説明

再締結可能な側部シーム及び直観的使い棄て特性を備えた吸収性物品

1対の第一締結具を含む使い棄て吸収性物品であって、各々の第一締結具の少なくとも一部は、第一腰部領域において各々の縦方向側縁から内側に位置し、各々の第一締結具は、第二腰部領域において内側表面の少なくとも一部に係合するようにされて、弾性材料を含む。使い棄て吸収性物品は、使い棄て締結具を含み、該使い棄て締結具の少なくとも一部は、第二腰部領域で縦方向側縁から内側に位置し、該使い棄て締結具は、外側表面の少なくとも一部に係合するようにされて、弾性材料を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
大人用失禁用衣類、幼児及び子供用オムツ、水着及び訓練用パンツなどのパンツ型の使い棄て衣類は、典型的には、着用及び取り外しするために、側部に接着剤又は機械的締結具を有するか、或いは着用者に対し滑らせて上げ下ろして着用させるための、延伸可能な腰部開口及び脚部開口に頼るかである。
【0002】
例えば、フック・ループ型締結具などの機械的締結具を含む再締結可能なシームは、パンツ型使い棄て衣類と組み合わせて使用する場合に、特に有益であることがわかった。再締結可能なシームは、衣類を容易に着用し取り外すことを可能にするだけでなく、排出物を調べるために一時的に開き、排出物がない場合は閉じることができる。例えば、パンツ型、すなわち「引き上げ」型の使い棄て衣類は、1つ又はそれ以上の予め締結された、再締結可能な側部シームを有するものとすることができる。このような予め締結された、再締結可能な側部シームは、少なくとも2つの有益な機能を実行する。第一に、着用及び取り外しする間に、パンツ型形態に衣類を維持する。第二に、着用したままで、衣類の内部状態を容易に検査することができ、衣類を取り外す必要がない場合には再締結することが可能である。パンツ型使い棄て衣類に、予め締結された、再締結可能な側部シームを形成する1つの方法は、フック材料などの機械的締結具を使用することである。従来のパンツ型使い棄て衣類においては、一般的に、汚損した衣類を廃棄することに対して考慮がなされておらず、もっと詳細に述べると、衣類を取り外した後で衣類内にどのように排出物を収めるか、ということに対して考慮がされてなかった。
【0003】
したがって、従来の訓練用パンツの衣類型形状を与え、オムツ又はパンツのいずれかの用途が可能である締結用部品を含み、締結用部品が着用者の肌と接触する可能性を最小にし、更に使用しやすく、直観的にオムツのような使い棄て特性を与える使い棄て吸収性物品が望ましい。
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,704,116号公報
【特許文献2】米国特許第5,766,389号公報
【特許文献3】米国特許第4,940,464号公報
【特許文献4】米国特許第5,224,405号公報
【特許文献5】米国特許第5,140,116号公報
【特許文献6】米国特許第5,046,272号公報
【特許文献7】米国特許第4,663,220号公報
【特許文献8】米国特許第5,226,992号公報
【特許文献9】米国特許第4,720,415号公報
【特許文献10】米国特許第6,287,287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した必要性に対応して、本発明者は、集中的な調査及び開発努力を行って、その結果、吸収性物品を見出すに至った。本発明の一形態は、両側の縦方向側縁、両端の横方向端部縁、第一腰部領域、第二腰部領域、及び、第一腰部領域と第二腰部領域との間に延び、これらを結合する股部領域を有する予め締結された使い棄て吸収性物品を含む。使い棄て吸収性物品は、内側表面、外向き表面、吸収性組立体、及び1対の第一締結具を有する。各々の第一締結具の少なくとも一部は、第一腰部領域の各々の縦方向側部縁から内側に位置する。各々の第一締結具は、第二腰部領域の内側表面の少なくとも一部に係合するようにされる。各々の第一締結具は、弾性材料を含む。使い棄て吸収性物品は、使い棄て締結具を有する。使い棄て締結具の少なくとも一部は、第二腰部領域の縦方向側縁から内側に位置する。使い棄て締結具は、外側表面の少なくとも一部に係合するようにされる。使い棄て締結具は、弾性材料を含む。更に、使い棄て締結具は、吸収性物品が予め締結されている状態にある時に、第一締結具の1つの少なくとも一部に接触する。
【0006】
本発明の別の形態は、両側の縦方向側縁、両端の横方向端部縁、第一腰部領域、第二腰部領域、及び、第一腰部領域と第二腰部領域との間に延び、これらを結合する股部領域を有する、予め締結された使い棄て吸収性物品を提供する。使い棄て吸収性物品は、内側表面、外側表面、吸収性組立体、及び1対の第一締結具を含む。各々の第一締結具の少なくとも一部は、第一腰部領域の各々の縦方向側縁から内側に位置する。各々の第一締結具は、第二腰部領域の内側表面の少なくとも一部に係合するようにされる。各々の第一締結具は、弾性材料を含む。使い棄て吸収性物品は、使い棄て締結具を含む。使い棄て締結具の少なくとも一部は、第二腰部領域の縦方向側縁から内側に位置する。使い棄て締結具は、外側表面の少なくとも一部に係合するようにされる。使い棄て締結具は、弾性材料を含む。更に、第一腰部領域の横方向端部縁と第二腰部領域の横方向端部縁が整列した状態のとき、対の第一締結具と使い棄て締結具は、縦方向に互いに重ならない。
【0007】
本発明の更に別の形態は、縦方向軸と、横方向軸と、該横方向軸に平行な前及び後腰部縁と、前及び後腰部縁との間に延びる両側の側縁と、前腰部縁と連続する前腰部領域と、後腰部縁と連続する後腰部領域と、前及び後腰部領域との間に延びてこれらを相互結合する股部領域と、内側表面及び外側表面とを定める吸収性シャーシを含む吸収性物品である。吸収性シャーシは、縦方向軸に平行な両側の直線状側縁及び横方向軸に平行な両端の直線状端部縁を有する長方形の複合構造体を含む。複合構造体は、身体側ライナー、身体側ライナーに接着した外カバー、及び身体側ライナーと外カバーとの間に配置される吸収性組立体を含む。吸収性シャーシは、前腰部領域の複合構造体に接着した第一及び第二前側部パネルを含み、各々の前側部パネルは、末端縁、該末端縁と複合構造体との間の内側部分、横軸方向に平行で前腰部縁の一部分を形成する腰部端部縁、及び側縁の一部分を形成する脚部端部縁を有する。前側部パネルは、吸収性物品の長さ寸法全体の約20パーセント又はこれより大きい平均長さ寸法を有する。吸収性シャーシは、後腰部領域において複合構造体に接着されており、第一及び第二前側部パネルから縦方向に間隔を持った第一及び第二後側部パネルを含み、各々の後側部パネルは、末端縁、該末端縁と複合構造体との間の内側部分、横方向軸に平行で後腰部縁の一部分を形成する腰部端部縁、及び側縁の一部分を形成する脚部端部縁を有する。後側部パネルは、吸収性物品の長さ寸法全体の約20パーセント又はこれより大きい平均長さ寸法を有する。吸収性シャーシは、第一及び第二前側部パネル上に配置された1対の第一締結具を含み、各々の第一締結具は、後腰部領域の内側表面の少なくとも一部に係合するようにされ、各々の第一締結具は弾性材料を含む。第一締結具は、前側部パネルの末端縁の長さ寸法の約50%より大きい縦方向長さを有する。吸収性シャーシは、第一及び第二前側部パネル上に配置された1対の使い棄て締結具を含み、各々の使い棄て締結具は、外側表面の少なくとも一部に係合するようにされ、各々の使い棄て締結具は、弾性材料を含む。使い棄て締結具は、後側部パネルの末端縁の長さ寸法の約25%より小さい縦方向長さを有する。更に、対の第一締結具の間の横方向距離は、1対の使い棄て締結具の間の横方向距離と実質的に等しい。
【0008】
(定義)
本明細書の内容においては、以下の各々の用語又は言い回しは、次のような意味を含む。
【0009】
「接着する」は、2つの要素の接合、接着剤接着、結合、取り付け又は同様のものを意味する。2つの要素は、互いに直接接着される時、又は各々が中間要素に直接接着される場合のように互いに間接的に接着される時に、共に接着されると考えられる。
【0010】
「からなる」は、包括的であるか、又は制限なしの用語であり、付加的な、述べられていない要素又は方法段階を除外するものではない。
【0011】
「結合する」は、2つの要素の接合、接着剤接着、接着、取り付け、又は同様のものを意味する。2つの要素は、互いに直接結合される時、又は各々が中間要素に直接結合される場合のように互いに間接的に結合される時に、共に結合されると考えられる。
【0012】
「使い棄て」は、限られた使用の後、洗濯又は再使用のために貯蔵されるのではなく、廃棄されるように設計されたる物品を意味する。
【0013】
「配置する」、「上に配置する」及びこれらの派生語は、ある要素を別の要素と一体に形成することができるか、或いは、ある要素が、別の要素とは別の構造であるが、該別の要素とともに置かれるか又はその近くに置かれることを意味する。
【0014】
「弾性の」、「弾性化した」又は「弾性」は、変形を起こす力を取り除いた後、最初の大きさ及び形状に回復しようとする材料又は複合体の特性を意味する。
【0015】
「エラストマー性」は、弛緩した長さの少なくとも25パーセントまで伸びることができ、付与した力を取り除いた時に、その伸びの少なくとも10パーセントが回復する材料又は複合体を意味する。エラストマー性材料又は複合体は、その弛緩した長さの少なくとも100パーセント、より好ましくは少なくとも300パーセントまで伸び、付与した力を取り除いたとき、その伸びの少なくとも50パーセントが回復することが可能である。
【0016】
「布」は、すべての織成ウエブ、編成ウエブ、及び不織繊維性ウエブを意味するものとして使用される。
【0017】
「可撓性」は、順応性があり、着用者の身体の全体的形状及び輪郭に、容易に順応する材料を意味する。
【0018】
「力」は、ある物体により別の物体に加えられる物理的影響を含み、自由に動く物体に加速を生じ、自由に動かない物体に変形を生じる。力は、単位面積当たりのグラムで表わされる。
【0019】
「図形」は、吸収性物品上の目視できるあらゆる図案、パターン、又は同様のものを意味する。
【0020】
「親水性」は、水性液体が繊維と接触することにより濡らされた繊維又は繊維の表面を表すものである。材料の湿潤度は、接触角度、及び含まれる液体及び材料の表面張力により表すことができる。特定の繊維材料又は繊維材料の混合物の湿潤性を計測するのに適当な装置及び技術は、Cahn SFA−222表面力分析システム、又は実質的に同等のシステムにより得ることができる。このシステムで計測した場合、90°より小さい接触角度を有する繊維は、「湿潤可能」すなわち親水性で、90°より大きい接触角度を有する繊維は「湿潤不可能」すなわち疎水性を示す。
【0021】
「一体の」は、別の構造を互いに接着したり、又は一緒に置いたり或いは近くに置いたりするのではなく、単一の一体化要素の様々な部分を意味するものとして使用される。
【0022】
「内側」及び「外側」は、吸収性物品の中央に対する位置を意味し、特定的には、吸収性物品の縦方向中央及び横方向中心から横方向及び/又は縦方向に近いこと、又は遠いことを意味する。
【0023】
単数で使用される場合の「層」は、単一要素又は複数の要素の2つの意味を有することがある。
【0024】
層又は多層積層体を表す時に使用される場合の「液体不透過性」は、尿などの液体が、通常の使用の条件の下では、液体が接触した点で、層又は積層体の平面にほぼ垂直な方向に、層又は積層体を通って通過しないことを意味する。液体又は尿は、液体不透過性層又は積層体の平面に平行に広がるか又は移動することができるが、このことは、ここで使用される「液体不透過性」の意味の範囲内とはみなされない。
【0025】
「縦方向」及び「横方向」は、図2及び3に示された縦方向軸及び横方向軸により示されるような、その慣用的な意味を有する。縦方向軸は物品の平面上にあり、物品が着用された状態にある時、立った状態の着用者の身体を左側と右側に二分する垂直面にほぼ平行である。横方向軸は、縦方向軸にほぼ垂直に物品の平面上にある。示した物品は、横方向より縦方向に長い。
【0026】
単数で使用される場合の「部材」は、単一要素又は複数の要素の2つの意味を有することがある。
【0027】
「不織」及び「不織ウエブ」は、布織り又は編み工程を必要とせずに形成される材料及び材料のウエブを意味する。
【0028】
弾性部材を別の要素に取り付けることに関する「作動的に接合した」は、弾性部材が延伸又は同様のものにより要素に取り付けられるか又は結合された状態で、或いは熱処理又は化学処理された場合に、該弾性部材が、要素に弾性特性を与えることを意味し、更に非弾性部材を別の要素に取り付けることに関する場合は、結合材の意図する又は示された機能を実行することができるようにさせるあらゆる適当な方法で、部材及び要素を取り付けることができることを意味する。接合、取り付け、結合又は同様のものは、いずれかの部材を直接要素に接合するなど、直接に、或いは第一部材と第一要素との間に配置される別の部材によって間接的に達成することができる。
【0029】
「外カバー図形」は、衣類の外側表面を点検する時に、再締結可能な衣類の場合には、使用中のように締結システムが係合されている状態で、衣類の外側表面の点検に際して直接視認できる図形を意味する。
【0030】
「永久的に接着された」は、吸収性衣類を通常の使用条件のもとで要素が接着された状態にあり、その状態に留まろうとする吸収性衣類の2つの要素の接合、接着剤接着、結合、取り付け、又は同様のものを意味する。
【0031】
「再締結可能な」は、2つの要素が取り外し可能な取り付け、切り離し、及びその後、実質的に永久変形するか又は破壊することなく、取り外し可能に再取り付けすることが可能な2つの要素の特性を意味する。
【0032】
「取り外し可能に取り付ける」、「取り外し可能に係合する」及びこれらの派生語は、1又は両方の要素に付与される切り離し力がなく、要素が結合されたままで、要素が実質的に永久変形又は破壊することなく切り離し可能であるように、2つの要素が結合されているか又は結合可能であることを意味する。必要とされる切り離し力は、典型的には、吸収性衣類を着用している間に遭遇する力を越えるものである。
【0033】
「破壊」は、材料の破断又は引き裂きを意味し、引張テストにおいては、この用語は、直ちに又は段階を経てのいずれかで、材料が2つの部分に完全に切り離されることを意味するか、又は幾つかの材料の場合には穴ができることを意味する。
【0034】
「延伸接着した」は、弾性部材が、その弛緩した長さの少なくとも約25パーセントまで延びている状態で、別の部材に接着された弾性部材を意味する。望ましくは、「延伸接着した」という用語は、弾性部材が他の部材に接着される時に、弾性部材がその弛緩した長さの少なくとも約100パーセント、より望ましくは少なくとも約300パーセントまで延びるような状態を意味する。
【0035】
「延伸接着した積層体」は、1つの層がギャザー寄せ可能な層で、もう一方の層が弾性層であるような、少なくとも2つの層を有する複合材料を意味する。層は、弾性層が延伸した状態の時に互いに接合され、層が弛緩すると、ギャザー寄せ可能な層がギャザー寄せされる。
【0036】
「表面」は、空気、気体、及び/又は液体に透過性であるか又は不透過性であるかに関わらず、あらゆる層、フィルム、織成物、不織成物、積層体、複合体、又は同様のものを含む。
【0037】
「張力」は、物体の延伸を引き起こそうとする単軸方向の力か、又は延伸に抵抗する物体内の平衡力を含む。
【0038】
「熱可塑性」は、熱に曝された時に柔軟になり、室温に冷却されると柔軟ではない状態に実質的に戻る材料を意味する。
【0039】
これらの用語は、本明細書の残りの部分において、さらに別の用語で定義されることがある。
【0040】
以下の説明及び添付図面を参照することにより、本発明の上記した特性及び他の特性、並びにこれらを得るための方法が一層明らかとなり、本発明自体は、より良く理解されるであろう。図において、異なる図面における類似の部分は、同じ参照番号で示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
本発明の原理は、あらゆる適当な使い棄て吸収性物品に組み込むことができる。このような適当な物品の例としては、オムツ、訓練用パンツ、女性用衛生製品、失禁用製品、他の個人ケアー用又は健康ケアー用衣類、或いは同様のものを含む。説明を簡単にするために、以後の説明は、子供用訓練用パンツに関するものとする。
【0042】
図1を参照すると、訓練用パンツ20などの使い棄て吸収性物品が、部分的に締結された状態で示されている。訓練用パンツ20は、吸収性シャーシ32及び締結システム80を含む。吸収性シャーシ32は、第一腰部領域及び第二腰部領域を定める。より特定的には、吸収性シャーシ32は、前腰部領域22、後腰部領域24、これら前及び後腰部領域を相互結合する股部領域26、着用者に接触するように形成された内側表面28、及び着用者の衣服に接触するように形成された、内側表面と反対側の外側表面30を定める。図2及び3を更に参照すると、吸収性シャーシ32は、1対の横方向両側の側縁36及び1対の縦方向両側の腰部縁を定め、これら腰部縁は、前腰部縁38及び後腰部縁39として示される。前腰部領域22は前腰部縁38と連続し、後腰部領域24は後腰部縁39と連続する。
【0043】
示された吸収性シャーシ32は、長方形の複合構造体33、1対の横方向両側にある前側部パネル34、及び1対の横方向両側にある後側部パネル134を含む。複合構造体33及び側部パネル34及び134は、図1A−1Eに示されているように、一体に形成されるか、又は2つ又はそれ以上の別個の要素を含むことができる。示された複合構造体33は、外カバー40、該外カバーに重なる関係で結合された身体側ライナー42(図1A−1E及び図3)、外カバーと身体側ライナーとの間に位置する吸収性組立体44(図3)、及び1対の収容フラップ46(図3)を含む。長方形の複合構造体33は、前及び後腰部縁38及び39の部分を形成する両側の線状端部縁45、及び吸収性シャーシ32の側縁36の部分を形成する両側の線状側縁47を含む(図2及び3)。参照のために、訓練用パンツ20の縦方向軸及び横方向軸それぞれの方向を示す矢印48及び49が、図2及び3に示されている。
【0044】
図1A−1Eに部分的に示されているように、締結した位置における訓練用パンツ20では、前及び後腰部領域22及び24は、互いが結合されて、腰部開口50及び1対の脚部開口52を有する三次元のパンツ形態を定める。前腰部領域22は、着用した時、着用者の前部に位置する訓練用パンツ20の部分を含み、後腰部領域24は、着用した時、着用者の後部に位置する訓練用パンツの部分を含む。訓練用パンツ20の股部領域26は、着用した時、着用者の脚部の間に位置し、着用者の下胴部を覆う訓練用パンツの部分を含む。前及び後側部パネル34及び134は、着用した時、着用者の臀部に位置する訓練用パンツ20の部分を含む。
【0045】
吸収性シャーシ32の前腰部領域22は、横方向両側の前側部パネル34及び側部パネルの間に位置し、これらを相互結合する前中央パネル35(図2及び3)を含む。吸収性シャーシ32の後腰部領域24は、横方向両側の後側部パネル134及び側部パネルの間に位置し、これらを相互結合する後中央パネル135(図2及び3)を含む。吸収性シャーシ32の腰部縁38及び39は、着用した時、着用者の腰部を囲むように形成され、腰部周辺寸法を定める腰部開口50を形成する。股部領域26の横方向両側にある側縁36の部分は、全体的に脚部開口52を定める。
【0046】
吸収性シャーシ32は、着用者から排出されたあらゆる身体排出物を収容及び/又は吸収するように形成される。例えば、吸収性シャーシ32は、必須ではないが、1対の収容フラップ46を含むことが望ましく、身体排出物の横方向流出に対し障壁をもたらすように形成される。フラップ弾性部材53(図3)は、当業者に知られているようなあらゆる適当な方法で、各々の収容フラップ46に作動的に接合される。弾性化した収容プラップ46は、訓練用パンツ20の少なくとも股部領域26において、直立した、ほぼ垂直の形態を呈する取り付けられていない縁部を形成し、着用者の身体に対してシールを形成する。収容フラップ46は、吸収性シャーシ32の横方向両側の側縁に沿って配置することができ、吸収性シャーシの長さ全体に沿って縦方向に延びることができるか、又は吸収性シャーシの長さに沿って部分的に延びることができる。収容フラップ46の適当な構造及び配列は、一般的に当業者によく知られており、1987年11月3日付けのEnloeの米国特許第4,704,116号に記載されており、引用によりここに組み入れられる。
【0047】
身体排出物の収容及び/又は吸収を更に促進するために、訓練用パンツ20は、当業者に知られているような、前腰部弾性部材54、後腰部弾性部材56、及び脚部弾性部材58を含むことが望ましい(図3)。腰部弾性部材54及び56は、両側の腰部縁38及び39に沿って、外カバー40及び/又は身体側ライナー42に作動的に接合することができ、腰部縁の部分又は全体にわたって延びることができる。脚部弾性部材58は、両側の側縁36に沿って外カバー40及び/又は身体側ライナー42に作動的に接合され、訓練用パンツ20の股部領域26に位置決めされることが望ましい。脚部弾性部材58は、複合構造体33の各々の側縁47に沿って、縦方向に配列されることが望ましい。各々の脚部弾性部材58は、前末端点63及び後末端点65を有し、これらの点は、脚部弾性部材により形成された弾性ギャザー寄せの縦方向端部となる。前末端点63は、前側部パネル34の縦方向に最も内側の部分の近くに位置することが望ましく、後末端点65は、後側部パネル134の縦方向に最も内側の部分の近くに位置することが望ましい。
【0048】
フラップ弾性部材53、腰部弾性部材54及び56、及び脚部弾性部材58は、あらゆる適当な弾性材料で形成することができる。当業者によく知られているように、適当な弾性材料は、シート、ストランド又は天然ゴムのリボン、合成ゴム、又は熱可塑性エラストマー性ポリマーを含む。弾性材料は、延伸して基材に粘着するか、ギャザー寄せした基材に粘着するか、又は基材に粘着した後、例えば熱を付与して弾性化又は収縮することができ、このようにして弾性圧縮力が基材に付与される。特定の一実施形態においては、例えば、脚部弾性部材58は、カンザス州ウイチタのINVISTA所在のLYCRAから入手可能なLYCRA(登録商標)という商標名で販売されている、複数のドライスピニング法により得られる、撚り合わされたマルチフィラメントスパンデックスエラストマー性糸を含む。
【0049】
外カバー40は、実質的に液体不透過性である材料を含むことが望ましく、弾性で、延伸可能又は延伸不可能とすることができる。外カバー40は、単一層の液体不透過性材料とすることができるが、少なくとも層の1つが液体不透過性である多層積層体構造を含むことが望ましい。例えば、外カバー40は、液体透過性外側層及び液体不透過性内側層を含むことができ、これらは、積層体接着剤(図示されず)により互いに接合されることが適切である。ビーズ、スプレー、平行渦巻き、又は同様のものなどの適当な積層体接着剤を、連続して又は断続的に付与することができ、接着剤は米国ウイスコンシン州ウオーワトサのFindley Adhesives,Inc.又は米国ニュージャージー州ブリッジウオーターのNational Starch and Chemical Companyから得ることができる。液体透過性外側層は、あらゆる適当な材料とすることができ、全体的に布のような手触りを与えるものが望ましい。このような材料の一例としては、20gsm(平方メートル当たりのグラム)のスパンボンドポリプロピレン不織ウエブがある。外側層は、液体透過性身体側ライナー42が形成される材料で形成することができる。外側層が液体透過性であることは必要ではないが、着用者に比較的布のような手触りを与えることが望ましい。
【0050】
外カバー40の内側層は、液体及び蒸気の両方に不透過性であるか、又は液体に不透過性でかつ蒸気に透過性であるものとすることができる。内側層は、薄い可塑性フィルムから形成されることが望ましいが、他の可撓性液体不透過性材料も使用することができる。内側層、又は単一層である場合の液体不透過性外カバー40は、ベッドシート及び衣類などの物品、並びに着用者及び介護人が廃棄物質で濡れることを防止する。液体不透過性内側層として使用するために適当な液体不透過性フィルム又は単一層の液体不透過性外カバー40は、米国ニュージャージー州サウスプレインフィールドのPliant Corporationから商業的に入手可能な1.0ミルのポリエチレンフィルムである。外カバー40が単一層材料である場合には、より布のような外観を形成するために、エンボス加工及び/又はつや消し仕上げをすることが可能である。前述したように、液体不透過性材料は、使い棄て吸収性物品の内部から蒸気が逃げることを可能にするが、液体が外カバー40を通して通過することは妨げる。適当な「通気性」材料は、マイクロポーラスポリマーフィルム又は不織布で形成され、望ましい程度の液体不透過性を与えるために、被膜されるか又は処理される。適当なマイクロポーラスフィルムは、日本国東京のMitui Toatsu Chemicals,Inc.から商業的に入手可能なPMP−1フィルム材料、又は米国ミネソタ州ミネアポリスの3M Companyから商業的に入手可能なXKO−8044ポリオレフィンフィルムである。
【0051】
図1A−1E及び図2に示されているように、訓練用パンツ20、特に外カバー40は、1又はそれ以上の外観関連部分を含むことが望ましい。外観関連部分の例としては、これらに制限されるものではないが、図形、製品の形状が使用者により明らかになるか又は視認できるように形成するために、脚部開口及び腰部開口を目立たせるか又は強調すること、弾性脚部バンド、弾性腰部バンド、男の子のための「ジッパー付き開き口」に似せたもの、女の子のためのひだ飾りなどの機能的部品を模倣するために、製品の領域を目立たせる又は強調すること、製品の大きさの外観を変化させるために製品を目立たせる領域、製品における湿潤指標、温度指標、及び同様のものの位置合わせ、製品における後ラベル、又は前ラベルの位置合わせ、及び製品における望ましい位置に書かれる指示の位置合わせを含む。
【0052】
小さい女の子が使用するように意図された、示された訓練用パンツ20は、位置合わせした外カバー図形60を含む。この図案においては、位置合わせした図形60は、擬似化した主画像61、擬似化した腰部ひだ飾り62、及び擬似化した脚部ひだ飾り64を含む。主画像61は、虹、太陽、雲、動物、ワゴン及び風船を含む。小さい女の子が使用するように意図された訓練用パンツには、あらゆる適当な図案を利用することができ、女の子たち及び介護人を美的に及び/又は機能的に喜ばせるものである。外観関連部分は、選択された位置で、訓練用パンツ20上に位置決めされることが望ましく、1998年6月16日付けのBrandon他の米国特許第5,766,389号に記載された方法を使用して実行することができ、この特許は引用によりここに組み入れられる。主画像61は、訓練用パンツ20の縦方向中央線に沿って、前腰部領域22に位置決めされることが望ましい。
【0053】
液体透過性身体側ライナー42が、外カバー40及び吸収性組立体44に重なるように示されており、これは、外カバー40と同じ寸法とすることもできるが、その必要性はない。身体側ライナー42は、しなやかで柔軟な感触があり、更に子供の肌に刺激を与えないものが望ましい。更に、身体側ライナー42は、吸収性組立体44よりあまり親水性ではないものとすることができ、着用者に比較的乾燥した表面を与え、その厚さを通して液体が容易に挿通することを可能にする。
【0054】
身体側ライナー42は、合成繊維(例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊維)、天然繊維(例えば、木質又は綿繊維)、天然繊維と合成繊維との組み合わせ、多孔性発泡体、網目状発泡体、孔あき可塑性フィルム、又は同様のものなどのウエブ材料から広く選択して製造することができる。様々な織成布及び不織布が、身体側ライナー42のために使用することができる。例えば、身体側ライナーは、ポリオレフィン繊維のメルトブローウエブ又はスパンボンドウエブで形成することができる。身体側ライナーは、天然繊維及び/又は合成繊維で形成されたボンデッドカーデッドウエブとすることができる。身体側ライナーは、実質的には、疎水性材料で形成することができ、疎水性材料は、任意ではあるが、表面活性剤で処理するか、又は望ましい程度の湿潤性及び親水性を与えるために加工することができる。例えば、材料は、Triton X−102の商標名で、Rohm and Haas Co.から商業的に入手可能な約0.28重量パーセントの表面活性剤で処理することができる。表面活性剤は、スプレー、印刷、ブラシ被膜、又は同様のものなどの、あらゆる従来の手段により付与することができる。表面活性剤は、身体側ライナー42全体に付与することができるか、又は縦方向中央線に沿った中間部分などの、身体側ライナーの特定の部分に、選択して付与することができる。
【0055】
適当な液体透過性身体側ライナー42は、約27gsmの基本重量を有する不織二成分ウエブである。不織二成分は、スパンボンド二成分ウエブ、又はボンデッドカーデッド二成分ウエブとすることができる。適当な二成分ステープル繊維は、日本国大阪のCHISSO Corporationから入手可能なポリエチレン/ポリプロピレン二成分繊維を含む。この特定の二成分繊維においては、ポリプロピレンは繊維の芯を形成し、ポリエチレンは繊維の鞘を形成する。複突部、横並列、端部突合せ、又は同様のものなどの他の繊維配向が可能である。外カバー40及び身体側ライナー42は、エラストマー性材料を含むことができるが、複合構造体の幾つかの実施形態においては、一般的に非弾性であることが望ましく、外カバー、身体側ライナー及び吸収性組立体は、一般的にエラストマー性ではない材料を含む。
【0056】
吸収性組立体44(図3)は、外カバー40と身体側ライナー42との間に位置し、該部品は、当業者によく知られているような接着剤などのあらゆる適当な手段により互いに接合することができる。吸収性組立体44は、全体的に圧縮性、順応性があり、子どもの肌を刺激しないあらゆる構造とすることができ、液体及びある種の身体排出物を吸収し、かつ保持することが可能である。吸収性組立体44は、広く種々異なる大きさ及び形状で、当技術で通常使用される広く種々異なる液体吸収性材料から形成することができる。例えば、吸収性組立体44は、適当なものとしては、セルロース系フラフのウエブなどの、超吸収性材料として一般的に知られている高吸収性材料の粒状物と混合された、親水性繊維のマトリックスを含むことができる。特定の実施形態においては、吸収性組立体44は、木質パルプフラフなどのセルロース系フラフのマトリックス、及び超吸収性ヒドロゲル形成粒状物を含む。木質パルプフラフは、合成繊維、ポリマー性繊維、メルトブローン繊維、又はメルトブローン繊維と天然繊維の組み合わせと交換することができる。超吸収性粒状物は、実質的には、親水性繊維と均一に混合することができるか、又は非均一に混合することができる。フラフ及び超吸収性粒状物は、吸収性組立体44の望ましい領域に選択して配置し、身体排出物を更に収容、かつ吸収することができる。超吸収性粒状物の濃度は、吸収性組立体44の厚さを通して変化することができる。代替的には、吸収性組立体44は、繊維性ウエブの積層体及び超吸収性材料、又は局所的領域に超吸収性材料を維持する他の適当な手段を含むことができる。
【0057】
適当な超吸収性材料は、天然ポリマー、合成ポリマー、及び変成した天然ポリマー及び材料から選択することができる。超吸収性材料は、シリカゲルなどの無機材料、又は架橋結合したポリマーなどの有機化合物とすることができる。適当な超吸収性材料は、米国ミシガン州ミッドランドに所在するDow Chemical Company、及びドイツ国クレーフェルトD−47805のStockhausen GmbH & Co.KGなど様々な商業的供給者から入手可能である。典型的には、超吸収性材料は、水でその重量の少なくとも約15倍を吸収することが可能で、更に水でその重量の約25倍より多くを吸収することが可能であることが望ましい。
【0058】
一実施形態においては、吸収性組立体44は、ほぼ長方形の形状であり、木質パルプフラフと超吸収性材料との混合物を含む。1つの好ましい型のフラフは、米国サウスカロライナ州グリーンヴィルのBowaterから入手可能な、商標CR1654で特定され、漂白された、主に柔軟木質繊維を含む高吸収性硫酸塩木質パルプである。一般的に、超吸収性材料は、吸収性組立体の総重量を基本にして約5パーセントから約90パーセントの量で吸収性組立体44に存在する。吸収性組立体44は、適当なものとしては、約0.10から約0.35グラム/立方センチメートルの範囲内の密度を有する。吸収性組立体44は、吸収性組立体の一体性及び/又は形状を維持する、適当なティッシュラップによりラップ又は囲むことができるか、或いはラップ又は囲まれることはない。
【0059】
吸収性シャーシ32は、吸収性組立体44と互いに面する表面に沿って、主に液体を受け取り、一時的に保持し、及び/又は移動するように設計される他の材料を組み込み、これにより吸収性組立体の吸収能力を最大にすることができる。1つの適当な材料は、サージ層(図示されず)と言われ、約50グラム/平方メートルの基本重量を有し、BASF Corporationから商業的に入手可能なポリエステル芯/ポリエチレン鞘を含む3デニールの二成分繊維を60パーセントと、米国バージニア州ポーツマスのHoechst Celanese Corporationから商業的に入手可能な6デニールのポリエステル繊維を40パーセントとの均一な混合物の通気式ボンデッドカーデッドウエブを含む材料を含む。
【0060】
前述したように、示した訓練用パンツ20は、吸収性シャーシ32の各々の側部上に配置される前及び後側部パネル34及び134を有する。これらの横方向両側の前側部パネル34及び横方向両側の後側部パネル134は、それぞれの前及び後腰部領域22及び24で、吸収性シャーシ32の複合構造体33に永久的に接着され、締結システム80により互いが取り外し可能に取り付けることができる。より特定的には、図2及び3に最もよく示しているように、前側部パネル34は、取り付け線66に沿って、前腰部領域22の複合構造体33の線状側縁47を越えて、永久的に接着され、かつ横方向に延びることができ、後側部パネル134は、取り付け線66に沿って、後腰部領域24の複合構造体の線状側縁を越えて、永久的に接着され、かつ横方向に延びることができる。側部パネル34及び134は、接着剤、熱接着又は超音波接着などの当業者に知られている取り付け手段を使用して取り付けることができる。側部パネル34及び134は、外カバー又は身体側ライナーなどの、複合構造体33の部品の一部として形成することができる。
【0061】
示した側部パネル34及び134の各々は、取り付け線66から間隔を有する末端縁68、訓練用パンツ20の縦方向中央に向かって位置する脚部端部縁70、及び訓練用パンツの縦方向端部に向かって位置する腰部端部縁72を定める。脚部端部縁70及び腰部端部縁72は、複合構造体33の側縁47から末端縁68に延びる。側部パネル34及び134の脚部端部縁70は、吸収性シャーシ32の側縁36の部分を形成する。後腰部領域24においては、脚部端部縁70は、必須ではないが、横方向軸49に対して角度を有することが望ましく、パンツの前部と比較すると、パンツの後部に向かって大きい範囲を覆うことができる。前端部縁72は、横方向軸49に平行であることが望ましい。前側部パネル34の腰部端部縁72は、吸収性シャーシ32の前腰部縁38の一部分を形成し、後側部パネル134の腰部端部縁72は、吸収性シャーシの後腰部縁39の一部分を形成する。
【0062】
適合性及び外観を改善する特定の実施形態においては、側部パネル34及び134は、縦方向軸48に平行に計測した吸収性物品の全体の長さ寸法より約15パーセント又はこれより大きい、更に特定的には約20パーセント又はこれより大きい、縦方向軸48に平行に計測した平均長さ寸法を有することが望ましい。例えば、約54センチメートルの全体の長さ寸法を有する訓練用パンツにおいては、側部パネル34及び134は、約10センチメートル又はこれより大きい、例えば約15センチメートルの平均長さ寸法を有することが望ましい。側部パネル34及び134の各々は、腰部開口50から脚部開口52の1つに延びるが、後側部パネル134は、図2及び3に最もよく示されているように、取り付け線66から末端縁68に移動しながら連続して長さ寸法が減少する。
【0063】
側部パネル34及び134の各々は、1又はそれ以上の個々の、別個の材料片を含むことができる。例えば特定の実施形態においては、各々の側部パネル34及び134は、シームで接合する第一及び第二側部パネルの部分を含むことができ、該部分の少なくとも1つは、エラストマー性材料を含む(図7参照)。更に代替的には、各々の個々の側部パネル34及び134は、中間の折り線(図示されず)に沿ってそれ自体が折り曲げられた、単一の材料片を含むことができる。
【0064】
側部パネル34及び134は、訓練用パンツ20の横方向軸49にほぼ平行な方向に伸びることが可能な弾性材料を含むことが望ましい。特定の実施形態においては、前及び後側部パネル34及び134は、末端縁68とそれぞれの前又は後中央パネル35又は135との間に位置する内側部分78をそれぞれ含むことができる。示した実施形態においては、内側部分78は、長方形の複合構造体33の末端縁68と側縁47との間に位置する。側部パネル34の弾性材料は、内側部分78に位置し、横方向軸49にほぼ平行な方向に、側部パネルをエラストマー性にする。各々の側部パネル34が、腰部端部縁72から脚部端部縁70にエラストマー性であることが最も望ましい。より特定的には、腰部端部縁72と横方向軸49に平行な脚部端部縁70との間で、取り付け線66から末端縁68までの長さ及び幅が2センチメートルである側部パネル材料の個々のサンプルが、すべてエラストマー性であることである。
【0065】
適当な弾性材料、並びに訓練用パンツに弾性側部パネルを組み込む工程を示したものとしては、1990年7月10日付けのVan Gompel他の米国特許第4,940,464号、1993年7月6日付けのPohjolaの米国特許第5,224,405号、1992年4月14日付けのPohjolaの米国特許第5,104,116号、及び1991年9月10日付けのVogt他の米国特許第5,046,272号に記載されており、これらすべては引用によりここに組み入れられる。特定の実施形態においては、弾性材料は、延伸熱接合積層体(STL)、ネック付与状態で接着した積層体(NBL)、可逆的にネック付与した積層体、又は延伸接着した積層体(SBL)材料を含む。このような材料の形成方法は当業者によく知られており、1987年5月5日付けのWisneski他の米国特許第4,663,220号、1993年7月13日付けのMormonの米国特許第5,226,992号、1988年1月19日付けのTaylor他の米国特許第4,720,415号に記載されており、これらすべての特許は引用によりここに組み入れられる。代替的には、側部パネル材料は、外カバー40又は身体側ライナー42に適したものとして前述したような他の織成材料又は不織材料、或いは延伸可能ではあるが非弾性である材料を含むことができる。
【0066】
本発明による訓練用パンツ20は、着用者の腰部周囲に該訓練用パンツを固定するために、締結システム80を含む(図1A−1E、図2及び3)。図示した締結システム80は、第一及び第二締結用部品82及び83を含み、これら締結用部品は、第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85に再締結可能に結合するようにされる。一実施形態においては、第一及び第二締結用部品82及び83の各々の一表面は、該表面から突き出す複数の係合用要素を含む。これらの締結用部品82及び83の係合用要素は、相手側の締結用部品84及び85の係合用要素に対し、繰り返し係合及び取り外しされるように構成される。
【0067】
本発明による訓練用パンツ20は、訓練用パンツが子供から取り外された後、訓練用パンツを閉形態に固定するための使い棄て締結具86を含む(図1A−1E、図2、3及び4)。これは、生ごみ又は他の適当な受容器に廃棄する前に、汚損した訓練用パンツ20の内容物を収容するために有益とすることができる。訓練用パンツ20は、図2、3、4及び8に示されているように、単一の使い棄て締結具86、又は代替的には1対の使い棄て締結具86を含むことができる。図示した使い棄て締結具86は、外カバー40の外側層などの外側表面30の少なくとも一部に係合するように構成される。使い棄て締結具86は、前腰部領域22、後腰部領域24又は股部領域26で、外側表面30の一部に係合するようにすることができる。使い棄て締結具86は、衣類が予め締結されている時に、外側表面30の一部と機能的には係合しないようにされる。代替的には、使い棄て締結具86は、衣類が予め締結されている時に、相手側の使い棄て締結具87(図1B)と取り外し可能に結合するようにすることができる。
【0068】
一つの特定の実施形態においては、第一及び第二締結用部品82及び83、及び使い棄て締結具86の各々は、フック型締結具を含み、第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85、及び相手側の使い棄て締結具87の各々は、相補的ループ型締結具を含む。第一及び第二締結用部品82、83及び使い棄て締結具86は、全く同じフックなどの同じ材料を含むことができる。代替的には、第一及び第二締結用部品82、83及び使い棄て締結具86は、小さいフック、及び大きいフック、又は剛性なフック及びあまり剛性ではないフックなどの類似した材料を含むことができる。示した実施形態は、便利である、後腰部領域24が前腰部領域22に重なるように示されているが、訓練用パンツ20は、前腰部領域が後腰部領域に重なるように形成することもできる。
【0069】
ループ型締結具は、典型的には、ベース又は裏側構造、及び該裏側構造の少なくとも1つの表面から上向きに延びる複数のループ部材を有する布又は材料を含む。ループ材料は、アクリル、ナイロン又はポリエステルなどの、あらゆる適当な材料で形成することができ、ラップ編み、ステッチ接着又はニードルパンチングなどの方法により形成することができる。適当なループ材料は、米国ノースカロライナ州グリーンズボロのGuilford Mills,Inc.からNo.36549の商標名で入手可能である。ループ材料は、別個の材料又は構造ではなく、側部パネルの外側表面又は内側表面の一体部分とすることができる。
【0070】
フック型締結具は、典型的には、ベース又は裏側構造、及び該裏側構造の少なくとも1つの表面から上向きに延びる複数のフック材料を有する布又は材料を含む。可撓性布を含むことが望ましいループ型締結具に対して、フック材料は、弾性材料を含むことが有益であり、フック材料が変形して、衣服又は他の物体に引っかかった結果、締結用部品が意図せずに取り外されることを最小にする。ここで用いられる「弾性のある」という用語は、相手側の、相補的相互係合する材料に係合し、かつ取り外した後に、予め定められた形状に回復する、予め定められた形状及び相互係合する材料の特性を有する相互係合する材料を意味する。適当なフック材料は、ナイロン、ポリプロピレン又は別の適当な材料で成型又は押し出し成型することができる。締結用部品82及び83又は相手側の締結用部品84及び85に適当な片側配置のフック材料は、オランダ国アムステルダムのVelcro Industries B.V.又はその支社から入手可能な、単一方向フックパターンで約0.089ミリメートル(3.5ミル)の厚さを有するVelcro HTH−829及び単一方向フックパターンで約0.051ミリメートル(2ミル)の厚さを有するHTH−851として特定される。
【0071】
図2を特に参照すると、第一及び第二締結用部品82及び83は、前腰部領域22で訓練用パンツ20の外側表面30上に配置されることが望ましい。第一及び第二締結用部品82及び83は、前側部パネル34の末端縁68に沿って、更に腰部端部縁72に当接又は近接して配置されることが望ましい。例えば、ある実施形態においては、第一及び第二締結用部品82及び83は、末端縁68、腰部端部縁72及び脚部端部縁70の約2センチメートル以内に、より特定的には約1センチメートル以内に配置されることが望ましい。
【0072】
図2を特に参照すると、第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85は、後腰部領域24で訓練用パンツ20の内側表面28上に配置される。第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85は、第一及び第二締結用部品82及び83を受け取る大きさで、後側部パネル134の末端縁68に沿って、更に腰部端部縁72に当接又は近接して配置されることが望ましい。例えば、ある実施形態においては、第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85は、末端縁68、腰部端部縁72及び脚部端部縁70の約2センチメートル以内に、より特定的には約1センチメートル以内に配置されることが望ましい。締結用部品82、83が外側表面30上に配置されたフック型締結具を含み、相手側の締結用部品84及び85が内側表面28上に配置されたループ型締結具を含む場合は、相手側の締結用部品は、締結用部品より大きく、剛性で、外向きのフックを覆うのに十分に大きい寸法とすることができる。
【0073】
締結用部品82、83に外向きのフックを使用することは、前側部パネル34及び後側部パネル134が着用者の肌に位置ずれした場合に、内向きの比較的可撓性のループに曝されて、外向きの比較的剛性のフックにはあまり曝されないという利点を与えることができる。この向きは、部品82、83及び84、85が逆になった場合でも、肌にあまり刺激を与えない。更に、図2に示された向きは、前腰部領域22に重なって後腰部領域24と締結される訓練用パンツ20を形成する。
【0074】
この向きは、1つの可能性をもたらす。特に、従来のオムツを使用することに慣れている介護人は、汚損したオムツを取り外す時に、排出物をオムツ内に隔離したままで、オムツの後部に向かってオムツの前部を回転することができる。従来のオムツでは、介護人は、次に、オムツの内側に面した弾性締結具を利用して、締結具を外側表面に締結することにより、オムツをラップした形態に維持する。介護人が、訓練用パンツ20の類似した使い棄て技術を利用する場合には、締結用部品82、83は、ロールされた物品内に位置することとなり、ラップした形態に訓練用パンツ20を維持することができない。本発明の使い棄て締結具86は、外側表面30の少なくとも一部と係合するようにされた使い棄て締結具86を形成し、介護人に直観的で、オムツのような使い棄て方法を提供することにより、この可能性に解決策を提供している。
【0075】
使い棄て締結具86は、主に着用者の腰部に訓練用パンツ20を固定するために設計されたものではないので、大きさ、形上、形態及び材料は、この特定の使用のために適合させることができる。使い棄て締結具86は、締結システム80により求められる締結用固定の程度に対して釣り合う必要はなく、肌との接触から可能な限り刺激を最小にするように設計することができる。
【0076】
再締結可能なシーム88が着用者の側部に位置されるようにするためには、第一及び第二締結用部品82及び83との間の横方向距離が、第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85との間の横方向距離と、実質的に等しいことが特に望ましい。1組の締結具間の横方向距離は、締結具の縦方向中央線から横方向軸49に平行に、延伸していない状態の側部パネル34及び134で計測した距離である。更に、第一及び第二締結用部品82及び83との間の横方向距離は、1対の使い棄て締結具86の間の横方向距離と、実質的に等しいことが望ましい。
【0077】
締結用部品、相手側の締結用部品、使い棄て締結具及び相手側の使い棄て締結具82−87は、接着剤接着、音波接着又は熱接着などの、当業者に知られている手段のいずれかによって、側部パネル34及び134に接着することができる。代替的実施形態においては、訓練用パンツ20は、締結用部品82及び83と再締結可能に結合するために、前腰部領域22に配置された単一の相手側の締結用部品を含むだけである(図示されず)。締結用部品、相手側の締結用部品、使い棄て締結具及び相手側の使い棄て締結具82−87は、例えば、図1Dの締結用部品83のように、単一の材料片により形成することができる。代替的には、締結用部品、相手側の締結用部品、使い棄て締結具及び相手側の使い棄て締結具82−87は、吸収性物品の特定の設計に応じて、例えば、図1Bの締結用部品83のように、複数の材料片により形成することができる。
【0078】
更に代替的実施形態においては、締結用部品、使い棄て締結具、相手側の使い棄て締結具及び相手側の締結用部品は、側部パネルの一体部分を含むことができる。例えば、エラストマー性後側部パネル134は、相手側の締結用部品84及び85と取り外し可能に係合できるような材料を含むことができるように、相手側の締結用部品として機能することができる(図1E)。第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85及び使い棄て締結具86は、長方形とすることが望ましいが、代替的には、正方形、円、楕円、湾曲した又は他の長方形ではない形状とすることができる。
【0079】
締結用部品と相手側の締結用部品82−85とが取り外し可能に係合されている場合には、股部領域26の吸収性シャーシ32の側縁36は脚部開口52を定め、側部パネルの腰部端部縁72を含む吸収性シャーシの腰部縁38及び39は、腰部開口50を定める。脚部開口52の形成を改善するために、幾つかの実施形態においては、前側部パネル34が後側部パネル134から縦方向に間隔を持つことが望ましい(図2及び3を参照)。例えば、前側部パネル34は、吸収性物品の長さ寸法全体の約20パーセント又はこれより大きい、特定的には約20から約70パーセント、更により特定的には約35から約50パーセントと等しい距離で、後側部パネル134から縦方向に間隔を持つことができる。
【0080】
結合された状態では、締結用部品及び相手側の締結用部品82−85は、再締結可能なシーム88を形成する(図1A−1E)。特定の実施形態においては、各々の締結用部品及び相手側の締結用部品82−85は、訓練用パンツ20の縦方向軸48にほぼ平行に配列する長さ寸法及び訓練用パンツの横方向軸49にほぼ平行に配列する幅寸法を定める。例えば、約9キログラムから約15キログラム(20−30ポンド)の子供にとっては、締結用部品及び相手側の締結用部品の長さ寸法は、約5から13センチメートル、例えば約10センチメートルとすることが望ましく、更に幅寸法は、約0.5から約3センチメートル、例えば約1センチメートルとすることが望ましい。締結用部品及び相手側の締結用部品は、長さ対幅の比が、約2又はこれより大きい、例えば約2から約25、更に特定的には約5又はこれより大きい、例えば約5から約8を有することが望ましい。
【0081】
特定の実施形態においては、使い棄て締結具86及び相手側の使い棄て締結具87の各々は、訓練用パンツ20の縦方向軸48にほぼ平行に配列する長さ寸法及び訓練用パンツの横方向軸49にほぼ平行に配列する幅寸法を定める。例えば、使い棄て締結具86及び相手側の使い棄て締結具87の長さ寸法は、約0.25から約4センチメートル、例えば約2センチメートルとすることが望ましく、更に幅寸法は、約0.5から約3センチメートル、例えば約1センチメートルとすることが望ましい。使い棄て締結具及び相手側の使い棄て締結具は、長さ対幅の比が、約2又はこれより小さく、例えば約0.25から約1.9、更に特定的には約1.5又はこれより小さく、例えば約0.5から約1であることが望ましい。
【0082】
締結用部品82、83は、側部パネル34、134の末端縁68の長さ寸法の約50%、特定的には約65%より大きい長さ寸法を有するか、又は側部パネル34、134の末端縁68の長さ寸法の約80%より大きい長さ寸法を有するものとすることができる。使い棄て締結具86は、側部パネル34、134の末端縁68の長さ寸法の約25%、特定的には約20%より小さい長さ寸法を有するか、又は側部パネル34、134の末端縁68の長さ寸法の約15%より小さい長さ寸法を有するものとすることができる。
【0083】
使い棄て締結具86は、側部パネル34、134の末端縁68の長さに沿った、どの位置に配置することもできる。例えば、図1A、1B、1E、2、3、4、7及び8に示されているように、使い棄て締結具86は、側部パネル34、134の末端縁に沿って中央に配置することができる。図1Cに示されているように、使い棄て締結具86は、側部パネル34、134の末端縁68に沿って、腰部開口50の比較的近くに配置することができる。更に図1Dに示されているように、使い棄て締結具86は、側部パネル34、134の末端縁68に沿って、脚部開口52の比較的近くに配置することができる。
【0084】
特定の実施形態においては、締結用部品及び相手側の締結用部品82−85の各々は面積を有し、使い棄て締結具及び相手側の使い棄て締結具86、87の各々は面積を有する。さらに、第一締結用部品82、83の面積と使い棄て締結具86の面積の比は、約3:1より大きく、代替的には約5:1より大きく、又は代替的には約6:1より大きいものとすることができる。この比は、確りとした締結具を有するようにするための要望の結果であり、確りとした締結具には、大きな面積を必要とすることに加えて、比較的区分された使い棄て締結具が、肌に接触して刺激を与えことがないようにする、という要望がある。
【0085】
図1A、1C、2、3、4及び図6に示された実施形態においては、訓練用パンツ20が予め締結されている状態にある時に、使い棄て締結具86は、第一締結具82、83の1つの少なくとも一部に接触する。この形態は、2つの利点を提供することができる。第一に、使い棄て締結具86及び第一締結具82、83が弾性材料を含み、吸収性物品が延伸可能な材料を含む場合に、締結具82、83、86が、延伸可能な材料のいずれかを制限し又は拘束することがある。これらの場合には、制限される延伸可能な材料の量を最小にすることが有益である。使い棄て締結具86と第一締結具82、83の1つを重ねることにより、制限される材料の有効量を最小にする。更に図1Aに示されているように、第一締結具83の1つは、訓練用パンツ20が予め締結されている時、使い棄て締結具86に完全に重なることができ、これは、制限される材料の量を最小にすることができる。第二に、使い棄て締結具86及び第一締結具82、83が弾性材料を含み、吸収性物品が可撓性材料を含む場合には、締結具82、83、86は、物品の可撓性及び垂れ下がりを妨げることができる。更に、使い棄て締結具86と第一締結具82、83の1つが重なると、可撓性を減少させた物品の量を最小にすることができる。
【0086】
図1B及び1Eに示されている実施形態においては、使い棄て締結具86及び締結用部品82、83は、前腰部領域22の腰部端部縁72及び後腰部領域24の腰部端部縁72を整列する時、使い棄て締結具86及び締結用部品82、83が縦方向に重ならないように配列することができる。この配向においては、使い棄て締結具86は、着用者の腰部に物品を固定するために、締結用部品82、83の補助的手段として機能することができる。更に、使い棄て締結具86及び相手側の締結用部品84、85は、図1Bに示されているように、縦方向に配列することができる。この形態は、可撓性に関して上記したのと類似した利点、及び延伸性の減少を提供し、更にこの形態は、材料の利用において有益性を示すことができる。
【0087】
再締結可能なシーム88は、締結用部品82−85が係合状態にある場合に、実質的に、腰部開口50と脚部開口52との間の距離全体に延びることが望ましい。より特定的には、再締結可能なシーム88は、縦方向軸48に平行に計測して、腰部開口50と各々の脚部開口52との間の距離の約75から100パーセントを、特定的には約90から約98パーセントを覆うようにすることができる。腰部開口及び脚部開口50及び52との間の距離の実質的全体に、シーム88が延びるように形成するために、締結用部品82−85は、側部パネル34及び134の腰部端部縁70と脚部端部縁72との間の距離の、約80から100パーセントを、より特定的には約90から約98パーセントを覆うように形成することができる。
【0088】
吸収性シャーシ32及び締結システム80は共に、腰部開口50及び1対の脚部開口52を有する再締結可能なパンツを定める。締結システムが係合されている場合に、再締結可能なパンツは、腰部開口から各々の脚部開口に延びる1対のエラストマー性前側部パネル34、腰部開口から各々の脚部開口に延びる1対のエラストマー性後側部パネル134、腰部開口から各々の脚部開口に延びて、エラストマー性前側部パネルと後側部パネルとの間に位置決めされる1対の再締結可能なシーム88、前腰部領域に位置し、1対のエラストマー性前側部パネルの間に位置決めされるエラストマー性前腰部バンド54、後腰部領域に位置し、1対のエラストマー性後側部パネルの間に位置決めされるエラストマー性後腰部バンド56、及び各々の脚部開口を部分的に囲む1対のエラストマー性脚部部材58を含むことを認識することができる。各々のエラストマー性脚部部材58は、前腰部領域22のエラストマー性前側部パネル34の近位から、後腰部領域24のエラストマー性後側部パネル134の近位まで延びる。
【0089】
代替的訓練用パンツ300が、図4に延伸して平坦に置かれた状態で示されている。訓練用パンツ300は、前及び後腰部領域22及び24にそれぞれ配置されるパネル部材302及び304を含む。前腰部領域22のパネル部材302は、第一及び第二側部パネル310及び312を形成し、複合構造体33及び吸収性組立体44から横方向外向きに延びる(図3)。同様に、後腰部領域24のパネル部材304は、第一及び第二側部パネル314及び316を形成し、複合構造体33及び吸収性組立体44から横方向外向きに延びる。
【0090】
訓練用パンツ300は、後取り付けパネル314及び316の内側表面28に接着する第一及び第二締結用部品82及び83、及び前取り付けパネル310及び312の外側表面30に接着する第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85を含む。1つの特定の実施形態においては、締結用部品82及び83は、ループ型締結具を含み、相手側の締結用部品84及び85は、肌への刺激を最小にするように、身体から外向きに、離れたフック型締結具を含む。訓練用パンツ300は、図1A−1Eを参照して上記されるように、あらゆる使い棄て締結具86及び87を含むことができる。
【0091】
パネル部材302及び304の各々は、例えば身体側ライナー42又は外カバー40の層のような複合構造体33の部品と一体に構成するか、又は別個の要素を複合構造体に接着した構造とすることができ、一体部分、別個の要素、又はこれらの組み合わせに関わらず、複数の層を含むことができる。代替的には、パネル部材302及び304は、例えば、弾性又は延伸可能な外カバーなどの複合構造体33(図示されず)の部品などの、単一の一体部材の部分を表すことができる。パネル部材302及び304及び側部パネル310、312、314及び316は、弾性材料又は非弾性材料のいずれかを含むことができる。図5を更に参照すると、図示した実施形態においては、パネル部材302及び304は、外側表面層322と内側表面層324との間に位置する、複数のエラストマー性セグメント320を含む。
【0092】
エラストマー性セグメント320は、側部パネル310、312、314、及び316が、訓練用パンツ300の横方向軸49にほぼ平行な方向に弾性特性を有するように、位置決めし、配列することができる。エラストマー性セグメント320は、エラストマー性フィルム、ウエブ、ストランド、繊維又は同様のものを含むことができ、訓練用パンツ20及び300の他の弾性部品に関して述べたものと類似した弾性材料を含むことができる。表面層322及び324は、身体側ライナー42、側部パネル34、又は同様のものに関して述べた材料の型を含むことができる。
【0093】
図1に示した型の側部パネル34の拡大図が、図6に示されている。図6には1つの側部パネル34だけが示されているが、他方の側部パネルも類似した構造を使用することができることを理解するべきである。側部パネル34は、取り付け線66に沿って、複合構造体33の線状側縁47に接着し、更に該側縁を越えて横方向に延びることができる。側部パネル34は、取り付け線66から間隔を持つ末端縁68、訓練用パンツ20の縦方向中央に向かって位置する脚部端部縁70、及び訓練用パンツの縦方向端部に向かって位置する腰部端部縁72を定める。
【0094】
特定の実施形態においては、締結用部品85は、締結用部品と接触することにより起こる可能性がある刺激から着用者を守るために、末端縁68及び端部縁70及び72から内側に間隔を持つ。特に、締結用部品85は、参照番号100の領域においては、末端縁68から横方向内側に間隔を有することができる。更に締結用部品85は、参照番号102の領域においては、脚部端部縁70から縦方向内側に間隔を持ち、参照番号104の領域においては、腰部端部縁72から縦方向内側に間隔を持つことができる。
【0095】
間隔の程度は、間隔の距離が小さい場合は、子供及び親が取り外しにくいが、衣類のような外観を与え、距離が大きい場合は、子供及び親が取り外しやすいが、衣類らしくない緩く、だらしのない外観を与えるということを比較することとなる。したがって、締結用部品85は、末端縁68から横方向内側に、約1から約15ミリメートル、特定的には約1から約5ミリメートル、例えば約2ミリメートルの間隔を有することが望ましい。締結用部品85は、脚部端部縁70及び腰部端部縁72から縦方向内側に、約2ミリメートル又はこれ以上、特定的には約5ミリメートル又はこれ以上、例えば約5から約15ミリメートルの間隔を有することが望ましい。
【0096】
図7に、代替的使い棄て吸収性物品の単一側部パネル34が示されている。側部パネル34は、取り付け線66で複合構造体33に接着される。側部パネル34は、取り付け線66から横方向に間隔を持つ末端縁68、脚部末端縁70、及び複合構造体から末端縁まで延びる腰部端部縁72を含む。図7に示した側部パネル34は、別個の第一部材90、第二部材92、及び第三部材94を含み、取り付け線66から末端縁68まで連続して配列される。締結用部品83は、末端縁68に近接する第三部材94上に配置される。
【0097】
第一部材90は、シーム96により第二部材92に取り付けられ、第二部材は、シーム98により第三部材94に取り付けられる。図示したシーム96及び98は、側部パネル34の脚部端部縁70から腰部端部縁72に延びる。シームは、永久シーム又は手により引き裂き可能なシームとすることができる。適当な永久シームは、接着剤、音波接着、又は熱接着、或いはこれらの幾つかの組み合わせにより形成することができ、引き裂きを妨げるように設計される。適当な、手により引き裂き可能なシームは、超音波接着などの手段を使用して形成することができ、側部パネル34を介護人によりシームで又はシームに沿って容易に引き裂くことが可能とさせる。このようなシームは、適当なものとしては、重ね合わせシーム又はフィン型シームとして形成される。特定の実施形態においては、第一及び第二部材90及び92は、エラストマー性材料を含み、第三部材94は、非エラストマー性材料を含む。代替的には、側部パネルは、2つの部材を含むことができ、そのうちの1つ又は両方がエラストマー性とすることができ、引き裂き可能なシーム又は永久シームのいずれかで、互いが接着される(図示されず)。
【0098】
更に代替的訓練用パンツ400が、延伸され、平坦に置かれた状態で図8に示されている。訓練用パンツ400は、縦方向軸48、横方向軸49、横方向軸に平行な前及び後腰部縁38及び39、及び前及び後腰部縁との間に延びる両側の側縁36を定める吸収性シャーシを含む。訓練用パンツ400は、前腰部縁38と連続する前腰部領域22、後腰部縁39と連続する後腰部領域24、及び前及び後腰部領域との間に延び、これらを相互結合する股部領域26を有する。示した吸収性シャーシは、長方形の複合構造体33を含み、前腰部領域で複合構造体に接着する1対のエラストマー性前側部パネル34及び後腰部領域24で複合構造体に接着する1対のエラストマー性後側部パネル134を有する。望ましくは、前腰部領域22の側部パネル34は、後腰部領域24の側部パネル134から縦方向に間隔を有する。
【0099】
図示した訓練用パンツ400は、1対の支持部材402を含み、後側部パネル134に接着して、そこから横方向外側に延びる。支持部材402は、必須ではないが、非弾性材料を含むことが望ましく、接着剤、音波接着又は熱接着、又は同様のものを使用して、シーム404で側部パネル134に接着する。代替的には、訓練用パンツ400は、前及び後側部パネル34及び134の両方に、又は前側部パネルだけに接着し、更にそこから横方向外側に延びる支持部材402を含むことができる(図示されず)。
【0100】
訓練用パンツ400の締結システムは、支持部材402上に配置される第一及び第二締結用部品82及び83を含む。締結用部品82及び83は、それぞれの前側部パネル34に結合される第一及び第二の相手側の締結用部品84及び85に、取り外し可能に係合するようにされる。締結用部品82及び83は、支持部材402に接着される別個の構造体を含むか、又は支持部材の一体部分、表面又は領域を含むことができる。例えば、支持部材402は、締結用部品82及び83として機能するループ材料を含むことができる。製造性能を改善するために、前腰部領域22のエラストマー性側部パネル34の幅は、後腰部領域24のエラストマー性側部パネル134の幅と等しいものとする。側部パネル34及び134の幅は、図8に矢印Wで示されており、支持部材402の幅は除外する。訓練用パンツ400は、図1A−1Eを参照して述べられたように、あらゆる使い棄て締結具86及び87を含むことができる。
【0101】
訓練用パンツ20、300及び400は、特に着用者の臀部上を引っ張り上げたり、引き下ろす時に、安定して予め締結された状態にパンツを維持するように改善するために、取り外し可能な側部接着(図示されず)を含むことができる。このような取り外し可能な側部接着は、訓練用パンツが汚損した後、介護人が訓練用パンツ20を容易に取り外すことが可能なように、破断しやすく形成されることが望ましい。取り外し可能な側部接着は、超音波点接着を含むことが望ましい。このような取り外し可能な側部接着を含む吸収性物品は、2001年9月11日付けのElsbergの米国特許第6,287,287号に記載されており、引用によりここに組み入れられる。
【0102】
上記したように、訓練用パンツ20、300及び400の様々な部品は、接着剤、音波接着及び熱接着、又はこれらの組み合わせなどの、様々な型の適当な取り付け手段を使用して、互いが一体に組み立てることができる。
【0103】
説明の目的のために与えられた前述した実施形態の詳細は、本発明の範囲を限定するものではないことを認識するべきである。本発明の幾つかの例示的実施形態のみが詳細に述べられているが、多くの修正が、本発明の教示及び利点から具体的に外れることなく例示的実施形態において可能であることを、当業者は容易に認識できる。したがって、すべてのこのような修正は、以下の特許請求の範囲及びこれらと同等のもののすべてにより定められる本発明の範囲内に含まれることが意図されている。更に、多くの実施形態は、幾つかの実施形態の、特に好ましい実施形態の利点のすべてを達成するものではなく、特定の利点がないことが、このような実施形態が本発明の範囲から外れることを必ずしも意味するものではないことを認識すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1A】本発明の原理に組み込まれる使い棄て吸収性物品の1つの型の側面図で、締結システムが、吸収性物品1つの側部で係合し、吸収性物品の他方の側部で取り外されている。
【図1B】本発明の原理に組み込まれる代替的使い棄て吸収性物品の側面図で、締結システムが、吸収性物品の1つの側部で係合し、吸収性物品の他方の側部で取り外されている。
【図1C】本発明の原理に組み込まれる代替的使い棄て吸収性物品の側面図で、締結システムが、吸収性物品の1つの側部で係合し、吸収性物品の他方の側部で取り外されている。
【図1D】本発明の原理に組み込まれる代替的使い棄て吸収性物品の側面図で、締結システムが、吸収性物品の1つの側部で係合し、吸収性物品の他方の側部で取り外されている。
【図1E】本発明の原理に組み込まれる代替的使い棄て吸収性物品の側面図で、締結システムが、吸収性物品の1つの側部で係合し、吸収性物品の他方の側部で取り外されている。
【図2】図1Aに示された使い棄て吸収性物品を、締結されていない、延伸されて平坦な状態に置き、着用者とは反対側の物品の表面を示す平面図である。
【図3】図2と類似しているが、物品が着用される時、着用者に面する物品の表面を示し、下側にある特性を示すために部分的に切り取られた平面図である。
【図4】代替的使い棄て吸収性物品を、締結されていない、延伸されて平坦な状態に置き、着用者とは反対側の物品の表面を示す平面図である。
【図5】図4に示した吸収性物品の側部パネルの一部の拡大図である。
【図6】図1Aに示した側部パネルの型の拡大平面図である。
【図7】代替的側部パネルの一部の拡大平面図である。
【図8】更に代替的使い棄て吸収性物品を、締結されていない、延伸されて平坦な状態に置き、着用者とは反対側の物品の表面を示す平面図である。
【符号の説明】
【0105】
20 訓練用パンツ
22 前腰部領域
24 後腰部領域
26 股部領域
32 吸収性シャーシ
33 複合構造体
40 外カバー
42 身体側ライナー
44 吸収性組立体
80 締結システム
82 第一締結部品
84 相手側の締結部品
86 使い棄て締結具
87 相手側の締結具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側の縦方向側縁、両端の横方向端部縁、第一腰部領域、第二腰部領域、及び、前記第一腰部領域と前記第二腰部領域との間に延びてこれらを結合する股部領域を有する予め締結された使い棄て吸収性物品であって、
内側表面と、
外側表面と、
吸収性組立体と、
1対の第一締結具と、
を備え、
前記第一締結具の各々は、少なくとも一部が、前記第一腰部領域の各々の縦方向側縁から内側に位置し、前記第二腰部領域の前記内側表面の少なくとも一部に係合するようにされ、各第一締結具は弾性材料を含んでおり、
少なくとも一部が、前記第二腰部領域の前記縦方向側縁から内側に位置するように、弾性材料を含む使い棄て締結具が設けられ、前記使い棄て締結具は、前記外側表面の少なくとも一部に係合するようにされており、
前記使い棄て締結具は、前記吸収性物品が予め締結されている状態にある時に、前記第一締結具の1つの少なくとも一部に接触することを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
両側の縦方向側縁、両端の横方向端部縁、第一腰部領域、第二腰部領域、及び、前記第一腰部領域と前記第二腰部領域との間に延びてこれらを結合する股部領域を有する予め締結された使い棄て吸収性物品であって、
内側表面と、
外側表面と、
吸収性組立体と、
1対の第一締結具と、
を備え、
前記第一締結具の各々は、少なくとも一部が、前記第一腰部領域の各々の縦方向側縁から内側に位置し、前記第二腰部領域の前記内側表面の少なくとも一部に係合するようにされ、各第一締結具は弾性材料を含んでおり
少なくとも一部が、前記第二腰部領域の前記縦方向側縁から内側に位置するように、弾性材料を含む使い棄て締結具が設けられ、前記使い棄て締結具は、前記外側表面の少なくとも一部に係合するようにされており、
前記第一腰部領域の前記横方向端部縁と前記第二腰部領域の前記横方向端部縁とが整列する状態にある時、前記対の第一締結具と前記使い棄て締結具は、互いに縦方向に重ならないことを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
1対の使い棄て締結具を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予め締結された使い棄て吸収性物品。
【請求項4】
前記第一締結具は、前記吸収性物品が予め締結された状態にある時、前記使い棄て締結具に完全に重なった状態になることを特徴とする請求項1に記載の予め締結された使い棄て吸収性物品。
【請求項5】
前記1対の第一締結具と前記使い棄て締結具は、類似した材料で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予め締結された使い棄て吸収性物品。
【請求項6】
前記第一締結具は、フック材料からなり、前記使い棄て締結具はフック材料からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予め締結された使い棄て吸収性物品。
【請求項7】
前記1対の第一締結具の間の横方向距離は、実質的に、前記1対の使い棄て締結具の間の横方向距離と等しいことを特徴とする請求項3に記載の予め締結された吸収性物品。
【請求項8】
各々の前記使い棄て締結具は、約2又はこれより小さい長さ対幅の比を有し、各々の前記第一締結具は、約5又はこれより大きい長さ対幅の比を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予め締結された使い棄て吸収性物品。
【請求項9】
前記第一締結具の面積と前記使い棄て締結具の面積との比は、約5:1より大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予め締結された吸収性物品。
【請求項10】
前記第一締結具と、前記第二腰部領域の前記内側表面の一部との係合は、腰部開口と脚部開口との間の距離の約80から100パーセントにわたって延びる、再締結可能なシームを定めることを特徴とする請求項1に記載の予め締結された吸収性物品。
【請求項11】
縦方向軸と、横方向軸と、前記横方向軸に平行な前及び後腰部縁と、前記前及び後腰部縁との間に延びる両側の側縁と、前記前腰部縁と連続する前腰部領域と、前記後腰部縁と連続する後腰部領域と、前記前及び後腰部領域との間に延び、それらを相互結合する股部領域と、内側表面と、外側表面とを定める吸収性シャーシを含む吸収性物品であって、前記吸収性シャーシは、
前記縦方向軸に平行な両側の直線状側縁と、前記横方向軸に平行な両端の直線状端部縁とを有し、身体側ライナーと、前記身体側ライナーに接着された外カバーと、前記身体側ライナーと前記外カバーとの間に配置された吸収性組立体とから成る長方形の複合構造体と、
前記前腰部領域において前記複合構造体に接着された第一及び第二前側部パネルとを含み、
前側部パネルの各々は、末端縁と、前記末端縁と前記複合構造体との間の内側部分と、前記横方向軸に平行で前記前腰部縁の一部分を形成する腰部端部縁と、前記側縁の一部を形成する脚部端部縁とを有し、前記前側部パネルは、前記吸収性物品の前記長さ寸法全体の約20パーセント又はこれより大きい平均長さ寸法を有し、
第一及び第二後側部パネルが、前記第一及び第二前側部パネルから縦方向に間隔をもった位置にあって、前記後腰部領域において前記複合構造体に接着されており、各々の後側部パネルは、末端縁と、前記末端縁と前記複合構造体との間の内側部分と、前記横方向軸に平行で前記後腰部縁の一部分を形成する腰部端部縁と、前記側縁の一部分を形成する脚部端部縁とを有し、前記後側部パネルは、前記吸収性物品の前記長さ寸法全体の約20パーセント又はこれより大きい平均長さ寸法を有し、
1対の第一締結具が前記第一及び第二前側部パネル上に配置され、各々の前記第一締結具は、前記後腰部領域の前記内側表面の少なくとも一部と係合するようにされており、弾性材料を含み、前記前側部パネルの前記末端縁の前記長さ寸法の約50%より大きい前記縦方向長さを有し、
1対の使い棄て締結具が前記第一及び第二前側部パネル上に配置され、各々の使い棄て締結具は、前記外側表面の少なくとも一部と係合するようにされており、弾性材料を含み、前記後側部パネルの前記末端縁の前記長さ寸法の約25%より小さい前記縦方向長さを有し、
前記1対の第一締結具の間の横方向距離は、前記対の使い棄て締結具の間の前記横方向距離と実質的に等しいことを特徴とする物品。
【請求項12】
各々の使い棄て締結具は、前記吸収性物品が予め締結されている状態にある時、1つの前記第一締結具の少なくとも一部と接触するように形成されていることを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。
【請求項13】
前記対の第一締結具は、前記吸収性物品が予め締結されている状態にある時、前記1対の使い棄て締結具と完全に重なった状態になることを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。
【請求項14】
前記対の第一締結具と前記対の使い棄て締結具は、類似した材料から成ることを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。
【請求項15】
前記対の第一締結具は、フック材料からなり、前記対の使い棄て締結具は、フック材料からなることを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。
【請求項16】
各々の前記使い棄て締結具は、約2又はそれより小さい長さ対幅の比を有し、各々の前記第一締結具は、約5又はそれより大きい長さ対幅の比を有することを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。
【請求項17】
前記第一締結具の面積と前記使い棄て締結具の面積との比は、約5:1より大きいことを特徴とする請求項11に記載の吸収性物品。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−534153(P2009−534153A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507198(P2009−507198)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【国際出願番号】PCT/IB2007/050827
【国際公開番号】WO2007/122519
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】