説明

冷蔵キャビネット用クロージングシステム

【課題】開放または閉塞段階中に、隣接するコンパートメントへのアクセスを妨げることなく、異なるコンパートメントに収容された製品に対する良好な見通し及びアクセスを可能にする冷蔵キャビネット用クロージングシステムを提供する。
【解決手段】2個ずつ互いに接続され、複数のパネル5が、互いに重なり合い、かつ作動方向に対して直角の平面に置かれているコンパクトな形態になっている、コンパートメント3の開放の第1の位置と、作動方向に沿って分散している伸長した形態になっている、コンパートメント3の閉塞の第2の位置との間で、移動可能である複数のパネル5を備える。また、パネル5を支持し、かつガイドする少なくとも1つの要素14と、該パネルの動作を可能にするための少なくとも1つのけん引装置9とを備える。コンパートメント3内に収容されている製品に可逆的にアクセスするために、各コンパートメント3に結合することができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、冷蔵キャビネット用クロージングシステムに関する。
【0002】
具体的には、本発明は、冷蔵食品を収容できる冷蔵キャビネットの個々の収容コンパートメントに適用できる。周知のように、食料品店では、一部の製品は棚の上に展示されており、あるいは、冷蔵キャビネット内に展示されている。
【背景技術】
【0003】
一般に、冷凍製品は、タンクまたは棚を備えたコンパートメント内に収容され、後者は、常に、必要なときにユーザが開く密閉ドアによって閉じられており、冷蔵製品用の冷蔵キャビネットは、成形されたタンクまたは棚を備えたタンクとすることもできるが、該キャビネットは常に開かれており、結果として、高いエネルギー消費を伴う。エネルギー消費を低減するために、一部の店では、該冷蔵コンパートメントは、少なくとも非作用時間中にアクティブなクロージングシステムも備えている。
【0004】
クロージングシステム、すなわち、熱分散を低減し、製品の保存を改善する目的で、周囲環境に対するキャビネットの開放を構成する理想的な面により多くのまたはより少ない持続的かつ相当の大きさのバリアを導入するシステムは、2つの種類、すなわち、夜間クロージング及び日中クロージングに分類することができる。
【0005】
夜間クロージングシステムは、熱の観点から非常に効率的であり、多くの場合、数十秒間の作動時間のために、サービス要員にとって不都合な方式で手動で、または、電動式で完全に閉塞され、作動されている。
【0006】
これらのクロージングシステムが一旦、取外されると、該クロージングシステムは、該キャビネットから取外さなければならず、または、製品へのアクセスを妨げ、および美的に好ましくないため、見えるところに残すことができない。
【0007】
その代わり、日中クロージングシステムは、販売時の間に使用されるが、別法として、夜間クロージングシステムの代わりに、または該夜間クロージングシステムと協働して、時間外にも容易に使用することができる。一般に、これらのシステムは、購買客が製品を見ることができるように、中が見えるようになっている。
【0008】
該日中クロージングシステムは、熱の観点から、夜間クロージングシステムよりも効率的ではなく、また、製品にアクセスして引き出すために、最終ユーザによって手動で取外される。一旦、取外されると、該日中クロージングシステムは、多くの場合、隣接するコンパートメントへのアクセスを妨げる位置、および/またはキャビネットへの物理的接近を制限する位置において、コンパートメント付近で見えたままとなる。
【0009】
現在、日中クロージングの利点、すなわち、製品の良好な見通し、およびコンパートメントへの継続的なアクセスの可能性と、夜間クロージングの利点、すなわち、見えないところに残し、製品へのアクセス及び開放された際のキャビネットへのアクセスを妨げないという利点とを兼ね備える解決法はない。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0010】
具体的には、本発明の目的は、従来技術において留意される問題を解決して、上述した欠点を克服できる冷蔵キャビネット用クロージングシステムを提案することである。
【0011】
具体的には、本発明の目的は、開放および/または閉塞段階中に、隣接するコンパートメントへのアクセスを妨げることなく、異なるコンパートメントに収容された製品に対する良好な見通し及びアクセスを可能にする冷蔵キャビネット用クロージングシステムを提供することである。
【0012】
従って、本発明の目的は、サイズが小型化されているが、エネルギー消費も低減されている冷蔵キャビネット用クロージングシステムを提案することである。
【0013】
本発明の別の目的は、各冷蔵キャビネットのスペース及び配置に従って、モジュール式でかつ調節可能なクロージング冷蔵キャビネット用システムを提案することである。
【0014】
これらの目的および以下の説明の中で容易に明らかになるであろう他の目的は、1つ以上の添付クレームに述べられている特徴を備える冷蔵キャビネット用クロージングシステムによって実質的に実現される。
【0015】
さらなる特徴及び効果は、本発明による冷蔵キャビネット用クロージングシステムの好適ではあるが排他的な実施形態の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。上記説明は、単に非限定的表示のつもりで記載されている添付図面に関連して説明されている。
【詳細な説明】
【0016】
添付図面を参照して、符号1は、本発明による冷蔵キャビネット2用クロージングシステム全体を指し示す。
【0017】
冷蔵キャビネット2は、販売される食品の収容のための複数のコンパートメント3を備える。
【0018】
本発明のクロージングシステム1は、冷蔵キャビネット2の少なくとも1つのコンパートメント3と関連付けることができ、好ましくは、該システムが関連付けられているコンパートメント3内に収容されている製品との近接した可逆的アクセスを可能にするように、各コンパートメント3と関連付けることが可能である。
【0019】
クロージングシステム1は、収容コンパートメント3を閉じることが可能な保護スクリーン20を画成するために互いに接続されている複数のパネル5を備える。
【0020】
具体的には、上記パネル5は、互いに2個ずつ接続され、好ましくは、互いに蝶番で取付けられており、該パネルは、それぞれのコンパートメント3の第1の開位置と第2の閉位置との間で、作動方向Sに沿って移動可能である。
【0021】
図3は、コンパートメント3の第1の開位置に位置するパネル5を示し、この場合、パネル5は、互いに重なり合い、かつ好ましくは、作動方向Sに直角な平面上に位置しているコンパクトな構造になっている。
【0022】
従って、この構造においては、保護スクリーン20は、コンパートメント3への、および上記コンパートメント3の棚4上に配置された製品へのフリーアクセスを可能にするように、折畳まれて閉じている。
【0023】
図4は、上述したコンパートメント3の第2の閉位置におけるパネル5を示し、この場合、該パネルは、作動方向Sに沿って広げられた伸長構造で配置されている。
【0024】
この構造においては、保護スクリーン20は、コンパートメント3を閉じるように、ベローズ状に開いて伸びている。従って、パネル5は、該第1の位置から第2の位置へ移動するためにベローズ状に開くように、互いに接続されており、好ましくは、蝶番で取付けられている。
【0025】
パネル5は、平行移動で他のパネル5を駆動する、スクリーン20の第1の駆動パネル5a上で作動するけん引装置9からなる手段によって作動される。
【0026】
パネル5は、好ましくは、四辺形形状を有し、2つの対向するスライド側部6と、該パネル間の接続部の2つの対向する辺7とを備える。
【0027】
パネル5は、有利には、閉じるべきコンパートメントの大きさにより、数が変わり、図示した実施例においては、該パネルは5つである。
【0028】
スライド側部6は、これらの全体で、保護スクリーン20の2つの対向するスライド側部20aを画成する。
【0029】
各パネル5は、好ましくは、少なくとも、パネル5の2つの対向するスライド側部6をカバーし、パネル5の2つの結合辺7を少なくとも部分的にカバーするカバーリングプロファイル8内に少なくとも部分的に組立て構成されている。
【0030】
隣接する2つのパネル5は、有利には、カバーリングプロファイル8に位置する各ヒンジ点17で接続されている。
【0031】
上記プロファイル8は、特定の実施形態においては、パネル5の一体部分とすることができる。しかし、以後、上述した解決法に関して、パネル5から独立したプロファイル8の説明を行う。
【0032】
クロージングシステム1は、保護スクリーン20を作動させるための、少なくとも1つの、該パネルのけん引装置9も備える。
【0033】
駆動パネル5aは、けん引装置9に動作可能なように接続されており、該駆動パネルは、残りのパネル5を作動方向Sに沿って引っ張り、それにより、保護スクリーン20を該第1の位置から第2の位置へ、逆もまた同様に作動させる。
【0034】
けん引装置9は、少なくとも1つのけん引装置9を備え、該作動方向Sに沿って移動可能な少なくとも1つの駆動バー10を備え、該けん引装置は、これらのパネルをそれぞれ上下させて、コンパートメント3を開閉するために、少なくとも駆動パネル5aと関連付けられている。
【0035】
具体的には、駆動バー10は、パネル5のスライド方向Sと平行になっており、該バーは、好ましくは、冷蔵キャビネット2の上または中に配置されたモータ11によって作動される。
【0036】
また、けん引装置9は、駆動バー10に結合され、かつ駆動パネル5aに接続されたけん引ブロック12も備えており、バー10と平行に剛体的に移動するけん引ブロック12は、作動方向Sに沿って駆動パネル5aを引っ張り、このことが、残りのパネル5の引き上げも促進する。
【0037】
けん引ブロック12は、好ましくは、駆動パネル5aの支持及び持ち上げ、およびけん引ブロック12に対する該パネルの相対的回転を可能にするように、カバーリングプロファイル8において、駆動パネル5aに結合されている。
【0038】
駆動バー10の長手進行方向の軸方向に沿って、複数の穴13が1列に並んで設けられており、この場合、けん引ブロック12は、調節可能な位置に固定することができる。
【0039】
各けん引ブロック12の取付けの位置は、2つの連続する棚4の間の距離に依存し、パネル5の移動方向に沿って、1つの収容コンパートメントを画定する。
【0040】
図6及び図7に示すように、クロージングシステム1は、パネル5のスライド側部6及びけん引装置9の両方に動作可能なように結合された、パネル5のための少なくとも1つの支持及びガイド要素14をさらに備える。好ましくは、1つずつパネル5の各スライド側部6のために、明確に対称的に、2つの支持及びガイド要素14がある。
【0041】
図5によく示されているように、支持及びガイド要素14は、けん引装置9を収容できる少なくとも1つのスライドシート16と、特に駆動バー10とを備えるセクションバー15を備える。
【0042】
有利には、パネル5の重量のバランスをとり、かつ該重量を支持するために、共に同じ駆動パネル5a上で作動する2つのけん引装置9があり、これら2つの装置は、同期運動で、およびそれぞれの支持及びガイド要素14に結合されて2つの駆動バー10に固定されている。
【0043】
保護スクリーン20は、駆動パネル5aと反対側の端部に、テールパネル5bを備える。
【0044】
第1の作動位置において、すなわち、該コンパートメントの開形態において、パネル5は、棚4の前縁部4aと、棚4の前部要素18、典型的には、値札支持体との間の、棚4の前方に位置するシート19内に完全にまたは部分的に収容することができる。
【0045】
本形態において、スクリーン20は折畳まれており、そのため該パネルは、実質的に水平位置において、または、図1及び3に示すように、作動方向Sに対して直角な位置で、互いの上に位置している。
【0046】
本形態において、パネル5は、製品の完全な視認性を可能にし、かつコンパートメント3へのアクセスを可能にするために、関連する棚の前部要素18の背後に、少なくとも部分的に隠れている。
【0047】
テールパネル5bは、第1の位置から第2の位置への、および逆の場合も、パネル5の正しい動作を確実にできるように、収容シート19のベース19aに固定されており、好ましくは、図4に示すように、該シートに蝶番で取付けられている。
【0048】
添付図面1及び2は、縦型冷蔵キャビネットの実施例を示す。この構造においては、パネル5は、垂直パネル上を垂直方向に、すなわち、キャビネット2の高さ方向にスライドする。
【0049】
半縦型キャビネットの場合は、冷蔵空間を外部環境と隔離する理想的なパネルは、床に対して直角ではないが、傾斜しており(例えば、コンパートメント3を画定する棚4は、該キャビネットのベースから頂部へ徐々に小さくなっていく奥行きを有するため)、パネル5は、水平に対して、すなわち、該キャビネット自体の支持面に対して傾斜した斜面上をスライドする。
【0050】
添付図面は、実質的に垂直面をスライドすることが可能なパネルを有するクロージングシステム1の好適な構造を示す。
【0051】
具体的には、スクリーン20は、好ましくは、パネル5の正しい動作、およびスクリーン20の正しい折畳みを可能にするために、テールパネル5bと、シート19のベース19aとの固定箇所17bは、駆動パネル5aとけん引ブロック12との固定箇所17aと、垂直方向で位置が合っていないため、実質的に斜め方向に沿って配置されている。換言すれば、図4に示すように、駆動パネル5aとけん引ブロック12との固定箇所17aは、駆動バー10上に位置しており、一方、テールパネル5bと、シート19のベース19aとの固定箇所17bは、対角線上の対向位置に位置している。
【0052】
本発明のクロージングシステム1は、中に収容された製品に可逆的に接近するために、および環境への熱分散を最小限にするために、冷蔵キャビネット2を構成する各コンパートメント3に個別に結合することができる。そのため、各個別の製品収容コンパートメント3は、それぞれのクロージングシステム1によって、および具体的には、けん引装置9によって持ち上げられる保護スクリーン20を画成し、ベローズ状に展開して、図1及び図3に示すように、該パネルが相互に重ね合わせられる第1の位置から、実質的にコンパートメント3の高さに一致する、図2及び図4に示すように、該パネルが作動方向Sに沿って配置される第2の位置へ移動される、パネル5からなる群によって閉じられる。
【0053】
該システムは、パネル5の開放を制御することが可能な、図示しない制御装置も備える。具体的には、上記制御装置は、例えば、ユーザの存在を検知するポジションセンサまたは容積測定センサを備えて、けん引バー10を作動させるモータ11も駆動する中央ユニットへ、けん引ブロック12を介して情報を伝達し、パネル5の開閉を引き起こすことができる。
【0054】
従って、該システムは、上述したように、例えば、所定回数の、または、顧客があるエリアに入ってきたときの、あるいは、顧客が該キャビネットに近づいてきたときの、キャビネット全体の棚の同時開放、または、該棚の一部の同時開放によって容易に自動化される。同様の自動化メカニズムを、クロージング段階に対して与えることができる。
【0055】
別法として、該制御装置は、手動にすることができ、およびユーザが直接作動させることもできる。
【0056】
手動による作動および自動化された作動の両方の場合において、コンパクトな3が閉じられる際、けん引ブロック12は、上方へ移動し、駆動パネル5aを引っ張り、このことが、残りのパネル5を持ち上げて、該残りのパネルを展開させる。
【0057】
反対に、コンパートメント3の開放中には、駆動バー10は、けん引ブロック12の下方への移動を引き起こし、そのため、駆動パネル5a及び残りのパネル5も、これらの重量によって同時に下方へガイドされて移動する。
【0058】
これらのパネルは、シート19のベース19a上に支持されるまで、セクションバー15によってもガイドされて、落下により下方へ移動する。
【0059】
この位置において、パネル5は、客の視界から外れると考えることができる。
【0060】
別法として、パネル5の一部は、製品を隠さないように十分に低いが、一般的に、下方へわずかに傾斜している該棚から製品が滑り落ちないように十分に低いため、製品ホルダとして機能するように、視界の中にあってもよい。
【0061】
好ましくは、同じ列の収容コンパートメントのクロージングシステム1は、同時に作動される。別法として、互いに結合されておらず、かつ電気モータによって個別に作動される複数の駆動バー10があってもよい。
【0062】
パネル5は、該棚の上に配列された製品の視認性を安定して確実にするために、製品透明な材料、例えば、プラスチック、ガラスまたはメタクリル樹脂で形成される。また、クロージングシステム1は密閉されてはおらず、その結果、該パネルが曇って、製品の視認性を一時的に阻害するのを防ぐ空気の一定の再循環がある。
【0063】
説明したクロージングシステムはモジュール式であり、すなわち、該システムは、垂直展開、傾斜展開または水平展開を用いた、冷蔵キャビネットの全ての棚または展示カウンターに対して適用することができ、また、該システムは、製品を収容する異なる寸法及び高さのコンパートメントに適応させることができる。駆動バー10に存在する穴は、2つの連続する棚の間の高さの区別によって、該パネルの行程を決めることが可能である。そのため、上記クロージングシステムは、典型的には、説明した種類のディスプレイケースの場合の該棚の高さ位置を変更する必要性に対応する。該棚が、一旦、所望の高さに配置されると、該高さは、様々なけん引装置および具体的には、当接ブロックの高さを調節するのに十分であり、その結果、該開放位置においては、該パネルは、上にある棚(または天井)に干渉することなく正しい高さに達し、一方、下方端部への停止の場合は、該パネルは、該けん引装置の実際の最大行程に関係なく、どのような場合でも、重力によって該棚の前部で停止するため、調節は必要ない。
【0064】
該駆動パネルの動きは、数センチメートル程度に比較的限定されるため、該システムは、該開放位置から閉位置へ、数秒程度の短時間で進み、該システムを自動化することが可能である。
【0065】
従って、上記説明したクロージングシステムは、日中クロージングシステムの利点と、夜間クロージングシステムの利点を兼ね備えて、良好な視認性、および製品への容易なアクセスを可能にすると共に、各コンパートメントが個別に閉塞されるため、閉店時及び特に開店時の両方において、エネルギー消費が限定される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】第1の作動位置における、本発明によるクロージングシステムを備える冷蔵キャビネットの側断面図を示す。
【図2】第2の作動位置における、本発明によるクロージングシステムを備える冷蔵キャビネットの側断面図を示す。
【図3】第1の作動位置における、本発明のクロージングシステムの側面図を示す。
【図4】第2の位置における本発明のクロージングシステムの側面図を示す。
【図5】本発明のクロージングシステムの詳細部の部分断面図を示す。
【図6】第1の作動位置における、本発明のクロージングシステムの部分断面斜視図を示す。
【図7】第2の作動位置における、本発明のクロージングシステムの部分断面斜視図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵キャビネット用クロージングシステムであって、
2個ずつ互いに接続され、および複数のパネル(5)が、互いに重なり合い、かつ作動方向Sに対して直角の平面に置かれているコンパクトな形態になっている、冷蔵キャビネット(2)のコンパートメント(3)の開放の第1の位置と、前記パネルが、作動方向(S)に沿って分散している伸長した形態になっている、前記コンパートメント(3)の閉塞の第2の位置との間で、作動方向(S)に沿って移動可能である複数のパネル(5)と、
前記複数のパネル(5)を支持し、かつガイドする少なくとも1つの要素(14)と、
前記複数のパネル(5)を作動させることが可能な、前記複数のパネルの少なくとも1つのけん引装置(9)と、を備え、
前記クロージングシステム(1)は、コンパートメント(3)内に収容されている製品に可逆的にアクセスするために、前記冷蔵キャビネット(2)を構成する各コンパートメント(3)に結合することができることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記複数のパネル(5)が透明であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
2個ずつ互いに蝶番で取付けられた前記複数のパネル(5)は、前記コンパートメント(3)のための保護ベローズスクリーン(20)を画成する単一の構造を構成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のパネル(5)は、前記けん引装置9に動作可能なように接続され、かつ前記第1の位置から第2の位置へ、残りのパネル(5)を駆動することが可能な駆動パネル(5a)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数のパネル(5)は、前記第1の位置において、棚(4)の前縁部(4a)と、前記棚(4)自体の前部要素(18)との間の、前記コンパートメント(3)の棚(4)の前方に位置するシート(19)内に収容することができることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記パネル(5)は、前記第1の位置において、コンパートメント(3)内に収容されている製品の完全な視認性を可能にするために、および前記コンパートメントへのアクセスを可能にするために、それぞれの収容コンパートメント(3)の棚(4)の前部要素(18)の背後に少なくとも部分的に隠れていることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記パネル(5)は、前記第2の位置から第1の位置への前記パネルの正しい折畳みを確実にできるように、前記収容シート(19)に蝶番で取付けられたテールパネル(5b)を備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
各パネル(5)は、少なくとも2つの対向するスライド側部(6)をカバーするカバーリングプロファイル(8)内に少なくとも部分的に組立て構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数のパネル(5)は、対向するスライド側部(6)を画定するそれぞれのカバーリングプロファイル(8)に、互いに蝶番で取付けられていることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
支持及びガイド要素(14)は、前記複数のパネル(5)の少なくとも第1のスライド側部(6)に配置され、かつ前記けん引装置(9)に結合された少なくとも1つのセクションバー(15)を備え、前記セクションバー(15)は、前記けん引装置(9)を収容可能な少なくとも1つのスライドシート(16)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数のパネル(5)のそれぞれのスライド側部(6)に、互いに対向する位置に配置された少なくとも2つの支持及びガイド要素(14)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記けん引装置(9)は、前記複数のパネル(5)の作動方向(S)に沿って移動可能である少なくとも1つの駆動バー(10)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記けん引装置(9)は、残りのパネル(5)の持ち上げも推進する前記駆動パネル(5a)を、作動方向(S)に沿って引っ張るために、前記駆動バー(10)に結合され、かつ前記駆動パネル(5a)に蝶番で取付けられた少なくとも1つのけん引ブロック(12)を備えることを特徴とする請求項4及び請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記けん引ブロック(12)は、前記駆動パネル(5a)の少なくとも2つのスライド側部(6)を画定するプロファイル(8)に固定されていることを特徴とする請求項8及び請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記けん引ブロック(12)は、調節可能な位置で駆動バー(10)に固定されていることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記駆動バー10は、けん引ブロック(12)の取付け位置を調節するために、前記バー(10)の長手方向の展開に沿って位置合わせされた複数の穴(13)を備えることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
各々が、互いに対向する位置において、第1の駆動パネル(5a)のそれぞれの第1のスライド側部(6)に結合され、かつそれぞれの支持及びガイド要素(14)と動作可能なように接続されている2つのけん引装置(9)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数のパネル(5)は、垂直面に沿ってスライドすることを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数のパネル(5)は、斜面に沿ってスライドすることを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記システム(1)の開放を制御することが可能な少なくとも1つの制御装置を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
食品の収容のための複数のコンパートメント(3)を備える冷蔵キャビネットであって、請求項1〜請求項20のうちの1項以上に記載の、各収容コンパートメント(3)に結合されたクロージングシステム(1)を備えることを特徴とする冷蔵キャビネット。
【請求項22】
個々の収容コンパートメント(3)に結合されたクロージングシステム(1)が、同時に作動されることを特徴とする請求項21に記載の冷蔵キャビネット。
【請求項23】
個々の収容コンパートメント(3)に結合されたクロージングシステム(1)が、個別に作動されることを特徴とする請求項21または請求項22に記載の冷蔵キャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−42233(P2010−42233A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−305093(P2008−305093)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(508296587)インドゥストリエ・スカファラテュレ・アレダメンティ・アイエスエー・エス.ピー.エー. (2)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIE SCAFFALATURE ARREDAMENTI ISA S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via del Lavoro, 5, 06083 BASTIA UMBRA(PG), ITALY
【Fターム(参考)】