説明

分散液の適用方法

疎水性ケイ酸の水性分散液が、2成分ノズルを使用して適用される。該水性分散液は、殺虫剤として使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疎水性ケイ酸の分散液の適用方法に関する。
【0002】
DE 10 2004 021 532号及びWO 2005/104851号は、殺虫活性のある分散液を開示している。
【0003】
水に加えて、該分散液は、疎水性ケイ酸0.5〜20質量%、ゲル化添加剤又は増粘添加剤0.01〜10質量%、防腐剤0.1〜1質量%、表面活性化物質0〜1質量%を含む。
【0004】
公知の分散液は、殺虫力を有し、かつ従って、例えばダニ、甲虫、蛾、シラミ等に対して使用されうる。
【0005】
殺虫組成物として分散液を適用するために、この分散液を好適な形で散布することが必要である。
【0006】
その問題は、殺虫活性のある分散液が最大の活性度を得るような方法で適用されうる分散液を、適用及び促進する方法を見出すことであった。
【0007】
本発明は、2成分ノズルを使用することを特徴とする、疎水性ケイ酸を含有する殺虫活性のある水性分散液の適用方法に関する。
【0008】
使用される疎水性ケイ酸は、ヒュームド疎水化ケイ酸であってよい。
【0009】
疎水化されたヒュームドケイ酸塩は、Ullman’s Enzyklopaedie der technischen Chemie[Ullmanの工業化学百科事典]、第4版、第21巻、464頁から公知である。
【0010】
本発明の好ましい一実施態様において、前記分散液は、水に加えて、疎水性ケイ酸0.5〜20質量%、ゲル化添加剤又は増粘添加剤0.01〜10質量%、防腐剤0.1〜1質量%、表面活性化物質0〜1質量%を含んでよい。DE 10 2004 021 532号又はWO 2005/104851号において記載されている水性分散液が、特に使用されてよい。
【0011】
本発明の好ましい一実施態様において、該分散液が、気体、例えば空気によって細かく噴霧される分散液は、2成分ノズルによって吐出されうる。
【0012】
本発明による方法は、よりよい噴霧化をもたらす細かい滴が形成されうる利点を有する。その細かい噴霧は、表面のより均一な、より完全な被覆をもたらすために要求される。このことは、高い活性を確実にする。さらに、殺虫分散液は、殺虫力を維持する。
【0013】
2成分ノズルの使用は、有利である。それというのも、1成分ノズルによる細かい噴霧の吐出しは、過度に高い圧力を必要とし、殺虫分散液の効力を消失させ、従って、その活性を消失するからである。特に、ケイ酸の疎水性が破壊されて、ケイ酸を親水性にする。その結果、殺虫力が失われる。
【0014】
本発明の一実施態様において、疎水性ケイ酸の水性分散液は、該分散液を管路中で運搬すること、及び該分散液をローリング運動によって管路内で移動することによって、吐出しノズルへ運搬されうる。
【0015】
前記のローリング運動は、ホースポンプ、ホース型スクリューポンプ、蠕動ポンプ又は回転容積式ポンプによって実施されうる。
【0016】
蠕動ポンプ又は回転容積式ポンプは、DE 197 13 689号又はDE 197 17 452号から公知である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】液滴サイズの図による比較を示す図。
【0018】
実施例
2成分型のためのパラメータ:
噴霧圧(液体)1〜3bar
噴霧圧(気体)1〜5bar。
【0019】
液滴サイズ及び死亡率(活性度)に関する、殺虫分散液の1成分/2成分噴霧の比較。
【0020】
【表1】

【0021】
液滴サイズの図による比較を、図1において示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2成分ノズルを使用することを特徴とする、疎水性ケイ酸を含有する殺虫活性のある水性分散液の適用方法。

【図1】
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【公表番号】特表2010−500314(P2010−500314A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523229(P2009−523229)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【国際出願番号】PCT/EP2007/057220
【国際公開番号】WO2008/019918
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(501073862)エボニック デグサ ゲーエムベーハー (837)
【氏名又は名称原語表記】Evonik Degussa GmbH
【住所又は居所原語表記】Rellinghauser Strasse 1−11, D−45128 Essen, Germany
【Fターム(参考)】