説明

全芳香族ポリアミドフィラメント

【課題】高い強度及び弾性率を有する全芳香族ポリアミドフィラメントを提供する。
【解決手段】分子量分布(PDI)が1.5〜2.3であり、熱処理前のパラ結晶パラメーター(gII)が1.7〜1.9%であることを特徴とする全芳香族ポリアミドフィラメントである。全芳香族ポリアミドフィラメントは、重合用反応器20の全ての領域にわたって重合用モノマーの重合反応が均一に進行することによって重合度の偏差を最小化することによって製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全芳香族ポリアミドフィラメントに関するもので、より詳細には高強度と高弾性の物性を有する全芳香族ポリアミドフィラメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
全芳香族ポリアミドフィラメントは特許文献1及び特許文献2等に掲載されているように、芳香族ジアミンと芳香族二塩基酸塩化物をN−メチル−2−ピロリドンを含む重合溶媒の中で重合させて全芳香族ポリアミド重合体を製造する工程と、重合体を濃硫酸溶媒に溶解させて紡糸原液を製造する工程と、紡糸原液を紡糸口金から紡糸し、紡糸した紡糸物を非凝固性流体層を通じて凝固浴槽内に通過させてフィラメントを形成する工程と、フィラメントを水洗、乾燥及び熱処理する工程を通じて製造する。
【0003】
図1は、従来の乾湿式紡糸方式で全芳香族ポリアミドフィラメントを製造する工程を示す概略図である。
【0004】
従来方法においては、全芳香族ポリアミド重合体を製造する時、重合反応器20内に投入された重合用モノマーが互いによく混合及び重合しないため、反応器20の全ての領域にわたって重合反応が均一に進行しない問題がある。
【0005】
それによって、従来方法では全芳香族ポリアミド重合体における重合度の偏差が大きく発生し、最終的に全芳香族ポリアミドフィラメントの強度及び弾性率を低下させる結果が生じる。
【0006】
本発明はこのような従来の問題点を解決して強度及び弾性率がさらに向上した全芳香族ポリアミドフィラメントである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第3,869,429号明細書
【特許文献2】米国特許第3,869,430号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は重合体における重合度の偏差が最小化されてフィラメントの分子量分布(Polydispersity Index、以下「PDI」という)が狭く、結晶自体の欠陥を表すパラ結晶パラメーター(Paracrystalline parameter、「gII」という)が減少し、結果的に強度及び弾性率が向上した全芳香族ポリアミドフィラメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の全芳香族ポリアミドフィラメントは、分子量分布(PDI)が1.5〜2.3であり、熱処理前のパラ結晶パラメーター(gII)が1.7〜1.9%であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は重合用反応器20内で重合用モノマーの重合反応が均一に進行するので、重合体における重合度の偏差が最小化される。
【0011】
これによって、本発明で製造した全芳香族ポリアミドフィラメントは重合体における重合度の偏差が最小化されて分子量分布(PDI)が狭く、低いパラ結晶パラメーター(gII)を示し、これにより強度及び弾性率が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の乾湿式紡糸方式で全芳香族ポリアミドフィラメントを製造する工程を示す概略図である。
【図2】本発明で使用する重合用反応器20を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0014】
まず、本発明では芳香族ジアミンと芳香族二塩基酸塩化物をN−メチル−2−ピロリドンを含む重合溶媒の中で重合させて全芳香族ポリアミド重合体を製造する。
【0015】
ここで、芳香族ジアミンはパラ(p)−フェニレンジアミンなどであり、芳香族二塩基酸塩化物は塩化テレフタロイルなどである。
【0016】
また、重合溶媒は塩化カルシウムが溶解しているN−メチル−2−ピロリドンなどである。
【0017】
本発明は前述のように、全芳香族ポリアミドフィラメント重合体を製造する時、図2に示すように重合用反応器20内に(i)モーター2により回転し、複数のピン3aを有する回転子3と;(ii)複数のピン4aを有する固定子4;とからなった攪拌装置を設けて重合用反応器20内に投入した芳香族ジアミン、芳香族二塩基酸塩化物及び重合溶媒を攪拌し、前記回転子3の回転速度を重合用反応器20内に注入される芳香族二塩基酸塩化物の注入速度及び芳香族ジアミンが溶解している重合溶媒の注入速度より10〜100倍速く調節すると同時に、回転子内のピン3aと固定子内のピン4aの接触頻度を100〜1,000Hzに調節することを特徴とする。
【0018】
図2は本発明で使用する重合用反応器20を示す概略断面図である。
【0019】
具体的に、本発明で使用する重合用反応器20内には図2に示すようにモーター2により回転して複数のピン3aを有する回転子3(rotor)と複数のピン4aを有する固定子4(stator)とからなった攪拌装置が設けられている。
【0020】
本発明では攪拌装置で重合用反応器内に投入された重合用モノマーと重合溶媒を攪拌しながら重合する。
【0021】
この時、回転子3の回転速度を重合用反応器20内に注入される重合用モノマー及び重合溶媒の注入速度より10〜100倍速く調節すると同時に、回転子内のピン3aと固定子内のピン4aの接触頻度(Contact frequency)を100〜1,000Hzに調節する。
【0022】
回転子3の回転速度が重合用モノマーの注入速度の10倍未満であるか、または回転子内のピン3aと固定子内のピン4aの接触頻度(以下、「接触頻度」という。)が100Hz未満である場合には、重合用反応器内の重合用モノマー及び重合溶媒が十分に攪拌されないため、全ての領域にわたって均一な重合反応が生じないようになる。
【0023】
また、回転子3の回転速度が重合用モノマーの注入速度の100倍を超過するか、または回転子内のピン3aと固定子内のピン4aの接触頻度が1,000Hzを超過する場合には、重合用反応器内に高過ぎるせん断力が加わって重合反応に不均一が生じる。
【0024】
フィラメントの強度及び弾性率の向上のために、全芳香族ポリアミド重合体の固有粘度は5.0以上であることが好ましい。
【0025】
重合体の重合条件は前述の特許文献1に掲載された公知の重合条件と同様である。
【0026】
重合体を製造する一例としては1モルのパラ−フェニレンジアミンを約1モルの塩化カルシウムを含むN−メチル−2−ピロリドンに溶解させた溶液と、1モルの塩化テレフタロイルを図2のような攪拌装置が設けられている重合用反応器20内に投入した後攪拌してゲル状の重合体を製造し、これを粉砕、水洗及び乾燥して微細粉末状の重合体を製造する。この時、塩化テレフタロイルは半分ずつ2段階に分けて重合用反応器20内に投入することができる。
【0027】
次に、前述のように製造した全芳香族ポリアミド重合体を濃硫酸溶媒に溶解させて紡糸原液を製造する。その後、図1に示すように紡糸原液を紡糸口金40を通じて紡糸した後、紡糸した紡糸物を非凝固性流体層を通じて凝固浴槽50内に通過させてフィラメントを形成する。次に、形成したフィラメントを水洗、乾燥及び熱処理して全芳香族ポリアミドフィラメントを製造する。図1は紡糸原液を乾湿式で紡糸して全芳香族ポリアミドフィラメントを製造する工程を示す概略図である。
【0028】
紡糸原液の製造時に使用する濃硫酸濃度は97%〜100%であることが好ましく、クロロ硫酸やフルオロ硫酸などを使用することができる。
【0029】
この時、硫酸の濃度が97%未満の場合にはポリマーの溶解性が低下し、非等方性溶液の液晶性発現が困難である。そのため、一定の粘度を有する紡糸原液を製造することが難しく、紡糸時には工程管理が難しくて最終繊維の機械的物性が低下する恐れがある。
【0030】
反対に、濃硫酸の濃度が100%を超過すると、過硫酸(SO)を含有する発煙硫酸でSOが多すぎて取扱上好ましくないだけでなく、高分子の部分的溶解が起きるため紡糸原液としては不適当である。また、たとえ紡糸して得た繊維であっても繊維の内部構造が緻密でなく、外観上光沢がなく、凝固溶液内に広がる硫酸の速度が遅くて繊維の機械的物性が低下する問題点が生じる。
【0031】
一方、繊維物性のために、紡糸原液内における重合体の濃度は10〜25質量%であることが好ましい。
【0032】
しかし、本発明では濃硫酸の濃度及び紡糸原液内重合体の濃度を特に限定するものではない。
【0033】
非凝固性流体層は主に空気層や不活性気体層も使用することができる。
【0034】
紡糸性及びフィラメントの物性を向上するためには、非凝固性流体層の長さ、言い換えれば紡糸口金40の底面と凝固浴槽50内に含まれている凝固液の表面までの距離は0.1〜15cmであることが好ましい。
【0035】
凝固浴槽50内の凝固液はオーバーフローできる。凝固液としては、例えば水、塩水または濃度が70%以下の硫酸水溶液などを使用する。
【0036】
次に、形成されたフィラメントを洗浄、乾燥及び熱処理して全芳香族ポリアミドを製造する。
【0037】
紡糸巻取速度は700〜1,500m/分にする。
【0038】
前述した方法で製造した本発明の全芳香族ポリアミドは重合体における重合度の偏差が最小化されて分子量分布(PDI)が狭く、結晶自体の欠陥を表すパラ結晶パラメーター(gII)が低いので、熱処理前後の強度が26g/d以上であり、熱処理前の弾性率が750g/d以上であり、熱処理後の弾性率が950g/d以上で優れる。
【0039】
具体的に、本発明の全芳香族ポリアミドフィラメントは分子量分布(PDI)が1.5〜2.3、好ましくは1.5〜2.0、より好ましくは1.5〜1.7であり、熱処理前のパラ結晶パラメーター(gII)が1.7〜1.9%である。また、2%張力下で300℃で2秒間熱処理後のパラ結晶パラメーター(gII)が1.3〜1.6%である。
【0040】
分子量分布(PDI)とパラ結晶パラメーター(gII)が前述した範囲を超過する場合には弾性率上昇効果が微小になり、前述した範囲未満の場合には弾性率が増加するが、本発明では達成することが難しい領域に該当する。
【0041】
このように本発明の全芳香族ポリアミドフィラメントは従来の全芳香族ポリアミドフィラメントに比べて、重合体の重合度の偏差が最小化されて分子量分布(PDI)が狭く、結晶自体の欠陥を表すパラ結晶パラメーター(gII)が低い。
【0042】
それによって、本発明の全芳香族ポリアミドは強度及び弾性率が大きく向上する。
【実施例】
【0043】
以下、実施例及び比較例を通じて本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は下記の実施例にその保護範囲が限定されるものではない。
【0044】
[実施例1]
1,000kgのN−メチル−2−ピロリドンを80℃で維持し、ここに塩化カルシウム80kgと48.67kgのパラ−フェニレンジアミンを溶かして芳香族ジアミン溶液Bを製造した。
【0045】
このように製造した芳香族ジアミン溶液と、パラ−フェニレンジアミンと同モル量の溶融塩化テレフタロイルを図2に示すように、多数のピン3aを有する回転子3と多数のピン4aを有する固定子4とからなった攪拌装置が設けられている重合用反応器20内に投入、攪拌して固有粘度が7.0のポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)重合体を製造した。
【0046】
この時、回転子3の回転速度を重合用モノマーの注入速度の30倍に調節し、回転子内のピン3aと固定子内のピン4aの接触頻度を500Hzに調節した。
【0047】
次に、製造した重合体を99%濃硫酸に溶解させて重合体の含有量が18質量%の光学的非等方性紡糸原液を製造した。
次に、製造した前述の紡糸原液を図1に示すように、紡糸口金40を通じて紡糸した。その後、紡糸した紡糸物を7mmの空気層を通じて凝固液である水が含まれている凝固浴槽50内に通過させてフィラメントを形成した。
【0048】
次に、前述のように形成したフィラメントに25℃の水を噴射させて水洗した。その後、これを150℃の表面温度を有する2段乾燥ローラ(Dry roller)を通過させ、これを巻取して熱処理を行わないポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを製造した。
【0049】
製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントの各種物性を測定し、その結果を表1に示した。
【0050】
[実施例2]
実施例1で製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを2%張力下で300℃で2秒間熱処理して、熱処理済みのポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを製造した。
【0051】
製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントの各種物性を測定し、その結果を表1に示した。
【0052】
[比較例1]
実施例1で製造した芳香族ジアミン溶液Bと溶融塩化テレフタロイルAを図2に示した攪拌装置の代わりに、一つの攪拌子(スクリュー)が設けられた通常の重合用反応器内に供給したことを除いては、実施例1と同一条件で処理して、熱処理を行わないポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを製造した。
【0053】
製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントの各種物性を測定し、その結果を表1に示した。
【0054】
[比較例2]
比較例1で製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを2%張力下で300℃で2秒間熱処理して、熱処理済みのポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントを製造した。
製造したポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)フィラメントの各種物性を測定し、その結果を表1に示した。
【表1】

【0055】
本発明において、フィラメントの各種物性は下記のような方法で測定した。
・強度(g/d)
【0056】
インストロン試験機(Instron Engineering Corp、Canton、Mass)で長さが25cmのサンプル糸を利用してサンプル糸が破断する時の強力(g)を測定した後、これをサンプル糸のデニールで分けて強度を求めた。同じく5回のテストを行った後、その平均値を求めて強度とした。この時、引長速度は300mm/分とし、初期荷重は繊度×1/30gとした。
・弾性率(g/d)
【0057】
前述の強度測定条件でサンプル糸の応力−変形曲線を求めた後、この応力−変形率曲線上の勾配から計算する。
・固有粘度
【0058】
98%硫酸25.0mlに試料(重合体またはフィラメント)0.1250gを溶かして試料溶液を製造する。次に、30℃の恒温水槽で毛細管粘度計(Cannon Fenske Viscometer:Type300)で試料溶液の流動時間(秒当り落流回数)と溶媒(硫酸)の流動時間をそれぞれ測定した後、試料溶液の流動時間(秒当り落流回数)を溶媒の流動時間(秒当り落流回数)で割って相対粘度(ηrel)を求める。次に、相対粘度(ηrel)を試料溶液の濃度で割って固有粘度を計算する。
・分子量分布(PDI)
【0059】
GPC(Gel Permeation Chromatography)を利用して下記のように測定する。
(i)全芳香族ポリアミドポリマー誘導体の合成
ジメチルスルホキシド(Dimethyl sulfoxide)に全芳香族ポリアミドフィラメント(試料)とカリウム−tert−ブトキシド(Potassium tert−butoxide)を入れて常温、窒素雰囲気下で試料を溶かし、これにアリルブロマイド(Allyl bromide)を投入してアリル基が置換された全芳香族ポリアミドポリマーを合成する。(Macromolecules 2000、33、4390参照)
(ii)分子量分布測定
【0060】
合成した前記全芳香族ポリアミドポリマーをCHClに溶かして35℃の温度及び10ml/流量(Flow rate)でウォーターマニュアルインジェクターキット(Waters manual injector kit)を有し、屈折率測定器(Refreaction index detector)を備えるShodex GPCを使用して分子量分布を測定する。
・パラ結晶パラメーター(gII
【0061】
ホーゼマン(Hosemann)のユニット−セル面積による回折理論を利用して、下記の方法でgIIを測定する。
(i)サンプリング(Sampling)
【0062】
全芳香族ポリアミドフィラメント(試料)を最大限に揃えて配列した後、太さを約1,000〜2,000デニールにし、長さを2〜3cmになるようにサンプルホルダーに取り付ける。
(ii)測定手順
【0063】
−用意した試料を試料固定具(Sample attachment)に設けてβ−位置(Position)を0°にセットする(フィラメントの軸方向に試料を試料固定具に設けてβ−位置をセットする)。
【0064】
−ウォームアップ(Warming−up)を終えたXRD機器を測定条件の電圧(50kV)及び電流(180mA)に徐々に上げて測定準備段階に移行する。
【0065】
−パラ結晶パラメーター(gII)を算出できる子午線のパターン(Meridional pattern)を測定する。
【0066】
−主要測定条件は下記のように設定する。
【0067】
角度計(Goniometer)、連続スキャンモード(Continuous scan mode)、スキャン角度範囲(Scan angle range):10〜40°、スキャンスピード(Scan speed):0.5(ステップ/スキャン時間はピークの強度が微小であるため、2,000CPS(秒当りカウント)が得られるように充分なビーム(Beam)の露出時間を与える)。
【0068】
−スキャンを行ったプロファイル(Profile)で10〜15°間に現れるピーク(200平面)の2θ位置(Position)を測定する。
【0069】
−測定したプロファイルによって得た値を下記のホーゼマン方程式に代入してパラ結晶パラメーター(gII)を算出する。
【数1】

上式で、δsは回折ピーク(Diffraction peak)の分散度、Lは結晶サイズ(Crystal size)、dは格子面の空間(Space)、mは回折ピークの次数(Order)を、それぞれ表す。
【0070】
本明細書内で本発明をいくつかの好ましい実施形態によって記述したが、当業者ならば、添付の特許請求範囲に開示した本発明の範疇及び思想から外れずに、多くの変形及び修正がなされ得ることがわかるはずである。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上のように、本発明は向上した強度及び弾性率などの物性を有する全芳香族ポリアミドフィラメントである。従って、本発明の産業利用性はきわめて高いものといえる。
【符号の説明】
【0072】
2 モーター
3 回転子
3a 回転子内のピン
4 固定子
4a 固定子内のピン
20 重合用反応器
21 モノマー及び重合溶媒供給口
22 重合体排出口
30 紡糸原液貯蔵槽
40 紡糸口金
50 凝固浴槽
60 水洗装置
70 乾燥装置
80 熱処理装置
90 巻取機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分子量分布(PDI)が1.5〜2.3であり、熱処理前のパラ結晶パラメーター(gII)が1.7〜1.9%であることを特徴とする全芳香族ポリアミドフィラメント。
【請求項2】
分子量分布(PDI)が1.5〜2.0である、請求項1に記載の全芳香族ポリアミドフィラメント。
【請求項3】
分子量分布(PDI)が1.5〜1.7である、請求項1に記載の全芳香族ポリアミドフィラメント。
【請求項4】
2%張力下で300℃で2秒間熱処理後のパラ結晶パラメーター(gII)が1.3〜1.6%である、請求項1に記載の全芳香族ポリアミドフィラメント。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−137281(P2011−137281A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−37925(P2011−37925)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【分割の表示】特願2008−520182(P2008−520182)の分割
【原出願日】平成18年7月5日(2006.7.5)
【出願人】(597114649)コーロン インダストリーズ インク (99)
【Fターム(参考)】