冊子型チラシおよびその作製方法
【課題】良好な美観を呈し、紙リサイクルにおいて綴じ部の断裁が不要で、リサイクルの障害を取り除く冊子型チラシを提供する。
【解決手段】冊子型チラシは広告を印刷している、2枚の刷紙1、2を備える。チラシは刷紙1の幅方向中心において綴じ部Bで綴じられる。綴じ部Bは刷紙1の高さ方向に倣い塗布される水溶性のり5で綴じられ、刷紙1を綴じ部Bに沿って折り、直線状の背3が形成される。
【解決手段】冊子型チラシは広告を印刷している、2枚の刷紙1、2を備える。チラシは刷紙1の幅方向中心において綴じ部Bで綴じられる。綴じ部Bは刷紙1の高さ方向に倣い塗布される水溶性のり5で綴じられ、刷紙1を綴じ部Bに沿って折り、直線状の背3が形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は良好な美観を呈し、紙リサイクルの徹底で綴じ部の断裁が不要で、リサイクルの障害とならない冊子型チラシおよびその作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞に折り込むチラシおよびポスティング・チラシ等は増加の一途を辿っている。折り込みにおいては人手に頼ることが多く、折り込みに要する費用も増加している。一般に、チラシに多量の広告等を掲載するとき、大判のチラシ(たとえば、B3、B2およびB1サイズ)が用いられるが、これは新聞の折り込みサイズを超えるので、新聞の折り込みサイズ(406.5×273mm)に収めるようにするにはチラシを折らなければならない。大判としないで小判の何枚かのチラシを適当な手段で綴ること、あるいは綴じ合わせないで作製することも行われている。折られた大判のチラシおよび綴った小判のチラシのどちらも新聞への折り込みの際には一枚チラシ同様にその取り扱いが容易でなければならない。
【0003】
ところで、当然のことであるが、チラシは広告のために大量印刷が前提となる。今日、チラシ印刷は全自動印刷機の使用で大量印刷が可能になっている。同時に、その後のチラシ折り、綴りなども自動折り機および自動綴り機によって発注者の要求通りのチラシを作製することができる。特に、印刷した後にチラシ用紙を綴るための綴じ機については針金を用いることが多い。この工程では束ねたチラシ用紙の背側に細い針金を打ち込み、用紙の腹側に飛び出した針金先端を紙面近くまで折り曲げることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チラシに対する要望の一つに美観に優れた冊子の形態に作製するという、高い品質レベルの要求がある。この冊子型チラシで複数の紙を綴じ合わせるのに従来の針金等の綴じ手段を使用したものは背の部分に針金等が露出し、美観が損なわれると共に、針金の突出で安全性において大いに問題がある。また、こうした手段は紙リサイクルにおいて古紙回収の際に綴じ部の断裁が必要になり、リサイクルを徹底するうえで障害になる。
【0005】
チラシの美観が損ねられるのを回避する方法にはチラシ印刷後に用紙を折りながら、紙面にゼリー状ののり等を塗布して用紙同士を接着する方法がある。しかしながら、この方法はのりの塗布の仕方が難しく、大量印刷に向く技術が確立されていない。
【0006】
一方、背の綴じ手段として接着剤等を使用し、美観を損ねる接着剤等を適当な方法で覆って隠すこともある。しかしながら、こうした方法は工程が複雑になり、コストの上昇を招くことから、チラシのように大量に印刷するものには適さない。
【0007】
本発明の目的は良好な美観を呈し、しかも紙リサイクルにおいて綴じ部の断裁が不要で、リサイクルの障害を取り除くようにした冊子型チラシおよびその作製方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る冊子型チラシは両面に広告を印刷している複数の刷紙を備え、刷紙の幅方向中心に刷紙を綴じ合わせる綴じ部を形成している冊子型チラシにおいて、綴じ部が刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、刷紙を綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の冊子型チラシの綴じ部は刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、刷紙を綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成する。このようなチラシによれば、背の部分に突起物が存在しないので、チラシが直線状のすっきりした外観を呈する。また、背に突起物がないことから、背に手を触れたときに指先が突起物に当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0010】
一方、このようなチラシによれば、冊子の綴じ部が水溶性のりで綴じられるので、紙リサイクルではチラシ回収後に綴じ部の断裁が不要であって、水中にチラシを漬けて繊維をバラバラに解き、再生紙のための再生パルプを生成することができる。
【0011】
さらに、本発明の冊子型チラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された刷紙の一方にのりを塗布する工程、2枚の刷紙を重ねて接着する工程、刷紙を綴じ部に沿って折る工程、刷紙を決められた大きさに断裁する工程を含むものである。
【0012】
また、別のチラシ作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された刷紙にのりを塗布する工程、刷紙を紙延長方向に直角に折る工程、折られた刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された刷紙を重ねて接着する工程、刷紙を綴じ部に沿って折る工程を含むものである。
【0013】
さらに、上記と異なるチラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を紙延長方向に倣い折る工程、折られた刷紙の一方にのりを塗布する工程、折られた刷紙を重ねて接着する工程、刷紙にのりを塗布する工程、刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された刷紙を断裁部と平行に折る工程、折られた刷紙を重ねて接着する工程、折られた刷紙をさらに綴じ部に沿って折る工程を含むものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る冊子型チラシの一実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)において、本発明の冊子型チラシは印刷された2枚の紙を有し、この2枚の刷紙1、2は重ねてのり(後記)で綴じられ、8頁の冊子形態にまとめられている。このチラシは背3と小口4とを有する。
【0015】
より詳しく述べると、刷紙1は、図1(b)に示すように、幅wと高さhとを有し、幅wの中心に刷紙同士を綴じ合わせる綴じ部Bが形成される。綴じ部Bには刷紙1の高さh全域にわたって水溶性のり5を塗布しており、綴じ部Bに沿って刷紙1が折られる。この折られた刷紙1の背面に背3が形成される。
【0016】
ちなみに、水溶性のり5は印刷工程においてインキが乾燥した後、一様な幅をもって塗布される。塗布幅は典型的には約1mmである。
【0017】
刷紙1、2の各頁には必要な広告を印刷している。これは、所要サイズの用紙から各頁に広告を刷り上げ、高級感のある刷紙を得ることができる。高級感を出す印刷は、好ましくは、同時多色印刷、同時表裏印刷が可能である自動輪転印刷機による。
【0018】
水溶性のりの一例はファイン・ライン・グルー(販売者:日本ボールドウィン株式会社)の呼び名で市場で取引される、接着液である。この接着液は粘度250mPa(20°C)、pH4.5の白色液体であり、水に完全に溶解する。
【0019】
このような冊子型チラシにおいては背3に針金のような突起物が存在しないので、チラシが直線状の整った外観を呈する。また、背3に手で触れたとき、突起物がないので、突起物と当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0020】
綴じ部が水溶性のり5で形成されるので、一枚チラシと同様にチラシ回収後に綴じ部の断裁を行わないで、水中において繊維をバラバラに解き、再生紙のための再生パルプを生成することができる。
【0021】
さらに、のり塗布幅を約1mmとすることで、チラシに全面印刷を用いたとき、紙面の一部が綴じ部のために隠れてしまうのを最小に保持することができる。
【0022】
本発明の異なる実施の形態について説明する。図2において、チラシは4枚の刷紙11、12、13、14が水溶性のりで16頁の冊子にまとめられる。この冊子型チラシは背3と小口4とを有する。上記の実施の形態と同様に、刷紙11、12、13、14は幅方向の中心に刷紙同士を綴じ合わせる綴じ部が形成される。綴じ部には刷紙11、12、13の高さ方向の全域にわたって水溶性のりを塗布しており、綴じ部に沿って刷紙11、12、13、14が折られる。
【0023】
刷紙11、12、13、14の各頁には必要な広告を印刷している。これは、所要サイズの用紙から各頁に広告を刷り上げ、高級感のある刷紙を得ることができる。高級感を出す印刷は、好ましくは、同時多色印刷、同時表裏印刷が可能である自動輪転印刷機による。
【0024】
本実施の形態においても、背3に針金のような突起物が存在しないので、チラシが直線状の整った外観を呈する。また、背3に手で触れたとき、突起物がないので、指先が突起物と当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0025】
綴じ部が水溶性のり5で形成されるので、一枚チラシと同様にチラシ回収後に綴じ部の断裁を行わないで、水中において繊維をバラバラに解き、再生紙を得るための再生パルプを生成することができる。
【0026】
なお、本発明の冊子型チラシは同一サイズの8枚のチラシ刷紙で構成してもよい。この8枚のチラシ刷紙は上記の各実施の形態と同様に、綴じ部が水溶性のりを用いて綴じられる。
【0027】
本発明のチラシの作製方法について説明する。この手順は8頁からなるチラシを作製するのに好ましい手順である。初めに、給紙装置から輪転印刷機に用紙を送って印刷する。用紙は印刷胴を巡りつつ、版胴からブランケット胴にインキの転移を行い、さらにブランケット胴のインキを用紙両面に転移して文字およびその他が印刷される。この刷紙は一定の温度の保たれるドライヤに送られ、熱風によってインキが乾燥する。
【0028】
続いて、刷紙は、図3に示すように、連続して設けられるローラ21に達し、低温に保たれるローラ21に触れて冷却される。刷紙はローラ22を巡って流れ、図4に示す回転するカッタを有するスリッタ23に達する。スリッタ23で刷紙はカッタによって左右同じ大きさの2つの部分に切り離される。切り離された刷紙(以後、一方を第1刷紙と呼び、他方を第2刷紙と呼ぶ。)は2組設けられるターンバー部24で第1刷紙P1と第2刷紙P2とが上下に整列した並びを維持するように位置を合わされる。
【0029】
一定の間隔を置いて流れる第1刷紙P1および第2刷紙P2のうち、下側を流れる第2刷紙P2に対してのり噴射器25からのりが塗布される。第2刷紙P2に上側を流れる第1刷紙P1が接近してローラ26の地点で第1刷紙P1が第2刷紙P2と重なる。このとき、両刷紙の密着により第1刷紙P1と第2刷紙P2とが綴じられる。この冊子は未断裁のために冊子同士はつながっている。
【0030】
綴じられた刷紙はフォーマ部27に達し、三角板28で縦方向に2つ折りに折られる。この折り工程では刷紙が綴じ部に沿って折られる。このとき、第1刷紙P1の背面に一直線状の背が形成される。続いて、刷紙は、図5に示すように、断裁部29に流れ、断裁胴30によって決められた大きさに断裁される。断裁された刷紙は断裁部29の下流に設けられる羽根車31において1冊単位に分けられる。羽根車31で分離したチラシはコンベア32上面に落下し、図示しないトリマー装置に送られる。
【0031】
以上の手順で図1(a)に示すような8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0032】
上記と異なるチラシの作製方法を説明する。この手順も8頁からなるチラシの作製手順である。用紙に広告を印刷する工程は上記の方法と同一である。ドライヤでのインキの乾燥を経て刷紙は、図6に示すように、回転するカッタを有するスリッタ33に達する。スリッタ33で刷紙はカッタによって左右同じ大きさの2つの部分に切り離される。切り離された刷紙(以後、一方を第1刷紙と呼び、他方を第2刷紙と呼ぶ。)のうち、第1刷紙P1はフォーマ部34に流れ、三角板35によって相手刷紙と面を揃えるために紙面を90度変えられる。第2刷紙P2はターンバー部36で相手刷紙と面を揃えるために紙面を90度変えられる。
【0033】
紙面を一つに揃えられた第1刷紙P1と第2刷紙P2とは、図7に示すように、ミシン胴37に達し、直後にのり噴射器38からのりが塗布される。続いて、第1刷紙P1と第2刷紙P2とは折り部39に流れる。ここで、第1刷紙P1と第2刷紙P2とはそれぞれ折り胴40に沿って流れ、折り胴40の外周縁に備えられるブレード(図示せず)で紙延長方向に直角に折られる。このとき、各刷紙P1、P2の折られた背の部分がくわえ胴41で捉えられ、各刷紙P1、P2がくわえ胴41の外周縁に沿って流れる。
【0034】
くわえ胴41を巡る各刷紙P1、P2はその外周縁に備えられるカッタ(図示せず)で決められたサイズに断裁される。断裁された各刷紙P1、P2はコンベヤ上面に乗り、水平に向きを変え、図8に示すように、チョッパ装置42に達する。水平に向けられた刷紙は回転する一対のローラ43上でチョッパ装置42のブレード44で綴じ部に沿ってもう一度折られる。このとき、刷紙の背面に一直線状の背が形成される。
【0035】
このようにして、図1(a)に示すような8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0036】
なお、上記の作製方法は2胴式折り機で刷紙を折る方法であるが、3胴式折り機を用いて折るようにしてもよい。すなわち、図9に示すように、折り部45には折り胴40およびくわえ胴41と共に、断裁胴46が備えられる。ここで、第1刷紙P1と第2刷紙P2とはそれぞれ断裁胴46に備えられるカッタ(図示せず)で所定の大きさに断裁される。さらに、折り胴40に備えられるブレード(図示せず)で断裁部と平行に折られる。続いて、第1刷紙P1と第2刷紙P2とは折られた背の部分がくわえ胴41で捉えられ、さらに先に塗布されたのりによって綴じられる。この後、上記の方法と同様に、刷紙は回転するローラ上でチョッパ装置のブレードで綴じ部に沿ってもう一度折られる。
【0037】
このように、本作製方法においても、8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0038】
上記と異なるチラシの作製方法を説明する。この手順は16頁からなるチラシの作製手順である。初めに、給紙装置から輪転印刷機に用紙を送って印刷する。インキによって用紙両面に文字およびその他が印刷される。この刷紙はドライヤに送られ、熱風によってインキが乾燥する。続いて、刷紙はドライヤ出口のローラに流れ、低温に保たれるローラと次々接触して冷却される。
【0039】
刷紙はローラを巡って流れ、図10に示すフォーマ部47に達する。ここで、刷紙は三角板48によって縦方向に折られる。折られた刷紙の一方の内面にのり噴射器49からのりが塗布される。続いて、刷紙は塗布されたのりによってローラ50で綴じられる(第1綴じ)。この冊子は未断裁のために冊子同士はつながっている。
【0040】
フォーマ部47を出た刷紙は、図11に示すように、ミシン胴51に達し、直後にのり噴射器52からのりが塗布される。続いて、刷紙は折り部53に流れる。ここで、刷紙は断裁胴54で決められた大きさに断裁される。さらに、折り胴55で断裁部と平行に折られる。折られた刷紙はくわえ胴56で先に塗布されたのりによって綴じられる(第2綴じ)。
【0041】
綴じられた刷紙はくわえ胴56を巡ってコンベヤ上面に乗り、水平に向きを変えてチョッパ装置42に達する。水平に向けられた刷紙は回転する一対のローラ43上でチョッパ装置42のブレード44でもう一度折られる。この折り工程では刷紙が綴じ部に沿って折られる。このとき、刷紙の背面に一直線状の背が形成される。
【0042】
このようにして、図2に示すような16頁からなる冊子形態のチラシを得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の冊子型チラシは良好な美観を呈し、かつ紙リサイクルにおいて綴じ部の断裁が不要になるなど、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による冊子型チラシの一実施の形態を示すもので、(a)はチラシの斜視図、(b)は刷紙の平面図である。
【図2】本発明によるチラシの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、冷却工程を示す図である。
【図4】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、接着および折り工程を示す図である。
【図5】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、断裁および搬送工程を示す図である。
【図6】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、整列工程を示す図である。
【図7】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、折りおよび接着工程を示す図である。
【図8】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、折り工程を示す図である。
【図9】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、断裁、折りおよび接着工程を示す図である。
【図10】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、折り、のり塗布および接着工程を示す図である。
【図11】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、断裁、第2折りおよび第3折り工程を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1、2、11、12、13、14… 刷紙
3… 背
4… 小口
5… のり
23、33… スリッタ
25、38、49、52… のり噴射器
30、46、54… 断裁胴
40、55… 折り胴
41、56… くわえ胴
42… チョッパ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は良好な美観を呈し、紙リサイクルの徹底で綴じ部の断裁が不要で、リサイクルの障害とならない冊子型チラシおよびその作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞に折り込むチラシおよびポスティング・チラシ等は増加の一途を辿っている。折り込みにおいては人手に頼ることが多く、折り込みに要する費用も増加している。一般に、チラシに多量の広告等を掲載するとき、大判のチラシ(たとえば、B3、B2およびB1サイズ)が用いられるが、これは新聞の折り込みサイズを超えるので、新聞の折り込みサイズ(406.5×273mm)に収めるようにするにはチラシを折らなければならない。大判としないで小判の何枚かのチラシを適当な手段で綴ること、あるいは綴じ合わせないで作製することも行われている。折られた大判のチラシおよび綴った小判のチラシのどちらも新聞への折り込みの際には一枚チラシ同様にその取り扱いが容易でなければならない。
【0003】
ところで、当然のことであるが、チラシは広告のために大量印刷が前提となる。今日、チラシ印刷は全自動印刷機の使用で大量印刷が可能になっている。同時に、その後のチラシ折り、綴りなども自動折り機および自動綴り機によって発注者の要求通りのチラシを作製することができる。特に、印刷した後にチラシ用紙を綴るための綴じ機については針金を用いることが多い。この工程では束ねたチラシ用紙の背側に細い針金を打ち込み、用紙の腹側に飛び出した針金先端を紙面近くまで折り曲げることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チラシに対する要望の一つに美観に優れた冊子の形態に作製するという、高い品質レベルの要求がある。この冊子型チラシで複数の紙を綴じ合わせるのに従来の針金等の綴じ手段を使用したものは背の部分に針金等が露出し、美観が損なわれると共に、針金の突出で安全性において大いに問題がある。また、こうした手段は紙リサイクルにおいて古紙回収の際に綴じ部の断裁が必要になり、リサイクルを徹底するうえで障害になる。
【0005】
チラシの美観が損ねられるのを回避する方法にはチラシ印刷後に用紙を折りながら、紙面にゼリー状ののり等を塗布して用紙同士を接着する方法がある。しかしながら、この方法はのりの塗布の仕方が難しく、大量印刷に向く技術が確立されていない。
【0006】
一方、背の綴じ手段として接着剤等を使用し、美観を損ねる接着剤等を適当な方法で覆って隠すこともある。しかしながら、こうした方法は工程が複雑になり、コストの上昇を招くことから、チラシのように大量に印刷するものには適さない。
【0007】
本発明の目的は良好な美観を呈し、しかも紙リサイクルにおいて綴じ部の断裁が不要で、リサイクルの障害を取り除くようにした冊子型チラシおよびその作製方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る冊子型チラシは両面に広告を印刷している複数の刷紙を備え、刷紙の幅方向中心に刷紙を綴じ合わせる綴じ部を形成している冊子型チラシにおいて、綴じ部が刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、刷紙を綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の冊子型チラシの綴じ部は刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、刷紙を綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成する。このようなチラシによれば、背の部分に突起物が存在しないので、チラシが直線状のすっきりした外観を呈する。また、背に突起物がないことから、背に手を触れたときに指先が突起物に当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0010】
一方、このようなチラシによれば、冊子の綴じ部が水溶性のりで綴じられるので、紙リサイクルではチラシ回収後に綴じ部の断裁が不要であって、水中にチラシを漬けて繊維をバラバラに解き、再生紙のための再生パルプを生成することができる。
【0011】
さらに、本発明の冊子型チラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された刷紙の一方にのりを塗布する工程、2枚の刷紙を重ねて接着する工程、刷紙を綴じ部に沿って折る工程、刷紙を決められた大きさに断裁する工程を含むものである。
【0012】
また、別のチラシ作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された刷紙にのりを塗布する工程、刷紙を紙延長方向に直角に折る工程、折られた刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された刷紙を重ねて接着する工程、刷紙を綴じ部に沿って折る工程を含むものである。
【0013】
さらに、上記と異なるチラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、刷紙を紙延長方向に倣い折る工程、折られた刷紙の一方にのりを塗布する工程、折られた刷紙を重ねて接着する工程、刷紙にのりを塗布する工程、刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された刷紙を断裁部と平行に折る工程、折られた刷紙を重ねて接着する工程、折られた刷紙をさらに綴じ部に沿って折る工程を含むものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る冊子型チラシの一実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)において、本発明の冊子型チラシは印刷された2枚の紙を有し、この2枚の刷紙1、2は重ねてのり(後記)で綴じられ、8頁の冊子形態にまとめられている。このチラシは背3と小口4とを有する。
【0015】
より詳しく述べると、刷紙1は、図1(b)に示すように、幅wと高さhとを有し、幅wの中心に刷紙同士を綴じ合わせる綴じ部Bが形成される。綴じ部Bには刷紙1の高さh全域にわたって水溶性のり5を塗布しており、綴じ部Bに沿って刷紙1が折られる。この折られた刷紙1の背面に背3が形成される。
【0016】
ちなみに、水溶性のり5は印刷工程においてインキが乾燥した後、一様な幅をもって塗布される。塗布幅は典型的には約1mmである。
【0017】
刷紙1、2の各頁には必要な広告を印刷している。これは、所要サイズの用紙から各頁に広告を刷り上げ、高級感のある刷紙を得ることができる。高級感を出す印刷は、好ましくは、同時多色印刷、同時表裏印刷が可能である自動輪転印刷機による。
【0018】
水溶性のりの一例はファイン・ライン・グルー(販売者:日本ボールドウィン株式会社)の呼び名で市場で取引される、接着液である。この接着液は粘度250mPa(20°C)、pH4.5の白色液体であり、水に完全に溶解する。
【0019】
このような冊子型チラシにおいては背3に針金のような突起物が存在しないので、チラシが直線状の整った外観を呈する。また、背3に手で触れたとき、突起物がないので、突起物と当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0020】
綴じ部が水溶性のり5で形成されるので、一枚チラシと同様にチラシ回収後に綴じ部の断裁を行わないで、水中において繊維をバラバラに解き、再生紙のための再生パルプを生成することができる。
【0021】
さらに、のり塗布幅を約1mmとすることで、チラシに全面印刷を用いたとき、紙面の一部が綴じ部のために隠れてしまうのを最小に保持することができる。
【0022】
本発明の異なる実施の形態について説明する。図2において、チラシは4枚の刷紙11、12、13、14が水溶性のりで16頁の冊子にまとめられる。この冊子型チラシは背3と小口4とを有する。上記の実施の形態と同様に、刷紙11、12、13、14は幅方向の中心に刷紙同士を綴じ合わせる綴じ部が形成される。綴じ部には刷紙11、12、13の高さ方向の全域にわたって水溶性のりを塗布しており、綴じ部に沿って刷紙11、12、13、14が折られる。
【0023】
刷紙11、12、13、14の各頁には必要な広告を印刷している。これは、所要サイズの用紙から各頁に広告を刷り上げ、高級感のある刷紙を得ることができる。高級感を出す印刷は、好ましくは、同時多色印刷、同時表裏印刷が可能である自動輪転印刷機による。
【0024】
本実施の形態においても、背3に針金のような突起物が存在しないので、チラシが直線状の整った外観を呈する。また、背3に手で触れたとき、突起物がないので、指先が突起物と当たる可能性がなく、安全性を高めることができる。
【0025】
綴じ部が水溶性のり5で形成されるので、一枚チラシと同様にチラシ回収後に綴じ部の断裁を行わないで、水中において繊維をバラバラに解き、再生紙を得るための再生パルプを生成することができる。
【0026】
なお、本発明の冊子型チラシは同一サイズの8枚のチラシ刷紙で構成してもよい。この8枚のチラシ刷紙は上記の各実施の形態と同様に、綴じ部が水溶性のりを用いて綴じられる。
【0027】
本発明のチラシの作製方法について説明する。この手順は8頁からなるチラシを作製するのに好ましい手順である。初めに、給紙装置から輪転印刷機に用紙を送って印刷する。用紙は印刷胴を巡りつつ、版胴からブランケット胴にインキの転移を行い、さらにブランケット胴のインキを用紙両面に転移して文字およびその他が印刷される。この刷紙は一定の温度の保たれるドライヤに送られ、熱風によってインキが乾燥する。
【0028】
続いて、刷紙は、図3に示すように、連続して設けられるローラ21に達し、低温に保たれるローラ21に触れて冷却される。刷紙はローラ22を巡って流れ、図4に示す回転するカッタを有するスリッタ23に達する。スリッタ23で刷紙はカッタによって左右同じ大きさの2つの部分に切り離される。切り離された刷紙(以後、一方を第1刷紙と呼び、他方を第2刷紙と呼ぶ。)は2組設けられるターンバー部24で第1刷紙P1と第2刷紙P2とが上下に整列した並びを維持するように位置を合わされる。
【0029】
一定の間隔を置いて流れる第1刷紙P1および第2刷紙P2のうち、下側を流れる第2刷紙P2に対してのり噴射器25からのりが塗布される。第2刷紙P2に上側を流れる第1刷紙P1が接近してローラ26の地点で第1刷紙P1が第2刷紙P2と重なる。このとき、両刷紙の密着により第1刷紙P1と第2刷紙P2とが綴じられる。この冊子は未断裁のために冊子同士はつながっている。
【0030】
綴じられた刷紙はフォーマ部27に達し、三角板28で縦方向に2つ折りに折られる。この折り工程では刷紙が綴じ部に沿って折られる。このとき、第1刷紙P1の背面に一直線状の背が形成される。続いて、刷紙は、図5に示すように、断裁部29に流れ、断裁胴30によって決められた大きさに断裁される。断裁された刷紙は断裁部29の下流に設けられる羽根車31において1冊単位に分けられる。羽根車31で分離したチラシはコンベア32上面に落下し、図示しないトリマー装置に送られる。
【0031】
以上の手順で図1(a)に示すような8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0032】
上記と異なるチラシの作製方法を説明する。この手順も8頁からなるチラシの作製手順である。用紙に広告を印刷する工程は上記の方法と同一である。ドライヤでのインキの乾燥を経て刷紙は、図6に示すように、回転するカッタを有するスリッタ33に達する。スリッタ33で刷紙はカッタによって左右同じ大きさの2つの部分に切り離される。切り離された刷紙(以後、一方を第1刷紙と呼び、他方を第2刷紙と呼ぶ。)のうち、第1刷紙P1はフォーマ部34に流れ、三角板35によって相手刷紙と面を揃えるために紙面を90度変えられる。第2刷紙P2はターンバー部36で相手刷紙と面を揃えるために紙面を90度変えられる。
【0033】
紙面を一つに揃えられた第1刷紙P1と第2刷紙P2とは、図7に示すように、ミシン胴37に達し、直後にのり噴射器38からのりが塗布される。続いて、第1刷紙P1と第2刷紙P2とは折り部39に流れる。ここで、第1刷紙P1と第2刷紙P2とはそれぞれ折り胴40に沿って流れ、折り胴40の外周縁に備えられるブレード(図示せず)で紙延長方向に直角に折られる。このとき、各刷紙P1、P2の折られた背の部分がくわえ胴41で捉えられ、各刷紙P1、P2がくわえ胴41の外周縁に沿って流れる。
【0034】
くわえ胴41を巡る各刷紙P1、P2はその外周縁に備えられるカッタ(図示せず)で決められたサイズに断裁される。断裁された各刷紙P1、P2はコンベヤ上面に乗り、水平に向きを変え、図8に示すように、チョッパ装置42に達する。水平に向けられた刷紙は回転する一対のローラ43上でチョッパ装置42のブレード44で綴じ部に沿ってもう一度折られる。このとき、刷紙の背面に一直線状の背が形成される。
【0035】
このようにして、図1(a)に示すような8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0036】
なお、上記の作製方法は2胴式折り機で刷紙を折る方法であるが、3胴式折り機を用いて折るようにしてもよい。すなわち、図9に示すように、折り部45には折り胴40およびくわえ胴41と共に、断裁胴46が備えられる。ここで、第1刷紙P1と第2刷紙P2とはそれぞれ断裁胴46に備えられるカッタ(図示せず)で所定の大きさに断裁される。さらに、折り胴40に備えられるブレード(図示せず)で断裁部と平行に折られる。続いて、第1刷紙P1と第2刷紙P2とは折られた背の部分がくわえ胴41で捉えられ、さらに先に塗布されたのりによって綴じられる。この後、上記の方法と同様に、刷紙は回転するローラ上でチョッパ装置のブレードで綴じ部に沿ってもう一度折られる。
【0037】
このように、本作製方法においても、8頁からなる冊子形態のチラシを作製することができる。
【0038】
上記と異なるチラシの作製方法を説明する。この手順は16頁からなるチラシの作製手順である。初めに、給紙装置から輪転印刷機に用紙を送って印刷する。インキによって用紙両面に文字およびその他が印刷される。この刷紙はドライヤに送られ、熱風によってインキが乾燥する。続いて、刷紙はドライヤ出口のローラに流れ、低温に保たれるローラと次々接触して冷却される。
【0039】
刷紙はローラを巡って流れ、図10に示すフォーマ部47に達する。ここで、刷紙は三角板48によって縦方向に折られる。折られた刷紙の一方の内面にのり噴射器49からのりが塗布される。続いて、刷紙は塗布されたのりによってローラ50で綴じられる(第1綴じ)。この冊子は未断裁のために冊子同士はつながっている。
【0040】
フォーマ部47を出た刷紙は、図11に示すように、ミシン胴51に達し、直後にのり噴射器52からのりが塗布される。続いて、刷紙は折り部53に流れる。ここで、刷紙は断裁胴54で決められた大きさに断裁される。さらに、折り胴55で断裁部と平行に折られる。折られた刷紙はくわえ胴56で先に塗布されたのりによって綴じられる(第2綴じ)。
【0041】
綴じられた刷紙はくわえ胴56を巡ってコンベヤ上面に乗り、水平に向きを変えてチョッパ装置42に達する。水平に向けられた刷紙は回転する一対のローラ43上でチョッパ装置42のブレード44でもう一度折られる。この折り工程では刷紙が綴じ部に沿って折られる。このとき、刷紙の背面に一直線状の背が形成される。
【0042】
このようにして、図2に示すような16頁からなる冊子形態のチラシを得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の冊子型チラシは良好な美観を呈し、かつ紙リサイクルにおいて綴じ部の断裁が不要になるなど、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による冊子型チラシの一実施の形態を示すもので、(a)はチラシの斜視図、(b)は刷紙の平面図である。
【図2】本発明によるチラシの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、冷却工程を示す図である。
【図4】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、接着および折り工程を示す図である。
【図5】本発明による冊子型チラシの作製方法のうち、断裁および搬送工程を示す図である。
【図6】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、整列工程を示す図である。
【図7】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、折りおよび接着工程を示す図である。
【図8】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、折り工程を示す図である。
【図9】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、のり塗布、断裁、折りおよび接着工程を示す図である。
【図10】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、折り、のり塗布および接着工程を示す図である。
【図11】本発明による別の冊子型チラシの作製方法のうち、断裁、第2折りおよび第3折り工程を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1、2、11、12、13、14… 刷紙
3… 背
4… 小口
5… のり
23、33… スリッタ
25、38、49、52… のり噴射器
30、46、54… 断裁胴
40、55… 折り胴
41、56… くわえ胴
42… チョッパ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面に広告を印刷している複数の刷紙を備え、前記刷紙の幅方向中心に前記刷紙を綴じ合わせる綴じ部を形成している冊子型チラシにおいて、前記綴じ部が前記刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、前記刷紙を前記綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成するようにしたことを特徴とする冊子型チラシ。
【請求項2】
前記複数の刷紙が2枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項3】
前記複数の刷紙が4枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項4】
前記複数の刷紙が8枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項5】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された前記刷紙の一方にのりを塗布する工程、前記2枚の刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙を綴じ部に沿って折る工程、前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【請求項6】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された前記刷紙にのりを塗布する工程、前記刷紙を紙延長方向に直角に折る工程、折られた前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された前記刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙を綴じ部に沿って折る工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【請求項7】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を紙延長方向に倣い折る工程、折られた前記刷紙の一方にのりを塗布する工程、折られた前記刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙にのりを塗布する工程、前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された前記刷紙を断裁部と平行に折る工程、折られた前記刷紙を重ねて接着する工程、折られた前記刷紙をさらに綴じ部に沿って折る工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【請求項1】
両面に広告を印刷している複数の刷紙を備え、前記刷紙の幅方向中心に前記刷紙を綴じ合わせる綴じ部を形成している冊子型チラシにおいて、前記綴じ部が前記刷紙の高さ方向に倣い塗布される水溶性のりで綴じられ、前記刷紙を前記綴じ部に沿って折り、直線状の背を形成するようにしたことを特徴とする冊子型チラシ。
【請求項2】
前記複数の刷紙が2枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項3】
前記複数の刷紙が4枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項4】
前記複数の刷紙が8枚の刷紙からなる請求項1記載の冊子型チラシ。
【請求項5】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された前記刷紙の一方にのりを塗布する工程、前記2枚の刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙を綴じ部に沿って折る工程、前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【請求項6】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を2つの部分に切り離す工程、切り離された前記刷紙にのりを塗布する工程、前記刷紙を紙延長方向に直角に折る工程、折られた前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された前記刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙を綴じ部に沿って折る工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【請求項7】
用紙に広告を印刷する工程、刷紙を紙延長方向に倣い折る工程、折られた前記刷紙の一方にのりを塗布する工程、折られた前記刷紙を重ねて接着する工程、前記刷紙にのりを塗布する工程、前記刷紙を決められた大きさに断裁する工程、断裁された前記刷紙を断裁部と平行に折る工程、折られた前記刷紙を重ねて接着する工程、折られた前記刷紙をさらに綴じ部に沿って折る工程を含む冊子型チラシの作製方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−45138(P2007−45138A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−303797(P2005−303797)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(501432874)株式会社 ジェー・ビー・エフ (3)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(501432874)株式会社 ジェー・ビー・エフ (3)
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