説明

円筒状巻芯、ロール状シートの製造方法、及びロール状シート

【課題】 転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差痕の発生を効果的に防止することのできる円筒状巻芯を提供することを目的とする。また、段差痕のないロール状シートを製造するための方法、及び該製造方法により得られるロール状シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを多重に巻きつけるための円筒状巻芯において、前記円筒状巻芯は、外周面の一部かつ軸方向に溝部が設けられており、前記溝部は、一端に径方向の垂直面を有しており、前記一端から他端まで外周方向に沿って溝深さがなくなるまで連続的に溝深さが小さくなっており、かつ前記他端は、前記一端から外周方向へ20°以上の位置にあることを特徴とする円筒状巻芯。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状巻芯、ロール状シートの製造方法、及びロール状シートに関する。本発明のロール状シートはプラズマディスプレイパネルの誘電体層の形成やフラットパネルディスプレイのガラス基板を保護するために用いられる。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型平板状の大型ディスプレイとしては、液晶ディスプレイと共にプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」という)が注目されている。PDPの一部分は、ガラス基板の表面上にガラス焼結体からなる誘電体層が形成された構造をしている。
【0003】
誘電体層の形成方法としては、無機粉体、樹脂および溶剤を含有するペースト状組成物を調製し、このペースト状組成物をスクリーン印刷法によってガラス基板の表面に塗布して乾燥することにより膜形成材料層を形成し、次いでこの膜形成材料層を焼成することにより有機物質を除去し、無機粉体を焼結させて形成する方法が知られている。
【0004】
近年、生産性向上などの目的で、無機粉体、樹脂及び溶剤を含有するペースト状組成物を支持フィルム上に塗布して膜形成材料層を形成し、支持フィルム上に形成された膜形成材料層を、電極が固定されたガラス基板の表面に転写し、転写された膜形成材料層を焼成することにより、ガラス基板の表面に誘電体層を形成する方法が開示されている(特許文献1〜4)。
【0005】
従来、支持フィルム上に膜形成材料層が積層されている誘電体層形成用転写シート(以下、「転写シート」ともいう)は、保管や輸送に便利であること、及び生産性向上のために円筒状巻芯に多重に巻きつけられロール状にしている。
【0006】
しかしながら、このように転写シートをロール状に巻き取ると、円筒状巻芯への巻き始めの段差痕が、巻き取られた転写シートに次々に発生するという問題を有していた。このような段差痕は、誘電体層の画素抜けやにじみなどの重大な画面欠点となり、PDPの歩留まりに大きく影響する。そのため、巻き始めから20〜30m(全体の10%程度)の転写シートは使用できず、生産効率が非常に悪かった。
【0007】
従来、シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差痕の発生を防止する方法としては以下の技術が開示されている。
【0008】
円筒状体の外表面長さ方向に凹条が形成されており、該凹条の断面形状が、円筒状体の略直径方向の垂直面と、円筒状体の外表面と略同一円である円弧面からなることを特徴とする巻芯を用いる方法が開示されている(特許文献5)。
【0009】
また、外周に巻芯の幅方向に沿って切欠部が設けられ、この切欠部により外周に段差が付けられていることを特徴とする粘着テープ用巻芯を用いる方法が開示されている(特許文献6)。
【0010】
また、円筒体からなる巻芯の表面に長さ方向に凹部を設け、該凹部内に粘着性を有する軟質樹脂を面一に埋設したことを特徴とする巻芯を用いる方法が開示されている(特許文献7)。
【0011】
従来の方法は、粘着シートのように柔軟なシートを巻きつける場合には有効な方法である。しかし、誘電体層の形成材料である膜形成材料層は無機粉体を多く含有しているため、誘電体層形成用転写シートは粘着シートよりも剛性がかなり高い。また、一般的に誘電体層形成用転写シートは粘着シートよりもかなり厚い。そのため、従来の方法でも段差を十分吸収できず、段差痕の発生を効果的に防止することができなかった。
【0012】
一方、近年、フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機又は無機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、及び表面電界ディスプレイなど)の薄型化、軽量化の要求が高まっており、この要求に応えるべく、表示板(ガラス基板)上に保護板を設けず、直接、衝撃吸収層(割れ防止層)を設ける技術が提案されている。衝撃吸収層は、非常に柔らかく、外力によって容易に変形してしまう。そのため、通常、衝撃吸収層は、支持フィルムと保護フィルムによってサンドイッチされ、フラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シート(以下、「衝撃吸収シート」ともいう)として製造されている。そして、衝撃吸収シートは、保管や輸送に便利であること、及び生産性向上のために円筒状巻芯に多重に巻きつけられロール状にしている。
【0013】
しかしながら、衝撃吸収シートの支持フィルム及び保護フィルムは、非常に剛性の高いフィルムであり、また衝撃吸収シートの厚さは100〜1000μmと非常に分厚いため、衝撃吸収シート全体の剛性は非常に高い。そのため、このような衝撃吸収シートをロール状に巻き取ると、円筒状巻芯への巻き始めの段差痕が、巻き取られた衝撃吸収シートに次々に発生するという問題を有していた。このような段差痕は、衝撃吸収機能を低下させたり、外観を損なうため好ましくない。そのため、巻き始めから10〜30m(全体の10%程度)の衝撃吸収シートは使用できず、生産効率が非常に悪かった。
【0014】
【特許文献1】特開平9−102273号公報
【特許文献2】特開平11−35780号公報
【特許文献3】特開2001−185024号公報
【特許文献4】国際公開第00/42622号パンフレット
【特許文献5】特開2003−63741号公報
【特許文献6】実開平6−80764号公報
【特許文献7】特開2005−75521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、このような従来技術の課題を解決したものであって、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差痕の発生を効果的に防止することのできる円筒状巻芯を提供することを目的とする。また、段差痕のないロール状シートを製造するための方法、及び該製造方法により得られるロール状シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下に示す円筒状巻芯及びロール状シートの製造方法により上記目的を達成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0017】
すなわち、第1の本発明は、誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを多重に巻きつけるための円筒状巻芯において、前記円筒状巻芯は、外周面の一部かつ軸方向に溝部が設けられており、前記溝部は、一端に径方向の垂直面を有しており、前記一端から他端まで外周方向に沿って溝深さがなくなるまで連続的に溝深さが小さくなっており、かつ前記他端は、前記一端から外周方向へ20°以上の位置にあることを特徴とする円筒状巻芯、に関する。
【0018】
また本発明は、前記円筒状巻芯の溝部の垂直面に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記円筒状巻芯に前記溝部の一端から他端方向へ誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法、に関する。
【0019】
本発明の円筒状巻芯の溝部は、従来の円筒状巻芯の溝部に比べて外周方向の長さが非常に大きく、溝部の両端と巻芯の中心とのなす角度は20°以上である。該円筒状巻芯を用いると、転写シートの巻きつけ始端部を巻芯の外周面から突出させることなく、しかも巻芯の外周面に極めて近い形(略円形)で巻きつけることができる。そのため、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートを巻きつけた際に、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差や空間が発生し難くなり、段差痕の発生を効果的に防止することができる。
【0020】
前記溝部の両端と巻芯の中心とのなす角度は30°以上であることが好ましく、より好ましくは60°以上である。前記角度が20°未満の場合には、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差や空間が発生しやすくなり、段差痕の発生を防止することができない。
【0021】
第2の本発明は、支持フィルム上に膜形成材料層及び保護フィルムが積層されている誘電体層形成用転写シート、又は支持フィルム上に衝撃吸収層及び保護フィルムが積層されているフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを円筒状巻芯に多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法において、前記誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートは、巻きつけ始端部の保護フィルムが略同一幅で欠如しており、下層の膜形成材料層又は衝撃吸収層が露出していることを特徴とするロール状シートの製造方法、に関する。
【0022】
3層構造からなる転写シート又は衝撃吸収シートは厚みが大きく、それゆえ円筒状巻芯に該転写シート又は衝撃吸収シートを巻きつけた際には、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差や空間が発生しやすくなる。前記製造方法は、巻きつけ始端部の保護フィルムが略同一幅で欠如している転写シート又は衝撃吸収シートを用いて、巻きつけ始端部の転写シート又は衝撃吸収シートの厚さを低減したことに特徴がある。該転写シート又は衝撃吸収シートを用いると、円筒状巻芯に巻きつけた際に、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差や空間が発生し難くなり、段差痕の発生を効果的に防止することができる。
【0023】
前記製造方法においては、露出している膜形成材料層の幅は5mm以上であることが好ましく、より好ましくは10mm以上である。上記幅が5mm未満の場合には、巻きつけ始端部の厚さに起因する段差や空間が発生しやすくなり、段差痕が発生しやすくなる。
【0024】
第3の本発明は、円筒状巻芯に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートと略同一厚さの樹脂シートを10回以上巻きつける工程、前記樹脂シートの巻きつけ終端部に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを樹脂シート上に多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法、に関する。
【0025】
樹脂シートを予め円筒状巻芯に多重に巻きつけおき、巻きつけた樹脂シートの表面に段差痕がなくなった時点で転写シート又は衝撃吸収シートを巻きつけることにより、転写シート又は衝撃吸収シートに段差痕が付くことを防止することができる。
【0026】
樹脂シートの巻きつけ回数は10回以上であることが必要であり、好ましくは30回以上である。樹脂シートの巻きつけ回数が10回未満の場合には、樹脂シート表面の段差痕が転写シート表面又は衝撃吸収シート表面に転写されやすくなる。
【0027】
本発明のロール状シートは、前記いずれかに記載の方法によって製造されるものである。本発明のロール状シートは、巻き始め部分にも段差痕がほとんどなく表面精度が高いため、巻き始め部分の転写シート又は衝撃吸収シートも使用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0029】
第1の本発明の円筒状巻芯は、外周面の一部かつ軸方向に溝部が設けられており、前記溝部は、一端に径方向の垂直面を有しており、前記一端から他端まで外周方向に沿って溝深さがなくなるまで連続的に溝深さが小さくなっており、かつ前記他端は、前記一端から外周方向へ20°以上の位置にあることを特徴とする。
【0030】
図1は、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略断面図である。図2は、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略斜視図である。円筒状巻芯1は、外周面2の一部かつ軸方向に溝部3が設けられている。溝部3の一端4は径方向の垂直面5を有している。垂直面5は、厳密に垂直になっていなくてもよく、転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部の断面と密着しやすい形状であることが好ましい。垂直面5の高さ(h)は、転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部及び粘着層6の合計厚さと同一であることが好ましいが、厳密に同一でなくてもよく、転写シート又は衝撃吸収シートに段差痕が発生しない程度の高低差があってもよい。溝部3は、一端4から他端11まで外周方向に沿って溝深さがなくなるまで連続的に溝深さが小さくなっている。溝部3の両端(一端4及び他端11)と巻芯の中心とのなす角度(θ)は20°以上であることが必要である。
【0031】
円筒状巻芯の形成材料は特に制限されず、公知の材料を用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、及びABS樹脂などのプラスチック材料、FRPなどの複合材料、アルミニウムなどの金属材料が挙げられる。これらのうち、強度、加工のしやすさ、及び軽量である等の観点からABS樹脂、ポリエチレンなどを用いることが好ましい。
【0032】
円筒状巻芯の製造方法は特に制限されず、公知の方法を採用することができる。例えば、1)溝部の形状を備えた金型に材料を注入して硬化成型する方法、2)円筒状の巻芯を成型した後に、切削等して溝部を形成する方法などが挙げられる。
【0033】
円筒状巻芯の直径は通常90〜200mm程度であり、長さは通常50〜200cm程度ある。また、円筒状巻芯の厚さは通常6〜8mm程度である。
【0034】
第1の本発明のロール状シートの製造方法は、前記円筒状巻芯の溝部の垂直面に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記円筒状巻芯に前記溝部の一端から他端方向へ転写シート又は衝撃吸収シートを多重に巻きつける工程を含む。
【0035】
前記転写シート7は、支持フィルム10上に膜形成材料層9及び保護フィルム8が積層された構造を有する。転写シートは、支持フィルム上に形成された膜形成材料層を基板表面に一括転写するために用いられる。
【0036】
膜形成材料層9は、誘電体層の形成材料であり、無機粉体含有樹脂組成物をシート状に形成してなるものである。
【0037】
無機粉体含有樹脂組成物は、少なくとも無機粉体及びバインダを含有する。
【0038】
無機粉体は、公知のものを特に制限なく用いることができ、具体的には、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化ホウ素、酸化亜鉛、ガラス粉末、及びこれらの混合物などが挙げられる。
【0039】
バインダは、前記無機粉体をペースト状にするために添加されるものであり、公知のポリマーを特に制限なく用いることができるが、特に(メタ)アクリル系ポリマーを用いることが好ましい。(メタ)アクリル系ポリマーは、焼成時に生じる分解物の量が他のポリマーに比べて少ないため、バインダとして好適に用いることができる。
【0040】
無機粉体含有樹脂組成物を支持フィルム上に塗布して膜形成材料層を形成する場合には、支持フィルム上に均一に塗布できるように該組成物中に溶剤を加えることが好ましい。溶剤としては、無機粉体との親和性がよく、かつバインダの溶解性がよいものであれば特に制限されるものではない。
【0041】
無機粉体含有樹脂組成物には、可塑剤を添加してもよい。可塑剤を添加することにより、無機粉体含有樹脂組成物を支持フィルム上に塗布して膜形成材料層を形成した転写シートの柔軟性や膜形成材料層の基板への転写性などを調整することができる。また、上記の成分の他、分散剤、シランカップリング剤、粘着性付与剤、レベリング剤、安定剤、消泡剤などの各種添加剤を添加してもよい。
【0042】
転写シートは、例えば、前記無機粉体含有樹脂組成物を支持フィルム上に塗布し、溶剤を乾燥除去して膜形成材料層を形成し、その後膜形成材料層上に保護フィルムを積層ことにより作製される。
【0043】
支持フィルム10は、転写シートをロール状に巻き取った状態で保存し、供給するために、可とう性を有する樹脂フィルムであることが好ましい。
【0044】
支持フィルムを形成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリフルオロエチレンなどの含フッ素樹脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。
【0045】
支持フィルムの厚さは特に制限されないが、25〜100μm程度であることが好ましい。なお、支持フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましい。これにより、膜形成材料層を基板上に転写する工程において、支持フィルムの剥離操作を容易に行うことができる。
【0046】
膜形成材料層の厚さは、無機粉体の含有率、パネルの種類やサイズなどによっても異なるが、10〜200μmであることが好ましく、より好ましくは30〜100μmである。
【0047】
保護フィルムの形成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、及びポリプロピレンなどの樹脂フィルムが挙げられる。
【0048】
保護フィルム8の厚さは特に制限されないが、20〜100μm程度であることが好ましい。なお、保護フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましい。
【0049】
前記衝撃吸収シート7は、支持フィルム10上に衝撃吸収層9及び保護フィルム8が積層された構造を有する。
【0050】
衝撃吸収層9は、公知のものを特に制限なく使用でき、その材料としては、例えば、アクリル系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤などが挙げられる。また、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルアセタール系樹脂、又はポリオキシアルキレン系共重合体を主成分とする粘着剤を用いてもよい。
【0051】
衝撃吸収シートは、例えば、前記粘着剤を支持フィルム上に塗布し、溶剤を乾燥除去して衝撃吸収層を形成し、その後衝撃吸収層上に保護フィルムを積層することにより作製される。衝撃吸収層の厚さは特に制限されないが、通常50〜1000μm程度であり、好ましくは100〜500μmである。
【0052】
支持フィルム及び保護フィルムは、前記と同様のものが挙げられる。衝撃吸収シートに用いる場合、支持フィルムの厚さは50〜200μm程度であり、好ましくは75〜200μmであり、保護フィルムの厚さは25〜100μm程度であり、好ましくは50〜100μmである。
【0053】
以下、第1の本発明のロール状シートの製造方法について説明する。
【0054】
まず、図1、図2に示すように、円筒状巻芯1の溝部3の垂直面5に転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部を接触させて固定する。固定する方法は特に制限されないが、例えば、転写シート又は衝撃吸収シート7の支持フィルム10と曲面12とを粘着層6を介して貼り合わせる方法が挙げられる。粘着層6は両面テープであってもよい。粘着層の厚さは特に制限されないが、通常10〜50μm程度であり、好ましくは10〜30μmである。なお、固定する際には、垂直面5の高さ(h)と、転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部及び粘着層6の合計厚さ(H)とが同一になるように調整することが好ましい。hとHが同一の場合には、溝部の一端4に段差がなくなるため、前記部分で段差なく密着した状態で転写シート又は衝撃吸収シートを巻きつけることができる。そのため、段差痕の発生を効果的に防止することができる。
【0055】
そして、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を固定した後に、円筒状巻芯に前記溝部の一端から他端方向へ転写シート又は衝撃吸収シートを多重に巻きつける。円筒状巻芯への巻きつけ速度は特に制限されないが、3〜50m/分であることが好ましく、より好ましくは10〜20m/分である。
【0056】
また、巻きつける転写シート又は衝撃吸収シートの長さは特に制限されないが、通常50〜200m程度である。
【0057】
一方、第2の本発明のロール状シートの製造方法は、支持フィルム上に膜形成材料層及び保護フィルムが積層されている転写シート、又は支持フィルム上に衝撃吸収層及び保護フィルムが積層されているフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを円筒状巻芯に多重に巻きつける工程を含み、前記転写シート又は衝撃吸収シートとして、巻きつけ始端部の保護フィルムが略同一幅で欠如しており、下層の膜形成材料層又は衝撃吸収層が露出しているものを用いることを特徴とする。
【0058】
図3は、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略断面図である。図4は、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略斜視図である。
【0059】
第2の本発明の製造方法においては、溝部を有さない従来から用いられている円筒状巻芯13を用いる。前記転写シート7は、支持フィルム10上に膜形成材料層9及び保護フィルム8が積層された構造を有し、巻きつけ始端部の保護フィルム8が略同一幅で欠如しており、下層の膜形成材料層9が所定幅(L)で露出している。また、前記衝撃吸収シート7は、支持フィルム10上に衝撃吸収層9及び保護フィルム8が積層された構造を有し、巻きつけ始端部の保護フィルム8が略同一幅で欠如しており、下層の衝撃吸収層9が所定幅(L)で露出している。露出している膜形成材料層又は衝撃吸収層9の幅(L)は、5mm以上であることが好ましく、より好ましくは10mm以上である。下層の膜形成材料層又は衝撃吸収層9を露出させる方法としては、保護フィルム8を膜形成材料層又は衝撃吸収層9上に積層する際に、所定幅(L)だけずらして積層する方法、保護フィルム8を膜形成材料層又は衝撃吸収層9上に積層した後に、所定幅(L)だけ保護フィルム8を切除する方法などが挙げられる。
【0060】
その他、円筒状巻芯13、転写シート又は衝撃吸収シート7、及び粘着層6の原料や製法等は上記第1の発明と同様である。
【0061】
第2の本発明のロール状シートの製造方法は、まず図3、図4に示すように、円筒状巻芯13に粘着層6を用いて転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部を固定する。そして、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を固定した後に、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートを多重に巻きつける。円筒状巻芯への巻きつけ速度や巻きつける転写シート又は衝撃吸収シートの長さは上記第1の発明と同様である。
【0062】
前記製造方法によると、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部が薄くなっているため、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートを多重に巻きつけた際に、前記部分で段差なく密着した状態で転写シート又は衝撃吸収シートを巻きつけることができる。そのため、段差痕の発生を効果的に防止することができる。
【0063】
一方、第3の本発明のロール状シートの製造方法は、円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートと略同一厚さの樹脂シートを10回以上巻きつける工程、前記樹脂シートの巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記転写シート又は衝撃吸収シートを樹脂シート上に多重に巻きつける工程を含む。
【0064】
図5は、樹脂シートの巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触固定した状態を示す概略断面図である。図6は、樹脂シートの巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触固定した状態を示す概略斜視図である。
【0065】
第3の本発明の製造方法においては、溝部を有さない従来から用いられている円筒状巻芯13を用いる。
【0066】
樹脂シート14は、転写シート又は衝撃吸収シートと略同一厚さのものであれば特に制限されない。樹脂シートを形成する原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリフルオロエチレンなどの含フッ素樹脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。また、樹脂シート14は、粘着剤層を樹脂フィルムで挟んだ構成であってもよい。
【0067】
その他、円筒状巻芯13、転写シート又は衝撃吸収シート7、及び粘着層6の原料や製法等は上記第1の発明と同様である。
【0068】
第3の本発明のロール状シートの製造方法は、まず図5、図6に示すように、円筒状巻芯13に樹脂シート14を10回以上、好ましくは30回以上巻きつけ、その巻きつけ終端部を粘着層6で固定する。その後、前記樹脂シート14の巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シート7の巻きつけ始端部を粘着層6を用いて接触固定する。なお、粘着層6は、樹脂シート及び転写シート(又は衝撃吸収シート)の表面側に設けてもよい。
【0069】
そして、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を固定した後に、樹脂シート上に転写シート又は衝撃吸収シートを多重に巻きつける。両シートの接触部分の高さは、略同一になるように調整することが好ましい。接触部分の高さが略同一の場合には、該部分で段差なく密着した状態で転写シート又は衝撃吸収シートを樹脂シート上に巻きつけることができるため、転写シート表面又は衝撃吸収シート表面に段差痕が発生することを効果的に防止することができる。なお、円筒状巻芯への巻きつけ速度や巻きつける転写シート又は衝撃吸収シートの長さは上記第1の発明と同様である。
【0070】
上記第1〜3のロール状シートの製造方法によると、転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の厚さに起因する段差痕の発生を効果的に防止することができる。そのため、巻き始めから10〜30m(全体の10%程度)の転写シート又は衝撃吸収シートも使用することができ、生産効率が格段に向上する。
【実施例】
【0071】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0072】
実施例1
〔無機粉体含有樹脂組成物の調製〕
無機粉体として、PbO/B/ZnO/SiO/Alのガラス粉末100重量部、メタクリル系ポリマー16重量部、可塑剤としてトリメリット酸トリオクチル3重量部、及び溶剤としてα−テルピネオール40重量部を配合し、3本ロール分散機を用いて混合分散して無機粉体含有樹脂組成物を調製した。
【0073】
〔転写シートの作製〕
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ:75μm)に剥離剤処理を施した支持フィルム上に、ロールコーターを用いて前記無機粉体含有樹脂組成物を塗布し、塗膜を150℃で5分間乾燥することにより溶剤を除去して膜形成材料層(厚さ:60μm)を形成した。その後、膜形成材料層上に保護フィルム(PET、厚さ:65μm)をカバーして転写シート(200m)を作製した。
【0074】
〔ロール状転写シートの作製〕
図1及び2に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:90mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm、垂直面の高さh:200μm、溝部の両端と巻芯の中心とのなす角度θ:30°)の溝部の一端に両面テープ(厚さ:10μm、幅:5mm)を貼り付けた。そして、溝部の垂直面と転写シートの巻きつけ始端部の断面が接触するように、該両面テープに前記転写シートの巻きつけ始端部を貼り付けた。その後、前記円筒状巻芯に溝部の一端から他端方向へ巻きつけ速度10m/分で前記転写シートを多重に巻きつけてロール状転写シートを作製した。
【0075】
実施例2
図3及び4に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:90mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm)に両面テープ(厚さ:10μm、幅:5mm)を貼り付けた。また、実施例1で作製した転写シートの巻きつけ始端部の保護フィルムを50mm幅で切除した。そして、該両面テープに前記転写シートの巻きつけ始端部を貼り付けた。その後、前記円筒状巻芯に巻きつけ速度10m/分で前記転写シートを多重に巻きつけてロール状転写シートを作製した。
【0076】
実施例3
図5及び6に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:90mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm)に樹脂シート(PET製、厚さ:200μm)を50周巻きつけ、該樹脂シートの終端部を粘着層で固定した。そして、実施例1で作製した転写シートの巻きつけ始端部を前記樹脂シートの終端部に接触するように粘着層で固定した。その後、前記円筒状巻芯に巻きつけ速度10m/分で前記転写シートを多重に巻きつけてロール状転写シートを作製した。
【0077】
実施例4
〔粘着剤の調製〕
ポリオキシアルキレン系共重合体(数平均分子量:2万)、ヒドロシリル化合物(ヒドロシリル基量がポリオキシアルキレン系共重合体のアルケニル基量に対して官能基比で0.62となる量)、及びヒドロシリル化触媒(株式会社カネカ製、ポリオキシアルキレン系共重合体のアルケニル基1molに対して0.62mol)を真空装置付撹拌装置(シーテック社製、ミニダッポー)に投入し、真空状態(100Pa)で1時間撹拌混合して粘着剤を調製した。
【0078】
〔衝撃吸収シートの作製〕
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ:100μm)に剥離剤処理を施した支持フィルム上に、ロールコーターを用いて前記粘着剤を塗布し、塗膜を130℃で5分間加熱することにより硬化させて衝撃吸収層(厚さ:200μm)を形成した。その後、衝撃吸収層上に保護フィルム(PET、厚さ:100μm)をカバーして衝撃吸収シート(200m)を作製した。
【0079】
〔ロール状衝撃吸収シートの作製〕
図1及び2に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:150mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm、垂直面の高さh:400μm、溝部の両端と巻芯の中心とのなす角度θ:30°)の溝部の一端に両面テープ(厚さ:10μm、幅:5mm)を貼り付けた。そして、溝部の垂直面と衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の断面が接触するように、該両面テープに前記衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り付けた。その後、前記円筒状巻芯に溝部の一端から他端方向へ巻きつけ速度10m/分で前記衝撃吸収シートを多重に巻きつけてロール状衝撃吸収シートを作製した。
【0080】
実施例5
図3及び4に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:150mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm)に両面テープ(厚さ:10μm、幅:5mm)を貼り付けた。また、実施例4で作製した衝撃吸収シートの巻きつけ始端部の保護フィルムを50mm幅で切除した。そして、該両面テープに前記衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り付けた。その後、前記円筒状巻芯に巻きつけ速度10m/分で前記衝撃吸収シートを多重に巻きつけてロール状衝撃吸収シートを作製した。
【0081】
実施例6
図5及び6に示すように、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:150mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm)に樹脂シート(PET製、厚さ:400μm)を50周巻きつけ、該樹脂シートの終端部を粘着層で固定した。そして、実施例4で作製した衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を前記樹脂シートの終端部に接触するように粘着層で固定した。その後、前記円筒状巻芯に巻きつけ速度10m/分で前記衝撃吸収シートを多重に巻きつけてロール状衝撃吸収シートを作製した。
【0082】
比較例1
実施例1記載の円筒状巻芯の代わりに、円筒状巻芯(ABS樹脂製、直径:90mm、長さ:150cm、巻芯の厚さ:6mm、垂直面の高さh:200μm、溝部の両端と巻芯の中心とのなす角度θ:10°)を用いた以外は実施例1と同様の方法でロール状転写シートを作製した。
【0083】
実施例及び比較例で作製したロール状シートついて下記の評価を行った。
(段差痕の評価)
作製したロール状シートを巻き戻し、巻きつけ始端部から1周目の転写シート表面又は衝撃吸収シート表面に蛍光灯の光をあて、写った蛍光灯の形の歪具合(段差スジの程度)を観察した。その結果、実施例1〜3の転写シート及び実施例4〜6の衝撃吸収シートには段差スジがほとんど見られず、段差痕は生じていなかった。一方、比較例1の転写シートには大きな段差スジが見られ、大きな段差痕が生じていた。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略断面図である。
【図2】円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略斜視図である。
【図3】円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略断面図である。
【図4】円筒状巻芯に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を貼り合わせた状態を示す概略斜視図である。
【図5】樹脂シートの巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触固定した状態を示す概略断面図である。
【図6】樹脂シートの巻きつけ終端部に転写シート又は衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触固定した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0085】
1、13:円筒状巻芯
2:外周面
3:溝部
4:一端
5:垂直面
6:粘着層
7:誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シート
8:保護フィルム
9:膜形成材料層又は衝撃吸収層
10:支持フィルム
11:他端
12:曲面
14:樹脂シート
h:垂直面の高さ
L:露出している膜形成材料層又は衝撃吸収層の幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを多重に巻きつけるための円筒状巻芯において、前記円筒状巻芯は、外周面の一部かつ軸方向に溝部が設けられており、前記溝部は、一端に径方向の垂直面を有しており、前記一端から他端まで外周方向に沿って溝深さがなくなるまで連続的に溝深さが小さくなっており、かつ前記他端は、前記一端から外周方向へ20°以上の位置にあることを特徴とする円筒状巻芯。
【請求項2】
請求項1記載の円筒状巻芯の溝部の垂直面に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記円筒状巻芯に前記溝部の一端から他端方向へ誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法。
【請求項3】
支持フィルム上に膜形成材料層及び保護フィルムが積層されている誘電体層形成用転写シート、又は支持フィルム上に衝撃吸収層及び保護フィルムが積層されているフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを円筒状巻芯に多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法において、前記誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートは、巻きつけ始端部の保護フィルムが略同一幅で欠如しており、下層の膜形成材料層又は衝撃吸収層が露出していることを特徴とするロール状シートの製造方法。
【請求項4】
露出している膜形成材料層又は衝撃吸収層の幅が5mm以上である請求項3記載のロール状シートの製造方法。
【請求項5】
円筒状巻芯に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートと略同一厚さの樹脂シートを10回以上巻きつける工程、前記樹脂シートの巻きつけ終端部に誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートの巻きつけ始端部を接触させて固定する工程、及び前記誘電体層形成用転写シート又はフラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シートを樹脂シート上に多重に巻きつける工程を含むロール状シートの製造方法。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれかに記載の方法によって製造されるロール状シート。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−112627(P2007−112627A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259125(P2006−259125)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】