内側静止惑星手段、地球温暖化防止手段、地球気象制御手段、紫外線遮蔽手段、太陽観測惑星手段、太陽発電惑星手段、金星低温化手段、外側静止惑星手段、「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段、火星温暖化手段、木星温暖化手段、望遠鏡惑星手段、磁場観測惑星手段、地球磁場観測惑星手段、同一公転角速度型の内側静止衛星手段、同一公転角速度型の外側静止衛星手段、「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段、月面裏側・地球間宇宙通信手段、同一公転角速度型の内側静止天体手段、同一公転角速度型の外側静止天体手段、光透過量制御手段、火星温暖化衛星手段および木星温暖化衛星手段
【目的】 例えば太陽と地球の両重心を結ぶ線上で、しかも、地球公転軌道の内側に常に位置する内側静止惑星手段3を提供すること。本願各発明を無償開放。
【構成】 例えば上記目的のために次の関係式を満足する位置に位置することを特徴としている。 (太陽が内側静止惑星手段3に及ぼす重力)=(内側静止惑星手段3が太陽の周囲を地球と同じ角速度ωで公転する際に生じる遠心力)+(地球が内側静止惑星手段3に及ぼす重力) このことによって内側静止惑星手段3は太陽と地球の間の所定位置に位置することができ、内側静止惑星手段3は地球から見ていつも太陽の方向に在って静止している様に見える。内側静止惑星手段3を「巨大な日傘」にすれば地球温暖化防止に役に立つ。内側静止惑星手段3に太陽観測器、太陽発電装置、地球磁場観測器または各種望遠鏡等の積載も考えられる。同様に地球公転軌道の外側に常に位置する外側静止惑星手段4も可能。
【構成】 例えば上記目的のために次の関係式を満足する位置に位置することを特徴としている。 (太陽が内側静止惑星手段3に及ぼす重力)=(内側静止惑星手段3が太陽の周囲を地球と同じ角速度ωで公転する際に生じる遠心力)+(地球が内側静止惑星手段3に及ぼす重力) このことによって内側静止惑星手段3は太陽と地球の間の所定位置に位置することができ、内側静止惑星手段3は地球から見ていつも太陽の方向に在って静止している様に見える。内側静止惑星手段3を「巨大な日傘」にすれば地球温暖化防止に役に立つ。内側静止惑星手段3に太陽観測器、太陽発電装置、地球磁場観測器または各種望遠鏡等の積載も考えられる。同様に地球公転軌道の外側に常に位置する外側静止惑星手段4も可能。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【誓 約】先ず本発明者兼本出願人は本願発明を無償開放することをここに誓約する。この出願の目的はアイデアの公表と類似特許等の成立を阻止することである。
【0002】
【技術分野】第1発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上に常に位置するため、上記惑星から見ていつも上記恒星の方向に在って『常に静止している様に見える』内側静止惑星手段に関する。第2発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段」が「光の透過率の低い物質」もしくは「光を通さない反射手段」でできており、しかも、地球に覆う様に配置されて、太陽からの光量を低減させる地球温暖化防止手段に関する。第3〜第6発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段」を利用した地球気象制御手段、紫外線遮蔽手段、太陽観測惑星手段および太陽発電惑星手段に関する。第7発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が金星である上記内側静止惑星手段」を『大きな日傘』として金星を覆う様に構成した金星低温化手段に関する。
【0003】第8発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線上に常に位置するため、上記惑星から見ていつも上記恒星の方向と正反対の方向に有って『常に静止している様に見える』外側静止惑星手段に関する。第9発明は、上記外側静止惑星手段を応用して「太陽が地球の後ろに隠れる日食(現象)」を人工的に創り、その日食そのもの又はその日食を通じて地球の大気を観測、観光することができる「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光手段に関する。地球大気の作用で「金環食」ならぬ『赤環食(せきかんしょく)』を朝焼けや夕焼けの様に観ることができるかもしれない。第10、第11発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が火星や木星である上記外側静止惑星手段」を凹面鏡として構成し、火星や木星を裏側から照射する火星温暖化手段や木星温暖化手段に関する。第12〜第14発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段もしくは上記外側静止惑星手段」を利用した「各種の望遠鏡手段を持つ望遠鏡惑星手段」、「磁場センサー手段を持つ磁場観測惑星手段や地球磁場観測惑星手段」に関する。
【0004】第15発明は、惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線上に常に位置するため、上記衛星から見ていつも上記惑星の方向に在って『常に静止している様に見える』同一公転角速度型の内側静止衛星手段に関する。第16発明は、惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線の延長線上に常に位置するため、上記衛星から見ていつも上記惑星の方向と正反対の方向に有って『常に静止している様に見える』同一公転角速度型の外側静止衛星手段に関する。第17発明は、上記外側静止衛星手段を応用して『地球が月の後ろに隠れる地食(現象)』を人工的に創り、その『地食』を観測、観光することができる「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光手段に関する。今のところ『地食現象』を人工的に創っても何か意味が有るかどうか分からないけれども、観測もしくは観光の面で何か新しい発見が有るかもしれない。第18発明は、上記内側静止衛星手段、上記外側静止衛星手段および孫衛星を利用して月面裏側と地球の間の宇宙通信を常時行うことができる月面裏側・地球間宇宙通信手段に関する。
【0005】第19発明は第1発明の内側静止惑星手段や第15発明の同一公転角速度型の内側静止衛星手段と同様な同一公転角速度型の内側静止天体手段に関する。第20発明は第8発明の外側静止惑星手段や第16発明の同一公転角速度型の外側静止衛星手段と同様な同一公転角速度型の外側静止天体手段に関する。第21発明は第3発明の地球気象制御手段で使用する光透過量制御手段に関する。第22、第23発明は鏡型衛星を使って火星や木星を側面から暖める火星温暖化衛星手段や木星温暖化衛星手段に関する。これら温暖化衛星手段と前述した温暖化手段を土星、天王星、海王星、冥王星などにも応用することができる。
【0006】
【背景技術】従来、「第1の天体手段(例:天体、星、星屑、チリ、ガス等。)」と「その周囲を公転する第2の天体手段」、例えば「恒星と惑星」、「惑星と衛星」又は「衛星と孫衛星」の両重心を結ぶ線上もしくはその線の延長線上に何か自然物体(例:第3の天体手段など。)、人工物体あるいは人工構築物(例:宇宙ステーション)等が常に位置する様に人工的に行われたことは無かったし、考えられたことも無かった。その様な位置にその様な「第3の物など」を人工的に常に位置させることができれば、種々の利用法が有って役に立ち、便利である。例えば宇宙旅行や宇宙通信の中継基地、各種の観測・観光基地、宇宙灯台、宇宙基準点、宇宙標識、宇宙管制センター等である。但し、自然には宇宙にその様な位置に偶然その様な自然物体が在ってもおかしくなく、天体などの総数からすればむしろ無数に存在すると考えられる。また、上述した相互関係と同様にさらに「銀河系と恒星」、「銀河群と銀河系」、「銀河団と銀河群」、「超銀河団と銀河団」に対してもその様な「第3の物など」や第3の天体手段が実用性の有無は別として論理的には一応考えられる。現に太陽は銀河系の中心の周りを2億2600万年かけて一回りしていることが精密に計算され、米天文学会で発表されている。
【0007】尚、例えば「恒星と惑星」の場合、その様に位置させると、その「第3の物など」は上記惑星から見ていつも上記恒星の方向か、あるいは、それと正反対の方向に在って『常に静止している様に見える』ので、以後その「第3の物など」を内側静止惑星手段あるいは外側静止惑星手段と呼ぶことにする。実際、太陽は太陽系の中心であって、太陽系に限って言えば太陽は『静止』している。従って、地球から見ていつも太陽の方向に在る内側静止惑星手段は『静止している』様に見える訳だから、『内側静止惑星手段』という名前は妥当だと考えられる。『外側静止惑星手段』という名前は『内側静止惑星手段』という名前に準じている。また、「惑星と衛星」の場合、従来の「地球の自転角速度と同じ角速度で地球の周囲を公転する静止衛星(自公転角速度同一型)」と区別するために同一公転角速度型の内側静止衛星手段あるいは同一公転角速度型の外側静止衛星手段と呼ぶことにする。「第1の天体手段と第2の天体手段」の場合も同一公転角速度型の内側静止天体手段や同一公転角速度型の外側静止天体手段と呼ぶことにする。
【0008】従って、『その様な内側静止惑星手段や外側静止惑星手段などが望まれる』という問題点が有る。 ( 問 題 点 )
そこで、本発明は、『その様な内側静止惑星手段や外側静止惑星手段などを提供する』ことを目的としている。 ( 発明の目的 )
【0009】
【第1発明の開示】即ち、第1発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その惑星の公転軌道の内側に在って、「前記恒星による重力」と「『前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記惑星による重力』の和」が釣り合った位置に内側静止惑星手段を位置させていることを特徴としている。
【0010】このことによって、前記惑星の重力が作用しなければ、その公転角速度は「その惑星手段の公転軌道に対応した通常の公転角速度」に達しておらず、その公転角速度では「前記恒星による重力の方」がその遠心力よりも大きいため、その内側静止惑星手段は次第に前記恒星の方へ引き寄せられて速度を増して前記恒星の近くを通過する楕円軌道に乗ったり、又は、前記恒星に衝突したりしてしまう。しかし、前記惑星の重力が作用し、「前記惑星による重力」が「前記恒星による引き寄せ」を阻止するので、その公転角速度がその「通常の公転角速度」より遅くても、その内側静止惑星手段は所定の公転軌道を公転し続けることができる。 ( 第1発明の効果 )
尚、その楕円軌道に乗る場合、その「楕円の長軸」と発明の「前記恒星と前記惑星の両重心を結ぶ線」が重なる。
【0011】
【第8発明の開示】また、第8発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その惑星の公転軌道の外側に在って、「『前記恒星による重力』と『前記惑星による重力』の和」と「前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に外側静止惑星手段を位置させていることを特徴としている。
【0012】このことによって、前記惑星の重力が作用しなければ、その公転角速度は「その惑星手段の公転軌道に対応した通常の公転角速度」を越えており、その公転角速度ではその遠心力の方が「前記恒星による重力」よりも大きいため、その外側静止惑星手段は前記恒星から遠ざかり、前記恒星の重力場による位置エネルギーの増大と共に速度を減らして大きな楕円形の公転軌道に乗ったり、あるいは、その恒星系から離脱したりしてしまう。しかし、前記惑星の重力が作用し、「前記惑星による重力」が「前記恒星からの遠ざかり」を阻止するので、その公転角速度がその「通常の公転角速度」より速くても、その外側静止惑星手段は所定の公転軌道を公転し続けることができる。 ( 第8発明の効果 )
【0013】
【各発明を実施するための最良の形態】各発明をより詳細に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明する。図1に第1発明と第8発明の各実施例を示す。図1R>1に示す第1発明の実施例では以下の通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。
a)太陽1と地球2が前述した恒星と惑星に。
b)惑星手段3が前述した内側静止惑星手段に。
c)地球2と惑星手段3共通の(公転)角速度ωが前述した同じ角速度に。
そして、太陽1、地球2及び惑星手段3全ての重心は一直線上に並び、惑星手段3は地球2の内側を公転する。さらに、次の関係式が成り立つ。
【0014】(太陽1が惑星手段3に及ぼす重力)=(惑星手段3の公転による遠心力)+(地球2が惑星手段3に及ぼす重力)
【0015】図1に示す第8発明の実施例では以下の通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。
a)太陽1と地球2が前述した恒星と惑星に。
b)惑星手段4が前述した外側静止惑星手段に。
c)地球2と惑星手段4共通の(公転)角速度ωが前述した同じ角速度に。
そして、太陽1、地球2及び惑星手段4全ての重心は一直線上に並び、惑星手段4は地球2の外側を公転する。さらに、次の関係式が成り立つ。
【0016】(太陽1が惑星手段4に及ぼす重力)+(地球2が惑星手段4に及ぼす重力)=(惑星手段4の公転による遠心力)
【0017】どちらの静止惑星手段においても簡単化のため「太陽風による圧力」と「月や他の惑星の重力」は無視している。ただ太陽風の圧力は地球にも有る訳だから各静止惑星手段の「磁気圏を含む前面投影面積と質量の比率」を地球のそれと同じにすればその圧力の影響を無くすことはできるかもしれない。その比率に太陽までの距離を勘案する必要が有るかもしれない。内側静止惑星手段の利用法として図2に示す地球温暖化防止手段の実施例が有る。図2の実施例では内側静止惑星手段13が地球に対して「日傘」の役割を果たし、内側静止惑星手段13は全体で光の透過量を少なくするために、全体が光の透過率の低い物質や反射物質でできていたりして、地球に照射される太陽光を弱める。但し、内側静止惑星手段13の姿勢(方向)が太陽と地球に対して常に図2の様であるためには、内側静止惑星手段13は公転面と自転面を同じにして1年周期で自転する必要が有る。
【0018】図2では無数の固体物質が傘状に分布して全体で光の透過量を少なくしているが、赤外線の透過量だけを少なくしても構わない。このとき太陽1と地球2を両重心を結ぶ「線」から外側方向に離れれば離れる程、図3に示す通り地球2の重力Fgの作用によってその「線」に向かう力fyが強くなる。ただし、太陽1の大きさと太陽1までの距離を考えると、太陽1の重力の作用はほとんどその「線」と平行だから図3では無視している。そのままだと力fyによって「傘状に分布した無数の固体物質」はその「線」に集まってしまう。それを防ぐためにその「線」を回転軸にしてその「日傘」を回転させて、力fyと遠心力Fcを釣り合わせる。もちろん、その「線」上の固体物質は角速度ゼロでも良く、その「線」から外側方向に離れるに従って速度は大きくなる。ただし、隕石や宇宙塵などの衝突も考慮しなければならない。
【0019】尚、「無数の固体物質」の代わりに「光の透過率の低いガス」でも構わない。また、その「日傘」を「光の透過量を制御できる光透過量制御手段(例:液晶、カメラの絞り、後述する図11の実施例の多数組合せ等。)」にすれば、地球の気象を制御できる。その「日傘」の光透過量を部分的に多くしたり、少なくしたりして地球上で地域的に光の強弱を付けることも考えられる。さらに、オゾン・ホールの拡大による紫外線の悪影響を減らすために紫外線だけを特に減衰させる紫外線遮蔽手段(例:オゾン・ガスのかたまり等。)も考えられる。それから、この内側静止惑星手段を利用した「日傘」は金星の低温化にも応用できる。それが金星低温化手段である。濃密な二酸化炭素の大気のために金星は摂氏500度位まで達していると言われているが、金星を低温化して地球の様にして人類が住める様にする金星地球化計画が提案されており、その役に立つ。そして、火星に対する内側静止惑星手段を火星より直径が大きい「巨大な凸レンズ手段」にすれば火星の温暖化に役に立つ。
【0020】外側静止惑星手段の利用法として、同様に火星に人類が住める様にする火星地球化計画のために図4R>4に示す火星温暖化手段の実施例が有る。図4の実施例では外側静止惑星手段14が全体で太陽光を反射して火星5を裏側から照射する「凹面鏡」の役割を果たし、冷たい火星5を暖める。ただし、外側静止惑星手段14の姿勢(方向)が太陽と火星に対して常に図4の様であるためには、外側静止惑星手段14はその公転面と自転面を同じにして火星の公転周期と同じ周期で自転する必要が有る。外側静止惑星手段14は例えば傘状に分布する無数の固体物質でできており、この固体物質は球状でその表面は反射率の高い物質で覆われている。このとき、太陽1と火星5を両重心を結ぶ「線」から外側方向に離れれば離れる程、前述と同様に火星5の重力の作用によってその「線」に「向かう力」が働く。この場合も同様にその「線」を回転軸にしてその「凹面鏡」を回転させて、その「向かう力」とその遠心力を相殺させる。「無数の固体物質」の代わりに「光の反射率の高いガス」でも構わない。尚、「無数の固体物質」が「多数の平面反射鏡セル」であって全体で同様に「凹面鏡」の役割を果せる様に制御できればそれに越した事は無い。同様に木星、土星、天王星、海王星、冥王星などを温暖化する各温暖化手段が考えられる。
【0021】地球に対する外側静止惑星手段を利用して図5に示す様な「太陽が地球の後ろに隠れる日食(現象)」を人工的に創り、日食ポイント6付近でその日食そのもの又はその日食を通じて地球大気を観測、観光することが考えられる。図6の実施例は正に外側静止惑星手段を利用したそのための「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段である。図中34は「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段で、7と9は一方が「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光手段で、他方が質量手段であるか、あるいは、それぞれがその観測・観光手段である。10と11は一方の一端が前記観測・観光手段と繋がる第1の係留手段で、他方の一端が前記質量手段もしくは2つ目の前記観測・観光手段と繋がる第2の係留手段である。8は、係留手段10、11を使って「前記観測・観光手段と前記質量手段」あるいは「2つの前記観測・観光手段」の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段と、これら全体の重心が上記外側静止惑星手段の位置に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段を兼ねる手段である。地球大気の作用により朝焼けや夕焼けの様な「金環食」つまり「金環食」ならぬ『赤環食(せきかんしょく)』を観ることができると予測される。図6の惑星手段は地球大気の観測に役に立つかもしれない。観測点を係留手段で移動させるとプリズムの様に虹色に変化して行くなんて事が有るかもしれない。
【0022】以上は太陽の周囲を公転する地球などの惑星に対する各静止惑星手段の話であったが、同様に「地球などの惑星」の周囲を公転する「月などの衛星」に対する内側もしくは外側の静止衛星手段も可能であり、同様に第1の天体の周囲を公転する第2の天体に対する内側もしくは外側の静止天体手段も可能である。
【0023】月に対する外側静止衛星手段を利用して図7R>7に示す様な「地球が月の後ろに隠れる『地食(現象)』」を人工的に創り、地食ポイント16付近でその『地食』を観測、観光することが考えられる。図8の実施例は正に外側静止衛星手段を利用したそのための「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段である。図中44は「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段で、17と19は一方が「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光手段で、他方が質量手段であるか、あるいは、それぞれがその観測・観光手段である。20と21は一方の一端が前記観測・観光手段と繋がる第1の係留手段で、他方の一端が前記質量手段もしくは2つ目の前記観測・観光手段と繋がる第2の係留手段である。18は、係留手段20、21を使って「前記観測・観光手段と前記質量手段」あるいは「2つの前記観測・観光手段」の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段と、これら全体の重心が上記外側静止衛星手段の位置に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段を兼ねる手段である。物理的に『地食(ちしょく)現象』を人工的に創ることは可能であっても何か新しい現象を観ることができるかどうか、地食現象に何か意味が有るかどうか予想できないが、何か新しい発見が有るかもしれないし、無いかもしれない。
【0024】図9の実施例は地球に対する内側静止惑星手段を利用した太陽発電惑星手段である。太陽発電惑星手段23は丸い穴の開いた湾曲状の円板形をしており、その太陽側の表面に太陽電池が貼ってある。その発電電力は「太陽と地球の両重心を結ぶ線を公転軸として地球の周囲を公転する人工衛星35」を介して地球へマイクロ波送電される。尚、太陽電池を装備した太陽発電衛星と地球の間に飛行船を浮べ、衛星から飛行船まではレーザー光線で送電し、飛行船でマイクロ波に変換して地上へマイクロ波送電する等する方式を、日本の産官学の研究推進組織「LE−NET(レーザー・エネルギー・ネットワーク)準備会」が提案している。
【0025】図10の実施例は、月12に対する内側静止衛星手段53と外側静止衛星手段54及び「地球2と月12の両重心を結ぶ線を公転軸として月の周囲を公転する人工孫衛星55」を利用した月面裏側・地球間宇宙通信手段である。外側静止衛星手段54には月面裏側と人工孫衛星55の間を中継する宇宙通信中継手段が装備され、人工孫衛星55には外側静止衛星手段54と内側静止衛星手段53との間を中継する宇宙通信中継手段が装備され、内側静止衛星手段53には人工孫衛星55と地球との間を中継する宇宙通信中継手段が装備されている。図中A〜Dそれぞれは「月面裏側と外側静止衛星手段54の間の宇宙通信」、「外側静止衛星手段54と人工孫衛星55の間の宇宙通信」、「人工孫衛星55と内側静止衛星手段53の間の宇宙通信」及び「内側静止衛星手段53と地球の間の宇宙通信」をそれぞれ示している。人工孫衛星55は月に対していつも同じ方向を向く様に自分の公転周期と同じ周期で自転しており、内側静止衛星手段53と外側静止衛星手段54どちらも人工孫衛星55の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転している。
【0026】このため、「外側静止衛星手段54に設置され、人工孫衛星55へ向けられたアンテナ」と「内側静止衛星手段53に設置され、人工孫衛星55へ向けられたアンテナ」どちらも人工孫衛星55の公転運動に関係無く自然にいつも人工孫衛星55に向いている。そして、「人工孫衛星55に設置され、外側静止衛星手段54へ向けられたアンテナ」と「人工孫衛星55に設置され、内側静止衛星手段53へ向けられたアンテナ」それぞれも人工孫衛星55の公転運動に関係無く自然にいつも外側静止衛星手段54と内側静止衛星手段53それぞれに向いている。その結果、微調整は必要でも大規模なアンテナ制御をしなくても1日24時間、月面裏側と地球の間を宇宙通信することができる。もちろん、内側静止衛星手段53等だけを使って月面表側と地球の間を宇宙通信することも考えられる。
【0027】図11の実施例は地球気象制御手段で使う光透過量「制御」手段で、図2の内側静止惑星手段13の様に多数の光透過量「制御」手段を地球に対して傘状に配置する。図11中60は太陽電池、61と62は透明電極板、63は宇宙線に耐えられる液晶、64は無線遠隔制御手段である。「対向する透明電極板61、62は液晶63と共に光透過量を調整する光透過量「調整」手段を構成する。無線遠隔制御手段64は太陽電池60の出力電池を使って外部から供給される無線通信の制御信号を受信し、その制御信号に基づいて上記光透過量「調整」手段を通じてその光透過量を制御する。多数の光透過量「制御」手段は連携して全体で外部から供給される無線通信の制御信号に従って地球に供給される太陽エネルギー量をコントロールして地球の気象を制御する。尚、上記光透過量「調整」手段として液晶63等の代わりに「その反射面を入射光に対して垂直から平行まで角度制御できる反射手段(例:角度制御可能なマイクロ・ミラーの集り。)」や「カメラの絞りの様に光透過量を制御できる絞り手段」を用いることが考えられる。また、図11の光透過量「制御」手段を円柱方向を回転軸としてスピンさせればその姿勢が安定する。
【0028】図12の実施例は火星温暖化衛星手段の1実施例である。火星温暖化衛星手段15は、「太陽1と火星5の両重心を結ぶ線を公転軸として火星5の周囲を公転する人工衛星」を利用したもので、火星温暖化衛星手段15は火星5に対していつも同じ方向に向くために自分の公転周期と同じ周期で自転しており、太陽光を反射して火星5を側面から暖める。図13の実施例は同様に公転軌道と公転周期の異なる3つの人工衛星それぞれに反射手段を備えた火星温暖化衛星手段25の1実施例であるが、各反射手段は互いに反射角度が違っており、火星5の側面の違った場所を暖める。もちろん、人工衛星と反射手段の組合せ数は3つである必要は無く、もっと多数でも構わない。図14の実施例は図13の火星温暖化衛星手段25と「図4の火星温暖化手段14の様な火星温暖化手段24」を組み合わせたもので、火星5を四方八方から暖める。同様に木星、土星、天王星、海王星、冥王星などを温暖化する各温暖化衛星手段や「前述した温暖化(惑星)手段と温暖化衛星手段の組合せ」それぞれが考えられる。
【0029】最後に、内側と外側の各静止惑星手段や各静止衛星手段の利用法としては宇宙通信や宇宙旅行の中継基地、宇宙灯台、宇宙標識、宇宙基準点、宇宙管制センター等が考えられる。特に地球に対する「穴の開いた内側静止惑星手段」と「外側静止惑星手段」の利用法としては宇宙都市が考えられ、月に対する内側、外側の各静止衛星手段の利用法としては月旅行の中継基地が考えられる。また、地球に対する内側、外側の各静止惑星手段の位置もたった1つずつしか無く、とても貴重で、とても重要である。大袈裟に言えば人類共有の財産だから早い者勝ちで独占されない様に南極条約以上に厳しい共同使用の国際条約が必要になる。さらに、太陽は後50億年で寿命を迎えるが、太陽の死が近付くとどんどん膨脹して地球を飲み込み、地球が消滅することが予想されている。そのためその前に地球ごと太陽系から脱出することが提案されている。太陽の膨脹で熱くなる時に「鏡型日傘の影」で少しは凌ぎ、時間を稼げるかもしれない。しかし、数百年も有れば人類は太陽の核融合をコントロールし、惑星クラスの核燃料を太陽にくべることくらい可能になるだろうし、太陽の中に入って直接発電することくらい可能になるかもしれない。それから、地球に対する内側静止惑星手段の位置にある程度の量の宇宙塵やガスが渦を巻いて滞留すれば、地球に氷河時代が来ることになるかもしれない。
【0030】そして、現在の科学技術ではまだまだ無理であるが、地球に対する内側静止惑星手段の位置に巨大な凸レンズを配置して、虫メガネの様に地球上の一点に太陽光を集中させると、核兵器より強力な兵器ができる可能性が有ることに特に注意、警戒しなければならない。地球に対する外側静止惑星手段の位置に巨大な凹面鏡を配置して、同じく地球上の一点に太陽光を集中させる場合も同様である。さらに加えて、簡単化のため各実施例では「他の各惑星の重力」、「月などの他の衛星の重力」及び「太陽風による圧力」などを無視し、また、地球や月の各公転軌道が完全な円形でないことを無視したが、後は天文学、天体物理学、惑星科学、軌道計算、気象学、ロケットや衛星の制御関係、宇宙通信関係、光学関係、太陽発電関係、各種の測定関係などの各分野の専門家に任せる。
【図面の簡単な説明】
【図1〜図4】各図は実施例を1つずつ説明する説明図である。
【図5】太陽が地球の後ろに隠れる日食を人工的に創る方法を説明する説明図である。
【図6】「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段の1実施例を説明する説明図である。
【図7】地球が月の後ろに隠れる『地食(ちしょく)現象』を人工的に創る方法を説明する説明図である。
【図8】「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段の1実施例を説明する説明図である。
【図9〜図14】各図は実施例を1つずつ説明する説明図である。
【0001】
【誓 約】先ず本発明者兼本出願人は本願発明を無償開放することをここに誓約する。この出願の目的はアイデアの公表と類似特許等の成立を阻止することである。
【0002】
【技術分野】第1発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上に常に位置するため、上記惑星から見ていつも上記恒星の方向に在って『常に静止している様に見える』内側静止惑星手段に関する。第2発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段」が「光の透過率の低い物質」もしくは「光を通さない反射手段」でできており、しかも、地球に覆う様に配置されて、太陽からの光量を低減させる地球温暖化防止手段に関する。第3〜第6発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段」を利用した地球気象制御手段、紫外線遮蔽手段、太陽観測惑星手段および太陽発電惑星手段に関する。第7発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が金星である上記内側静止惑星手段」を『大きな日傘』として金星を覆う様に構成した金星低温化手段に関する。
【0003】第8発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線上に常に位置するため、上記惑星から見ていつも上記恒星の方向と正反対の方向に有って『常に静止している様に見える』外側静止惑星手段に関する。第9発明は、上記外側静止惑星手段を応用して「太陽が地球の後ろに隠れる日食(現象)」を人工的に創り、その日食そのもの又はその日食を通じて地球の大気を観測、観光することができる「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光手段に関する。地球大気の作用で「金環食」ならぬ『赤環食(せきかんしょく)』を朝焼けや夕焼けの様に観ることができるかもしれない。第10、第11発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が火星や木星である上記外側静止惑星手段」を凹面鏡として構成し、火星や木星を裏側から照射する火星温暖化手段や木星温暖化手段に関する。第12〜第14発明は、「上記恒星が太陽で、上記惑星が地球である上記内側静止惑星手段もしくは上記外側静止惑星手段」を利用した「各種の望遠鏡手段を持つ望遠鏡惑星手段」、「磁場センサー手段を持つ磁場観測惑星手段や地球磁場観測惑星手段」に関する。
【0004】第15発明は、惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線上に常に位置するため、上記衛星から見ていつも上記惑星の方向に在って『常に静止している様に見える』同一公転角速度型の内側静止衛星手段に関する。第16発明は、惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線の延長線上に常に位置するため、上記衛星から見ていつも上記惑星の方向と正反対の方向に有って『常に静止している様に見える』同一公転角速度型の外側静止衛星手段に関する。第17発明は、上記外側静止衛星手段を応用して『地球が月の後ろに隠れる地食(現象)』を人工的に創り、その『地食』を観測、観光することができる「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光手段に関する。今のところ『地食現象』を人工的に創っても何か意味が有るかどうか分からないけれども、観測もしくは観光の面で何か新しい発見が有るかもしれない。第18発明は、上記内側静止衛星手段、上記外側静止衛星手段および孫衛星を利用して月面裏側と地球の間の宇宙通信を常時行うことができる月面裏側・地球間宇宙通信手段に関する。
【0005】第19発明は第1発明の内側静止惑星手段や第15発明の同一公転角速度型の内側静止衛星手段と同様な同一公転角速度型の内側静止天体手段に関する。第20発明は第8発明の外側静止惑星手段や第16発明の同一公転角速度型の外側静止衛星手段と同様な同一公転角速度型の外側静止天体手段に関する。第21発明は第3発明の地球気象制御手段で使用する光透過量制御手段に関する。第22、第23発明は鏡型衛星を使って火星や木星を側面から暖める火星温暖化衛星手段や木星温暖化衛星手段に関する。これら温暖化衛星手段と前述した温暖化手段を土星、天王星、海王星、冥王星などにも応用することができる。
【0006】
【背景技術】従来、「第1の天体手段(例:天体、星、星屑、チリ、ガス等。)」と「その周囲を公転する第2の天体手段」、例えば「恒星と惑星」、「惑星と衛星」又は「衛星と孫衛星」の両重心を結ぶ線上もしくはその線の延長線上に何か自然物体(例:第3の天体手段など。)、人工物体あるいは人工構築物(例:宇宙ステーション)等が常に位置する様に人工的に行われたことは無かったし、考えられたことも無かった。その様な位置にその様な「第3の物など」を人工的に常に位置させることができれば、種々の利用法が有って役に立ち、便利である。例えば宇宙旅行や宇宙通信の中継基地、各種の観測・観光基地、宇宙灯台、宇宙基準点、宇宙標識、宇宙管制センター等である。但し、自然には宇宙にその様な位置に偶然その様な自然物体が在ってもおかしくなく、天体などの総数からすればむしろ無数に存在すると考えられる。また、上述した相互関係と同様にさらに「銀河系と恒星」、「銀河群と銀河系」、「銀河団と銀河群」、「超銀河団と銀河団」に対してもその様な「第3の物など」や第3の天体手段が実用性の有無は別として論理的には一応考えられる。現に太陽は銀河系の中心の周りを2億2600万年かけて一回りしていることが精密に計算され、米天文学会で発表されている。
【0007】尚、例えば「恒星と惑星」の場合、その様に位置させると、その「第3の物など」は上記惑星から見ていつも上記恒星の方向か、あるいは、それと正反対の方向に在って『常に静止している様に見える』ので、以後その「第3の物など」を内側静止惑星手段あるいは外側静止惑星手段と呼ぶことにする。実際、太陽は太陽系の中心であって、太陽系に限って言えば太陽は『静止』している。従って、地球から見ていつも太陽の方向に在る内側静止惑星手段は『静止している』様に見える訳だから、『内側静止惑星手段』という名前は妥当だと考えられる。『外側静止惑星手段』という名前は『内側静止惑星手段』という名前に準じている。また、「惑星と衛星」の場合、従来の「地球の自転角速度と同じ角速度で地球の周囲を公転する静止衛星(自公転角速度同一型)」と区別するために同一公転角速度型の内側静止衛星手段あるいは同一公転角速度型の外側静止衛星手段と呼ぶことにする。「第1の天体手段と第2の天体手段」の場合も同一公転角速度型の内側静止天体手段や同一公転角速度型の外側静止天体手段と呼ぶことにする。
【0008】従って、『その様な内側静止惑星手段や外側静止惑星手段などが望まれる』という問題点が有る。 ( 問 題 点 )
そこで、本発明は、『その様な内側静止惑星手段や外側静止惑星手段などを提供する』ことを目的としている。 ( 発明の目的 )
【0009】
【第1発明の開示】即ち、第1発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その惑星の公転軌道の内側に在って、「前記恒星による重力」と「『前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記惑星による重力』の和」が釣り合った位置に内側静止惑星手段を位置させていることを特徴としている。
【0010】このことによって、前記惑星の重力が作用しなければ、その公転角速度は「その惑星手段の公転軌道に対応した通常の公転角速度」に達しておらず、その公転角速度では「前記恒星による重力の方」がその遠心力よりも大きいため、その内側静止惑星手段は次第に前記恒星の方へ引き寄せられて速度を増して前記恒星の近くを通過する楕円軌道に乗ったり、又は、前記恒星に衝突したりしてしまう。しかし、前記惑星の重力が作用し、「前記惑星による重力」が「前記恒星による引き寄せ」を阻止するので、その公転角速度がその「通常の公転角速度」より遅くても、その内側静止惑星手段は所定の公転軌道を公転し続けることができる。 ( 第1発明の効果 )
尚、その楕円軌道に乗る場合、その「楕円の長軸」と発明の「前記恒星と前記惑星の両重心を結ぶ線」が重なる。
【0011】
【第8発明の開示】また、第8発明は、恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その惑星の公転軌道の外側に在って、「『前記恒星による重力』と『前記惑星による重力』の和」と「前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に外側静止惑星手段を位置させていることを特徴としている。
【0012】このことによって、前記惑星の重力が作用しなければ、その公転角速度は「その惑星手段の公転軌道に対応した通常の公転角速度」を越えており、その公転角速度ではその遠心力の方が「前記恒星による重力」よりも大きいため、その外側静止惑星手段は前記恒星から遠ざかり、前記恒星の重力場による位置エネルギーの増大と共に速度を減らして大きな楕円形の公転軌道に乗ったり、あるいは、その恒星系から離脱したりしてしまう。しかし、前記惑星の重力が作用し、「前記惑星による重力」が「前記恒星からの遠ざかり」を阻止するので、その公転角速度がその「通常の公転角速度」より速くても、その外側静止惑星手段は所定の公転軌道を公転し続けることができる。 ( 第8発明の効果 )
【0013】
【各発明を実施するための最良の形態】各発明をより詳細に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明する。図1に第1発明と第8発明の各実施例を示す。図1R>1に示す第1発明の実施例では以下の通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。
a)太陽1と地球2が前述した恒星と惑星に。
b)惑星手段3が前述した内側静止惑星手段に。
c)地球2と惑星手段3共通の(公転)角速度ωが前述した同じ角速度に。
そして、太陽1、地球2及び惑星手段3全ての重心は一直線上に並び、惑星手段3は地球2の内側を公転する。さらに、次の関係式が成り立つ。
【0014】(太陽1が惑星手段3に及ぼす重力)=(惑星手段3の公転による遠心力)+(地球2が惑星手段3に及ぼす重力)
【0015】図1に示す第8発明の実施例では以下の通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。
a)太陽1と地球2が前述した恒星と惑星に。
b)惑星手段4が前述した外側静止惑星手段に。
c)地球2と惑星手段4共通の(公転)角速度ωが前述した同じ角速度に。
そして、太陽1、地球2及び惑星手段4全ての重心は一直線上に並び、惑星手段4は地球2の外側を公転する。さらに、次の関係式が成り立つ。
【0016】(太陽1が惑星手段4に及ぼす重力)+(地球2が惑星手段4に及ぼす重力)=(惑星手段4の公転による遠心力)
【0017】どちらの静止惑星手段においても簡単化のため「太陽風による圧力」と「月や他の惑星の重力」は無視している。ただ太陽風の圧力は地球にも有る訳だから各静止惑星手段の「磁気圏を含む前面投影面積と質量の比率」を地球のそれと同じにすればその圧力の影響を無くすことはできるかもしれない。その比率に太陽までの距離を勘案する必要が有るかもしれない。内側静止惑星手段の利用法として図2に示す地球温暖化防止手段の実施例が有る。図2の実施例では内側静止惑星手段13が地球に対して「日傘」の役割を果たし、内側静止惑星手段13は全体で光の透過量を少なくするために、全体が光の透過率の低い物質や反射物質でできていたりして、地球に照射される太陽光を弱める。但し、内側静止惑星手段13の姿勢(方向)が太陽と地球に対して常に図2の様であるためには、内側静止惑星手段13は公転面と自転面を同じにして1年周期で自転する必要が有る。
【0018】図2では無数の固体物質が傘状に分布して全体で光の透過量を少なくしているが、赤外線の透過量だけを少なくしても構わない。このとき太陽1と地球2を両重心を結ぶ「線」から外側方向に離れれば離れる程、図3に示す通り地球2の重力Fgの作用によってその「線」に向かう力fyが強くなる。ただし、太陽1の大きさと太陽1までの距離を考えると、太陽1の重力の作用はほとんどその「線」と平行だから図3では無視している。そのままだと力fyによって「傘状に分布した無数の固体物質」はその「線」に集まってしまう。それを防ぐためにその「線」を回転軸にしてその「日傘」を回転させて、力fyと遠心力Fcを釣り合わせる。もちろん、その「線」上の固体物質は角速度ゼロでも良く、その「線」から外側方向に離れるに従って速度は大きくなる。ただし、隕石や宇宙塵などの衝突も考慮しなければならない。
【0019】尚、「無数の固体物質」の代わりに「光の透過率の低いガス」でも構わない。また、その「日傘」を「光の透過量を制御できる光透過量制御手段(例:液晶、カメラの絞り、後述する図11の実施例の多数組合せ等。)」にすれば、地球の気象を制御できる。その「日傘」の光透過量を部分的に多くしたり、少なくしたりして地球上で地域的に光の強弱を付けることも考えられる。さらに、オゾン・ホールの拡大による紫外線の悪影響を減らすために紫外線だけを特に減衰させる紫外線遮蔽手段(例:オゾン・ガスのかたまり等。)も考えられる。それから、この内側静止惑星手段を利用した「日傘」は金星の低温化にも応用できる。それが金星低温化手段である。濃密な二酸化炭素の大気のために金星は摂氏500度位まで達していると言われているが、金星を低温化して地球の様にして人類が住める様にする金星地球化計画が提案されており、その役に立つ。そして、火星に対する内側静止惑星手段を火星より直径が大きい「巨大な凸レンズ手段」にすれば火星の温暖化に役に立つ。
【0020】外側静止惑星手段の利用法として、同様に火星に人類が住める様にする火星地球化計画のために図4R>4に示す火星温暖化手段の実施例が有る。図4の実施例では外側静止惑星手段14が全体で太陽光を反射して火星5を裏側から照射する「凹面鏡」の役割を果たし、冷たい火星5を暖める。ただし、外側静止惑星手段14の姿勢(方向)が太陽と火星に対して常に図4の様であるためには、外側静止惑星手段14はその公転面と自転面を同じにして火星の公転周期と同じ周期で自転する必要が有る。外側静止惑星手段14は例えば傘状に分布する無数の固体物質でできており、この固体物質は球状でその表面は反射率の高い物質で覆われている。このとき、太陽1と火星5を両重心を結ぶ「線」から外側方向に離れれば離れる程、前述と同様に火星5の重力の作用によってその「線」に「向かう力」が働く。この場合も同様にその「線」を回転軸にしてその「凹面鏡」を回転させて、その「向かう力」とその遠心力を相殺させる。「無数の固体物質」の代わりに「光の反射率の高いガス」でも構わない。尚、「無数の固体物質」が「多数の平面反射鏡セル」であって全体で同様に「凹面鏡」の役割を果せる様に制御できればそれに越した事は無い。同様に木星、土星、天王星、海王星、冥王星などを温暖化する各温暖化手段が考えられる。
【0021】地球に対する外側静止惑星手段を利用して図5に示す様な「太陽が地球の後ろに隠れる日食(現象)」を人工的に創り、日食ポイント6付近でその日食そのもの又はその日食を通じて地球大気を観測、観光することが考えられる。図6の実施例は正に外側静止惑星手段を利用したそのための「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段である。図中34は「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段で、7と9は一方が「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光手段で、他方が質量手段であるか、あるいは、それぞれがその観測・観光手段である。10と11は一方の一端が前記観測・観光手段と繋がる第1の係留手段で、他方の一端が前記質量手段もしくは2つ目の前記観測・観光手段と繋がる第2の係留手段である。8は、係留手段10、11を使って「前記観測・観光手段と前記質量手段」あるいは「2つの前記観測・観光手段」の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段と、これら全体の重心が上記外側静止惑星手段の位置に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段を兼ねる手段である。地球大気の作用により朝焼けや夕焼けの様な「金環食」つまり「金環食」ならぬ『赤環食(せきかんしょく)』を観ることができると予測される。図6の惑星手段は地球大気の観測に役に立つかもしれない。観測点を係留手段で移動させるとプリズムの様に虹色に変化して行くなんて事が有るかもしれない。
【0022】以上は太陽の周囲を公転する地球などの惑星に対する各静止惑星手段の話であったが、同様に「地球などの惑星」の周囲を公転する「月などの衛星」に対する内側もしくは外側の静止衛星手段も可能であり、同様に第1の天体の周囲を公転する第2の天体に対する内側もしくは外側の静止天体手段も可能である。
【0023】月に対する外側静止衛星手段を利用して図7R>7に示す様な「地球が月の後ろに隠れる『地食(現象)』」を人工的に創り、地食ポイント16付近でその『地食』を観測、観光することが考えられる。図8の実施例は正に外側静止衛星手段を利用したそのための「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段である。図中44は「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段で、17と19は一方が「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光手段で、他方が質量手段であるか、あるいは、それぞれがその観測・観光手段である。20と21は一方の一端が前記観測・観光手段と繋がる第1の係留手段で、他方の一端が前記質量手段もしくは2つ目の前記観測・観光手段と繋がる第2の係留手段である。18は、係留手段20、21を使って「前記観測・観光手段と前記質量手段」あるいは「2つの前記観測・観光手段」の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段と、これら全体の重心が上記外側静止衛星手段の位置に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段を兼ねる手段である。物理的に『地食(ちしょく)現象』を人工的に創ることは可能であっても何か新しい現象を観ることができるかどうか、地食現象に何か意味が有るかどうか予想できないが、何か新しい発見が有るかもしれないし、無いかもしれない。
【0024】図9の実施例は地球に対する内側静止惑星手段を利用した太陽発電惑星手段である。太陽発電惑星手段23は丸い穴の開いた湾曲状の円板形をしており、その太陽側の表面に太陽電池が貼ってある。その発電電力は「太陽と地球の両重心を結ぶ線を公転軸として地球の周囲を公転する人工衛星35」を介して地球へマイクロ波送電される。尚、太陽電池を装備した太陽発電衛星と地球の間に飛行船を浮べ、衛星から飛行船まではレーザー光線で送電し、飛行船でマイクロ波に変換して地上へマイクロ波送電する等する方式を、日本の産官学の研究推進組織「LE−NET(レーザー・エネルギー・ネットワーク)準備会」が提案している。
【0025】図10の実施例は、月12に対する内側静止衛星手段53と外側静止衛星手段54及び「地球2と月12の両重心を結ぶ線を公転軸として月の周囲を公転する人工孫衛星55」を利用した月面裏側・地球間宇宙通信手段である。外側静止衛星手段54には月面裏側と人工孫衛星55の間を中継する宇宙通信中継手段が装備され、人工孫衛星55には外側静止衛星手段54と内側静止衛星手段53との間を中継する宇宙通信中継手段が装備され、内側静止衛星手段53には人工孫衛星55と地球との間を中継する宇宙通信中継手段が装備されている。図中A〜Dそれぞれは「月面裏側と外側静止衛星手段54の間の宇宙通信」、「外側静止衛星手段54と人工孫衛星55の間の宇宙通信」、「人工孫衛星55と内側静止衛星手段53の間の宇宙通信」及び「内側静止衛星手段53と地球の間の宇宙通信」をそれぞれ示している。人工孫衛星55は月に対していつも同じ方向を向く様に自分の公転周期と同じ周期で自転しており、内側静止衛星手段53と外側静止衛星手段54どちらも人工孫衛星55の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転している。
【0026】このため、「外側静止衛星手段54に設置され、人工孫衛星55へ向けられたアンテナ」と「内側静止衛星手段53に設置され、人工孫衛星55へ向けられたアンテナ」どちらも人工孫衛星55の公転運動に関係無く自然にいつも人工孫衛星55に向いている。そして、「人工孫衛星55に設置され、外側静止衛星手段54へ向けられたアンテナ」と「人工孫衛星55に設置され、内側静止衛星手段53へ向けられたアンテナ」それぞれも人工孫衛星55の公転運動に関係無く自然にいつも外側静止衛星手段54と内側静止衛星手段53それぞれに向いている。その結果、微調整は必要でも大規模なアンテナ制御をしなくても1日24時間、月面裏側と地球の間を宇宙通信することができる。もちろん、内側静止衛星手段53等だけを使って月面表側と地球の間を宇宙通信することも考えられる。
【0027】図11の実施例は地球気象制御手段で使う光透過量「制御」手段で、図2の内側静止惑星手段13の様に多数の光透過量「制御」手段を地球に対して傘状に配置する。図11中60は太陽電池、61と62は透明電極板、63は宇宙線に耐えられる液晶、64は無線遠隔制御手段である。「対向する透明電極板61、62は液晶63と共に光透過量を調整する光透過量「調整」手段を構成する。無線遠隔制御手段64は太陽電池60の出力電池を使って外部から供給される無線通信の制御信号を受信し、その制御信号に基づいて上記光透過量「調整」手段を通じてその光透過量を制御する。多数の光透過量「制御」手段は連携して全体で外部から供給される無線通信の制御信号に従って地球に供給される太陽エネルギー量をコントロールして地球の気象を制御する。尚、上記光透過量「調整」手段として液晶63等の代わりに「その反射面を入射光に対して垂直から平行まで角度制御できる反射手段(例:角度制御可能なマイクロ・ミラーの集り。)」や「カメラの絞りの様に光透過量を制御できる絞り手段」を用いることが考えられる。また、図11の光透過量「制御」手段を円柱方向を回転軸としてスピンさせればその姿勢が安定する。
【0028】図12の実施例は火星温暖化衛星手段の1実施例である。火星温暖化衛星手段15は、「太陽1と火星5の両重心を結ぶ線を公転軸として火星5の周囲を公転する人工衛星」を利用したもので、火星温暖化衛星手段15は火星5に対していつも同じ方向に向くために自分の公転周期と同じ周期で自転しており、太陽光を反射して火星5を側面から暖める。図13の実施例は同様に公転軌道と公転周期の異なる3つの人工衛星それぞれに反射手段を備えた火星温暖化衛星手段25の1実施例であるが、各反射手段は互いに反射角度が違っており、火星5の側面の違った場所を暖める。もちろん、人工衛星と反射手段の組合せ数は3つである必要は無く、もっと多数でも構わない。図14の実施例は図13の火星温暖化衛星手段25と「図4の火星温暖化手段14の様な火星温暖化手段24」を組み合わせたもので、火星5を四方八方から暖める。同様に木星、土星、天王星、海王星、冥王星などを温暖化する各温暖化衛星手段や「前述した温暖化(惑星)手段と温暖化衛星手段の組合せ」それぞれが考えられる。
【0029】最後に、内側と外側の各静止惑星手段や各静止衛星手段の利用法としては宇宙通信や宇宙旅行の中継基地、宇宙灯台、宇宙標識、宇宙基準点、宇宙管制センター等が考えられる。特に地球に対する「穴の開いた内側静止惑星手段」と「外側静止惑星手段」の利用法としては宇宙都市が考えられ、月に対する内側、外側の各静止衛星手段の利用法としては月旅行の中継基地が考えられる。また、地球に対する内側、外側の各静止惑星手段の位置もたった1つずつしか無く、とても貴重で、とても重要である。大袈裟に言えば人類共有の財産だから早い者勝ちで独占されない様に南極条約以上に厳しい共同使用の国際条約が必要になる。さらに、太陽は後50億年で寿命を迎えるが、太陽の死が近付くとどんどん膨脹して地球を飲み込み、地球が消滅することが予想されている。そのためその前に地球ごと太陽系から脱出することが提案されている。太陽の膨脹で熱くなる時に「鏡型日傘の影」で少しは凌ぎ、時間を稼げるかもしれない。しかし、数百年も有れば人類は太陽の核融合をコントロールし、惑星クラスの核燃料を太陽にくべることくらい可能になるだろうし、太陽の中に入って直接発電することくらい可能になるかもしれない。それから、地球に対する内側静止惑星手段の位置にある程度の量の宇宙塵やガスが渦を巻いて滞留すれば、地球に氷河時代が来ることになるかもしれない。
【0030】そして、現在の科学技術ではまだまだ無理であるが、地球に対する内側静止惑星手段の位置に巨大な凸レンズを配置して、虫メガネの様に地球上の一点に太陽光を集中させると、核兵器より強力な兵器ができる可能性が有ることに特に注意、警戒しなければならない。地球に対する外側静止惑星手段の位置に巨大な凹面鏡を配置して、同じく地球上の一点に太陽光を集中させる場合も同様である。さらに加えて、簡単化のため各実施例では「他の各惑星の重力」、「月などの他の衛星の重力」及び「太陽風による圧力」などを無視し、また、地球や月の各公転軌道が完全な円形でないことを無視したが、後は天文学、天体物理学、惑星科学、軌道計算、気象学、ロケットや衛星の制御関係、宇宙通信関係、光学関係、太陽発電関係、各種の測定関係などの各分野の専門家に任せる。
【図面の簡単な説明】
【図1〜図4】各図は実施例を1つずつ説明する説明図である。
【図5】太陽が地球の後ろに隠れる日食を人工的に創る方法を説明する説明図である。
【図6】「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段の1実施例を説明する説明図である。
【図7】地球が月の後ろに隠れる『地食(ちしょく)現象』を人工的に創る方法を説明する説明図である。
【図8】「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段の1実施例を説明する説明図である。
【図9〜図14】各図は実施例を1つずつ説明する説明図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記恒星による重力」と「『前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記惑星による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする内側静止惑星手段。
【請求項2】 前記恒星が太陽であり、前記惑星が地球であることを特徴とする請求項1記載の内側静止惑星手段。
【請求項3】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、光の透過率の低い物質でできており、しかも、地球の一部または全部を覆う様に配置されて、太陽からの光を低減させることを特徴とする地球温暖化防止手段。
【請求項4】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、光を通さない反射手段でできており、しかも、地球の一部を覆う様に配置されて、太陽からの光を反射して通さないことを特徴とする地球温暖化防止手段。
【請求項5】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、地球に対して開いた傘状の形をし、常に地球を覆う様に1年周期で自転し、光の透過量を制御できる光透過量制御手段でできていることを特徴とする地球気象制御手段。
【請求項6】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、オゾン・ガス又は「紫外線の透過率の低い物質」でできており、しかも、地球を覆う様に配置されて、太陽からの紫外線を低減させることを特徴とする紫外線遮蔽手段。
【請求項7】 請求項2記載の内側静止惑星手段が太陽を観測する観測手段を有することを特徴とする太陽観測惑星手段。
【請求項8】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、太陽の光で発電する太陽電池手段または太陽発電手段を有することを特徴とする太陽発電惑星手段。
【請求項9】 請求項1記載の内側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が金星であり、前記内側静止惑星手段が、光の透過率の低い物質でできており、しかも、金星を覆う様に配置されて、太陽からの光を低減することを特徴とする金星低温化手段。
【請求項10】 請求項1記載の内側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が金星であり、前記内側静止惑星手段が、光を通さない反射手段でできており、しかも、金星を覆う様に配置されて、太陽からの光を反射して通さないことを特徴とする金星低温化手段。
【請求項11】 恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記恒星による重力』と『前記惑星による重力』の和」と「前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする外側静止惑星手段。
【請求項12】 前記恒星が太陽であり、前記惑星が地球であることを特徴とする請求項11記載の外側静止惑星手段。
【請求項13】 請求項12記載の外側静止惑星手段が、「『太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気』観測・観光手段」、「その一端が前記観測・観光手段と繋がっている第1の係留手段」、「質量手段」、「その一端が前記質量手段と繋がっている第2の係留手段」、「両前記係留手段を使って前記観測・観光手段と前記質量手段の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段」及び「これら全体の重心が前記『釣り合った位置』に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段」でできており、しかも、地球に対する姿勢が常に一定となる様に1年周期で自転することを特徴とする「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段。
【請求項14】 前記質量手段が第2の『太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気』観測・観光手段であることを特徴とする請求項13記載の「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段。
【請求項15】 請求項11記載の外側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が火星であり、前記外側静止惑星手段が、光を反射する凹面鏡手段でできており、しかも、火星に対する姿勢が常に一定となる様に火星の公転周期と同じ周期で自転し、太陽からの光を反射して火星に照射することを特徴とする火星温暖化手段。
【請求項16】 請求項11記載の外側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が木星であり、前記外側静止惑星手段が、光を反射する凹面鏡手段でできており、しかも、木星に対する姿勢が常に一定となる様に木星の公転周期と同じ周期で自転し、太陽からの光を反射して木星に照射することを特徴とする木星温暖化手段。
【請求項17】 「請求項1記載の内側静止惑星手段と請求項11記載の外側静止惑星手段」又は「請求項2記載の内側静止惑星手段と請求項12記載の外側静止惑星手段」が光望遠鏡手段、赤外線望遠鏡手段、紫外線望遠鏡手段、電波望遠鏡手段またはX線望遠鏡手段を有することを特徴とする望遠鏡惑星手段。
【請求項18】 「請求項1記載の内側静止惑星手段と請求項11記載の外側静止惑星手段」又は「請求項2記載の内側静止惑星手段と請求項12記載の外側静止惑星手段」が磁場センサー手段を有することを特徴とする磁場観測惑星手段。
【請求項19】 請求項1記載の内側静止惑星手段が第1の磁場センサー手段を有し、請求項11記載の外側静止惑星手段が第2の磁場センサー手段を有し、両前記磁場センサー手段を連携させて前記惑星の磁場を観測することを特徴とする磁場観測惑星手段。
【請求項20】 請求項19記載の磁場観測惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が地球であることを特徴とする地球磁場観測惑星手段。
【請求項21】 惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記惑星による重力」と「『前記惑星の周囲を前記衛星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記衛星による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の内側静止衛星手段。
【請求項22】 前記惑星が地球であり、前記衛星が月であることを特徴とする請求項21記載の同一公転角速度型の内側静止衛星手段。
【請求項23】 惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記惑星による重力』と『前記衛星による重力』の和」と「前記惑星の周囲を前記衛星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の外側静止衛星手段。
【請求項24】 前記惑星が地球であり、前記衛星が月であることを特徴とする請求項23記載の同一公転角速度型の外側静止衛星手段。
【請求項25】 請求項24記載の外側静止衛星手段が、「『地球が月の後ろに隠れる地食』観測・観光手段」、「その一端が前記観測・観光手段と繋がっている第1の係留手段」、「質量手段」、「その一端が前記質量手段と繋がっている第2の係留手段」、「両前記係留手段を使って前記観測・観光手段と前記質量手段の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段」及び「これら全体の重心が前記『釣り合った位置』に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段」でできており、しかも、月に対する姿勢が常に一定となる様に月の公転周期と同じ周期で自転することを特徴とする「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段。
【請求項26】 前記質量手段が第2の『地球が月の後ろに隠れる地食』観測・観光手段であることを特徴とする請求項25記載の「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段。
【請求項27】 「地球と月の両重心を結ぶ線を公転軸として月の周囲を公転し、月に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する孫衛星手段」と、「前記公転軸を自転軸にして前記孫衛星手段の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転する請求項22記載の同一公転角速度型の内側静止衛星手段」と、「前記公転軸を自転軸にして前記孫衛星手段の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転する請求項24記載の同一公転角速度型の外側静止衛星手段」と、「前記外側静止衛星手段に装備され、月面裏側と前記孫衛星手段の間の宇宙通信を中継する第1の宇宙通信中継手段」と、「前記孫衛星手段に装備され、前記外側静止衛星手段と前記内側静止衛星手段の間の宇宙通信を中継する第2の宇宙通信中継手段」と、「前記内側静止衛星手段に装備され、前記孫衛星手段と地球の間の宇宙通信を中継する第3の宇宙通信中継手段」、を有することを特徴とする月面裏側・地球間宇宙通信手段。
【請求項28】 第1の天体手段とその周囲を公転する第2の天体手段の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記第1の天体手段による重力」と「『前記第1の天体手段の周囲を前記第2の天体手段と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記第2の天体手段による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の内側静止天体手段。
【請求項29】 第1の天体手段とその周囲を公転する第2の天体手段の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記第1の天体手段による重力』と『前記第2の天体手段による重力』の和」と「前記第1の天体手段の周囲を前記第2の天体手段と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の外側静止天体手段。
【請求項30】 「柱方向の光透過量を調整する円柱形の光透過量調整手段」と、「ハット帽子のふちの様に前記光透過量調整手段の周りに固定され、その柱方向に面した太陽電池手段」と、「前記太陽電池手段の後ろに設けられ、その出力電力を使って外部から供給される無線通信の制御信号を受信し、その制御信号に基づいて前記光透過量調整手段を通じてその光透過量を制御する無線遠隔制御手段」を有することを特徴とする光透過量制御手段。
【請求項31】 前記光透過量調整手段が液晶手段、「その反射面を入射光に対して垂直から平行まで角度制御できる反射手段」又は「カメラの絞りの様に光透過量を制御できる絞り手段」であることを特徴とする請求項30記載の光透過量制御手段。
【請求項32】 「太陽と火星の両重心を結ぶ線を公転軸として火星の周囲を公転し、しかも、火星に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する衛星手段」と、「前記衛星手段に装備され、太陽光を反射して火星に照射する太陽光反射手段」を有することを特徴とする火星温暖化衛星手段。
【請求項33】 「太陽と木星の両重心を結ぶ線を公転軸として木星の周囲を公転し、しかも、木星に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する衛星手段」と、「前記衛星手段に装備され、太陽光を反射して木星に照射する太陽光反射手段」を有することを特徴とする木星温暖化衛星手段。
【請求項1】 恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記恒星による重力」と「『前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記惑星による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする内側静止惑星手段。
【請求項2】 前記恒星が太陽であり、前記惑星が地球であることを特徴とする請求項1記載の内側静止惑星手段。
【請求項3】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、光の透過率の低い物質でできており、しかも、地球の一部または全部を覆う様に配置されて、太陽からの光を低減させることを特徴とする地球温暖化防止手段。
【請求項4】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、光を通さない反射手段でできており、しかも、地球の一部を覆う様に配置されて、太陽からの光を反射して通さないことを特徴とする地球温暖化防止手段。
【請求項5】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、地球に対して開いた傘状の形をし、常に地球を覆う様に1年周期で自転し、光の透過量を制御できる光透過量制御手段でできていることを特徴とする地球気象制御手段。
【請求項6】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、オゾン・ガス又は「紫外線の透過率の低い物質」でできており、しかも、地球を覆う様に配置されて、太陽からの紫外線を低減させることを特徴とする紫外線遮蔽手段。
【請求項7】 請求項2記載の内側静止惑星手段が太陽を観測する観測手段を有することを特徴とする太陽観測惑星手段。
【請求項8】 請求項2記載の内側静止惑星手段が、太陽の光で発電する太陽電池手段または太陽発電手段を有することを特徴とする太陽発電惑星手段。
【請求項9】 請求項1記載の内側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が金星であり、前記内側静止惑星手段が、光の透過率の低い物質でできており、しかも、金星を覆う様に配置されて、太陽からの光を低減することを特徴とする金星低温化手段。
【請求項10】 請求項1記載の内側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が金星であり、前記内側静止惑星手段が、光を通さない反射手段でできており、しかも、金星を覆う様に配置されて、太陽からの光を反射して通さないことを特徴とする金星低温化手段。
【請求項11】 恒星とその周囲を公転する惑星の両重心を結ぶ線の延長線しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記恒星による重力』と『前記惑星による重力』の和」と「前記恒星の周囲を前記惑星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする外側静止惑星手段。
【請求項12】 前記恒星が太陽であり、前記惑星が地球であることを特徴とする請求項11記載の外側静止惑星手段。
【請求項13】 請求項12記載の外側静止惑星手段が、「『太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気』観測・観光手段」、「その一端が前記観測・観光手段と繋がっている第1の係留手段」、「質量手段」、「その一端が前記質量手段と繋がっている第2の係留手段」、「両前記係留手段を使って前記観測・観光手段と前記質量手段の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段」及び「これら全体の重心が前記『釣り合った位置』に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段」でできており、しかも、地球に対する姿勢が常に一定となる様に1年周期で自転することを特徴とする「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段。
【請求項14】 前記質量手段が第2の『太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気』観測・観光手段であることを特徴とする請求項13記載の「太陽が地球の後ろに隠れる日食もしくは地球大気」観測・観光惑星手段。
【請求項15】 請求項11記載の外側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が火星であり、前記外側静止惑星手段が、光を反射する凹面鏡手段でできており、しかも、火星に対する姿勢が常に一定となる様に火星の公転周期と同じ周期で自転し、太陽からの光を反射して火星に照射することを特徴とする火星温暖化手段。
【請求項16】 請求項11記載の外側静止惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が木星であり、前記外側静止惑星手段が、光を反射する凹面鏡手段でできており、しかも、木星に対する姿勢が常に一定となる様に木星の公転周期と同じ周期で自転し、太陽からの光を反射して木星に照射することを特徴とする木星温暖化手段。
【請求項17】 「請求項1記載の内側静止惑星手段と請求項11記載の外側静止惑星手段」又は「請求項2記載の内側静止惑星手段と請求項12記載の外側静止惑星手段」が光望遠鏡手段、赤外線望遠鏡手段、紫外線望遠鏡手段、電波望遠鏡手段またはX線望遠鏡手段を有することを特徴とする望遠鏡惑星手段。
【請求項18】 「請求項1記載の内側静止惑星手段と請求項11記載の外側静止惑星手段」又は「請求項2記載の内側静止惑星手段と請求項12記載の外側静止惑星手段」が磁場センサー手段を有することを特徴とする磁場観測惑星手段。
【請求項19】 請求項1記載の内側静止惑星手段が第1の磁場センサー手段を有し、請求項11記載の外側静止惑星手段が第2の磁場センサー手段を有し、両前記磁場センサー手段を連携させて前記惑星の磁場を観測することを特徴とする磁場観測惑星手段。
【請求項20】 請求項19記載の磁場観測惑星手段において、前記恒星が太陽で、前記惑星が地球であることを特徴とする地球磁場観測惑星手段。
【請求項21】 惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記惑星による重力」と「『前記惑星の周囲を前記衛星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記衛星による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の内側静止衛星手段。
【請求項22】 前記惑星が地球であり、前記衛星が月であることを特徴とする請求項21記載の同一公転角速度型の内側静止衛星手段。
【請求項23】 惑星とその周囲を公転する衛星の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記惑星による重力』と『前記衛星による重力』の和」と「前記惑星の周囲を前記衛星と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の外側静止衛星手段。
【請求項24】 前記惑星が地球であり、前記衛星が月であることを特徴とする請求項23記載の同一公転角速度型の外側静止衛星手段。
【請求項25】 請求項24記載の外側静止衛星手段が、「『地球が月の後ろに隠れる地食』観測・観光手段」、「その一端が前記観測・観光手段と繋がっている第1の係留手段」、「質量手段」、「その一端が前記質量手段と繋がっている第2の係留手段」、「両前記係留手段を使って前記観測・観光手段と前記質量手段の間の距離を長くしたり、短くしたりしてその距離を調整する距離調整手段」及び「これら全体の重心が前記『釣り合った位置』に位置する様に前記距離調整手段を制御する重心定位置制御手段」でできており、しかも、月に対する姿勢が常に一定となる様に月の公転周期と同じ周期で自転することを特徴とする「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段。
【請求項26】 前記質量手段が第2の『地球が月の後ろに隠れる地食』観測・観光手段であることを特徴とする請求項25記載の「地球が月の後ろに隠れる地食」観測・観光衛星手段。
【請求項27】 「地球と月の両重心を結ぶ線を公転軸として月の周囲を公転し、月に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する孫衛星手段」と、「前記公転軸を自転軸にして前記孫衛星手段の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転する請求項22記載の同一公転角速度型の内側静止衛星手段」と、「前記公転軸を自転軸にして前記孫衛星手段の公転周期と同じ周期で同じ方向に自転する請求項24記載の同一公転角速度型の外側静止衛星手段」と、「前記外側静止衛星手段に装備され、月面裏側と前記孫衛星手段の間の宇宙通信を中継する第1の宇宙通信中継手段」と、「前記孫衛星手段に装備され、前記外側静止衛星手段と前記内側静止衛星手段の間の宇宙通信を中継する第2の宇宙通信中継手段」と、「前記内側静止衛星手段に装備され、前記孫衛星手段と地球の間の宇宙通信を中継する第3の宇宙通信中継手段」、を有することを特徴とする月面裏側・地球間宇宙通信手段。
【請求項28】 第1の天体手段とその周囲を公転する第2の天体手段の両重心を結ぶ線上で、しかも、その公転軌道の内側に在って、「前記第1の天体手段による重力」と「『前記第1の天体手段の周囲を前記第2の天体手段と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力』と『前記第2の天体手段による重力』の和」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の内側静止天体手段。
【請求項29】 第1の天体手段とその周囲を公転する第2の天体手段の両重心を結ぶ線の延長線上で、しかも、その公転軌道の外側に在って、「『前記第1の天体手段による重力』と『前記第2の天体手段による重力』の和」と「前記第1の天体手段の周囲を前記第2の天体手段と同じ角速度で公転する際に生じる遠心力」が釣り合った位置に位置することを特徴とする同一公転角速度型の外側静止天体手段。
【請求項30】 「柱方向の光透過量を調整する円柱形の光透過量調整手段」と、「ハット帽子のふちの様に前記光透過量調整手段の周りに固定され、その柱方向に面した太陽電池手段」と、「前記太陽電池手段の後ろに設けられ、その出力電力を使って外部から供給される無線通信の制御信号を受信し、その制御信号に基づいて前記光透過量調整手段を通じてその光透過量を制御する無線遠隔制御手段」を有することを特徴とする光透過量制御手段。
【請求項31】 前記光透過量調整手段が液晶手段、「その反射面を入射光に対して垂直から平行まで角度制御できる反射手段」又は「カメラの絞りの様に光透過量を制御できる絞り手段」であることを特徴とする請求項30記載の光透過量制御手段。
【請求項32】 「太陽と火星の両重心を結ぶ線を公転軸として火星の周囲を公転し、しかも、火星に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する衛星手段」と、「前記衛星手段に装備され、太陽光を反射して火星に照射する太陽光反射手段」を有することを特徴とする火星温暖化衛星手段。
【請求項33】 「太陽と木星の両重心を結ぶ線を公転軸として木星の周囲を公転し、しかも、木星に対する姿勢が常に一定となる様に自分の公転周期と同じ周期で自転する衛星手段」と、「前記衛星手段に装備され、太陽光を反射して木星に照射する太陽光反射手段」を有することを特徴とする木星温暖化衛星手段。
【図2】
【図3】
【図12】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図13】
【図10】
【図11】
【図14】
【図3】
【図12】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図13】
【図10】
【図11】
【図14】
【公開番号】特開2001−1997(P2001−1997A)
【公開日】平成13年1月9日(2001.1.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−128649(P2000−128649)
【出願日】平成12年3月23日(2000.3.23)
【出願人】(000251934)
【公開日】平成13年1月9日(2001.1.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成12年3月23日(2000.3.23)
【出願人】(000251934)
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