説明

共振器の取付構造、及びその取付方法

【課題】 簡単な構成で、位置ズレが防止できると共に、半田付強度の良好な共振器の取付構造、及びその取付方法を提供する。
【解決手段】 本発明の共振器の取付構造において、共振器6は、円筒型誘電体6aを倒した状態で、円筒型誘電体6aの長さ方向が回路基板1に設けられた一対の第1のランド部4a間に配置されると共に、円筒型誘電体6aの円周面に設けられた外部導体6bが一対の第1のランド部4aに半田付けされたため、一対の第1のランド部4aに設けられた半田が溶融した時、半田の表面張力によって、円筒型誘電体6aは、自動的に傾きが修正されて、取付位置ズレが防止できるものが提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は送信機等の電子機器に使用される発振回路に適用して好適な共振器の取付構造、及びその取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図8は従来の円柱型チップ部品の取付構造を示す断面図、図9は従来の円柱型チップ部品の取付方法を示す説明図であり、次に、従来の円柱型チップ部品の取付構造を図8、図9に基づいて説明すると、回路基板51には、間隔を置いて配置された四角状の一対のランド部52aを有する配線パターン52が設けられている。
【0003】
円柱型チップ部品53は、その両端部の円周部に設けられた電極54を有し、この円柱型チップ部品53は、丸みをなしたそれぞれの電極54が広幅のランド部52aに載置された状態で半田55付けされて、回路基板51に取り付けられている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
しかし、従来の円柱型チップ部品の取付構造は、丸みをなした電極54が広幅のランド部52aに半田55付けされるため、一対のランド部52aを結ぶ線に対して円柱型チップ部品53が傾く等の載置バラツキによって、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるばかりか、クリーム半田の塗布厚のバラツキによって、クリーム半田の溶融した際の表面張力の差が起因して、円柱型チップ部品53が広幅のランド部52aの範囲で移動し、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じる。
【0005】
次に、従来の円柱型チップ部品の取付方法を図9に基づいて説明すると、先ず、ランド部52a上にクリーム半田56を塗布する。
この時、クリーム半田56は、ランド部52aの一部を露出するための切り欠き部56aが設けられる。
【0006】
次に、円柱型チップ部品53の電極54が切り欠き部56a内のランド部52a上に載置され、この状態でリフロー炉内に搬送して、クリーム半田56を溶融、硬化すると、図8に示すように、電極54がランド部52aに半田55付けされて、円柱型チップ部品53の取付が完了する。(例えば、特許文献1参照)
【0007】
しかし、従来の円柱型チップ部品の取付方法では、クリーム半田56の切り欠き部56aの形成位置のバラツキ、或いは振動や衝撃による円柱型チップ部53の動きで、軟らかいクリーム半田56が排除されることによって、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるばかりか、クリーム半田の塗布厚のバラツキによって、クリーム半田の溶融した際の表面張力の差が起因して、円柱型チップ部品53が広幅のランド部52aの範囲で移動し、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じる。
【0008】
【特許文献1】特開平7−30238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の円柱型チップ部品の取付構造は、丸みをなした電極54が広幅のランド部52aに半田55付けされるため、一対のランド部52aを結ぶ線に対して円柱型チップ部品53が傾く等の載置バラツキによって、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるばかりか、クリーム半田の塗布厚のバラツキによって、クリーム半田の溶融した際の表面張力の差が起因して、円柱型チップ部品53が広幅のランド部52aの範囲で移動し、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるという問題がある。
【0010】
従来の円柱型チップ部品の取付方法では、クリーム半田56の切り欠き部56aの形成位置のバラツキ、或いは振動や衝撃による円柱型チップ部53の動きで、軟らかいクリーム半田56が排除されることによって、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるばかりか、クリーム半田の塗布厚のバラツキによって、クリーム半田の溶融した際の表面張力の差が起因して、円柱型チップ部品53が広幅のランド部52aの範囲で移動し、円柱型チップ部品53に取付位置ズレが生じるという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は簡単な構成で、位置ズレが防止できると共に、半田付強度の良好な共振器の取付構造、及びその取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、ランド部が設けられた配線パターンを有する回路基板と、前記ランド部に半田付けされる円筒型の共振器とを備え、前記配線パターンの前記ランド部は、互いに間隔を置いて平行な状態で設けられた帯状の一対の第1のランド部を有し、前記共振器は、円筒型誘電体と、この円筒型誘電体の外周面に設けられた外部導体を有し、前記共振器は、前記円筒型誘電体を倒した状態で、前記円筒型誘電体の長さ方向が前記一対の第1のランド部間に配置されると共に、前記共振器の前記外部導体が前記一対の第1のランド部に半田付けされた構成とした。
【0013】
また、第2の解決手段として、前記第1のランド部の長さは、前記円筒型誘電体の長さの1/2以上有し、前記円筒型誘電体の長さの1/2以上にわたって、前記外部導体が半田付けされた構成とした。
また、第3の解決手段として、前記一対の第1のランド部間には、前記第1のランド部から間隔を持って設けられた帯状の第2のランド部を有し、この第2のランド部上に位置する前記外部導体が前記第2のランド部に半田付けされた構成とした。
【0014】
また、第4の解決手段として、前記第1,第2のランド部は、互いに繋がった前記配線パターンで形成されると共に、前記配線パターン上に設けられたレジスト膜、或いはシルク膜によって、前記第1,第2のランド部の領域が形成された構成とした。
【0015】
また、第5の解決手段として、請求項1,又は2記載の共振器の取付構造を備え、前記一対の第1のランド部上にクリーム半田が設けられた後、前記クリーム半田を溶融、硬化して、半田からなる一対の盛り上がり壁部が設けられ、しかる後、前記共振器の前記円筒型誘電体を倒した状態で、前記円筒型誘電体の長さ方向が前記一対の盛り上がり壁部間に配置されて、前記円筒型誘電体の円周部が前記一対の盛り上がり壁部間で位置決めされ、次に、前記半田盛り上がり壁部を溶融、硬化するようにした取付方法とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記円筒型誘電体の円周部を位置決めした前記一対の盛り上がり壁部には、補充半田が設けられ、前記盛り上がり壁部と前記補充半田によって、前記外部導体が前記第1のランド部に半田付けされた取付方法とした。
また、第7の解決手段として、請求項3記載の共振器の取付構造を備え、前記一対の盛り上がり壁部と前記補充半田の溶融、硬化によって、前記第2のランド部と前記外部導体との間の半田付けが行われるようにした取付方法とした。
【発明の効果】
【0017】
本発明の共振器の取付構造において、回路基板には、互いに間隔を置いて平行な状態で設けられた帯状の一対の第1のランド部を有し、共振器は、円筒型誘電体を倒した状態で、円筒型誘電体の長さ方向が一対の第1のランド部間に配置されると共に、円筒型誘電体の円周面に設けられた外部導体が一対の第1のランド部に半田付けされたため、円筒型誘電体の長さ方向が一対の第1のランド部間で傾いた状態で配置された場合でも、一対の第1のランド部に設けられた半田が溶融した時、半田の表面張力によって、円筒型誘電体は、自動的に傾きが修正されて、取付位置ズレが防止できると共に、一対の第1のランド部におけるクリーム半田の塗布厚のバラツキがあっても、円筒型誘電体の長さ方向のそれぞれに設けられた半田は、円筒型誘電体の長さ方向での半田付け行うため、円筒型誘電体を傾ける作用が無く、従って、取付位置ズレのないものが得られる。
【0018】
また、第1のランド部の長さは、円筒型誘電体の長さの1/2以上有し、円筒型誘電体の長さの1/2以上にわたって、外部導体が半田付けされたため、半田付が強固にできて、取り付け強度の良好なものが得られる。
【0019】
また、一対の第1のランド部間には、第1のランド部から間隔を持って設けられた帯状の第2のランド部を有し、この第2のランド部上に位置する外部導体が第2のランド部に半田付けされたため、半田箇所を大きくできて、取り付け強度の良好なものが得られる。
【0020】
また、第1,第2のランド部は、互いに繋がった配線パターンで形成されると共に、配線パターン上に設けられたレジスト膜、或いはシルク膜によって、第1,第2のランド部の領域が形成されたため、第1,第2のランド部の領域が簡単に形成できて、生産性の良好なものが得られる。
【0021】
また、共振器の取付構造を備え、一対の第1のランド部上にクリーム半田が設けられた後、クリーム半田を溶融、硬化して、半田からなる一対の盛り上がり壁部が設けられ、しかる後、共振器の円筒型誘電体を倒した状態で、円筒型誘電体の長さ方向が一対の盛り上がり壁部間に配置されて、円筒型誘電体の円周部が一対の盛り上がり壁部間で位置決めされ、次に、半田盛り上がり壁部を溶融、硬化するようにしたため、共振器は、硬化した半田によって位置決めされ、従って、振動や衝撃による共振器の動きやズレが無く、取付位置ズレのないものが得られる。
【0022】
また、円筒型誘電体の円周部を位置決めした一対の盛り上がり壁部には、補充半田が設けられ、盛り上がり壁部と補充半田によって、外部導体が第1のランド部に半田付けされたため、半田量を多くできて、取り付け強度の良好なものが得られる。
【0023】
また、共振器の取付構造を備え、一対の盛り上がり壁部と補充半田の溶融、硬化によって、第2のランド部と外部導体との間の半田付けが行われるようにしたため、半田箇所を大きくできて、取り付け強度の良好なものが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の共振器の取付構造、及びその取付方法に係る図面を説明すると、図1は本発明の共振器の取付構造を示す要部の平面図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は図1の3−3線における断面図、図4は本発明の共振器の取付構造に係る回路基板の要部の平面図、図5は本発明の共振器の取付方法の第1工程を示す説明図、図6は本発明の共振器の取付方法の第2工程を示す説明図、図7は本発明の共振器の取付方法の第3工程を示す説明図である。
【0025】
次に、本発明の共振器の取付構造を図1〜図4に基づいて説明すると、回路基板1には、銅箔等からなる配線パターン2が設けられると共に、この配線パターン2は、複数のランド部3と、帯状の第1,第2のランド部4a、4bからなるランド部4が設けられ、ランド部3には、チップ型コンデンサやチップ型抵抗器等の電子部品5が半田付けされると共に、ランド部3,4には、共振器6が半田7付けされて、回路基板1には、所望の電気回路が形成されている。
【0026】
また、ランド部4は、互いに間隔を置いて平行な状態で設けられた帯状の一対の第1のランド部4aと、この一対の第1のランド部4a間に間隔をもって配置された帯状の第2のランド部4bを有し、この第1,第2のランド部4a、4bは、例えば、配線パターン2の接地パターン2aによって互いに繋がって形成されると共に、この接地パターン2a上には、レジスト膜やシルク膜からなる絶縁膜8が設けられて、第1,第2のランド部4a、4bの領域が形成されている。
【0027】
共振器6は、円筒型誘電体6aと、この円筒型誘電体6aの正面の外面を除く外面に設けられた外部導体6bと、この外部導体6bに接続された状態で、円筒型誘電体6aの内部に設けられた内部導体6cと、円筒型誘電体6a内に挿入され、内部導体6cに接続されたL字状の芯線6dとで構成されている。
【0028】
この共振器6は、芯線6dの一端がランド部3に位置する回路基板1の孔1aに挿通され、円筒型誘電体6aを倒した状態で、円筒型誘電体6aの長さ方向が一対のランド部4a間に位置し、且つ、第2のランド部4b上に配置されると共に、円筒型誘電体6aの円周面に設けられた外部導体6bが一対の第1のランド部4aと第2のランド部4bに半田7付けされている。
【0029】
この時、芯線6dは、ランド部3に半田付けされると共に、第1,第2のランド部4a、4bの長さは、円筒型誘電体6aの長さの1/2以上有して、外部導体6bが円筒型誘電体6aの長さの1/2以上にわたって半田7付けされて、共振6の取付が強固となって、本発明の共振器の取付構造が形成されている。
【0030】
そして、共振器6は、円筒型誘電体6aの長さ方向が一対の第1のランド部4a間に配置された状態で、円筒型誘電体6aの円周面に設けられた外部導体6bが一対の第1のランド部4aに半田7付けされた構成となっているため、円筒型誘電体6aの長さ方向が一対の第1のランド部4a間で傾いた状態で配置された場合でも、一対の第1のランド部4aに設けられた半田が溶融した時、半田の表面張力によって、円筒型誘電体6aは、自動的に傾きが修正されて、取付位置ズレが防止できると共に、一対の第1のランド部4aにおけるクリーム半田の塗布厚のバラツキがあっても、円筒型誘電体6aの長さ方向のそれぞれに設けられた半田7は、円筒型誘電体6aの長さ方向での半田7付け行うため、円筒型誘電体6aを傾ける作用が無く、従って、取付位置ズレのないものが得られるようになる。
【0031】
次に、本発明の共振器の取付方法を図4〜図7に基づいて説明すると、先ず、図4に示すように、回路基板1には、第1,第2のランド部4a、4bからなるランド部4を形成したものを用意し、次に、図5に示すように、一対のランド部4aには、クリーム半田を塗布等によって設け、このクリーム半田を溶融、硬化して、半田からなる一対の盛り上がり壁部9を形成する。
この時、回路基板1は、リフロー内に搬送され、クリーム半田が溶融、硬化されて、盛り上がり壁部9が蒲鉾状に形成された状態となる。
【0032】
次に、図6に示すように、共振器6は、円筒型誘電体6aを倒した状態で、円筒型誘電体6aの長さ方向が一対の盛り上がり壁部9間に配置されて、円筒型誘電体6aの円周部が一対の盛り上がり壁部9間で位置決めされる。
これによって、振動や衝撃時における共振器6の位置ズレを防止できるようになる。
【0033】
次に、図7に示すように、クリーム半田からなる補充半田10が半田盛り上がり壁部9上に設けられた後、この状態でリフロー内に搬送して、補充半田10と盛り上がり壁部9を溶融、硬化すると、図2に示すように、補充半田10と盛り上がり壁部9からなる半田7が第2のランド部4b側に流れ込んで、第1,第2のランド部4a、4bと外部導体6bが半田7付けされて、本発明の共振器の取付が完了する。
【0034】
そして、このような本発明の共振器の取付方法は、一対の第1のランド部4a上にクリーム半田が設けられた後、クリーム半田を溶融、硬化して、半田からなる一対の盛り上がり壁部9が設けられ、しかる後、共振器6の円筒型誘電体6aを倒した状態で、円筒型誘電体6aの長さ方向が一対の盛り上がり壁部9間で位置決めされたため、振動や衝撃による共振器6の動きやズレが無く、取付位置ズレのないものが得られ、また、外部導体6bが一対の第1ランド部4aに半田7付けされることによって、一対の第1のランド部4aに設けられた半田が溶融した時、半田の表面張力によって、円筒型誘電体6aは、自動的に傾きが修正されて、取付位置ズレが防止できるものである。
【0035】
なお、上記実施例では、補充半田10を設けたもので説明したが、この補充半田10を削除した取付方法でも良いこと勿論である。
また、盛り上がり壁部9と補充半田10がリフロー炉で溶融するもので説明したが、盛り上がり壁部9と補充半田10とを手半田によって溶融するものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の共振器の取付構造を示す要部の平面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】図1の3−3線における断面図。
【図4】本発明の共振器の取付構造に係る回路基板の要部の平面図。
【図5】本発明の共振器の取付方法の第1工程を示す説明図。
【図6】本発明の共振器の取付方法の第2工程を示す説明図。
【図7】本発明の共振器の取付方法の第3工程を示す説明図。
【図8】従来の円柱型チップ部品の取付構造を示す断面図。
【図9】従来の円柱型チップ部品の取付方法を示す説明図。
【符号の説明】
【0037】
1:回路基板
1a:孔
2:配線パターン
2a:接地パターン
3:ランド部
4:ランド部
4a:第1のランド部
4b:第2のランド部
5:電子部品
6:共振器
6a:円筒型誘電体
6b:外部導体
6c:内部導体
6d:芯線
7:半田
8:絶縁膜(レジスト膜やシルク膜)
9:盛り上がり壁部
10:補充半田

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランド部が設けられた配線パターンを有する回路基板と、前記ランド部に半田付けされる円筒型の共振器とを備え、前記配線パターンの前記ランド部は、互いに間隔を置いて平行な状態で設けられた帯状の一対の第1のランド部を有し、前記共振器は、円筒型誘電体と、この円筒型誘電体の外周面に設けられた外部導体を有し、前記共振器は、前記円筒型誘電体を倒した状態で、前記円筒型誘電体の長さ方向が前記一対の第1のランド部間に配置されると共に、前記共振器の前記外部導体が前記一対の第1のランド部に半田付けされたことを特徴とする共振器の取付構造。
【請求項2】
前記第1のランド部の長さは、前記円筒型誘電体の長さの1/2以上有し、前記円筒型誘電体の長さの1/2以上にわたって、前記外部導体が半田付けされたことを特徴とする請求項1記載の共振器の取付構造。
【請求項3】
前記一対の第1のランド部間には、前記第1のランド部から間隔を持って設けられた帯状の第2のランド部を有し、この第2のランド部上に位置する前記外部導体が前記第2のランド部に半田付けされたことを特徴とする請求項1,又は2記載の共振器の取付構造。
【請求項4】
前記第1,第2のランド部は、互いに繋がった前記配線パターンで形成されると共に、前記配線パターン上に設けられたレジスト膜、或いはシルク膜によって、前記第1,第2のランド部の領域が形成されたことを特徴とする請求項3記載の共振器の取付構造。
【請求項5】
請求項1,又は2記載の共振器の取付構造を備え、前記一対の第1のランド部上にクリーム半田が設けられた後、前記クリーム半田を溶融、硬化して、半田からなる一対の盛り上がり壁部が設けられ、しかる後、前記共振器の前記円筒型誘電体を倒した状態で、前記円筒型誘電体の長さ方向が前記一対の盛り上がり壁部間に配置されて、前記円筒型誘電体の円周部が前記一対の盛り上がり壁部間で位置決めされ、次に、前記半田盛り上がり壁部を溶融、硬化するようにしたことを特徴とする共振器の取付方法。
【請求項6】
前記円筒型誘電体の円周部を位置決めした前記一対の盛り上がり壁部には、補充半田が設けられ、前記盛り上がり壁部と前記補充半田によって、前記外部導体が前記第1のランド部に半田付けされたことを特徴とする請求項5記載の共振器の取付方法。
【請求項7】
請求項3記載の共振器の取付構造を備え、前記一対の盛り上がり壁部と前記補充半田の溶融、硬化によって、前記第2のランド部と前記外部導体との間の半田付けが行われるようにしたことを特徴とする請求項6記載の共振器の取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−303254(P2006−303254A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−124280(P2005−124280)
【出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)