説明

出力装置及び操作シート

【課題】 携帯用機器に対する視認性及び操作性の向上等を図る。
【解決手段】 収納部12に収納した携帯用機器500から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力しケース体2と窓部3aが形成された蓋体3と透明又は半透明のゴム材料によって形成され蓋体に窓部を閉塞した状態で取り付けられる操作シート30とを設け、収納部は枠状の収納用リブ13を有し、収納部に底面が載置面14aとされた収納凹部14が形成され、操作シートに収納凹部を覆う表面部31と収納用リブの外周面13bを外側から覆う周面部32とを設け、表面部のロック状態において載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、載置面側に突出された複数のドット34、34、・・・を設け、複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、複数のドットの載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は出力装置及び操作シートについての技術分野に関する。詳しくは、ゴム材料によって形成された操作シートに複数のドットを設けて携帯用機器に対する視認性及び操作性の向上等を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
音楽再生装置や画像再生装置等の携帯用機器を内部空間に収納し収納した携帯用機器から出力される音声や画像を外部へ出力する出力装置がある。
【0003】
このような出力装置には、ケース体に対して蓋体が開閉可能とされ、蓋体を開放した状態において内部空間に携帯用機器を装着し、蓋体をケース体に結合して携帯用機器を閉塞して内部空間に収納して保持するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された出力装置においては、ケース体に、例えば、携帯用機器から出力される音声を外部に出力するためのスピーカー部が設けられている。蓋体には窓部が形成され、窓部を覆うようにして可撓性を有する透明な操作シートが取り付けられている。
【0005】
蓋体がケース体に結合された状態においては、ケース体に回動可能に支持されたバックルによって蓋体がケース体に対してロックされ内部空間が密閉されて防水性が図られる。ケース体に対して蓋体がロックされ携帯用機器が内部空間に収納された状態においては、操作シートが携帯用機器に押し付けられて携帯用機器が押さえられ、携帯用機器の内部空間における不必要な移動が防止される。
【0006】
使用者は、外面側から操作シートとともに携帯用機器の操作部を操作することにより、例えば、携帯用機器から出力される音声を外部に出力することができる。
【0007】
【特許文献1】特開2007−313020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献1に記載された出力装置にあっては、操作シートの両面が平面状に形成されているため、操作シートによって携帯用機器が押さえられた状態において、操作シートの携帯用機器に対する接触面の一部に空気が侵入して気泡が生じたり、操作シートが携帯用機器の表示面に貼り付いてウォーターマークが生じてしまう。
【0009】
これらの気泡やウォーターマークは操作シートを通して携帯用機器を視認しようとしたときに、表示面や操作部等の視認性を悪化させ、使用者による操作性を低減させてしまうことになる。
【0010】
また、操作シートが携帯用機器に貼り付くと、蓋体の開放時に携帯用機器が操作シートに貼り付いたままの状態で持ち上げられ、蓋体の開閉動作に支障を来したり、貼り付いていた携帯用機器の落下による出力装置又は携帯用機器の破損を生じるおそれがある。
【0011】
そこで、本発明出力装置及び操作シートは、上記した問題点を克服し、携帯用機器に対する視認性及び操作性の向上等を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
出力装置は、上記した課題を解決するために、内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体と、透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられる操作シートとを備え、前記収納部は枠状の収納用リブを有し、前記収納部に前記収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され、前記操作シートは前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、前記操作シートに、前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満としたものである。
【0013】
従って、出力装置にあっては、ロック状態において携帯用機器に操作シートの複数のドットの各先端又は各先端部が接触される。
【0014】
上記した出力装置においては、前記ドットの外面を曲面に形成することが望ましい。
【0015】
ドットの外面を曲面に形成することにより、携帯用機器との接触状態が点接触又は点接触に近い状態での接触となる。
【0016】
上記した出力装置においては、前記ドットの外面を球面に形成することが望ましい。
【0017】
ドットの外面を球面に形成することにより、携帯用機器との接触状態が点接触又は点接触に近い状態での接触となる。
【0018】
上記した出力装置においては、前記操作シートの表面部を、前記収納凹部の載置面に対向し前記携帯用機器を押さえる押さえ面部と、前記押さえ面部の両側の端縁にそれぞれ連続し前記押さえ面部から離隔するに従って前記載置面との距離が大きくなる二つの傾斜面部とによって構成し、前記押さえ面部に前記複数のドットを設けることが望ましい。
【0019】
押さえ面部に複数のドットを設けることにより、ドットが必要最小限の位置に設けられる。
【0020】
操作シートは、上記した課題を解決するために、内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、枠状の収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体とを備えた出力装置に用いられ、透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられ、前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満としたものである。
【0021】
従って、操作シートにあっては、ロック状態において携帯用機器に複数のドットの各先端又は各先端部が接触される。
【発明の効果】
【0022】
本発明出力装置は、内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体と、透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられる操作シートとを備え、前記収納部は枠状の収納用リブを有し、前記収納部に前記収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され、前記操作シートは前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、前記操作シートに、前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満としている。
【0023】
従って、操作シートと携帯用機器の間に気泡やウォーターマークが生じないため、携帯用機器の良好な視認性を確保することができ、使用者による視認性及び操作性の向上を図ることができる。
【0024】
また、操作シートの携帯用機器に対する貼り付きが防止されるため、蓋体の開放時に携帯用機器が操作シートに貼り付いたまま持ち上げられることがなく、貼り付き後の携帯用機器の落下を防止して出力装置及び携帯用機器の破損を防止することができる。
【0025】
請求項2に記載した発明にあっては、前記ドットの外面を曲面に形成している。
【0026】
従って、操作シートと携帯用機器の接触状態が点接触又は点接触に近い状態での接触となり、気泡やウォーターマークの発生を確実に防止することができる。
【0027】
請求項3に記載した発明にあっては、前記ドットの外面を球面に形成している。
【0028】
従って、操作シートと携帯用機器の接触状態が点接触又は点接触に近い状態での接触となり、気泡やウォーターマークの発生を確実に防止することができると共に操作シートの成形を容易に行うことができる。
【0029】
請求項4に記載した発明にあっては、前記操作シートの表面部を、前記収納凹部の載置面に対向し前記携帯用機器を押さえる押さえ面部と、前記押さえ面部の両側の端縁にそれぞれ連続し前記押さえ面部から離隔するに従って前記載置面との距離が大きくなる二つの傾斜面部とによって構成し、前記押さえ面部に前記複数のドットを設けている。
【0030】
従って、ドットが必要最小限の位置に設けられ、気泡やウォーターマークの発生を防止する機能を損なうことなく操作シートの成形性の向上を図ることができる。
【0031】
本発明操作シートは、内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、枠状の収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体とを備えた出力装置に用いられ、透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられ、前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満としている。
【0032】
従って、操作シートと携帯用機器の間に気泡やウォーターマークが生じないため、携帯用機器の良好な視認性を確保することができ、使用者による視認性及び操作性の向上を図ることができる。
【0033】
また、操作シートの携帯用機器に対する貼り付きが防止されるため、蓋体の開放時に携帯用機器が操作シートに貼り付いたまま持ち上げられることがなく、貼り付き後の携帯用機器の落下を防止して出力装置及び携帯用機器の破損を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0035】
本発明出力装置は、例えば、内部空間に収納した携帯用機器から出力される音声や画像を外部へ出力する装置であり、ケース体とケース体に対してヒンジ部を介して回動可能に連結された蓋体とを有している。
【0036】
以下の説明においては、説明の便宜上、出力装置の通常の使用状態において方向を示すものとし、携帯用機器が内部空間に収納された状態において、ケース体が位置する側を後方、蓋体が位置する側を前方とする。また、ヒンジ部が下方に位置され、スピーカー部が左右に位置されているものとして方向を示す。
【0037】
尚、以下に示す上下前後左右の方向は、説明の便宜上示すものであり、本発明はこれらの方向に限定して適用されることはない。
【0038】
<出力装置の構成>
出力装置1は、図1乃至図4に示すように、ケース体2と蓋体3が下端部に設けられたヒンジ部4を介して連結され、蓋体3はケース体2に対してヒンジ部4を介して回動可能とされている。
【0039】
ケース体2は、例えば、外形が稍横長の長円状に形成され、外周面から後面の外周部に亘る部分は外方へ凸の曲面状に形成されている(図2参照)。ケース体の上面には左右に離隔して操作釦5、5が配置されている(図1及び図2参照)。操作釦5、5は、例えば、後述する携帯用機器から出力される音声の音量を調整する音量調整釦として機能する。
【0040】
ケース体2の背面側の下端部にはスタンド6が回動可能に連結されている(図2参照)。スタンド6は上端部がケース体2に連結されている。スタンド6を回動させてケース体2から引き出すことにより出力装置1を縦置き状態で載置することができる(図5参照)。
【0041】
ケース体2の左右両側部における上方側の部分にはそれぞれ浅い配置用切欠2a、2aが形成されている(図6参照)。ケース体2の左右両側部における上方側の部分にはそれぞれバックル7、7が回動自在に支持されている。バックル7、7はロック位置(図1及び図2参照)とロック解除位置(図4及び図6参照)の間で回動可能とされ、ロック位置においてそれぞれ前端部を除く部分が配置用切欠2a、2aに収納される。
【0042】
バックル7は本体8と本体8の前端部における上下両端部(周方向における両端部)から内方へ突出された係止爪9、9と本体8の内面側に設けられた支点軸部11、11とが一体に形成されて成る(図4、図7、図8及び図9参照)。
【0043】
係止爪9は、例えば、三角形状に形成され、本体8に対して弾性変形可能とされ、先端部の後面に後方へ突出された係止突部10が設けられている(図8及び図9参照)。係止突部10は先端側に位置し本体8に近付くに従って後方へ変位するように傾斜する第1の傾斜面10aと第1の傾斜面10aに連続し本体8に近付くに従って前方へ変位するように傾斜する第2の傾斜面10bとを有している。
【0044】
バックル7、7は、ロック位置にある状態において外面がケース体2の外面に連続するように位置され(図5及び図9参照)、ロック解除位置にある状態において前端部がケース体2の外面より外側に位置される(図6及び図8参照)。
【0045】
ケース体2の前面2bには左右方向における中央部に収納部12が設けられている(図4及び図7参照)。収納部12には縦長の略矩形の枠状に形成された収納用リブ13が設けられ、収納用リブ13の内部が収納凹部14として形成されている。
【0046】
収納用リブ13は上下に離隔して位置され左右に延びる第1の規制壁15、15と左右に離隔して位置され上下に延びる第2の規制壁16、16とから成る。第1の規制壁15、15はケース体2の前面2bからの前方への突出量(高さ)が一定とされ、第2の規制壁16、16はケース体2の前面2bからの前方への突出量が上下方向における中央部から上下に行くに従って大きくなるようにされている。
【0047】
収納用リブ13は外面が前方を向く先端面13aと先端面13aの外縁に連続する外周面13bと先端面13aの内縁に連続する内周面13cとによって構成されている。第2の規制壁16、16の上下方向における中央部にはそれぞれ取出用凹部16a、16aが形成されている。取出用凹部16a、16aは収納凹部14に連通され、先端面13aが後方へ凸の略円弧状に形成されている。
【0048】
収納用リブ13においては、図4に示すように、第1の規制壁15、15の先端面13aの幅(上下の幅H1)が第2の規制壁16、16の先端面13aの幅(左右の幅H2)より小さくされている。
【0049】
このように第1の規制壁15、15の先端面13aの幅H1を小さくすることにより、上下方向が長手方向とされている収納用リブ13の長手方向の大きさを最小限にして出力装置1の小型化を図ることができる。
【0050】
また、収納用リブ13の内周面13cと携帯用機器500(図10参照)の外周面との間隔は、携帯用機器500の大きさを考慮すると、第2の規制壁16、16との左右方向における間隔が第1の規制壁15、15との上下方向における間隔より小さくなり易い。従って、携帯用機器500との接触が第2の規制壁16、16の方が第1の規制壁15、15よりも生じる可能性が高く、第2の規制壁16、16の先端面13aの幅H2を大きくすることにより、第2の規制壁16、16の剛性を高め携帯用機器500との接触時における損傷の防止を図ることができる。
【0051】
収納凹部14は収納用リブ13の内周面13cと底面である前方を向く載置面14aとによって形成されている(図4及び図7参照)。
【0052】
ケース体2には電池装着部2cが設けられており(図8及び図9参照)、電池装着部2cは電池蓋17によって閉塞されている(図7乃至図9参照)。電池蓋17は収納凹部14の略上半部に配置され、電池蓋17の前面が載置面14aの一部として形成されている。使用者は電池蓋17を開放することにより電池装着部2cに電池200、200、・・・を装着することができる。
【0053】
電池蓋17には前方に開口された浅い取付用凹部17aが形成されている(図7参照)。電池蓋17の取付用凹部17aにはゴム材料、例えば、シリコンゴムによって形成された滑り止めシート18が取り付けられる。収納凹部14に滑り止めシート18を配置することにより、収納凹部14に収納される携帯用機器500の滑りが防止され、収納凹部14における携帯用機器500の収納状態の安定性を図ることができる。
【0054】
滑り止めシート18は取付用凹部17aに対して着脱可能とされ、滑り止めシート18を取付用凹部17aから取り外すことにより滑り止めシート18を洗浄することが可能である。
【0055】
収納凹部14には電池蓋17の下側に、前方に開口されたケーブル配置溝14bと前方に開口されたコネクター配置溝14cとが上下に連続して形成されている。
【0056】
ケーブル配置溝14bにはケーブル300が配置されており、ケーブル300は一端部がケース体2の内部に配置された図示しない回路基板に接続されている。ケーブル300の他端部はコネクター400に接続され、コネクター400はコネクター配置溝14cに配置される。
【0057】
コネクター400とケーブル300はそれぞれコネクター配置溝14cとケーブル配置溝14bから前方へ引き出すことが可能であり(図10参照)、コネクター400とケーブル300を引き出すことにより携帯用機器500の接続端子部501へのコネクター400の接続を容易に行うことができる。
【0058】
ケース体2の前面2bにおける収納用リブ13の外周側には枠状の防水用リブ19が設けられている。防水用リブ19はケース体2からの突出量が僅かな量とされ、縦長の略矩形状に形成されている。
【0059】
ケース体2の前面2bには収納部12の左右にそれぞれスピーカー配置部20、20が前方へ突出した状態で設けられている。スピーカー配置部20、20には音声を出力するための出力孔20a、20a、・・・が形成されている。スピーカー配置部20、20の内部にはそれぞれスピーカー21、21やアンプ回路等の音声出力用の各部が配置されている。
【0060】
尚、出力装置1にあっては、出力孔20a、20a、・・・がケース体2の内部に連通されているが、ケース体2の内部には出力孔20a、20a、・・・からケース体2の内部に配置された各部への水分の侵入が防止されるような図示しない防水構造が設けられている。
【0061】
蓋体3はケース体2と同様に外形が稍横長の長円状に形成され、外周面から前面の外周部に亘る部分は外方へ凸の曲面状に形成されている(図1参照)。
【0062】
蓋体3の左右方向における中央部には前後に貫通された縦長の窓部3aが形成され、窓部3aはケース体2の収納用リブ13の外形と略同じ大きさ及び形状に形成されている。
【0063】
蓋体3には窓部3aの左右にそれぞれ音声出力孔3b、3b、・・・が形成されている。蓋体3の後面側には、図4に示すように、窓部3aの左右にそれぞれ後方に開口された凹部3c、3cが形成され、音声出力孔3b、3b、・・・が凹部3c、3cに連通されている。
【0064】
蓋体3の左右両側部における上方側の部分には、図4、図8及び図9に示すように、それぞれ浅い切欠部3d、3dが形成され、蓋体3における切欠部3d、3dが形成された部分はそれぞれ係合部22、22として設けられている。
【0065】
係合部22の上下両端部(周方向における両端部)にはそれぞれ外方へ突出された被係止片23、23が設けられている。被係止片23、23は先端が蓋体3の外周面より内側に位置されている。
【0066】
被係止片23は弾性変形可能とされ、先端部の前面に前方へ突出された被係止突部24が設けられている(図8及び図9参照)。被係止突部24は先端側に位置し先端から遠去かるに従って前方へ変位するように傾斜する第1の斜面24aと第1の斜面24aに連続し先端から遠去かるに従って後方へ変位するように傾斜する第2の斜面24bとを有している。
【0067】
蓋体3の背面側には、図11に示すように、窓部3aの外周側にそれぞれ枠状の内側壁部25と外側壁部26が設けられ、外側壁部26は内側壁部25の外周側に一定の間隔で離隔して設けられている。内側壁部25と外側壁部26の間の空間は後方に開口された保持溝27として形成されている。
【0068】
蓋体3の背面側には外側壁部26の上下に第1の取付溝28、28が形成され、第1の取付溝28、28はそれぞれ左右に延び後方に開口されている。また、蓋体3の背面側には外側壁部26の左右に第2の取付溝29、29、・・・が形成され、第2の取付溝29、29、・・・はそれぞれ上下に延び後方に開口されている。
【0069】
蓋体3には操作シート30が取り付けられる(図4参照)。操作シート30は透明又は半透明のゴム材料、例えば、シリコンゴムによって形成されている。操作シート30は、図12及び図13に示すように、縦長の略矩形状に形成された表面部31と表面部31の外周縁から後方へ立ち上げられた周面部32と周面部32の後縁から外方へ貼り出されたフランジ部33とが一体に形成されて成る。
【0070】
表面部31は、上下方向における中央に位置する略3分の1の部分が前後方向を向く平板状の押さえ面部31aとして設けられ、押さえ面部31aの上下に位置する部分がそれぞれ押さえ面部31aから離隔するに従って前方へ変位するように緩やかに傾斜された傾斜面部31b、31cとして設けられている。
【0071】
周面部32は後方へ行くに従って外側へ緩やかに変位するように傾斜され、前端の外周より後端の外周が一回り大きくされている。
【0072】
フランジ部33は、前後方向を向くベース部33aと、ベース部33aからそれぞれ前方へ突出された環状の内側突条33b及び外側突条33cと、ベース部33aからそれぞれ前方へ突出された第1の被取付突部33d、33d及び第2の被取付突部33e、33e、・・・とから成る。内側突条33bは周面部32の外側に周面部32と一定の間隔を有した状態で位置され、外側突条33cは内側突条33bの外側に内側突条33bと一定の間隔を有した状態で位置されている。第1の被取付突部33d、33dはそれぞれ外側突条33cの上下に位置され、外側突条33cと離隔し左右方向に延びる状態で設けられている。第2の被取付突部33e、33e、・・・はそれぞれ外側突条33cの左右に位置され、外側突条33cと離隔し上下に延びる状態で設けられている。
【0073】
表面部31の後面には複数のドット34、34、・・・が一体に形成されている(図14及び図15参照)。表面部31の後面は、後述するように、蓋体3がケース体2に対してロックされた状態において、収納部12に収納された携帯用機器500に接触する面である。
【0074】
ドット34、34、・・・は、例えば、規則的に配列され、球の外周部の一部を為す形状に形成され、外面が球面にされている。
【0075】
操作シート30においては、ドット34、34間のピッチP(図14参照)が、例えば、0.5mm以上1.5mm以下とされ、ドット34の突出方向における高さT(図15参照)が、例えば、0.01mm以上0.05mm未満とされている。
【0076】
尚、ドット34、34、・・・の規則的な配列の状態としては、例えば、縦横に同じ位置において隣接する配列状態(図14参照)でもよく、また、一段又は一行ずつ半径分ずれた配列状態(図16参照)でもよい。さらには、所定の間隔で離隔された配列状態(図17参照)でもよい。
【0077】
また、上記にはドット34、34、・・・が球の外周部の一部を為す形状に形成された例を示したが、ドットの形状はこれに限られることはない。表面部31に設けられるドットは、携帯用機器500が収納部12に収納された状態において表面部31が携帯用機器500に接触されたときに、点接触又は点接触に近い状態で接触される形状であれば任意の形状に形成することが可能である。
【0078】
例えば、図18に示すように、外面が曲面に形成された楕円形状のドット34A、34A、・・・であってもよく、また、図19に示すように、角錐形状のドット34B、34B、・・・であってもよい。
【0079】
また、ドット34、34、・・・、ドット34A、34A、・・・及びドット34B、34B、・・・は表面部31の後面の全体に設けられていなくてもよく、表示部31の後面における少なくとも押さえ面部31aに設けられていればよい。
【0080】
操作シート30は窓部3aの背面側から表面部31と周面部32が挿入される(図20及び図21参照)。操作シート30は、保持溝27に内側突条33bと外側突条33cが嵌合され、第1の取付溝28、28にそれぞれ第1の被取付突部33d、33dが嵌合され、第2の取付溝29、29、・・・にそれぞれ第2の被取付突部33e、33e、・・・が嵌合されることにより蓋体3に取り付けられる。
【0081】
<蓋体の開閉動作>
以下に、蓋体3の開閉動作について説明する。
【0082】
蓋体3が開放されている状態においては、収納部12の収納凹部14に携帯用機器500が挿入されて配置される(図22参照)。携帯用機器500を収納凹部14に配置するときには、接続端子部501にコネクター400を接続する。このとき、上記したように、コネクター400とケーブル300をそれぞれコネクター配置溝14cとケーブル配置溝14bから前方へ引き出すことが可能であるため、接続端子部501へのコネクター400の接続を容易に行うことができる。
【0083】
収納凹部14に配置された携帯用機器500は、画像や文字を表示する表示面502及び所定の操作を行う操作部503が前方を向いた状態で載置面14aに載置される。携帯用機器500が載置面14aに載置された状態においては、電池蓋17に取り付けられた滑り止めシート18によって携帯用機器500の滑りが防止され、携帯用機器500の配置状態が安定する。
【0084】
蓋体3が開放された開放位置においては、ケース体2に支持されたバックル7、7がロック解除位置に回動されている。
【0085】
蓋体3がヒンジ部4を支点として閉塞位置まで回動されると、操作シート30がケース体2の収納用リブ13に外嵌され(図20及び図21参照)、操作シート30によって収納凹部14及び収納凹部14に配置された携帯用機器500が閉塞される。
【0086】
操作シート30が収納用リブ13に外嵌された状態においては、表面部31の外周部が収納用リブ13の先端面13aに当接又は近接して位置され、周面部32が収納用リブ13の外周面13bに当接又は近接して位置される。
【0087】
操作シート31のフランジ部33はベース部33aの後面がケース体2の前面2bに押し付けられた状態とされる。このときフランジ部33はベース部33aの内側突条33bと外側突条33cの間の部分が防水用リブ19に押し付けられ、収納凹部14の防水性が図られる。防水用リブ19に押し付けられるベース部33aの部分は、内側突条33bと外側突条33cの間の弾性変形を生じ易い部分であるため、防水用リブ19との密着性が良好であり、収納凹部14及び収納凹部14に配置された携帯用機器500を確実に防水することができる。
【0088】
蓋体3が閉塞位置に回動された状態においては、操作シート30の表面部31の一部を除く部分、例えば、押さえ面部31a又は押さえ面部31aと傾斜面部31b、31cの一部とによって携帯用機器500が押さえられる(図20参照)。従って、携帯用機器500の収納凹部14内における移動が規制され、携帯用機器500の収納凹部14内における安定した収納状態を確保することができる。
【0089】
このとき、上記したように、携帯用機器500は操作シート30の押さえ面部31a又は押さえ面部31aと傾斜面部31b、31cの一部とによって押さえられるため、傾斜面部31b、31cの全部又は一部が携帯用機器500とは接触しない状態とされている。
【0090】
出力装置1にあっては、収納用リブ13によって収納部12の大きさを一定の大きさに規定し、収納用リブ13の大きさ及び形状に合わせて操作シート30が表面部31と周面部32を有する箱状に形成されている。従って、収納部12及び蓋体3の窓部3aが必要最小限の大きさに形成され、出力装置1の小型化を図ることができる。
【0091】
また、収納部12に前面2bから前方へ突出された収納用リブ13を設けているため、例えば、前面12bに水分が付着したときの収納凹部14への水分の侵入が防止され、防水性の向上を図ることができる。
【0092】
さらに、収納凹部14に収納された携帯用機器500が、例えば、衝撃や振動等によって位置が移動された場合においても、移動された携帯用機器500が収納用リブ13に接して移動が規制される。従って、衝撃や振動等が生じた場合においても、操作シート30の表面部31に携帯用機器500が押さえられた状態を維持することができる。
【0093】
上記したように、操作シート30の表面部31にはドット34、34、・・・が設けられているため、携帯用機器500が操作シート30の表面部31によって押さえられた状態において、携帯用機器500の前面にドット34、34、・・・が点接触又は点接触に近い状態で接触される(図23参照)。
【0094】
従って、操作シート30によって携帯用機器500が押さえられた状態において、操作シート30の携帯用機器500に対する接触面の一部に空気が侵入して気泡が生じることがなく、また、操作シート30が携帯用機器500の表示面502に貼り付いてウォーターマークが生じてしまうことがない。このように操作シート30と携帯用機器500の間には気泡やウォーターマークが生じないため、表示面502や操作部503の良好な視認性を確保することができ、使用者による視認性及び操作性の向上を図ることができる。
【0095】
また、操作シート30の携帯用機器500に対する貼り付きが防止されるため、蓋体3の開放時に携帯用機器500が操作シート30に貼り付いたまま持ち上げられることがない。従って、蓋体3の円滑な開閉動作を確保することができると共に貼り付き後の携帯用機器500の落下を防止して出力装置1及び携帯用機器500の破損を防止することができる。
【0096】
さらに、操作シート30にあっては、ドット34、34、・・・の外面が曲面に形成されているため、携帯用機器500との接触状態が点接触又は点接触に近い状態での接触となり、気泡やウォーターマークの発生を確実に防止することができる。特に、ドット34、34、・・・の外面を球面に形成することにより、気泡やウォーターマークの発生を確実に防止することができると共に操作シート30の成形を容易に行うことができる。
【0097】
さらにまた、操作シート30の押さえ面部31aにのみドット34、34、・・・を設けることにより、ドット34、34、・・・が必要最小限の位置に設けられ、気泡やウォーターマークの発生を防止する機能を損なうことなく操作シート30の成形性の向上を図ることができる。
【0098】
蓋体3が閉塞位置に回動された状態において、バックル7、7をロック解除位置からロック位置へ向けて回動させることにより、以下のように蓋体3がケース体2に対して閉塞位置においてロックされる(図24乃至図26参照)。
【0099】
バックル7がロック解除位置からロック位置へ向けて回動されていくと、バックル7の係止爪9に設けられた係止突部10の第1の傾斜面10aが蓋体3の被係止片23に設けられた被係止突部24の第1の斜面24aに接する(図24参照)。
【0100】
さらにバックル7がロック位置へ向けて回動されていくと、係止突部10の第1の傾斜面10aと被係止突部24の第1の斜面24aとが摺動され、係止爪9と被係止片23が弾性変形されて係止爪9が被係止片23に乗り上げる(図25参照)。
【0101】
バックル7がさらにロック位置へ向けて回動されていくと、係止突部10の第2の傾斜面10bと被係止突部24の第2の斜面24bとが摺動され、係止爪9と被係止片23が弾性復帰されて係止突部10の第2の傾斜面10bと被係止突部24の第2の斜面24bとが係合される(図26参照)。係止突部10の第2の傾斜面10bと被係止突部24の第2の斜面24bとが係合されることにより、バックル7がロック位置に至り、蓋体3がケース体2に対してロックされる。
【0102】
上記のように蓋体3がケース体2に対してロックされると、操作シート31のフランジ部33がケース体2の前面2bにおける収納用リブ13の周囲の部分に押し付けられ、収納部12に対する良好な防水性が確保される。
【0103】
蓋体3がケース体2に対してロックされた状態において、操作シート30によって収納凹部14の載置面14aに押し付けられている携帯用機器500の操作部503に対して指100によって操作を行う(図27参照)。携帯用機器500の操作部503に対する操作により、例えば、コネクター400を介して携帯用機器500からの音声の出力がスピーカー21、21に送出され、スピーカー21、21から音声が出力される。スピーカー21、21から出力された音声は、ケース体2のスピーカー配置部20、20に形成された出力孔20a、20a、・・・及び蓋体3に形成された音声出力孔3b、3b、・・・を介して外部へ出力される。
【0104】
また、携帯用機器500の表示面502に表示された(出力された)画像が操作シート30の表面部31を透過されて外部へ出力される。
【0105】
蓋体3がケース体2に対してロックされた状態において、バックル7、7をロック位置からロック解除位置へ向けて回動させることにより、蓋体3のケース体2に対するロックが解除される。
【0106】
バックル7のロック位置からロック解除位置までの回動動作は、ロック解除位置からロック位置までの回動動作と逆の動作である。即ち、蓋体3のケース体2に対するロックの解除は、バックル7がロック位置からロック解除位置へ向けて回動されて係止爪9と被係止片23が弾性変形され係止爪9が被係止片23に乗り上げ、さらにバックル7がロック解除位置へ向けて回動されて係止爪9と被係止片23が弾性復帰されることにより行われる。
【0107】
蓋体3のケース体2に対するロックが解除された状態において、蓋体3を閉塞位置から開放位置まで回動させることにより収納凹部14から携帯用機器500を取り出すことができる。
【0108】
収納凹部14からの携帯用機器500の取出は、収納用リブ13の第2の規制壁16、16にそれぞれ形成された取出用凹部16a、16aからそれぞれ2本の指を収納凹部14に挿入し、携帯用機器500を左右両側から把持することにより容易に行うことが可能である。
【0109】
このように収納用リブ13には取出用凹部16a、16aが形成されているため、収納凹部14からの携帯用機器500の取出が容易であり、出力装置1の使い勝手の向上を図ることができる。
【0110】
<その他>
上記には、ケース体2に一対のバックル7、7が回動自在に支持され、蓋体3にバックル7、7と係合される係合部22、22が設けられた構成を示したが、逆に、蓋体に一対のバックルが回動自在に支持され、ケース体にバックルと係合される係合部が設けられるようにしてもよい。
【0111】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】出力装置を示す斜視図である。
【図2】出力装置を図1とは反対方向から見た状態で示す斜視図である。
【図3】出力装置を蓋体が開放された状態で示す斜視図である。
【図4】出力装置を蓋体が開放位置にある状態で示す斜視図である。
【図5】バックルがロック位置にある出力装置を示す斜視図である。
【図6】バックルがロック解除位置にある出力装置を示す斜視図である。
【図7】ケース体を滑り止めシートを分離した状態で示す斜視図である。
【図8】バックルがロック解除位置にある状態を示す拡大断面図である。
【図9】バックルがロック位置にある状態を示す拡大断面図である。
【図10】ケース体を携帯用機器とともに示す斜視図である。
【図11】蓋体の斜視図である。
【図12】操作シートの拡大斜視図である。
【図13】操作シートの拡大断面図である。
【図14】操作シートの表面部を示す拡大背面図である。
【図15】操作シートの表面部を示す拡大断面図である。
【図16】操作シートの表面部のドットの配列が異なる例を示す拡大背面図である。
【図17】操作シートの表面部のドットが離隔して配列された例を示す拡大背面図である。
【図18】操作シートの表面部の別の例を示す拡大背面図である。
【図19】操作シートの表面部のまた別の例示す拡大背面図である。
【図20】蓋体が閉塞位置に回動され携帯用機器が操作シートに押さえられた状態を示す断面図である。
【図21】携帯用機器が操作シートに押さえられた状態を図20とは直交する方向から見た状態で示す拡大断面図である。
【図22】コネクターが接続された携帯用機器が収納凹部に配置された状態を示す斜視図である。
【図23】携帯用機器に対する操作シートのドットの接触状態を示す拡大断面図である。
【図24】蓋体が開放位置から閉塞位置へ向けて回動され係止突部の第1の傾斜面が被係止突部の第1の斜面に接した状態を示す断面図である。
【図25】蓋体が開放位置から閉塞位置へ向けてさらに回動され係止爪と被係止片が弾性変形されて係止爪が被係止片に乗り上げた状態を示す断面図である。
【図26】係止爪と被係止片が弾性復帰されて蓋体がケース体に対してロックされた状態を示す断面図である。
【図27】操作シートの外側から携帯用機器の操作部が操作されている状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0113】
1…出力装置、2…ケース体、3…蓋体、12…収納部、13…収納用リブ、14…収納凹部、14a…載置面、30…操作シート、31…表面部、31a…押さえ面部、31b…傾斜面部、31c…傾斜面部、32…周面部、34…ドット、34A…ドット、34B…ドット、500…携帯用機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、
前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、
前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体と、
透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられる操作シートとを備え、
前記収納部は枠状の収納用リブを有し、
前記収納部に前記収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され、
前記操作シートは前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、
前記操作シートに、前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、
前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、
前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、
前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満とした
出力装置。
【請求項2】
前記ドットの外面を曲面に形成した
請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記ドットの外面を球面に形成した
請求項2に記載の出力装置。
【請求項4】
前記操作シートの表面部を、前記収納凹部の載置面に対向し前記携帯用機器を押さえる押さえ面部と、前記押さえ面部の両側の端縁にそれぞれ連続し前記押さえ面部から離隔するに従って前記載置面との距離が大きくなる二つの傾斜面部とによって構成し、
前記押さえ面部に前記複数のドットを設けた
請求項1に記載の出力装置。
【請求項5】
内部空間に携帯用機器を収納し収納した前記携帯用機器から出力される音声又は画像の少なくとも一方を外部へ出力し、枠状の収納用リブによって囲まれ底面が前記携帯用機器の載置面とされた収納凹部が形成され前記携帯用機器を収納する収納部を有するケース体と、前記ケース体に対してロック可能とされ前記ケース体に対してロックされたロック状態において前記収納部を閉塞し前記ケース体に対するロックが解除されたロック解除状態において前記収納部を開放すると共に窓部が形成された蓋体とを備えた出力装置に用いられ、
透明又は半透明のゴム材料によって形成され前記蓋体に前記窓部を閉塞した状態で取り付けられ、
前記ロック状態において前記収納用リブに外嵌されて前記収納凹部を閉塞し、
前記ロック状態において前記収納凹部を覆う表面部と、前記表面部の外周縁から立ち上げられ前記ロック状態において前記収納用リブの外周面を外側から覆う周面部とを設け、
前記表面部の前記ロック状態において前記載置面に対向する側の面の少なくとも一部に、前記載置面側に突出された複数のドットを設け、
前記複数のドット間のピッチを0.5mm以上1.5mm以下とし、
前記複数のドットの前記載置面側への突出方向における高さを0.01mm以上0.05mm未満とした
操作シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−45153(P2012−45153A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−189538(P2010−189538)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】