説明

内臓運動兼腰運動器

【課題】腰運動を必要とする人が、容易に腰運動と共に内臓運動を行うことができる器具を提供する。
【解決手段】運動器本体内の第2回動軸12に近接して設置され、回転板21が取り付けられた第1駆動モーター2と、第1回動アーム4に固定された第1回動レバー3と、第1回動軸11に固定された第1回動アームと、水平に延長された第2回動アームと、第2回動軸から水平に延長されて固定された第3回動アーム6にヒンジされて第2回動軸上に固定された第2回動レバー7と、第1および第2回動軸の上部に設置され、内部に温熱マットが設置された回動板部8と、回動板部同士の間に設置され、第3駆動モーターによって垂直に移動可能に設置された腰支持部10と、回動板部の温熱マットの温度と回動板部の回動速度、時間および回動角度を調節する制御部9とを含んでなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内臓運動と腰運動を複合的に行うことが可能な運動機構に係り、さらに具体的には、2つの回動板部が対応して回動し、前記回動板部の中央には腰支持板が配置されて腰抜けを防止し、前記回動板部の回動角度を容易に調節することができるため、腰運動を必要とする人々が容易に腰運動と共に内臓運動を行うことができて使用者の健康を増進させることが可能であり、回動板部の回動角度を容易に調節することができて運動の強弱を調節することができるのはもとより、回動板部の速度を速く或いは遅く調節することができ、回動板部の温度を常温〜70℃に調節することができて回動板の表面温度を調節することができ、作動時間を調節することができて個人の嗜好に合わせて運動することが可能な内臓運動兼腰運動器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複雑で忙しい現代人は様々な経路によってストレスを受けている。このようなストレスを解消するためにフィットネスセンターで運動を行う職場人が益々多くなっている趨勢にあり、このような運動でストレスを解消する方法は激烈な運動に比べて穏やかな運動がより効果的であると知られている。また、穏やかな運動も横になって読書をする姿勢で行うことが好ましいものと知られている。
【0003】
全ての人体の力は、腰から出てくるもので、病気の95%が五臓六腑と密接な関係にある腰から発生するという研究結果が出ており、腰部が人体において最も重要な部分であるといえる。
【0004】
ところが、現在、大部分のフィットネスセンターで使用される運動機構は筋肉を鍛錬させるためのものが主をなすので、腰運動が必要な者にはフィットネスセンターはあまり好ましくない場所になっている。
【0005】
腰運動が必要な腰運動器が設置されているとしても、このような腰運動器は回動板が左右にのみ回動する構造であり、回動板の温熱加熱機能、および回動板の回動角度または回動速度を調節するなどの何らの調節機能も備えられていないので、その効果が微弱であるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、人々が横になったり腹這いになったりして楽に睡眠または読書をしながら腰運動を行うので、時間を節約しながら効果的な腰運動を行うことができ、回動板の温度を多段階に調節することができるので、最適の温度を選択して温熱湿布を行いながら運動を行うことができて、運動の効率が高くなるのはもとより、ストレスも解消されるし、回動板の回動速度を多段階に調節することができて自分に適切な速度を与えて運動を効率よく行うことができ、回動板の回動角度を任意に3段階に設定することができるのでさらに効果的に運動を行うことができて、運動者に最適の腰運動効果を提供することが可能な内臓運動兼腰運動器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、内部に2つの第1および第2回動軸が回動可能に固定された運動器本体と、前記運動器本体内に設置され、回転板が取り付けられた第1駆動モーターと、前記第1駆動モーターの前記回転板に一端部がピボット軸受によって固定され、他端部は前記第1回動軸および水平に延長された回動アームに固定された回動レバーと、前記回動レバーの一端部が固定され、前記第1回動軸に固定され、一側には第2駆動モーターが設置された第1回動アームと、前記第1回動アームの上部の第1回動軸上に設置され、水平に延長された第2回動アームと、一端部は前記第2回動アームに固定され、他端部は前記第2回動軸および水平に延長された第3回動アームに固定された第2回動レバーと、前記第1および第2回動軸の上部に設置され、内部に温熱マットが設置された回動板部と、前記回動板部の温熱マットの温度と前記回動板部の回動速度、時間および回動角度を調節する制御部とを含んでなる内臓運動兼腰運動器によって達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の内臓運動兼腰運動器は、内部に2つの第1および第2回動軸が回動可能に固定された運動器本体と、前記運動器本体内の第2回動軸に近接して設置され、回転板が取り付けられた第1駆動モーターと、前記第1駆動モーターの前記回転板に一端部がピボット軸受によって固定され、他端部は前記第1回動軸および水平に延長された第1回動アームに固定された第1回動レバーと、前記第1回動軸に固定され、一端部には前記第1回動レバーの一端部が固定され且つ他端部には第2駆動モーターが設置された第1回動アームと、前記第1回動軸の前記第1回動アームの上部に設置され、水平に延長された第2回動アームと、一端部は前記第2回動アームに固定され、他端部は前記第2回動軸から水平に延長された第3回動アームにヒンジされて前記第2回動軸上に固定された第2回動レバーと、前記第1および第2回動軸の上部に設置され、内部に温熱マットが設置された回動板部と、前記回動板部の温熱マットの温度と前記回動板部の回動速度、時間および回動角度を調節する制御部とを含んでなり、人々が横になったり腹這いになったりして楽に睡眠または読書をしながら腰運動を行って同時に仕事をしながら運動を行うので、時間を節約しながら効果的な腰運動を行うことができ、回動板の温度を多段階に調節することができるので、最適の温度を選択して身体を暖めながら運動を行うことができて運動の効率が高くなるのはもとより、ストレスも解消されるし、回動板の回動速度を多段階に調節することができて自分に適切な速度を与えて運動を効率よく行うことができ、回動板の回動角度を任意に3段階に設定することができるのでさらに効果的に運動を行うことができて、運動者に最適の腰運動効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器の斜視図である。
【図2a】本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器の内部に設置された駆動部を示す概略正面図である。
【図2b】本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器の内部に設置された駆動部を示す平面図である。
【図3】回動板部の回動角度を調節するための第1回動アームの平面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器の制御部のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器Aは、図1〜図3に示すように、内部に2つの第1および第2回動軸11、12が回動可能に固定された運動器本体1と、前記運動器本体1内の第2回動軸12に近接して設置され、回転板21が取り付けられた第1駆動モーター2と、前記第1駆動モーター2の前記回転板21に一端部がピボット軸受によって固定され、他端部は前記第1回動軸11および水平に延長された第1回動アーム4に固定された第1回動レバー3と、前記第1回動軸11に固定され、一端部には前記第1回動レバー3の一端部が固定され且つ他端部には第2駆動モーター40が設置された第1回動アーム4と、前記第1回動軸11の前記第1回動アーム4の上部に設置され、水平に延長された第2回動アーム5と、一端部は前記第2回動アーム5に固定され、他端部は前記第2回動軸12から水平に延長された第3回動アーム6にヒンジされて前記第2回動軸12上に固定された第2回動レバー7と、前記第1および第2回動軸11、12の上部に設置され、内部に温熱マットが設置された回動板部8と、前記回動板部8の温熱マットの温度と前記回動板部8の回動速度、時間および回動角度を調節する制御部9とを含んでなる。前記第1回動アーム4と前記第1回動レバー3、前記第2回動アーム5と前記第2回動レバー7、および前記第3回動アーム6と前記第2回動レバー7は互いにピボットによってヒンジ固定されている。
【0011】
前記回動板部8同士の間には使用者の腰の腰椎部分を支持するように腰支持部10が設置されている。前記腰支持部10は、胴体の上下部運動の際には腰を支持する役目をし、腰の上下垂直運動の際には腰部位を上下に動かすことができるように、下端部に第3駆動モーター101を含む電動駆動装置が備えられている。
【0012】
このような腰支持部10の駆動装置は、腰支持部の下部中心に垂直に設置され、腰支持部10が上下に動くように動力を提供する第3駆動モーター101を運動器本体の内側上部に設置し、腰の過度な垂直上昇に起因する腰の負担を防止するために、一定の上昇高さ以上では腰支持部10の作動が統制できるようにリミットスイッチ(図示せず)を設置してある。
前記第1駆動モーター2の回転板21の縁部には回転板21の回転回数を感知することが可能な感知板22が固定され、前記感知板22が回転しながら、前記回転板21の外側に設置されたエンコーダ23によって回転回数が感知される。
前記第1回動レバー3は、一端部が前記回転板21にピボット軸受によってジョイントされるように固定され、他端部は第1回動アーム4の固定板43に結合されて固設されている。
第1回動アーム4は、一端部には第2駆動モーター40が設置され、他端部には前記第1回動レバー3の一端部がヒンジ固定されている。前記第1回動アーム4は回動アーム本体41の内部に固定溝42が設けられ、前記固定溝42内には前記固定溝42内をスライドするように作動する固定板43がスライド可能に設置され、前記第1回動レバー3の一端部は前記固定板43上に固定され、前記固定溝42内をスライドしながら前記第1回動軸11の回動角度を調節することができるようになっている。すなわち、前記固定板43は、前記第2駆動モーター40によって回転する移送スクリュー44が内側に設置されて前記固定溝42内を移動する構造である。
前記第2回動アーム5の一端部は、前記第1回動軸11の上部に固定され、他端部には第2回動レバー7が設置されている。
前記第3回動アーム6は、一端部が他の第2回動軸12上に固定され、他端部は前記第2回動レバー7が固定されている。
前記回動板部8は、前記第1および第2回動軸11、12に固定される固定板81と、前記固定板81上に設置されたクッション部82および温熱マット83が備えられている。回動板8の一側には運動器本体1に対して平行な方向に2つのハンドル84、および運動器本体に対して垂直方向に1つのハンドル85が備えられて多様な姿勢の運動を行うことができるようにし、垂直方向のハンドル85部位には安楽な姿勢で運動できるようにクッション機能のあるヘッド受け台86が設けられている 。
前記制御部9は、制御IC91、第1駆動モーター調節部92、第2駆動モーター調節部93、第3駆動モーター調節部94、温熱マッド調節部95および有無線調節部96から構成される。
次に、このような構成を持つ本発明に係る内臓運動兼腰運動器Aの作用効果について説明する。
本発明の第1実施例に係る内臓運動兼腰運動器Aを使用しようとする場合、まず、上部に設置された回動板部8上に横になる。この状態でスイッチを入れ、回動板部8の回動速度を第3段階に設定する。前記第3段階に設定された回動板部8は第1駆動モーター2の回転数が約1000rpmであって約8回の回動運動を行う。参考として、第1段階では6回の回動運動(約800rpm)、第7段階では12回の回動運動(1400rpm)を行う。
前記回動板部8の作動時間は20分、30分、40分、50分、60分の中から一つの時間を選択して作動させ、本実施例では20分を選択して作動させる。
回動板部8の温度は約40℃に設定すると、温熱マッド83が約40℃に加熱されて回動板部8が加熱された状態で楽に運動を行うことができる。前記回動板部8の加熱温度は20℃、30℃、40℃、50℃、60℃および70℃の中から一つの温度を選択して設定することができる。
前記回動板部8の回動角度の調節は、第2駆動モーター40が回動すると、移送スクリュー44が回転しながら、これに結合した固定板43を第1回動軸11上で遠くなるか或いは近くなるように作動させることにより、回動板部8の回動角度が決定される。すなわち、本実施例では中段階に設定されて約30°で回動運動を行う。このような回動板部8の回動角度は弱、中、強の3段階に設定され、「弱」段階の場合には中心線から13°、すなわち全体26°で回動し、「中」段階の場合には中心線から15°、全体的には30°で回動し、「強」段階の場合には中心線から18°、全体的には36°で回動する。第1回動軸11上で遠くなるほど回動板部8の回動角度が大きくなり、近くなるほど回動板部8の回動角度が小さくなるのである。
本発明の実施例に係る内臓運動兼腰運動器Aは、上向きに横になった状態で運動を行うときには両手が肩の上に乗った姿勢では、回動板部8が回動すると、運動者の靭帯と軟骨が合わせられながら脇の脂肪質を取り除かせることになり、脇の肉の取り除きに適した運動姿勢を取らせるものであって、脊椎部位に対する運動がなされて脊椎ディスクや股関節外腹斜筋部位の脂肪質が除去されるという効果がある。
また、横になった姿勢で回動板部8が回動する運動を行うときは、前記の姿勢では腕を上下に動かして内臓機能と胸椎に刺激を加えながらストレスを解消させ且つ消化機能を促進させる運動を行い、運動部位は腹部と背部になり、内臓および心臓が強化され、脊椎の生理的角度が調整されて健康な形態の脊椎を維持することができるという効果がある。
また、腹這いになった姿勢で回動板部8が回動する運動を行うときは、疲労回復に適した運動であり、腹部の緊張緩和により内臓機能を調節することができ、心臓、性器、肝および胃腸に有効な影響を及ぼし、もし左または右のみ運動を行う場合には、右側に撓むことが不便であれば脾臓または男性器の能力が低下しており、左側に撓むことが不便であれば腎臓、尿管の異常と観血があることを容易に把握することができる。このような姿勢では脊椎の側湾が矯正されるうえ、内臓および心臓強化効果がある。
上述したような機能を有する運動器を使用者が使用する場合、有無線調節部を介して速度、角度、温度、時間などを使用者の嗜好に合わせて選択した後で運動を開始することができ、記憶機能を備えて使用者が選択した仕様による反復運動を可能にし、それぞれの運動変数(速度、角度、温度、時間)による正常人の標準仕様に応じる運動レベルとこれに基づいた「強」、「弱」のレベルを定めて基本的な3つのパターンメニューを提供し、これを項目別に調節することを可能にすることにより、使用者の便宜を向上させることができるようにした。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明に係る内臓運動兼腰運動器は、一般製造工場で反復的に製造が可能な物品であるから、産業上利用可能性がある発明であるといえる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内臓運動兼腰運動器であって、
内部に2つの第1および第2回動軸が回動可能に固定された運動器本体と、
前記運動器本体内の第2回動軸に近接して設置され、回転板が取り付けられた第1駆動モーターと、
前記第1駆動モーターの前記回転板に一端部がピボット軸受によって固定され、他端部は前記第1回動軸および水平に延長された第1回動アームに固定された第1回動レバーと、
前記第1回動軸に固定され、一端部には前記第1回動レバーの一端部が固定され且つ他端部には第2駆動モーターが設置された第1回動アームと、
前記第1回動軸の前記第1回動アームの上部に設置され、水平に延長された第2回動アームと、
一端部は前記第2回動アームに固定され、他端部は前記第2回動軸から水平に延長されて固定された第3回動アームにヒンジされて前記第2回動軸上に固定された第2回動レバーと、
前記第1および第2回動軸の上部に設置され、内部に温熱マットが設置された回動板部と、
前記回動板部同士の間に設置され、第3駆動モーターによって垂直に移動可能に設置された腰支持部と、
前記回動板部の温熱マットの温度と前記回動板部の回動速度、時間および回動角度を調節する制御部と、を含んでなることを特徴とする、内臓運動兼腰運動器。
【請求項2】
前記制御部の有無線調節部は、使用者が選択した仕様による反復運動を可能にし、速度、角度、温度および時間を含む運動変数による正常人の標準仕様に応じる運動レベルとこれに基づいた強、弱のレベルを定めて基本的な3つのパターンメニューを提供し、これを項目別に調節することを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の内臓運動兼腰運動器。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−94574(P2013−94574A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242721(P2011−242721)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(511268786)