説明

共有情報提供システム及び共有情報提供方法

【課題】ユーザが閲覧要求する情報に関連する情報のみをユーザに提供する。
【解決手段】サービスサーバ2は、共有情報、共有情報識別子、閲覧対象ユーザ、及び共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成する共有付随情報生成部214と、キーワードに対応する共有情報を取得する共有情報出力部216とを備える。統合サービスサーバ3は、各サービスサーバ2から共有付随情報を取得し、該情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成する共有付随統合情報生成部314と、共通キーワードに、キーワード、共有情報を蓄積するサービスサーバ名、及び共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するキーワード分類情報生成部316と、キーワード分類情報及び共有付随統合情報を参照し、閲覧要求ユーザを閲覧対象とする共有情報を蓄積するサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を抽出する関連蓄積情報出力部317とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ間の情報共有、情報提供を目的として、コンピュータネットワーク上に設置されたサービスサーバに、ユーザが共有し、利用する情報(以下、「共有情報」と記す)の投稿、及び共有情報の閲覧を実現する共有情報提供システム及び共有情報提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピュータネットワークを利用した共有情報提供システムでは、ネットワーク上で、用途や組織に対応して複数のサービスサーバを用いるものが一般的である。当該システムのユーザは、各個人固有の業務や興味を有することが多く、これらに関連する情報を、各々のサービスサーバに対して別々にアクセスし、その用途に応じた情報提供、情報共有が行われることが一般的である。
【0003】
ここで、これらの情報は、コンピュータネットワーク上の複数のサービスサーバに分散して存在するという状況が多くみられるが、この場合、ユーザは各々のサービスサーバ上ではその中に蓄積された共有情報のみしか参照することができないため、一般的には複数のサービスサーバにログインして関連する共有情報の提供、取得を行う必要があり、用途や組織をまたがる情報提供、情報共有には困難を伴うことが多い。
【0004】
このような状況を改善するためには、ユーザがある一つのサービスサーバにアクセスするだけで、複数のサービスサーバに分散されている当該ユーザの関連情報を一度に得られることが望ましい。そこで、統合サービスサーバを設け、統合サービスサーバにアクセスすることで、他のサービスサーバから関連情報を取得可能とするシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−282576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の技術では、新しく発生した情報を取得することができるが、ユーザが閲覧を意図する情報と無関係な情報も多く含まれている。このため、ユーザは多量の新しく発生した情報から、必要な情報を取捨選択する必要があった。
【0007】
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、ユーザが閲覧要求する情報に関連する情報のみをユーザに提供することが可能な、共有情報提供システム及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、コンピュータネットワークに接続される複数のサービスサーバに蓄積された情報を集約し、共有情報をキーワードによって分類・整理する統合サービスサーバを設置する。各ユーザに対しては、ユーザが閲覧要求する情報に関連する情報がどのサービスサーバに蓄積されているかを示す。
【0009】
すなわち、本発明に係る共有情報提供システムは、ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備え、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供システムであって、前記サービスサーバは、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成する共有付随情報生成部と、前記情報入出力端末から入力される、共有情報のキーワード又はタイトルを指定した共有情報閲覧要求に応じて、前記共有付随情報を参照して、該指定されたキーワード又はタイトルに対応付けられた共有情報を取得し、該取得した共有情報を前記情報入出力端末に送出する共有情報出力部と、を備え、前記統合サービスサーバは、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成する共有付随統合情報生成部と、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するキーワード分類情報生成部と、前記情報入出力端末又は前記サービスサーバから入力される、共有情報のキーワードを指定した共有情報閲覧要求に応じて、前記キーワード分類情報を参照して、該指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記サービスサーバ又は前記情報入出力端末に送出する関連蓄積情報出力部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る共有情報提供方法は、ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、前記情報入出力端末により、前記サービスサーバに対して、共有情報のキーワード又はタイトルを指定した共有情報閲覧要求をするステップと、前記サービスサーバにより、前記共有付随情報を参照して、前記指定されたキーワード又はタイトルに対応付けられた共有情報を取得し、該取得した共有情報を前記情報入出力端末に送出するステップと、前記サービスサーバにより、前記統合サービスサーバに対して、前記閲覧要求された共有情報のキーワードを指定して、前記閲覧要求された共有情報に関連する関連共有情報の閲覧要求をするステップと、前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、前記関連共有情報の閲覧要求にて指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記サービスサーバに送出するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る共有情報提供方法は、ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、前記情報入出力端末により、前記統合サービスサーバに対して、共有情報のキーワードを指定した共有情報閲覧要求をするステップと、前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、前記指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記情報入出力端末に送出するステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る共有情報提供方法は、ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、ユーザごとに該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、ユーザごとに該ユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を抽出するステップと、前記統合サービスサーバにより、前記情報入出力端末により、前記統合サービスサーバに対して、ログインするステップと、前記抽出した、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子のうち、前記ログインしたユーザに対する、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を前記情報入出力端末に送出するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザはネットワーク上の1つのサービスサーバ又は統合サービスサーバにアクセスすることで、他のサービスサーバに分散して蓄積された、ユーザが閲覧要求する共有情報に関連する情報を容易に取得することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による一実施形態の共有情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による一実施形態のサービスサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明による一実施形態のユーザ情報テーブルの例を示す図である。
【図4】本発明による一実施形態の共有付随情報テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明による一実施形態の統合サービスサーバの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明による一実施形態のユーザ統合情報テーブルの例を示す図である。
【図7】本発明による一実施形態の共有関連集約テーブルの例を示す図である。
【図8】本発明による一実施形態のキーワード分類情報テーブルの例を示す図である。
【図9】本発明による一実施形態の共通キーワード抽出処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明による一実施形態の情報入出力端末の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明による一実施形態の共有情報提供システムにおける動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明による一実施形態の共有情報提供システムにおける共有情報提供の第1の動作例を示すフローチャートである。
【図13】本発明による一実施形態の共有情報提供システムにおける共有情報提供の第2の動作例を示すフローチャートである。
【図14】本発明による一実施形態の共有情報提供システムにおける共有情報提供の第3の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明による共有情報提供システム及び共有情報提供方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[システムの構成]
図1は、本発明の共有情報提供システムの構成を示すブロック図である。共有情報提供システム1は、複数のサービスサーバ2(2−1〜2−n)と、統合サービスサーバ3と、情報入出力端末4と、ネットワーク5とを備え、サービスサーバ2と、統合サービスサーバ3と、情報入出力端末4とは、ネットワーク5を介して相互に接続される。本システムのユーザは、1つ以上のサービスサーバ2にアクセス可能とする。また、管理者は、全てのサービスサーバ2にアクセス可能であり、サービスサーバ2に対して、ユーザに関する情報(ユーザ情報)の登録、ユーザ情報の変更等を行うことができるものとする。
【0017】
サービスサーバ2は、共有情報提供システム1において、ユーザ情報及びユーザが投稿する共有情報を蓄積するものである。詳細は図2を参照して後述する。
【0018】
統合サービスサーバ3は、複数のサービスサーバ2に蓄積されているユーザ情報及び共有情報を統合・集約し、これら共有情報全体にわたる処理を行うものである。詳細は図5を参照して後述する。
【0019】
情報入出力端末4は、共有情報提供システム1を使用するユーザが、サービスサーバ2にアクセスして共有情報を投稿することを可能とするとともに、サービスサーバ2又は統合サービスサーバ3にアクセスして共有情報を閲覧することを可能とするものである。詳細は図10を参照して後述する。以下の説明において、情報入出力端末4がサービスサーバ2又は統合サービスサーバ3にアクセス(ログイン)するとは、ユーザが情報入出力端末4を操作してサービスサーバ2又は統合サービスサーバ3にアクセス(ログイン)すること意味する。
【0020】
[サービスサーバ]
図2は、サービスサーバ2の構成を示すブロック図である。サービスサーバ2は、サービスサーバ制御部21と、ユーザ情報記憶部22と、共有付随情報記憶部23とを備える。サービスサーバ制御部21は、情報入力部211と、ユーザ認証部212と、ユーザ情報生成部213と、共有付随情報生成部214と、キーワード抽出部215と、共有情報出力部216とを備える。
【0021】
情報入力部211は、情報入出力端末4からアクセスがあると、ログイン情報(ユーザ名、ユーザID番号、アクセス情報及びパスワード等の認証情報)をユーザ認証部212に出力し、アクセス許可されたユーザによって情報入出力端末4からユーザ情報が入力(投稿)されると、入力されたユーザ情報をユーザ情報生成部213に出力し、アクセス許可されたユーザによって情報入出力端末4から共有情報が入力されると、入力された共有情報を共有付随情報生成部214及びキーワード抽出部215に出力し、アクセス許可されたユーザによって情報入出力端末4から共有情報閲覧要求が入力されると、入力された共有情報閲覧要求を共有情報出力部216に出力する。ここで、ユーザ情報とは、サービスサーバ2の利用者となるユーザのユーザ名、実名(フルネーム)、ユーザID番号、パスワード等の認証情報、所属組織を含む情報である。ユーザ情報は、例えば管理者により設定される。
【0022】
ユーザ情報生成部213は、情報入力部211から入力されるデータに基づいて、ユーザごとにユーザ情報を生成し、ユーザ情報記憶部22に蓄積する。
【0023】
ユーザ情報記憶部22は、ユーザ情報生成部213から入力されるユーザ情報からなるユーザ情報テーブルを記憶する。図3に、ユーザ情報記憶部22が記憶するユーザ情報テーブルの例を示す。
【0024】
ユーザ認証部212は、情報入出力端末4からアクセスがあると、情報入力部211から入力されるユーザ情報とユーザ情報記憶部22に記憶されたユーザ情報とを比較してユーザ認証を行い、一致する場合にはアクセスを許可し、一致しない場合はアクセスを拒否する。
【0025】
ユーザは、共有情報を入力する際に、併せて共有情報のタイトル、共有情報の閲覧対象ユーザ、共有情報のキーワード等を付与する。共有付随情報生成部214は、情報入力部211から入力されるこれらの情報に対して、共有情報ごとに、共有情報の識別子(例えば、ID番号)、共有情報の作成者、共有情報の作成時刻の情報を付与した共有付随情報を生成し、共有付随情報記憶部23に出力する。ここで、タイトルとは、ファイル名等であってもよく、共有情報を識別できる情報であればよい。
【0026】
共有付随情報記憶部23は、共有付随情報生成部214から入力される共有付随情報からなる共有付随情報テーブルを記憶する。図4に、共有付随情報記憶部23が記憶する共有付随情報テーブルの例を示す。なお、図中では便宜上、共有情報(文書データを含む情報)を「aaa」、「bbb」と記している。
【0027】
キーワード抽出部215は、情報入出力端末4から情報入力部211を介して入力される共有情報に対して、共有情報のキーワードを抽出する。ここで、共有情報とは文書データを含む情報を想定している。キーワード抽出部215は、例えば形態素解析により文章中の名詞を抽出し、出現頻度が高いものをキーワードとして抽出する。あるいは、形態素解析により抽出した名詞を辞書と照合してキーワードを抽出することも可能である。辞書は必要に応じて分野別辞書(例えば、IT用語辞書)を用いる。
【0028】
共有情報出力部216は、情報入出力端末4から情報入力部211を介して入力される、共有情報のキーワード又はタイトルを指定した共有情報閲覧要求に応じて、共有付随情報記憶部23に蓄積された共有付随情報テーブルを参照して、指定されたキーワード又はタイトルに対応付けられた共有情報を取得し、取得した共有情報をネットワーク5を介して情報入出力端末4に送出する。
【0029】
[統合サービスサーバ]
次に、統合サービスサーバ3について説明する。図5は、統合サービスサーバ3の構成を示すブロック図である。統合サービスサーバ3は、統合サービスサーバ制御部31と、ユーザ統合情報記憶部32と、共有付随統合情報記憶部33と、キーワード分類情報記憶部34とを備える。統合サービスサーバ制御部31は、情報入力部311と、ユーザ認証部312と、ユーザ統合情報生成部313と、共有付随統合情報生成部314と、類義語検索部315と、キーワード分類情報生成部316と、関連蓄積情報出力部317とを備える。
【0030】
情報入力部311は、情報入出力端末4からアクセスがあると、アクセス情報(ユーザ名、ユーザID番号、アクセス情報及びパスワード等の認証情報)をユーザ認証部312に出力し、アクセス許可されたユーザによって情報入出力端末4からユーザ情報が入力されると、入力されたユーザ情報をユーザ統合情報生成部313に出力し、サービスサーバ2又はアクセス許可されたユーザによって情報入出力端末4から関連共有情報閲覧要求が入力されると、入力された関連共有情報閲覧要求を関連蓄積情報出力部317に出力する。ここで、関連共有情報とは、後述する共通キーワードによって関連付けられた共有情報のことをいう。
【0031】
さらに、情報入力部311は、全てのサービスサーバ2にアクセス可能なユーザ(管理者)のユーザ名を利用して、各サービスサーバ2に対してアクセスする機能を有する。なお、指定されたサービスサーバ2のみアクセス可能とすることもできる。情報入力部311は、サービスサーバ2にアクセスしてユーザ情報記憶部22に蓄積されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をユーザ統合情報生成部313に出力する。また、情報入力部311は、サービスサーバ2にアクセスして共有付随情報記憶部23に蓄積された共有付随情報を取得し、取得した共有付随情報を共有付随統合情報生成部314に出力する。
【0032】
ユーザ統合情報生成部313は、各サービスサーバ2から、ユーザ情報記憶部22に蓄積されたユーザ情報を、情報入力部311を介して取得し、該取得したユーザ情報を統合してユーザ統合情報を生成し、ユーザ統合情報記憶部32に出力する。ここで、ユーザ名、実名、ユーザID番号は各サービスサーバ2で共通であるが、認証情報及び所属組織は、各ユーザが利用可能なサービスサーバ2及び統合サービスサーバ3によって異なることがありうる。そこで、サービスサーバ2及び統合サービスサーバ3ごとに、認証情報及び所属組織を対応付ける。
【0033】
ユーザ統合情報記憶部32は、ユーザ統合情報生成部313から入力されるユーザ統合情報からなるユーザ統合情報テーブルを記憶する。図6に、ユーザ統合情報記憶部32が記憶するユーザ情報統合テーブルの例を示す。なお、ユーザ統合情報記憶部32は、管理者のユーザ情報も記憶する。
【0034】
ユーザ認証部312は、情報入出力端末4からアクセスがあると、情報入力部311から入力されるユーザ情報とユーザ統合情報記憶部32に記憶されたユーザ統合情報とを比較してユーザの認証を行い、一致する場合にはアクセスを許可し、一致しない場合はアクセスを拒否する。
【0035】
共有付随統合情報生成部314は、各サービスサーバ2から、共有付随情報記憶部23に蓄積された共有付随情報(共有情報を除く)を、情報入力部311を介して取得し、共有付随情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前(例えば、URL)を対応付けた共有付随統合情報を生成し、共有付随統合情報記憶部33に出力する。
【0036】
共有付随統合情報記憶部33は、共有付随統合情報生成部314から入力される共有付随統合情報からなる共有付随統合情報テーブルを記憶する。図7に、共有付随統合情報テーブルの例を示す。
【0037】
類義語検索部315は、共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルのキーワードを取得し、該キーワードの類義語を検索して、キーワード分類情報生成部316に出力する。類義語検索部315は、図示しない類義語検索サーバにアクセスして類義語を検索する。例えば、インターネット上で公開されている類義語辞書サイト(例えば、http://thesaurus.weblio.jp/)にアクセスして類義語を検索する。
【0038】
キーワード分類情報生成部316は、共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルのキーワード、及び類義語検索部315により検索したキーワードの類義語を取得し、キーワード又はキーワードの類義語に共通する語句を共通キーワードとして抽出する。そして、キーワード分類情報生成部316は、抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報のID番号を対応付けたキーワード分類情報を生成し、キーワード分類情報記憶部34に出力する。
【0039】
キーワード分類情報記憶部34は、キーワード分類情報生成部316から入力されるキーワード分類情報からなるキーワード分類情報テーブルを記憶する。図8に、キーワード分類情報記憶部34が記憶するキーワード分類情報テーブルの例を示す。図8中の共通キーワード「abcdef」は、キーワード「abc」の類義語であり、かつキーワード「def」の類義語であり、かつキーワード「bcf」の類義語であることを概念的に示している。
【0040】
図9は、共通キーワード抽出の動作を示すフローチャートである。類義語検索部315は、共有付随統合情報テーブル中の各共有情報ID番号の各キーワードに対して類義語を検索し、リストアップする(ステップS11)。全ての共有情報ID番号の情報に対してステップS11の処理が終了すると、キーワード分類情報生成部316は、全ての共有情報ID番号を通じて、複数の共有情報ID番号にわたって出現する全てのキーワードとその類義語をリスト化し、それら各々の語句を共通キーワードとして抽出する(ステップS12)。そして、キーワード分類情報生成部316は、ステップS12で抽出した各々の共通キーワードに対して、キーワード、該キーワードを蓄積するサービスサーバ名、共有情報ID番号を対応付けて、キーワード分類情報を生成する(ステップS13)。ここで、上記ステップS11〜13の動作はユーザが起動することもできるし、ある一定時間ごとに自動的に起動することも可能である。
【0041】
関連蓄積情報出力部317は、情報入出力端末4又はサービスサーバ2から、情報入力部311を介して、キーワードを指定した関連共有情報閲覧要求が入力されると、キーワード分類情報記憶部34に蓄積されたキーワード分類情報テーブルを参照して、指定されたキーワードに対応付けられた共通キーワードを選定し、該共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報ID番号の一覧情報を取得する。続いて、関連蓄積情報出力部317は、共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルを参照して、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得する。そして、関連蓄積情報出力部317は、ユーザ統合情報記憶部32に蓄積されたユーザ統合情報テーブルを参照して、共有情報の閲覧要求をしているユーザが、閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、閲覧対象ユーザに該当すると判定した場合には、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号を関連蓄積情報として抽出する。つまり、関連蓄積情報とは、閲覧可能な関連共有情報がどのサービスサーバ2に蓄積されているかを示す情報である。関連蓄積情報出力部317は、関連蓄積情報を、サービスサーバ2又は情報入出力端末4に送出する。
【0042】
[情報入出力端末]
図10は、情報入出力端末4の構成を示すブロック図である。情報入出力端末4は、情報入力部41と、表示部42と、制御部43とを備える。情報入力部41は、ユーザからの入力を受け付け、入力された情報を制御部43に出力する。制御部43は、ユーザから入力された情報に応じた処理を行い、ネットワーク5を介してサービスサーバ2及び統合サービスサーバ3と情報のやりとりを行う。また、制御部43は、表示部42を制御し、サービスサーバ2から取得した共有情報や、統合サービスサーバ3から取得した関連蓄積情報を表示する。
【0043】
[システムの動作]
次に、共有情報提供システム1全体の動作について説明する。図11は、共有情報提供システム1における動作(初期設定及び共有情報の投稿)を示すフローチャートである。管理者は、初期設定として、各ユーザのサービスサーバ2用のユーザ情報を各サービスサーバ2に設定し、統合サービスサーバ3用のユーザ情報を統合サービスサーバ3に設定する(ステップS21)。各サービスサーバ2は、ユーザ情報生成部213により、図3に示したユーザ情報テーブルを作成する。ユーザ情報に追加、変更などが生じた場合は、管理者が追加、変更などを行う。例えば、所属情報は、所属組織の変更があったときも管理者が変更する。また、管理者の操作を通じてユーザの要望によって仮想的な所属組織を作成することも可能である。
【0044】
統合サービスサーバ3は、各サービスサーバ2にアクセスしてユーザ情報を取得し、ユーザ統合情報生成部313により、図6に示したユーザ情報統合テーブルを作成する(ステップS22)。この操作は一定時間ごとに自動的に実施するか、あるいは管理者が統合サービスサーバ3に対して実施するように指示する。
【0045】
システム全体の要請に対応し、統合サービスサーバ3は、必要に応じて共有情報を集約するサービスサーバ2の範囲を限定する(ステップS23)。例えば、イントラネット上での実施に限定する。これにより、共有するユーザ情報と当該ユーザに関連する共有情報の精度を向上させることができる。
【0046】
ユーザは、情報入出力端末4を操作して、ユーザ名、ユーザID番号、及び認証情報を入力し、ネットワーク5に接続されたサービスサーバ2にアクセス(ログイン)する(ステップS24)。サービスサーバ2へのアクセスが成功した後、ユーザは、情報入出力部41により、サービスサーバ2への共有情報を投稿する(ステップS25)。
【0047】
ユーザは、共有情報を入力する際に、併せて共有情報のタイトル、共有情報の閲覧対象ユーザ、共有情報のキーワード等を付与する。キーワードは、ユーザが付与する他、入力された共有情報に対して、キーワード抽出部215にてキーワードを抽出することも可能である。また、閲覧対象ユーザ(公開範囲)は、ユーザ名で指定してもよいし、所属組織で指定してもよい。
【0048】
共有情報提供システム1は、ユーザがステップS25の操作を実施している際に、入力しようとする共有情報や閲覧する情報のキーワードに関して、他のサービスサーバ2にも蓄積された共有情報も併せて閲覧することができる点に特徴がある。共有情報提供の具体的な動作を以下に示す。
【0049】
[システムの第1の動作例]
図12は、共有情報提供システム1における共有情報提供の第1の動作例を示すフローチャートである。統合サービスサーバ3は、一定時間ごとに、共有付随統合情報生成部314により共有付随統合情報を生成し、類義語検索部315により共有情報のキーワードの類義語を検索し、キーワード分類情報生成部316により共通キーワードを抽出してキーワード分類情報を生成する(ステップS101)。ユーザは、情報入力部41を操作してサービスサーバ2−aにアクセス(ログイン)し、共有情報を投稿する(ステップS102)。あるいは、キーワード又はタイトルを指定して共有情報の閲覧要求を行う(ステップS104)。なお、複数のサービスサーバ2を区別するため、ステップS102,103でユーザがアクセスしたサービスサーバの符号を2−aと表記し、後述する他のサービスサーバの符号を2−bと表記する。
【0050】
ステップS102により共有情報が投稿されると、サービスサーバ2−aは、共有付随情報生成部214により、投稿される共有情報ごとに、共有情報、共有情報の識別子(例えば、ID番号)、共有情報の閲覧対象ユーザ、及び共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成する。また、サービスサーバ2−aは、ステップS102にて投稿された共有情報に対して、キーワード抽出部215により形態素解析処理を実施し、キーワードを抽出する(ステップS103)。
【0051】
サービスサーバ2−aは、ステップS104の共有情報の閲覧要求に対して、該当する共有情報を提供する(ステップS105)。
【0052】
サービスサーバ2−aは、ステップS104にてユーザがキーワードを指定して共有情報の閲覧要求をした場合には、統合サービスサーバ3に対して、該キーワードを指定して関連共有情報の閲覧要求を行う(ステップS106)。また、サービスサーバ2−aは、ステップS104にてユーザがタイトルを指定して共有情報の閲覧要求をした場合には、共有付随情報記憶部23に蓄積された共有付随情報テーブルを参照し、ユーザが指定したタイトルに対応付けられたキーワードを取得し、該キーワードを指定して関連共有情報の閲覧要求を行う(ステップS106)。なお、以下に説明するステップS108のキーワード分類情報抽出処理の直前に、キーワード分類情報生成部316による共通キーワード抽出処理を行うようにしてもよい(ステップS107)。
【0053】
次に、ステップS108の関連蓄積情報抽出処理について説明する。関連蓄積情報出力部317は、キーワード分類情報記憶部34に蓄積されたキーワード分類情報テーブルを参照し、サービスサーバ2−aから送出されたキーワードに対応する共通キーワードを選定する。続いて、関連蓄積情報出力部317は、共通キーワードに対応付けられた複数の共有情報を特定するために、キーワード分類情報テーブルから、共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報ID番号を取得する。次に、関連蓄積情報出力部317は、共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルを参照し、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得する。
【0054】
そして、関連蓄積情報出力部317は、ユーザ統合情報記憶部32に蓄積されたユーザ統合情報テーブルを参照し、共有情報の閲覧要求をしているユーザが、閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、閲覧対象ユーザに該当すると判定した場合には、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号を関連蓄積情報として抽出する(ステップS108)。
【0055】
このステップS108のキーワード分類情報抽出処理を、図6〜図8に示したテーブルを例に、共有情報の閲覧要求をしているユーザのユーザ名が「suzuki」であり、サービスサーバ2−aから送出されたキーワードが「abc」であった場合について説明する。統合関連蓄積情報出力部317は、キーワード分類情報テーブル(図8)を参照し、キーワード「abc」に対応する共通キーワードである「abcdef」を選定する。そして、関連蓄積情報出力部317は、キーワード分類情報テーブルからサービスサーバ名及び共有情報ID番号として、「サービスサーバI、0001」、「サービスサーバI、0002」、「サービスサーバII、0002」を取得する。次に、関連蓄積情報出力部317は、共有付随統合情報テーブル(図7)を参照し、取得した「サービスサーバI、0001」、「サービスサーバI、0002」、「サービスサーバII、0002」に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得する。「サービスサーバI、0001」及び「サービスサーバI、0002」に対応付けられた閲覧対象ユーザは「営業部」であり、「サービスサーバII、0002」に対応付けられた閲覧対象ユーザは「人事部」である。
【0056】
そして、関連蓄積情報出力部317は、ユーザ統合情報テーブル(図6)を参照し、共有情報の閲覧要求をしているユーザ「suzuki」は、サービスサーバIに対する所属組織が「営業部 第1グループ」であり、サービスサーバIIに対する所属組織が「営業部」であるため、「サービスサーバI、0001」及び「サービスサーバI、0002」の閲覧対象ユーザに該当するが、「サービスサーバII、0002」の閲覧対象ユーザに該当しないと判定する。そして、「サービスサーバI、0001」及び「サービスサーバI、0002」を関連蓄積情報として抽出する。
【0057】
統合サービスサーバ3は、抽出した関連蓄積情報をサービスサーバ2−aに送出し、ステップS109)、サービスサーバ2−aは、統合サービスサーバ3から送出された関連蓄積情報を情報入出力端末4に転送する(ステップS110)。ユーザは、表示部42に表示される関連蓄積情報により、関連共有情報が蓄積されているサービスサーバ2−bを知ることができ、情報入出力端末4を操作してサービスサーバ2−bにアクセスして関連共有情報の閲覧要求を行う(ステップS111)。サービスサーバ2−bは、該当する関連共有情報を情報入出力端末4に提供する(ステップS112)。
【0058】
[システムの第2の動作例]
図13は、共有情報提供システム1における共有情報提供の第2の動作例を示すフローチャートである。統合サービスサーバ3は、一定時間ごとに、キーワード分類情報生成部316により共通キーワードを抽出してキーワード分類情報テーブルを作成する(ステップS201)。ステップS201の動作はステップS101と同様である。
【0059】
第2の動作例では、ユーザは、情報入出力端末4により、直接、統合サービスサーバ3にアクセス(ログイン)し、共有情報のキーワードを指定して共有情報の閲覧要求をする(ステップS202)。なお、以下に説明するステップS204の関連蓄積情報抽出処理の直前に、キーワード分類情報生成部316による共通キーワード抽出処理を行うようにしてもよい(ステップS203)。
【0060】
関連蓄積情報出力部317は、キーワード分類情報記憶部34に蓄積されたキーワード分類情報テーブルを参照して、指定されたキーワードに対応する共通キーワードを選定し、キーワード分類情報テーブルからサービスサーバ名及び共有情報ID番号を取得する。次に、関連蓄積情報出力部317は、共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルを参照し、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得する。そして、関連蓄積情報出力部317は、ユーザ統合情報記憶部32に蓄積されたユーザ統合情報テーブルを参照し、共有情報の閲覧要求をしているユーザが、閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、閲覧対象ユーザに該当すると判定した場合には、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報ID番号に対応付けられた共有情報を関連蓄積情報として抽出する(ステップS204)。
【0061】
統合サービスサーバ3は、抽出した関連蓄積情報を情報入出力端末4に送出する(ステップS205)。ユーザは、表示部42に表示される関連蓄積情報により、関連共有情報が蓄積されているサービスサーバ2を知ることができ、情報入出力端末4を操作して関連共有情報が蓄積されているサービスサーバ2にアクセスして関連共有情報の閲覧要求を行う(ステップS206)。サービスサーバ2は、該当する関連共有情報を情報入出力端末4に提供する(ステップS207)。
【0062】
[システムの第3の動作例]
図14は、共有情報提供システム1における共有情報提供の第3の動作例を示すフローチャートである。第3の動作例では、統合サービスサーバ3が自律的に動作する。統合サービスサーバ3は、一定時間ごとに、キーワード分類情報生成部316により共通キーワードを抽出してキーワード分類情報テーブルを作成する(ステップS301)。ステップS301の動作はステップS101と同様である。
【0063】
また、統合サービスサーバ3は、新たに共通キーワードが抽出されると、関連蓄積情報出力部317により、キーワード分類情報記憶部34に蓄積されたキーワード分類情報テーブルを参照して、共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報のID番号を取得し、次に共有付随統合情報記憶部33に蓄積された共有付随統合情報テーブルを参照して、キーワード分類情報テーブルから取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得する。そして、関連蓄積情報出力部317は、ユーザ統合情報記憶部32に蓄積されたユーザ統合情報テーブルを参照して、ユーザごとに、取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、ユーザごとに、該ユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を抽出する(ステップS302)。ユーザごとに抽出するのは、ユーザによって閲覧可能な共有情報が異なるためである。
【0064】
ユーザは、情報入出力端末4により統合サービスサーバ3にアクセスする(ステップS303)。すると、統合サービスサーバ3は、ステップS302にて抽出した、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子のうち、ログインしたユーザに対する、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を統合サービスサーバ3に送出する(ステップS305)。なお、統合サービスサーバ3は、ステップS305の直前に、関連蓄積情報抽出処理を行い(ステップS304)、ステップS304にて抽出した関連蓄積情報を情報入出力端末4に送出するようにしてもよい(ステップS305)。
【0065】
なお、統合サービスサーバ3における関連蓄積情報抽出処理は、ユーザが予め指定した語句や分野の共通キーワードごと且つユーザごとに関連蓄積情報を抽出するようにしてもよい。この場合には、ユーザが予め指定する語句や分野のデータを、例えばユーザ統合情報記憶部32が記憶するユーザ統合情報に追加する。
【0066】
ユーザは、表示部42に表示される関連蓄積情報により、関連共有情報が蓄積されているサービスサーバ2を知ることができ、情報入出力端末4を操作して関連共有情報が蓄積されているサービスサーバ2にアクセスして関連共有情報の閲覧要求を行う(ステップS306)。サービスサーバ2は、該当する関連共有情報を情報入出力端末4に提供する(ステップS307)。
【0067】
このように、共有情報提供システム1によれば、ユーザはサービスサーバ2又は統合サービスサーバ3にログインして共有情報の閲覧要求をするだけで、関連蓄積情報(関連共有情報がどのサービスサーバに蓄積されているかを示す情報)を取得することにより、関連蓄積情報が蓄積されているサービスサーバ2にアクセスして関連共有情報を取得することができるようになる。また、関連共有情報は、共通キーワードによって関連付けられているため、内容的に関連性の高い情報のみを取得することができるようになる。
【0068】
また、統合サービスサーバ3を自律的に動作させ、ユーザごと、且つ共通キーワードごとに、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を抽出することにより、統合サービスサーバ3にログインするだけで、関連蓄積情報を取得することができるようになる。
【0069】
また、サービスサーバ2がキーワード抽出部215を備えることにより、自動で共有情報のキーワードを抽出することができ、ユーザは共有情報をサービスサーバ2に投稿する際に、自らキーワードを入力しなくても済むようになる。また、ユーザがキーワードを入力した場合には、キーワードを補強することができるようになる。
【0070】
また、統合サービスサーバ3が、類義語検索部315を備えることにより、共通キーワードにキーワードの類義語を含めることができ、関連共有情報の抽出漏れを防止することができるようになる。
【0071】
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、ユーザがサービスサーバ2に共有情報を投稿する際に、必ず共有情報のキーワードを指定することを条件として、サービスサーバ2がキーワード抽出部215を備えない構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0072】
1 共有情報提供システム
2 サービスサーバ
3 統合サービスサーバ
4 情報入出力端末
5 ネットワーク
21 サービスサーバ制御部
22 ユーザ情報記憶部
23 共有付随情報記憶部
31 統合サービスサーバ制御部
32 ユーザ統合情報記憶部
33 共有付随統合情報記憶部
34 キーワード分類情報記憶部
41 情報入力部
42 表示部
43 制御部
211 情報入力部
212 ユーザ認証部
213 ユーザ情報生成部
214 共有付随情報生成部
215 キーワード抽出部
216 共有情報出力部
311 情報入力部
312 ユーザ認証部
313 ユーザ統合情報生成部
314 共有付随統合情報生成部
315 類義語検索部
316 キーワード分類情報生成部
317 関連蓄積情報出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備え、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供システムであって、
前記サービスサーバは、
前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成する共有付随情報生成部と、
前記情報入出力端末から入力される、共有情報のキーワード又はタイトルを指定した共有情報閲覧要求に応じて、前記共有付随情報を参照して、該指定されたキーワード又はタイトルに対応付けられた共有情報を取得し、該取得した共有情報を前記情報入出力端末に送出する共有情報出力部と、を備え、
前記統合サービスサーバは、
前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成する共有付随統合情報生成部と、
前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するキーワード分類情報生成部と、
前記情報入出力端末又は前記サービスサーバから入力される、共有情報のキーワードを指定した共有情報閲覧要求に応じて、前記キーワード分類情報を参照して、該指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記サービスサーバ又は前記情報入出力端末に送出する関連蓄積情報出力部と、
を備えることを特徴とする共有情報提供システム。
【請求項2】
前記統合サービスサーバ制御部は、共有情報のキーワードを抽出するキーワード抽出部をさらに備え、
前記共有付随情報生成部は、前記キーワード抽出部によって抽出されたキーワードを前記共有付随情報に含まれる共有情報のキーワードとすることを特徴とする、請求項1に記載の共有情報提供システム。
【請求項3】
前記キーワード分類情報生成部は、前記共有付随統合情報から取得したキーワード、又は該取得したキーワードの類義語に共通する語句を共通キーワードとして抽出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の共有情報提供システム。
【請求項4】
前記統合サービスサーバ制御部は、前記共有付随統合情報から共有情報のキーワードを取得し、該取得したキーワードに類義する類義語を類義語サーバから取得する類義語検索部をさらに備え、
前記キーワード分類情報生成部は、前記類義語検索部によって取得した類義語を用いることを特徴とする、請求項3に記載の共有情報提供システム。
【請求項5】
ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、
前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、
前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、
前記情報入出力端末により、前記サービスサーバに対して、共有情報のキーワード又はタイトルを指定した共有情報閲覧要求をするステップと、
前記サービスサーバにより、前記共有付随情報を参照して、前記指定されたキーワード又はタイトルに対応付けられた共有情報を取得し、該取得した共有情報を前記情報入出力端末に送出するステップと、
前記サービスサーバにより、前記統合サービスサーバに対して、前記閲覧要求された共有情報のキーワードを指定して、前記閲覧要求された共有情報に関連する関連共有情報の閲覧要求をするステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、前記関連共有情報の閲覧要求にて指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記サービスサーバに送出するステップと、
を含むことを特徴とする共有情報提供方法。
【請求項6】
ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、
前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、
前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、
前記情報入出力端末により、前記統合サービスサーバに対して、共有情報のキーワードを指定した共有情報閲覧要求をするステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、前記指定されたキーワードに基づいて抽出した共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、閲覧要求をしているユーザが該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子のうち、閲覧要求をしているユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を、前記情報入出力端末に送出するステップと、
を含むことを特徴とする共有情報提供方法。
【請求項7】
ユーザが投稿する共有情報を蓄積する複数のサービスサーバと、複数のサービスサーバに蓄積されている共有情報を統合して蓄積する統合サービスサーバと、ユーザがサービスサーバ及び統合サービスサーバにアクセスするための情報入出力端末とを備えるシステムにて、情報提供及び情報共有を実現する共有情報提供方法であって、
前記情報入出力端末により、共有情報を投稿するステップと、
前記サービスサーバにより、前記情報入出力端末から投稿される共有情報ごとに、共有情報、該共有情報の識別子、該共有情報の閲覧対象ユーザ、該共有情報のタイトル、及び該共有情報のキーワードを含む共有付随情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記サービスサーバの各々から、前記共有付随情報のうちの共有情報を除く情報を取得し、該取得した情報に、該共有付随情報を蓄積するサービスサーバの名前を対応付けた共有付随統合情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワードに共通する語句を共通キーワードとして抽出し、該抽出した共通キーワードに、該共通キーワードを有する共有情報のキーワード、該共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を対応付けたキーワード分類情報を生成するステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を参照して、共通キーワードに対応付けられたサービスサーバ名及び共有情報の識別子を取得し、次に前記共有付随統合情報を参照して、該取得したサービスサーバ名及び共有情報の識別子に対応付けられた閲覧対象ユーザを取得し、ユーザごとに該取得した閲覧対象ユーザに該当するか否かを判定し、ユーザごとに該ユーザを閲覧対象ユーザとする共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を抽出するステップと、
前記情報入出力端末により、前記統合サービスサーバに対して、ログインするステップと、
前記統合サービスサーバにより、前記抽出した、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子のうち、前記ログインしたユーザに対する、共有情報を蓄積しているサービスサーバ名、及び該共有情報の識別子を前記情報入出力端末に送出するステップと、
を含むことを特徴とする共有情報提供方法。
【請求項8】
前記統合サービスサーバにより、前記キーワード分類情報を生成するステップは、前記共有付随統合情報から、共有情報のキーワードを共有情報ごとに取得し、該取得したキーワード又は該取得したキーワードの類義語に共通する語句を共通キーワードとして抽出することを特徴とする、請求項5〜7のいずれか一項に記載の共有情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−238195(P2012−238195A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107059(P2011−107059)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(504139662)国立大学法人名古屋大学 (996)