説明

冷飲料ディスペンサのタッチパネル組立体を構成する方法

【課題】冷飲料ディスペンサのタッチパネル組立体において、主要な銘柄に対する視感度を高める。
【解決手段】冷飲料ディスペンサのユーザの操作を増大する方法であって、a.第1電極フィールドを展開する第1電極トレースを提供するステップ、b.第2電極フィールドを展開する第2電極トレースを提供するステップ、c.タッチパネル組立体の第1電極トレース及び第2電極トレースに同一の風味を割り当てるステップ、及びd.第1電極フィールド及び第2電極フィールドのいずれか又は両方を中断するタッチを単一作動領域として判断し前記風味に増大された存在をもたらすステップ、を含む方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ディスペンサ(dispenser;分与機)のタッチパネル組立体を構成する方法に関し、一層特に本発明を限定するものではないが、飲料ディスペンサの風味(flavors)を形成することに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を分与する工業において、ディスペンサは普通、販売促進において用いる大きな飲料会社の媒体と考えられる。市場における飲料ディスペンサは、普通には取引高(volume)に基いて割り当てられる。この手順は飲料会社及びそこの製品ベースに閉じ込めるのに向いている。全ての主要な飲料会社は、取引高の高い複数の製品即ち主要な銘柄(brands)及び取引高の低い複数の製品即ちマイナーな銘柄を含む製品ベース(product base)をもつ。近年製造業者の製作したディスペンサは製品バルブ構成をもつので、これらの異なった主要な銘柄とマイナーな銘柄には通常同じサイズのラベルが付けられる。この製品バルブ構成では、ディスペンサの幅は、通常、バルブの数とそれらに関連したラベルとの間で一様に分割される。ディスペンサにおいて風味が同じでない限り、このように、主要な銘柄とマイナーな銘柄のラベル空間は通常同じである。このプロセスは、実際には主要銘柄に対する消費者の視感度を高めない。これは通常、ある風味(特色)を強調するマークウェス又は他のマークにより行われる。
【0003】
更に、殆どのディスペンサは機械的に駆動され、通常ハードウエアを交換せずに銘柄の数を変えることができない。従って、容易に構成でき、それにより消費者が主要銘柄対マイナー銘柄の市場及び視感度を別個に反応できるディスペンサを提供するのが有利である。
【発明の開示】
【0004】
本発明によれば、飲料を分与する飲料ディスペンサは、タッチパネル組立体、カーボネーター(carbonator; 炭酸ガス飽和器)における取外し可能な管継手(fittings)、及びディスペンサのフロントから取外しできるカーボネーターポンプ組立体を有する。タッチパネル組立体は、ユーザ操作盤をバックライト照明しかつディスペンサを可視表示する光源を備える。タッチパネル組立体は更に、コントローラ及び電極フィールドを発生する電極トレース(electrode traces)をもつ電極ボードを備える。電極フィールドにおける中断はコントローラで認識でき、飲料の分与のためのユーザ入力として機能する。
【0005】
電極フィールドにおける中断の解釈は、2つの隣接した電極が単一風味の選択として解釈されるように、形成し得る。この構成において、主要銘柄は、タッチパネル組立体において増大されたフロント表示及び作動面積を占め得る。タッチパネル組立体の形成はコントローラを用いて手動的又は自動的に行われ得る。
【0006】
カーボネーターにおける取外し可能な管継手は、各々オリフィスを備え、オリフィスを介して炭酸化すべき水はカーボネータータンクに入らなければならない。管継手が取り外せることにより、クリーニング動作及びカーボネーター調整動作を現場で行うことができる。本発明は更に、交換又は保守のために管継手を取り外す方法を含む。
【0007】
カーボネーターポンプ組立体は、ディスペンサと一体である。カーボネーターポンプ組立体は、飲料ディスペンサのフロント部分に配置され、そして飲料ディスペンサのフロントから保守するため取外しできる。カーボネーターポンプ組立体を取外しできる方法も開示される。
【0008】
従って、本発明の目的は、ディスペンサを視的に表示するためにバックライトタッチパネル組立体を備えた飲料ディスペンサを提供することにある。
【0009】
更に、本発明の目的は、構成可能な電極トレースをもつタッチパネル組立体及び電極トレースで発生した電極フィールドにおける中断をユーザ入力として解釈するコントローラを備えた飲料ディスペンサを提供することにある。
【0010】
更にまた、本発明の目的は、各々炭酸化すべき水を通さなければならないオリフィスをもつ複数の取外し可能な管継手を備えたカーボネーターを提供することにある。
【0011】
更にまた、飲料ディスペンサのフロント部分からアクセスできる一体のカーボネーターポンプ組立体を備えた飲料ディスペンサを提供することにある。
光分割器/反射器が、一様な照明構成図を表示するため光源を拡散する請求項4記載のタッチパネル組立体。
【0012】
本発明の更に別の目的、特徴及び利点は以下の説明から当業者には明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
要求により、本発明の詳細な実施形態について説明するが、記載する実施形態は、種々の形態で実施され得る本発明の単なる例示あることを理解すべきである。更に、画面は必ずしも比例尺である必要がなく、また特定の構成要素又はステップの特徴を示すため幾つかの特徴は強調され得ることも理解すべきである。
【0014】
本発明は、カーボネーターポンプ保守及び主要な銘柄(brand)対マイナー銘柄のソフトドリンク及び風味付けの構成を含むディスペンサの保守問題を解決するディスペンサの設計である。新しい設計は、ディスペンサのフロントからカーボネーターモータ及びポンプ組立体に対してアクセスを行い、また主要銘柄からマイナー銘柄へ及びマイナー銘柄から主要銘柄へ容易に構成できる変換ならびに風味付けを行う。本システムはまた、発光ダイオード(LED)の使用によりユーザ操作盤の背面照明を行う。操作盤及びバルブハードウエア構成要素は相互にモジュラーパネル組立を行い、それによりディスペンサの組立の更なる融通性をもたらす。
【0015】
図1に示すように、ディスペンサ100はプロセッサ制御型飲料ディスペンサであり、消費者は機械にアプローチして操作盤から選択することができる。この好ましい実施形態において、ユーザはアイス、水、飲料、風味料などを分与できる。ディスペンサ100はハウジング150、多数のタッチパネル組立体200、販売商品表示部151、スプラッシュプレート152及びラッパー164を備える。タッチパネル組立体200は、消費者によるアクセスのためディスペンサ100のフロント105に配置される。販売商品表示部151は視覚で確認するためタッチパネル組立体200の上方に配置される。スプラッシュプレート152は更にディスペンサ100のフロント105を閉じる。残りの側部はラッパー164の使用により閉じられる。蓋106はディスペンサ100の頂部を閉じる。
【0016】
ハウジング150は、コールドプレート組立体153、カーボネーターポンプ組立体154、アイスリザーバライナー155、アイスパドルホィール156、パドルホィールシュラウド157及び発泡体158を備える。内部空洞165をもつアイスリザーバライナー155はコールドプレート組立体153上に位置する。アイスリザーバライナー155及びコールドプレート組立体153はディスペンサハウジング150の内部に収容され、コールドプレート組立体153とハウジング150との間に空洞が形成される。この空洞には絶縁のために発泡体158が充填される。リザーバライナー155の内部空洞165は分与するためのアイスを蓄えるのに用いられる。図1a及び図1bに示すように、アイスパドルホィール156は内部空洞165に設けられ、そしてアイスパドルホィール156を回転するモータ106に接続できる。アイスパドルホィール156の下方部分はシュラウド157で包囲され、アイスを分与するためパドルホィール156に向かって強制する。アイスパドルホィール156は回転して、ライナー155及びディスペンサハウジング150を通る分与ポート108へ送る。この動作は、ディスペンサ100のフロント105にも受けた分与レバー174を押し下げることにより行われる。
【0017】
コールドプレート組立体153は多数の濃縮物管160、炭酸化してない水回路162、及び炭酸水回路163を備え、これらはすべて分与前の商品を冷却するコールドプレート159に配置される。コールドプレート組立体153は、2001年9月24日出願した発明の名称Beverage Dispensing with Cold Carbonationの米国特許第6,574,981号明細書(この米国特許明細書は参照文献として本明細書に結合される)に開示されたような現場鋳込カーボネータータンク161を備える。濃縮物管160は入口180と出口181とを備え、バーブ管継手182を介して濃縮物源に接続できる。バーブ管継手182は、保守及び接続のためにディスペンサ100のフロント105からアクセスできる。濃縮物管160は上方にのび、曲げられてコールドプレート159のフロント面175に入る。濃縮物管160はコールドプレート159の内部において多重に通り、予想の流量のために適切な冷却長さとなるようにされる。濃縮物管160はコールドプレート159を出て、垂直平面に沿って上方へタッチパネル組立体200に到達し、そこで水平にのびる。濃縮物管の出口181はバックブロック176の流体通路191に接続する。バックブロック176は、水などと混合するために濃縮物管160を分与弁177に接続する流体通路191を備える。
【0018】
炭酸化されてない水回路162は、水源から分与用の二つの最内方分与バルブ178へ水を供給するのに用いられる。この好ましい実施形態では、炭酸化されてない水回路162は、プレーン水管179を備え、このプレーン水管179はプレーン水管入口183及びプレーン水管出口184をもつ。コールドプレート159の内側において、炭酸化されてない水回路162は、マニホールド及び蛇紋石コイルを、この好ましい実施形態では、各々二つずつ備え、二つの立ち上り管186に通じる。立ち上り管186はコールドプレート159を出て、バックブロック176に取り付け、バックブロック176はプレーン水分与バルブ178に取り付ける。プレーン水入口183はバーブ管継手190を備え、そして水源に接続できる。バーブ管継手190は保守及び接続のためにディスペンサ100のフロント105の近くに配置される。
【0019】
炭酸水回路163はディスペンサ100のフロント105の近くでコールドプレート159の外側で始まる。炭酸水回路163は、入口管173、カーボネーターポンプ組立体154、カーボネーターポンプ出口管194、チェックバルブ195、延長管196及びコールドプレート入口管197を備える。入口管173は、入口198及び出口199を備える。入口198は、水源に接続するバーブ管継手172を備える。バーブ管継手172は保守及び接続のためディスペンサ100のフロント105の近くに配置される。入口管173の出口199はカーボネーターポンプ組立体154に接続する。
【0020】
カーボネーターポンプ組立体154は、モータ171に接続できるポンプ170及び取付けブラケット167を備える。ポンプ170は入口ポート168及び出口ポート169を備える。入口管173の出口199はポンプ入口ポート168に接続する。ポンプ170の出口ポート169はポンプ出口管194の第1端部251に接続できる。ポンプ出口管194の第2端部252はチェックバルブ195の入口ポート107に接続する。チェックバルブ195の出口ポート253は、延長管196の入口ポート254に接続できる。延長管196の出口ポート255はコールドプレート入口管197を介してコールドプレート組立体153に接続する。コールドプレート入口管197は下方へのび、曲がってコールドプレート159のフロント面175に入る。
【0021】
コールドプレート159の内側において、コールドプレート入口管197は、多数の、この好ましい実施形態では四つの蛇紋石回路109に分割され、コールドプレート159内に幾つかの通路を形成し、熱伝導率及び予期流量に対して適切な長さを利用できるようにする。蛇紋石回路109は後方ヘッダー管111にマニホールドされる。後方ヘッダー管111は一対のオリフィス供給管112に接続し、オリフィス供給管112の各々は、カーボネータータンク161及びコールドプレート159の背側に設けたオリフィスハウジング258に接続する。
【0022】
この好ましい実施形態において、第1側部259及び第2側部286をもつオリフィスハウジング258はカーボネータータンク161に不変的に取り付けられ、それで第2側部286はカーボネータータンク161の水流入口ポート287に整合する。オリフィスハウジング258は第1側部259から第2側部286へのびる第1アパーチャ260を備える。第1アパーチャ260はカーボネータータンク161の水流入口ポート287に整列する。第1アパーチャ260は、二つの異なる直径部、即ちプラグ直径部261とオリフィス直径部262とをもち、各々ねじが設けられる。オリフィスハウジング258は、オリフィス供給管112を受入れる第2アパーチャ263を備える。第2アパーチャ263は外面288から第1アパーチャ260へのびる。
【0023】
取外し可能な管継手264はオリフィス265、主直径部267及びマイナー直径部266を備え、オリフィスハウジング258の第1アパーチャ260の内側に嵌合し、マイナー直径部266の外部ねじはオリフィス直径部262の内部ねじに係合し、オリフィスハウジング258の内側に取外し可能な管継手264を固着する。オリフィス265はオリフィスハウジング258の第1アパーチャ260及び入口ポート287と整列する。スロット268は、ドライバーで取付けたり取外したりする管継手264の頂面に配置される。プラグ269はねじ付き部分271及びフランジ272を備え、ねじ付き部分271の外部ねじをオリフィスハウジング258の第1アパーチャ260のプラグ直径部261の内部ねじに係合することで炭酸水回路163をシールするのに用いられる。流体通路は、プラグ269のフランジ272にOリング溝273及びOリング270を用いることにより、シールされる。
【0024】
カーボネータータンク161の入口ポート287に管継手264を取外し可能に取付ける実施形態を含めて上記実施形態の変形が可能であることは当業者には明らかであるべきである。最も簡単な実施形態では、図2gに示すように、カーボネータータンク161は、内部ねじ付きの入口ポート287、第1端部113と第2端部114をもつ管継手264及びオリフィス供給管112を備える。管継手の第1端部113は、入口ポート287の内部ねじに係合するのに適した外部ねじを備える。管継手264の第2端部114は、オリフィス供給管112に係合する突起部115を備える。シーリングはOリング116又はフレア接続を用いて行うことができる。フレアナットのような、当業者に公知の種々の機械的緊締方法を用いてオリフィス供給管112を管継手264に固着してもよい。この構造により、炭酸化すべき水を、オリフィス供給管112から管継手264のオリフィス265を通ってカーボネータータンク161に流すことができる。
【0025】
この好ましい実施形態では、管継手264は取外したり交換できる。管継手264の取外しは、標高の高い環境、水温が異常に高い又は低い環境、或いはオリフィス265の障害のようなカーボネータータンク161の調整状況において必要であり得る。オリフィス265のサイズの変更は、インライン炭酸化及び最終的にはインカップ炭酸化において劇的な効果が得られる。取外し可能な管継手264は、一体ユニットにおけるカーボネータータンク161の故障がディスペンサ100の壊滅的な故障となり得るので、一体的に現場鋳込(cast in place)したカーボネータータンク161においては重要である。
【0026】
調整又は保守のための管継手(fitting)264の取外しは、ディスペンサ100の背側から行われる。図2fに示すように、取外し操作はステップ26で炭酸ガス回路を減圧することで開始する。次に、ステップ27では、水回路が減圧される。ラッパー164はステップ28に示すようにプラグ269にアクセスするためにディスペンサ100から取外す必要がある。取外し操作はステップ29に示すようにレンチか又は標準工具を用いてオリフィスハウジング258からねじ込みプラグ269を外すまで続く。こうしてプラグ269が取外されると、管継手264は、スロット268にドライバーをはめ込み、オリフィスハウジングを反時計方向に回すことによりオリフィスハウジング258から取外され得る、ステップ30。この時点で、管継手264は交換したりクリーニングできる、ステップ31。交換又はクリーニングの際に、ステップ32に示すように、使用すべき管継手を取付ける。次のステップ33において、プラグ269が装着される。プラグ269の装着には、テフロンテープ又は糸シーラントを使用して、加圧回路に漏れがないようにする。保守業者はラッパー164を再装着する、ステップ34。ラッパー164の装着後、水回路は加圧され得る、ステップ35。最終ステップ、即ちステップ36では、炭酸ガス回路を加圧する。
【0027】
炭酸化すべき水は、オリフィスハウジング258から取外し可能な管継手264を通り、カーボネータータンク161に入る。カーボネータータンク161はコールドプレート159に配置される。カーボネータータンク161は頂部管274、底部管275及び二本の側部管276を備え、これらの管は全て中空である。管274、275、276の端部は互いに接続されて中空の矩形構造体を形成する。炭酸水回路163は更に、一対の炭酸水出口277、蛇紋石コイル285をもつ後冷却回路、後冷却マニホールド278、及び各分与バルブ177に対する炭酸水立上り管279を備える。炭酸化の後、炭酸水はカーボネータータンク161から二つの炭酸水出口277を通り後冷却マニホールド278に入る。炭酸水は、後冷却マニホールド278から炭酸水立上り管279に入る。立上り管279は上方へのびてバックブロック176に接続する。バックブロック176は分与バルブ177に接続し、炭酸水回路163を完成する。
【0028】
カーボネータータンク161は更に、ガス入口管280、ガイド管363、プローブ管継手281及びプローブ組立体282を備える。ガス入口管280の第1端部283は炭酸ガス供給源に接続できる。ガス入口管280の第2端部284は、カーボネータータンク161の頂部管274に炭酸ガスを供給するため、カーボネータータンク161の頂部管274に接続できる。カーボネーター系のガス側はほぼ70〜80ポンド/平方インチに加圧される。ガイド管363はカーボネータータンク161内に堅固に取付けられ、そしてプローブ管継手281と同軸であり、カーボネータータンク161の内部に入りかつカーボネータータンク161における抵抗を測定する位置にプローブ組立体282を構成する。ガイド管363の両端部は開放し、水及び炭酸ガスをずれのかの方向に流れさせる。ガイド管363は更に、ドレーン管363とカーボネータータンク161との間の一様でないドレーンを最少化するため多数のドレーン/充填ポート370を備える。プローブ管継手281は第1内径部341と第2内径部342を備え、プローブ組立体282を受入れるように構成される。
【0029】
好ましい実施形態では、プローブ組立体282で測定した抵抗値はサンプル位置に液体又はガスの存在間を判別するためマイクロコントローラで使用される。プローブ組立体282は管継手端部294及びプローブ先端部295を備える。管継手端部294は、プローブ本体296、一対のOリング297、絶縁体343、基準線344、プローブ線345、及びプローブ353を備える。プローブ本体296は導電性材料から成る。この好ましい実施形態では、プローブ本体296はステンレス鋼から成る。プローブ管継手281と相補的な形状のプローブ本体296はまた、対のOリング297を受ける外方本体直径部348に一対のOリング溝347を備える。プローブ本体296は更に基準線344と係合するポケット349を備え、基準線344はポケット349の周囲部350と直接接触する。プローブ本体296は更に、プローブ管継手281の第1内径部341と第2内径部342との間の面取り部352と係合する十分深い直径部351を備える。プローブ353は取付け位置において軸線方向にプローブ本体296を通ってのびる。絶縁体343は、プローブ本体296においてプローブ353のまわりに配置され、それでプローブ353はプローブ本体296から電気的に絶縁される。プローブ353は更に、プローブ先端部295までのびる絶縁体354によってカバーされるが、プローブ先端355は露出される。プローブ先端部295はプローブ先端355、第2絶縁体356及び絶縁体354を備える。第2絶縁体356はガイド管363においてプローブ先端355を中心決めする。
【0030】
組立てに際して、プローブ組立体282のプローブ先端部295は、プローブ管継手281のガイド管363に挿入される。その後、プローブ本体296の外部本体直径部348はプローブ管継手281の第1内径部341内に摺動し、そしてプローブ管継手281の第2内径部342内に摺動し、十分に深い直径部351がプローブ管継手281の第1内径部341と第2内径部342との間の面取り部352に係合する。第1内径部341は更に外部ねじ358をもつプローブ保持ナット298に係合する内部ねじ357を備える。
【0031】
ディスペンサ100を組立てると、コールドプレート組立体153及びカーボネータータンク161は水平から10°の角度を成す。この状態で、プローブ先端355における水位は低レベル充填ライン359を表す。高レベル充填ライン360は、水位がプローブチップ355に達した後、予定の時間の間、この好ましい実施形態では5.4秒の間カーボネーターモータ170を動かすことで得られる。低レベル充填ライン359以下の炭酸水の量は予備量361として知られる。高レベル充填ライン360は最大充填を表す。高レベル充填ライン360と低レベル充填ライン359との間の量は、ストローク量として知られる。高レベル充填ライン360以上の量はヘッド量362として知られる。ヘッド量362には炭酸ガスが充填される。
【0032】
図3cには普通の状態におけるプローブの動作を示す。ステップ445に示すように、マイクロコントローラは接地線344とプローブチップ355との間の抵抗値を予定の間隔で、この好ましい実施形態では10ミリ秒毎にサンプリングする。マイクロコントローラはガス(炭酸ガス)の読取値及び液体(炭酸水)の読取値と関連した抵抗値を記憶する。ガスの読取値が得られると、マイクロコントローラはステップ446に進み、次のサンプルを分析してそれがガスの読取値であるかどうかを決める。そのサンプルがガスの読取値である場合には、マイクロコントローラはステップ447に進み、計数値を一つ増やす。マイクロコントローラはステップ448に進み、計数値を分析して三つ連続してガスサンプルが得られたかどうか決める。三つのサンプルがガスの読取値である場合には、マイクロコントローラはステップ449に進み、5.4秒の間カーボネーターポンプモータ171を作動するリレーに給電する。マイクロコントローラは計数値を消去し(ステップ450)、ステップ445に戻り、抵抗値サンプルをモニタし続ける。ステップ446においてガスの読取値がない場合には、マイクロコントローラはステップ450に進み、計数値を消去し、ステップ445に戻り、抵抗値サンプルをモニタし続ける。このプロセスを用いることにより、泡の飛びはねや捕捉により誤った読み取りの機会を最少化する。
【0033】
要するに、炭酸水回路163は水源から炭酸化してない水が入り始める。水は入口管173に入り、カーボネーターポンプ170の入口ポート168に移り、ほぼ120ポンド/平方インチまで加圧される。水はその後、カーボネーターポンプ170の出口ポート169から出て、ポンプ出口管194へそしてチェックバルブ195の入口に流れる。一度チェックバルブ195を通過すると、水は逆流できず水供給源を汚染しない。こうして水はチェックバルブ195の出口ポート253から延長管196を通って、コールドプレート組立体153に設けたコールドプレート入口管197に入る。コールドプレート159の内側で水は四つの蛇紋石回路109に分割し、二つの管110に戻り、後方ヘッダー管111に入る。後方ヘッダー管111において、水はオリフィス供給管112内及びオリフィスハウジング258内へ強制され、そして取外し可能な管継手264を通って、炭酸ガスで加圧したカーボネータータンク161の部分内へ強制される。こうして水は炭酸化され、カーボネータータンク161の底に入る。要求時に、炭酸水は出口管277を通って引き出され後冷却回路の蛇紋石コイル285に入る。その後、炭酸水は後冷却マニホールド278に入り、そして分与バルブ177に通じる炭酸水立上り管279に供給される。立上り管279からの炭酸水はバックブロック176を通り、消費のため分与バルブ177に流れる。
【0034】
この好ましい実施形態では、カーボネーターポンプ組立体154は前もって回復不可能な冷却量においてディスペンサ100内に取付けられる。取付け位置はディスペンサ100のフロント105からアクセスできる。カーボネーターポンプ組立体154は、ポンプ170、モータ171及びブラケット167を備える。ブラケット167は多数のねじ付きスタッド289を備え、そしてモータ取付けブラケット292に接続できる。スタッド289は、モータ取付けブラケット292における孔パターンを通り、座金290及びロックナット291で固着される。ブラケット167は、四つのねじ166によってディスペンサハウジング150に接続する。ディスペンサ100の内にカーボネーターポンプ組立体154を取付けることにより、ディスペンサの設置において施さなければならないホースの量を最少化する。一体のカーボネーターポンプ組立体154では、炭酸水回路163に対してただ一つの水源線を設けるだけでよい。別の利点としては、遠隔のカーボネーターに対して外部電力源を設ける必要がなく、即ちディスペンサから遠隔のカーボネーターへの電力線を設ける必要がない。一体のカーボネーター161の構成では、カーボネーターポンプ組立体154はディスペンサ100から直接電力を受ける。
【0035】
この好ましい実施形態では、炭酸水回路163及びカーボネーターポンプ組立体154を示したが、ディスペンサ100は炭酸化してない飲料又は炭酸化したものと炭酸化していないものとの混合物を分与できるように用意できる。炭酸化していない飲料の場合には、ディスペンサにはブーストポンプを用意でき、ブーストポンプをディスペンサ内に一体に設けることは、コスト上の利点及び設備上の利点がある炭酸飲料と非炭酸飲料との両方を提供する場合には、ディスペンサはブーストポンプとカーボネーターポンプの両方を必要とし得る。水圧が異常に低い即ちとっぴである場合には、ディスペンサは更にブーストポンプ及び(又は)アキュムレータを必要とする。
【0036】
カーボネーターポンプ組立体154はディスペンサ100のフロント105から取外され、ディスペンサ100の保守を簡単化する。図4aに示すように、カーボネーターポンプ組立体154の取外しはステップ421で開始し、ディスペンサ100への電力を遮断する。継のステップ即ちステップ422ではスプラッシュプレート152を取外す。保守業者は、ステップ423に示すように炭酸ガス線を減圧する。次に、ステップ424では、炭酸水回路163を減圧する。次に電気接続を遮断する、ステップ425。次に、ステップ426に示すように、ポンプ入口管173をポンプ入口168から取外し、そしてポンプ出口管194をポンプ出口169から取外す。ステップ427では、カーボネーターポンプ組立体154をディスペンサハウジング150に保持する四つのねじ166が取外され、カーボネーターポンプ組立体154をディスペンサ100から分離する。
【0037】
この時点でステップ428において、モータ170か又はポンプ171を保守できる。モータ170を取外すために、保守業者はステップ429に進み、カーボネーターポンプ組立体154からロックナット291及び座金290を取外す。次に、ステップ430に示すように保守業者は固着リング293を緩めて、ステップ431に示すようにカーボネーターポンプ組立体154からモータ170を取外なければならない。ステップ427でディスペンサ100からカーボネーターポンプ組立体154を取外した後保守業者がポンプ171を交換したい場合には、ステップ441に進み、固着リング293を緩めて、ステップ442に示すように組立体からポンプを取外す。
【0038】
保守済みの構成要素又は新しい交換要素は元の組立体に整合しなければならず(ステップ432)、固着リング293はステップ433に示すように緊締される。ステップ434では、保守済みのカーボネーターポンプ組立体154をディスペンサ100内に四つのねじ166で取付ける。ポンプ入口管173及びポンプ出口管194はステップ435で取付けられる。続いて、カーボネーターポンプ組立体154に対する電気接続が再接続され得る、ステップ436。その後、ステップ437に示すように、炭酸水回路163が加圧され、そしてステップ438に示すように炭酸ガス回路が加圧される。最終ステップ即ちステップ439、440では、それぞれスプラッシュプレート153の再取付け及びディスペンサ100への電力の再接続が行われる。
【0039】
ディスペンサ100はこの好ましい実施形態では、各バルブに対してタッチパネル組立体200を使用する。この好ましい実施形態では、四つの多風味ノズル及び四つのタッチパネル組立体200が設けられる。タッチパネル組立体200は取外し可能であり、二つのハーネス210を介してディスペンサ100に接続される。ハーネス210及びコネクタ215は、タッチパネル組立体200を、販売商品221の下側に設けたインターフェースパネル220に接続する。タッチパネル組立体200は四つの緊締具を用いて動かないようにされ、タッチパネル組立体200の動作領域はベゼル205で画定される。
【0040】
タッチパネル組立体200は、図6に示すように、バックパネル301、バルブボード311、光分割器/反射器340、電極ボード321、フロントパネル331、及びデカルコマニア334を備える。バックパネル301は射出成形品であり、底面302、スナップ部305、ねじマウント304、及びバルブボード311の包囲体を成す四つの側部303を備える。バルブボード311は印刷回路ボード319であり、印刷回路ボード319には、マイクロコントローラ312、感知チップ313、LED314、及びハーネスコネクタ315が実装される。光分割器/反射器340は、バルブボード311と電極ボード321との間に嵌合する射出成形部片である。光分割器/反射器340はLED314のグループの各々から光線を分割し、ユーザ操作盤333の照明領域と非照明領域とを明確に分ける線を設けるように構成される。取付けの際に、バルブボード311は四つのねじ316を取付け孔317に通してバックパネル301の内部部分に取付けられる。コネクタ215に対するハーネス接続部315は、バックパネル301の底面302を通るように構成される。
【0041】
電極ボード321は、タッチパネル組立体200の電極トレース323を収容する薄いガラス繊維ボードである。フロントパネル331は射出成形品であり、ユーザ操作盤333及び外側部335におけるスナップ部を備える。電極ボード321はフロントパネル331の内面332の近くに取付けて、ユーザ操作盤333に近接するようにする。電極ボード321は、スイッチ作動信号のためのバルブボード接続部318に取付ける電機接続部322を備える。組立ての際に、フロントパネル331及び電極ボード321は一体ユニットである。電気接続部322は、バルブボード311を収容するバックパネル301にユニットの前半分を整合する前に、バルブボード接続部318に取付ける必要がある。一度接続が成されると、フロントパネル331はスナップ部305、335を用いてバックパネル301の開口部分にスナップ嵌めされて一つのタッチパネル組立体200を形成する。ベゼル(bezel;斜面)205を取付ける前にタッチパネル組立体200にデカルコマニア334を取付ける必要がある。
【0042】
タッチパネル組立体200の組立てた形態では、バルブボード311に配置したLED311は電極ボード321の背後に配置される。この状態において、給電すると、LED314は、タッチパネル組立体200のユーザ操作盤333の側から視ることができる。LED314の光は光分割器/反射器340及び薄い黄色ガラス繊維電極ボード321を通り、消費者の視ている間中明らかに現れる。透明又は半透明マイラー及び(又は)酸化インジウム(ITO)を含む他の電極ボード材料を用いることができる。好ましい実施形態ではガラス繊維が選択される。その理由は、容易に利用できかつ安価であり、また拡散体として機能し、トレースをマスキングするからである。LED314はバルブ特定照明の低価格で容易に利用できる源を構成する。動作において、LED314は規定ルーチンにおいてフラッシング即ちオンオフ切り替えすることによりバルブ又はディスペンサに対して視覚的引き付させ得る。例示的に、マイクロコントローラ312は規定の時間に規定のシーケンスでLEDを作動して消費者をディスペンサ100に引き付ける命令を含み得る。この特性の別の変形例として近接センサーを含み得、近接センサーは、近接センサーのフィールドが貫通される時に、照明シーケンス又は表示の動作をトリガーする。
【0043】
この好ましい実施形態では照明付きディスペンサ100として示したが、非照明型実施形態は、ディスペンサ100にLED314を設けずに、即ち回路パネル335の別の取付け方法で達成され得る。図6aに示すように、回路パネル335は、ラベル334で不透明な成形プラスチックハウジング336に取付けられ得る。代わりの構成は、照明付きディスペンサと関連した構成要素の数及び製造コストを最少化する方法を提供する。
【0044】
こうして組立てたタッチパネル組立体200はベゼル205にスナップ嵌めできる。ベゼル205の付加することにより、更に、ユーザ操作盤333の動作領域を画定する。ベゼル205の構成は変化する商品及び風味料のような添加物で代わり得る。図6bはディスペンサ100用のタッチパネル組立体200に対するベゼル205の構成の例である。これらの例は三つまでの付加的な添加材をもつ2つ、3つか又は4つの銘柄をサポートできる。
【0045】
タッチパネル組立体200はソレノイドを別個に又は同時に制御できる独立装置である。すべての電界効果型トランジスタ(FET)はタッチパネル組立体200の部品であり、従ってタッチパネル組立体200はソレノイドを制御する。図7には、電力供給源420及びソレノイド410に対するベゼル205を備えたタッチパネル組立体200の接続を線図で示す。電力供給源420は、この好ましい実施形態では、ソレノイド410を作動するために24VDC電圧を供給し、また必要ならば、LED314を作動するのに16VDC電源を使用してもよい。多数のタッチパネル200は、同期化照明、及び(又は)後で説明する同時動作におけるバルブの数の制限のような、タッチパネル200間の他の制御を必要としない場合のみ、電力供給源420によって作動できる。
【0046】
九つまでのソレノイド410、即ち4銘柄、3景品、1ソーダ(スパークリング水)ソレノイド410及び1プレーン水(軟水)ソレノイド410はディスベンサ100においてタッチパネル組立体200によって作動できる。タッチパネル200は1銘柄、3までの景品、及びソーダ水及びプレーン水ソレノイド410を含む6ソレノイド410を同時に作動して、“ミッドカルバ”飲料を作ることができる。しかし、殆どの場合、単に一つ又は二つの特別な風味ソレノイド410を一つの銘柄及びいずれかの水ソレノイド410と共に使用する。このシステムを使用することにより、八つまでの銘柄及び六つの特別な風味を含み、電力供給源420で給電される極めて簡単な一つ又は二つのノズル飲料分与ユニットに対する手段を提供する。こうして多ノズルコントローラボードを設けることによる特別なコスト及び複雑さは削除される。
【0047】
ディスペンサ100はタッチパネル組立体200を用いてパネルへのタッチを感知し、そしてソフト飲料を分与するため商品バルブソレノイド410を作動する。タッチパネル組立体200は大きさほぼ5インチ×5インチであり、図8に示すように独立して作動できる九つの別個のタッチ領域501を備える。これらのタッチ領域501は、電極ボード321における七組のトレース502の配置により画定される。この好ましい実施形態では、一トレース502当り一つの感知チップが設けられるが、しかし多数のトレース502を制御できる複数のチップを使用してもよい。作動時に、トレース502は図8aに示すように電極“感知”フィールド505を形成する。図8aに示すように、電極“感知”フィールド505を重ねることにより七つ以上の感知フィールド505が得られ、八番目及び九番目の電極“感知”フィールド506、507が作られユーザ操作盤333の構成に一層大きな融通性がもたらされる。
【0048】
九つの別個のタッチ領域505、506、507は、図8bに示すように、2、3又は4つの異なるソーダ風味、及びバニラ、レモン又は桜桃のような三つの特別な即ち添加風味を調節できる融通性をもつ。大きなタッチ領域は普通、ソーダ銘柄ボタン508として使用され、小さな楕円形領域は普通、特別な又は添加風味及び水ボタン509として使用される。異なるタッチパッドを作動することにより種々の構成を得ることができる。図8cには、この好ましい実施形態において2、3又は4つの風味構成に対して十分に組合さった構成におけるユーザ操作盤を示す。タッチパッドの構成については、設計に融通性があり、図9に示すものを含めてタッチセンサー領域及びタッチパッドの種々のレイアウトをサポートできるので、ここに説明したものに限定されない。
【0049】
動作において、消費者は図9aの方法のフローチャートに記載したように、同一のタッチパネル組立体200から多くの形態の飲料を分与できる。ステップ2において、ディスペンサ100から飲料を入手したい消費者は所望のノズルの下方のドリップトレイにカップを置かなければならない。ステップ3では、消費者は次のステップに関して選択できる。消費者がソーダの銘柄を選びたい場合には、ステップ6に飛び、所望の銘柄ボタン508を押して確保する。マイクロコントローラはタッチパネル上のタッチを感知し(ステップ7)、ソーダ/水及び対応した銘柄のソレノイドを作動する(ステップ8)。消費者が分与した飲料の量に満足する際には、銘柄タッチパッドの押すのを止め(ステップ9)、マイクロコントローラはステップ10に示すようにソレノイド410の作動を止める。その時点で消費者は飲料を取り出す(ステップ11)。消費者が銘柄の飲料に特別な風味を加えたい場合には、ステップ4に記載したように、所望の特別な風味ボタン509を三つまで押して解放させる。マイクロコントローラはこれらのタッチを感知し(ステップ5)、消費者がタッチパネル組立体200における銘柄ボタンを押すのを待つ。消費者はタッチパネル組立体200上の所望の銘柄ボタンにタッチして保持し(ステップ6)、マイクロコントローラはそのタッチを感知し(ステップ7)、適切な特別のシロップ及びソーダ/水ソレノイドを作動する(ステップ8)。こうして消費者がカップ内の量の飲料に満足すると、銘柄ボタン508を押すのを止め(ステップ9)、マイクロコントローラはタッチなしを感知してソレノイドの作動を止める(ステップ10)。それにより消費者はカップ受けから自分の飲料を取り出すことができる(ステップ11)。
【0050】
部分調整した飲料はカップサイズ表示装置(一つのボタンは“小”サイズ飲料、別のボタンは“中”サイズ飲料、また第3のボタンは“大”サイズ飲料である)として用いるか又はボタンの一つを標準(上記のパラグラフで説明したように部分調整しない)、小、中及び大の分与モードの間のトグルとして用いるかによって分与できる。後者の構成の利点は部分調整した飲料に二つまでの特別な風味を添加で切ることにある(部分調整スイッチとして用いられる)異なるモードは特別なフラッシングシーケンスで表され得る。例として、フラッシュなしは標準の分与ルーチンを表し、“速い”フラッシュ(1/4秒毎に一度の程度)は小の分与ルーチンを表し、“中速度の” フラッシュ(1/2秒毎)は中サイズの分与を表し、また遅いフラッシュシーケンス(一秒毎)は大サイズの分を表すことができる。これらのルーチンは各モードを通じてスクロールでき、十分な連続したトグルで元のルーチンに戻るようにできる。
【0051】
ディスペンサ100は、二つの別個の仕方、即ち“能動”及び“受動”モードで作動するように設定できる。“能動”モードでは、ある一定の風味構成のためにどのソレノイドが要求されるかを決めることができる。この態様では、ソフトウエアは風味構成を自動的に変えることができるので、風味構成を変えるのにソフトウエアを変える必要はない。“受動”モードでは、ユーザは、どれが主ボタンであり、どれがマイナーボタンであるかをソフトウエアに手動で確認することにより、タッチパネル組立体200の構成を画定できる。
【0052】
タッチパネル組立体200は図10の正面図に示すように、サイド“A”701及びサイド“B”702を備える。取付け時又は保守時に、構成し直しが望ましい場合には、タッチパネル組立体200は、タッチパネルのサイド“A”701か又はサイド“B”702が主要銘柄領域としてか又はマイナー銘柄領域として用いられるかを決めるように構成しなければならない。構成する前に、オペレータはディスペンサ100に、タッチパッド組立体200の最新の構成を表示させる。LED314は主銘柄として又は順に二つのマイナー銘柄としてフラッシングすることによりディスペンサ100全体の最新の構成を表示できる。この特徴はメニュー構造にトグルされ得る。
【0053】
“受動”構成モードでは、再構成は、図10a及び図10bの方法のフローチャートに示すように、ソフトウエアルーチンを介して行われる。図7aにはディスペンサ100を手動で構成するのにメニュー構造の使用に伴う対話型ステップを示す。このプロセスにおいて、ディスプレイ及びコントローラはオペレータにメニューディスプレイからの選択を入力要求するのに用いられる。ステップ15に示すように、オペレータは“NOZZLE CONFIGURATION(ノズル構成)”と呼ばれるメニューを選択する。そしてマイクロコントローラはオペレータにステップ16においてメニューからノズル番号を選択するよう入力要求する。オペレータはノズル番号を選択する(ステップ17)。マイクロコントローラはオペレータにステップ18に示すように、“A”サイドか又は “B” サイドを選択させる。オペレータはステップ19において構成のために“A”サイドか又は “B” サイドの選択を入力させる。ステップ20において、マイクロコントローラはオペレータに構成のためにタッチ領域505、506、507を選択するよう入力要求する。こうしてオペレータは構成のためにタッチ領域505、506、507を選択する(ステップ21)。ステップ22では、マイクロコントローラは選択したタッチ領域505、506、507を構成し、そしてオペレータに付加的タッチ領域505、506、507を構成させる(ステップ23)。同じタッチパッド上における付加的タッチ領域505、506、507は構成する必要がある場合には、マイクロコントローラはステップ20に戻る。他のタッチパッド変更が必要でない場合には、マイクロコントローラはステップ24に進み、オペレータに付加的なノズル構成を変更させる。付加的なノズル変更が必要である場合には、オペレータは“はい”を表示し、マイクロコントローラはステップ16に戻る。他のノズルを構成する必要がない場合には、マイクロコントローラはステップ25に移り、セットアップメニューを出力する。
【0054】
図10bは、主要又はマイナー銘柄を構成する第2の方法を示す。このプロセスは、ユーザに構成されるべきサイド、特にステップ52に示すように、“A”サイド701又は “B” サイド702を選択するようにマイクロコントローラからの入力要求で開始する。ステップ53において、ユーザは、ユーザ操作盤においてタッチパネルの一つにタッチすることによって構成すべきタッチパネル組立体200のサイドを選択する。こうしてサイドが選択されると、マイクロコントローラはステップ54において主要銘柄(1)か又はマイナー銘柄(2)の構成について入力要求する。そこでオペレータはステップ55に記載したように、主要銘柄についての“1”か又はマイナー銘柄についての“2”を選択しなければならない。
【0055】
オペレータが主要銘柄を選択した場合には、マイクロコントローラはステップ56へ移り、主要銘柄の配置についてユーザに入力要求する。オペレータがステップ57で所望のタッチパッドにタッチするように要求される。この時点で、マイクロコントローラはステップ58に示すようにパッドからタッチ信号又はMENUにおける指示を待つ。単にタッチパッド1がタッチされ即ち選択されると、タッチパッド1からの作動でステップ59、62において主要銘柄を分与する。ステップ60におけるように、単にタッチパッド2がタッチされると、タッチパッド2による作動で主要銘柄を分与する。更に、オペレータがタッチパッド1及びタッチパッド2の両方にタッチすると、ステップ61、62に示すように、両方のタッチパッド1及びタッチパッド2の作動時に主要銘柄を分与する。
【0056】
同様に、オペレータがステップ55でマイナー銘柄2を選択した場合には、ステップ63に示すようにマイクロコントローラは、マイナー銘柄の配置についてユーザに入力要求する。オペレータがステップ64でタッチパッドにタッチし、マイクロコントローラはステップ65においてタッチパネル組立体200からのタッチ信号を待つ。ステップ66において単にタッチパッド1がタッチされると、タッチパッド1からの作動で、ステップ69においてディスペンサはマイナー銘柄を分与する。ステップ68において、単にタッチパッド2がタッチされると、ステップ71に示すように、タッチパッド2による作動でマイナー銘柄を分与する。更に、タッチパッド1及びタッチパッド2の両方にタッチすると、ステップ67、70に示すように、ディスペンサは何も分与しない。
【0057】
ディスペンサの構成に必要な別の操作には、主要銘柄とマイナー銘柄との両方についてフロントベゼル(front bezel;前部斜面)205に属するデカルコマニア(decals;図案)334のセットアップが含まれる。デカルコマニア334のセットアップは通常、ステップ52〜71及びステップ15〜25に示すタッチパッド組立体200の構成後に行われる。図10bのステップ72において、フロントベゼル205は、ステップ73に示すように存在するデカルコマニア334を取外しできるように取外されなければならない。タッチパッド組立体200が再構成されることになる場合には、既存のデカルコマニア334は取外されなければならない。ステップ74では、新しいデカルコマニア334のインストールが行われ、続いて適切な主要又はマイナー銘柄ベゼルがインストールされる。マイナー銘柄については、デカルコマニア334のセットアップはステップ76〜79に記載した手順に従う。バルブ構成の後、フロントベゼル205はステップ76においてデカルコマニア取付け領域にアクセスするため取外さなければならない。オペレータが再構成している場合に、既存のデカルコマニア334はステップ77に示すように取外さなければならない。全てのデカルコマニア334を取外すと、オペレータはステップ78に記載したようにマイナー銘柄デカルコマニア334を取付けできる。更に、オペレータは“2マイナー銘柄”ベゼル205位インストールするように要求される。
【0058】
図10cは、能動モードにおける構成方法のフローチャートを示す。マイクロコントローラがステップ80において給電されると、低電圧“感知”信号がステップ81に示すようにサイドAの銘柄1、2について供給される。低電圧感知信号はソレノイド410を作動せず、それらの信号は排他的にモニタ及び構成の目的のためのものである。ステップ82において、マイクロコントローラはどのくらいの感知が得られたかを決める。サイドAから戻り感知が得られない場合には、マイクロコントローラは銘柄3、4(サイドB)に感知信号を送るように動く(ステップ85)。一つの感知が得られる場合には、タッチパネルは主要銘柄として構成され(ステップ83)、そしてマイクロコントローラはステップ85に動き、感知信号を銘柄3、4(サイドB)に送る。マイクロコントローラがステップ84に示すように二つの感知信号を受けると、タッチパネルはマイナー銘柄として構成され、マイクロコントローラはステップ85に進み、感知信号を銘柄3、4(サイドB)に送り始める。ステップ86において、マイクロコントローラは、タッチパネル組立体200をどのように構成するかを決めるために感知信号応答を評価する。唯一つの感知信号を受けた場合には、サイドBはステップ87に示すように、主要銘柄として構成され、そしてステップ89に進む。二つの感知信号を受けた場合には、マイクロコントローラはサイドBをステップ88に示すように、マイナー銘柄として構成し、そしてステップ89に進む。ステップ86で感知信号を受けない場合には、マイクロコントローラはステップ89に進み、両銘柄1、2(サイドA)及び銘柄3、4(サイドB)が感知信号出力に応じてゼロ読取りを受けたかどうかを決める。銘柄1、2(サイドA)及び銘柄3、4(サイドB)のいずれも読取りを受けていない場合には、バルブはステップ90においてインストールされていないとして構成され、ステップ92において次のバルブに移る。ステップ89において少なくとも一つの信号が受けられた場合には、“NEITHER RECEIVED?(いずれも受けてないか?)に対して“いいえ”と答え、マイクロコントローラはステップ91に進む。両方の信号を受けた場合には、マイクロコントローラはステップ92で次のバルブへ動く。二つの信号の一方がステップ91で受けられなかった場合には、ソレノイドを切り離すか又は線の一つを遮断する必要があり、その結果、ステップ93に“SOLENOID ERROR(ソレノイドエラー)”メッセージが表示される。マイクロコントローラはステップ92に移り、次のバルブに進む。
【0059】
構成のために使用した方法に関係なく、オペレータは、タッチ領域を構成した後、ディスペンサ100に対してデカルコマニア334をセットアップする必要がある。このセットアップ手順はディスペンサ100の受動構成の場合と同じである。図10bのステップ40において、フロンとベゼル205は取外して、ステップ41に示すように既存のデカルコマニア334を取外しできるようにしなければならない。タッチパネル組立体200が再構成されることになる場合には、既存のデカルコマニア334は取外す必要がある。ステップ42では、新しいデカルコマニア334が取付けられ、続いてステップ43に示すように、適切な主要又はマイナー銘柄ベゼル205が取付けられる。マイナー銘柄については、デカルコマニア334のセットアップはステップ44〜47に記載した手順に従う。バルブ構成の後、フロントベゼル205を取外してステップ44に示すようにデカルコマニア取付け領域にアクセスできるようにする必要がある。オペレータが再構成している際に、既存のデカルコマニア334はステップ45に示すように取外す必要がある。全てのデカルコマニア334を取外すと、オペレータはステップ47に記載したように“2マイナー銘柄”ベゼル205を取付けるように要求される。
【0060】
本発明の別の実施形態は、図11に示すようにセットアップした多タッチパネル−単一コントローラ800を備え得る。この例では、多パネルコントローラ801は電力供給源420及び多数のタッチパネル組立体200に接続できる。多数のタッチパネル組立体200は統一分与装置を提供するため多数のソレノイド410に接続される。この形態の構造では、多パネルコントローラ801は多数のタッチパネル組立体200の動作を監督し調整でき、分与機能、又は特定のバルブ又はディスペンサ100のワイドな照明ルーチンを含む他の動作を最適化する。多パネルコントローラ801は代表的にはコールドプレート性能を適切にするために同時分与の数を2に制限する。多パネルコントローラ801はまた氷の管理、カーボネータープローブ検出及び氷の攪拌を含むディスペンサ100の特定の動作を制御できる。
【0061】
上記のシステムのモジュール性により、ディスペンサ100は、単一ノズルタワーディスペンサを制御するタッチパッド組立体200に結合した電力供給源420と同程度に単純であり得る。多タッチパネル−単一コントローラ800の概念を利用する際には、電子セットアップにより、16風味ディスペンサに対しては四つ、20風味ディスペンサに対しては五つと言うように、量の変化する同じタッチパネル組立体200と共に、同じ多パネルコントローラ801を使用できる。モジュール性の別の利点としては、分与ノズルと組合さったハードウエアを少なくできる。モジュラーセットアップにおいて、同じ構成要素を繰り返し使用でき、それにより製作環境における固定費及び品揃えを低減できる。
【0062】
本発明は好ましい実施形態について説明したが、かかる説明は単に例示のためのものであり、当業者には明らかなように、種々の程度の多くの変更、等価及び変形は本発明の範囲内である。従って、本発明の範囲は上記の詳細な説明によって全ての点において限定されるべきではなく、特許請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】ディスペンサの斜視図。
【図1a】ディスペンサの断面図。
【図1b】ディスペンサの正面図。
【図2】コールドプレート組立体の斜視図。
【図2a】炭酸水回路の斜視図。
【図2b】コールドプレート組立体の後側の斜視図。
【図2c】好ましい実施形態によるオリフィスハウジング分解図。
【図2d】コールドプレート組立体の断面図。
【図2e】オリフィスハウジングの詳細図。
【図2f】カーボネーターオリフィスを取外す方法のフローチャート。
【図2g】第2実施形態の取外し可能な管継手の詳細図。
【図3】好ましい実施形態による単一ブローブ組立体の断面図。
【図3a】単一ブローブの断面詳細図。
【図3b】ブローブ先端の詳細図。
【図3c】好ましい実施形態における単一ブローブの動作方法のフローチャート。
【図4】好ましい実施形態によるカーボネーターポンプ組立体の分解斜視図。
【図4a】好ましい実施形態によるカーボネーターポンプ組立体の取外し方法のフローチャート。
【図5】タッチパネル及び関連接続部の分解斜視図。
【図6】タッチパネル組立体の分解図。
【図6a】非点灯タッチパッドの実施形態の図。
【図6b】異なるベゼル構成の概観図。
【図7】スイッチモジュールとソレノイド及び電源との関係を示す図。
【図8】タッチパッドの配置の概観図。
【図8a】電極と感知領域との関係を示す図。
【図8b】タッチパネル組立体におけるユーザ操作盤領域のレイアウトを示す図。
【図8c】好ましい実施形態により支持される風味構成を示す図。
【図9】他の可能なタッチパッド構成を示す図。
【図9a】飲料を分与する方法のフローチャート。
【図10】タッチパッド組立体の正面図。
【図10a】メニュー構造体を用いたタッチパッド組立体の受動構成方法のフローチャート。
【図10b1】手動選択を用いたタッチパッド組立体の受動構成方法のフローチャート。
【図10b2】手動選択を用いたタッチパッド組立体の受動構成方法のフローチャート。
【図10c】感知バルブの能動構成方法のフローチャート。
【図11】多パネル/単一コントローラの制御概要を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷飲料ディスペンサのユーザの操作を増大する方法であって、
a.第1電極フィールドを展開する第1電極トレースを提供するステップ、
b.第2電極フィールドを展開する第2電極トレースを提供するステップ、
c.タッチパネル組立体の第1電極トレース及び第2電極トレースに同一の風味を割り当てるステップ、及び
d.前記第1電極フィールド及び第2電極フィールドのいずれか又は両方を中断するタッチを単一作動領域として判断し前記風味に増大された存在をもたらすステップ、を含む方法。
【請求項2】
前記増大された存在をもたらすようにフロントディスプレイ領域が結合される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
冷飲料ディスペンサのタッチパネル組立体を構成する方法であって、
a.それぞれが電極フィールドを展開する複数の電極トレースを有するタッチパネル組立体を提供するステップ、
b.製品を割り当てるためオペレータにタッチパネル組立体上のサイトを迅速に選択させるステップ、
c.タッチパネル組立体の選択されたサイトに位置された電極フィールドを中断するタッチを感知するステップ、及び
d.中断された電極フィールドを展開する電極トレースを飲料の特定の風味に割り当てるステップ、を含む方法。
【請求項4】
更に、e.新しい構成に適したベゼルをインストールするステップ、を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
冷飲料ディスペンサのタッチパネル組立体を構成する方法であって、
a.タッチパネル組立体に信号を送るステップ、
b.得られた信号の数を測定するステップ、及び
c.単一信号が得られる場合には主要銘柄としてまた二つの信号が得られる場合にはマイナー銘柄としてタッチパネル組立体を構成するステップ、を含む方法。
【請求項6】
更に、d.新しい構成に適したベゼルをインストールするステップ、を含む請求項5に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図2c】
image rotate

【図2d】
image rotate

【図2e】
image rotate

【図2f】
image rotate

【図2g】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図3c】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図6b】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図8a】
image rotate

【図8b】
image rotate

【図8c】
image rotate

【図9】
image rotate

【図9a】
image rotate

【図10】
image rotate

【図10a】
image rotate

【図10b1】
image rotate

【図10b2】
image rotate

【図10c】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−213637(P2012−213637A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−119266(P2012−119266)
【出願日】平成24年5月25日(2012.5.25)
【分割の表示】特願2009−238428(P2009−238428)の分割
【原出願日】平成15年10月2日(2003.10.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(501011048)ランサー・パートナーシップ・リミテッド (25)
【Fターム(参考)】