説明

冷凍装置の熱源ユニット

【課題】吹き出しグリルの撓みを抑制できる冷凍装置の熱源ユニットを提供する。
【解決手段】室外機1は、ケーシング2と、吹き出しグリル8と、固定部9a〜9hとを備える。ケーシング2は、正面21を有しており、正面21には、空気を外部に吹き出すための吹き出し口2bが形成されている。吹き出しグリル8は、吹き出し口2bを覆うようにケーシング2の正面21に取り付けられている。そして、吹き出しグリル8は、矩形状の形状を有している。固定部9a〜9hは、吹き出しグリル8の各辺の少なくとも中央部分をケーシング2の正面2bに固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍装置の熱源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、空気調和機や給湯器などの冷凍装置は、室外機やヒートポンプユニット等の室外に設置される熱源ユニットを備えている。このような熱源ユニットには、例えば特許文献1に開示されているように、ケーシングや熱交換器、プロペラファン等を備えているものがある。この熱源ユニットによると、先ずは熱源ユニット外部の空気がケーシング内部に吸い込まれ、次いでケーシング内部に吸い込まれた空気が熱交換器を通過して熱交換が行われる。そして、熱交換後の空気は、プロペラファンによりケーシングの外部に吹き出される。
【0003】
また、このような熱源ユニットには、熱交換後の空気の吹き出し口がケーシングの正面に設けられており、吹き出しグリルが吹き出し口を覆うようにしてケーシングに取り付けられているものがある。吹き出しグリルには、矩形状の形状を有しているものがあり、4つの角部分でケーシングの正面に取り付けられている場合がある。
【特許文献1】特開平9−170786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、吹き出しグリルは、例えば樹脂でメッシュ状に形成されている。しかしながら、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わると、吹き出しグリルの縁部が外側に広がり、吹き出しグリルは撓んでしまう。すると、場合によっては、吹き出しグリルの撓んだ部分がプロペラファンの羽根部分に接触する恐れがある。
【0005】
そこで、本発明は、吹き出しグリルの撓みを抑制できる冷凍装置の熱源ユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明1に係る冷凍装置の熱源ユニットは、ケーシングと、吹き出しグリルと、固定部とを備える。ケーシングは、第1面を有する。第1面には、空気を外部に吹き出すための吹き出し口が形成されている。吹き出しグリルは、吹き出し口を覆うようにケーシングの第1面に取り付けられている。吹き出しグリルは、矩形状の形状を有している。固定部は、吹き出しグリルの各辺の少なくとも中央部分をケーシングの第1面に固定する。
【0007】
この熱源ユニットによると、吹き出しグリルは、少なくとも4辺の中央部分でケーシングの第1面に固定される。そのため、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わっても、吹き出しグリルの縁部は外側に広がりにくくなるため、吹き出しグリルは撓みにくくなる。従って、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触してしまうことを抑制することができる。
【0008】
発明2に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明1に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、固定部は、吹き出しグリルの角部分をケーシングの第1面に更に固定する。
【0009】
これにより、吹き出しグリルは、各辺の中央部分だけではなく更に角部分でケーシングの第1面に固定される。従って、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わったとしても、吹き出しグリルはより撓みにくくなる。
【0010】
発明3に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明1または発明2に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、固定部は、爪部と、係合部とを有する。爪部は、吹き出しグリルの各辺上に設けられている。係合部は、吹き出しグリルがケーシングの第1面に取り付けられた際に爪部と係合するように、ケーシングの第1面に設けられている。
【0011】
これにより、吹き出しグリルは、より安定してケーシングの第1面に固定される。
【0012】
発明4に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明1〜3のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、吹き出しグリルの縁部の強度が増すことで吹き出しグリルにおける縁部の外側への変形が防止されるように、吹き出しグリルの少なくとも縁部が加工されている。
【0013】
ここで、吹き出しグリルの加工方法としては、例えば金属のように樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリルの縁部として用いる方法や、吹き出しグリルの縁部を、中央部分に比して肉厚に形成する方法が挙げられる。これにより、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0014】
発明5に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明1〜4のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、吹き出しグリルの縁部には、開口が形成されている。開口は、ケーシング外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするためのものである。
【0015】
これにより、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0016】
発明6に係る冷凍装置の熱源ユニットは、ケーシングと、吹き出しグリルと、変形抑制部とを備える。ケーシングは、空気を外部に吹き出すための吹き出し口が形成された第1面を有する。吹き出しグリルは、吹き出し口を覆うようにケーシングの第1面に取り付けられている。吹き出しグリルは、矩形状の形状を有している。変形抑制部は、吹き出しグリルの各辺の少なくとも中央部分に対応するようにケーシングの第1面に設けられている。変形抑制部は、吹き出しグリルにおける各辺の中央部分の外側への変形に抗する。
【0017】
これにより、吹き出しグリルに外力が加わり、吹き出しグリルの縁部が外側に広がり始めた場合、吹き出しグリルの縁部は変形抑制部に接触すると共に、変形抑制部によりそれ以上の外側への広がりをブロックされる。従って、吹き出しグリルの撓みは抑制されるため、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触することを抑制することができる。また、この熱源ユニットによると、爪部や係合部等により吹き出しグリルがケーシングの第1面に固定される場合に比してコストが削減できる他、吹き出しグリルをケーシングに取り付ける際の作業性も向上する。
【0018】
発明7に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明6に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、変形抑制部とケーシングの第1面とが一体となっている。
【0019】
これにより、変形抑制部とケーシングとが別々に形成される場合よりも、変形抑制部の強度が増す。
【0020】
発明8に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明6または発明7に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、固定部を更に備える。固定部は、吹き出しグリルの各辺の少なくとも中央部分をケーシングの第1面に固定する。
【0021】
この熱源ユニットによると、吹き出しグリルは、少なくとも4辺の中央部分でケーシングの第1面に固定されるため、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わっても、吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0022】
発明9に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明6〜8のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、吹き出しグリルの縁部の強度が増すことで吹き出しグリルにおける縁部の外側への変形が防止されるように、吹き出しグリルの少なくとも縁部が加工されている。
【0023】
ここで、吹き出しグリルの加工方法としては、例えば金属のように樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリルの縁部として用いる方法や、吹き出しグリルの縁部を、中央部分に比して肉厚に形成する方法が挙げられる。これにより、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0024】
発明10に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明6〜9のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、吹き出しグリルの縁部には、開口が形成されている。開口は、ケーシング外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするためのものである。
【0025】
これにより、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0026】
発明11に係る冷凍装置の熱源ユニットは、ケーシングと、吹き出しグリルとを備える。ケーシングは、空気を外部に吹き出すための吹き出し口が形成された第1面を有する。吹き出しグリルは、吹き出し口を覆うようにケーシングの第1面に取り付けられている。吹き出しグリルは、矩形状の形状を有している。そして、吹き出しグリルの縁部の強度が増すことで吹き出しグリルにおける縁部の外側への変形が防止されるように、吹き出しグリルの少なくとも縁部が加工されている。
【0027】
ここで、吹き出しグリルの加工方法としては、例えば金属のように樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリルの縁部として用いる方法や、吹き出しグリルの縁部を、中央部分に比して肉厚に形成する方法が挙げられる。これにより、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。従って、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触することを抑制することができる。
【0028】
発明12に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発明11に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、吹き出しグリルの縁部には、開口が形成されている。開口は、ケーシング外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするためのものである。
【0029】
これにより、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【発明の効果】
【0030】
発明1に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触してしまうことを抑制することができる。
【0031】
発明2に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わったとしても、吹き出しグリルはより撓みにくくなる。
【0032】
発明3に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルは、より安定してケーシングの第1面に固定される。
【0033】
発明4に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0034】
発明5に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0035】
発明6に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの撓みは抑制されるため、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触することを抑制することができる。また、発明6に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、爪部や係合部等により吹き出しグリルがケーシングの第1面に固定される場合に比してコストが削減できる他、吹き出しグリルをケーシングに取り付ける際の作業性も向上する。
【0036】
発明7に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、変形抑制部とケーシングとが別々に形成される場合よりも、変形抑制部の強度が増す。
【0037】
発明8に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの中央付近に外力が加わっても、吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0038】
発明9に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。
【0039】
発明10に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0040】
発明11に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルの縁部の強度が増すため、吹き出しグリルに外力が加わっても吹き出しグリルは撓みにくくなる。従って、撓んだ吹き出しグリルの部分がファンの羽根部分に接触することを抑制することができる。
【0041】
発明12に係る冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルを介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の一実施形態に係る冷凍装置の熱源ユニットについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0043】
<第1実施形態>
(1)構成
図1は、本実施形態に係る冷凍装置の熱源ユニットが採用された室外機1の外観図である。図1の室外機1は、室内の壁面等に取り付けられている室内機(図示せず)と冷媒配管(図示せず)を介して接続されており、空気調和装置(冷凍装置に相当)を構成している。空気調和装置は、室内の冷房運転や暖房運転等を行うことができる。
【0044】
本実施形態に係る室外機1は、図1〜図2に示すように、主として、ケーシング2、室外熱交換器3、圧縮機4、電装品ユニット5、送風部6、ベルマウス7、吹き出しグリル8及び固定部9a〜9hを備える。
【0045】
尚、以下の説明においては、「上」、「下」、「左」、「鉛直」、「水平」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、室外機1が図1に示すように室外に取り付けられ、通常使用される状態での各方向を表す。
【0046】
〔ケーシング〕
ケーシング2は、略直方体の形状を有しており、板金及び樹脂によって形成されている。ケーシング2の内部は、略鉛直に延びる仕切板2aにより機械室S1と送風室S2とに分割されている。機械室S1には、圧縮機4や電装品ユニット5が設置され、送風室S2には、室外熱交換機3や送風部6が設置されている。
【0047】
そして、ケーシング2には、吹き出し口2bと吸気口(図示せず)とが形成されている。吹き出し口2bは、ケーシング2の正面21(第1面に相当)に形成され、略円形の形状を有している。吸気口は、ケーシング2の背面23や、上面視においてケーシング2の左側面22に形成されている。吹き出し口2bからは、ケーシング2内部の空気がケーシング2外部に吹き出され、吸気口からは、ケーシング2外部の空気がケーシング2内部に吸い込まれる。
【0048】
〔室外熱交換器〕
室外熱交換器3は、吸気口を介してケーシング2内に吸い込まれてきた空気と熱交換を行うためのものである。室外熱交換器3は、略L字状の形状を有しており、ケーシング2の左側面22から背面23に沿うようにして配置されている。より具体的には、室外熱交換器3は、ケーシング2の左側面22に沿って延びている第1部分3aと、ケーシング2の背面23に沿って延びている第2部分3bとを有している。言い換えると、第1部分3aは、送風部6に含まれるファン62の回転中心軸Y1に対し略平行に延びており、第2部分3bは、ファン62の回転中心軸Y1に略直交する方向に対し略平行に延びている。
【0049】
このような室外熱交換器3は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管(図示せず)と、伝熱管が挿通される複数のフィンを含むフィン部分(図示せず)とを有する。伝熱管は、冷媒配管(図示せず)と接続されており、伝熱管の内部には、冷媒配管(図示せず)内を流れる冷媒が流れている。
【0050】
〔圧縮機〕
圧縮機4は、冷媒配管(図示せず)内を流れる冷媒を圧縮するためのものであって、機械室S1内に配置されている。より具体的には、圧縮機4は、機械室S1内のうち、仕切板2aの近傍であって、かつ電装品ユニット5の下側に配置されている。このような圧縮機4は、圧縮機用モータにより駆動される。
【0051】
〔電装品ユニット〕
電装品ユニット5は、コンデンサやトランジスタ等の複数の電装品が実装された制御基板やリアクタ等を収納するためのものであって、機械室S1において圧縮機4の上側に配置されている。そして、電装品ユニット5内の制御基板からは、複数本のハーネスが延びている。これらのハーネスは、圧縮機4や送風部6におけるファンモータ61に駆動制御用信号等を伝送するためのものであって、電装品ユニット5から圧縮機4及びファンモータ61等にまで延びている。
【0052】
〔送風部〕
送風部6は、室外熱交換器3により熱交換が行われた後の空気を、ケーシング2の吹き出し口2bに送るためのものであって、送風室S2に設けられている。送風部6は、ファンモータ61及びファン62を有する。
【0053】
ファンモータ61は、ファン62の回転駆動源であって、ケーシング2の背面23に取り付けられたファンモータ台61aに固定されている。そして、ファンモータ61の出力軸は、ファン62の回転中心軸Y1に接続されている。従って、電装品ユニット5の制御基板から出力される駆動制御用信号によりファンモータ61が回転すると、その回転はファンモータ61の出力軸を介してファン62の回転中心軸Y1に伝達されるため、ファン62は回転することができる。
【0054】
ファン62は、複数枚の翼を有するプロペラファンであって、送風室S2の空気を外部に排出可能なように、ケーシング2の吹き出し口2bに対応する位置に設けられている。ファン62は、ファンモータ61により回転することで、室外熱交換器3で熱交換された後の空気がケーシング2の正面21側に流れるように、空気の流れを生成する。
【0055】
〔ベルマウス〕
ベルマウス7は、ファン62及びケーシング2の吹き出し口2bに対応して設けられている。ベルマウス7は、ケーシング2に固定されており、ベルマウス7には、ファン62によって生成される空気の流れをケーシング2外部に案内するための吹き出し開口7aが形成されている。吹き出し開口7aは、ケーシング2の吸い込み口2bとほぼ同じ大きさの略円形の形状を有している。
【0056】
〔吹き出しグリル〕
吹き出しグリル8は、ケーシング2の吹き出し口2b及びベルマウス7の吹き出し開口7aを覆うように、ケーシング2外部からケーシング2の正面21に取り付けられている。吹き出しグリル8は、樹脂でメッシュ状に形成されており、矩形状の形状を有している。特に、この吹き出しグリル8の縁部81には、図3に示すように開口8aが複数形成されている。より具体的には、開口8aは、吹き出しグリル8の縁部81のうち、特に吹き出しグリル8の側面に複数形成されており、本実施形態では、開口8aが、それぞれ略矩形状の形状を有している場合を例に取る。この開口8aは、ケーシング2内部から外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を抑える役割を担う。
【0057】
〔固定部〕
固定部9a〜9hは、図1に示すように、吹き出しグリル8をケーシング2の正面21に固定させるためのものである。より具体的には、固定部9a〜9dは、吹き出しグリル8の各辺の中央部分において、吹き出しグリル8をケーシング2の正面21に固定させている。固定部9e〜9fは、吹き出しグリル8の各角部分において、吹き出しグリル8をケーシング2の正面21に固定させている。このような固定部9a〜9hは、図4に示すように、それぞれ爪部91と係合部92とを有する。爪部91は、吹き出しグリル8の各辺上に設けられている。爪部91は、吹き出しグリル8から吹き出しグリル8の外側に向かって突出し、途中で折り曲げられてその先端部がケーシング2の正面21と略水平となっている。係合部92は、吹き出しグリル8がケーシング2の正面21に取り付けられた際に爪部91と係合するように、ケーシング2の正面21に設けられている。本実施形態に係る係合部92は、爪部91の先端部分が係合可能なように、ケーシング2の正面21に切り込みが入れられることで形成されている。尚、図4では、説明の便宜上、固定部9bにより固定された吹き出しグリル8の一部分及びケーシング2の一部分を示しているが、他の固定部9a,9c〜9hについても同様に、爪部91と係合部92とで構成されている。
【0058】
このように、固定部9a〜9hは、簡単な構成で、吹き出しグリル8の各辺の中央部分及び角部分をそれぞれケーシング2に固定している。これにより、吹き出しグリル8の縁部81は外側に広がりにくくなる。
【0059】
(2)効果
(A)
本実施形態に係る室外機1によると、吹き出しグリル8は、4辺の中央部分でケーシング2の正面21に固定されている。そのため、吹き出しグリル8の中央付近に外力が加わっても、吹き出しグリル8の縁部81は外側に広がりにくくなるため、吹き出しグリル8は撓みにくくなる。従って、撓んだ吹き出しグリル8の部分がファン62の羽根部分に接触してしまうことを抑制することができる。
【0060】
(B)
また、本実施形態に係る室外機1では、吹き出しグリル8は、各辺の中央部分だけではなく更に角部分でケーシング2の正面21に固定されている。従って、吹き出しグリル7の中央付近に外力が加わったとしても、吹き出しグリル8はより撓みにくくなる。
【0061】
(C)
また、本実施形態に係る室外機1によると、固定部9a〜9hは、それぞれ爪部91及び係合部92を有している。爪部91は、吹き出しグリル8の各辺上に設けられ、係合部92は、吹き出しグリル8がケーシング2の正面21に取り付けられた際に爪部91と係合するように、ケーシング2の正面21に設けられている。これにより、吹き出しグリル8は、より安定してケーシング2の正面21に固定される。
【0062】
(D)
また、本実施形態に係る室外機1によると、吹き出しグリル8の縁部81には、ケーシング2外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口8aが形成されている。これにより、吹き出しグリル8を介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0063】
(3)変形例
(3−1)
本実施形態に係る室外機1において、吹き出しグリル8の縁部81の強度が増すように、吹き出しグリル8の縁部81が加工されていてもよい。吹き出しグリル8の具体的な加工方法としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
(i)金属のように、樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリル8の縁部81に用いる。
(ii)吹き出しグリル8の縁部81を、吹き出しグリル8の中心部分82に比して肉厚に形成する(図3,図4)。
【0064】
上述した方法(i)や方法(ii)を用いることで、吹き出しグリル8の縁部81の強度は、例えば吹き出しグリル8を樹脂のみで形成した場合に比して増すため、吹き出しグリル8における縁部81の外側への変形が抑制される。従って、吹き出しグリル8に外力が加わっても、吹き出しグリル8は撓みにくくなる。
【0065】
尚、方法(i)や方法(ii)で加工される吹き出しグリル8の部分は、吹き出しグリル8の縁部81に限定されない。例えば、吹き出しグリル8全体において上記加工が施されていても良い。より具体的には、吹き出しグリル8全体が金属で形成されたり、吹き出しグリル8全体が従来形成される場合よりも肉厚に形成されたりしていてもよい。
【0066】
(3−2)
本実施形態では、図4に示すように、固定部9a〜9hがそれぞれ爪部91と係合部92とを有する場合について説明した。しかし、本発明に係る固定部は、吹き出しグリルをケーシング2の正面21に固定させる構成であれば、爪部及び係合部からなる構成以外であってもよい。爪部及び係合部以外の構成としては、例えば吹き出しグリル8の縁部81に対応するケーシング2の部分を金属で形成しておき、吹き出しグリル8の縁部81にはマグネットを取り付けておく。これにより、吹き出しグリル8がケーシング2に取り付けられた際、吹き出しグリル8の縁部81に設けられたマグネットは、磁力によりケーシング2に付着した状態となるため、吹き出しグリル8をケーシング2に固定することができる。
【0067】
(3−3)
また、本実施形態では、固定部9a〜9hが、吹き出しグリル8の各辺の中央部分及び角部分をケーシング2に固定させる場合について説明した。しかし、固定部9a〜9hは、吹き出しグリル8の各辺の中央部分のみをケーシング2の正面21に固定してもよい。
【0068】
<第2実施形態>
(1)構成
次に、本発明に係る第2実施形態の冷凍装置の熱源ユニットが採用された室外機101について説明する。本実施形態に係る室外機101は、図5に示すように、主として、ケーシング102、室外熱交換器103、圧縮機104、電装品ユニット105、送風部106、ベルマウス107、吹き出しグリル108及び変形抑制部109a〜109dを備える。尚、ケーシング102、室外熱交換器103、圧縮機104、電装品ユニット105、送風部106、ベルマウス107及び吹き出しグリル108は、第1実施形態の図1において同じ名称を付したケーシング2、室外熱交換器3、圧縮機4、電装品ユニット5、送風部6、ベルマウス7及び吹き出しグリル8とそれぞれ同様である。
【0069】
即ち、ケーシング102は、正面121に吹き出し口102bが設けられている。そして、ケーシング102の機械室S1には、圧縮器104や電装品ユニット105が設置され、送風室S2には、室外熱交換器103や送風部106が設置されている。室外熱交換器103は、ケーシング102内に吸い込まれてきた空気と熱交換を行い、圧縮機104は、冷媒配管(図示せず)内を流れる冷媒を圧縮する。電装品ユニット105は、コンデンサやトランジスタ等の複数の電装品が実装された制御基板やリアクタ等を収納している。送風部106は、ファンモータ161及びファン162を有している。ベルマウス107は、ファン162及びケーシング102の吹き出し口102bに対応して設けられており、熱交換後の空気をケーシング102外部に案内するための吹き出し開口107aが形成されている。吹き出しグリル108は、ケーシング102の吹き出し口102b及びベルマウス107の吹き出し開口107aを覆うように、ケーシング102外部からケーシング102の正面121に取り付けられており、矩形状の形状を有している。また、吹き出しグリル108の縁部181には、第1実施形態と同様、ケーシング102外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口108aが複数形成されている(図7,図8)。
【0070】
以下では、本実施形態の特徴である変形抑制部109a〜109dについて説明する。
【0071】
〔変形抑制部〕
変形抑制部109a〜109dは、吹き出しグリル108における各辺の中央部分の外側への変形に抗するためのものであって、図8に示すように、所定の高さを有している。本実施形態では、変形抑制部109a〜109dが、吹き出しグリル108の縁部181の厚さ以上の高さを有している場合を例に取る。そして、変形抑制部109a〜109dは、図5に示すように、吹き出しグリル108の各辺の少なくとも中央部分に対応するようにケーシング102の正面121に4つ設けられている。即ち、変形抑制部109a〜109dは、吹き出しグリル108の各辺における中央部分が変形する方向に位置している。
【0072】
そして、変形抑制部109a〜109dは、ケーシング102の正面121と同じ材料でケーシング102の正面121と一体に形成されている。例えば、変形抑制部109a〜109dは、ケーシング102の正面121と同じように板金及び樹脂からなり、ケーシング102の正面121に対し例えば絞り加工でプレス成形されている。
【0073】
このような変形抑制部109a〜109dによると、吹き出しグリル108に外力が加わり、吹き出しグリル108の縁部181(特に、吹き出しグリル108の各辺の中央部分)が変形抑制部109a〜109d側に広がり始めた場合、吹き出しグリル108の縁部181は、変形抑制部109a〜109dそれぞれに接触する。そのため、変形抑制部109a〜109dに接触した吹き出しグリル108の縁部181は、それ以上外側には広がりにくくなる。
【0074】
(2)効果
(A)
本実施形態に係る室外機101によると、ケーシング102の正面121に変形抑制部109a〜109dが形成されている。変形抑制部109a〜109dは、吹き出しグリル108における各辺の中央部分の外側への変形に抗するものであって、吹き出しグリル108の各辺の少なくとも中央部分に対応するように正面121に設けられている。これにより、吹き出しグリル108に外力が加わり、吹き出しグリル108の縁部181が外側に広がり始めた場合、吹き出しグリル108の縁部181は変形抑制部109a〜109dに接触すると共に、変形抑制部109a〜109dによりそれ以上の外側への広がりをブロックされる。従って、吹き出しグリル108の撓みは抑制されるため、撓んだ吹き出しグリル108の部分がファン162の羽根部分に接触することを抑制することができる。
【0075】
また、この室外機101によると、爪部や係合部等により吹き出しグリル108がケーシング102の正面121に固定される場合に比してコストが削減できる他、吹き出しグリル108をケーシング102に取り付ける際の作業性も向上する。
【0076】
(B)
また、本実施形態に係る室外機101によると、変形抑制部109a〜109dとケーシング102の正面121とが一体となっている。これにより、変形抑制部109a〜109dとケーシング102とが別々に形成される場合よりも、変形抑制部109a〜109dの強度が増す。
【0077】
(C)
また、本実施形態に係る室外機101によると、吹き出しグリル108の縁部181には、ケーシング102外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口108aが形成されている。これにより、吹き出しグリル108を介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0078】
(3)変形例
(3−1)
本実施形態に係る室外機101は、図9に示すように、更に固定部110a〜110hを備えていても良い。固定部110a〜110hは、第1実施形態と同様、吹き出しグリル108の各辺の中央部分及び角部をケーシング102の正面121に固定するためのものであって、例えば吹き出しグリル108側に設けられた爪部(図示せず)と、ケーシング102の正面121に設けられた係合部(図示せず)とで構成される。このような室外機101によると、吹き出しグリル108は、吹き出しグリル108の各辺の中央部分及び角部でケーシング102の正面121に固定されるため、吹き出しグリル108の中央付近に外力が加わっても、吹き出しグリル108は撓みにくくなる。
【0079】
尚、図9では、固定部110a〜110hが、吹き出しグリル108の各辺の中央部分及及び角部の計8カ所で、吹き出しグリル108をケーシング102の正面に固定する場合について図示している。しかし、吹き出しグリル108は、角部分においてはケーシング102の正面121に固定されずに、吹き出しグリル108の各辺の中央部分のみでケーシング102に固定されていてもよい。
【0080】
(3―2)
本実施形態に係る室外機101において、吹き出しグリル108の縁部181の強度が増すように、吹き出しグリル108の縁部181が加工されていてもよい。吹き出しグリル108の具体的な加工方法としては、第1実施形態に係る変形例(3−1)と同様、例えば以下のようなものが挙げられる。
(i)金属のように、樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリル108の縁部181に用いる。
(ii)吹き出しグリル108の縁部181を、吹き出しグリル108の中心部分182に比して肉厚に形成する(図7)。
【0081】
上述した方法(i)や方法(ii)を用いることで、吹き出しグリル108の縁部181の強度は、例えば吹き出しグリル108を樹脂のみで形成した場合に比して増すため、吹き出しグリル108における縁部181の外側への変形が抑制される。従って、吹き出しグリル108に外力が加わっても、吹き出しグリル108は撓みにくくなる。
【0082】
尚、方法(i)や方法(ii)で加工される吹き出しグリル108の部分は、吹き出しグリル108の縁部181に限定されない。例えば、吹き出しグリル108全体において上記加工が施されていても良い。より具体的には、吹き出しグリル108全体が金属で形成されたり、吹き出しグリル108全体が従来形成される場合よりも肉厚に形成されたりしていてもよい。
【0083】
<第3実施形態>
次に、本発明に係る第3実施形態の冷凍装置の熱源ユニットが採用された室外機201について説明する。本実施形態に係る室外機201は、第1実施形態の室外機1及び第2実施形態の室外機101のように、固定部9a〜9hや変形抑制部109a〜109dを用いることなく、吹き出しグリルの撓みを抑制することができる室外機である。
【0084】
(1)構成
本実施形態に係る室外機201は、図10に示すように、主として、ケーシング202及び吹き出しグリル208を備える。また、室外機201は、ケーシング202内部に収容された室外熱交換器や圧縮機、電装品ユニット、送風部、ベルマウス等を有しているが、これらについては、第1及び第2実施形態と同様であるため、図示及び詳細な説明を省略する。
【0085】
ケーシング202は、正面221に吹き出し口202bが設けられている。吹き出しグリル208は、矩形状の形状を有している。そして、吹き出しグリル108は、ケーシング202の吹き出し口202b及びベルマウスの吹き出し開口を覆うように、ケーシング202外部からケーシング202の正面221に取り付けられている。また、吹き出しグリル208の縁部281には、第1及び第2実施形態と同様、ケーシング202外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口208aが複数形成されている(図11)。
【0086】
そして、本実施形態では、吹き出しグリル208の縁部281の強度が増すように、吹き出しグリル208の縁部281が加工されている。吹き出しグリル208の具体的な加工方法としては、第1実施形態に係る変形例(3−1)及び第2実施形態に係る変形例(3−2)と同様、例えば以下のようなものが挙げられる。
(i)金属のように、樹脂よりも比較的強度が高くなるような部材を吹き出しグリル208の縁部281に用いる。
(ii)吹き出しグリル208の縁部281を、吹き出しグリル208の中心部分282に比して肉厚に形成する(図10,11)。
【0087】
上述した方法(i)や方法(ii)を用いることで、吹き出しグリル208の縁部281の強度は、例えば吹き出しグリル208を樹脂のみで形成した場合に比して増すため、吹き出しグリル208における縁部281の外側への変形が抑制される。従って、吹き出しグリル208に外力が加わっても、吹き出しグリル208は撓みにくくなる。
【0088】
(2)効果
(A)
本実施形態に係る吹き出しグリル208の縁部281は、吹き出しグリル208の縁部281の強度が増すように加工が施されている。従って、吹き出しグリル208に外力が加わっても、吹き出しグリル208は撓みにくくなる。
【0089】
(B)
また、本実施形態に係る吹き出しグリル208の縁部281には、ケーシング202外部に吹き出される空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口208aが形成されている。従って、吹き出しグリル208を介して外部に空気が吹き出される際に発生する騒音を抑制することができる。
【0090】
(3)変形例
尚、上述した方法(i)や方法(ii)で加工される吹き出しグリル208の部分は、吹き出しグリル208の縁部281に限定されない。例えば、吹き出しグリル208全体において上記加工が施されていても良い。より具体的には、吹き出しグリル208全体が金属で形成されたり、吹き出しグリル208全体が従来形成される場合よりも肉厚に形成されたりしていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明の冷凍装置の熱源ユニットによると、吹き出しグリルに外力が加わった場合であっても、吹き出しグリルが撓むのを抑制できるという効果を有する。従って、熱源ユニットは、空気調和装置の室外機や給湯器のヒートポンプ型ユニット等のように、冷凍装置において室外に配置される熱源ユニットとして適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】第1実施形態に係る室外機の外観図。
【図2】第1実施形態に係る室外機内部の構造を、上から見た場合の図。
【図3】第1実施形態に係る吹き出しグリルの、縁部を含む一部分の拡大図。
【図4】固定部により固定された吹き出しグリル及びケーシングの一部分を拡大した図。
【図5】第2実施形態に係る室外機の外観図。
【図6】第2実施形態に係る室外機内部の構造を、上から見た場合の図。
【図7】第2実施形態に係る吹き出しグリルの、縁部を含む一部分の拡大図。
【図8】第2実施形態に係る吹き出しグリルがケーシングの正面に取り付けられた場合の、吹き出しグリル及びケーシングの一部の断面拡大図であって、変形抑制部と吹き出しグリルとの位置関係を示すための図。
【図9】第2実施形態の変形例(3−1)に係る室外機の外観図。
【図10】第3実施形態に係る室外機の外観図。
【図11】第3実施形態に係る吹き出しグリルの、縁部を含む一部分の拡大図。
【符号の説明】
【0093】
1,101,201 室外機
2,102,202 ケーシング
21,121,221 ケーシングの正面
22 ケーシングの左側面
23 ケーシングの背面
2b,102b,202b 吹き出し口
8,108,208 吹き出しグリル
8a,108a,208a 開口
81,181,281 吹き出しグリルの縁部
9a〜9h,110a〜110h 固定部
91 爪部
92 係合部
109a〜109d 変形抑制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を外部に吹き出すための吹き出し口(2b)が形成された第1面(21)を有するケーシング(2)と、
前記吹き出し口(2b)を覆うように前記ケーシング(2)の前記第1面(21)に取り付けられた矩形状の吹き出しグリル(8)と、
前記吹き出しグリル(8)の各辺の少なくとも中央部分を前記ケーシング(2)の前記第1面(21)に固定する固定部(9a〜9h)と、
を備える、冷凍装置の熱源ユニット(1)。
【請求項2】
前記固定部(9a〜9h)は、前記吹き出しグリル(8)の角部分を前記ケーシング(2)の前記第1面(21)に更に固定する、
請求項1に記載の冷凍装置の熱源ユニット(1)。
【請求項3】
前記固定部(9a〜9h)は、
前記吹き出しグリル(8)の各辺上に設けられた爪部(91)と、
前記吹き出しグリル(8)が前記ケーシング(2)の第1面(21)に取り付けられた際に前記爪部(91)と係合するように、前記ケーシング(2)の前記第1面(21)に設けられた係合部(92)と、
を有する、
請求項1または2に記載の冷凍装置の熱源ユニット(1)。
【請求項4】
前記吹き出しグリル(8)の縁部の強度が増すことで前記吹き出しグリル(8)における縁部の外側への変形が防止されるように、前記吹き出しグリル(8)の少なくとも縁部が加工されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置の熱源ユニット(1)。
【請求項5】
前記吹き出しグリル(8)の縁部には、前記ケーシング(2)外部に吹き出される前記空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口(8a)が形成されている、
請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置の熱源ユニット(1)。
【請求項6】
空気を外部に吹き出すための吹き出し口(102b)が形成された第1面(121)を有するケーシング(102)と、
前記吹き出し口(102b)を覆うように前記ケーシング(102)の前記第1面(121)に取り付けられた矩形状の吹き出しグリル(108)と、
前記吹き出しグリル(108)の各辺の少なくとも中央部分に対応するように前記ケーシング(102)の前記第1面(121)に設けられ、前記吹き出しグリル(108)における各辺の中央部分の外側への変形に抗する変形抑制部(109a〜109d)と、
を備える、冷凍装置の熱源ユニット(101)。
【請求項7】
前記変形抑制部(109a〜109d)と前記ケーシング(102)の前記第1面(121)とが一体となっている、
請求項6に記載の冷凍装置の熱源ユニット(101)。
【請求項8】
前記吹き出しグリル(108)の各辺の少なくとも中央部分を前記ケーシング(102)の前記第1面(121)に固定する固定部(110a〜110h)を更に備える、
請求項6または7に記載の冷凍装置の熱源ユニット(101)。
【請求項9】
前記吹き出しグリル(108)の縁部の強度が増すことで前記吹き出しグリル(108)における縁部の外側への変形が防止されるように、前記吹き出しグリル(108)の少なくとも縁部が加工されている、
請求項6〜8のいずれかに記載の冷凍装置の熱源ユニット(101)。
【請求項10】
前記吹き出しグリル(108)の縁部には、前記ケーシング(102)外部に吹き出される前記空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口(108a)が形成されている、
請求項6〜9のいずれかに記載の冷凍装置の熱源ユニット(101)。
【請求項11】
空気を外部に吹き出すための吹き出し口(202b)が形成された第1面(221)を有するケーシング(202)と、
前記吹き出し口(202b)を覆うように前記ケーシング(202)の前記第1面(221)に取り付けられた矩形状の吹き出しグリル(208)と、
を備え、
前記吹き出しグリル(208)の縁部の強度が増すことで前記吹き出しグリル(208)における縁部の外側への変形が防止されるように、前記吹き出しグリル(208)の少なくとも縁部が加工されている、
冷凍装置の熱源ユニット(201)。
【請求項12】
前記吹き出しグリル(208)の縁部には、前記ケーシング(202)外部に吹き出される前記空気の吹き出し抵抗を小さくするための開口(208a)が形成されている、
請求項11に記載の冷凍装置の熱源ユニット(201)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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