出入口装置
【課題】 風除効果を維持しつつ大量通行も可能とし、しかも、通行者の安全性を向上させる。
【解決手段】 建物2の前面に設置されるブース6内に形成された入口通路12と出口通路10とを循環して、入口通路12及び出口通路10それぞれを非連通状態とするように移動する平面パネル14a乃至14cが設けられている。平面パネル14a乃至14cが、入口通路12と出口通路14との内部を平行スライドし、入口通路12及び出口通路10の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動して、スクエア状に循環移動する。
【解決手段】 建物2の前面に設置されるブース6内に形成された入口通路12と出口通路10とを循環して、入口通路12及び出口通路10それぞれを非連通状態とするように移動する平面パネル14a乃至14cが設けられている。平面パネル14a乃至14cが、入口通路12と出口通路14との内部を平行スライドし、入口通路12及び出口通路10の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動して、スクエア状に循環移動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物から人が出入りするための出入口装置に関し、特に出入口装置が備えるパネルが自動的に移動するものに関する。
【背景技術】
【0002】
出入口装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている出入口装置は、回転ドア装置と称されるもので、平面形状が長円型に形成されたブースが建物の前面に設けられ、このブース内には、長円リング状の移動空間が形成されている。この移動空間内に配置された複数のパネルが、移動空間に沿って移動する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−285754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この回転ドア装置には、建物の内外を通行者が通行しても、建物内に風が吹き込むことを防止できる風除効果があり、多くの通行者を同時に通行させることができるという効果もある。しかし、複数のパネルが連続的に回転しているので、通行者が回転するパネルの動きを予測することが難しく、接近してくるパネルに通行者が衝突したり、回転するパネルと出入口の方立との間に通行者が挟まれたりする虞があった。
【0005】
本発明は、回転ドアと同様に風除効果を維持し、かつ大量通行を可能としながらも、通行者の安全性を向上させた出入口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の出入口装置では、建物の前面にブースが設置されている。このブース内には入口通路と出口通路とが形成されている。これら入口通路と出口通路は、建物の内外それぞれに開口を有し、これら入口通路と出口通路の開口は並んで配置されていることが望ましい。これら入口通路と出口通路とは、例えば直線状で並べて配置されることが望ましい。これら入口通路と出口通路とを循環して移動するように複数の平面パネルが設けられている。これら平面パネルは通路を非連通状態とするように移動する。例えば、入口通路の2つの開口間を遮蔽しつつ移動し、同様に出口通路の2つの開口間を遮蔽しつつ移動する。この移動は、前記平面パネルが、前記入口通路と前記出口通路とを平行スライドするように行われる。平面パネルは、入口通路及び出口通路の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動してスクエア状に循環移動するように構成されている。
【0007】
このように構成された出入口装置では、入口通路及び出口通路それぞれが平面パネルによって遮断されているので、風除効果があり、また入口通路及び出口通路をそれぞれ通行者が通過するので、大量通行が可能である。しかも、平面パネルは、入口通路及び出口通路の開口に置いて一方の通路から他方の通路に横スライドして移動する。このスライド移動は、通行者にとって馴染みのあるスライド式ドアと同様な動作であるので、通行者は、平面パネルと衝突したり、平面パネルと開口の方立との間に挟まれたりすることが無いように開口から出入りすることが可能となり、安全性が向上する。
【0008】
入口通路と出口通路との間に横スライドする平面パネルを一時的に待機させる待機スペースを設けることができる。この待機スペースに平面パネルを一旦停止させることによって、平面パネルが一方の通路から離れるときの速度や、他方の通路に移動するときの速度や、一方の通路から他方の通路に移動するタイミングを自由に調整することができ、通行者の安全性を高めることができる。
【0009】
更に、前記待機スペースを、前記ブースの内外を連絡する通路とし、この通路の端に開閉自在なドアを設置することもできる。このように構成すると、建物内において火災が発生したときに、この通路を避難通路として使用することができるし、或いは建物内に大きな荷物を搬出入する際に、この通路を使用することができる。
【0010】
更に、前記入口通路と前記出口通路とから前記連絡通路に通行者を通行させる開口を形成することもできる。このように構成すると、何らかの原因で平面パネルが移動不能になった場合に、入口通路及び出口通路にいる通行者を連絡通路を介して外部に避難させることができ、入口通路や出口通路に通行者が閉じ込められることを防止できる。
【0011】
また、前記平面パネルは、前記入口通路と前記出口通路とにおいて、通路内に向かってスイング可能に構成することができる。このように構成することによって、例えば春や秋のような気候が良く、風除効果が不要な季節には、平面パネルをスイングさせることによって入口通路及び出口通路を両端がそれぞれ開放された通路として使用することができる。もし平面パネルを通路外に向けてスイングさせると、平面パネルが通行者の通行の邪魔となるが、通路内にスイングさせているので、通行者の通行の邪魔になることもない。
【0012】
前記複数の平面パネルは、3枚以上のパネルを1組として循環移動するように構成することができる。このように構成すると、入口通路及び出口通路内の区画や風除効果を、要求された仕様に応じたものに容易に対応させることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明による出入口装置によれば、回転ドア装置と同様の風除効果を維持しつつ、通行者を大量に通行させることができる上に、スライド式ドアと同様な安全性を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の第1の実施形態の出入口装置では、図1に示すように、建物2の前面に形成された開口4に、ブース6が取り付けられている。このブース6は、内部が空洞とされた概略直方体状のもので、長手側の側壁6a、6bの中途が開口4に位置している。このブース6の両端部は、建物2の内外それぞれに位置し、開口されている。このブース6の内部における両端部のほぼ中央間に跨って仕切り壁8が設けられている。この仕切り壁8は、側壁6a、6bに平行で、ブース6内を出口通路10と入口通路12とに区画している。
【0015】
出口通路10の建物2内の端部開口10aから出口通路10内に入った通行者は、この出口通路10を出口通路の建物2の外の端部開口10bに向かって移動することによって建物2から出ることができる。逆に、入口通路12の建物2の外側の端部開口12aから入口通路12内に入った通行者は、入口通路12の建物2内の端部開口12bに向かって移動することによって建物2内に入ることができる。
【0016】
ブース6内には、複数、例えば3枚の平面パネル14a、14b、14cが配置されている。これら平面パネル14a乃至14cは、出口通路10内に位置するときには、その端部開口10a、10b間を非連通状態とするように、すなわち遮蔽するように、側壁6aと仕切り壁8とに跨って位置している。平面パネル14a乃至14cは、平面視した状態で側壁6aと仕切り壁8とに垂直に位置する。同様に、平面パネル14a乃至14cは、入口通路12内に位置するときは、その端部開口12a、12b間を非連通状態とするように、側壁6bと仕切り壁8とに跨って位置している。例えば平面パネル14a乃至14cは、平面視した状態で側壁6bと仕切り壁8とに垂直に位置する。なお、平面パネル14a乃至14cの高さ寸法は、各端部開口10a、10b、12a、12bの高さ寸法とほぼ等しい寸法である。
【0017】
これら平面パネル14a乃至14cは、出口通路10内では端部開口10a、10bを遮蔽した状態を維持しながら端部開口10a側から端部開口10b側にスライド移動し、入口通路12内では端部開口12a、12bを遮蔽した状態を維持しながら端部開口12a側から端部開口12b側にスライド移動する。これら平面パネル14a乃至14cは、例えば出口通路10の端部開口10bに到達すると、入口通路12の端部開口12aに向かって横スライドする。このスライドは、端部開口10bを平面パネル14a乃至14cによって閉じていた状態から、徐々にこれを開きつつ、入口通路12の端部開口12aを徐々に閉じるように行われる。平面パネル14a乃至14cが入口通路12の端部開口12bから出口通路10の端部開口10aに向かって横スライドする場合も同様に移動する。
【0018】
これら平面パネル14a、14b、14cは、いずれも等速vで移動するように、例えばブース6の上部に設けた図示していない駆動機構によって駆動される。
【0019】
例えば図1に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aが入口通路12の開口12aに位置し、平面パネル14bが入口通路12の開口12bに位置し、平面パネル14cが出口通路10のほぼ中央に位置すると仮定する。この状態から所定時間t後には、図1に破線でそれぞれ示すように平面パネル14aは、tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bはtvだけ端部開口10a側に移動し、平面パネル14cはtvだけ端部開口10b側に移動する。
【0020】
この時点から更に所定時間t後には図2にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから2tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、端部開口12bから端部開口10a側に2tvだけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から2tvだけ端部開口10b側に移動する。この時点から更に所定時間t後には図2に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから3tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、端部開口12bから端部開口10a側に3tvだけ移動し、完全に端部開口10aを閉じている。従って、端部開口12bを閉じた状態から端部開口10aを閉じた状態までの平面パネル14bの移動距離は3tvである。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から3tvだけ端部開口10b側に移動している。
【0021】
この時点から更に所定時間t後には図3にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから4tvだけ端部開口12b側に移動し、入口通路12のほぼ中央に位置する。同時に、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側にtvだけ移動している。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から4tvだけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを完全に閉じている。この時点から更に所定時間t後には、図3にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから5tvだけ端部開口12b側に移動する。同時に平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に2tvだけ移動する。平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側にtvだけ移動する。
【0022】
この時点から更に所定時間t後には、図4にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから6tvだけ端部開口12b側に移動する。平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に3tvだけ移動する。同時に平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側に2tvだけ移動する。この時点から所定時間t後には、図4にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口10b側に7tvだけ移動する。同時に平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に4tvだけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側に3tvだけ移動し、端部開口12aを完全に閉じている。
【0023】
この時点から所定時間t後には、図5にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口14aから8tvだけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bに到達している。即ち、平面パネル14aが端部開口12aを閉じた状態から端部開口12bを閉じた状態までに平面パネル14aが移動する距離は8tvである。平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に5tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側にtvだけ移動している。この時点から所定時間t後には、図5にそれぞれ破線で示すように平面パネル14aは、tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に6tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に2tvだけ移動している。
【0024】
この時点から所定時間t後には、図6にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、2tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に7tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に3tvだけ移動している。この時点から所定時間t後には、図6にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは、3tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、端部開口10aを完全に閉じている。平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に8tvだけ移動し、端部開口10bを完全に閉じている。平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に4tvだけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置している。即ち、当初の位置から11tv時間で各平面パネル14a、14b、14cは半周する。以下、同様にして、残りの半周を移動し、図1に実線で示す位置に各平面パネル14a、14b、14cは戻る。
【0025】
このように移動しているとき、図1乃至図6から明らかなように、出口通路10と入口通路12とには平面パネル14a乃至14cのうち1枚が必ず位置し、出口通路10と入口通路12とにおける風除効果を維持している。しかも、各平面パネル14a乃至14cは端部開口10a、12aを横スライドしてスクエア状に循環移動するので、通行者は各平面パネルと衝突することが無いように出入りすることができる。
【0026】
本発明の第2の実施形態の出入口装置は、図7に示すように、4枚の平面パネル14a乃至14dを使用する以外、第1の実施形態と同様に構成されている。同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。これら平面パネル14a乃至14dは等速v1で移動する。
【0027】
図7にそれぞれ実線で示すように平面パネル14aが入口通路12の端部開口12aに位置し、平面パネル14bが入口通路12のほぼ中央に位置し、平面パネル14cが出口通路10の端部開口10aに位置し、平面パネル14dが出口通路10のほぼ中央に位置するとする。この状態から所定時間t経過後には、図7に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側にtv1だけ移動し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から端部開口12b側にtv1だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10a側から端部開口10b側にtv1だけ移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央位置から端部開口10b側にtv1だけ移動する。
【0028】
この時点から所定時間t経過後には、図8にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから2tv1だけ端部開口12b側に移動する。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から2tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14cは端部開口10aから2tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央の位置から2tv1だけ端部開口10b側に移動する。この時点から所定時間t経過後には、図8に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから3tv1だけ端部開口12b側に移動し、入口通路12のほぼ中央の位置に到達する。同時に、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から3tv1だけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bを閉じている。平面パネル14cは、端部開口10aから3tv1だけ端部開口10b側に移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から3tv1だけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを閉じている。
【0029】
この時点から所定時間t経過後には、図9に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから4tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から4tv1だけ、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側にtv1だけ移動している。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから4tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から4tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側にtv1だけ移動している。この時点から所定時間t経過後には、図9に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから5tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から5tv1だけ移動し、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側に2tv1だけ移動し、端部開口10aを閉じている。このように端部開口12bを閉じた状態から端部開口10aを閉じる状態までに平面パネル14bは2tv1だけ移動する。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから5tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央の位置から5tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側に2tv1だけ移動し、端部開口12aを閉じている。このように端部開口10bを閉じた状態から端部開口12aを閉じる状態までに平面パネル14dは2tv1だけ移動する。
【0030】
この時点から所定時間t経過後には、図10にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから6tv1だけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bを閉じる。従って、平面パネル14aが端部開口12aを閉じた状態から端部開口12bを閉じた状態までに移動する距離は6tv1である。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から6tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10a側に寄った位置にある。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから6tv1だけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを閉じる。従って、平面パネル14cが端部開口10aを閉じた状態から端部開口10bを閉じた状態までに移動する距離は6tv1である。平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から6tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも端部開口12a側に寄った位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図10に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから7tv1だけ移動し、即ち、端部開口12bから端部開口10a側にtv1だけ移動している。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から7tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも幾分端部開口10a側の位置にある。同様に平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から7tv1だけ移動し、即ち端部開口10bから端部開口12a側にtv1だけ移動する。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から7tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12a側に寄った位置にある。
【0031】
この時点から所定時間t経過後には、図11に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから8tv1だけ移動し、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側に2tv1だけ移動し、端部開口10aを閉じている。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から8tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから8tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側に2tv1だけ移動し、端部開口12aを閉じる。平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から8tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央の位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図11に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから9tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10aの近傍にある。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から9tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10b側に寄った位置にある。同様に平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から9tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12aの近傍の位置にある。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から9tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12b側に寄った位置にある。
【0032】
この時点から所定時間t経過後には、図12に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから10tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10a側に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から10tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10b近傍に位置している。同様に平面パネル14cは、出口通路10の端部開口10aから10tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12a側に位置し、平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央の位置から10tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12b近傍に位置している。この時点から所定時間t経過後には、図12に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから11tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央の位置にある。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から11tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10bを閉じている。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から11tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置し、平面パネル14dは出口通路12のほぼ中央から11tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12bを閉じている。
【0033】
この時点から所定時間t経過後には、図13に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから12tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央から幾分端部開口10b側に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から12tv1だけ移動し、端部開口10bからtv1だけ端部開口12a側に位置している。同様に、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央位置から12tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12b側に位置し、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から12tv1だけ移動し、端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に位置している。この時点から所定時間t経過後には、図13に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから13tv1だけ移動し、端部開口10b側近傍に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央位置から13tv1だけ移動して、即ち端部開口10bからtv1だけ移動して端部開口12aを閉じている。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央位置から13tv1だけ移動し、端部開口12bの近傍に位置し、平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央の位置から13tv1だけ移動し、即ち端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に移動して端部開口10aを閉じている。
【0034】
この時点から所定時間t経過後には、図14に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから14tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10bを閉じた位置にある。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から14tv1だけ移動し、端部開口12aからtv1だけ端部開口12b側に寄った位置にある。同様に、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央位置から14tv1だけ移動し、端部開口12bを閉じた位置にあり、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から14tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10aからtv1だけ端部開口10b側に移動した位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図14の破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから15tv1だけ移動し、端部開口10bからtv1だけ端部開口12a側に移動した位置にあり、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から15tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも端部開口12a側に寄った位置にある。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央位置から15tv1だけ移動し、端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に移動した位置にあり、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から15tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央の位置よりも端部開口10a側に寄った位置にある。そして、所定時間t経過後には、即ち図7に実線で示した初期状態から16tv1だけ経過したとき、その初期状態に戻る。
【0035】
図7乃至図14から明らかなように4枚の平面パネル14a乃至14dが循環移動していく間に、出口通路10及び入口通路12それぞれには常に少なくとも1枚の平面パネルが位置し、風除効果を奏している。しかも、各平面パネル14a乃至14dがスクエア状に移動するので、通行者はスライドドアと同様な感覚で通行でき、各平面パネルに衝突することが無いように出入りすることができる。
【0036】
本発明の第3の実施形態の出入口装置は図15に示すように、第1の実施形態と同様に3枚の平面パネル14a乃至14cが移動するものであるが、出口通路10と入口通路12との間に平面パネルを一時的に待機させる待機スペース16が形成され、3枚の平面パネル14a乃至14cが等速で移動しない点で異なるものである。なお、待機スペース16の幅は出口通路10及び入口通路12とそれぞれほぼ同じ寸法、即ち平面パネル14a乃至14cの幅とほぼ同じ寸法に形成されている。他の構成は、第1の実施形態の出入口装置と同一であるので、同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
図15に実線で示すように、平面パネル14aが端部開口12aに位置し、平面パネル14bが端部開口12bに位置し、平面パネル14cが出口通路10のほぼ中央に位置するとする。この状態から所定時間tが経過すると、各平面パネル14a乃至14cはそれぞれ速度v3で移動し、図15に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aからtv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側にtv3だけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側にtv3だけ移動する。
【0038】
この時点から所定時間tが経過すると、図16に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから2tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に2tv3だけ移動し、待機スペース16の建物2内側の端部上に位置し、平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から2tv3だけ端部開口10b側に移動する。この状態から所定時間tが経過すると、図16に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから3tv3だけ端部開口12b側に移動するが、平面パネル14bは待機スペース16の建物2側の端部上に位置する状態を維持し、待機している。また平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に3tv3だけ移動する。
【0039】
この時点から所定時間t経過すると、図17に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから端部開口12b側に4tv3だけ移動し、平面パネル14bは待機スペース16の建物2側の端部から速度v4(この速度v4は速度v3よりも遅い速度である)で端部開口10a側に移動する。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に4tv3だけ移動する。この時点から所定時間tが経過すると、図17に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから端部開口12b側に5tv3だけ移動し、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2側の端部から2tv4だけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に5tv3だけ移動する。
【0040】
この時点から所定時間tが経過すると、図18に実線で示すように平面パネル14aは、端部開口12aから6tv3だけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置する。平面パネル14bは、速度v4で移動し、待機スペース16の建物2側の端部から3tv4だけ移動し、ちょうど端部開口10aを閉じた状態になる。また、平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に6tv3だけ移動し、端部開口10bを閉じた状態となる。この時点から所定時間tが経過すると、図18に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから7tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口10aから再び速度v3で端部開口10b側に移動しており、端部開口10bからtv3の距離にある。平面パネル14cは端部開口10bから端部開口12a側にtv3だけ移動している。
【0041】
この時点から所定時間tが経過すると、図19に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから8tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に2tv3だけ移動している。平面パネル14cは端部開口10bから端部開口12a側に移動し、待機スペース16の建物2の外側の端部上に位置している。この時点から所定時間tが経過すると、図19に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に9tv3だけ移動し、平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に3tv3だけ移動し、平面パネル14cは、待機スペース16の建物2側の端部に待機したままである。
【0042】
この時点から所定時間tが経過すると、図20に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから速度v3で10tv3だけ移動し、平面パネル14bは端部開口10aから4tv3だけ移動し、平面パネル14cは待機スペース16の建物2の外側の端部から速度v4でtv4だけ移動している。この時点から所定時間tだけ経過すると、図20に破線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから11tv3だけ移動して、端部開口12bを閉じている。平面パネル14bは端部10aから端部10b側に5tv3だけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置している。また、平面パネル14cは速度v4で端部開口12a側に移動し、端部開口12aを閉じている。以下、同様にして動作する。
【0043】
図15乃至図20に示すように、必ず出口通路10と入口通路12とに1枚の平面パネルが位置するので、風除効果を奏する。しかも、各平面パネル14a乃至14dが端部開口10a、12aを横スライドして閉じるときには、出口通路10と入口通路12との間の待機スペース16に一旦停止させて、各平面パネルの速度をv4とするので、通行者が平面パネルに衝突しにくい。
【0044】
なお、図15に示すように、待機スペース16の建物2内側の端部及び建物2の外側の端部にそれぞれ開閉自在なドア16a、16bを取り付け、待機スペース16を避難通路として利用することができる。例えば火災等の非常時にこのドア16a、16bを開くことによって、建物内からの迅速な脱出を可能とすることができる。また、このスペース16の幅を出口通路10や入口通路12の幅よりも広く形成しておけば、大量の通行者が存在する場合や、出口通路10や入口通路12から出し入れしにくい大型の荷物の搬出入を容易に行うことができる。この場合、ドア16a及び16bも大型のものとする。また、待機スペース16を通路として使用しない場合には、出口通路10及び入口通路12の内部側の壁体を透明な壁体で構成して、中央の空間部分を展示ケースとしても良い。
【0045】
また、待機スペース16の出口通路10側の壁及び入口通路12側の壁に、それぞれ出口通路10及び入口通路12と連通するドア16c、16dを設けることもできる。これによって、例えば駆動機構の故障等によって、平面パネル14a乃至14cが作動不能となって、出口通路10及び入口通路12内に通行者が閉じ込められたとき、ドア16c、16dを開くことによって待機スペース16を避難通路として使用することができる。
【0046】
図21の第4の実施形態の出入口装置は、第3の実施形態と同様に待機スペース16を備え、第2の実施形態と同様に4枚の平面パネル14a乃至14dが移動するものである。但し、平面パネル14a乃至14dは、常に等速では移動しない。
【0047】
図21に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aを、平面パネル14bは端部開口12bを、平面パネル14cは端部開口10aを、平面パネル14dは端部開口10bをそれぞれ閉じているとする。この状態から各平面パネル14a乃至14dは、速度v5で移動する。この移動開始時点から所定時間tが経過すると、同図に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側にtv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側にtv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側にtv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側にtv5だけ移動している。
【0048】
この時点から所定時間tが経過すると、図22に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に2tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に2tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に2tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に2tv5だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、同図に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に3tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に3tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に3tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に3tv5だけ移動している。
【0049】
この時点から所定時間tが経過すると、図23に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に4tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に4tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に4tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に4tv5だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図23に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に5tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に5tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に5tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に5tv5だけ移動している。この時点で、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内側端部及び外側端部上に位置している。
【0050】
この時点から所定時間tが経過すると、図24に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口10b側に6tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に6tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。この時点から所定時間tが経過すると、図24に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に7tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に7tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。
【0051】
この時点から所定時間tが経過すると、図25に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に8tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に8tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。この時点から所定時間tが経過すると、図25に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に9tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に9tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。
【0052】
この時点から所定時間tが経過すると、図26に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に10tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に10tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から速度v6(この速度v6は速度v5よりも低速である)。で端部開口10a側にtv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から速度v6で端部開口12a側にtv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図26に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に11tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に11tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に2tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に2tv6だけ移動している。
【0053】
この時点から所定時間tが経過すると、図27に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に12tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に12tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から3tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に3tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図27に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に13tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に13tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に4tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に4tv6だけ移動している。
【0054】
この時点から所定時間tが経過すると、図28に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に14tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に14tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から5tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に5tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図28に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に15tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に15tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に6tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に6tv6だけ移動している。
【0055】
この時点から所定時間tが経過すると、図29に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に16tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に16tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から7tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に7tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図29に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に17tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に17tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に8tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に8tv6だけ移動している。
【0056】
この時点から所定時間tが経過すると、図30に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に18tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に18tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から9tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に9tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図30に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に19tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に19tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に10tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に10tv6だけ移動している。
【0057】
この時点から所定時間tが経過すると、図31に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に20tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に20tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から11tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に11tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図31に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に21tv5だけ移動し、端部開口12bを閉じ、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に21tv5だけ移動し、端部開口10bを閉じている。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に12tv6だけ移動し、端部開口10aを閉じ、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口10a側に12tv6だけ移動し、端部開口10aを閉じている。以下、同様にして動作する。
【0058】
図21乃至図31から明らかなように、平面パネル14a乃至14dが移動する間には、出口通路10及び入口通路12それぞれ内には常に少なくとも1枚の平面パネルが位置し、風除効果を奏している。また、端部開口10a、12aが平面パネル14a乃至14dのいずれかが横スライドして閉じられるとき、各平面パネルを待機スペース16に一旦停止させてその速度はv6と低速にするので、通行者が平面パネルに接触しにくい。
【0059】
また、図32に示すように、各平面パネル14a乃至14dは、それぞれ一方の端を回転軸として回転自在に構成され、出口通路10及び入口通路12の外壁6a、6bにそれの主表面が接触するようにスイングさせることができる。或いは、図33に示すように、2枚の平面パネル、例えば平面パネル14bと14dとを待機スペース16の両端部上に待避させ、残りの2枚の平面パネル14a、14cを出口通路10と入口通路12の外壁6a、6bに接触させるようにスイングさせることもできる。平面パネル14a乃至14dをスイングさせることができるので、例えば風除効果が不要な季節には、出口通路10及び入口通路12をそれぞれ両端が開放された通路として使用することができる。しかも、これら平面パネル14a乃至14dは、出口通路10と入口通路12の端部からこれらの外側にスイングさせるのではなく、これら通路10、12の内部側にスイングさせているので、平面パネル14a乃至14dがブースの外に出ることがなく通行者の通行の邪魔になることもない。なお、平面パネル14a乃至14dは、それらの主表面が出口通路10及び入口通路12の待機スペース側の壁に接触するようにスイング方向を変えることができる。無論、平面パネルを3枚使用している場合でも、同様にスイングさせることができる。
【0060】
また、図21に実線で示すように、第3の実施態様と同様に、待機スペース16の建物内外の端部にそれぞれ開閉自在なドア16a、16bを取り付けて待機スペース16を通路としてもよく、平面パネル14aが端部開口12aを、平面パネル14bが端部開口12bを、平面パネル14cが端部開口10aを、平面パネル14dが端部開口10bをそれぞれ閉じている状態として、待機スペース16の内外の端部の開放ドア16a、16bを開くことによって、緊急時、例えば火災発生時等に、万一停電等によって平面パネル14a乃至14dが起動できない場合でも、速やかに建物2内の人を屋外に脱出させることができる。
【0061】
上記の各実施の形態では、3枚または4枚の平面パネルを使用したが、これに限ったものではなく、3枚以上であれば、更に多くの平面パネルを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図2】図1の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図3】図1の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図4】図1の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図5】図1の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図6】図1の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図8】図7の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図9】図7の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図10】図7の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図11】図7の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図12】図7の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図13】図7の出入口装置の初期状態から12t時間及び13t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図14】図7の出入口装置の初期状態から14t時間及び15t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図16】図15の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図17】図15の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図18】図15の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図19】図15の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図20】図15の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図21】本発明の第4の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図22】図21の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図23】図21の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図24】図21の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図25】図21の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図26】図21の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図27】図21の出入口装置の初期状態から12t時間及び13t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図28】図21の出入口装置の初期状態から14t時間及び15t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図29】図21の出入口装置の初期状態から16t時間及び17t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図30】図21の出入口装置の初期状態から18t時間及び19t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図31】図21の出入口装置の初期状態から20t時間及び21t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図32】図21の出入口装置の平面パネルのスイング状態を示す平面図である。
【図33】図21の出入口装置の平面パネルの別のスイング状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0063】
2 建物
6 ブース
10 出口通路
12 入口通路
14a乃至14d 平面パネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物から人が出入りするための出入口装置に関し、特に出入口装置が備えるパネルが自動的に移動するものに関する。
【背景技術】
【0002】
出入口装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている出入口装置は、回転ドア装置と称されるもので、平面形状が長円型に形成されたブースが建物の前面に設けられ、このブース内には、長円リング状の移動空間が形成されている。この移動空間内に配置された複数のパネルが、移動空間に沿って移動する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−285754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この回転ドア装置には、建物の内外を通行者が通行しても、建物内に風が吹き込むことを防止できる風除効果があり、多くの通行者を同時に通行させることができるという効果もある。しかし、複数のパネルが連続的に回転しているので、通行者が回転するパネルの動きを予測することが難しく、接近してくるパネルに通行者が衝突したり、回転するパネルと出入口の方立との間に通行者が挟まれたりする虞があった。
【0005】
本発明は、回転ドアと同様に風除効果を維持し、かつ大量通行を可能としながらも、通行者の安全性を向上させた出入口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の出入口装置では、建物の前面にブースが設置されている。このブース内には入口通路と出口通路とが形成されている。これら入口通路と出口通路は、建物の内外それぞれに開口を有し、これら入口通路と出口通路の開口は並んで配置されていることが望ましい。これら入口通路と出口通路とは、例えば直線状で並べて配置されることが望ましい。これら入口通路と出口通路とを循環して移動するように複数の平面パネルが設けられている。これら平面パネルは通路を非連通状態とするように移動する。例えば、入口通路の2つの開口間を遮蔽しつつ移動し、同様に出口通路の2つの開口間を遮蔽しつつ移動する。この移動は、前記平面パネルが、前記入口通路と前記出口通路とを平行スライドするように行われる。平面パネルは、入口通路及び出口通路の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動してスクエア状に循環移動するように構成されている。
【0007】
このように構成された出入口装置では、入口通路及び出口通路それぞれが平面パネルによって遮断されているので、風除効果があり、また入口通路及び出口通路をそれぞれ通行者が通過するので、大量通行が可能である。しかも、平面パネルは、入口通路及び出口通路の開口に置いて一方の通路から他方の通路に横スライドして移動する。このスライド移動は、通行者にとって馴染みのあるスライド式ドアと同様な動作であるので、通行者は、平面パネルと衝突したり、平面パネルと開口の方立との間に挟まれたりすることが無いように開口から出入りすることが可能となり、安全性が向上する。
【0008】
入口通路と出口通路との間に横スライドする平面パネルを一時的に待機させる待機スペースを設けることができる。この待機スペースに平面パネルを一旦停止させることによって、平面パネルが一方の通路から離れるときの速度や、他方の通路に移動するときの速度や、一方の通路から他方の通路に移動するタイミングを自由に調整することができ、通行者の安全性を高めることができる。
【0009】
更に、前記待機スペースを、前記ブースの内外を連絡する通路とし、この通路の端に開閉自在なドアを設置することもできる。このように構成すると、建物内において火災が発生したときに、この通路を避難通路として使用することができるし、或いは建物内に大きな荷物を搬出入する際に、この通路を使用することができる。
【0010】
更に、前記入口通路と前記出口通路とから前記連絡通路に通行者を通行させる開口を形成することもできる。このように構成すると、何らかの原因で平面パネルが移動不能になった場合に、入口通路及び出口通路にいる通行者を連絡通路を介して外部に避難させることができ、入口通路や出口通路に通行者が閉じ込められることを防止できる。
【0011】
また、前記平面パネルは、前記入口通路と前記出口通路とにおいて、通路内に向かってスイング可能に構成することができる。このように構成することによって、例えば春や秋のような気候が良く、風除効果が不要な季節には、平面パネルをスイングさせることによって入口通路及び出口通路を両端がそれぞれ開放された通路として使用することができる。もし平面パネルを通路外に向けてスイングさせると、平面パネルが通行者の通行の邪魔となるが、通路内にスイングさせているので、通行者の通行の邪魔になることもない。
【0012】
前記複数の平面パネルは、3枚以上のパネルを1組として循環移動するように構成することができる。このように構成すると、入口通路及び出口通路内の区画や風除効果を、要求された仕様に応じたものに容易に対応させることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明による出入口装置によれば、回転ドア装置と同様の風除効果を維持しつつ、通行者を大量に通行させることができる上に、スライド式ドアと同様な安全性を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の第1の実施形態の出入口装置では、図1に示すように、建物2の前面に形成された開口4に、ブース6が取り付けられている。このブース6は、内部が空洞とされた概略直方体状のもので、長手側の側壁6a、6bの中途が開口4に位置している。このブース6の両端部は、建物2の内外それぞれに位置し、開口されている。このブース6の内部における両端部のほぼ中央間に跨って仕切り壁8が設けられている。この仕切り壁8は、側壁6a、6bに平行で、ブース6内を出口通路10と入口通路12とに区画している。
【0015】
出口通路10の建物2内の端部開口10aから出口通路10内に入った通行者は、この出口通路10を出口通路の建物2の外の端部開口10bに向かって移動することによって建物2から出ることができる。逆に、入口通路12の建物2の外側の端部開口12aから入口通路12内に入った通行者は、入口通路12の建物2内の端部開口12bに向かって移動することによって建物2内に入ることができる。
【0016】
ブース6内には、複数、例えば3枚の平面パネル14a、14b、14cが配置されている。これら平面パネル14a乃至14cは、出口通路10内に位置するときには、その端部開口10a、10b間を非連通状態とするように、すなわち遮蔽するように、側壁6aと仕切り壁8とに跨って位置している。平面パネル14a乃至14cは、平面視した状態で側壁6aと仕切り壁8とに垂直に位置する。同様に、平面パネル14a乃至14cは、入口通路12内に位置するときは、その端部開口12a、12b間を非連通状態とするように、側壁6bと仕切り壁8とに跨って位置している。例えば平面パネル14a乃至14cは、平面視した状態で側壁6bと仕切り壁8とに垂直に位置する。なお、平面パネル14a乃至14cの高さ寸法は、各端部開口10a、10b、12a、12bの高さ寸法とほぼ等しい寸法である。
【0017】
これら平面パネル14a乃至14cは、出口通路10内では端部開口10a、10bを遮蔽した状態を維持しながら端部開口10a側から端部開口10b側にスライド移動し、入口通路12内では端部開口12a、12bを遮蔽した状態を維持しながら端部開口12a側から端部開口12b側にスライド移動する。これら平面パネル14a乃至14cは、例えば出口通路10の端部開口10bに到達すると、入口通路12の端部開口12aに向かって横スライドする。このスライドは、端部開口10bを平面パネル14a乃至14cによって閉じていた状態から、徐々にこれを開きつつ、入口通路12の端部開口12aを徐々に閉じるように行われる。平面パネル14a乃至14cが入口通路12の端部開口12bから出口通路10の端部開口10aに向かって横スライドする場合も同様に移動する。
【0018】
これら平面パネル14a、14b、14cは、いずれも等速vで移動するように、例えばブース6の上部に設けた図示していない駆動機構によって駆動される。
【0019】
例えば図1に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aが入口通路12の開口12aに位置し、平面パネル14bが入口通路12の開口12bに位置し、平面パネル14cが出口通路10のほぼ中央に位置すると仮定する。この状態から所定時間t後には、図1に破線でそれぞれ示すように平面パネル14aは、tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bはtvだけ端部開口10a側に移動し、平面パネル14cはtvだけ端部開口10b側に移動する。
【0020】
この時点から更に所定時間t後には図2にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから2tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、端部開口12bから端部開口10a側に2tvだけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から2tvだけ端部開口10b側に移動する。この時点から更に所定時間t後には図2に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから3tvだけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、端部開口12bから端部開口10a側に3tvだけ移動し、完全に端部開口10aを閉じている。従って、端部開口12bを閉じた状態から端部開口10aを閉じた状態までの平面パネル14bの移動距離は3tvである。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から3tvだけ端部開口10b側に移動している。
【0021】
この時点から更に所定時間t後には図3にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから4tvだけ端部開口12b側に移動し、入口通路12のほぼ中央に位置する。同時に、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側にtvだけ移動している。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から4tvだけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを完全に閉じている。この時点から更に所定時間t後には、図3にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから5tvだけ端部開口12b側に移動する。同時に平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に2tvだけ移動する。平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側にtvだけ移動する。
【0022】
この時点から更に所定時間t後には、図4にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから6tvだけ端部開口12b側に移動する。平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に3tvだけ移動する。同時に平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側に2tvだけ移動する。この時点から所定時間t後には、図4にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口10b側に7tvだけ移動する。同時に平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に4tvだけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。平面パネル14cは、端部開口10bから端部開口12a側に3tvだけ移動し、端部開口12aを完全に閉じている。
【0023】
この時点から所定時間t後には、図5にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口14aから8tvだけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bに到達している。即ち、平面パネル14aが端部開口12aを閉じた状態から端部開口12bを閉じた状態までに平面パネル14aが移動する距離は8tvである。平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に5tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側にtvだけ移動している。この時点から所定時間t後には、図5にそれぞれ破線で示すように平面パネル14aは、tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に6tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に2tvだけ移動している。
【0024】
この時点から所定時間t後には、図6にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは、2tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に7tvだけ移動し、平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に3tvだけ移動している。この時点から所定時間t後には、図6にそれぞれ破線で示すように、平面パネル14aは、3tvだけ端部開口12bから端部開口10a側に移動し、端部開口10aを完全に閉じている。平面パネル14bは、端部開口10aから端部開口10b側に8tvだけ移動し、端部開口10bを完全に閉じている。平面パネル14cは、端部開口12aから端部開口12b側に4tvだけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置している。即ち、当初の位置から11tv時間で各平面パネル14a、14b、14cは半周する。以下、同様にして、残りの半周を移動し、図1に実線で示す位置に各平面パネル14a、14b、14cは戻る。
【0025】
このように移動しているとき、図1乃至図6から明らかなように、出口通路10と入口通路12とには平面パネル14a乃至14cのうち1枚が必ず位置し、出口通路10と入口通路12とにおける風除効果を維持している。しかも、各平面パネル14a乃至14cは端部開口10a、12aを横スライドしてスクエア状に循環移動するので、通行者は各平面パネルと衝突することが無いように出入りすることができる。
【0026】
本発明の第2の実施形態の出入口装置は、図7に示すように、4枚の平面パネル14a乃至14dを使用する以外、第1の実施形態と同様に構成されている。同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。これら平面パネル14a乃至14dは等速v1で移動する。
【0027】
図7にそれぞれ実線で示すように平面パネル14aが入口通路12の端部開口12aに位置し、平面パネル14bが入口通路12のほぼ中央に位置し、平面パネル14cが出口通路10の端部開口10aに位置し、平面パネル14dが出口通路10のほぼ中央に位置するとする。この状態から所定時間t経過後には、図7に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側にtv1だけ移動し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から端部開口12b側にtv1だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10a側から端部開口10b側にtv1だけ移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央位置から端部開口10b側にtv1だけ移動する。
【0028】
この時点から所定時間t経過後には、図8にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから2tv1だけ端部開口12b側に移動する。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から2tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14cは端部開口10aから2tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央の位置から2tv1だけ端部開口10b側に移動する。この時点から所定時間t経過後には、図8に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから3tv1だけ端部開口12b側に移動し、入口通路12のほぼ中央の位置に到達する。同時に、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から3tv1だけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bを閉じている。平面パネル14cは、端部開口10aから3tv1だけ端部開口10b側に移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から3tv1だけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを閉じている。
【0029】
この時点から所定時間t経過後には、図9に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから4tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から4tv1だけ、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側にtv1だけ移動している。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから4tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から4tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側にtv1だけ移動している。この時点から所定時間t経過後には、図9に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから5tv1だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から5tv1だけ移動し、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側に2tv1だけ移動し、端部開口10aを閉じている。このように端部開口12bを閉じた状態から端部開口10aを閉じる状態までに平面パネル14bは2tv1だけ移動する。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから5tv1だけ端部開口10b側に移動し、平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央の位置から5tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側に2tv1だけ移動し、端部開口12aを閉じている。このように端部開口10bを閉じた状態から端部開口12aを閉じる状態までに平面パネル14dは2tv1だけ移動する。
【0030】
この時点から所定時間t経過後には、図10にそれぞれ実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから6tv1だけ端部開口12b側に移動し、端部開口12bを閉じる。従って、平面パネル14aが端部開口12aを閉じた状態から端部開口12bを閉じた状態までに移動する距離は6tv1である。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から6tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10a側に寄った位置にある。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから6tv1だけ端部開口10b側に移動し、端部開口10bを閉じる。従って、平面パネル14cが端部開口10aを閉じた状態から端部開口10bを閉じた状態までに移動する距離は6tv1である。平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から6tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも端部開口12a側に寄った位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図10に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから7tv1だけ移動し、即ち、端部開口12bから端部開口10a側にtv1だけ移動している。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から7tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも幾分端部開口10a側の位置にある。同様に平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から7tv1だけ移動し、即ち端部開口10bから端部開口12a側にtv1だけ移動する。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から7tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12a側に寄った位置にある。
【0031】
この時点から所定時間t経過後には、図11に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは端部開口12aから8tv1だけ移動し、即ち端部開口12bを閉じた状態から端部開口10a側に2tv1だけ移動し、端部開口10aを閉じている。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央から8tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置する。同様に、平面パネル14cは端部開口10aから8tv1だけ移動し、即ち端部開口10bを閉じた状態から端部開口12a側に2tv1だけ移動し、端部開口12aを閉じる。平面パネル14dは出口通路10のほぼ中央から8tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央の位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図11に破線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから9tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10aの近傍にある。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から9tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10b側に寄った位置にある。同様に平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から9tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12aの近傍の位置にある。平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央から9tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12b側に寄った位置にある。
【0032】
この時点から所定時間t経過後には、図12に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから10tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央よりも端部開口10a側に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から10tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10b近傍に位置している。同様に平面パネル14cは、出口通路10の端部開口10aから10tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12a側に位置し、平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央の位置から10tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12b近傍に位置している。この時点から所定時間t経過後には、図12に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから11tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央の位置にある。平面パネル14bは、入口通路12のほぼ中央から11tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10bを閉じている。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から11tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置し、平面パネル14dは出口通路12のほぼ中央から11tv1だけ移動し、入口通路12の端部開口12bを閉じている。
【0033】
この時点から所定時間t経過後には、図13に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから12tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央から幾分端部開口10b側に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から12tv1だけ移動し、端部開口10bからtv1だけ端部開口12a側に位置している。同様に、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央位置から12tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも幾分端部開口12b側に位置し、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から12tv1だけ移動し、端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に位置している。この時点から所定時間t経過後には、図13に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから13tv1だけ移動し、端部開口10b側近傍に位置し、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央位置から13tv1だけ移動して、即ち端部開口10bからtv1だけ移動して端部開口12aを閉じている。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央位置から13tv1だけ移動し、端部開口12bの近傍に位置し、平面パネル14dは、出口通路10のほぼ中央の位置から13tv1だけ移動し、即ち端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に移動して端部開口10aを閉じている。
【0034】
この時点から所定時間t経過後には、図14に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから14tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10bを閉じた位置にある。平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から14tv1だけ移動し、端部開口12aからtv1だけ端部開口12b側に寄った位置にある。同様に、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央位置から14tv1だけ移動し、端部開口12bを閉じた位置にあり、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から14tv1だけ移動し、出口通路10の端部開口10aからtv1だけ端部開口10b側に移動した位置にある。この時点から所定時間t経過後には、図14の破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから15tv1だけ移動し、端部開口10bからtv1だけ端部開口12a側に移動した位置にあり、平面パネル14bは入口通路12のほぼ中央の位置から15tv1だけ移動し、入口通路12のほぼ中央よりも端部開口12a側に寄った位置にある。同様に平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央位置から15tv1だけ移動し、端部開口12bからtv1だけ端部開口10a側に移動した位置にあり、平面パネル14dは、出口通路12のほぼ中央位置から15tv1だけ移動し、出口通路10のほぼ中央の位置よりも端部開口10a側に寄った位置にある。そして、所定時間t経過後には、即ち図7に実線で示した初期状態から16tv1だけ経過したとき、その初期状態に戻る。
【0035】
図7乃至図14から明らかなように4枚の平面パネル14a乃至14dが循環移動していく間に、出口通路10及び入口通路12それぞれには常に少なくとも1枚の平面パネルが位置し、風除効果を奏している。しかも、各平面パネル14a乃至14dがスクエア状に移動するので、通行者はスライドドアと同様な感覚で通行でき、各平面パネルに衝突することが無いように出入りすることができる。
【0036】
本発明の第3の実施形態の出入口装置は図15に示すように、第1の実施形態と同様に3枚の平面パネル14a乃至14cが移動するものであるが、出口通路10と入口通路12との間に平面パネルを一時的に待機させる待機スペース16が形成され、3枚の平面パネル14a乃至14cが等速で移動しない点で異なるものである。なお、待機スペース16の幅は出口通路10及び入口通路12とそれぞれほぼ同じ寸法、即ち平面パネル14a乃至14cの幅とほぼ同じ寸法に形成されている。他の構成は、第1の実施形態の出入口装置と同一であるので、同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
図15に実線で示すように、平面パネル14aが端部開口12aに位置し、平面パネル14bが端部開口12bに位置し、平面パネル14cが出口通路10のほぼ中央に位置するとする。この状態から所定時間tが経過すると、各平面パネル14a乃至14cはそれぞれ速度v3で移動し、図15に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aからtv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側にtv3だけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側にtv3だけ移動する。
【0038】
この時点から所定時間tが経過すると、図16に実線でそれぞれ示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから2tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に2tv3だけ移動し、待機スペース16の建物2内側の端部上に位置し、平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から2tv3だけ端部開口10b側に移動する。この状態から所定時間tが経過すると、図16に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから3tv3だけ端部開口12b側に移動するが、平面パネル14bは待機スペース16の建物2側の端部上に位置する状態を維持し、待機している。また平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に3tv3だけ移動する。
【0039】
この時点から所定時間t経過すると、図17に実線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから端部開口12b側に4tv3だけ移動し、平面パネル14bは待機スペース16の建物2側の端部から速度v4(この速度v4は速度v3よりも遅い速度である)で端部開口10a側に移動する。平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に4tv3だけ移動する。この時点から所定時間tが経過すると、図17に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから端部開口12b側に5tv3だけ移動し、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2側の端部から2tv4だけ移動し、平面パネル14cは出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に5tv3だけ移動する。
【0040】
この時点から所定時間tが経過すると、図18に実線で示すように平面パネル14aは、端部開口12aから6tv3だけ移動し、入口通路12のほぼ中央に位置する。平面パネル14bは、速度v4で移動し、待機スペース16の建物2側の端部から3tv4だけ移動し、ちょうど端部開口10aを閉じた状態になる。また、平面パネル14cは、出口通路10のほぼ中央から端部開口10b側に6tv3だけ移動し、端部開口10bを閉じた状態となる。この時点から所定時間tが経過すると、図18に破線で示すように、平面パネル14aは、端部開口12aから7tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口10aから再び速度v3で端部開口10b側に移動しており、端部開口10bからtv3の距離にある。平面パネル14cは端部開口10bから端部開口12a側にtv3だけ移動している。
【0041】
この時点から所定時間tが経過すると、図19に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから8tv3だけ端部開口12b側に移動し、平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に2tv3だけ移動している。平面パネル14cは端部開口10bから端部開口12a側に移動し、待機スペース16の建物2の外側の端部上に位置している。この時点から所定時間tが経過すると、図19に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に9tv3だけ移動し、平面パネル14bは端部開口10aから端部開口10b側に3tv3だけ移動し、平面パネル14cは、待機スペース16の建物2側の端部に待機したままである。
【0042】
この時点から所定時間tが経過すると、図20に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから速度v3で10tv3だけ移動し、平面パネル14bは端部開口10aから4tv3だけ移動し、平面パネル14cは待機スペース16の建物2の外側の端部から速度v4でtv4だけ移動している。この時点から所定時間tだけ経過すると、図20に破線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから11tv3だけ移動して、端部開口12bを閉じている。平面パネル14bは端部10aから端部10b側に5tv3だけ移動し、出口通路10のほぼ中央に位置している。また、平面パネル14cは速度v4で端部開口12a側に移動し、端部開口12aを閉じている。以下、同様にして動作する。
【0043】
図15乃至図20に示すように、必ず出口通路10と入口通路12とに1枚の平面パネルが位置するので、風除効果を奏する。しかも、各平面パネル14a乃至14dが端部開口10a、12aを横スライドして閉じるときには、出口通路10と入口通路12との間の待機スペース16に一旦停止させて、各平面パネルの速度をv4とするので、通行者が平面パネルに衝突しにくい。
【0044】
なお、図15に示すように、待機スペース16の建物2内側の端部及び建物2の外側の端部にそれぞれ開閉自在なドア16a、16bを取り付け、待機スペース16を避難通路として利用することができる。例えば火災等の非常時にこのドア16a、16bを開くことによって、建物内からの迅速な脱出を可能とすることができる。また、このスペース16の幅を出口通路10や入口通路12の幅よりも広く形成しておけば、大量の通行者が存在する場合や、出口通路10や入口通路12から出し入れしにくい大型の荷物の搬出入を容易に行うことができる。この場合、ドア16a及び16bも大型のものとする。また、待機スペース16を通路として使用しない場合には、出口通路10及び入口通路12の内部側の壁体を透明な壁体で構成して、中央の空間部分を展示ケースとしても良い。
【0045】
また、待機スペース16の出口通路10側の壁及び入口通路12側の壁に、それぞれ出口通路10及び入口通路12と連通するドア16c、16dを設けることもできる。これによって、例えば駆動機構の故障等によって、平面パネル14a乃至14cが作動不能となって、出口通路10及び入口通路12内に通行者が閉じ込められたとき、ドア16c、16dを開くことによって待機スペース16を避難通路として使用することができる。
【0046】
図21の第4の実施形態の出入口装置は、第3の実施形態と同様に待機スペース16を備え、第2の実施形態と同様に4枚の平面パネル14a乃至14dが移動するものである。但し、平面パネル14a乃至14dは、常に等速では移動しない。
【0047】
図21に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aを、平面パネル14bは端部開口12bを、平面パネル14cは端部開口10aを、平面パネル14dは端部開口10bをそれぞれ閉じているとする。この状態から各平面パネル14a乃至14dは、速度v5で移動する。この移動開始時点から所定時間tが経過すると、同図に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側にtv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側にtv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側にtv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側にtv5だけ移動している。
【0048】
この時点から所定時間tが経過すると、図22に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に2tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に2tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に2tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に2tv5だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、同図に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に3tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に3tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に3tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に3tv5だけ移動している。
【0049】
この時点から所定時間tが経過すると、図23に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に4tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に4tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に4tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に4tv5だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図23に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に5tv5だけ移動し、平面パネル14bは端部開口12bから端部開口10a側に5tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に5tv5だけ移動し、平面パネル14dは端部開口10bから端部開口12a側に5tv5だけ移動している。この時点で、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内側端部及び外側端部上に位置している。
【0050】
この時点から所定時間tが経過すると、図24に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口10b側に6tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に6tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。この時点から所定時間tが経過すると、図24に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に7tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に7tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。
【0051】
この時点から所定時間tが経過すると、図25に実線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に8tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に8tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。この時点から所定時間tが経過すると、図25に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に9tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に9tv5だけ移動している。但し、平面パネル14b、14dは、待機スペース16の建物2の内外の端部上に待機したままである。
【0052】
この時点から所定時間tが経過すると、図26に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に10tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に10tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から速度v6(この速度v6は速度v5よりも低速である)。で端部開口10a側にtv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から速度v6で端部開口12a側にtv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図26に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に11tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に11tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に2tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に2tv6だけ移動している。
【0053】
この時点から所定時間tが経過すると、図27に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に12tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に12tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から3tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に3tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図27に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に13tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に13tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に4tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に4tv6だけ移動している。
【0054】
この時点から所定時間tが経過すると、図28に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に14tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に14tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から5tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に5tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図28に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に15tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に15tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に6tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に6tv6だけ移動している。
【0055】
この時点から所定時間tが経過すると、図29に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に16tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に16tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から7tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に7tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図29に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に17tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に17tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に8tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に8tv6だけ移動している。
【0056】
この時点から所定時間tが経過すると、図30に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に18tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に18tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から9tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に9tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図30に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に19tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に19tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に10tv6だけ移動し、同様に、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に10tv6だけ移動している。
【0057】
この時点から所定時間tが経過すると、図31に実線で示すように平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に20tv5だけ移動し、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に20tv5だけ移動している。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から11tv6だけ移動し、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口12a側に11tv6だけ移動している。この時点から所定時間tが経過すると、図31に破線で示すように、平面パネル14aは端部開口12aから端部開口12b側に21tv5だけ移動し、端部開口12bを閉じ、平面パネル14cは端部開口10aから端部開口10b側に21tv5だけ移動し、端部開口10bを閉じている。一方、平面パネル14bは、待機スペース16の建物2内の端部上から端部開口10a側に12tv6だけ移動し、端部開口10aを閉じ、平面パネル14dも、待機スペース16の建物2の外側端部上から端部開口10a側に12tv6だけ移動し、端部開口10aを閉じている。以下、同様にして動作する。
【0058】
図21乃至図31から明らかなように、平面パネル14a乃至14dが移動する間には、出口通路10及び入口通路12それぞれ内には常に少なくとも1枚の平面パネルが位置し、風除効果を奏している。また、端部開口10a、12aが平面パネル14a乃至14dのいずれかが横スライドして閉じられるとき、各平面パネルを待機スペース16に一旦停止させてその速度はv6と低速にするので、通行者が平面パネルに接触しにくい。
【0059】
また、図32に示すように、各平面パネル14a乃至14dは、それぞれ一方の端を回転軸として回転自在に構成され、出口通路10及び入口通路12の外壁6a、6bにそれの主表面が接触するようにスイングさせることができる。或いは、図33に示すように、2枚の平面パネル、例えば平面パネル14bと14dとを待機スペース16の両端部上に待避させ、残りの2枚の平面パネル14a、14cを出口通路10と入口通路12の外壁6a、6bに接触させるようにスイングさせることもできる。平面パネル14a乃至14dをスイングさせることができるので、例えば風除効果が不要な季節には、出口通路10及び入口通路12をそれぞれ両端が開放された通路として使用することができる。しかも、これら平面パネル14a乃至14dは、出口通路10と入口通路12の端部からこれらの外側にスイングさせるのではなく、これら通路10、12の内部側にスイングさせているので、平面パネル14a乃至14dがブースの外に出ることがなく通行者の通行の邪魔になることもない。なお、平面パネル14a乃至14dは、それらの主表面が出口通路10及び入口通路12の待機スペース側の壁に接触するようにスイング方向を変えることができる。無論、平面パネルを3枚使用している場合でも、同様にスイングさせることができる。
【0060】
また、図21に実線で示すように、第3の実施態様と同様に、待機スペース16の建物内外の端部にそれぞれ開閉自在なドア16a、16bを取り付けて待機スペース16を通路としてもよく、平面パネル14aが端部開口12aを、平面パネル14bが端部開口12bを、平面パネル14cが端部開口10aを、平面パネル14dが端部開口10bをそれぞれ閉じている状態として、待機スペース16の内外の端部の開放ドア16a、16bを開くことによって、緊急時、例えば火災発生時等に、万一停電等によって平面パネル14a乃至14dが起動できない場合でも、速やかに建物2内の人を屋外に脱出させることができる。
【0061】
上記の各実施の形態では、3枚または4枚の平面パネルを使用したが、これに限ったものではなく、3枚以上であれば、更に多くの平面パネルを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図2】図1の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図3】図1の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図4】図1の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図5】図1の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図6】図1の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図8】図7の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図9】図7の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図10】図7の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図11】図7の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図12】図7の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図13】図7の出入口装置の初期状態から12t時間及び13t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図14】図7の出入口装置の初期状態から14t時間及び15t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図16】図15の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図17】図15の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図18】図15の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図19】図15の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図20】図15の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図21】本発明の第4の実施形態の出入口装置の初期状態及び所定時間t後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図22】図21の出入口装置の初期状態から2t時間及び3t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図23】図21の出入口装置の初期状態から4t時間及び5t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図24】図21の出入口装置の初期状態から6t時間及び7t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図25】図21の出入口装置の初期状態から8t時間及び9t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図26】図21の出入口装置の初期状態から10t時間及び11t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図27】図21の出入口装置の初期状態から12t時間及び13t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図28】図21の出入口装置の初期状態から14t時間及び15t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図29】図21の出入口装置の初期状態から16t時間及び17t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図30】図21の出入口装置の初期状態から18t時間及び19t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図31】図21の出入口装置の初期状態から20t時間及び21t時間後の平面パネルの位置を示す平面図である。
【図32】図21の出入口装置の平面パネルのスイング状態を示す平面図である。
【図33】図21の出入口装置の平面パネルの別のスイング状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0063】
2 建物
6 ブース
10 出口通路
12 入口通路
14a乃至14d 平面パネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の前面に設置されるブース内に形成された入口通路と出口通路とを循環して、前記入口通路及び出口通路それぞれを非連通状態とするように移動する複数の平面パネルを備え、前記平面パネルが、前記入口通路と前記出口通路とを平行スライド移動し、前記入口通路及び出口通路の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動してスクエア状に循環移動するように構成されている、出入口装置。
【請求項2】
請求項1記載の出入口装置において、前記入口通路と前記出口通路との間に横スライド移動する平面パネルを一時的に待機させる待機スペースを設けた、出入口装置。
【請求項3】
請求項2記載の出入口装置において、前記待機スペースを、前記ブースの内外を連絡する通路とし、この通路の端に開閉自在なドアを設置した、出入口装置。
【請求項4】
請求項3記載の出入口装置において、前記入口通路と前記出口通路とから前記連絡通路に通行者を通行させる開口を形成した出入口装置。
【請求項5】
請求項1または2記載の出入口装置において、前記平面パネルは、前記入口通路と前記出口通路とにおいて、通路内に向かってスイング可能に構成されている出入口装置。
【請求項6】
請求項1記載の出入口装置において、前記複数の平面パネルは、3枚以上のパネルを1組として循環移動するように構成されている出入口装置。
【請求項1】
建物の前面に設置されるブース内に形成された入口通路と出口通路とを循環して、前記入口通路及び出口通路それぞれを非連通状態とするように移動する複数の平面パネルを備え、前記平面パネルが、前記入口通路と前記出口通路とを平行スライド移動し、前記入口通路及び出口通路の開口において一方の通路から他方の通路に横スライド移動してスクエア状に循環移動するように構成されている、出入口装置。
【請求項2】
請求項1記載の出入口装置において、前記入口通路と前記出口通路との間に横スライド移動する平面パネルを一時的に待機させる待機スペースを設けた、出入口装置。
【請求項3】
請求項2記載の出入口装置において、前記待機スペースを、前記ブースの内外を連絡する通路とし、この通路の端に開閉自在なドアを設置した、出入口装置。
【請求項4】
請求項3記載の出入口装置において、前記入口通路と前記出口通路とから前記連絡通路に通行者を通行させる開口を形成した出入口装置。
【請求項5】
請求項1または2記載の出入口装置において、前記平面パネルは、前記入口通路と前記出口通路とにおいて、通路内に向かってスイング可能に構成されている出入口装置。
【請求項6】
請求項1記載の出入口装置において、前記複数の平面パネルは、3枚以上のパネルを1組として循環移動するように構成されている出入口装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2007−146548(P2007−146548A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344204(P2005−344204)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(503405689)ナブテスコ株式会社 (737)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(503405689)ナブテスコ株式会社 (737)
【Fターム(参考)】
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