説明

冷凍装置の室外機

【課題】吹出口の端などの風速が遅い箇所に水が流れないようにした室外機を提供する。
【解決手段】室外機では、庇部32の上面に、空気の吹出方向と交差する方向に延びる横リブ321が設けられている。庇部32の上面に滴下する水は、庇部32面と横リブ321とのコーナーに集合し、集合水は続いて集合する水滴に押されて容易にリブに沿って移動することができる。横リブ321は、左端部、右端部及び中央部の少なくとも一つに導く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍装置の室外機に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍装置の室外機は外気に曝されているので、雨や雪溶け水がケーシング上部から落下してベルマウスとファンとの間に侵入し易く、最終的に氷結してファンと干渉する。それゆえ、特許文献1(特開2011−2167号公報)に記載の室外機では、吹出グリルの上方に庇部材を設けて、ベルマウスとファンとの間に水が侵入することを防止している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような室外機では、庇部材に溜まった水は吹出グリルの前面に滴下して吹出空気に吹き飛ばされるが、吹出口の端のような風速が遅い箇所に滴下した水は、吹き飛ばされることなく吹出グリルを伝ってベルマウスとファンとの間に侵入し、最悪の場合、氷結しファンと干渉する。
【0004】
本発明の課題は、吹出口の端のような風速が遅い箇所に水が流れないようにした室外機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る冷凍装置の室外機は、送風ファンから送出される空気の吹き出し開口が防護用のグリルで覆われている冷凍装置の室外機であって、庇部を備えている。庇部は、グリルの上部から空気の吹出方向に突出している。庇部の上面には、空気の吹出方向と交差する方向に延びる導水部が設けられている。導水部は、庇部の上面に滴下する水を庇部の長手方向の両端および/または中央部に導く。
【0006】
この室外機では、庇部上面に滴下した水は、導水部を伝い庇部両端または中央部に移動する。庇部両端に移動した水はグリル側面を降下して地面に落ちる。また、庇部の中央部に移動した水はグリルの前方に落下するが、送風ファンからの吹出空気に飛ばされるのでグリルに付着しない。その結果、水がグリル前面で氷結して成長することが防止される。
【0007】
本発明の第2観点に係る冷凍装置の室外機は、第1観点に係る冷凍装置の室外機であって、導水部が、庇部の上面に滴下する水を庇部の長手方向の両端および中央部に導く。
【0008】
この室外機では、庇部の両端と中央部との3箇所で水滴を消失させるので、水滴が庇部上面で長期間滞留することが抑制される。
【0009】
本発明の第3観点に係る冷凍装置の室外機は、第1観点または第2観点に係る冷凍装置の室外機であって、庇部の中央部が、送風ファンの回転中心軸の鉛直上方に位置する。
【0010】
庇部の中央部に移動した水はグリルの前方に落下して送風ファンからの吹出空気に飛ばされるが、吹出空気の勢いが弱い(風速が遅い)ときはグリルに付着する可能性がある。しかし、この室外機では、庇部の中央部が送風ファンの回転中心軸の鉛直上方に位置することによって、庇部の中央部から落下する水が送風ファン中心の前方を通るので、水は速い風速を受けて確実に吹き飛ばされる。
【0011】
本発明の第4観点に係る冷凍装置の室外機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る冷凍装置の室外機であって、導水部が、所定の高さを有するリブである。
【0012】
この室外機では、庇部上面とリブとのコーナーに水滴が集合し、集合水は続いて集合する水滴に押されて容易にリブに沿って移動することができる。
【0013】
本発明の第5観点に係る冷凍装置の室外機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る冷凍装置の室外機であって、導水部は、所定の深さを有する溝である。
【0014】
この室外機では、庇部上面に滴下した水は溝内に引き込まれて集合し、集合した水は続いて引き込まれる水に押されて溝内を移動し、庇部の両端および中央部に到達する。
【0015】
本発明の第6観点に係る冷凍装置の室外機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る冷凍装置の室外機であって、導水部が、庇部の長手方向の両端および中央部が他の領域より低く形成されている傾斜面である。
【0016】
この室外機では、庇部上面に滴下した水は高低差によって、庇部の両端および中央部に確実に到達する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第1観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部上面に滴下した水は、導水部を伝い庇部両端または中央部に移動する。庇部両端に移動した水はグリル側面を降下して地面に落ちる。また、庇部の中央部に移動した水はグリルの前方に落下するが、送風ファンからの吹出空気に飛ばされるのでグリルに付着しない。その結果、水がグリル前面で氷結して成長することが防止される。
【0018】
本発明の第2観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部の両端と中央部との3箇所で水滴を消失させるので、水滴が庇部上面で長期間滞留することが抑制される。
【0019】
本発明の第3観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部の中央部が送風ファンの回転中心軸の鉛直上方に位置することによって、庇部の中央部から落下する水が速い風速を受けて確実に吹き飛ばされる。
【0020】
本発明の第4観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部上面とリブとのコーナーに水滴が集合し、集合水は続いて集合する水滴に押されて容易にリブに沿って移動することができる。
【0021】
本発明の第5観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部上面に滴下した水は溝内に引き込まれて集合し、集合した水は続いて引き込まれる水に押されて溝内を移動し、庇部の両端および中央部に到達する。
【0022】
本発明の第6観点に係る冷凍装置の室外機では、庇部上面に滴下した水は高低差によって、庇部の両端および中央部に確実に到達する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る室外機を使用した空気調和装置の構成図。
【図2】室外機の正面図。
【図3】室外機の平面図。
【図4】グリルの左上部の拡大斜視図。
【図5A】第1変形例に係る室外機の庇部の斜視図。
【図5B】第2変形例に係る室外機の庇部の斜視図。
【図5C】第3変形例に係る室外機の庇部の斜視図。
【図5D】第4変形例に係る室外機の庇部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0025】
(1)空気調和装置1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る室外機を使用した空気調和装置1の構成図である。図1において、空気調和装置1は、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、室内機2と、室外機3と、室外機3と室内機2とを接続するための液冷媒連絡配管7、ガス冷媒連絡配管9、液側閉鎖弁37及びガス側閉鎖弁39とを備えている。
【0026】
液側閉鎖弁37及びガス側閉鎖弁39は、それぞれ、液冷媒連絡配管7及びガス冷媒連絡配管9に接続されている。液冷媒連絡配管7は、室内機2の室内熱交換器11の液側と室外機3の液側閉鎖弁37との間を接続している。ガス冷媒連絡配管9は、室内機2の室内熱交換器11のガス側と室外機3のガス側閉鎖弁39との間を接続している。
【0027】
(1−1)室内機2
図1において、室内機2は、室内熱交換器11と、室内ファン41とを有している。室内熱交換器11は、クロスフィン型熱交換器であり、室内空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を蒸発又は凝縮させ、室内の空気を冷却又は加熱することができる。
【0028】
(1−2)室外機3
図1において、室外機3は、主に、圧縮機13、四路切換弁15、室外熱交換器17、膨張弁19、アキュムレータ21、液側閉鎖弁37、及びガス側閉鎖弁39を有している。さらに、室外機3は室外ファン51も有している。
【0029】
(2)室外機3の詳細構成
(2−1)圧縮機13、四路切換弁15およびアキュムレータ21
圧縮機13は、ガス冷媒を吸入して圧縮する。圧縮機13の吸込口手前には、アキュムレータ21が配置されており、圧縮機13に液冷媒が直に吸い込まれないようになっている。
【0030】
四路切換弁15は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換える。冷房運転時、四路切換弁15は、圧縮機13の吐出側と室外熱交換器17のガス側とを接続するとともに圧縮機13の吸入側とガス側閉鎖弁39とを接続する。つまり、図1の四路切換弁15内の実線で示された状態である。
【0031】
また、暖房運転時、四路切換弁15は、圧縮機13の吐出側とガス側閉鎖弁39とを接続するとともに圧縮機13の吸入側と室外熱交換器17のガス側とを接続する。つまり、図1の四路切換弁15内の点線で示された状態である。
【0032】
(2−2)室外熱交換器17および室外ファン51
室外熱交換器17は、室外空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を凝縮又は蒸発させることができる。なお、室外ファン51が、この室外熱交換器17に対面するように配置されており、回転することによって室外空気を取り込んで室外熱交換器17に送風し、室外熱交換器17と室外空気との熱交換を促進する。
【0033】
(2−3)膨張弁19
膨張弁19は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、室外熱交換器17と液側閉鎖弁37の間の配管に接続され、冷房運転時及び暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有している。
【0034】
(2−4)本体ケーシング23
図2は、室外機3の正面図である。また、図3は、室外機の平面図である。図2及び図3において、室外機3は、外殻を形成する本体ケーシング23の内部に、室外ファン51、圧縮機13、室外熱交換器17、及び配管等の蒸気圧縮式冷凍サイクルの構成に必要な部材を収納している。
【0035】
図3において、室外ファン51が稼動しているとき、空気はB及びCの方向から吸い込まれ、室外熱交換器17と熱交換した後、Aの方向へ吹き出される。
【0036】
(2−5)室外ファン51
図2及び図3において、室外ファン51は、複数の翼を有するプロペラファンであり、室外熱交換器17の前側で、吹出口23a(図2参照)に対向するように配置されている。室外ファン51は、ファンモータ51aによって回転駆動される。
【0037】
(2−6)グリル30
グリル30は、図2に示すように、吹出口23aを覆う格子状の防護部材である。室外ファン51から送出される空気は、吹出口23aを経てグリル30から吹き出される。グリル30の上部には庇部32が設けられている。
【0038】
(2−7)庇部32
図4は、グリル30の左上部の拡大斜視図である。図4において、庇部32は、グリル30の上部から空気の吹出方向に突出している。庇部32は、本体ケーシング23の天面から流れ落ちてくる水滴を受け止めて、その水滴がグリル30を通過して室外ファン51と吹出口23a(一般にはベルマススの出口)との間に入らないように一時的に留める。
【0039】
庇部32の上面320は平坦であり、奥行き(図4のY方向)の後半域に、横(図4のX方向)に延びる横リブ321が形成されている。本実施形態では、横リブ321の高さは約2mmに設定されている。
【0040】
図3にも示すように、2本の横リブ321が所定の隙間をあけて隣接している。2本の横リブ321の隙間は、庇部32の横方向長さの中央部32cに位置している。この中央部32は、室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置している。
【0041】
また、庇部32の左端部32a(図3正面視左側)および左端部32a(図3正面視右側)の鉛直下方には、図4に示すような保持板34が設けられている。保持板34は、グリル30の側面に位置し、格子を構成する各ワイヤの根元を保持する。保持板43には、鉛直方向に延びる2本の縦リブ341が形成されている。
【0042】
(3)庇部32に溜まった水滴の流れ
図4に示すように、庇部32に水滴が溜まってある程度の大きさに成長したとき、横リブ321に接触し、引っ張られるように左端部32a、右端部32bおよび中央部32cへ移動する。
【0043】
中央部32cからグリル30の前方に滴下した水は、吹出空気の風圧によって飛散する。中央部32cは室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置しているので、中央部32cから滴下した水は最も風速が大きい吹出空気の風圧を受けるので、細かい水滴となって遠くへ飛ばされる。それゆえ、グリル30に付着して氷結するような現象は発生し難くい。
【0044】
他方、左端部32a、又は右端部32bから側方へ滴下した水は、保持板34を伝って降下する。その際、表面張力による効果で縦リブ341に引き寄せられ、その後、重力によって縦リブ341に沿って降下する。したがって、縦リブ341に沿って降下する水が吹出空気による動圧でグリル30側へ引き寄せられるようなことはない。
【0045】
(4)特徴
(4−1)
室外機3では、庇部32の上面に、空気の吹出方向と交差する方向に延びる横リブ321が設けられている。庇部32の上面に滴下する水は、庇部32面と横リブ321とのコーナーに集合し、集合水は続いて集合する水滴に押されて容易に横リブ321に沿って移動することができる。横リブ321は、左端部32a、右端部32b及び中央部32cの少なくとも一つに水を導く。
【0046】
(4−2)
庇部32の中央部32cに導かれた水はグリル30の前方に落下するが、室外ファン51からの吹出空気に飛ばされるのでグリル30に付着しない。その結果、水がグリル30の前面で氷結して成長することが防止される。
【0047】
(4−3)
また、庇部32の左端部32a及び右端部32bの一方または両方に導かれた水は、グリル30の側方に滴下するが、縦リブ341に沿って降下するので、グリル30に付着しない。その結果、水がグリル30の側面で氷結して成長することが防止される。
【0048】
(4−4)
さらに、横リブ321が、庇部32の上面に滴下する水を左端部32a、右端部32b及び中央部32cの全てに導いてくれる場合は、3箇所で水滴を消失させるので、水滴が庇部上面で長期間滞留することが抑制される。
【0049】
(4−5)
庇部32の中央部32cが、室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置するので、庇部32の中央部32cからグリル30の前方に滴下した水は、室外ファンからの吹出空気の最も大きい風圧を受けて確実に飛散する。
【0050】
(5)変形例
上記実施形態では、横リブ321で水を庇部32の左端部32a、右端部32b及び中央部32cへ導いているが、横リブに限定されるものではなく、他の形状でも良い。
【0051】
(5−1)第1変形例
図5Aは、第1変形例に係る室外機3の庇部32の斜視図である。図5Aにおいて、 庇部32の上面320には、横に延びる横リブ321が形成されている。但し、上記実施形態と異なる点は、横リブ321の両端のうち、庇部32の端に近い側の端部が奥行き方向に折れ曲がっていることである。
【0052】
それゆえ、横リブ321に沿って左端部、および右端部に移動した水はそこで滞留することになる。そして、ある程度溜まることによって中央部に向って移動し、そこから、グリル30の前方に滴下する。滴下した水は、吹出空気の風圧によって飛散する。中央部32cは室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置しているので、中央部32cから滴下した水は最も風速が大きい吹出空気の風圧を受け、細かい水滴となって遠くへ飛ばされる。それゆえ、グリル30に付着して氷結するような現象は発生し難くい。
【0053】
(5−2)第2変形例
図5Bは、第2変形例に係る室外機3の庇部32の斜視図である。図5Bにおいて、庇部32の上面320には、横に延びる溝322が形成されている。さらに、溝322には、庇部32の中央部において庇部32の突出方向に沿って分岐する中央溝322aが形成されている。
【0054】
庇部32に水滴が溜まってある程度の大きさに成長したとき、溝322に入り、引っ張られるように左端部、右端部および中央溝322aへ移動する。
【0055】
中央溝322aからグリル30の前方に滴下した水は、吹出空気の風圧によって飛散する。中央溝322aは室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置しているので、中央部32cから滴下した水は最も風速が大きい吹出空気の風圧を受け、細かい水滴となって遠くへ飛ばされる。それゆえ、グリル30に付着して氷結するような現象は発生し難くい。
【0056】
他方、左端部、又は右端部から側方へ滴下した水は、実施形態1と同様に保持板34を伝って降下するので、ここでは説明を省略する。
【0057】
(5−3)第3変形例
図5Cは、第3変形例に係る室外機3の庇部32の斜視図である。図5Cにおいて、庇部32の上面には、左端から中央に向って下方に傾斜する第1傾斜面320aと、右端から中央に向って下方に傾斜する第2傾斜面320bとが形成されている。
【0058】
庇部32の第1傾斜面320a及び第2傾斜面320bに落下した水滴は、傾斜面に沿って中央部に向って移動する。中央部に集合した水はグリル30の前方に滴下し、吹出空気の風圧によって飛散する。中央部は室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置しているので、中央部から滴下した水は最も風速が大きい吹出空気の風圧を受け、細かい水滴となって遠くへ飛ばされる。それゆえ、グリル30に付着して氷結するような現象は発生し難くい。
【0059】
(5−4)第4変形例
図5Dは、第4変形例に係る室外機3の庇部32の斜視図である。図5Dにおいて、庇部32の上面には、上に凸の2つの山形面が隣接した形状である。左側の山形面を第1山形面320c、右側の山形面を第2山形面320dとする。第1山形面320cの頂上より左側に落下した水は左端に向って移動し、頂上の右側に落下した水は中央部へ集合する。同様に、第2山形面320dの頂上より右側に落下した水は右端に向って移動し、頂上の左側に落下した水は中央部へ集合する。中央部に集合した水はグリル30の前方に滴下し、吹出空気の風圧によって飛散する。中央部は室外ファン51の回転中心軸の鉛直上方に位置しているので、中央部から滴下した水は最も風速が大きい吹出空気の風圧を受け、細かい水滴となって遠くへ飛ばされる。それゆえ、グリル30に付着して氷結するような現象は発生し難くい。
【0060】
他方、左端部、又は右端部から側方へ滴下した水は、実施形態1と同様に保持板34を伝って降下するので、ここでは説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、空気調和機に限らずヒートポンプ式給湯機の室外機にも有用である。
【符号の説明】
【0062】
3 室外機
23a 吹出口
30 グリル
32 庇部
32a 左端部
32b 右端部
32c 中央部
51 室外ファン
321 横リブ(導水部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0063】
【特許文献1】特開2011−002167号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風ファン(51)から送出される空気の吹き出し開口(23a)が防護用のグリル(30)で覆われている冷凍装置の室外機であって、
前記グリル(30)の上部から前記空気の吹出方向に突出する庇部(32)を備え、
前記庇部(32)の上面には、前記空気の吹出方向と交差する方向に延びる導水部(321)が設けられており、
前記導水部(321)は、前記庇部(32)の上面に滴下する水を前記庇部(32)の長手方向の両端(32a,32b)および/または中央部(32c)に導く、
冷凍装置の室外機(3)。
【請求項2】
前記導水部(321)は、前記庇部(32)の上面に滴下する水を前記庇部(32)の長手方向の両端(32a,32b)および中央部(32c)に導く、
請求項1に記載の冷凍装置の室外機(3)。
【請求項3】
前記庇部(32)の前記中央部(32c)は、前記送風ファン(51)の回転中心軸の鉛直上方に位置する、
請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置の室外機(3)。
【請求項4】
前記導水部(321)は、所定の高さを有するリブである、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置の室外機(3)。
【請求項5】
前記導水部(321)は、所定の深さを有する溝である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置の室外機(3)。
【請求項6】
前記導水部(321)は、前記庇部(32)の長手方向の両端(32a,32b)および中央部(32c)が他の領域より低く形成されている傾斜面である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置の室外機(3)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate


【公開番号】特開2013−104612(P2013−104612A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248667(P2011−248667)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】