説明

切断可能な電気的接続を有する歯ブラシ

【課題】電動要素を備えた取り外し可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシを提供する。
【解決手段】本発明は、中空の内側領域を画成するハンドル(1012)と、ハンドルから取り外し可能な且つハンドルに取り付け可能なヘッド(1016)とを備える、口腔内で使用するための口腔ケア用具(1000)を提供する。ヘッドは、少なくとも1つの電動要素(1020、1075)を含む。口腔ケア用具はまた少なくとも1つの電気コネクタ(1052、1054)を備え、ヘッドをハンドルに取り付ける際、電気コネクタは、ヘッド及びハンドル間に電気的導通を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシヘッド上に電力源を必要とする1つ以上の要素を利用した、分離可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシに関する。より詳細には、本発明は、歯ブラシのヘッド及びハンドル間に選択的に係合可能な電気コネクタを利用した、バッテリ駆動式歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドル又は本体部分と取り外し可能に係合することができる取替え式又は交換式ブラシヘッドを利用する電動歯ブラシが知られている。例えば、特許文献1には、プッシュオンブラシ構成要素を備えたハンドルを有する電動歯ブラシが開示されている。特許文献2及び特許文献3には、取替え式であり、ブラシのハンドル又は本体部分から取り外し可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシが開示されている。特許文献2及び特許文献3のものは、両方ともブラシのブラシヘッドとハンドルとの間にスロット付き係合機構を利用している。特許文献4には、ハンドルを「スリップオン」すると言われているブラシヘッドを有する電動歯ブラシが記載されている。
【0003】
特許文献5には、ブラシを有する歯ブラシ部と、歯ブラシ部を着脱させる駆動軸を有する電動歯ブラシ本体とから成る電動歯ブラシであって、近赤外線を照射して歯茎に温熱感を与えるための照射手段を備えたものが開示されている。また、特許文献6には、導電性ポリマーを用いたスイッチが開示されている。さらに、特許文献7には、電気を用いた歯ブラシにおいて、ヘッドとハンドルとの係合のための部材である突出部材と受け入れ部材とで構成される電気コネクタを備えたものが開示されている。またさらに、特許文献8には、電気を用いた歯ブラシにおいて、ヘッドに電動要素を設けるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,404,608号明細書
【特許文献2】米国特許第4,880,382号明細書
【特許文献3】米国特許第5,435,034号明細書
【特許文献4】米国特許第5,465,444号明細書
【特許文献5】特開2001−299454号公報
【特許文献6】特表2001−509311号公報
【特許文献7】西独国実用新案公開第29621445号明細書
【特許文献8】国際公開第03/026528号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電動要素を備えた取り外し可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシが必要性とされている。具体的には、ヘッド及びハンドル間の選択的に係合可能な電気的接続と関連して、歯ブラシのハンドル又は本体部分と確実に且つ容易に係合又は係合離脱し得る、取り外し可能なブラシヘッドが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、中空の内側領域を画成するハンドルと、ハンドルから取り外し可能な且つハンドルに取り付け可能なヘッドとを備える、口腔内で使用するための口腔ケア用具を提供する。ヘッドは、少なくとも1つの電動要素を含む。口腔ケア用具はまた少なくとも1つの電気コネクタを備え、ヘッドをハンドルに取り付ける際、電気コネクタは、ヘッド及びハンドル間に電気的導通を付与する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による取り外し可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシの斜視図。
【図2】図1の電動歯ブラシの上平面図。
【図3】図1の電動歯ブラシの横断側面図。
【図4】図1の歯ブラシのヘッドの詳細な部分断面図。
【図4a】本発明の実施形態のヘッドの横断側面図。
【図5】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図6】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図7】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図8】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図9】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図10】本発明の実施形態のヘッド及びネックの部分正面図。
【図11】本発明の電動歯ブラシの実施形態の斜視図であり、歯ブラシは、ハンドルから分離できるヘッドとネックとを含む。
【図12】取替え可能なヘッド及びネックを、図11の照明付き電動歯ブラシのハンドル又はハンドルの上に据え付けることを示す部分側面図。
【図13】取替え可能なヘッド及びネックを、図11の照明付き電動歯ブラシのハンドル又はハンドルの上に据え付けることを示す部分側面図。
【図13a】本発明の歯ブラシの実施形態を示す部分側面図であり、歯ブラシは導電性ポリマー類を含む。
【図13b】本発明の歯ブラシの実施形態を示す部分側面図であり、歯ブラシは導電性ポリマー類を含む。
【図13c】歯ブラシが導電性ポリマーを含む本発明の歯ブラシの実施形態を示す分解図。
【図13d】歯ブラシが導電性ポリマーを含む本発明の歯ブラシの実施形態を示す部分側面図。
【図14】本発明で使用するのに適した電気的構成の概略図。
【図15】ヘッド及びネックの集合体を、本発明による歯ブラシのハンドル又はハンドルに取り付けることを示す、部分分解図。
【図15a】本発明による歯ブラシのヘッドをハンドルに取り付けることを示す部分投影図。
【図15b】本発明による歯ブラシのヘッド部分から延伸する係合部材を示す部分分解図。
【図15c】歯ブラシのヘッド及びハンドル係合を示す、電動歯ブラシの詳細な断面図。
【図15d】本発明による歯ブラシのヘッド及びネック部分を示す部分分解断面図。
【図16】図15に描かれたヘッド及びネックの集合体の端面図。
【図17】本発明による歯ブラシのヘッド及びネックの集合体をハンドル又はハンドルに取り付けることを示す詳細な部分分解図。
【図18】図17に示された実施形態のハンドルと、ヘッド及びネックの集合体の端面図。
【図19】本発明による歯ブラシのヘッド及びネックの集合体を、ハンドル又はハンドルに取り付けることを示す、部分分解図。
【図20】本発明による電気コネクタの一部の詳細な斜視図。
【図21】本発明による歯ブラシの部分分解図。
【図22】図21に示した歯ブラシの取り外し可能なヘッド及びネック部分の詳細な部分側面図。
【図23】図21及び22に示した歯ブラシの部分断面図であり、ヘッド及びネック部分の係合を示す。
【図24】本発明による拭取り要素及びコネクタの斜視図。
【図25】ヘッドとネック部分の係合を示す、歯ブラシの部分断面図。
【図25a】ネックの結合要素を示す部分斜視図。
【図25b】ヘッドの結合要素を示す底面図。
【図26】誘導接続を示す本発明に従う歯ブラシの断面図。
【図27】誘導接続を示す本発明に従う歯ブラシの部分図。
【図28】誘導接続を示す図27に示した歯ブラシの部分投影図。
【図29】誘導接続を示す図27に示した歯ブラシの部分分解図。
【図30】静電容量接続を示す本発明に従う歯ブラシの部分図。
【図31】静電容量接続を示す図30に示す歯ブラシ部分分解図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、ある部分及び部分の構成において物理的形体を取ってもよく、その実施形態を、本明細書において詳細に記載し、本明細書の一部分を形成する添付図面において例示する。
【0009】
本明細書に引用した全ての刊行物、特許及び特許出願は、本明細書に参考として組み込まれる。一般に、本発明は、取替え式又は取り外し可能なヘッド及び/又はネック、並びに発光要素を含むが、これに限定されないブラシヘッド上の1つ以上の電気要素を有する、口腔内で用いるための口腔ケア用具に関する。そのような口腔ケア用具として、電動歯ブラシ、電動フロス、歯磨き器、歯肉マッサージ器などを挙げることができるが、これらに限定されない。簡略化のために、本発明は、電動歯ブラシにおいて具体化されたものとして以下に論じられる。歯及び/又は歯肉を含むブラッシング領域を照らすことのできる発光要素などの電気要素が作動する間に、そのような電動歯ブラシは、個人衛生に使用され、モーター式の動作を用いて歯及び歯肉を清潔にすることができる。本発明は、ヘッド上で使用又は設置されるいかなる種類の電動要素をも含む。さらに本発明は、取り外し可能なブラシヘッドを有する電動歯ブラシにおける選択的に係合可能な電気コネクタの使用及び組み込みに関し、電気コネクタは、歯ブラシのヘッド及び歯ブラシのハンドル間に電気的導通を付与する。歯ブラシのヘッドは、さらにネックを備えることができ、ネックに歯ブラシのハンドルを取り付けることができる。さらに、歯ブラシのハンドルはネックを備えることができ、ネックに歯ブラシのヘッドを取り付けることができる。簡略化のために、この接続は、歯ブラシのヘッド及びハンドル間で以下に論じられる。しかしながら、本論はまた、ヘッド及びネック間の接続、並びに/又はハンドル及び/若しくは本体に接続するヘッド及びネックの集合体を含むことを理解すべきである。これらの接続はすべて類似した要素を有するが、歯ブラシの長さに沿った接続の位置は異なっている。
【0010】
一実施形態において、照明付きの電動歯ブラシが提供され、電動歯ブラシは、細長いハンドル、ヘッド及びヘッドから延伸したネックを含んでヘッド及びネックの集合体を形成する。このヘッド及びネックの集合体をハンドルに取り付けることができる。本発明は、一体化した単一の集合体としてのヘッド及びネックを歯ブラシのハンドルから取り外しできる実施形態を含む。しかしながら、ネック及びハンドルが集合体であり得、集合体からヘッドを取り外しできることも考慮される。取り外し可能な部分の接合又は係合領域に沿って設けられているのは、本明細書に記載された切断可能な電気コネクタである。発光要素などの1つ以上の電気要素は、ヘッド上で、1つ以上の静的若しくは動的な毛ホルダー又はそれらのいずれかの組み合わせに隣接して、上部に、又は中部に配設され得る。毛ホルダーは、その上に配設された毛を有していてもよく、毛は、1つ又は群の房へと形成されてもよい。これらの態様は、本明細書にさらに詳細に説明されている。
【0011】
歯ブラシは、さらに電気コネクタを備える。電気コネクタは、電動歯ブラシのヘッド、ネック及び/又はハンドル上の構成要素のシステムであり、接続されたとき、ヘッド及びハンドル間に電気経路及び電気的導通を付与する。歯ブラシのハンドルからヘッドを取り外しできるので、ヘッドを取り外す際に電気コネクタを切断又は係合離脱し得るように、また再び取り付ける際に容易に再接続し得るように、電気コネクタを設計できる。電気コネクタは、少なくとも1つの電気入力と少なくとも1つの電気出力とを含む。電気コネクタとして、互いの「接点」に機械的に接触する構成要素、磁場を介してヘッドをハンドルに電気的に接続する誘導性の構成要素、及びコンデンサを形成するときに生み出される電界によってヘッドをハンドルに電気的に接続する容量性の構成要素を挙げることができるが、これらに限定されない。ハンドル又は本体とヘッドとの間の係合領域に沿って設けられるのは、電気コネクタであり、その例を本明細書に記載する。歯ブラシは、1つ以上のコネクタも有することができる。ネックがヘッド及び/又はハンドルから延伸する場合、コネクタの一部をネックに配設し得ることも考慮される。
【0012】
電動歯ブラシのブラシヘッド及びハンドル間に、容易に分離できる係合構成を設けることにより、いくつかの利点を提供する。この点に関して、第一に、ブラシヘッド又はハンドルは、容易に取り替えられてもよい。ブラシヘッドは、消費者の特定の好みに応じて、容易に別のブラシヘッドと交換されてもよい。さらに、そのような迅速且つ簡単な係合は、比較的長いブラシが著しく減少し得る点において、組立ての容易さをもたらし、保管及び輸送に関することを促進する。
【0013】
ある実施形態では、取り外し可能なヘッドを有する歯ブラシは、歯ブラシのハンドル又はヘッドの一部分から外に突き出た部材を利用し、部材は、対応する凹部、スロット、又は歯ブラシの他の部分内に画成された受入れ領域によって受け入れられる。部材及び受入れ領域は、互いに協働して、ハンドルからヘッドを選択的に取り外し、ヘッドをハンドルに再び取り付ける。そのような構成において、電気コネクタは、部材及びその受入れ領域に近接して配設される。例えば、コネクタが2つの導電性接点を含む場合、第一の接点を部材上に配設することができ、第二の接点を受入れ領域内に配設することができる。接点は、ヘッドをハンドルに取り付ける際、したがってヘッドを受入れ領域内に係合する際、互いに電気的に導通するように配設され、それによって、歯ブラシのハンドルとヘッドとの間に電気経路を付与する。
【0014】
別の実施形態では、ハウジングとブラシヘッドとの間の係合集合体は、ねじ又はねじ山付き構成を利用してもよく、その際、ハウジング及びブラシヘッドの一方は、放射状に突出したねじ部材を含み、他方は、突出したねじ部材を受け入れるように構成された溝又は凹み領域を画成する。対応する電気コネクタを設け、例えば、係合集合体の接合面の上に、電気接点を配設することができる。
【0015】
取り外し可能なヘッド及びハンドルを有する歯ブラシを提供するために、他の係合構成を使用することができる。例えば、本発明は、オス−メス構成、解除可能な止めピン構成、解除可能な戻り止め構成、スナップ嵌め構成、摩擦嵌め構成、及びこれらの構成の組み合わせを利用する係合構成を含むが、これらに限定されない。切断可能な電気コネクタは、ヘッドとハンドルとの間に設けられ、ヘッドとハンドルとの間の係合又は接合領域に隣接した、又は中部にあるコネクタの構成要素を有することができる。しかしながら、コネクタのヘッド構成要素を歯ブラシのハンドル内に受け入れ得ること、及び/又は歯ブラシのハンドル構成要素を歯ブラシのヘッド内に受け入れ得ることが考慮される。
【0016】
本明細書の実施形態のすべて又はいずれかにおいて、歯ブラシのハンドルにヘッドを再び取り付けるとき、1つ以上のコネクタの電気コネクタ面を拭き取る役割を果たす1つ以上のコネクタ拭取り要素を設けることができる。そのような拭取り要素が設けられ、拭取り要素は、ヘッドとハンドルとを係合する際、電気コネクタの外面を通過して本質的に拭き取るように配設される。この動作は、コネクタ面を清潔にして、その上に蓄積されたあらゆる水又は屑を取り除く役割を果たす。拭取り要素は、柔軟なゴム又は他のエラストマー材など、ほとんどあらゆる要素から形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0017】
歯ブラシのブラシヘッドは、長手方向軸を画成し、1つ以上の可動毛ホルダーと、任意に、1つ以上の静的又は固定的な毛ホルダーとを含む。可動毛ホルダーは、回転運動、旋回運動、螺旋運動、揺動運動、直線往復運動してもよく、又は動きのいかなる組み合わせを受けてもよい。本発明の電動歯ブラシが付与する動きの種類は、広く変化し得る。静止毛ホルダー及びその上に配設された静的な毛の構成も広く変化し得る。本発明で使用するのに適した幾つかの毛ホルダーの動き及び毛の構成の例は、US20030126699、US20030084525、US20030084524、US20030084526、及びPCT国際公開特許WO03/063723、及びPCT国際公開特許WO03/063722に記載される。毛は、ポリエチレンなどの従来の非エラストマー材から作製することができ、若しくは天然又は合成ゴム類、ポリオレフィン類、ポリエーテルアミド類、ポリエステル類、スチレン系ポリマー類、ポリウレタン類などのエラストマー材、又は材料の組み合わせなどから作製することができる。
【0018】
歯ブラシのハンドルは、中部にモーターが配設された中空の部分を有し、モーターは、可動毛ホルダーに作動的に接続されている。シャフトは、モーターから、ネックを通って、少なくともヘッドの一部へと延伸する。シャフトは、1つ以上の動きを可動毛ホルダーに付与するために、モーターによって駆動されるとき、回転運動、揺動運動、直線往復運動、螺旋運動、又は軌道運動してもよい。そこに動きを付与するために、モーターとシャフトとの間に、又はシャフトと可動毛ホルダーとの間に、ギア構成を設けることができる。代表的なシャフト及び/又はギア構成は、米国特許第6,360,395号、同第5,617,601号、同第6,178,579号、同第6,189,693号、同第6,360,395号、及び同第6,371,294号、並びに本明細書で引用された他の特許及び特許公報に示される。ハンドルは、ブラシヘッドに配設されたモーター及び電気要素(例えば発光要素など)に動力を供給するために、中部に配設された1つ以上のバッテリなどの電源も有する。あるいは、電動歯ブラシは、モーターに動力を供給するために、外部電源に接続されてもよい。モーター及び/又は発光要素を作動させるために、ハンドルにスイッチを配設する。スイッチは、作動ボタンと金属接点とを含む。スイッチは、従来のモーメンタリー・スイッチにおいて見られるように、成型された作動ボタンを下に押すことによって手で押し下げられ、作動ボタンを金属接点に押し付けて回路を完成させる。スイッチは、歯ブラシのヘッド上に配設された1つ以上の発光要素又は他の電気要素も作動させることができる。
【0019】
本発明によると、ブラシヘッドに沿って配設された、ないしは別の方法で保持された駆動シャフトと1つ以上の可動毛キャリアとの間に、幾つかの種類の解除可能な係合が利用される。例えば、ブラシヘッド内に延在する駆動シャフトの末端部と、ブラシヘッド上に配設された可動毛キャリアとの間に、「スナップ嵌め」係合集合体を利用することができる。ブラシヘッド及びハンドルが互いに容易に分離できるように、駆動機構における幾つかの場所又は地点で、解除可能な係合集合体を利用すべきであることが理解されるであろう。
【0020】
コネクタの構成要素が接点を含む歯ブラシのある実施形態では、ヘッドが歯ブラシのハンドルと係合するとき、接点は、向かい合わせの方法で、互いに直接的に係合することができる。ある実施形態では、それぞれの接点の面は、係合プロセスの間に互いを横断して滑動し、又は少なくとも部分的にそのように滑動する。種々の接点は、互いに接触して電気的導通を付与する比較的平らな表面の形状であってもよい。又は、接点は、ピン−ソケット若しくはプラグ−レシーバー構成を含む、当該技術分野において既知のオス−メス接続を利用してもよい。接点はまた、勾配若しくは傾斜のある互いに接触する表面を利用してもよく、又は特定用途に応じて、傾斜した構成による比較的大きい接触力で互いに係合してもよい。あるいは、又は加えて、接点は、一方若しくは両方の接点に力を加えてさらに接点間の電気的導通の確立を促進する1つ以上のバネ部材若しくは他のバイアス部材を含んでもよい。しかしながら、コネクタは、前述の設計を使用して電気的導通に至り、それによって、機械的接続すなわち誘導又は静電容量によって確立された電気的導通を有することなく、歯ブラシのヘッド上に配設された電気要素に電力を供給してもよい。コネクタの種類にかかわらず、一旦ヘッドとハンドルとが互いに係合されると、ヘッド及びハンドル間に電気的導通を付与するための構成及び位置であるコネクタが設けられる。
【0021】
本発明による歯ブラシにおいて、広範なコネクタの設計、形状、及び構成を利用してもよい。一態様において滑動するレール構成が使用され、その際、ブラシヘッド又はハンドルのどちらかに1つ以上のレールが設けられ、他方の例えばブラシヘッド又はハンドルに受入れスロット又は凹み領域が画成され、受入れスロット又は凹み領域は、ブラシヘッド及びハンドルが互いに係合されたときにレールを受け入れる大きさ及び配向である。ヘッドがハンドルに係合するときにブラシヘッド及びハンドル間に電気的導通を付与するために、これらの1つ以上のレール(単数又は複数)及びスロット(単数又は複数)に接点を組み込むことができる。具体的には、レール(単数又は複数)及びスロット(単数又は複数)の露出した表面上に、1つ以上の対の接点を直接的に組み込む。それぞれの接点は、ブラシヘッド及びハンドル間で最終的な係合が行われる際、ブラシヘッド及びハンドル間に電気的導通を付与するように整列及び配設され得る。
【0022】
別の実施形態では、側柱上に、又はそれ以外のブラシヘッド若しくはハンドルの外側に突出した部材に1つ以上の接点が配設され、他方のヘッド若しくはハンドルに設けられた対応する機構と係合する際、1つ以上の追加の接点と電気的に導通する。さらに、ハンドル及び/若しくはヘッド、並びに/又はハンドル及び/若しくはヘッドの部分は、導電性の基材を備えることができ、ハンドル及び/若しくはヘッド又はその部分は、導電性の接点であり得る。接点の配設にかかわらず、結果的に生じた電気的導通により、電力は、歯ブラシのハンドル領域からブラシヘッドに伝わることができる。
【0023】
さらに別の実施形態では、軸構成によって電気的導通を確立し、その際、それぞれの接点は、ブラシヘッド又はハンドルの一方を他方に対して回転させることによって、互いに電気的に導通される。この構成は、様々な電気接点の構成で達成されてもよい。例えば、円形、半円形、又は弓形の接点を使用してもよい。接点は、ブラシヘッド及びハンドル係合領域上で適切に配設されてもよい。
【0024】
さらに別の実施形態では、誘導によって、ヘッド及びハンドル間に電気的導通を確立する。この実施形態では、ヘッドは、歯ブラシのヘッド上に配設された電気要素に接続された二次コイルを有し、ハンドルは、バッテリに接続された一次コイルを有する。ヘッドとハンドルとが接続されるとき、一次コイルと二次コイルとが磁気的に結合されて電気を伝える。さらに、適切な導電材料をハンドル内に含むことによって、静電容量を用いてヘッド及びハンドル間に電気的導通を確立することができ、導電材料は、さらにバッテリ及びヘッドに接続され、導電材料は、さらにヘッド上に配設された電気要素に接続される。ヘッドをハンドルに接続するとき、導体の2つの片は、距離によって分離されてコンデンサを形成する。
【0025】
コネクタの構成要素のための材料選択も本発明の別の重要な態様である。一般に、コネクタの構成要素に関して、多種多様な金属類及び非金属の材料を使用してもよい。適した金属類として、銅、白金、銀、ニッケル、アルミニウム、金、タングステン、及びこれらの金属類の合金類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
導電性ポリマー類など、導電性の非金属材を使用することができる。本明細書で使用する時、用語「導電性の非金属材」は、金属粒を含有するポリマー組成物など、1つ以上の非金属類及び1つ以上の金属類を含む材料を含む。そのような化合物は、カーボンブラック、ステンレス鋼繊維類、銀又はアルミニウム・フレーク又はニッケルコーティングされた繊維類などの固体導電粒子を、例えばポリスチレン、ポリオレフィン類、ナイロン類、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−コポリマー(ABS)などの電気的に絶縁性の熱可塑性樹脂塊状物(bulk thermoplastics)と混合することによって作製されることが多い。
【0027】
近年、カーボンブラック又は上記の種類の金属粒子充填化合物を、本質的に導電性のポリマー類及びこれに限定されないがポリアニリン類を包む普通の絶縁ポリマー類とそれらの混合物に置き換えることへの関心が高まってきた。例えば、ポリアニリン類をプロトン酸と接触させて塩錯体をもたらすことによる、ポリアニリン(又は略称PANI)及びその合成、並びに導電性形体のこのポリマーの調整は、先行技術において記載されてきた。加えて、導電性ポリマー類は既知であり、工業装置、特に電子構成部品の製造において使用されている。導電性ポリマー組成物の幾つかの例は、米国特許第5,256,335号、同第5,281,363号、同第5,378,403号、同第5,662,833号、同第5,958,303号、同第6,030,550号、及び同第6,149,840号に例示されている。本明細書に記載されたコネクタ集合体で用いる特に魅力的な導電性ポリマー組成物として、米国特許第5,866,043号及び同第6,685,854号に記載されたそれらのポリマーが挙げられる。本明細書で使用する時、用語「導電性の非金属材」は、これらの種類の組成物も含む。
【0028】
本発明で使用するのに適した別の導電性基材は、米国特許第6,291,568号、同第6,495,069号、及び同第6,646,540号に開示されている。この基材は、静止的又は非活動的なときに第一レベルのコンダクタンスを有し、応力すなわち機械的又は電気的応力の変化からもたらされる第二レベルのコンダクタンスを有する。機械的応力として、引張り及び/又は圧縮を挙げることができる。この基材は、粒状組成物を含み、粒状組成物の各々の小粒は、少なくとも1つの実質的に非導電性のポリマーと、少なくとも1つの導電性の充填材とを含む。導電性充填材は、1つ以上の金属類、その他の導電性若しくは半導電性の要素及びオキシド類又は本質的に導電性の半導性無機若しくは有機ポリマーであり得る。小粒は、典型的には最大1mmであり、小粒(導体)対ポリマーの体積比は、適しては少なくとも3:1である。圧縮されたときに電気を通すその他の基材は、本発明で使用するのに適していることが考慮される。
【0029】
先述のとおり、歯ブラシは、電力源を利用するブラシヘッドに組み込まれた、ないしは別の方法で包含された1つ以上の電動要素を用いることができる。本明細書に記載された歯ブラシにおいて、電力源、例えば1つ以上のバッテリが歯ブラシのハンドル位置の中に保持される。本明細書に記載された電気コネクタは、ブラシヘッドと電動要素との間に電気的導通を確立及び付与し、そこに配分された電力と、典型的には歯ブラシのハンドル内に在る電源とを必要とする。
【0030】
ここで図面を参照するが、その際、呈示は本発明の態様を例示する目的に過ぎず、これを制限する目的ではなく、図1〜4、特に図1は、本発明の実施形態による照明付きの電動歯ブラシ10を示す。図1に示すように、電動歯ブラシは、ハンドル12とハンドル12に取り付けられたネック14とを含む。ヘッド16を、ネック14に取り付ける。典型的には、ヘッドはネック14より大きく、ネックはまた典型的にはハンドル12より小さい。ネック及びハンドルは、解除可能に接続されており、それらの物理的な係合のために、及び発光要素と電源との間に電気的導通を確立するために、対応する機構を含む。歯ブラシのハンドル12は、領域70及び72など、歯ブラシの把持を容易にするための1つ以上の区域を含んでもよい。
【0031】
ここで図2を参照すると、ヘッド16は、長手方向軸線19を画成し、可動毛ホルダー20と静止毛ホルダー22とを含む。静止毛ホルダー22は、可動毛ホルダー20の両側に位置する。可動毛ホルダー20は、ヘッド16の中心に位置する。可動毛ホルダー20は、その上に配設された複数個の可動毛24を支持及び包含する。可動毛ホルダーは、軸線を中心に、ヘッド16の長手方向軸線19に対してほぼ垂直に揺動するが、先述のとおり他の動きを付与してもよい。
【0032】
図3に示すように、ハンドル12は、さらにモーター32を収容する中空の部分30を含む。モーター32は、回転可能なシャフト44を通じて可動毛ホルダー20に動力を供給する。シャフト44とモーター32との間に、ギア構成が作動的に相互接続される。ギア構成は、ウォームギア40と一対のステップギア42,43とを含む。モーター32は、ウォームギア40に作動的に接続される。ステップギア42は、ステップギア43及びウォームギア40に作動的に接続される。可動毛ホルダー20の内側内に配設された発光要素75を設ける。本明細書で使用する時、用語「発光(light-emitting)」要素は、光ファイバーケーブル又はワイヤなどの単に光を伝導又は伝達する要素とは対照的に、電気的エネルギーを光に転換する要素を指すことを意図する。本発明において使用される発光要素の例は、発光ダイオード又はLEDである。本明細書で使用する時、用語「光」は、可視及び不可視(例えば紫外線及び赤外線)の両方の光のスペクトルを包含することを意図する。このスペクトルは、約10ナノメートル(遠紫外)の主波長又は重心波長を有する光から、106ナノメートル(赤外線)の重心波長を有する光まで及んでもよいが、約370ナノメートル〜約770ナノメートルの重心波長を有する可視光線が典型的である。本明細書で使用する時、用語「重心波長」は、光の知覚色を表す波長を指すことを意図する。これは、発光要素の放射強度が最大の波長であるピーク波長と異なっていてもよい。
【0033】
図4を参照すると、発光要素75は、要素75が可動毛ホルダー20と共に動くように、可動毛ホルダー20に据付け又は締着されている。図4に例として示すように、可動毛ホルダー20の下側に沿って画成された専用の接触部分に滑動的に接触する一対の電気接点76及び77を使用して、発光要素75に電力を供給する。電源から発光要素まで電気を通すために、スイッチ50及び電源60から接点76及び77まで、導電体又はワイヤ(図示せず)を設けてもよい。ワイヤは、ハンドル12からネック14を通ってヘッド16まで延伸してもよい。ワイヤは、シャフト44の動きを妨げないように、ネック14の内壁に隣接して配設される。あるいは、ワイヤは、ネック14内に埋め込まれてもよい。図3に示すように、導電体は、導体54及び58を包含してもよい。
【0034】
再び図3を参照すると、照明付きの電動歯ブラシの作動を制御するためにスイッチ50が設けられ、モーター32に作動的に接続される。スイッチ50はまた、歯ブラシの1つ以上の発光要素を作動させるように構成されている。そのような作動は、例えば、瞬間的又は連続的である。スイッチ50を閉じるとき、ハンドル10の中空の部分30内に設けられたバッテリ60と、モーター32と、発光要素75との間に回路が完成する。ハンドル12内に画成された開口56の上に、保護カバー52を設けてもよく、保護カバーを通じてスイッチ50を作動し得る。
【0035】
図4において、可動毛ホルダー20の外側に沿って円形の導電性接触領域80及び82を設けることができ、この領域は、ヘッドの内側内に設けられた対の固定接点76及び77と電気的に連通することが考慮される。導電性接触領域80及び82は、非導電材料によって互いから絶縁される。導電性接触領域から発光要素まで、導線84及び86を設けることができる。図4は、可動毛ホルダー20の上又は中に配設された発光要素75を例示する。この実施形態では、発光要素75は、可動毛ホルダー20に固定的に取り付けられ、それ故に毛ホルダー20と共に動く。発光要素75の先端は、可動毛ホルダー20の上面21とぴったり重なるが、所望であれば、上面21の上方に伸びてもよい。図示するように、透明な保護シールド又はキャップ92を用い得る。静止毛ホルダー22の中又は上に、追加の発光要素を設け得る。
【0036】
図4aは、静止したLED75を示し、LEDは柱91に結合され、柱は静止的であり、歯ブラシの93においてヘッド95に固定されている。可動毛ホルダー97は、静止したLED75の周りで揺動又は回転する。正極リード87及び負極リード89は、LED75から柱91を通り、次に歯ブラシのヘッド95の長さを下って電源(図示せず)まで走ることができる。
【0037】
図5に示された別の実施形態では、ヘッド316とネック314とを有する歯ブラシ300を提供する。ヘッドは、静止毛322の1つ以上の領域と可動毛ホルダー320とを含む。可動毛ホルダー320は、毛の房332を含む。発光要素75は、可動毛ホルダー320を通じて延在する開口又は穴88の中に配設される。発光要素75は、静止的であり、可動毛ホルダー320は、静止した発光要素75の周囲で揺動又は回転する。この実施形態では、発光要素75は、ヘッド316に固定的に締着される。発光要素75は、穴88を部分的に通って延伸してもよく、又は発光要素は、完全にヘッド316内に収容されるように、可動毛ホルダー320の下面より下に配設されてもよい。発光要素75の中心線又は軸線はまた、可動毛ホルダー320のための回転又は揺動の軸線であってもよい。
【0038】
図6は、先述のようなヘッド416とネック414とを有する別の歯ブラシ400を例示する。歯ブラシ400はさらに、ヘッド416の内側内に発光要素75を備え、要素75からの光を露呈させるために、領域422及び420など、透明又は半透明の1つ以上のヘッドの領域を利用してもよい。
図6(ここで毛は明確にするために削除されている)に例として示すように、発光要素は、ヘッド内に配設されるとき、発光要素が毛ホルダー(複数)の間にあって可動毛ホルダーの回転/揺動の軸線と整列しないように位置決めされてもよい。
【0039】
上記の各々の実施形態において、発光要素は、光ができるだけ効率的にブラッシング区域上へ向けられるように、動的及び/若しくは静止毛ホルダーの中に、その上に、それより下に、又はそれに直接的に隣接して配設される。さらに、発光要素は、発光の原則方向が毛ホルダーの上面に概ね垂直であるように、及び/又は毛ホルダーの毛の方向と概ね平行であるように構成され得る。換言すれば、発光要素は、図4において最もよく分かるように、発光要素の中心線90がヘッド及び/又は毛ホルダーの上面に概ね垂直であるように構成される。中心線90は、典型的には、発光要素のレンズ92又は開口を通る。発光要素が動的及び/又は静止毛ホルダーの中に、その上に、又はそれより下に配設されるとき、発光要素の中心線90の周りの円筒形の領域若しくは体積は、光が毛に妨げられずにブラッシング表面まで伝わるように、実質的に毛を欠いていることができる。一般に、実質的に毛を欠いていることができる円筒形の体積の直径は、約0.6、0.7、0.8、0.9及び/若しくは1.0cmより大きく、並びに/又は約2.0、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1及び/若しくは1.0cmより小さい。図5において例として示すように、可動毛ホルダーは、発光要素を取り囲む少なくとも1つの毛の環を有してもよい。
【0040】
図7〜10は、照明付きの電動歯ブラシのための他のヘッド、毛ホルダー及び毛の構成を示し、これらの全ては1つ以上の明かり又は発光要素を含む。図7は、ヘッド516とネック514とを有する歯ブラシ500を示す。ネック514は、歯ブラシのヘッド516とハンドル(図示せず)との間に延在することが理解されるであろう。ヘッド516上に配設されるのは、その上に配設された複数個の毛又は房532を有する単一の可動毛ホルダー520である。第二の毛ホルダー522上に配設されるのは、発光要素575及び任意の毛534である。
【0041】
図8は、本発明によるヘッド616とネック614とを含む、別の歯ブラシ600を描写している。ヘッド616は、中部に配設された発光要素675と毛632とを有する、単一の毛ホルダー620を備える。
【0042】
図9は、その上に配設された単一の毛ホルダー720を有する、ヘッド716とネック714とを含むさらに別の歯ブラシを描写する。ホルダー720は、毛732を含む。発光要素775は、ヘッド716上の毛ホルダー720に隣接して配設される。発光要素775は、しかしながら、毛ホルダー上には配設されない。
【0043】
図10は、動く第一毛ホルダー820と固定された又は静止した第二毛ホルダー822とを有する、ヘッド816とネック814とを含む、さらに別の歯ブラシ800を描写する。両方の毛ホルダーは、その上に配設された発光要素875を有する。第一毛ホルダー820は、その上に配設された発光要素875を取り囲む複数個の毛の房832を有し、第二毛ホルダー822は、その上に配設された発光要素875を取り囲む複数個の毛の房834を有する。
【0044】
図11〜13、特に図11に示すように、ヘッド及びネックの集合体1016とハンドル1012とを有する、別の照明付き電動歯ブラシ1000が例示される。ヘッド及びネックの集合体1016上に配設されているのは、発光要素1075である。ネック及びハンドルの集合体は、係合境界面1015に沿ってハンドル1012に解除可能に接続されており、それらを物理的に係合するための、また発光要素と電源との間に電気的導通を確立するための対応する機構を含む。ここで図12及び13を参照すると、ヘッド及びネック1016は、可動毛ホルダー1020と静止毛ホルダー1022とをさらに含む。静止毛ホルダー1022上に配設されているのは、発光要素1075である。
【0045】
ヘッド及びネック1016は、ネック末端部分1032の内側に設置された、2つの小さなピン又は突出部材1036(仮想線)を有する。小さな突出は、ハンドル1012の接合末端部分1040に沿って画成された、L字型スロット1042又は受入れ領域内に適合する寸法になっている。L字型スロット1042の幅は、L字型スロットが小さい突出を受け入れられるように、小さい突出の幅よりわずかに広い。L字型スロットの深さは、L字型スロットが小さい突出を受け入れられるように、小さい突出の高さに実質的に等しい。
【0046】
ユーザーは、ヘッド及びネックをハンドルに接合するために、小さい突出をL字型スロットの上面1044と一直線に合わせる。ユーザーは、小さい突出がL字型スロット1042の底面1046に接触するように、ヘッド及びネック1016を押し又は圧し下げる。図13に見られるように、小さい突出がL字型スロットの底面1046に接触したとき、ユーザーは、次にヘッド及びネック1016をハンドル1012に対して約90度回し、それによってヘッドを所定の位置にロックする。各々の突出の上面は、各々のL字型スロット1042の上面の下でロックされた状態になる。このようにユーザーは協働するピン及びガイドスロットに押して捻る動作を加え、ヘッドをハンドル上の完全に取り付けられた配設に押し込み、二者の間にロック係合を実現させる。
【0047】
ネックとハンドルとの接合領域に沿って1つ以上の電気接点を設け、それらの間に解除可能な電気的接続を付与する。例えば、ハンドルとネックとの間の陽の電気的接続を表す一組目の協働的な電気接点は、ネックとハンドルとの接合領域内に配設され、図13における要素1075など、ヘッド上の1つ以上の発光要素に電気的導通を付与する。陰の又は接地の電気的接続を表す二組目の協働的な電気接点も、ネックとハンドルとの間に配設される。ネックとハンドルとを係合する際、一組目及び二組目の接点は、互いに電気的に導通するように置かれる。図12において、代表的な一組目の電気接点1052(仮想線)及び1054を示し、ヘッド及びハンドル間で係合を行う際、発光要素1075を電動歯ブラシの電源と電気的に導通させる。電気接点は、ネックとハンドルとを機械的に相互連結するピン及びスロット機構から分離して示されるものの、電気接点1054は、L字型スロット1042の底部に配設され得る一方、電気接点1052は、ピン1036の部分を形成し、ピン1036がL字型スロットに係合するとき、ヘッド及びハンドル間に電気的導通を確立することが考慮される。この実施形態では、導電材料として、ピン及びL字型スロットを全体的又は部分的に設けてもよい。第一ピン1036及び第一スロット1042に対向して配設された、同様に構成された対向するスロット及びピン構成(図示せず)の中に、二組目(接地)の電気接点を設け得る。取り外し可能なネック及びヘッド上に配設された1つ以上の発光要素に電力を供給するために、他の種々の構成及び技術を用いてもよいことが考慮される。例えば、スプリングバイアスされた接点を利用してもよい。さらに、本実施形態は、ハンドルから分離可能なヘッド及びネックに関して記載されてきたものの、ネックから分離するヘッド(その際、ネックはハンドルに固定的に取り付けられている)も本発明の電気的接続を使用できることが考慮される。
【0048】
(図13a〜bに示すような)別の実施形態では、歯ブラシ1001のヘッド1003及びハンドル1005は、金属類及び/又は導電性ポリマー類を含むがこれに限定されない導電性基材を備える。ヘッド1003の一部分1007は、LED1075を含むがこれに限定されない電動要素の陰極1023に接続された導電基材を備えることができ、ヘッド1003の他の部分1009は、LED1075の陽極1021に接続された導電基材を備えることができる。ヘッドのこれらの導電性部分は、絶縁材1011で互いに分離され得る。これらの材料は、集合してヘッドを形成する層状又は断片であり得る。歯ブラシハンドルの部分はまた、導電性基材、バッテリの陽極1017に接続されたハンドルの1つの導電性部分1013、及びバッテリの陰極1019に接続されたハンドルの別の導電性部分1015を備え得る。ヘッドと本体とを結合するとき、バッテリの陽極に接続されたハンドルの導電性部分は、ヘッド上に配設された電気要素(LED1075を含む)の陽極に接続されたヘッドの導電性部分に会合する一方、バッテリの陰極に接続されたハンドルの導電性部分は、ヘッド上に配設された電気要素(LED1075を含む)の陰極に接続されたヘッドの導電性部分に会合し、それによって電気的接続が完成する。別の実施形態では、ヘッドとハンドルとが係合するときに互いに接触するハンドル1027及びヘッド1025の部分は、導電特性を含むポリマーの層を含んでもよい。この層は、絶縁材1037,1033,1045,1041をその部分の間に有する、導電性部分1035,1031,1043,1039に分けることができる。ヘッドと本体とを結合するとき、バッテリの陽極に接続されたハンドル1043の導電性部分は、ヘッド上に配設された電気要素(LED1075を含む)の陽極に接続されたヘッド1035の導電性部分に会合する一方、バッテリの陰極に接続されたハンドル1039の導電性部分は、ヘッド上に配設された電気要素(LED1075を含む)の陰極に接続されたヘッド1031の導電性部分に会合し、それによって電気的接続が完成する。導電性ポリマー層は、導電性ポリマー層内に成型されたワイヤを介して、バッテリ及び/又はLEDに結合され得る。
【0049】
加えて、導電基材はまた、導電粒子を含んでもよい。この導電基材が静止しているとき、それは導電性ではなく、絶縁体及び/又はシールとして働くことができる。しかしながら、導電基材を圧縮するとき、導電粒子が凝縮され、それによって結果的に導電性基材をもたらす。図13c及び13dに示すように、この基材は、歯ブラシの接続部分上のポリマー層1043及び1039であり得る。最終的に、導電基材及び/又は通常の電気接点から作製された、歯ブラシ部分のいかなる組み合わせをも含むコネクタが考慮される。例えば、コネクタの1つの構成要素は、ヘッドの導電性部分の間に導電性ポリマー及び絶縁層を含むヘッドであり得、接合部は、歯ブラシのハンドル上に又はその中に配設された金属を含む標準的な接点であり得る。
【0050】
本明細書に記載されたコネクタ集合体は、いかなる数の接点をも包含してもよいことが理解されるであろう。本明細書で何度か言及したように、接点は、「陽」又は「(+)」の接点として称されてもよい。また、別の接点は、「陰」又は「(−)」の接点として称されてもよい。この用語法は、接点の相対電位を指し、そのような呼称は、電源すなわちバッテリと、歯ブラシ及び/又はヘッド上に設けられた電動要素との間に、適切な電気的接続を維持するために用いられることを当業者は理解するであろう。そのような用語法及び本明細書におけるその使用は、電動要素に関して用いられる種類又は接続を制限すべきではない。例えば、ある発光要素は、それらの電源又は電力回路への接続に関わりなく、光を発生又は放射してもよい。
【0051】
その上、接点は、種々の異なるやり方で、歯ブラシの異なる部分の上部又は中部に構成されてもよいことも理解されるであろう。例えば、本発明は、ヘッドとハンドルとを係合する際、それぞれの陽(+)の接点が互いに電気的に導通し、それぞれの陰(−)の接点が互いに電気的に導通するように、ヘッド上に陽(+)及び陰(−)の組の接点を設けること、及びハンドル上に別の組の陽(+)及び陰(−)の接点を設けることを含むが、これらに限定されない。ブラシヘッド上の多数の電動要素などのために多数の電気経路を設けるために、3つ又はそれ以上の陽(+)の接点を設けること、及び電動要素の集合に単一又は共通の「アース」を付与する2つの陰(−)の接点を設けることも考慮される。代わりに、多数の電動要素は、電気的な切断が起こる領域に沿って、2つの陽の接点及び2つの陰の接点を用いた、単一の電気回路を用いて電力を供給されてもよい。既述した接点、又は組の接点は、理解されるように、あらゆる構成で、本発明の歯ブラシの上部、その周囲部、又は中部に構成され得る。
【0052】
本明細書に記載された接点集合体はまた、種々の形体であってもよい。例えば、1組又は複数個の接点を、単一の集合体に組み込む又は形成することができる。そのような1つの集合体を、ヘッドなど、歯ブラシの一部分の上又は中に組み込むことができ、別の集合体を、ハンドルなど、対応する他の歯ブラシの部分の上又は中に組み込むことができる。既述した部分を組み立てる際、接点集合体は、電気的に導通する。接点集合体は、一旦電気的に導通すると、多数の電気回路、経路などのために、導電体の間に多数の電気的接続を付与することができる。
【0053】
図15及び16は、本発明による別の実施形態の歯ブラシ1100を示している。歯ブラシ1100は、ハンドル1112と、ハンドル1112から取り外し可能なヘッド集合体1116とを含む。ヘッド1116は、その上に配設及び支持された複数個の毛1122を有する、可動毛キャリア1120を含む。ヘッド1116は、電力源を必要とする複数個の発光要素1120をさらに含む。ハンドル1112は、一般にはその末端部の1つにある係合領域を画成し、特に、ハンドル1112の末端部1113から外側に延伸し、及びハンドル1112の長手方向軸線に関して概ね同一直線上にある部材1140を含む。部材1140は、同様にハンドル1112から外側に突出する駆動シャフト1150の一部分を取り囲む。部材1140は、部材1140から外側に放射状(又は横方向)に突出するレール1142を含む。レール1142は、部材1140の長さに沿って延伸するか、又は実質的にそのように延伸する。レール1142の少なくとも一部分に沿って配設されているのは、導電性接点1160である。
【0054】
図16は、ヘッド1116の端面図であり、ヘッド1116内に画成された概ね中空の内側内に画成された受入れ領域1170を露呈し、ヘッド1116の末端部からアクセス可能である。受入れ領域1170は、ヘッド1116をハンドル1112に取り付け又は再び取り付ける際、ハンドル1112の部材1140に係合するような大きさ及び配向になされている。駆動シャフト1150の動きを可動毛キャリア1120に伝達できるように、対応する駆動シャフト受入れ領域は、ヘッド1116内に含まれていることが理解されるであろう。また、受入れ領域1170内に配設されているのは、導電性接点1172である。接点1172は、受入れ領域1170内に配設されており、ヘッド116をハンドル112に装着する際、接点1172は、接点1160と電気的に導通する。
【0055】
図15a〜cは、本発明による歯ブラシ1101の実施形態を例示している。歯ブラシ1101は、ハンドル1119と取り外し可能なヘッド1103とを備える。ヘッドは、ハンドル1119内に画成された受入れ領域1109と協働する、係合部材1107を含む。係合部材1107上に配設されているのは、(図15bに示すような)接点1111及び1117などの電気コネクタの構成要素であり、その上で(図15cに示すような)ヘッドがハンドルに係合されて、ハンドル1119の受入れ領域内に配設された接点1115及び1125など、他のコネクタの構成要素と電気的に導通する。(図15cに示すような)ヘッドをハンドルと組み立てるとき、ヘッドは、ハンドルと電気的に導通し、コネクタのヘッド構成要素は、ハンドル1119内に受け入れられ、それによって水との接触から保護される。歯ブラシのヘッド内に、(図15dに示すような)電気コネクタのハンドル構成要素を受け入れ得ることがさらに考慮される。ヘッドは、受入れ領域1125を包含し、ハンドル上に配設されたコネクタ構成要素は、ハンドルから延伸する係合部材1127上に設置される。ヘッドの受入れ領域内に配設されるのは、接点1131及び1133など、電気コネクタの構成要素である。ヘッド1103をハンドル1119に係合する際、受入れ領域1125内に配設された電気接点1131及び1333は、コネクタのハンドル構成要素(係合部材1127上に配設された電気接点1135及び1137)と電気的に導通し、ヘッドは、ハンドルと電気的に導通する。Oリングシール1123を含むがこれに限定されないシールは、ハンドル1119とヘッド1103との間の結合区域に用いられ、さらに、電動歯ブラシの内部空洞に水分が浸入すること、及び接点間の電気的導通を妨げることを防止することができる。
【0056】
図17及び18は、本発明による別の実施形態の歯ブラシ1200を例示している。歯ブラシ1200は、ハンドル1212と取り外し可能なヘッド1216とを備える。ハンドル1212は、ヘッド1216内に画成された受入れ領域1270と協働する、係合部材1240を含む。ハンドルの末端部上に配設されているのは、接点1260であり、接点は、ヘッド1216をハンドル1212に係合する際、ヘッド1216の結合末端部上に配設された別の導電性接点1272と電気的に導通する。図18は、接点1260及び1272に関する構成を例示している。ハンドル1212とヘッド1216との間の係合領域に沿って、1つ以上の整合部材を設け、適切な位置決め、例えばヘッド1216をハンドル1212に関して回転させることを確実にできることが理解されるであろう。
【0057】
図19は、本発明による別の実施形態の歯ブラシ1300を描写している。歯ブラシ1300は、互いに選択的に係合可能なハンドル1312とヘッド1316とを含む。ハンドル1312は、部材1360の外側領域に沿って配設された、円筒形部材1360を含む。部材1340の領域に沿って設けられているのは、接点1360である。ヘッド1316は、部材1340に係合する大きさ及び配向になされた、内部受入れ領域1370を画成する。領域1370内に設けられているのは、別の接点1372である。ヘッド1316をハンドル1312と係合する際、接点1360及び1372は、電気的に導通し、ヘッド1316とハンドル1312との間に、電気経路又は導管を付与する。
【0058】
図20は、本発明による別の実施形態の歯ブラシ1400の一部分を例示している。描写されているのは、ハンドル1412の係合領域又は歯ブラシ1400のヘッド1416のどちらかである。係合領域上に配設されているのは、その上に配設された導電性接点1470を有する、傾斜又は勾配のある部材1450である。接点1470は、部材1450の勾配のある表面上に設置されてもよく、又は係合領域上のどこか他の場所、例えば図20において、接点1470の代わりの位置、すなわち1470a、1470b、1470c、及び1470dを表す点線で示した領域に配設されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0059】
図21〜23は、本発明による別の実施形態の歯ブラシ1510を例示している。歯ブラシ1510は、ハンドル1512、ハンドル1512の末端部から突出するネック1514、及び取り外し可能なヘッド1516を備える。ヘッド1516上に据え付けられているのは、そこから突出する複数個の毛を有する、可動毛キャリア1520である。可動毛キャリア1520と、ネック1514が取り付けられるヘッド1516の末端部との間に配設されているのは、複数個の固定又は静止した毛1522である。ハンドル1512及びネック1514は、本明細書に記載されたモーター及び駆動機構を保持並びに概ね収容することが理解されるであろう。図21は、そこから外側に突出する駆動シャフト1530の遠位端を例示している。ヘッド1516は、前述のような1つ以上の電動要素を含む。ヘッド1516は、次のような係合機構1550を用いて、ネック1514に係合する。
【0060】
図22及び23を参照すると、係合機構1550は、1つ以上のレールと、レールの外側表面上に露出した1つ以上の電気接点1560とを含む。ある実施形態では、係合機構1550は、第一レール1552と、第一レール1552に対して概ね平行な方法で延伸する第二レール1554とを含む。各々のレールは、レール1554上に示された接点1560、及びレール1552の反対方向側に示された接点1562など、少なくとも1つの接点を含む。ネック1514は、受入れ領域を画成し、受入れ領域は、参照図で示された機構に関して、ネック1514内に画成された少なくとも2つの凹みを含む。各々の凹みは、レールに適合してこれを受け入れるような大きさに作られる。図23を参照すると、受入れ領域の内壁に沿って対応する接点を配設することができ、ヘッド1516が歯ブラシのネック1514上で係合するとき、それぞれの接点パッドは、互いに電気的に導通する。具体的には、図23は、接点1570及び接点1572を例示する。接点1570は、受入れ領域内に配設され、歯ブラシヘッド1516をネック1514上に係合する際、接点1560及び1570は、互いに電気的に導通する。同様に、接点1572は、他のレールのために、受入れ領域内に配設及び設置され、ヘッドをネックに据え付ける際、接点1562は、接点1572と電気的に導通する。外側に突出したパッド又はバイアス部材上に1つ以上の接点を据え付けて、対応する接点との電気的導通をさらに促進できることが考慮される。
【0061】
その上、コネクタは、接点を含む必要がなく、むしろ誘導及び/又は静電容量を用いてヘッド及びハンドル間の電気的導通を確立することができる。誘導接続は、(図26〜29に示すような)磁気誘導の働きによって、ハンドルからヘッドに電力を伝えることができる。図27〜29は、一次コイル1800を備えるハンドル及び二次コイル1801を備えるヘッドを例示している。一次コイル1800は、二次コイル1801の内側に適合し、2つのコイルは、磁気的に結合する。2つのコイルが一旦磁気的に結合されると、一次コイルから二次コイルに電力が伝えられる。一次コイル1800は、リード1807及び1809によって、バッテリ1803などの電源に機械的に接続され得る。電力回路は、一次コイル1800、バッテリ1803、モーター1805、及び直流‐交流変換器を備える。二次コイル1801とLED1875との間の電気導通も機械的であり得、二次コイル1801及びLED1875は、リード1811及び1813によって接続され得る。誘導接続はまた、一次コイル1800、二次コイル1801、及び(図26に示す実施形態1815のような)両方のコイルの間に延在する強磁性コア1819によって確立され得る。この強磁性コア1819は、一次コイル1800を二次コイル1801に磁気的に接続し、それによって一次コイルから二次コイルへ電力を伝え、歯ブラシのヘッド上に配設されたLED1875など、電気要素に動力を供給する。ヘッド上に配設された電気要素が、直流式に変換されたエネルギーを必要とする場合、ブラシのヘッド部分内に整流器を設け得る。あるいは、ヘッド上に配設された電気要素がLEDである場合、その電気的なダイオード特性により、LEDそのものを整流器として使用し得る。
【0062】
電力はまた、(図30〜31に示すような)静電容量接続を介して、歯ブラシ1900のヘッド上に配設された要素に送達され得る。静電容量を用いてヘッド及びハンドル間に電気的導通を達成するために、電気コネクタは、ある距離を隔てて配設された少なくとも2片の導体を包含し、一片の導体1907は正電荷を有し、他片の導体1903は負電荷を有し、それによってコンデンサを形成する。二片の導体は、歯ブラシの取り外し可能なヘッド1911を歯ブラシ1900のハンドル1913に係合するとき、コンデンサを形成するために、望ましい距離を隔てて配設され得る。一旦コンデンサが形成されたら、第一片の導体内の電荷交換により、第二片の導体内の電荷交換を起こすことができるが、その理由は、これらの片が電界によって縛られているからである。このように、コンデンサは、交流電流を伝導することができる。この交流電流を使用して、電動歯ブラシのハンドルからヘッドへ電力を送達することができる。2つの導電性断片によって形成された1つのコンデンサは、通常の単一組の電気接点に取って代わることができる。したがって、二対の電気接点が所望される場合、2番目のコンデンサを形成するためには、同様に二組目の導体が所望される(一片の導体1909、及び第二片目1905)。導体1907の片は、歯ブラシ1900のヘッド1911上に配設された電気要素(図示せず)の正極リード1917に接続され得る。導体1909の片は、歯ブラシ1900のヘッド1911上に配設された電気要素(図示せず)の負極リード1915に接続され得る。導体1905の片は、最終的に、バッテリの陰極1919に接続され得、導体1903の片は、最終的に、バッテリの陽極1921に接続され得る。しかしながら、直流を交流に変換するために、バッテリとコンデンサの片との間の回路内に、直流‐交流変換器を配設し得る。ヘッド上に配設された電気要素が直流式へ変換されたエネルギーを必要とする場合、コンデンサが接続されたブラシのヘッド部分内に整流器を設け得る。あるいは、ヘッド上に配設された電気要素がLEDである場合、その電気的なダイオード特性により、LEDそのものを整流器として使用することができる。
【0063】
先述のとおり、本発明の歯ブラシは、コネクタの構成要素を横断した電気的導通を容易にする又は促進するために、1つ以上の拭取り要素を包含し得る。この要素は、可撓性の縁無しシール(lip exclusion seal)であると考えられてもよい。拭取り要素は、コネクタの1つ以上の構成要素に近接して配設され、ヘッドをネックに係合する際、拭取り要素は、コネクタの1つ以上の構成要素の表面を横断して拭き取り又はブラッシングし、それによって、1つ以上の構成要素の表面から屑及び/又は水分を拭き取る。具体的には、図23に示す複数個の拭取り要素が次のように設けられる。拭取り要素1582は、ネック1514の内側領域内に配設及び画成され、ヘッド1516を移動してネック1514と係合させるとき、拭取り要素1582は、接点1562など、コネクタの構成要素の表面上を拭き取る。同様に、別の拭取り要素1588は、受入れ領域内に画成され、歯ブラシヘッド1516をネック1514と係合する際、拭取り要素1588は、接点1560の面を横断して拭き取り又はブラッシングする。2本のレールの内向きに面した表面の上など、レールの他の表面上にコネクタの追加の構成要素を設ける場合、1584及び1586など、追加の拭取り要素を設け得る。当然のことながら、本発明の歯ブラシのいかなる領域にも、又はいかなる部分上にも拭取り要素を配設し得る。例えば、ヘッド、ネック、ハンドルの上、又はこれらのいかなる組み合わせの上にも拭取り要素を配設し得る。加えて、電気コネクタ構成要素は、ワイパーとしての機能を果たし得る。コネクタ構成要素が滑り運動を介して結合され、コネクタ構成要素が可撓性材料を含む場合、構成要素そのものがコネクタ構成要素の区域を拭き取る役目を果たすことができる。特に、本発明の歯ブラシの実施形態が(図12〜13に示すような)L字型スロット又はヘッドを歯ブラシの本体に接続するための受入れ部分、及び可撓性材料を含むコネクタの構成要素を使用する場合、コネクタの構成要素は、ヘッドを所定の位置にロックするための回転動作の間、拭取り要素としての役目を果たし、コネクタ構成要素の表面を拭き取ることができる。L字型スロットを押して捻るこの動作により、コネクタの構成要素は、区域内に存在するいかなる水又は他の物質をも拭いて取り除くことができ、干渉されずに電気的接続を作ることができる。
【0064】
図24は、拭き取り係合又は拭取り要素の位置決めをより詳細に例示している。具体的には、図24において、そこから外側に突出する可撓性且つ弾力性の拭取り要素1640を有する第一基材1610を特色とする、拭き取り集合体1600が例示されている。集合体1600はまた、接点1630など、電気コネクタ構成要素を含む基材1620を含む。拭取り要素1640は、第一の面1644と、反対方向の第二の面1642とを含む。2つの面1642及び1644は、基材1610から下方へ収束点又は線1646まで延伸する。これはまた、本明細書において、拭取り要素1640の先端1646など、拭取り要素の先端と呼ばれる。2つの基材1610及び1620が互いを通過するとき、接点1630の外側に向いた面は、拭取り要素1640の先端1646を通過して接触することが理解されるであろう。拭取り要素1640など、拭取り要素のエラストマー性及び可撓性の本質により、要素は、電気接点1630との近さ及び係合に応じて、屈曲又は撓曲することができる。
【0065】
図25は、本発明による別の歯ブラシを例示している。具体的には、図25は、本明細書に記載された取り外し可能なヘッド1716と係合する、ハンドル(図示せず)から延伸するネック1714を備える歯ブラシ1700を例示している。ヘッド1716の末端部から延伸しているのは、係合部材1750である。係合部材1750は、一般に、円筒の形である。円筒の外周表面に沿って配設されているのは、複数個の接点である。図25に示した代表的な実施形態において、一組目の電気接点1760及び1762は、係合部材1750の一方の側面又は領域上に設けられ、二組目の電気接点1764及び1766は、部材1750の反対側の他方の側面又は領域上に設けられる。ネックは、ヘッド1716の部材1750に係合して保持するように適合され大きさを決められた受入れ領域1740を画成する。受入れ領域1740は、一般に、中空の管状領域の構成である。受入れ領域1740の開口部付近に設けられているのは、整合部材1785である。ある応用法において、係合部材1750の一部分に沿って溝を設けることが有益である場合があり、ヘッド1716をネック1714に係合する際、整合部材1785を収容できる。整合部材1785の機能を以下に記述する。受入れ領域1740の内面に沿って画成されているのは、複数個の電極である。具体的には、受入れ領域1740の一区域又は一部分の上に、電極1770及び1772を設け、反対側の領域上に、別の電極1774及び1776の組を設ける。電極1770及び1772は、受入れ領域1740内に整列及び配設され、ヘッド1716をネック1714と係合する際、接点1770及び1772は、対応する電気接点1760及び1762とそれぞれ電気的に導通する。同様に、電極1774及び1776は、受入れ領域1740の内側に沿って配設され、ヘッド1716をネック1714に係合する際、接点1774及び1776は、係合部材1750上の接点1764及び1766とそれぞれ電気的に導通する。当業者が理解し得るように、対応する接点の組の間の電気的導通の際、1つ以上の電気回路が確立される。対応する接点の間で、適切な電気的導通がなされていることを確実にするために、整合部材1785は、ヘッド1716のネック1714に関する適切な配向を確実にする。先述のとおり、係合部材1750に沿って溝又はチャネル又は他の凹み領域(図示せず)を設け、ヘッド1716をネック1714に係合する際、整合部材1785を受け入れて収容する。
【0066】
図25に例示した実施形態では、円形の拭取り要素1780も例示されている。拭取り要素1780は、この特定の実施形態では、Oリングの形体である。拭取り要素1780は、ヘッド1716をネック1714に係合する際、拭取り要素が、少なくとも1つ以上の接点1760,1762,1764,及び1766の露出した面を拭取って接触するような大きさに作られている。
【0067】
図25a〜bは、本発明に従って作られた歯ブラシの別の実施形態を例示している。歯ブラシのこの実施形態は、スプリングバイアスされた接点1792及び1793を有し、スプリングバイアスされた接点は、ブラシヘッド内に押し下げられて接続を完成させなければならない。ヘッド1791が歯ブラシのハンドル1790に係合するとき、接点1795及び1794は、スプリングバイアスされた接点1792及び1793をブラシのハンドル内に押し下げ、そこでこれらの接点は、電源(図示せず)に接続されたワイヤに会合して、電気的接続が完成する。歯ブラシのヘッド又はハンドルは、圧縮可能なポリマー層1796も含む。ヘッドが歯ブラシのハンドルに係合するとき、この層は縮んでシールとしての役目を果たす。ヘッドをハンドル上に押し、次にヘッドを捻って(図12及び13に示すように)歯ブラシを一直線にそろえることにより、ヘッドをハンドルに係合する場合、この圧縮可能なポリマー層1796は拭取り要素であり得、接点を拭き取って接触区域からいかなる水をも取り除く。さらにこの圧縮可能なポリマー層1796は、シールであり得、水が歯ブラシの内部に浸入することを防ぐ。圧縮力のあるこのポリマー層はまた、歯ブラシのヘッド部分上に配設され得ることが考慮される。
【0068】
拭取り要素は、これに限定されるものではないが、例えばエチレンアクリル系、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、フルオロエラストマー、フルオロシリコーン、ニトリルゴム(NBR−Buna−N)、高飽和ニトリルゴム(HNBR)、ナイロン/ポリアミド、ポリアクリレート類、ポリクロロプレン(ネオプレン)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリオキシメチレン類、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE−テフロン(登録商標)、ポリウレタン/ウレタン、天然ゴム(NR)、及びそれらの組み合わせなど、種々の材料から形成することができる。
【0069】
本発明で多種多様な発光要素を使用してもよい。一般に、発光要素は、ルミレッズ・ライティング(Lumileds Lighting, LLC)(カリフォルニア州サンノゼの有限責任会社)が製造するルクシオン(登録商標)(Luxeon)の名称で市販されるものなど、小さく低消費電力の発光ダイオード(LED)である。他の市販される発光装置として、アメリカン・オプト・プラス・LED社(American Opto Plus LED Corporation)からのものが挙げられる。そのLEDは、例えば約0.5ボルト〜約5ボルト、一般には約1ボルト〜約3ボルト、及び典型的には約1.6〜約2.4ボルトなどの比較的低い直流電圧電源から作動する。
【0070】
本明細書に記載された種々の歯ブラシは、種々の特性を有する発光要素を利用してもよい。波長に関して、本明細書に記載された歯ブラシで使用される発光要素は、約10nm〜約106nm、一般には約370nm〜約770nm、典型的には約420nm〜約490nm、及び青色光に関して、多くの場合は約430nm〜約480nmの重心波長を有する光を発する。望ましい光の色に応じて、特定範囲の波長を選択すべきであることが理解されるであろう。青色光は、歯の漂白を向上し得ると考えられているので、青色スペクトル内の重心波長を有する発光要素を利用することができる。
【0071】
図14は、本発明の歯ブラシに関する電気的な構成の1つの可能な概略図を例示している。この構成において、発光要素75及びモーター32は、例えば図1〜4に示すように、スイッチ50により互いに同時に電力供給又は作動される。発光要素75がLEDであるとき、特に時が経つにつれてバッテリからの電圧又は電流出力が低下する傾向にあるとき、入力電圧又は電流の変化にかかわらず、一定の電圧又は電流出力をLEDに付与する電圧又は電流分配器94を含むのが望ましいことがある。本発明で使用するのに適した電圧又は電流分配器は、ゼテックス・セミコンダクターズ(Zetex Semiconductors)(英国オールダム)によって製造されたZXSC310 単セル又は多セルのLED分配器である。図14に示した概略図を例示するものの、他の構成を設けることができる。例えば、発光要素及びモーターを別個に作動させるために、別個のスイッチを設けてもよい。1つ以上の発光要素を設けてもよい。単一の電動歯ブラシにおいて多様な使い方に対応するために、異なるスペクトル、光度、放射度、及び色度の特性(例えば、異なる主波長、ピーク波長、放射力(radiometric power)など)を有する発光要素を設けてもよい(すなわち、第一の発光要素は、第一の光活性組成物と共に使用するために適合されてもよく、第二の発光要素は、第二の光活性組成物と共に使用するために適合されてもよい)。本明細書に記載された切断可能な電気接点は、既述の概略図の中で、要素A及びBと称す。例えば、要素Aは、一組目の係合可能な電気接点を包含し得、要素Bは、二組目の係合可能な電気接点を包含し得、その両方は、歯ブラシヘッドを取り外すとき及び/又は歯ブラシのハンドルに再び取り付けるとき、回路内で要素75の移動及び再組み込みを付与する。
【0072】
本明細書に記載された実施形態はすべて、典型的には、歯ブラシ1本につきコネクタが4つの接点を備え得るが、本発明は、4個、6個、8個又はそれ以上を含むいかなる数の接点の使用をもを含むことが理解されるであろう。4個の接点が在る場合、典型的には、ハンドル上に2個の接点が配設され、ヘッド上に2個の接点が配設される。ヘッドをハンドルに係合する際、2個の接点は、互いに電気的に導通し、電気経路を継続させる。
【0073】
本発明は、特に、これらの用途のための1つ以上のコネクタの利用も含み、その際、ブラシヘッド上に設けられた2つ又はそれ以上の電動要素のために電気的接続を確立する。例えば、歯ブラシのハンドル上のスイッチ又は制御装置によって、電動要素が個別に作動又は制御される場合、多数のコネクタを使用し得る。本発明はさらに、ヘッド上の一定の電動要素のために個別に与えられた多数の電源の使用を含む。また、本発明の歯ブラシ内に多数の電気回路を組み込むことができ、電気回路は、より多数のコネクタを必要とすることがさらに考慮される。
【0074】
LEDは考慮された発光要素であるものの、本明細書に記載された歯ブラシにおいて、広範な他の明かり構成、発光要素及び/又は他の電気要素を用いてもよく、白熱光要素を用いた発光装置、レーザー要素、ハロゲン要素、ネオン要素、蛍光要素、プラズマ要素、キセノン要素、フロス要素、マッサージ要素、削り要素、発熱要素、音波放射要素、電流発生要素、組成物放射要素及び/又はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0075】
ハウジング及びブラシヘッドは、広範なポリマー類から形成されてもよい。本発明で使用するためのポリマー材料についての以下の説明において、当業者が幾つかのポリマー類を指すのに通常使用する略語を、ポリマー類の全名称の後に括弧書きしている。ポリマーは、例えばポリプロピレン(「PP」)であり得、又はポリスチレン(「PS」)、ポリエチレン(「PE」)、アクリロニトリル−スチレンコポリマー(「SAN」)、及び酢酸プロピオン酸セルロース(「CAP」)など、他の市販される材料から成る群から選択されてもよい。これらの材料は、熱可塑性エラストマー(「TPE」)、熱可塑性オレフィン(「TPO」)、柔らかい熱可塑性ポリオレフィン(例:ポリブチレン)が挙げられる1又はそれ以上の更なるポリマーと混合されてもよいか、又はエチレン・ビニルアセテート・コポリマー(「EVA」)及びエチレン・プロピレン・ゴム(「EPR」)など、他のエラストマー材から選択されてもよい。本発明において適した熱可塑性エラストマーの例としては、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(「SEBS」)、スチレン−ブタジエン−スチレン(「SBS」)、及びスチレン−イソプレン−スチレン(「SIS」)が挙げられる。本明細書で適した熱可塑性オレフィンの例として、ポリブチレン(「PS」)及びポリエチレン(「PE」)が挙げられる。
【0076】
射出成形などの当該技術分野で既知の技術を、本発明の歯ブラシを製造するのに使用することができる。
【0077】
本発明は、種々の実施形態に関して記述してきた。本明細書を読んで理解すると、他者が変形及び変更を思い付くことは明らかである。例えば、本発明では、もう1つの発光要素と共にいかなる数の毛ホルダー及び毛のパターンをも利用し得る。さらに、ありとあらゆる態様又は特色は、既述の実施形態のありとあらゆる他の態様又は特色と組み合わせることができる。本発明は、添付の特許請求又はそれに等しい範囲内にある限り、全てのそのような変形及び変更を含むと意図する。
【符号の説明】
【0078】
10 電動歯ブラシ、12 ハンドル、14 ネック、16 ヘッド、19 長手方向軸線、20 可動毛ホルダー、22 静止毛ホルダー、32 モーター、60 バッテリ、75 発光要素、1000 電動歯ブラシ、1012 ハンドル、1013 導電性部分、1015 係合境界面、1016 ネック、1020 可動毛ホルダー、1021 陽極、1023 陰極、1025 ヘッド、1027 ハンドル、1031 ヘッド、1032 ネック末端部分、1035 ヘッド、1036 第一ピン、1036 突出部材、
1039 ハンドル、1040 接合末端部分、1042 第一スロット、1043 ハンドル、1043 ポリマー層、1044 上面、1046 底面、1052 電気接点、1054 電気接点、1075 発光要素。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気式口腔ケア用具(10,400,1000,1001,1100,1200,1300,1400,1510,1700,1900)のためのハンドル(12,1012,1005,1112,1119,1212,1312,1412,1512,1913)に連結するためのヘッド(16,95,316,416,616,716,816,1016,1003,1116,1103,1216,1316,1416,1516,1716,1911)であって、前記ハンドルが電気コネクタの第一部分(76,77,80,82,1052,1054,1003,1009,1013,1015,1031,1035,1039,1043,1160,1172,1111,1117,1115,1125,1131,1133,113,1137,1260,1272,1360,1372,1470,1560,1562,1570,1572,1630,1760,1762,1764,1766,1792,1793,1794,1795,1800,1801,1819,1903,1905,1907,1909)を有し、前記ヘッドが、
(a)電動要素(75,575,675,775,875,1075,1120,1875)と、
(b)前記ヘッドが前記ハンドルに係合するとき、前記ヘッド及び前記ハンドル間に電気的導通を付与する、前記電気コネクタの第二部分とを備えるヘッド。
【請求項2】
前記電動要素が発光ダイオードである、請求項1に記載のヘッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のヘッドを備える、口腔内で使用するための電気式口腔ケア用具(10,400,1000,1001,1100,1200,1300,1400,1510,1700,1900)であって、該電気式口腔ケア用具は、
(a)前記ヘッドから取り外し可能且つ前記ヘッドに取り付け可能であって、中部に配設されたバッテリ(60)を有する中空の内側領域(30)を画成するハンドルと、
(c)前記電気コネクタの第一部分とを備え、前記電気コネクタの第一及び第二部分は、前記ヘッドを前記ハンドルに取り付ける際、前記ヘッド及び前記ハンドル間に電気的導通を付与する、電気式口腔ケア用具。
【請求項4】
該電気式口腔ケア用具が電動歯ブラシである、請求項3に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項5】
前記ハンドルがさらにネックを備え、前記ヘッドが前記ネックに接続する、請求項3又は4に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項6】
前記ヘッドがさらにネックを備え、前記ハンドルが前記ネックに取り付けられる、請求項3又は4に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項7】
前記電気コネクタが1つ以上の切断可能な導電性接点を備える、請求項3〜6のいずれか1項に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項8】
導電性ポリマーをさらに備える、請求項3〜7のいずれか一項に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項9】
前記導電性ポリマーは静止したときには導電性ではないが、機械的応力を受けたときには導電性であり、好ましくは前記機械的応力が圧縮応力である、請求項9に記載の電気式口腔ケア用具。
【請求項10】
さらに拭取り要素(1582,1588,1584,1586,1600,1640)を備える、請求項3〜9のいずれか一項に記載の電気式口腔ケア用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図13d】
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【図14】
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【図15】
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【図15a】
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【図15b】
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【図15c】
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【図15d】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図25a】
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【図25b】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−12334(P2010−12334A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−242740(P2009−242740)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【分割の表示】特願2006−526267(P2006−526267)の分割
【原出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】