冷熱機器
【課題】ドレン水の満水を報知するに際し、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達したとき、波の影響などで水位が一時的に満水位置まで上昇してその結果報知されるようになっても、これを区別して認識できるようにし満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知精度を向上できる水位検知装置を備える冷熱機器を得る。
【解決手段】ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備える。
【解決手段】ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷凍冷蔵ショーケース等の冷熱機器の、特にドレン水の報知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗に設置される例えばオープンタイプの縦型冷凍冷蔵ショーケースは、図10に示すようにショーケース本体の下部に形成される機械室3内に凝縮器2や圧縮機(図示せず)などにより構成される冷凍装置を配設し、ショーケース本体の背面側に設置した冷却器で冷却した冷気で商品収納庫1内に収納した商品を冷却するもので、冷気は循環される。図中5は凝縮器用の送風ファン、6は蒸発板、7はショーケースコントローラ制御基板を示す。
【0003】
冷気は前記のように庫内の空気が循環されるものであるが、商品収納庫1の前面が商品の出入口として開放されているため、ここから暖かい外気が流入し、これに含まれる湿気が冷却器で結露し霜となる。
【0004】
そして、この着霜により冷却器の能力が低下することを防ぐため、適宜除霜するが、除霜された水分がドレン水として発生する。
【0005】
このドレン水は、通常は排水用のパイプが接続されてこのパイプで店舗外の排水溝に導かれるが、パイプが固定されるとこの配管によってショーケースの設置位置が固定される。そこで、移動が容易なように圧縮機が組み込まれているショーケースでは、移動性が損われないようドレン水もショーケース内に設置したドレンタンクやドレンパンなどのドレン水受け4に貯留している。
【0006】
このようにドレン水受け4にドレン水を溜める場合、定期的に排水する必要が生じるが、ドレン水の発生量は天候や、ショーケースのサイズや温度帯、庫内に収納している商品の量などによって左右される。
【0007】
このため、ドレン水の貯留量を把握して溢水する前に排水する必要があり、超音波センサーなどを水位検知装置9としてドレン水受け4の上方に設けて貯留量を検出し、満水になるとこれをショーケースの上部前面に設けた満水警報ランプ8で報知するようにしている。図中10はショーケースコントローラ表示・設定基板を示す。
【0008】
このショーケースコントローラ表示・設定基板10は、図11に示すように庫内温度などの表示部11と照明の操作スイッチ12とを備え、スライド蓋14を開けば、内部にモード切換え、温度設定、冷非切換えのための操作スイッチ13が配設されている。表示部11には通常は図11(b)に示すように庫内温度が表示されるが、ショーケース機能設定モードに切換えたときは、図11(c)に示すようにモニタ記号が表示される。
【0009】
ショーケースコントローラ制御基板7、ショーケースコントローラ表示・設定基板10による設定は、種々の内容があるが、通常運転中にモード切換えと温度設定の2つの操作スイッチ13を同時に3秒間長押しすることでショーケース機能設定モードに移行する。
【0010】
ショーケース機能設定モードに移行すれば、モード切換えの操作スイッチ13を押すことで、表示部11の設定モードのモニタ記号表示がスクロールしながら変る。図12は表示部11の表示内容を示すもので、通常は庫内温度を表示し、ショーケース機能を設定した場合はその設定モードがモニタ記号で表示される。
【0011】
以上のようにして水位検知装置9でドレン水受け4内のドレン水の水量を検出しながら運転すれば、図13に示すように水位センサ入力9aからショーケースコントローラ制御基板7の制御部7aにドレン水の水面との距離信号が入力され、ドレン水の水位が報知開始水位の所定値まで達したならば、満水警報ランプ8に出力されてランプ点灯などによって満水を報知する。
【0012】
満水が報知されると、作業員は機械室3の点検蓋(図示は省略した)を開いてドレン水受け4を取出しこれを持って排水作業を行いに行く。
【0013】
前記従来技術は、当業者間で一般に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
水位検知装置として超音波センサーを使用し、これをドレン水受けの上方に設けて貯留量を検出する場合、超音波センサーと、ドレン水受け内に貯留したドレン水の水面との距離を測定し、この距離が水面の上昇に従い小さくなって所定値に達したとき、水位検知装置では満水と判断して報知を開始する。
【0015】
しかしながら、ドレン水受けが設置される同じ機械室内に圧縮機や凝縮機が設置されているため、ドレン水受け内のドレン水の水面には、圧縮機から伝わる振動や凝縮機からの冷却用の風などの影響を受けて、波が絶えず発生している。
【0016】
このため、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達した場合、発生する波の影響による水位上昇によっても満水報知の水位に達したものと判断され、ブザーが鳴るなどして満水報知が開始することがあり、波の影響で一時的に水位が満水位置まで上昇したにもかかわらず使用者は満水は判断してこれに対応する行動に移ることがあり、このような満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知の精度が十分に確保できないことが多い。
【0017】
本発明は前記従来例の不都合を解消し、ドレン水の満水を報知するに際し、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達したとき、波の影響などで水位が一時的に満水位置まで上昇してその結果報知されるようになっても、これを区別して認識できるようにし満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知精度を向上できる水位検知装置を備える冷熱機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
以上述べたように本発明の冷熱機器は、ドレン水の満水を報知するに際し、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達したとき、波の影響などで水位が一時的に満水位置まで上昇してその結果報知されるようになっても、報知開始時は100%の報知出力としないことで、使用者に対してこれを区別して認識できるようにし満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知精度を向上できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の冷熱機器の第1実施形態を示す制御ブロック図で、基本構成は図13に示した従来例と同様であり、同一の参照符号を付してある。
【0021】
本発明では、水位センサ入力9aからの水面との距離信号の出力を受け、ショーケースコントローラ制御基板7の制御部7aから満水報知を出力する場合に、従来のように満水警報ランプに100%出力で出力するのではなく、満水報知手段としてブザー15を設置し報知音による報知とした場合は、このブザー15と制御部7aとの間にAMP16を介在させ、ブザー15への周波数指示または音圧指示の出力信号を制御部7aからAMP16に出力するようにし、ブザー15への出力を増減可能に設定した。
【0022】
前記制御回路を使用して満水報知をブザー音で行う場合を図2の波形図、図8のフローチャートについて説明する。ドレン水の水面距離測定のモードが設定されると(ステップ1)、超音波センサーによる水位検知装置9と、ドレン水受け4内のドレン水の水面との距離が測定され、その距離が例えば40mm以上であれば、水位が満水位置まで上昇しておらず、ドレン水報知を行わない範囲にある。
【0023】
ドレン水の水位が上昇して報知を行う距離に達すると(ステップ2)、制御部7aからブザー15に出力されるが(ステップ3)、このとき、ブザー15に直接出力されるのではなく、AMP16に対してブザー音圧指示(ステップ4)、ブザー周波数指示(ステップ5)がなされる。
【0024】
ブザー音圧指示について説明すると、ブザー音圧は印加電圧に比例することから、印加電圧を3Vから15Vの間の範囲で変化させるように指示するものであり、指示開始後、指示値を0.1V/秒で最大電圧15Vまで上昇させるように指示する。
【0025】
このように印加電圧が徐々に上昇することにより、ブザー音は小さい音から徐々に大きな音に変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最大の音量(最大電圧15V)に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、ブザー出力をオフし(ステップ6)報知が停止される。
【0026】
よって、ブザー音が小さい音でなり始め、その後、最大の音量に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0027】
制御部7aから0.1V/秒で最大電圧15Vまで上昇させるようブザー15への指示は、実際には制御部7aからの8bitのパラレル出力(0〜255)で、0を3V、255を15Vとして、この間を均等に分割した出力でAMP16への指示とする。
【0028】
ブザー周波数指示の場合は、ブザー周波数は印加電圧に比例することから、印加電圧を1.5kHzから4kHzの間の範囲で変化させるように指示するものであり、指示開始後、周波数指示値を0.1kHz/秒で最大周波数4.0kHzまで上昇させるように指示する(ステップ5)。
【0029】
このように印加電圧が徐々に上昇することにより(図3参照)、ブザー音は低音から徐々に高音に変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最高音(最大周波数4.0kHz)に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、ブザー出力をオフし(ステップ6)報知が停止される。
【0030】
よって、ブザー音が低音でなり始め、その後、最大の高音に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0031】
制御部7aから0.1kHz/秒で最高音4.0kHzまで上昇させるようブザー15への指示は、実際には制御部7aからの8bitのパラレル出力(0〜255)で、0を1.5kHz、255を4.0kHzとして、この間を均等に分割した出力でAMP16への指示とする。
【0032】
一方、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達していた場合は、図2、図3に示すように水位がドレン水報知距離範囲に保持されるから、印加電圧、周波数がさらに継続して上昇し、ブザー音の音量が大きくなって大音になり、また、最大の高音となる。
【0033】
これにより使用者は水位が満水の達していることをはっきりと認識する。
【0034】
前記(ステップ6)の段階でブザー出力をオフし報知を一旦停止した後に、前記のように波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達し、印加電圧、周波数をさらに継続して上昇させ認識度を高めるような報知を行う場合、かかる報知開始時の印加電圧、周波数は図2、図3に示すように波の影響で報知水位と判断して報知を開始したときの初期のレベルに戻してもよいが、図7に示すように停止状態の時間に比例させることもできる。
【0035】
すなわち、(ステップ7)、(ステップ8)に示すようにブザー出力をオフした後、ブザー音圧指示値を0.1V/秒で最小電圧3Vまで、または、ブザー周波数指示値を0.1kHz/秒で最小周波数1.5kHzまで、停止時間に比例させて徐々に低くする。
【0036】
よって、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達した場合の報知開始は、図7に示すようにブザー15への通電開始時の印加電圧が、波の影響で報知距離に達したものと判断されたときよりも高いものに設定され、報知開始時から音量が多少大きく、また、多少高音の状態となり、認識しやすいものになる。
【0037】
なお、報知音であれば、前記実施形態に限定されるものではなく、断続音としてその周期を徐々に短くするなど、変化させることもできる。
【0038】
図4は第2実施形態のブロック図であり、第1実施形態の場合のブザー15にかえて満水報知手段として光により手段としての緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18とを設け、制御部7aからAMP16に対して、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18とのそれぞれの発光量指示値を出力するように設定した。
【0039】
前記制御回路を使用して満水報知を光表示で行う場合を図5の波形図、図9のフローチャートについて説明する。ドレン水の水面距離測定のモードが設定されると(ステップ1)、超音波センサーによる水位検知装置9と、ドレン水受け4内のドレン水の水面との距離が測定され、その距離が例えば40mm以上であれば、水位が満水位置まで上昇しておらず、ドレン水報知を行わない範囲にある。
【0040】
ドレン水の水位が上昇して報知を行う距離に達すると(ステップ2)、制御部7aから緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18に出力されるが(ステップ9)、このとき、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18に直接出力されるのではなく、照度や色調を変化させるためのAMP16に対してそれぞれの発光量指示がなされる。
【0041】
照度指示について説明すると、照度は発光量すなわち電流値に比例することから、電流値を変化させるように指示するものであり、指示開始後、これを徐々に上昇させるように指示する。
【0042】
このように発光量、電流値が徐々に上昇することにより、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18の照度が低いものから徐々に高いものに変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最大の発光量に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、LED出力をオフし(ステップ12)報知が停止される。
【0043】
よって、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18が小さな光で光り始め、その後、最大の光量に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0044】
色調を変化させる指示の場合は、図6に示すようにまず緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18との両方をオンする。このとき、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値に比較して緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値の方が高く設定されている。
【0045】
この状態から図9のフローチャートに示すように、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値を0.1mA/秒で最大電流10mAまで上昇させると同時に、緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値を0.1mA/秒で最小電流0mAまで下降させる。
【0046】
これにより、図6に示すように赤と緑の組合わせで構成される発光ダイオード(LED)の色調が全体として緑色から赤色の方向に徐々に変化する。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、赤色に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、LED出力をオフし(ステップ12)報知が停止される。
【0047】
よって、緑色で発光を開始し、その後、赤色に達する前の黄色の段階で報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0048】
一方、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達していた場合は、図5、図6に示すように水位がドレン水報知距離範囲に保持されるから、発光ダイオードに対する電流がさらに継続して増加し、照度が大きくなって明るくなり、また、赤色の発光ダイオード18のみが点灯する。
【0049】
これにより使用者は水位が満水の達していることをはっきりと認識する。
【0050】
前記(ステップ12)の段階でLED出力をオフし報知を一旦停止した後に、前記のように波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達し、電流をさらに継続して上昇させまたは低下させて認識度を高めるような報知を行う場合、かかる報知開始時の電流値は波の影響で報知水位と判断して報知を開始したときの初期のレベルに戻してもよいが、停止状態の時間に比例させ徐々に戻すこともできる。
【0051】
すなわち、(ステップ13)、(ステップ14)に示すようにLED出力をオフした後、緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値を0.1mA/秒で最大電流10mAまで上昇させると同時に、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値を0.1mA/秒で最小電流0mAまで下降させる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の冷熱機器の第1実施形態を示す制御ブロック図である。
【図2】本発明の冷熱機器の第1実施形態の第1例を示す波形図である。
【図3】本発明の冷熱機器の第1実施形態の第2例を示す波形図である。
【図4】本発明の冷熱機器の第2実施形態を示す制御ブロック図である。
【図5】本発明の冷熱機器の第2実施形態の第1例を示す波形図である。
【図6】本発明の冷熱機器の第2実施形態の第2例を示す波形図である。
【図7】本発明の冷熱機器の第3実施形態を示す波形図である。
【図8】本発明の冷熱機器の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の冷熱機器の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】ショーケースの斜視図である。
【図11】ショーケースのショーケースコントローラ表示・設定基板の正面図である。
【図12】ショーケースのショーケースコントローラ表示・設定基板の表示部の表示内容を示す正面図である。
【図13】従来の制御ブロック図である。
【符号の説明】
【0053】
1 商品収納庫 2 凝縮器
3 機械室 4 ドレン水受け
5 ファン 6 蒸発板
7 ショーケースコントローラ制御基板
7a 制御部 8 満水警報ランプ
9 水位検知装置 9a 水位センサ入力
10 ショーケースコントローラ表示・設定基板
11 表示部 12 操作スイッチ
13 操作スイッチ 14 スライド蓋
15 ブザー 16 AMP
17 緑色の発光ダイオード(LED)
18 赤色の発光ダイオード(LED)
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷凍冷蔵ショーケース等の冷熱機器の、特にドレン水の報知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗に設置される例えばオープンタイプの縦型冷凍冷蔵ショーケースは、図10に示すようにショーケース本体の下部に形成される機械室3内に凝縮器2や圧縮機(図示せず)などにより構成される冷凍装置を配設し、ショーケース本体の背面側に設置した冷却器で冷却した冷気で商品収納庫1内に収納した商品を冷却するもので、冷気は循環される。図中5は凝縮器用の送風ファン、6は蒸発板、7はショーケースコントローラ制御基板を示す。
【0003】
冷気は前記のように庫内の空気が循環されるものであるが、商品収納庫1の前面が商品の出入口として開放されているため、ここから暖かい外気が流入し、これに含まれる湿気が冷却器で結露し霜となる。
【0004】
そして、この着霜により冷却器の能力が低下することを防ぐため、適宜除霜するが、除霜された水分がドレン水として発生する。
【0005】
このドレン水は、通常は排水用のパイプが接続されてこのパイプで店舗外の排水溝に導かれるが、パイプが固定されるとこの配管によってショーケースの設置位置が固定される。そこで、移動が容易なように圧縮機が組み込まれているショーケースでは、移動性が損われないようドレン水もショーケース内に設置したドレンタンクやドレンパンなどのドレン水受け4に貯留している。
【0006】
このようにドレン水受け4にドレン水を溜める場合、定期的に排水する必要が生じるが、ドレン水の発生量は天候や、ショーケースのサイズや温度帯、庫内に収納している商品の量などによって左右される。
【0007】
このため、ドレン水の貯留量を把握して溢水する前に排水する必要があり、超音波センサーなどを水位検知装置9としてドレン水受け4の上方に設けて貯留量を検出し、満水になるとこれをショーケースの上部前面に設けた満水警報ランプ8で報知するようにしている。図中10はショーケースコントローラ表示・設定基板を示す。
【0008】
このショーケースコントローラ表示・設定基板10は、図11に示すように庫内温度などの表示部11と照明の操作スイッチ12とを備え、スライド蓋14を開けば、内部にモード切換え、温度設定、冷非切換えのための操作スイッチ13が配設されている。表示部11には通常は図11(b)に示すように庫内温度が表示されるが、ショーケース機能設定モードに切換えたときは、図11(c)に示すようにモニタ記号が表示される。
【0009】
ショーケースコントローラ制御基板7、ショーケースコントローラ表示・設定基板10による設定は、種々の内容があるが、通常運転中にモード切換えと温度設定の2つの操作スイッチ13を同時に3秒間長押しすることでショーケース機能設定モードに移行する。
【0010】
ショーケース機能設定モードに移行すれば、モード切換えの操作スイッチ13を押すことで、表示部11の設定モードのモニタ記号表示がスクロールしながら変る。図12は表示部11の表示内容を示すもので、通常は庫内温度を表示し、ショーケース機能を設定した場合はその設定モードがモニタ記号で表示される。
【0011】
以上のようにして水位検知装置9でドレン水受け4内のドレン水の水量を検出しながら運転すれば、図13に示すように水位センサ入力9aからショーケースコントローラ制御基板7の制御部7aにドレン水の水面との距離信号が入力され、ドレン水の水位が報知開始水位の所定値まで達したならば、満水警報ランプ8に出力されてランプ点灯などによって満水を報知する。
【0012】
満水が報知されると、作業員は機械室3の点検蓋(図示は省略した)を開いてドレン水受け4を取出しこれを持って排水作業を行いに行く。
【0013】
前記従来技術は、当業者間で一般に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
水位検知装置として超音波センサーを使用し、これをドレン水受けの上方に設けて貯留量を検出する場合、超音波センサーと、ドレン水受け内に貯留したドレン水の水面との距離を測定し、この距離が水面の上昇に従い小さくなって所定値に達したとき、水位検知装置では満水と判断して報知を開始する。
【0015】
しかしながら、ドレン水受けが設置される同じ機械室内に圧縮機や凝縮機が設置されているため、ドレン水受け内のドレン水の水面には、圧縮機から伝わる振動や凝縮機からの冷却用の風などの影響を受けて、波が絶えず発生している。
【0016】
このため、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達した場合、発生する波の影響による水位上昇によっても満水報知の水位に達したものと判断され、ブザーが鳴るなどして満水報知が開始することがあり、波の影響で一時的に水位が満水位置まで上昇したにもかかわらず使用者は満水は判断してこれに対応する行動に移ることがあり、このような満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知の精度が十分に確保できないことが多い。
【0017】
本発明は前記従来例の不都合を解消し、ドレン水の満水を報知するに際し、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達したとき、波の影響などで水位が一時的に満水位置まで上昇してその結果報知されるようになっても、これを区別して認識できるようにし満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知精度を向上できる水位検知装置を備える冷熱機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
以上述べたように本発明の冷熱機器は、ドレン水の満水を報知するに際し、満水報知を開始すべき距離近くにまで水位が達したとき、波の影響などで水位が一時的に満水位置まで上昇してその結果報知されるようになっても、報知開始時は100%の報知出力としないことで、使用者に対してこれを区別して認識できるようにし満水報知を開始すべき距離近くの水位での報知精度を向上できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の冷熱機器の第1実施形態を示す制御ブロック図で、基本構成は図13に示した従来例と同様であり、同一の参照符号を付してある。
【0021】
本発明では、水位センサ入力9aからの水面との距離信号の出力を受け、ショーケースコントローラ制御基板7の制御部7aから満水報知を出力する場合に、従来のように満水警報ランプに100%出力で出力するのではなく、満水報知手段としてブザー15を設置し報知音による報知とした場合は、このブザー15と制御部7aとの間にAMP16を介在させ、ブザー15への周波数指示または音圧指示の出力信号を制御部7aからAMP16に出力するようにし、ブザー15への出力を増減可能に設定した。
【0022】
前記制御回路を使用して満水報知をブザー音で行う場合を図2の波形図、図8のフローチャートについて説明する。ドレン水の水面距離測定のモードが設定されると(ステップ1)、超音波センサーによる水位検知装置9と、ドレン水受け4内のドレン水の水面との距離が測定され、その距離が例えば40mm以上であれば、水位が満水位置まで上昇しておらず、ドレン水報知を行わない範囲にある。
【0023】
ドレン水の水位が上昇して報知を行う距離に達すると(ステップ2)、制御部7aからブザー15に出力されるが(ステップ3)、このとき、ブザー15に直接出力されるのではなく、AMP16に対してブザー音圧指示(ステップ4)、ブザー周波数指示(ステップ5)がなされる。
【0024】
ブザー音圧指示について説明すると、ブザー音圧は印加電圧に比例することから、印加電圧を3Vから15Vの間の範囲で変化させるように指示するものであり、指示開始後、指示値を0.1V/秒で最大電圧15Vまで上昇させるように指示する。
【0025】
このように印加電圧が徐々に上昇することにより、ブザー音は小さい音から徐々に大きな音に変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最大の音量(最大電圧15V)に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、ブザー出力をオフし(ステップ6)報知が停止される。
【0026】
よって、ブザー音が小さい音でなり始め、その後、最大の音量に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0027】
制御部7aから0.1V/秒で最大電圧15Vまで上昇させるようブザー15への指示は、実際には制御部7aからの8bitのパラレル出力(0〜255)で、0を3V、255を15Vとして、この間を均等に分割した出力でAMP16への指示とする。
【0028】
ブザー周波数指示の場合は、ブザー周波数は印加電圧に比例することから、印加電圧を1.5kHzから4kHzの間の範囲で変化させるように指示するものであり、指示開始後、周波数指示値を0.1kHz/秒で最大周波数4.0kHzまで上昇させるように指示する(ステップ5)。
【0029】
このように印加電圧が徐々に上昇することにより(図3参照)、ブザー音は低音から徐々に高音に変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最高音(最大周波数4.0kHz)に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、ブザー出力をオフし(ステップ6)報知が停止される。
【0030】
よって、ブザー音が低音でなり始め、その後、最大の高音に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0031】
制御部7aから0.1kHz/秒で最高音4.0kHzまで上昇させるようブザー15への指示は、実際には制御部7aからの8bitのパラレル出力(0〜255)で、0を1.5kHz、255を4.0kHzとして、この間を均等に分割した出力でAMP16への指示とする。
【0032】
一方、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達していた場合は、図2、図3に示すように水位がドレン水報知距離範囲に保持されるから、印加電圧、周波数がさらに継続して上昇し、ブザー音の音量が大きくなって大音になり、また、最大の高音となる。
【0033】
これにより使用者は水位が満水の達していることをはっきりと認識する。
【0034】
前記(ステップ6)の段階でブザー出力をオフし報知を一旦停止した後に、前記のように波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達し、印加電圧、周波数をさらに継続して上昇させ認識度を高めるような報知を行う場合、かかる報知開始時の印加電圧、周波数は図2、図3に示すように波の影響で報知水位と判断して報知を開始したときの初期のレベルに戻してもよいが、図7に示すように停止状態の時間に比例させることもできる。
【0035】
すなわち、(ステップ7)、(ステップ8)に示すようにブザー出力をオフした後、ブザー音圧指示値を0.1V/秒で最小電圧3Vまで、または、ブザー周波数指示値を0.1kHz/秒で最小周波数1.5kHzまで、停止時間に比例させて徐々に低くする。
【0036】
よって、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達した場合の報知開始は、図7に示すようにブザー15への通電開始時の印加電圧が、波の影響で報知距離に達したものと判断されたときよりも高いものに設定され、報知開始時から音量が多少大きく、また、多少高音の状態となり、認識しやすいものになる。
【0037】
なお、報知音であれば、前記実施形態に限定されるものではなく、断続音としてその周期を徐々に短くするなど、変化させることもできる。
【0038】
図4は第2実施形態のブロック図であり、第1実施形態の場合のブザー15にかえて満水報知手段として光により手段としての緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18とを設け、制御部7aからAMP16に対して、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18とのそれぞれの発光量指示値を出力するように設定した。
【0039】
前記制御回路を使用して満水報知を光表示で行う場合を図5の波形図、図9のフローチャートについて説明する。ドレン水の水面距離測定のモードが設定されると(ステップ1)、超音波センサーによる水位検知装置9と、ドレン水受け4内のドレン水の水面との距離が測定され、その距離が例えば40mm以上であれば、水位が満水位置まで上昇しておらず、ドレン水報知を行わない範囲にある。
【0040】
ドレン水の水位が上昇して報知を行う距離に達すると(ステップ2)、制御部7aから緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18に出力されるが(ステップ9)、このとき、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18に直接出力されるのではなく、照度や色調を変化させるためのAMP16に対してそれぞれの発光量指示がなされる。
【0041】
照度指示について説明すると、照度は発光量すなわち電流値に比例することから、電流値を変化させるように指示するものであり、指示開始後、これを徐々に上昇させるように指示する。
【0042】
このように発光量、電流値が徐々に上昇することにより、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18の照度が低いものから徐々に高いものに変化していく。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、最大の発光量に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、LED出力をオフし(ステップ12)報知が停止される。
【0043】
よって、緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18が小さな光で光り始め、その後、最大の光量に達する前の微弱な出力の間に報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0044】
色調を変化させる指示の場合は、図6に示すようにまず緑色の発光ダイオード(LED)17と赤色の発光ダイオード(LED)18との両方をオンする。このとき、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値に比較して緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値の方が高く設定されている。
【0045】
この状態から図9のフローチャートに示すように、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値を0.1mA/秒で最大電流10mAまで上昇させると同時に、緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値を0.1mA/秒で最小電流0mAまで下降させる。
【0046】
これにより、図6に示すように赤と緑の組合わせで構成される発光ダイオード(LED)の色調が全体として緑色から赤色の方向に徐々に変化する。このときの水位の上昇が波による一時的なものであれば、その後、水位が報知開始の水位よりも低下するから、赤色に達する途中で、報知距離に到達しなくなったものとして(ステップ2)、LED出力をオフし(ステップ12)報知が停止される。
【0047】
よって、緑色で発光を開始し、その後、赤色に達する前の黄色の段階で報知が停止するから、使用者には、満水報知とは認識されず、誤認防止が行える。
【0048】
一方、波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達していた場合は、図5、図6に示すように水位がドレン水報知距離範囲に保持されるから、発光ダイオードに対する電流がさらに継続して増加し、照度が大きくなって明るくなり、また、赤色の発光ダイオード18のみが点灯する。
【0049】
これにより使用者は水位が満水の達していることをはっきりと認識する。
【0050】
前記(ステップ12)の段階でLED出力をオフし報知を一旦停止した後に、前記のように波の影響ではなくして水面との距離が報知距離に達し、電流をさらに継続して上昇させまたは低下させて認識度を高めるような報知を行う場合、かかる報知開始時の電流値は波の影響で報知水位と判断して報知を開始したときの初期のレベルに戻してもよいが、停止状態の時間に比例させ徐々に戻すこともできる。
【0051】
すなわち、(ステップ13)、(ステップ14)に示すようにLED出力をオフした後、緑色の発光ダイオード(LED)17の電流指示値を0.1mA/秒で最大電流10mAまで上昇させると同時に、赤色の発光ダイオード(LED)18の電流指示値を0.1mA/秒で最小電流0mAまで下降させる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の冷熱機器の第1実施形態を示す制御ブロック図である。
【図2】本発明の冷熱機器の第1実施形態の第1例を示す波形図である。
【図3】本発明の冷熱機器の第1実施形態の第2例を示す波形図である。
【図4】本発明の冷熱機器の第2実施形態を示す制御ブロック図である。
【図5】本発明の冷熱機器の第2実施形態の第1例を示す波形図である。
【図6】本発明の冷熱機器の第2実施形態の第2例を示す波形図である。
【図7】本発明の冷熱機器の第3実施形態を示す波形図である。
【図8】本発明の冷熱機器の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の冷熱機器の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】ショーケースの斜視図である。
【図11】ショーケースのショーケースコントローラ表示・設定基板の正面図である。
【図12】ショーケースのショーケースコントローラ表示・設定基板の表示部の表示内容を示す正面図である。
【図13】従来の制御ブロック図である。
【符号の説明】
【0053】
1 商品収納庫 2 凝縮器
3 機械室 4 ドレン水受け
5 ファン 6 蒸発板
7 ショーケースコントローラ制御基板
7a 制御部 8 満水警報ランプ
9 水位検知装置 9a 水位センサ入力
10 ショーケースコントローラ表示・設定基板
11 表示部 12 操作スイッチ
13 操作スイッチ 14 スライド蓋
15 ブザー 16 AMP
17 緑色の発光ダイオード(LED)
18 赤色の発光ダイオード(LED)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備えることを特徴とする冷熱機器。
【請求項2】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、音の音圧又は/及び周波数を高める方向に移行させる手段であることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項3】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、光の照度を高める方向に移行させる、または、色調を認識しやすいものに変化させる手段であることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項4】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、報知開始後に報知停止の状態に一旦なった場合は、認識され易いような報知方法に変化させるシフト量を、初期状態に戻すことを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項5】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、報知開始後に報知停止の状態に一旦なった場合は、認識され易いような報知方法に変化させるシフト量を、停止状態の時間に比例させて戻す方向にシフトすることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項1】
ドレン水受けと、ドレン水受け内のドレン水の水量を検出する水位検知装置と、水位が所定値以上になったことを報知する報知手段とで構成されるドレン水検出装置を備える冷熱機器において、前記報知手段は、報知を開始する状態に達した後、時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段を備えることを特徴とする冷熱機器。
【請求項2】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、音の音圧又は/及び周波数を高める方向に移行させる手段であることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項3】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、光の照度を高める方向に移行させる、または、色調を認識しやすいものに変化させる手段であることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項4】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、報知開始後に報知停止の状態に一旦なった場合は、認識され易いような報知方法に変化させるシフト量を、初期状態に戻すことを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【請求項5】
前記時間経過とともにより認識されやすいような報知方法に変化させていく手段は、報知開始後に報知停止の状態に一旦なった場合は、認識され易いような報知方法に変化させるシフト量を、停止状態の時間に比例させて戻す方向にシフトすることを特徴とする請求項1記載の冷熱機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−180416(P2008−180416A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12587(P2007−12587)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000004422)日本建鐵株式会社 (152)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000004422)日本建鐵株式会社 (152)
【Fターム(参考)】
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