説明

再構成タバコシートを作成する方法

タバコ材料を含有する水性スラリーを調整し(10)、これをシート状に形成する(20)ことにより、高含有量のエアロゾルフォーマを有する再構成タバコシートを製造する。シートの含水量を約50重量%未満に減少させ(30)た後に、約40℃未満の温度にすることができるグリセリンなどのエアロゾルフォーマを加える(40)ことができ、その後シートを乾燥させる(50)。シートをたたき、天然タバコ片と混合し、喫煙物品のカット充填剤に細断することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
タバコ製品の生成及び処理中に、製造工程(すなわち、ステミング、熟成、混合、切断、乾燥、冷却、スクリーニング、成形及び包装)において生じたタバコ茎、葉片、及びタバコ粉塵などのタバコ副産物を再利用して、これらの有益なタバコ内容物を再生することができる。これまで、このようなタバコ副産物は、当業界で再構成タバコシートとして知られているものを形成してきた。
【0002】
一度調整すると、再構成タバコシートを全葉タバコと同じように切断して、シガレット及びその他の喫煙物品に適したタバコ充填剤を生成することができる。再構成タバコシート、方法、及び/又は生成用の装置は、同一出願人による米国特許出願第4,341,228号(Keritsis他)、米国特許出願第5,724,998号(Gellatly他)、米国特許出願第5,203,354号(Hickle)、米国特許出願第5,584,306号(Beauman他)、及び米国特許出願第6,216,706号(Kumar他)にも記載されている。
【0003】
再構成タバコシートを製造するための工程は製紙機械を使用し、この機械では、タバコ粒子の繊維性スラリーから水分を抜き取り、その後形成したシートを処理して乾燥させる。このような製紙機械は、米国特許出願第3,255,706号(Selke)、米国特許出願第4,542,755号(Selke他)及び米国特許出願第4,182,349号(Selke)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第4,341,228号
【特許文献2】米国特許出願第5,724,998号
【特許文献3】米国特許出願第5,203,354号
【特許文献4】米国特許出願第5,584,306号
【特許文献5】米国特許出願第6,216,706号
【特許文献6】米国特許出願第3,255,706号
【特許文献7】米国特許出願第4,542,755号
【特許文献8】米国特許出願第4,182,349号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
再構成タバコシートを作成する方法が、タバコ材料を含有する水性スラリーを調整するステップを含む。水性スラリーからシートを形成し、その後シートの含水量を約50重量%未満に減少させる。エアロゾルフォーマを約40℃よりも低い温度でシートに加え、その後シートを乾燥させる。
【0006】
別の実施形態では、再構成タバコシートを作成する方法が、タバコ処理中に生じたタバコ葉片、タバコ茎、タバコ粉塵、及び/又はタバコ葉の主要葉身片を含むタバコ材料を含有する水性スラリーを調整するステップを含む。水性スラリーは、可溶性部分と繊維性部分とに分離される。可溶性部分を含まない、水性スラリーから分離された繊維性部分から製紙工程によりシートを形成し、その後シートの含水量を約30重量%から約50重量%の間に減少させる。グリセリン溶液を含むエアロゾルフォーマを、周囲温度と約40℃未満のとの間の温度でシートに加える。シートを乾燥させて、グリセリン含有量が再構成タバコシートの約50重量%までの再構成タバコシートを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】再構成タバコシートを作成する方法の例示的な実施形態を示すフロー図である。
【図2】再構成タバコシートを作成する方法の好ましい実施形態を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
好ましい実施形態によれば、高エアロゾル形成内容物を含む再構成タバコシートを形成する方法が、約50重量%までのグリセリンを含む再構成シートを提供すると同時に、シート上の粘着面を避けることができる。
【0009】
図1は、再構成タバコシートを作成する方法の例示的な実施形態を示す図である。ステップ10において、タバコ材料を含有する水性スラリーを調整する。次のステップ20において、水性スラリーからタバコシートを形成する。ステップ30において、水性スラリーの含水量を50重量%未満に減少させる。タバコシートの含水量を減少させた後、ステップ40において、エアロゾルフォーマを好ましくは約40℃未満の温度でタバコシートに加える。次に、ステップ50において、タバコシートは乾燥工程をたどる。
【0010】
図2は、再構成タバコシートを作成する方法の好ましい実施形態を示す図である。第1のステップにおいて、タバコ材料52と水54とを混合して水性スラリー56を形成する。タバコ材料52は、タバコ処理中に生じたタバコ葉片、タバコ茎、タバコ粉塵、及び/又はタバコ葉の主要葉身片であってもよい。例えば、タバコ材料52は、タバコ葉片及び/又はタバコ粉塵を含有するバランスで、少なくとも約50重量%の茎、好ましくは約70〜80重量%の茎を含有することができる。タバコ材料52は、再構成タバコシートの強度を向上させるとともに茎の含有量の減少を可能にするための木材セルロース繊維などの他の添加剤を含むことができる。
【0011】
水性スラリー56は、パルプ化工程58を受けて、可溶性部分60と繊維性部分62とを生成する。例えば、水性スラリー56を圧縮又は遠心分離して、可溶性部分60を除去することができる。可溶性部分60は、再構成タバコ製造工程に再び加えられらずに廃棄されることが好ましい。
【0012】
図2に示すように、本実施形態では、繊維性部分62が精製工程64を受けて、製紙を行うために繊維性部分62がより密に近づいた個々の繊維に加工される。(フォードリニアマシンなどの)製紙工程66により、繊維性部分62をタバコシートに成形する。この製紙工程66中、(フォードリニアワイヤなどの)ワイヤメッシュを通じて過剰な水分を抜き取ることによりシートの含水量が減少する。例えば、純粋な抜き取りにより、含水量を約98〜99重量%の開始含水量から約95重量%に減少させることができる。別の例では、抜き取りを水分の真空引きと組み合わせた場合、含水量を約85%に減少させることができる。
【0013】
製紙工程66の完了後、タバコシートは水分減少工程68を受けてシートの含水量が減少する。含水量は、50重量%未満に減少するが、30重量%よりも多いことが好ましい。他の例示的な実施形態では、含水量が、45重量%未満、40重量%未満、又は35重量%未満に減少する。例えば、蒸気加熱金属ドラム(すなわちヤンキードライヤー)上にシートを置いて含水量を減少させ、その後、任意でさらに小型の蒸気加熱表面ドライヤー(すなわちカンドライヤー)上に置くことができる。
【0014】
水分減少工程68後、シートにエアロゾルフォーマ溶液72を加える。例えば、シートをサイズプレス70に通すことができ、ここでシートの両面にエアロゾルフォーマ溶液72を加えるように構成された2つの垂直又は水平ローラ間にシートが送り込まれる。エアロゾルフォーマ溶液72は、他の添加剤74を含むことができる。代替の実施形態では、シート上にエアロゾルフォーマ溶液72を噴霧し、或いはシートをエアロゾルフォーマ溶液72中に浸漬することができる。
【0015】
エアロゾルフォーマの例として、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及び/又はオレイルアルコールが挙げられる。
【0016】
1つの実施形態では、エアロゾルフォーマ溶液72が約40℃未満の温度でシートに加えられる。他の例示的な実施形態では、エアロゾルフォーマ溶液72が、約30℃又は25℃未満又は周囲温度などの約35℃未満の温度でシートに加えられる。
【0017】
グリセリンは、エアロゾルフォーマ溶液72に好ましいエアロゾルフォーマである。グリセリンは、喫煙物品内で燃焼する際に不活性なグリセリンのエアロゾル及び水蒸気を生成する。例えば、グリセリンエアロゾルフォーマを、約20体積%から80体積%のグリセリンを含有するエアロゾルグリセリン溶液の形でシートに加えることができる。代替の実施形態では、グリセリン溶液が、約50から80体積%のグリセリンを含有することができる。水性グリセリン溶液は、約75体積%から約80体積%の間のグリセリンを含有することが好ましい。約100%のグリセリン溶液を使用しようと試みても、グリセリンのタバコ材料への吸収が悪くなり、製造工程において問題となる可能性のある粘着面が生じることになる。
【0018】
エアロゾルフォーマ溶液72はまた、香味料、(グリセリン以外の)保湿剤、及び/又はアセテート化合物などの他の添加剤74を含有することもできる。香味料の例として、甘草、糖、果糖シロップ、イソスイート、ココア、ラベンダ、シナモン、カルダモン、セロリ、コロハ、カスカリラ、白壇材、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、カモミール、メントール、カッシア、イランイラン、セージ、スペアミント、ジンジャー、コリアンダー、コーヒーなどが挙げられる。グリセリン以外の保湿剤の例として、プロピレングリコールなどが挙げられる。
【0019】
グリセリン濃度の高いタバコ材料はまた、任意の添加剤を含有することもできる。アセテートは、特にグリセリンとの組み合わせにおいてタバコ煙のTPM細胞毒性の減少を促進する可能性があるとされてきた。アセテート化合物は、燃焼する喫煙物品の煙中のTPM又はフェノール成分をさらに減少させることができる。1つの実施形態では、アセテート化合物に、アンモニウムアセテート、カルシウムアセテート、及び/又はマグネシウムアセテートが含まれる。カット充填剤としてシートを加えた燃焼する喫煙物品の煙中のカテコール、ヒドロキノン、フェノール、又はTSNAの減少を促進するのに効果的な量で1又はそれ以上のアセテート化合物が添加される。
【0020】
図2に示すように、エアロゾルフォーマ溶液72を加えたサイズプレス70にシートを通した後、シートは乾燥工程76を受ける。例えば、乾燥工程76は、トンネル又はエプロンドライヤにシートを通すステップを含むことができる。
【0021】
エアロゾルフォーマ溶液72をグリセリンとする1つの実施形態では、乾燥時に非粘着シートを生成するのに効果的な量でグリセリン溶液が添加される。別の実施形態では、乾燥後のタバコシートの50重量%までの量でグリセリン溶液が添加される。
【0022】
アンモニウムアセテートを、乾燥後のシートの約5から20重量%の間、好ましくは約10から12%の間の量でタバコシートに加えることができる。カルシウムアセテートは、乾燥後のシートの約1から10重量%の間、好ましくは約4%の間の量で加えることができる。マグネシウムアセテートは、乾燥後のシートの約5〜20重量%の間、好ましくは約8から10%の間の量で加えることができる。
【0023】
乾燥工程76の後、ステップ78において、(グリセリンなどの)エアロゾルフォーマを含有するシートを、機械的フィンガでたたき、又はむち打って天然タバコの葉身片と同様の大きさの断片にし、或いは一辺が約2から4インチの間のひし形片に切断する。再構成タバコシート片を天然タバコ片と混合し、混合物全体をカット充填剤に細断して喫煙物品に加える。不活性エアロゾルによる喫煙物品中のタールの希釈による全体的なTPMの減少は、喫煙物品に加えられたグリセリンの量に比例する。
【0024】
細断したタバコシート片(「STSP」)は、喫煙物品のタバコロッド部分に加えられたタバコ充填剤の混合物の約5%から60%を構成することができる。上述の混合物包含範囲の上限では、グリセリン含有量が増えることにより、特に高湿度条件下においてタバコロッドのラッパーに染みがつく傾向にあることがある。低染みつき傾向の包装紙を選択することにより、及び/又はタバコロッドに二重包装を用いることにより、染みの影響を改善することができる。
【0025】
煙の生物活性に関して、(2/3のベースウェブ、1/3のグリセリンを含む)20%から30%のSTSPを含有する混合物から作成したシガレットでは、同様のフィルタ構成及び同様の硬度のSTSPを含まない対照シガレットと比較して、粒子状物質(TPM)の生物活性であるAmes及び細胞毒性が減少することが実証された。
【0026】
特に、STSPの包含率が20%の場合、特異的変異原性(Ames TA98 w/S9)が35%減少し、特異的ニュートラルレッド取込(NRU)細胞毒性(1/EC50,ml/mg−TPM)が27%減少した。STSPの包含率が30%の場合、特異的変異原性(Ames TA98 w/S9)が35%減少し、特異的ニュートラルレッド取込(NRU)細胞毒性(1/EC50,ml/mg−TPM)が39%減少した。
【0027】
STSPは、混合充填剤の約20%から30%を構成できることが好ましく、この場合、上述の生物活性の減少を実現することができ、染みつき傾向が低下し、STSPを包含することによる知覚に対する好ましくない影響が改善される。
【0028】
上述の実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うとともに同等物を使用できることが明らかであろう。
【符号の説明】
【0029】
10 タバコ材料を含有する水性スラリーを調整
20 タバコ材料からシートを形成
30 シートの含水量を約50重量%未満に減少
40 エアロゾルフォーマを約50℃未満の温度でタバコシートに加える
50 シートを乾燥

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再構成タバコシートを作成する方法であって、
タバコ材料を含有する水性スラリーを調整するステップと、
前記水性スラリーからシートを形成するステップと、
前記シートの含水量を約50重量%未満に減少させるステップと、
約40℃未満の温度の状態にあるエアロゾルフォーマを前記シートに加えるステップと、
前記シートを乾燥させるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記エアロゾルフォーマがグリセリン溶液である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グリセリンが、前記乾燥シートの約50重量%までの量で添加される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シートを形成するステップが、前記タバコ材料を可溶性部分と繊維性部分とに分離するステップと、前記可溶性部分を加えずに前記繊維性部分から前記シートを形成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記グリセリン溶液が、乾燥後に非粘着シートを生成するのに効果的な量で添加される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
(a)前記グリセリン溶液が、約20体積%から80体積%のグリセリンを含有し、
(b)前記グリセリン溶液が、約50体積%から80体積%のグリセリンを含有し、
(c)前記グリセリン溶液が、約75体積%から80体積%のグリセリンを含有し、又は、
(d)前記グリセリン溶液が、約50体積%のグリセリンを含有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
(a)前記エアロゾルフォーマを加える前に、前記シートの含水量を約45重量%以下に減少させるステップか、又は、
(b)前記エアロゾルフォーマを加える前に、前記シートの含水量を約30重量%未満に減少させるステップか、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記シートの含水量を約30重量%未満に減少させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
(a)前記エアロゾルフォーマが、約35℃未満の温度の状態にあり、
(b)前記エアロゾルフォーマが、約30℃未満の温度の状態にあり、又は、
(c)前記エアロゾルフォーマが、約25℃未満の温度の状態にある、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記タバコ材料は、タバコ処理中に生じたタバコ葉片、タバコ茎、タバコ粉塵、及び/又はタバコ葉の主要葉身片であり、前記水性スラリーに木材セルロース繊維を加えるステップ及び/又は前記シートを形成するステップが製紙工程により行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記エアロゾルフォーマが香味料をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記香味料が、甘草、糖、果糖シロップ、イソスイート、ココア、ラベンダ、シナモン、カルダモン、セロリ、コロハ、カスカリラ、白壇材、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、カモミール、メントール、カッシア、イランイラン、セージ、スペアミント、ジンジャー、コリアンダー又はコーヒーであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記エアロゾルフォーマがグリセリン以外の保湿剤をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記保湿剤がプロピレングリコールである、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記グリセリン溶液がアセテート化合物をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項16】
(a)前記シートをカット充填剤として加えた燃焼する喫煙物品の煙の1又はそれ以上の成分の減少を促進するのに効果的な量でアセテート化合物が添加され、
(b)前記アセテート化合物が、アンモニアアセテート、カルシウムアセテート、又はマグネシウムアセテートであり、
(c)前記アセテート化合物が、前記シートを乾燥させた後の該シートの約7重量%から約11重量%の間の量で添加されるアンモニアアセテートであり、
(d)前記アセテート化合物が、前記シートを乾燥させた後の該シートの約2.5重量%から約5重量%の間の量で添加されるマグネシウムアセテートであり、又は、
(e)前記アセテート化合物が、前記シートを乾燥させた後の該シートの約7重量%から約9重量%の間の量で添加されるカルシウムアセテートである、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
喫煙物品を作成する方法であって、
請求項1の前記シートをたたき、該シートを天然タバコ片と混合し、及びカット充填剤に細断するステップと、
前記カット充填剤を喫煙物品に加えるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
再構成タバコシートを作成する方法であって、
タバコ処理中に生じるタバコ葉片、タバコ茎、タバコ粉塵、及び/又はタバコ葉の主要葉身片を含むタバコ材料を含有する水性スラリーを調整するステップと、
前記水性スラリーを、可溶性部分と繊維性部分とに分離するステップと、
前記可溶性部分を加えずに、前記水性スラリーから分離された前記繊維性部分から製紙工程によりシートを形成するステップと、
前記シートの含水量を約30重量%から約50重量%の間に減少させるステップと、
グリセリン溶液を含むエアロゾルフォーマを、周囲温度から約40℃未満の間の温度で前記シートに加えるステップと、
前記シートを乾燥させて、グリセリン含有量が前記再構成タバコシートの約50重量%までの再構成タバコシートを提供するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記グリセリン溶液が約50体積%のグリセリンを含有し、
前記グリセリン溶液が、香味料、保湿剤及び/又はアセテート化合物を含有し、及び/又は、
前記水性スラリーに木材セルロース繊維を加える、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
喫煙物品を作成する方法であって、
請求項18の前記シートをたたき、前記シートを天然タバコ片と混合し、及びカット充填剤に細断するステップと、
前記カット充填剤を喫煙物品に加えるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
タバコロッドを含む喫煙物品であって、該タバコロッドがラッパーに入れられたカット充填剤を含み、該カット充填剤がタバコの混合物を含み、該混合物の20%から30%が、請求項18の前記方法により作成された再構成タバコシートの細断片を含む、
ことを特徴とする喫煙物品。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−520764(P2010−520764A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553238(P2009−553238)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【国際出願番号】PCT/IB2008/001377
【国際公開番号】WO2008/110932
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】