンの範囲のサイズを有する、請求項21に記載のパッケージ化物品。
【請求項23】
ポリマー対金属粉末の重量比が約0.1%〜約40%の範囲にある、請求項21に記載のパッケージ化物品。
【請求項24】
前記粒子が前記ポリマー中に分散されている、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項25】
前記粒子が前記ポリマー上に層をなして堆積されている、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項26】
前記粒子が前記ポリマーの対向する面上に2層をなして堆積されている、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項27】
前記光硬化性接着剤が、この材料が硬化した時に色が変化する染料を含む、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項28】
前記染料が、前記材料が硬化した時に本質的に無色になる、請求項27に記載のパッケージ化物品。
【請求項29】
前記装具が、ブラケット、バッカルチューブ、ボタン、クリート、またはリンガルシースである、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項30】
材料が少なくとも2種の異なるポリマーを含む、請求項17に記載のパッケージ化物品。
【請求項31】
前記容器がラミネートで構成されている、請求項17に記載のパッケージ化物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−104820(P2010−104820A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−24038(P2010−24038)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【分割の表示】特願2003−585615(P2003−585615)の分割
【原出願日】平成15年2月13日(2003.2.13)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】